JP3221310B2 - パチンコ機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機の遊技
中に、遊技者が遊技制御装置に信号を送ることを可能と
する検出器と操作具に関する。

【０００２】

【従来の技術】パチンコ機には、複数の図柄を表示可能
な図柄表示部を設け、遊技球が図柄始動領域を通過する
ことによって、前記図柄表示部の図柄が変動を開始し、
遊技者が操作具（釦等）を操作することにより、図柄変
動時間が短縮されて停止表示するものや、或いは、所定
時間後に各図柄が自動停止して、遊技者にとって有利と
なる大当たりを生起するものがある。前記操作具を設け
てあるパチンコ機は、例えば、パチンコ機正面の下皿付
近に設けてあり、その操作具は前後に出没可能で、遊技
者の押圧操作によって、ＯＮ・ＯＦＦするスイッチ（検
出器）は、遊技盤の裏面に配設の遊技制御装置とリード
線で電気的に接続してある。又、かかる操作具を不要と
する、即ち、図柄表示部の図柄が所定時間後に自動停止
する形式のパチンコ機にあっては、操作具は固定具を介
して固定してあり、単に、飾りとして取り付けてある。
即ち、パチンコ機のメーカは、操作具を必要とするパチ
ンコ機と不必要なパチンコ機に対応可能に製作してい
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】一方、パチンコ店は、
パチンコ機を購入する場合、パチンコ機全体を購入する
場合と、メーカが同じである場合には前面枠、払出し装
置等を具備する機構板が転用できるので、遊技盤と制御
装置を備えた盤面のみを購入する場合がある。しかしな
がら、パチンコ店が盤面のみを購入するとき、既に設置
してあるパチンコ機が固定の操作具を具備しているとき
には、固定具を外し、且つスイッチを取り付けると共に
リード線を介して遊技制御装置に接続する必要がある。
又、反対に操作具が設けてあるパチンコ機の場合に、係
る操作具が不要のパチンコ機の盤面を取り付けるときに
は、操作具がそのままの状態に放置（可動状態）してお
いてもよいが、係る操作具が遊技に対して何等無関係で
あるので、遊技者に不信感を与えることのないように、
固定具を介して固定する作業を要する。そこで、本発明
はかかる不都合を解消するパチンコ機を提供するもので
ある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１のパチ
ンコ機は、遊技盤がパチンコ機の本体に取替え可能なも
のであって、遊技者が遊技中に遊技制御装置に信号を送
る手段として、遊技盤に検出器を取付けると共に、その
検出器の操作を可能とする操作具をパチンコ機の本体側
に設けるものであり、操作具が要不要の遊技盤の何れに
も取り替え可能とするものである。又、請求項２のパチ
ンコ機は、操作具を押すと検出器が「ＯＮ」になること
によって、信号源として使用できる。

【０００５】

【発明の実施の形態】図１はパチンコ機１Ａの本体に取
替え可能な遊技盤５０の正面図である。遊技盤５０のほ
ぼ中央部には、複数の花札の図柄を可変表示する図柄表
示部Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３を有する図柄表示器Ｌが設置して
ある。この図柄表示器Ｌの頂部には普通入賞口５１が付
設してあると共に、８個のＬＥＤで構成のラッキー表示
器Ｒ（Ｒ1〜Ｒ8）が取り付けてある。又、図柄表示器Ｌ
の下部には、開閉自在の普通電動役物５４が配設してあ
る。５９は特別遊技状態のとき開成する大入賞口であっ
て、遊技球が１個入ると景品球として１５個の遊技球を
排出する。大入賞口５９の左右側には普通入賞口５７、
５８が、又、下部には「７」と「ー」を可変表示する普
通図柄表示部Ｈが付設してある。又、前記図柄表示器Ｌ
の左右側には普通入賞口６２、６３が、更に、その下部
には普通入賞口５５、５６が各々左右に設けられてい
て、遊技球が１個入ることによって、景品球として７個
排出する。尚、図柄表示器Ｌの斜め左右下に配設のゲー
ト６４、６５は、遊技球が何れかのゲートを通過するこ
とによって、前記普通図柄表示部Ｈの図柄を可変開始す
る。

【０００６】又、前記遊技盤５０の左隅部には検出器２
０が取り付けてあり、この検出器２０及び操作具２１の
詳細を図２、図３、図４を参照して説明する。図２は、
前記遊技盤５０をパチンコ機１Ａの本体に取り付けて、
前板１５を開いた状態を示し、図３は前板１５を閉じた
状態のパチンコ機の正面を示す。図４（Ａ）（Ｂ）
（Ｃ）は、図３に示す前板１５を閉じた状態の断面図を
示し、検出器（リミットスイッチ）２２は遊技盤５０に
取り付けてあると共に、遊技制御装置に信号を送るリー
ド線２３ａ及びコネクタ２３ｂが取り付けてある。一
方、パチンコ機本体の一部である前板１５には、パチン
コ機の表側から操作可能に、弾性体（コイルバネ）２４
を介して操作具３０が基台１６に取り付けてあり、常時
は、弾性体の反力で前記検出器（スイッチ）２０が入ら
ない状態（ＯＦＦ）であるが（図４（Ａ））、前記操作
具３０を押すと、弾性体２４が縮んで、前記検出器２０
が入る状態（ＯＮ）となる（図４（Ｂ））。又、図４
（Ｃ）は、検出器２０が不要の遊技盤５０を示し、この
遊技盤５０には、検出器２０の位置にストッパ２８を取
り付ける。このストッパ２８によって、操作具３０はロ
ック状態となり操作不能となる。

【０００７】以上のように、遊技盤５０には検出器２０
を取付ける一方、その検出器２０の操作を可能とする操
作具３０を前板１５（パチンコ機本体の一部）に取り付
けることによって、操作具３０を必要とする遊技内容の
遊技盤５０に交換したとしても、コネクタ２３ｂを遊技
制御装置に接続することによって、既に取り付けてある
操作具３０を有効に使用できる。一方、操作具３０を必
要としない遊技内容の遊技盤５０に交換する場合には、
図４（Ｃ）に示すように、検出器２０を取り付ける位置
にストッパ２８を固定した状態で販売することによっ
て、操作具３０は操作不能となり、遊技者が不信感を抱
くことを防止できる。

【０００８】尚、検出器２０は前記リミットスイッチ形
式の他に、反射式ホトセンサにして、操作具３０の端部
の接近によって検出する形式、近接スイッチ方式にして
操作具の先端に金属片を付設して接近によって検出する
方式、圧力センサ式にして操作具の先端で押圧すること
によって検出する方式等、種々の検出形式であってもよ
い。

【０００９】次に、前記操作具３０を変動短縮操作具と
して使用するパチンコ機１Ａについて、図３及び図５を
参照して説明する。遊技球が何れかのゲート６４、６５
を通過すると、普通図柄表示部Ｈの図柄が可変開始し、
約７．９秒後に停止し、当りのときには「７」を表示し
て、普通電動役物５４を所定時間、開成し、外れのとき
には「ー」を表示する。尚、前記普通図柄表示部Ｈは、
電源投入後から、２．０４８ｍｓ毎に１をプラスして、
０〜９９（１００種類）までの循環乱数を形成し、特別
遊技状態が終了したとき、特別遊技状態となったときの
図柄表示部Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３の図柄が、特定の図柄、例
えば、「１、１、１」、「３、３、３」、「８、８、
８」（各数字は花札の図柄に相当）のときには、普通図
柄表示部Ｈでの当たりを高確率とする「３〜９９」に、
反対に、特定図柄以外のときには、低確率とする「３〜
３５」を当りに設定する。尚、前記普通電動役物５４が
開状態か、或は普通図柄表示部Ｈの図柄が変動中に、ゲ
ート６４、６５を通過する遊技球の数は、最大４個まで
記憶されていて、前記普通電動役物５４が閉成状態とな
った後に、普通図柄表示部Ｈの図柄が、遊技球数分、変
動開始される。

【００１０】低確率中に０．２秒、高確率中に１．４秒
間、開成、或は狭口状態の普通電動役物５４に遊技球が
入ると、図柄表示部Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３が順次図柄変動を
開始し、所定時間後に停止する。そして、停止した各図
柄表示部Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３の停止図柄が、予め設定の図
柄と一致したとき、特別遊技状態が生起したとして、大
入賞口５９を開成する。尚、特別遊技状態は確率１／２
４３であり、具体的には、判定カウンタＨｃを電源投入
後から、２．０４８ｍｓ毎に１をプラスする０〜２４２
の循環乱数を形成し、特定の数（例えば、１９７）を特
別遊技状態としている。又、特別遊技状態の時と外れの
時に、各図柄表示部Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３に表示する図柄
は、１５通りの花札の図柄の何れかであり、各図柄表示
部Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３に対応する図柄カウンタＣ１、Ｃ
２、Ｃ３（０〜１４）を設け、電源投入から２．０４８
ｍｓ毎にカウンタＣ１に１をプラスして、カウンタＣ１
が１４から０となる毎に、Ｃ２に１を加算する桁上げを
なす、所謂、１５進演算を行う０〜１４までの循環数を
形成している。そして、特別遊技状態が生起のときに
は、図柄表示部Ｌ１に対応する図柄カウンタＣ１の図柄
を図柄表示部Ｌ２、Ｌ３にも表示して、全ての図柄表示
部Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３の図柄が同じとなるように構成して
ある。反対に外れのときには、各カウンタＣ１、Ｃ２、
Ｃ３に対応する図柄を表示するが、全てのカウンタの値
が同じとなったときには、図柄表示部Ｌ３のカウンタＣ
３に１を加えて、揃わない図柄となるようになってい
る。

【００１１】前記図柄表示部Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３の各図柄
が揃って、特別遊技状態が生起すると、大入賞口５９が
約２５秒、或は遊技球が１０個、入賞するまで開成す
る。その間に遊技球が大入賞口５９内に形成の特定領域
６８に入ると、大入賞口５９は一旦閉成となった後、再
度、開成し、この開成回数を最大１６回まで繰り返し、
大当りを終了する。尚、前記図柄表示部Ｌ１、Ｌ２、Ｌ
３の図柄が変動中か、又は、大入賞口５９が開成状態の
ときに、更には、特別遊技状態のときに、普通電動役物
５４に入った遊技球は最大４個まで記憶されていて、図
柄表示部Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３の図柄が停止後、或は、大入
賞口５９が閉成状態となったとき、或は特別遊技状態が
終了後に、入った遊技球分、図柄表示部Ｌ１、Ｌ２、Ｌ
３の図柄変動が開始される。又、前記特別遊技状態が終
了すると、前記した様に、図柄表示部Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３
の図柄が、特定の図柄、例えば、「１、１、１」、
「３、３、３」、「８、８、８」（各数字は花札の図柄
に相当）の時には、普通図柄表示部Ｈの当りを高確率９
７／１００に、それ以外のときには低確率（３３／１０
０）に設定する。

【００１２】次に、前記形式のパチンコ機１Ａに対し
て、図柄表示器Ｌに付設の８個のＬＥＤで構成のラッキ
ー表示器Ｒ（Ｒ1〜Ｒ8）を使用して、変動短縮操作具３
０の操作について、より具体的な例を、遊技制御装置の
制御を示す図５の制御フローを参照して説明をする。遊
技制御装置に形成の判定カウンタＨｃは電源投入時から
２．０４８ｍｓ毎の割り込みによって加算される０〜２
４２の循環カウンタである。又、低確率カウンタＴｃも
２．０４８ｍｓ毎に加算される０〜２４２の循環カウン
タであって、電源投入時から計数を開始し、前記判定カ
ウンタＨｃと同じ値でも、初期値を異にして異なる値の
カウンタであってもよい。又、高確率カウンタＫｃは
２．０４８ｍｓ毎に加算される０〜２の循環カウンタで
あって、電源投入時から計数を開始する。ラッキー表示
器Ｒの特別遊技状態生起時の点灯を決定するラッキーカ
ウンタＬｃは、電源投入時から２．０４８ｍｓ毎に加算
され、０〜１０３の循環カウンタである。又、普通図柄
表示部Ｈの当り判定用の普通カウンタＦｃは、電源投入
後から、２．０４８ｍｓ毎に１を加算する０〜９９（１
００種類）までの循環乱数を形成する（Ｓ１５０）。

【００１３】先ず、特別遊技状態が終了すると（Ｓ１５
１）、特別遊技状態の図柄が特定図柄であるかを判定し
（Ｓ１５２）、特定図柄であると高確率状態として、普
通図柄表示部Ｈの当りの確率を高確率に設定する（Ｓ１
５３）。その後、普通電動役物５４に遊技球が入ったと
きには、高確率カウンタＫｃの値を高確率記憶部１に格
納し（Ｓ１５５）、図柄表示部Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３の図柄
変動を開始する（Ｓ１５６）。そして、判定カウンタＨ
ｃを読み込んで、下記する判定カウンタＨｃに依存する
割付表に従って、ラッキー表示器Ｒ（Ｒ1〜Ｒ8）を点灯
する（Ｓ１５７）。尚、各ラッキー表示器の点灯タイミ
ングは、割り込み時間（２．０４８ｍｓ×５４）毎に移
動する。

【００１４】判定カウンタＨｃに依存する割付表は、判
定カウンタＨｃが０〜５３のときには、全てのラッキー
表示器Ｒ（Ｒ1〜Ｒ8）を消灯し、５４〜１０７のときに
はラッキー表示器Ｒ1、１０８〜１６１のときにはラッ
キー表示器Ｒ2、１６２〜２１５のときにはラッキー表
示器Ｒ3、２１６〜２４２、０〜２６のときにはラッキ
ー表示器Ｒ4、２７〜８０のときにはラッキー表示器Ｒ
5、８１〜１３４のときにはラッキー表示器Ｒ6、１３５
〜１８８のときにはラッキー表示器Ｒ7、１８９〜２４
２のときにはラッキー表示器Ｒ8が点灯する。例えば、
ラッキー表示器R1は、判定カウンタＨｃが０のときに
は、５４割り込み時間（２．０４８ｍｓ×５４）後に点
灯し、５４割り込み時間後に消灯し、以後、ラッキー表
示器Ｒ2〜Ｒ8、及び全消滅の割り込み時間（２．０４８
ｍｓ×５４×８）経過後に、点灯するサイクルをなす。
尚、前記ラッキー表示器Ｒの一巡する時間は、２．０４
８ｍｓ×５４×９＝９９５．３２８ｍｓであり、判定カ
ウンタＨｃが一巡する時間の倍の値である。

【００１５】次に、変動短縮操作具３０が操作されたか
否かを検出器２０を介して検出し（Ｓ１５８）、設定時
間が経過しても、変動短縮操作具３０が操作されていな
い場合にはステップ１６０へ進む（Ｓ１５９）。尚、こ
の変動短縮操作具３０を操作するタイミングは、ラッキ
ー表示器Ｒの点灯と関係があり、このラッキー表示器Ｒ
を見ながら操作することによって、早期に特別遊技状態
を生起することが可能である。

【００１６】変動短縮操作具３０が操作されて検出器２
０が「ＯＮ」となったときには、その直後に、高確率記
憶部１の値を読み込み（Ｓ１６０）、高確率記憶部１の
値に１を加算した割り込み時間後の判定カウンタＨｃを
読み込んで、判定カウンタＨｃの値が予め設定の、例え
ば、１８８〜１９７（高確率状態）であるとき特別遊技
状態生起と判定する（Ｓ１６１）。そして、特別遊技状
態が生起したときには、図柄表示部Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３の
図柄を当り図柄で停止させ、そうでないときには異なる
図柄で停止させる（Ｓ１６２）。そして、特別遊技状態
が生起しない場合にはステップ１５４へ戻り、反対に、
生起した場合にはステップ１６４へ進む（Ｓ１６３）。
次のステップ１６４で、ラッキーカウンタＬｃの値を読
み込んで、このラッキーカウンタＬｃに依存する割付表
に従ってラッキー表示器Ｒを点灯する（Ｓ１６４）。そ
して、特別遊技状態の生起確率を元の値に戻して（Ｓ１
７７）、通常ルーティンの処理を行う（Ｓ１７８）。

【００１７】一方、前記ステップ１５２で特別遊技状態
の図柄が特定図柄でないときには、低確率状態として、
普通図柄表示部Ｈの当りの確率を低確率に設定する（Ｓ
１６６）。その後、普通電動役物５４に遊技球が入った
ときには、低確率カウンタＴｃの値を低確率記憶部１に
格納し（Ｓ１６８）、図柄表示部Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３の図
柄変動を開始する（Ｓ１６９）。その後、変動短縮操作
具３０が操作されたとき、或は操作されなくて一定時間
（４．１９４秒）経過した時には（Ｓ１７１、Ｓ１７
２）、低確率記憶部１の値を読み込んで（Ｓ１７３）、
その値に１を加算した、割り込み回数後の判定カウンタ
Ｈｃの値を読み込んで、判定カウンタＨｃが、例えば、
１９７のとき、特別遊技状態生起と判定する（Ｓ１７
４）。そして、特別遊技状態のときには、図柄表示部の
図柄Ｌ１、Ｌ２、Ｌ３を当り図柄で停止し、そうでない
場合には異なる図柄で停止させる（Ｓ１７５）。次のス
テップ１７６で、特別遊技状態が生起したかを判定し、
特別遊技状態が生起したときにはステップ１６４へ進
み、そうでないときにはステップ１５２に戻る。

【００１８】以上のように、操作具３０を変動短縮操作
具として使用することによって、パチンコ店に設置の遊
技盤５０が変動短縮操作具を使用しない形式のものから
必要とするもの、或いは、使用しない形式のものから使
用する形式のものに、容易に対応することができる。

【００１９】次に、前記パチンコ機１Ａと同様に、遊技
盤３がパチンコ機の本体に取替え可能なパチンコ機１Ｂ
であって、遊技盤３に検出器２０を、前板（図示略）に
操作具３０を付設してある他の形式のパチンコ機につい
て、図６〜図９を参照して説明する。遊技盤３中央には
入賞装置１００が配置してあり、その入賞装置１００の
正面図を図７、分解図を図８に、断面図を図９に示す。
遊技盤３のほぼ中央には入賞装置１００が配置されてい
る。この入賞装置１００の下部には、支軸１０１ａで回
転する回転体１０１が固定板１０２ｂ上を摺動回転可能
に配置されていて、この回転体１０１の周縁に落下可能
な通過孔１０２ａが穿設された載置台１０２が設けてあ
る。尚、前記固定板１０２ｂには、後述の特定領域１０
５に連通する位置に通孔１０２ｃが穿設してある。又、
下部基台１０３には、前記通過孔１０２ａに対応して特
定領域１０５が形成されていて、該特定領域１０５から
落下する遊技球Ｙを確認する近接スイッチ１２８が取り
付けられている。尚、前記回転体１０１は、モータ１０
４ａ軸に直結の歯車１０４ｂと歯車１０４ｃを介して減
速されて、約２．３秒で一回、左回転し、前記通過孔１
０２ａが特定領域１０５と一致した時点で、１秒間停止
動作を行い、前記載置台１０２の載置の遊技球は、通孔
１０２ｃを通過して、特定領域１０５へ落下可能として
いる。

【００２０】１０６は前記回転体１０１の後上部に配置
の停留装置であって、遊技球Ｙを載置可能な停留台１０
８は弓状の一対のアーム１０７で支持され、電磁ソレノ
イド１０７ａの往復動で昇降可能となっていて、常時は
下降状態（図９に示す実線１０８ａの位置）を維持し、
電磁ソレノイド１０７ａが励磁の時にはアーム１０７が
支軸１０７ｂで回動し、上昇位置（図９に示す破線１０
８ｂの位置）となる。１１３は前本体であり、上部に特
別遊技状態中の１ラウンドにおける開閉羽根１１１の残
りの開放回数を表示する開放回数表示器１０９が、その
下部には、特別遊技状態における１ラウンド中の入賞球
数を表示する入賞球数表示器１１０が複数のランプで構
成してある。

【００２１】尚、入賞球数表示器１１０は、入賞装置内
に入った入賞球を検出する入賞球検出器（図示略）を介
して順次点滅し、遊技者に報知する。又、前本体１１３
の両端部には、開閉羽根１１１が後本体１１４に付設の
電磁ソレノイド１１２を介して開閉自在に取着してあ
り、開状態に入った遊技球Ｙは、案内樋１１１ａ、針金
で形成の誘導路１１１ｂによって、前記停留台１０８が
上昇状態（図９で示す破線１０８ｂの位置）のとき、載
置可能となる。尚、１１５は前本体に形成の上部入賞口
である。

【００２２】又、遊技盤３上の入賞装置１００の左右に
は、左肩入賞口１２０ａ、右肩入賞口１２０ｂが配置さ
れている。又、下部中央には普通電動役物の中始動口１
２１が設置され、その左右に、左始動口１２２ａ及び右
始動口１２２ｂが取着してある。更に、左袖入賞口１２
３ａ及び右袖入賞口１２３ｂが配設され、前記左袖入賞
口１２３ａにはラウンド回数を表示するラウンド表示器
１２４が付設されている。尚、このパチンコ機１Ｂには
下皿９の左部に操作具３０が取り付けてあり、操作具３
０を操作することによって、電磁ソレノイド１０７ａが
非励磁となるように構成してある。

【００２３】次に前記のパチンコ機１Ｂの作用について
説明すると、遊技球が左肩入賞口１２０ａに入ると、所
定の遊技球を賞品球として計数排出装置（図示略）を介
して上皿８に排出すると共に、中始動口１２１を１秒間
の開放を０．５秒間隔で２回実施する。又、左始動口１
２２ａ、又は右始動口１２２ｂに遊技球が入賞すると、
２秒後に、開閉羽根１１１が０．４秒間開放し、中始動
口１２１に入ると、２秒後に、０．４秒間開放状態を
０．６秒の間隔で２回行われ、各々、遊技球を入賞装置
内に入賞可能にする。そして、各々の始動口に入って２
秒後に、停留装置の停留台１０８は上昇位置となり、開
閉羽根１１１から入った遊技球は、案内樋１１１ａ及び
誘導路１１１ｂ上を流下し、遊技球の１個は前記停留台
１０８に停留可能となる。そして、停留台１０８を下降
させて、停留台１０８に停留の遊技球を、回転している
回転体１０１に付設の載置台１０２上に乗せると、載置
台１０２と特定領域１０５が重なったとき、遊技球は特
定領域１０５に排出され、近接スイッチ１２８で検出さ
れて、図示略の役物連続作動装置が作動して大当り（特
別遊技状態）となる。他方、載置台１０２に載らなかっ
た遊技球は、外れ領域に排出される。

【００２４】そこで、遊技球が停留台１０８に載ったと
き、その停留台１０８を下降させる、即ち、電磁ソレノ
イド１０７ａを非励磁とするタイミングが重要であると
共に、遊技者にとっても興味がある。そこで、本実施例
は、操作具３０を操作することで検出器２０が「ＯＮ」
となって、図示略の遊技制御装置を介して、電磁ソレノ
イド１０７ａを非励磁にして、停留台１０８を下降させ
る（図９の実線）。この操作によって、うまく遊技球が
載置台１０２に載れば、何れ、遊技球は特定領域１０５
に排出されて大当り（特別遊技状態）となって、開閉羽
根１１１は所定回数の開放を行い、多量の賞品球の獲得
が可能となる。この様に、遊技者は、操作具３０を介し
て、停留台１０８の下降タイミングを選定できるため、
従来に比して、遊技に参加している感覚を持つことがで
きる。

【００２５】以上のように、操作具３０はパチンコ機の
遊技内容に対応して種々の目的に利用でき、前記記載し
た利用方法に限定するものではない。

【００２６】

【発明の効果】本発明の請求項１のパチンコ機は、遊技
盤が取替え可能であり、その遊技盤に検出器を取付ける
と共に、パチンコ機の本体側にその検出器の操作を可能
とする操作具を取り付けるものであるため、遊技盤の形
式が、操作具を要するか否かに拘らず、遊技盤のみを取
り替えることができる。又、請求項２のパチンコ機は、
操作具を押すと検出器が「ＯＮ」になることによって、
信号源として使用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコ機１Ａの遊技盤の正面図である。

【図２】遊技盤をパチンコ機本体に取付け、前板を開状
態とした正面図である。

【図３】パチンコ機１Ａの正面図である。

【図４】遊技盤と前板の断面を示す図である。

【図５】操作具の使用態様を示す制御フローである。

【図６】他のパチンコ機１Ｂの正面図である。

【図７】入賞装置の正面図である。

【図８】入賞装置の分解部品図である。

【図９】入賞装置の断面図である。

【符号の説明】

１Ａ パチンコ機 １Ｂ パチンコ機 ３ 遊技盤 １５ 前板 ２０ 検出器（リミットスイッチ） ２３ａ リード線 ２３ｂ コネクタ ２４ 弾性体 ３０ 操作具 ５０ 遊技盤

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) A63F 7/02

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 遊技盤をパチンコ機の本体に取替え可能
   なパチンコ機であって、遊技者が遊技中に遊技制御装置
   に信号を送る手段として、前記遊技盤に検出器を取付け
   ると共に、その検出器の操作を可能とする操作具をパチ
   ンコ機の本体側に設けることを特徴とするパチンコ機。
2. 【請求項２】 操作具を押すと検出器が「ＯＮ」になる
   ことを特徴とする請求項１のパチンコ機。