JP3221203B2 - 消耗電極式ア−ク溶接制御方法及び電源装置 - Google Patents

消耗電極式ア−ク溶接制御方法及び電源装置

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JP3221203B2
JP3221203B2 JP01586694A JP1586694A JP3221203B2 JP 3221203 B2 JP3221203 B2 JP 3221203B2 JP 01586694 A JP01586694 A JP 01586694A JP 1586694 A JP1586694 A JP 1586694A JP 3221203 B2 JP3221203 B2 JP 3221203B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CO2 ガス、ArーC
O2 混合ガス等を使用する消耗電極式アーク溶接方法に
よって溶接を行うときに、アーク起動時に溶接電源装置
の出力を制御する期間を複数有することによって、アー
ク起動時の溶接状態の安定性の向上を図るための消耗電
極式アーク溶接制御方法及び溶接電源装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】アーク起動時に溶接電源装置の外部特性
を定常状態と異なる外部特性にすることによって、アー
ク起動時のアーク発生における安定性を向上させること
が従来から提案されている。
【0003】図1(A)及び(B)は、それぞれ従来技
術のアーク発生と短絡発生とを繰り返して溶滴移行を行
わせる溶接方法(以下、短絡移行溶接という)における
溶接負荷電圧値Va[V]及び溶接電流値Ia[A]の
時間tの経過に対する波形を示す波形図である。同図
(C)は、それらに対応するワイヤ先端1aに成長する
溶滴1bが被溶接物2上の溶融池2aに移行する状態を
説明する移行状態図である。図1(A)乃至(C)は、
ワイヤ送給速度2.5[m/min]、ワイヤ種類YG
W12(JIS Z 3312)、ワイヤ直径1.2
[mm]及びシールドガスの種類CO2 を使用して、平
均溶接電流値が100[A]で、平均溶接負荷電圧値が
19[V]で溶接したときの図である。以下、図1
(A)乃至(C)を参照して、従来技術の動作説明を行
う。
【0005】(1)図1(A)乃至(C)の時刻t0≦t
<t1の動作説明。 溶接開始スイッチの投入後に、ワイヤ先端1aが被溶接
物2に近づき、最初の小さなアーク(以下、種火アーク
という)が発生して溶接電流が流れる。この溶接電流を
時刻t0において検出する。アーク起動時に、種火アーク
が発生すると、溶接電源装置の外部特性が定電流特性に
なって溶接電流値Iaが急峻に立ち上がる。この定電流
特性の溶接電流を通電するTS1の期間(以下、定電流
特性設定期間という)においては、溶接電流値Iaは、
通常溶接時の定電圧特性と異なり溶接負荷WLの大きさ
にかかわらず、同図(B)に示すスタート定電流値Ip
に固定される。したがって、ワイヤ先端1aに形成され
る溶滴1bは、短絡移行することができる大きさにな
り、溶接開始直後のアークが速に安定する。なお、時刻
t0からt1までの定電流特性設定期間TS1は、数10
[ms]程度以下に予め設定されている。
【0007】(2)図1(A)乃至(C)の時刻t ≧t1
の動作説明 種火アークの発生後、図1(A)に示す定電流特性設定
期間TS1を経過した時刻t1において、外部特性は、定
電流特性から定電圧特性に切り換えられる。このときに
溶接電流値Iaが小さくなるので、ワイヤ先端1aに成
長した溶滴1bが被溶接物2上の溶融池2aに移行す
る。その後、定電圧特性によってアークと短絡とが繰り
返され、定常の短絡移行溶接になる。
【0009】また図2は、従来技術の短絡移行溶接のア
ーク起動方法を達成するための溶接電源装置の実施例の
ブロック図である。図3(A)乃至(D)は、後述する
図2に示す比較信号Ith、アーク起動判別信号Wc
r、定電流設定信号Is及び定電圧特性定常電圧設定信
号Vs3の時間的経過を示すタイムチャートである。図
2のWLは、ワイヤ1と被溶接物2とアーク3または短
絡とから形成される溶接負荷である。電力制御回路10
は、商用電源PSを溶接法に適した出力特性に変換す
る。この電力制御回路10は、例えばインバータ制御の
電力制御回路のときは、図示していない一次整流回路、
インバータ回路、インバータ用変圧器、二次整流回路等
の電力変換回路及びその駆動回路を含んでいる。直流リ
アクトルDCLは、電力制御回路10の出力を平滑し、
溶接負荷WLに連続したエネルギーを通電する。出力電
圧検出回路VBは、電力制御回路10の出力電圧値Vc
すなわち直流リアクトルDCLによって平滑される前の
出力電圧値を検出して出力電圧検出信号Vbを出力す
る。
【0011】溶接電流検出回路CDは、溶接電流値Ia
を検出して図3(A)に示す溶接電流検出信号Icをア
ーク起動判別回路WCRに出力する。図3に示すアーク
起動判別信号Wcrは、図3(A)に示す溶接電流検出
信号Icが比較信号Ithのあらかじめ定めた値を越え
ると、低レベルの信号(以下、Lという)から高レベル
の信号(以下、Hという)にかわる。反転回路NTは、
アーク起動判別信号WcrがLであるときHの反転信号
Ntを出力し、アーク起動判別信号Wcrの信号がHで
あるときLの反転信号Ntを出力する。定電流期間設定
回路の例えば単安定マルチ1回路TM1は、反転信号N
tのHからLの低下によって定電流特性設定期間TS1
の間Hの定電流期間設定信号Tm1を出力する。
【0012】この定電流期間設定信号Tm1がHの期間
にあるとき定電流・定電圧特性切換回路SW1は接点b
側に接続されて、定電流特性設定回路CCから図3
(C)に示すような定電流設定信号Isを出力する。定
電流比較回路CMIは、この定電流設定信号Isと溶接
電流検出信号Icとを比較して、定電流電力制御信号C
miを電力制御回路10に出力するための定電流特性を
選択する。また、定電流期間設定信号Tm1が再びLに
なると、定電流・定電圧特性切換回路SW1が接点a側
に接続されて、定電圧特性定常電圧設定回路CP3から
図3(D)に示すよな定電圧特性定常電圧設定信号Vs
3を出力する。定電圧比較回路CMVは、この定電圧特
性定常電圧設定信号Vs3と出力電圧検出信号Vbとを
比較して、定電圧電力制御信号Cmvを電力制御回路1
0に出力するための定電圧特性を選択する。なお、図2
においてSw1は、定電流・定電圧特性設定信号であっ
て定電流電力制御信号Cmi又は定電圧電力制御信号C
mvのいずれかである。
【0013】以上のように、従来技術においても、アー
ク起動時に定電流特性設定期間TS1の外部特性を定電
流特性にすることによって、溶接開始直後のアークを速
に安定させようとしている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来技術において、ア
ーク起動時の外部特性を定電流特性にして溶接電流を急
峻に立ちあげているので、通常溶接時の定電圧特性と異
なり、溶接負荷WLの大きさにかかわらず溶接電流をス
タート定電流値Ipに固定して、ワイヤ先端1aに形成
される溶滴1bを短絡移行できる大きさにすることによ
って良好なアークスタートを得ようとしている。
【0021】しかし、溶接電流値Iaが150[A]以
下の小電流域の短絡移行溶接においては、図4(A)乃
至(C)に示すように、アーク起動後、数10[ms]
乃至数100[ms]の間に短絡が頻繁に生じる。また
数100[ms]乃至数[s]の間になると短絡がほと
んど発生しなくなるので、アーク期間が長くなったりア
ーク切れが発生する。以下、上記の短絡が頻繁に生じる
期間を短絡周期過小期間T2といいアーク期間が長くな
る期間を短絡周期過大期間T3という。図4(A)乃至
(C)を参照してこの理由を説明する。なお、図4
(A)乃至(C)の時間軸の尺度の比率は、図1(A)
乃至(C)よりも大きくしている。
【0022】アーク起動後に、定電流特性設定期間TS
1の間に、まず定電流特性によってアーク期間が継続し
ワイヤ先端1aに溶滴1bが形成される。この定電流特
性設定期間TS1が終了して短絡周期過小期間T2にな
ると、溶滴1bが溶融池2aに移行するが、溶接電流値
Iaが低いときは入熱が小さいので、溶融池2aが拡大
しないで図4(c)のc3に示すように、溶融金属が堆
積していく状態になる。このような場合には、アーク長
が次第に短くなり短絡とアークとの周期が短くなる。
【0024】短絡周期過小期間T2が終了して、短絡周
期過大期間T3になると図4(c)のc4に示すよう
に、アークからの入熱によって溶融池2aが十分な大き
さに成長するために、短絡周期過小期間T2の間に移行
した溶融金属が拡散される。そのために、アーク期間が
長くなったりアーク切れを起こしたりしてアークと短絡
との繰り返しの周期が不規則になる。
【0026】150[A]以下の小電流域で短絡移行溶
接をする場合は、上記のような問題があるにもかかわら
ず、従来技術は、アーク起動時の制御において定電流特
性設定期間TS1の制御だけを考慮していたために、ア
ークと短絡との繰り返しの不規則を防止することができ
なかった。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の消耗電極式アー
ク溶接制御方法及び電源装置は、上記の問題点である1
50[A]以下の小電流域で溶接する場合の短絡移行溶
接において、アーク起動後、十分な大きさの溶融池2a
が形成されるまでに発生するアークと短絡との不規則な
繰り返しの周期を改善するための制御方法及び電源装置
である。
【0031】請求項1の消耗電極式アーク溶接制御方法
は、図5に示すように、アーク起動後の数10[ms]
の間は、定電流特性の溶接電流を出力してワイヤ先端1
aに形成される溶滴1bを短絡移行することができる大
きさに形成する定電流特性設定期間TS1と、次の数1
00[ms]の間は、通常の出力電圧よりも出力電圧値
Vcが数[V]高い定電圧特性の溶接電流を出力してア
ーク長を拡大する定電圧特性高電圧設定期間TS21
と、さらに次の数100[ms]の間は、通常の出力電
圧よりも出力電圧値Vcが数[V]低い定電圧特性の溶
接電流を出力してアーク長を短くすることによってアー
クと短絡との繰り返し周期を規則的に行わせる定電圧特
性低電圧設定期間TS22と、アーク長が短くなりすぎ
ない通常の出力電圧値の定電圧特性の溶接電流を出力し
てアークと短絡との周期を規則的に行わせる定電圧特性
定常電圧設定期間TS2とを設定した消耗電極式アーク
溶接制御方法である。
【0032】請求項2の消耗電極式アーク電源装置は、
図6及び図8に示すように、定電流特性の溶接電流を通
電させる定電流設定信号Isを出力する定電流特性設定
回路CCと、通常の出力電圧よりも出力電圧値Vcが数
[V]高い定電圧特性の溶接電流を通電させる定電圧特
性高電圧設定信号Vs1を出力する定電圧特性高電圧設
定回路CP1と、通常の出力電圧よりも出力電圧値Vc
が数[V]低い定電圧特性の溶接電流を通電させる定電
圧特性低電圧設定信号Vs2を出力する定電圧特性低電
圧設定回路CP2と、通常の出力電圧値Vcの定電圧特
性の溶接電流を通電させる定電圧特性定常電圧設定信号
Vs3を出力する定電圧特性定常電圧設定回路CP3
と、アーク起動後に定電流設定信号Isから定電圧特性
高電圧設定信号Vs1及び定電圧特性低電圧設定信号V
s2に順次に切り換えた後に定電圧特性定常電圧設定信
号Vs3を電力制御回路10に出力する特性切換回路S
Wとを備えた消耗電極式アーク電源装置である。
【0033】請求項3の消耗電極式アーク電源装置は、
請求項2の消耗電極式アーク電源装置を具体的にした電
源装置であって、図6に示すように、定電流特性の溶接
電流を通電させる定電流設定信号Isを出力する定電流
特性設定回路CCと、通常の出力電圧よりも出力電圧値
Vcが数[V]高い定電圧特性の溶接電流を通電させる
定電圧特性高電圧設定信号Vs1を出力する定電圧特性
高電圧設定回路CP1と、通常の出力電圧よりも出力電
圧値Vcが数[V]低い定電圧特性の溶接電流を通電さ
せる定電圧特性低電圧設定信号Vs2を出力する定電圧
特性低電圧設定回路CP2と、通常の出力電圧値Vcの
定電圧特性の溶接電流を通電させる定電圧特性定常電圧
設定信号Vs3を出力する定電圧特性定常電圧設定回路
CP3と、アーク起動後の予め設定した定電流特性設定
期間TS1に定電流期間設定信号Tm1を出力する定電
流期間設定回路TM1と、定電流特性設定期間TS1の
経過後の予め設定した定電圧特性高電圧設定期間TS2
1に高電圧期間設定信号Tm2を出力する高電圧期間設
定回路TM2と、定電圧特性高電圧設定期間TS21の
経過後の予め設定した定電圧特性低電圧設定期間TS2
2に低電圧期間設定信号Tm3を出力する低電圧期間設
定回路TM3と、定電流特性設定期間TS1の経過後に
定電流設定信号Isから定電圧特性高電圧設定信号Vs
1に切り換えて電力制御回路10に出力する定電流・定
電圧特性切換回路SW1と、定電圧特性高電圧設定期間
TS21の経過後に定電圧特性高電圧設定信号Vs1か
ら定電圧特性低電圧設定信号Vs2に切り換えて電力制
御回路10に出力する定電圧特性高電圧・低電圧切換回
路SW2と、定電圧特性低電圧設定期間TS22の経過
後に定電圧特性低電圧設定信号Vs2から定電圧特性定
常電圧設定信号Vs3に切り換えて電力制御回路10に
出力する定電圧特性低電圧・定常電圧切換回路SW3と
を備えた消耗電極式アーク電源装置である。
【0034】請求項4の消耗電極式アーク電源装置は、
請求項2の消耗電極式アーク電源装置を具体的にした電
源装置であって、図8に示すように、定電流特性の溶接
電流を通電させる定電流設定信号Isを出力する定電流
特性設定回路CCと、通常の出力電圧よりも出力電圧値
Vcが数[V]高い定電圧特性の溶接電流を通電させる
定電圧特性高電圧設定信号Vs1を出力する定電圧特性
高電圧設定回路CP1と、通常の出力電圧よりも出力電
圧値Vcが数[V]低い定電圧特性の溶接電流を通電さ
せる定電圧特性低電圧設定信号Vs2を出力する定電圧
特性低電圧設定回路CP2と、通常の出力電圧値Vcの
定電圧特性の溶接電流を通電させる定電圧特性定常電圧
設定信号Vs3を出力する定電圧特性定常電圧設定回路
CP3と、アーク起動後の予め設定した定電流特性設定
期間TS1に定電流期間設定信号Tm1を出力する定電
流期間設定回路TM1と、アーク起動後の予め設定した
定電流・高電圧設定期間TS23に定電流・高電圧期間
設定信号Tm4を出力する定電流・高電圧期間設定回路
TM4と、アーク起動後の予め設定した定電流・高電圧
・低電圧設定期間TS24に定電流・高電圧・低電圧期
間設定信号Tm5を出力する定電流・高電圧・低電圧期
間設定回路TM5と、定電流特性設定期間TS1の経過
後に定電流設定信号Isから定電圧特性高電圧設定信号
Vs1に切り換えて電力制御回路10に出力する定電流
・定電圧特性切換回路SW1と、定電流・高電圧設定期
間TS23の経過後に定電圧特性高電圧設定信号Vs1
から定電圧特性低電圧設定信号Vs2に切り換えて電力
制御回路10に出力する定電圧特性高電圧・低電圧切換
回路SW2と、定電流・高電圧・低電圧設定期間TS2
4の経過後に定電圧特性低電圧設定信号Vs2から定電
圧特性定常電圧設定信号Vs3に切り換えて電力制御回
路10に出力する定電圧特性低電圧・定常電圧切換回路
SW3とを備えた消耗電極式アーク電源装置である。
【0040】
【作用】図5(A)及び(B)は、本発明の消耗電極式
アーク溶接電源装置の制御方法において、アーク起動時
の溶接負荷電圧値Va[V]及び溶接電流値Ia[A]
の時間tの経過に対する波形を示す波形図であり、同図
(C)は、それに対応するワイヤ先端1aの溶滴1bが
移行する状態を説明する移行状態図であって、以下、図
5(A)乃至(C)を参照して作用を説明する。
【0042】(1)図5(A)乃至(C)の時刻t0≦t
<t1の動作説明。 時刻t0からt1までの作用の説明は、従来の技術の項の図
1(A)乃至(C)の時刻t0からt1までの定電流特性設
定期間TS1の作用の説明と同じであるので省略する。
【0044】(2)図5(A)乃至(C)の時刻t1≦t
<t2の動作説明。 図5(A)に示す定電流特性設定期間TS1を経過した
時刻t1において、外部特性を、定電流特性から通常の出
力電圧よりも出力電圧値Vcが数[V]高い定電圧特性
に切り換える。
【0045】この期間の出力電圧値Vcは、通常の溶接
状態の出力電圧よりも数[V]高く設定することによっ
てアーク長を長くする。このアーク長を長くすることに
よって、定電圧特性定常電圧設定信号Vs3による出力
電圧だけでは、溶融池2aがまだ十分な大きさでなく溶
融金属が拡散されずに堆積するために溶融金属表面が高
くなってアーク長が短くなり、短絡とアークとの繰り返
し周期が短くなるような場合でも、図5(A)に示すよ
うに短絡移行に適したアーク期間になり、アークと短絡
との繰り返し周期が安定する。なお、時刻t1からt2まで
における定電圧特性高電圧設定期間TS21は、予め数
100[ms]程度に、設定されている。
【0046】(3)図5(A)乃至(C)の時刻t2≦t
<t3の動作説明。 図5(A)に示す定電圧特性高電圧設定期間TS21を
経過した時刻t2において、外部特性を、上記の通常の出
力電圧よりも出力電圧値Vcが数[V]高い定電圧特性
から通常の出力電圧よりも出力電圧値Vcが数[V]低
い定電圧特性に切り換える。
【0047】この期間の出力電圧値Vcは、通常の溶接
状態の出力電圧よりも数[V]低く設定することによっ
てアーク長を短くする。このアーク長を短くすることに
よって、定電圧特性高電圧設定信号Vs1のままの出力
電圧では、溶融池2aが拡大するために堆積した溶融金
属が拡散されて、アーク長が短くならないでアーク期間
が長くなる場合でも、図5(A)に示すように短絡移行
に適したアーク期間になり、アークと短絡との繰り返し
周期が安定する。なお、期間t2からt3における定電圧特
性低電圧設定期間TS22は、予め数100[ms]程
度に設定されている。
【0048】(4)図5(A)乃至(C)の時刻t ≧t3
の動作説明。 前述した時刻t2≦t <t3の間は、出力電圧値Vcを通常
の溶接状態の出力電圧よりも数[V]低くしているの
で、そのまま継続しているとアーク長が短くなりすぎて
アークと短絡との繰り返し周期が規則的に繰り返されな
くなる。したがって、図5(A)に示す定電圧特性低電
圧設定期間TS22を経過した時刻t3において、出力電
圧値Vcを通常の溶接状態の出力電圧値に切り換える。
【0049】この通常の溶接状態の出力電圧値に切り換
えられると、溶融池2aの大きさが一定になっているた
めに、図5(C)に示すように短絡移行アーク期間にな
り、アークと短絡の繰り返し周期が規則的になるので溶
接結果が均一になる。
【0050】
【実施例1】 (図6及び図7の説明)図6は、本発明のアーク起動の
制御方法を実施する溶接電源装置の実施例1のブロック
図である。図7(A)乃至(F)は、図6に示す比較信
号Ith、アーク起動判別信号Wcr、定電流設定信号
Is、定電圧特性高電圧設定信号Vs1、定電圧特性低
電圧設定信号Vs2及び定電圧特性定常電圧設定信号V
s3の時間的経過を示すタイムチャートである。以下、
図6及び図7を参照して説明する。図6において図2と
同符号の回路及び図7において図3と同符号の波形図
は、前述の説明と同じであるので省略する。
【0054】高電圧期間設定回路例えば単安定マルチ回
路TM2は、定電流期間設定回路TM1から出力された
定電流期間設定信号Tm1がHからLに低下すると、H
の高電圧期間設定信号Tm2を定電圧特性高電圧設定期
間TS21の間出力する。定電圧特性高電圧・低電圧切
換回路SW2は、高電圧期間設定回路TM2から出力さ
れた高電圧期間設定信号Tm2がHの間、接点b側に接
続される。定電圧比較回路CMVは、定電圧特性高電圧
設定回路CP1から出力される図7(D)に示す定電圧
特性高電圧設定信号Vs1と出力電圧検出信号Vbとが
比較されて、定電圧高電圧特性が選択され、定電圧電力
制御信号Cmvを電力制御回路10に出力する。高電圧
期間設定回路TM2から出力された高電圧期間設定信号
Tm2が再びLになると定電圧特性高電圧・低電圧切換
回路SW2は、接点a側に接続される。なお、図6にお
いて、Sw2は高電圧・低電圧設定信号であって、上記
の定電圧特性高電圧設定信号Vs1又は後述する低電圧
・定常電圧設定信号Sw3のいずれかである。
【0058】低電圧期間設定回路TM3は、高電圧期間
設定信号Tm2がHからLに低下すると、定電圧特性低
電圧設定期間TS22の間、Hの低電圧期間設定信号T
m3を出力する。定電圧特性低電圧・定常電圧切換回路
SW3は、低電圧期間設定信号Tm3がHの間、接点b
側に接続される。定電圧比較回路CMVは、定電圧特性
低電圧設定回路CP2から出力される図7(E)に示す
定電圧特性低電圧設定信号Vs2と出力電圧検出信号V
bとが比較されて、定電圧低電圧特性が選択され、定電
圧電力制御信号Cmvを電力制御回路10に出力する。
高電圧期間設定信号Tm2が再びLになると、定電圧特
性低電圧・定常電圧切換回路SW3は、接点a側に接続
される。定電圧比較回路CMVは、定電圧特性定常電圧
設定回路CP3から出力される図7(F)に示す定電圧
特性定常電圧設定信号Vs3と出力電圧検出信号Vbと
が比較されて、定電圧定常電圧特性が選択され、定電圧
電力制御信号Cmvを電力制御回路10に出力する。な
お、図6において、Sw3は、低電圧・定常電圧設定信
号であって、定電圧特性低電圧設定信号Vs2又は定電
圧特性定常電圧設定信号Vs3のいずれかである。
【0060】定電流特性設定回路CCは、定電流特性設
定期間TS1に定電流設定信号Isを出力する。定電圧
特性高電圧設定回路CP1は、定電圧特性高電圧設定期
間TS21の間、定電圧特性高電圧・低電圧切換回路S
W2に定電圧特性高電圧設定信号Vs1を出力する。定
電圧特性低電圧設定回路CP2は、定電圧特性低電圧設
定期間TS22の間、定電圧特性低電圧・定常電圧切換
回路SW3に定電圧特性低電圧設定信号Vs2を出力す
る。定電圧特性定常電圧設定回路CP3は、定常溶接時
に定電圧特性定常電圧設定信号Vs3を出力する。
【0062】上記の実施例においては、定電流・定電圧
特性切換回路SW1と定電圧特性高電圧・低電圧切換回
路SW2と定電圧特性低電圧・定常電圧切換回路SW3
とを独立した3つの切換回路で構成したが、図6の点線
で示すように、アーク起動後に定電流設定信号Isから
定電圧特性高電圧設定信号Vs1及び定電圧特性低電圧
設定信号Vs2に順次に切り換えた後に定電圧特性定常
電圧設定信号Vs3を電力制御回路10に出力する特性
切換回路SWであれば、他のいかなる回路であってもよ
い。
【0070】
【実施例2】 (図8及び図9の説明)図8は、本発明のアーク起動の
制御方法を実施する溶接電源装置の実施例2のブロック
図である。図9(A)乃至(F)は、図8に示す比較信
号Ith、アーク起動判別信号Wcr、定電流設定信号
Is、定電圧特性高電圧設定信号Vs1、定電圧特性低
電圧設定信号Vs2及び定電圧特性定常電圧設定信号V
s3の時間的経過を示すタイムチャートである。以下、
図8及び図9を参照して説明する。図8において図6と
同符号の回路及び図9において図7と同符号の波形図
は、前述の説明と同じであるので省略する。
【0072】定電流・高電圧設定期間TS23は、定電
流特性設定期間TS1と定電圧特性高電圧設定期間TS
21とを加えた期間である。定電流・高電圧期間設定回
路TM4は、反転回路NTから出力された反転信号Nt
がHからLに低下すると、定電流・高電圧設定期間TS
23の間、Hの定電流・高電圧期間設定信号Tm4を出
力する。定電圧特性高電圧・低電圧切換回路SW2は、
定電流・高電圧期間設定回路TM4から出力された定電
流・高電圧期間設定信号Tm4がHの間、接点b側に接
続される。定電圧比較回路CMVは、定電流・定電圧特
性切換回路SW1が接点b側から接点a側に切り換えら
れた時に、図9(D)に示す定電圧特性高電圧設定回路
CP1から出力される定電圧特性高電圧設定信号Vs1
と出力電圧検出信号Vbとが比較されて、定電圧高電圧
特性が選択され、定電圧電力制御信号Cmvを電力制御
回路10に出力する。定電流・高電圧期間設定回路TM
4から出力された定電流・高電圧期間設定信号Tm4が
再びLになると、定電圧特性高電圧・低電圧切換回路S
W2は、接点a側に接続される。なお、図8において、
Sw2は、高電圧・低電圧設定信号であって、上記の定
電圧特性高電圧設定信号Vs1又は後述する低電圧・定
常電圧設定信号Sw3のいずれかである。
【0078】定電流・高電圧・低電圧設定期間TS24
は、定電流特性設定期間TS1と定電圧特性高電圧設定
期間TS21と定電圧特性低電圧設定期間TS22とを
加えた期間である。定電流・高電圧・低電圧期間設定回
路TM5は、反転信号NtがHからLに低下すると、定
電流・高電圧・低電圧設定期間TS24の間、Hの定電
流・高電圧・低電圧期間設定信号Tm5を出力する。定
電圧特性低電圧・定常電圧切換回路SW3は、定電流・
高電圧・低電圧期間設定信号Tm5がHの間、接点b側
に接続される。定電圧比較回路CMVは、定電圧特性高
電圧・低電圧切換回路SW2が接点b側から接点a側に
切り換えられた時に、図9(E)に示す定電圧特性低電
圧設定回路CP2から出力される定電圧特性低電圧設定
信号Vs2と出力電圧検出信号Vbとが比較されて、定
電圧低電圧特性が選択され、定電圧電力制御信号Cmv
を電力制御回路10に出力する。定電流・高電圧・低電
圧期間設定信号Tm5が再びLになると、定電圧特性低
電圧・定常電圧切換回路SW3は、接点a側に接続され
る。このときに定電圧比較回路CMVは、図9(F)に
示す定電圧特性定常電圧設定回路CP3から出力される
定電圧特性定常電圧設定信号Vs3と出力電圧検出信号
Vbとが比較されて、定電圧定常電圧特性が選択され、
定電圧電力制御信号Cmvを電力制御回路10に出力す
る。なお、図8において、Sw3は、低電圧・定常電圧
設定信号であって、定電圧特性低電圧設定信号Vs2又
は定電圧特性定常電圧設定信号Vs3のいずれかであ
る。
【0080】定電流特性設定回路CCは、定電流特性設
定期間TS1に定電流設定信号Isを出力する。定電圧
特性高電圧設定回路CP1は、定電流・高電圧設定期間
TS23に定電圧特性高電圧設定信号Vs1を出力す
る。定電圧特性低電圧設定回路CP2は、定電流・高電
圧・低電圧設定期間TS24に定電圧特性低電圧設定信
号Vs2を出力する。定電圧特性定常電圧設定回路CP
3は、定電圧特性定常電圧設定信号Vs3を出力する。
【0100】
【本発明の効果】請求項1は、短絡とアークとを略周期
的に繰り返して溶接する消耗電極式アーク溶接におい
て、図5に示すように、アーク起動後数10[ms]の
間は、定電流特性の溶接電流を出力してワイヤ先端1a
に形成される溶滴1bを短絡移行する大きさに形成し、
次の数100[ms]の間は、通常の出力電圧値よりも
数[V]高い定電圧特性の溶接電流を出力してアーク長
を拡大し、さらに次の数100[ms]の間は、通常の
出力電圧よりも出力電圧値Vcが数[V]低い定電圧特
性の溶接電流を出力してアーク長を短くしアークと短絡
との繰り返し周期を規則的に行わせた後にアーク長が短
くなりすぎない通常の出力電圧値の定電圧特性の溶接電
流を出力してアークと短絡との周期を規則的に行わせる
消耗電極式アーク溶接制御方法である。請求項2は、請
求項1の溶接制御方法を実施する消耗電極式溶接電源装
置であり、請求項3は請求項2の構成をさらに具体化し
た消耗電極式アーク溶接装置であって、請求項1と同等
の効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)及び(B)は、それぞれ従来技術の
アーク起動時の溶接負荷電圧値及び溶接電流値の時間の
経過に対する波形を示す波形図であり、同図(C)は、
それらに対応するワイヤ先端に成長する溶滴が溶融池に
移行する状態を説明する移行状態図である。
【図2】図2は、従来技術の溶接電源装置の実施例のブ
ロック図である。
【図3】図3(A)乃至(D)は、図2の各信号に対応
する従来技術のアーク起動時に選択される溶接電源の外
部特性の設定信号の時間的経過を示すタイムチャートで
ある。
【図4】図4(A)及び(B)は、それぞれ従来技術の
アーク起動時の溶接負荷電圧値及び溶接電流値の時間の
経過に対する波形を示す波形図であり、同図(C)は、
それらに対応するワイヤ先端に成長する溶滴が溶融池に
移行する状態を説明する移行状態図である。
【図5】図5(A)及び(B)は、それぞれ本発明のア
ーク起動時の溶接負荷電圧値及び溶接電流値の時間の経
過に対する波形を示す波形図であり、同図(C)は、そ
れらに対応するワイヤ先端に成長する溶滴が溶融池に移
行する状態を説明する移行状態図である。
【図6】図6は、本発明の溶接電源装置の実施例のブロ
ック図である。
【図7】図7(A)乃至(F)は、図6に示す各信号の
時間的経過を示すタイムチャートである。
【図8】図8は、本発明の溶接電源装置の実施例のブロ
ック図である。
【図9】図9(A)乃至(F)は、図8に示す各信号の
時間的経過を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 ワイヤ 1a ワイヤ先端 1b 溶滴 2 被溶接物 2a 溶融池 3 アーク 10 電力制御回路 WL 溶接負荷 PS 商用電源 DCL 直流リアクトル VB 出力電圧検出回路 CD 溶接電流検出回路 WCR アーク起動判別回路 NT 反転回路 CMI 定電流比較回路 CMV 定電圧比較回路 TM1 定電流期間設定回路 TM2 高電圧期間設定回路 TM3 低電圧期間設定回路 TM4 定電流・高電圧期間設定回路 TM5 定電流・高電圧・低電圧期間設定回路 SW 特性切換回路(SW1乃至SW3) SW1 定電流・定電圧特性切換回路 SW2 定電圧特性高電圧・低電圧切換回路 SW3 定電圧特性低電圧・定常電圧切換回路 CC 定電流特性設定回路 CP1 定電圧特性高電圧設定回路 CP2 定電圧特性低電圧設定回路 CP3 定電圧特性定常電圧設定回路 TS1 定電流特性設定期間 TS2 定電圧特性定常電圧設定期間 TS21 定電圧特性高電圧設定期間 TS22 定電圧特性低電圧設定期間 TS23 定電流・高電圧設定期間 TS24 定電流・高電圧・低電圧設定期間 Ia 溶接電流値 Va 溶接負荷電圧値 Vc 出力電圧値 Ip スタート定電流値 Ic 溶接電流検出信号 Vb 出力電圧検出信号 Cmi 定電流電力制御信号 Cmv 定電圧電力制御信号 Is 定電流設定信号 Vs1 定電圧特性高電圧設定信号 Vs2 定電圧特性低電圧設定信号 Vs3 定電圧特性定常電圧設定信号 Ith 比較信号 Wcr アーク起動判別信号 Nt 反転信号 Tm1 定電流期間設定信号 Tm2 高電圧期間設定信号 Tm3 低電圧期間設定信号 Tm4 定電流・高電圧期間設定信号 Tm5 定電流・高電圧・低電圧期間設定信号 Sw1 定電流・定電圧特性設定信号 Sw2 高電圧・低電圧設定信号 Sw3 低電圧・定常電圧設定信号 T2 短絡周期過小期間 T3 短絡周期過大期間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 耕作 大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式 会社ダイヘン内 (56)参考文献 特開 昭62−212069(JP,A) 特開 昭59−179268(JP,A) 特開 昭59−73180(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/073 B23K 9/095 B23K 9/173

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アークと短絡とを略周期的に繰り返して
    溶接する消耗電極式アーク溶接制御方法において、アー
    ク起動後の数10[ms]の間は、定電流特性の溶接電
    流を出力してワイヤ先端に形成される溶滴を短絡移行す
    ることができる大きさに形成する定電流特性設定期間
    と、次の数100[ms]の間は、通常の出力電圧より
    も出力電圧値が数[V]高い定電圧特性の溶接電流を出
    力してアーク長を拡大する定電圧特性高電圧設定期間
    と、さらに次の数100[ms]の間は、通常の出力電
    圧よりも出力電圧値が数[V]低い定電圧特性の溶接電
    流を出力してアーク長を短くすることによってアークと
    短絡との繰り返し周期を規則的に行わせる定電圧特性低
    電圧設定期間と、アーク長が短くなりすぎない通常の出
    力電圧の定電圧特性の溶接電流を出力してアークと短絡
    との周期を規則的に行わせる定電圧特性定常電圧設定期
    間とを設定した消耗電極式アーク溶接制御方法。
  2. 【請求項2】 アークと短絡とを略周期的に繰り返して
    溶接する消耗電極式アーク電源装置において、定電流特
    性の溶接電流を通電させる定電流設定信号を出力する定
    電流特性設定回路と、通常の出力電圧よりも出力電圧値
    が数[V]高い定電圧特性の溶接電流を通電させる定電
    圧特性高電圧設定信号を出力する定電圧特性高電圧設定
    回路と、通常の出力電圧よりも出力電圧値が数[V]低
    い定電圧特性の溶接電流を通電させる定電圧特性低電圧
    設定信号を出力する定電圧特性低電圧設定回路と、通常
    の出力電圧の定電圧特性の溶接電流を通電させる定電圧
    特性定常電圧設定信号を出力する定電圧特性定常電圧設
    定回路と、アーク起動後に前記定電流設定信号から前記
    定電圧特性高電圧設定信号及び前記定電圧特性低電圧設
    定信号に順次に切り換えた後に前記定電圧特性定常電圧
    設定信号を電力制御回路に出力する特性切換回路とを備
    えた消耗電極式アーク電源装置。
  3. 【請求項3】 アークと短絡とを略周期的に繰り返して
    溶接する消耗電極式アーク電源装置において、定電流特
    性の溶接電流を通電させる定電流設定信号を出力する定
    電流特性設定回路と、通常の出力電圧よりも出力電圧値
    が数[V]高い定電圧特性の溶接電流を通電させる定電
    圧特性高電圧設定信号を出力する定電圧特性高電圧設定
    回路と、通常の出力電圧よりも出力電圧値が数[V]低
    い定電圧特性の溶接電流を通電させる定電圧特性低電圧
    設定信号を出力する定電圧特性低電圧設定回路と、通常
    の出力電圧の定電圧特性の溶接電流を通電させる定電圧
    特性定常電圧設定信号を出力する定電圧特性定常電圧設
    定回路と、アーク起動後の予め設定した定電流特性設定
    期間に定電流期間設定信号を出力する定電流期間設定回
    路と、前記定電流特性設定期間の経過後の予め設定した
    定電圧特性高電圧設定期間に高電圧期間設定信号を出力
    する高電圧期間設定回路と、前記定電圧特性高電圧設定
    期間の経過後の予め設定した定電圧特性低電圧設定期間
    に低電圧期間設定信号を出力する低電圧期間設定回路
    と、前記定電流特性設定期間の経過後に前記定電流設定
    信号Isから前記定電圧特性高電圧設定信号に切り換え
    て電力制御回路に出力する定電流・定電圧特性切換回路
    と、前記定電圧特性高電圧設定期間の経過後に前記定電
    圧特性高電圧設定信号から前記定電圧特性低電圧設定信
    号に切り換えて前記電力制御回路に出力する定電圧特性
    高電圧・低電圧切換回路と、前記定電圧特性低電圧設定
    期間の経過後に前記定電圧特性低電圧設定信号から前記
    定電圧特性定常電圧設定信号に切り換えて前記電力制御
    回路に出力する定電圧特性低電圧・定常電圧切換回路と
    を備えた消耗電極式アーク電源装置。
  4. 【請求項4】 アークと短絡とを略周期的に繰り返して
    溶接する消耗電極式アーク電源装置において、定電流特
    性の溶接電流を通電させる定電流設定信号を出力する定
    電流特性設定回路と、通常の出力電圧よりも出力電圧値
    が数[V]高い定電圧特性の溶接電流を通電させる定電
    圧特性高電圧設定信号を出力する定電圧特性高電圧設定
    回路と、通常の出力電圧よりも出力電圧値が数[V]低
    い定電圧特性の溶接電流を通電させる定電圧特性低電圧
    設定信号を出力する定電圧特性低電圧設定回路と、通常
    の出力電圧の定電圧特性の溶接電流を通電させる定電圧
    特性定常電圧設定信号を出力する定電圧特性定常電圧設
    定回路と、アーク起動後の予め設定した定電流特性設定
    期間に定電流期間設定信号を出力する定電流期間設定回
    路と、アーク起動後の予め設定した定電流・高電圧設定
    期間に定電流・高電圧期間設定信号を出力する定電流・
    高電圧期間設定回路と、アーク起動後の予め設定した定
    電流・高電圧・低電圧設定期間に定電流・高電圧・低電
    圧期間設定信号を出力する定電流・高電圧・低電圧期間
    設定回路と、前記定電流特性設定期間の経過後に前記定
    電流設定信号から前記定電圧特性高電圧設定信号に切り
    換えて電力制御回路に出力する定電流・定電圧特性切換
    回路と、前記定電流・高電圧設定期間の経過後に前記定
    電圧特性高電圧設定信号から前記定電圧特性低電圧設定
    信号に切り換えて前記電力制御回路に出力する定電圧特
    性高電圧・低電圧切換回路と、前記定電流・高電圧・低
    電圧設定期間の経過後に前記定電圧特性低電圧設定信号
    から前記定電圧特性定常電圧設定信号に切り換えて前記
    電力制御回路に出力する定電圧特性低電圧・定常電圧切
    換回路とを備えた消耗電極式アーク電源装置。
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