JP3221247U - 棒状化粧料容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】強い衝撃力が容器に作用した場合、容器内に装填されている細芯の棒状化粧料が折れたりする損傷を防止できる棒状化粧料容器を提供する。【解決手段】棒状化粧料容器は、内部に長さ方向の雄ネジ受け部4を備える円筒状の化粧料容器本体2と、化粧料容器本体の先端側に化粧料容器本体と相対回転可能に配置され、内部の円形孔から突設装填される細芯の棒状化粧料41の外周に当接する複数の抑え片を備える円筒状のスリーブ11と、円形孔内で各抑え片間の各隙間を長さ方向に摺動可能とした複数の花弁類似形状の摺接突部を備える雄ネジ体基部と、雄ネジ体基部から後方に突設され、化粧料容器本体の雄ネジ受け部に収納し、雄ネジ受け部より先方側で、かつ、雄ネジ体基部の後側に配置した雌ネジ部と螺合して送りネジ機構部を構成する雄ネジ部35と、雄ネジ体基部から先方に突設され、棒状化粧料の後端側を保持するチャック片とを具備するバルクチャック雄ネジ体31とを有する。【選択図】図6

Description

本考案は、棒状化粧料容器に関し、詳しくは、例えば容器の落下時等におけるような強い衝撃力が容器に作用したような場合、容器内に装填されている細芯の棒状化粧料が折れたりする損傷を防止できるようにした棒状化粧料容器に関するものである。
従来、細い芯状のアイライナー等の棒状化粧料について、塗布時の使用感を改善するために、棒状化粧料の状態を柔らかくする方法は有効であるが、細い芯状の棒状化粧料であるために、使用時や、店頭展示、輸送時等における落下等のような強い衝撃力が加わる状態では折れてしまうために、希望する柔らかい状態の棒状化粧料を備える棒状化粧料容器を提供することが困難であった。
更に詳述すると、従来においては、細芯の棒状化粧料が装填された棒状化粧料容器が床面等に水平状態で落下した場合、衝撃力は棒状化粧料の細芯部分全体に加わり、芯径が細く、柔らかい場合には、特に細芯の中央部分や細芯を固定しているチャック部分に力が集中し、棒状化粧料が破損する事態が多々生じる。
この細芯の中央部分やチャック部分への衝撃力を緩和するための棒状化粧料容器の構造として、スリーブ内に棒状化粧料を直接充填する化粧料容器もあるが、充填した棒状化粧料のスリーブ内壁等への貼り付きや、スリーブの形状の制限等が生じてしまう。
特許文献1には、筒容器と、内周面に螺合部が設けられ前記筒容器の後部に相対回転可能とされた螺合筒と、棒状化粧料の基端部を把持し前記筒容器及び前記螺合筒に収容されると共に、前記筒容器に回転不能且つ軸線方向移動可能に係合し、前記螺合筒の螺合部に螺合する螺合部が設けられた芯チャックと、を具備し、前記芯チャックは、前記棒状化粧料の基端部を把持するチャック部と、このチャック部の後端に連続し軸線方向に延在する芯チャック軸と、を備え、前記チャック部は、前記棒状化粧料の基端部が突き当てられる基部と、前記基部の外周面に周方向に沿って複数が設けられて先端側に向かって突出し前記棒状化粧料の基端部を把持する把持片と、を有し、前記筒容器は、前記棒状化粧料が進退する棒状化粧料進退孔と、前記棒状化粧料進退孔の周面に連設されて前記把持片が進退する進退溝と、を有し、前記棒状化粧料進退孔及び前記進退溝と前記螺合筒の螺合部とが半径方向に重ならない配置とされている形式の棒状化粧料繰出容器であって、前記芯チャック軸は、前記基部が後端側へ連続して延びる軸体中心部分と、前記把持片が後端側へ連続して延びる軸体周辺部分と、を有する構成の棒状化粧料繰出容器が開示されている。
しかし、特許文献1の棒状化粧料繰出容器の場合、前記芯チャックを内装する筒容器の外側に棒状化粧料カートリッジを配置したものであり、また、棒状化粧料が内部において進退動するカートリッジ筒は、カートリッジ筒本体とカートリッジ筒内筒が別体の二重構成で、カートリッジ筒本体内にカートリッジ筒内筒が装着されて形成されているものであり、全体として構成部品数が多く、製造コストも高騰するものと推定される。
特開2006−204955号公報
本考案は、従来における上記事情に鑑み開発されたものであり、構成部品数が少ない簡略構成で、かつ、低価格製造が可能な構成としつつ、例えば容器の落下時等におけるような強い衝撃力が容器に作用するような場合、容器に装填した例えば軟質の細芯のような棒状化粧料であっても、当該棒状化粧料に折れのような不都合な事態が生じることを回避可能な棒状化粧料容器を提供するものである。
本考案に係る棒状化粧料容器は、内部に長さ方向の雄ネジ受け部を備える円筒状の化粧料容器本体と、前記化粧料容器本体の先端側にこの化粧料容器本体と相対回転可能に配置されるとともに、内部の円形孔から間に隙間を有しつつ突設配置され装填される細芯の棒状化粧料の外周に当接させる長さ方向に沿った複数の抑え片を備える円筒状のスリーブと、前記円形孔内で前記複数の抑え片間の各隙間を長さ方向に摺動可能とした複数の花弁類似形状の摺接突部を備える雄ネジ体基部と、前記雄ネジ体基部から後方に突設され、前記化粧料容器本体の雄ネジ受け部に収納し、当該雄ネジ受け部より先方側で、かつ、前記雄ネジ体基部の後側に配置した雌ネジ部と螺合させて送りネジ機構部を構成する雄ネジ部と、前記雄ネジ体基部から先方に突設され、前記スリーブ内に装填した細芯の棒状化粧料の後端側を保持するチャック片と、を具備するバルクチャック雄ネジ体と、を有し、前記送りネジ機構部による雄ネジ部への先方への送り力を受けて、前記雄ネジ体基部の各摺接突部を前記複数の抑え片間の各隙間を長さ方向先方に摺動させ、前記チャック片により保持され前記各抑え片が外周に当接している棒状化粧料の先端側を前記スリーブの先端開口孔から外方に繰り出し可能としたこと最も主要な特徴とする。
請求項1記載の考案によれば、棒状化粧料容器の落下時等に伴う衝撃力の作用時において、細芯の棒状化粧料のたわみ変形を的確に防止することができ、落下時に大きな衝撃力が加わる細芯の棒状化粧料(又は例えば細芯で、かつ、軟質の棒状化粧料等)の中央部分の折れ等の損傷を確実に低減することが可能となり、更に、チャック片の部分の細芯の棒状化粧料の後端側と、この棒状化粧料の先端側とのねじれを防止することもでき、これにより、細芯の棒状化粧料のチャック片領域の破損を防止することが可能となり、全体として落下時等において装填した細芯で軟質の場合も含めた棒状化粧料に折れのような不都合な事態が生じることを回避可能な棒状化粧料容器を実現し提供することができる。
請求項2記載の考案によれば、請求項1記載の考案と同様な効果を奏することに加えて、前記雄ネジ部の逆転を防止し、棒状化粧料の的確な繰り出しを行うことができる棒状化粧料容器を実現し提供することができる。
請求項3記載の考案によれば、細芯の棒状化粧料の形態を、直径1.2mm〜3.0mm程度の円柱形状や楕円柱形状、同範囲内で三角柱形状や四角柱形状、同範囲内で六角柱形状、又は同範囲内でハート形柱形状から選定し、これに対応して、前記スリーブの各抑え片の形状を、前記細芯の棒状化粧料の円形若しくは弧状の外周、辺部、又は隅部を抑える形状とし、前記バルクチャック雄ネジ体の摺接突部を、前記スリーブの各抑え片間の各隙間に対応した形状とすることによって、細芯の棒状化粧料の形態の多様化を図り、選定の自由度を高めつつ請求項1又は2記載の考案と同様な効果を発揮させることができる棒状化粧料容器を実現し提供することができる。
図1は本考案の実施例に係る棒状化粧料を装填しない状態の棒状化粧料容器をその内部を透視状態として示す概略構成図である。 図2は図1のA−A線断面図である. 図3は本実施例に係る棒状化粧料を装填した状態で、かつ、キャップ無しとした棒状化粧料容器の内部を透視状態として示す概略構成図である。 図4は本実施例に係る棒状化粧料を装填した状態の棒状化粧料容器の側面図である。 図5は図3のB−B線断面図である。 図6は図4のC−C線断面図である。 図7は図6のD−D線断面図である。 図8は図6のE−E線断面図である。 図9は図5のF−F線断面図である。 図10は本実施例に係る棒状化粧料を装填した状態で、かつ、キャップ無しとした棒状化粧料容器の斜視図である。 図11は本実施例に係る棒状化粧料容器におけるスリーブをその内部を透視状態として示す概略構成図である。 図12は本実施例に係る棒状化粧料容器におけるスリーブの側面図である。 図13は本実施例に係る棒状化粧料容器におけるスリーブをその内部を透視状態として示す正面図である。 図14は図12のG−G線断面図である。 図15は図13のH−H線断面図である。 図16は本実施例に係る棒状化粧料容器におけるバルクチャック雄ネジ体の斜視図である。 図17は本実施例に係る棒状化粧料容器におけるバルクチャック雄ネジ体の側面図である。 図18は本実施例に係る棒状化粧料容器におけるバルクチャック雄ネジ体の正面図である。 図19は図17のI−I線断面図である。 図20は図19のJ−J線断面図である。 図21は図19のK−K線断面図である。 図22は図19のL−L線断面図である。 図23は本実施例に係る棒状化粧料容器におけるラッチ機構付雌ネジ体の斜視図である。 図24は本実施例に係る棒状化粧料容器におけるラッチ機構付雌ネジ体の側面図である。 図25は本実施例に係る棒状化粧料容器におけるラッチ機構付雌ネジ体の平面図である。 図26は図24のM−M線断面図である。 図27は本実施例に係る棒状化粧料容器における円柱状の棒状化粧料に対する4個の抑え片を備えるスリーブの断面図である。 図28は本実施例に係る棒状化粧料容器における四角柱状の棒状化粧料の四辺への4個の抑え片を備えるスリーブの断面図である。 図29は本実施例に係る棒状化粧料容器における四角柱状の棒状化粧料の四隅部への4個の抑え片を備えるスリーブの断面図である。 図30は本実施例に係る棒状化粧料容器における六角柱状の棒状化粧料の六辺への6個の抑え片を備えるスリーブの断面図である。 図31は本実施例に係る棒状化粧料容器におけるハート形柱状の棒状化粧料の外周四箇所に対する4個の抑え片を備えるスリーブの断面図である。 図32は本実施例に係る棒状化粧料容器における三角柱状の棒状化粧料の三辺への3個の抑え片を備えるスリーブの断面図である。 図33は本実施例に係る棒状化粧料容器における三角柱状の棒状化粧料の三個の頂点部分への3個の抑え片を備えるスリーブの断面図である。
本考案は、構成部品数が少ない簡略、かつ、低価格製造が可能な構成でありながら、例えば落下時等におけるような強い衝撃力が作用する場合、容器に装填した例えば細芯で軟質の場合も含めた棒状化粧料に折れのような不都合な事態が生じることを回避可能な棒状化粧料容器を実現し提供するという目的を、内部に長さ方向の雄ネジ受け部を備える円筒状の化粧料容器本体と、前記化粧料容器本体の先端側にこの化粧料容器本体と相対回転可能に配置されるとともに、内部の円形孔から間に隙間を有しつつ突設配置され装填される細芯の棒状化粧料の外周に当接させる長さ方向に沿った複数の抑え片を備える円筒状のスリーブと、前記円形孔内で前記複数の抑え片間の各隙間を長さ方向に摺動可能とした複数の花弁類似形状の摺接突部を備える雄ネジ体基部と、前記雄ネジ体基部から後方に突設され、前記化粧料容器本体の雄ネジ受け部に収納し、当該雄ネジ受け部より先方側で、かつ、前記雄ネジ体基部の後側に配置した雌ネジ部と螺合させて送りネジ機構部を構成する雄ネジ部と、前記雄ネジ体基部から先方に突設され、前記スリーブ内に装填した細芯の棒状化粧料の後端側を保持するチャック片と、を具備するバルクチャック雄ネジ体と、前記化粧料容器本体内の雄ネジ受け部より先方側に設けた非ネジ内周部の位置で、かつ、前記雄ネジ体基部の後側に配置した前記雄ネジ部に係合するラッチ片を備えるラッチ機構付雌ネジ体と、前記スリーブを覆う状態で前記化粧料容器本体の先端側に着脱可能に装着されるキャップと、を有し、前記送りネジ機構部による雄ネジ部への先方への送り力を受けて、前記雄ネジ体基部の各摺接突部を前記複数の抑え片間の各隙間を長さ方向先方に摺動させ、前記チャック片により保持され前記各抑え片が外周に当接している棒状化粧料の先端側を前記スリーブの先端開口孔から外方に繰り出し可能とするとともに、前記ラッチ機構付雌ネジ体のラッチ片により前記雄ネジ部の逆転防止機能を発揮させるようにした構成により実現した。
以下、本考案の実施例に係る棒状化粧料容器1について図面を参照して説明する。
本実施例に係る棒状化粧料容器1は、図1乃至図4、及び図5乃至図10に示すように、円筒状の化粧料容器本体2と、この化粧料容器本体2の後端に装着される尾栓3と、前記化粧料容器本体2の先端側にこの化粧料容器本体2と相対回転可能に配置する先細円筒状のスリーブ11と、前記スリーブ11を覆う状態で前記化粧料容器本体2の先端側に着脱可能に装着されるキャップ21と、使用者の例えば化粧料容器本体2に対する回転操作に基づき、化粧料容器本体2との間に設けた送りネジ機構部による回転力を受けて、前記化粧料容器本体2、及びスリーブ11内において長さ方向に摺動するバルクチャック雄ネジ体31と、このバルクチャック雄ネジ体31により後端側が保持され前記スリーブ11内において摺動し、その先端側をスリーブ11の先端開口孔14から外方へ表出させ、又は先端開口孔14内に後退させる棒状化粧料41と、前記化粧料容器本体2内に配置した応力分散機能、ラッチ機能、回転防止機能を発揮するラッチ機構付雌ネジ体51と、を有している。
なお、図1、図2においては棒状化粧料41を内部に装填しない状態で示している。
前記化粧料容器本体2は、円筒状で、その先端側の筒部に前記スリーブ11の後端側が円周方向に回転可能に装着され、内部にバルクチャック雄ネジ体31の雄ネジ部35を収納する雄ネジ受け部4と、この雄ネジ受け部4よりも先方側に位置するラッチ機構付雌ネジ体51用の非ネジ内周部5と、を備えている。
前記ラッチ機構付雌ネジ体51、雄ネジ部35によりバルクチャック雄ネジ体31についての送りネジ機構部を構成している。
次に、前記スリーブ11について図11乃至図15を参照して詳述する。
図11乃至図15に示すように、前記化粧料容器本体2の先端側にこの化粧料容器本体2と相対回転可能に前記スリーブ11の後端側の円筒部15を装着するものである。
前記スリーブ11は、先細円筒状に形成され、その全長にわたる内部には棒状化粧料41が進退動可能で、かつ、棒状化粧料41の直径より大きな内径を有する円形孔12を設けている。
また、前記スリーブ11の内周には前記円形孔12の内壁面から中心方向に向けて突出端側を前記棒状化粧料41の外周に当接させる複数(4個)の抑え片13を円周方向で所定の間隔(本実施例では円周方向で90度間隔)をもって長さ方向に延在する態様で突設し、複数の抑え片13間の各隙間を後述するバルクチャック雄ネジ体31における雄ネジ体基部32の複数の花弁類似形状の摺接突部33が摺動可能に構成している。
前記抑え片13の形成範囲は、図13、図14に示すように、前記スリーブ11の円筒部15の開口端から、同じく前記スリーブ11の先細円筒状部分の先端側の端面である前記棒状化粧料41が表出する先端開口孔14の近傍位置までとしている。
次に、前記バルクチャック雄ネジ体31について、図16乃至図22を参照して詳述する。
前記バルクチャック雄ネジ体31は、図16乃至図22に示すように、外周部が前記スリーブ11における複数の抑え片13の位置を除いた前記円形孔12の内壁面に接する例えば複数個(4個)の花弁類似形状の摺接突部33を有し、かつ、前記摺接突部33を前記スリーブ11における複数の抑え片13間の隙間を摺動可能とし、花弁類似形状とした雄ネジ体基部32と、この雄ネジ体基部32から先方に向けて突設した前記細芯の棒状化粧料41の後端部側をチャックし保持する例えば4片等分割配置で弾性を有するチャック片34と、前記雄ネジ体基部32の中央部から後方に向けて突設させ前記化粧料容器本体2内の雄ネジ受け部に収納し、前記ラッチ機構付雌ネジ体51の後述する嵌合突片(雌ネジ部)54aと螺合させる棒ネジ状の雄ネジ部35と、を有している。
次に、前記ラッチ機構付雌ネジ体51について、図23乃至図26を参照して詳述する。
前記ラッチ機構付雌ネジ体51は、図23乃至図26に示すように、外周凹凸筒形状で、中心部に前記雄ネジ部35が貫通可能な雌ネジ孔部53を有する雌ネジ本体52と、この雌ネジ本体52から後方に向けて、かつ、前記雄ネジ部35の外周に当接させるように突出させた例えば180度対向配置の一対のラッチ片54と、を有している。
前記ラッチ機構付雌ネジ体51は、前記化粧料容器本体2内の雄ネジ受け部4より先方側に設けた非ネジ内周部5の位置で、かつ、前記雄ネジ体基部32の後側に固定せずに配置している。
前記外周凹凸筒形状の雌ネジ本体52は、その外周部に前記非ネジ内周部5の内壁面に当接させる回転防止機能を発揮させるための例えば6個の当接突条部52aを所定の間隔をもって設けている。
また、前記一対のラッチ片54は、各々前記雄ネジ部35の外周の周りに嵌合し、ラッチ機能を発揮させるための外形が円形凸面状を呈する嵌合突片(雌ネジ部)54aを180度対向配置に具備し、雌ネジ部を構成している。
次に、前記スリーブ11の各種の実施形態について図27乃至図33を参照して説明する。
図27は本実施例における前記円柱状の棒状化粧料41に対する4個の抑え片13を備える既述したスリーブ11を示すものである。
図28は四角柱状の棒状化粧料41Aを使用する場合における棒状化粧料41Aの四辺への4個の角形突片状の抑え片13Aを備えるスリーブ11Aを示すものである。
図29は四角柱状の棒状化粧料41Aを使用する場合における棒状化粧料41Aの四隅部への4個の90度凹陥状の抑え片13Bを備えるスリーブ11Bを示すものである。
図30は六角柱状の棒状化粧料41Bを使用する場合における棒状化粧料41Bの六辺への6個の角形突片状の抑え片13Cを備えるスリーブ11Cを示すものである。
図31はハート形柱状の棒状化粧料41Cを使用する場合における棒状化粧料41C外周四箇所に対する4個の角形突片状の抑え片13Dを備えるスリーブ11Dを示すものである。
図32は三角柱状(正三角形柱状)の棒状化粧料41Dを使用する場合における棒状化粧料41Dの三辺への3個の角形突片状の抑え片13Eを備えるスリーブ11Eを示すものである。
図33は三角柱状の棒状化粧料41Dを使用する場合における棒状化粧料41Dの三個の頂点部分への3個の例えば60度凹陥状の抑え片13Fを備えるスリーブ11Fを示すものである。
なお、図28乃至図33に示す各スリーブ11A乃至11Fを各々使用する場合、前記バルクチャック雄ネジ体31としては、図28乃至図33に示す各抑え片の間の隙間を摺動可能な形状の花弁類似形状の摺接突部を備えるものを採用するものである。
上述した本実施例に係る棒状化粧料容器1によれば、前記スリーブ11の内周部に、棒状化粧料41の外周に当接する複数の抑え片13を円周方向で所定の間隔をもって長さ方向に突設し、複数の抑え片13間の各隙間を雄ネジ体基部32の複数の花弁類似形状の摺接突部33が摺動可能に構成するとともに、前記バルクチャック雄ネジ体31における前記スリーブ11内を摺動する雄ネジ体基部32の外周部が前記スリーブ11における複数の抑え片13の位置を除いた内周部に接するように構成したことにより、前記スリーブ11の円形孔12の内壁と細芯の棒状化粧料41の外周との間の隙間を最小限にしたものである。
このような構成部品数が少なく簡略、かつ、低価格製造が可能な化粧料容器本体2、スリーブ11、バルクチャック雄ネジ体31からなる構成により、棒状化粧料容器1の落下時等に伴う衝撃力の作用時において、細芯の棒状化粧料41のたわみ変形を的確に防止することができ、落下時に大きな衝撃力が加わる細芯の棒状化粧料41(例えば又は細芯で、かつ、軟質の棒状化粧料41)の中央部分の折れ等の損傷を確実に低減することが可能となる。
また、棒状化粧料41の後端部を保持しているバルクチャック雄ネジ体31におけるチャック片34についても、落下時に細芯の棒状化粧料41を保持している根本部分に対し剪断方向の力が加わることになるが、既述したようにスリーブ11の円形孔12の内壁と細芯の棒状化粧料41の外周との間の隙間を最小限にしたことに加え、バルクチャック雄ネジ体31の雄ネジ部35を収納する化粧料容器本体2の雄ネジ受け部4が棒状化粧料容器1の落下等による衝撃力発生時に前記雄ネジ部35の後端側のブレを防止するようにしたことによって、前記チャック片34の部分の細芯の棒状化粧料41の後端側と、この棒状化粧料41の先端側とのねじれを防止することができ、これにより、細芯の棒状化粧料41のチャック片34領域の破損を防止することが可能となる。
更に、外周凹凸筒形状で、前記雄ネジ部35の外周に当接する一対のラッチ片54を後方に突出させたラッチ機構付雌ネジ体51を、前記化粧料容器本体2内の雄ネジ受け部4より先方側に設けた非ネジ内周部5の位置で、かつ、前記雄ネジ体基部32の後側に固定せずに配置することで、前記雄ネジ部35全体が受ける衝撃力を一点に集中させず、多方向に分散することができ、装填された細芯の棒状化粧料41に作用する落下時等の衝撃力を緩和させることも可能となる。
なお、前記ラッチ機構付雌ネジ体51の当接突条部52a、及び一対のラッチ片54は、前記雄ネジ部35の逆転防止機能を発揮するものである。
上述した本実施例において、細芯の棒状化粧料41の形態としては、例えば直径1.2mm〜3.0mm程度の円柱形状や楕円柱形状、同範囲内で三角柱形状や四角柱形状、同範囲内で六角柱形状、同範囲内でハート形柱形状等の例を挙げることができる。
これにより、細芯の棒状化粧料41等の形態の多様化を図り、選定の自由度を高めることができる。
この他、細芯の棒状化粧料41の外周からスリーブ11の円形孔12の内壁までの距離のコントロール、前記雄ネジ部35の後端部分の倒れ防止支持等により、上述した場合と同様な損傷防止効果を発揮させることが可能である。
本考案の棒状化粧料容器は、口紅、アイライナー等各種の使用目的を持った細芯の棒状化粧料を装填する棒状化粧料容器として広範に利用可能である。
1 棒状化粧料容器
2 化粧料容器本体
3 尾栓
4 雄ネジ受け部
5 非ネジ内周部
11 スリーブ
11A スリーブ
11B スリーブ
11C スリーブ
11D スリーブ
11E スリーブ
11F スリーブ
12 円形孔
13 抑え片
13A 抑え片
13B 抑え片
13C 抑え片
13D 抑え片
13E 抑え片
13F 抑え片
14 先端開口孔
15 円筒部
21 キャップ
31 バルクチャック雄ネジ体
32 雄ネジ体基部
33 摺接突部
34 チャック片
35 雄ネジ部
41 棒状化粧料
41A 棒状化粧料
41B 棒状化粧料
41C 棒状化粧料
41D 棒状化粧料
51 ラッチ機構付雌ネジ体
52 雌ネジ本体
52a 当接突条部
53 雌ネジ孔部
54 ラッチ片
54a 嵌合突片(雌ネジ部)

Claims (3)

  1. 内部に長さ方向の受けネジ部雄ネジ受け部を備える円筒状の化粧料容器本体と、
    前記化粧料容器本体の先端側にこの化粧料容器本体と相対回転可能に配置されるとともに、内部の円形孔から間に隙間を有しつつ突設配置され装填される細芯の棒状化粧料の外周に当接させる長さ方向に沿った複数の抑え片を備える円筒状のスリーブと、
    前記円形孔内で前記複数の抑え片間の各隙間を長さ方向に摺動可能とした複数の花弁類似形状の摺接突部を備える雄ネジ体基部と、前記雄ネジ体基部から後方に突設され、前記化粧料容器本体の受けネジ部雄ネジ受け部に収納し、当該雄ネジ受け部より先方側で、かつ、前記雄ネジ体基部の後側に配置した雌ネジ部と螺合させて送りネジ機構部を構成する雄ネジ部と、前記雄ネジ体基部から先方に突設され、前記スリーブ内に装填した細芯の棒状化粧料の後端側を保持するチャック片と、を具備するバルクチャック雄ネジ体と、
    を有し、
    前記送りネジ機構部による雄ネジ部への先方への送り力を受けて、前記雄ネジ体基部の各摺接突部を前記複数の抑え片間の各隙間を長さ方向先方に摺動させ、前記チャック片により保持され前記各抑え片が外周に当接している棒状化粧料の先端側を前記スリーブの先端開口孔から外方に繰り出し可能としたことを特徴とする棒状化粧料容器。
  2. 内部に長さ方向の受けネジ部雄ネジ受け部を備える円筒状の化粧料容器本体と、
    前記化粧料容器本体の先端側にこの化粧料容器本体と相対回転可能に配置されるとともに、内部の円形孔から間に隙間を有しつつ突設配置され装填される細芯の棒状化粧料の外周に当接させる長さ方向に沿った複数の抑え片を備える円筒状のスリーブと、
    前記円形孔内で前記複数の抑え片間の各隙間を長さ方向に摺動可能とした複数の花弁類似形状の摺接突部を備える雄ネジ体基部と、前記雄ネジ体基部から後方に突設され、前記化粧料容器本体の受けネジ部雄ネジ受け部に収納し、当該雄ネジ受け部より先方側で、かつ、前記雄ネジ体基部の後側に配置したラッチ機構付雌ネジ体と螺合させて送りネジ機構部を構成する雄ネジ部と、前記雄ネジ体基部から先方に突設され、前記スリーブ内に装填した細芯の棒状化粧料の後端側を保持するチャック片と、を具備するバルクチャック雄ネジ体と、
    前記化粧料容器本体内の受けネジ部雄ネジ受け部より先方側に設けた非ネジ内周部の位置で、かつ、前記雄ネジ体基部の後側に配置した前記雄ネジ部に係合するラッチ片を備えるラッチ機構付雌ネジ体と、
    前記スリーブを覆う状態で前記化粧料容器本体の先端側に着脱可能に装着されるキャップと、
    を有し、
    前記送りネジ機構部による雄ネジ部への先方への送り力を受けて、前記雄ネジ体基部の各摺接突部を前記複数の抑え片間の各隙間を長さ方向先方に摺動させ、前記チャック片により保持され前記各抑え片が外周に当接している棒状化粧料の先端側を前記スリーブの先端開口孔から外方に繰り出し可能とするとともに、前記ラッチ機構付雌ネジ体のラッチ片により前記雄ネジ部の逆転防止機能を発揮させるようにしたことを特徴とする棒状化粧料容器。
  3. 前記細芯の棒状化粧料の形態は、直径1.2mm〜3.0mm程度の円柱形状や楕円柱形状、同範囲内で三角柱形状や四角柱形状、同範囲内で六角柱形状、又は同範囲内でハート形柱形状であり、前記スリーブの各抑え片の形状は、前記細芯の棒状化粧料の円形若しくは弧状の外周、辺部、又は隅部を抑える形状であり、前記バルクチャック雄ネジ体の摺接突部は、前記スリーブの各抑え片間の各隙間に対応した形状であることを特徴とする請求項1又は2記載の棒状化粧料容器。
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