JP3221193B2 - 輸送手段用故障診断システム - Google Patents

輸送手段用故障診断システム

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JP3221193B2 JP28999893A JP28999893A JP3221193B2 JP 3221193 B2 JP3221193 B2 JP 3221193B2 JP 28999893 A JP28999893 A JP 28999893A JP 28999893 A JP28999893 A JP 28999893A JP 3221193 B2 JP3221193 B2 JP 3221193B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両や自動二輪車等に
適用される輸送手段用故障診断システムに係り、特に、
燃料供給と同時に故障診断を行う場合に好適な輸送手段
用故障診断システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば図6に示す如く、車両60
に装備されているエンジン・エアコン等を制御する電子
制御ユニット(ECU)61,62と,車外の故障診断
装置(テスタ)63とを、車内ハーネス64,車内コネ
クタ65,車外コネクタ66,車外ケーブル67を介し
て接続し、各電子制御ユニット61,62と故障診断装
置63との間で通信を行うことにより、各電子制御ユニ
ット61,62の内部メモリに蓄積してある故障診断用
情報(例えばECU故障コード,エンジン回転数,エン
ジンオイル量等の情報)を故障診断装置53に取込ん
で、故障診断用情報に基づく故障診断データを表示部等
へ表示するシステムが開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来技術においては、車両と故障診断装置とを接続す
るための車両側コネクタ(車内コネクタ)は、車両の外
観性やコネクタの耐久性等の面から車両内部のドライバ
ーの目につかない箇所に設置されるため、不慣れな作業
者が故障診断装置の車外コネクタを車両の車内コネクタ
に接続する際に、車内コネクタの設置箇所を探すのに手
間取るという問題や、車内コネクタの設置箇所が接続作
業に支障を来すような箇所だと車外コネクタと車内コネ
クタとを完全に接続できず接続不良を引き起こす場合が
ある等の問題があった。また、車外コネクタと故障診断
装置とを接続するケーブルが作業の邪魔となる問題もあ
った。
【0004】他方、給油所で車両に給油を行う場合、給
油所作業者が車両のボンネットを開けてエンジンルーム
内部を目視し,ブレーキオイル,エンジンオイル,ウォ
ッシャー液,クーラント液等の量を点検サービスしてく
れることがあるが、車両運転席側からは前述した点検内
容を確認することができず、また、点検結果についての
判断は給油所作業者の主観にまかされていた。
【0005】
【発明の目的】本発明は、上記従来例の有する不都合を
改善し、特に、1回の操作で車両等の輸送手段のエネル
ギ補給口に対するエネルギ供給機構の接続とデータ伝送
用コネクタ同士の接続とを同時に行えるようにすると共
に、エネルギ供給と同時に輸送手段の動力機器に係る動
作状況等を把握可能とした輸送手段用故障診断システム
を提供することを、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、燃料等のエネ
ルギ補給が行われるエネルギ補給口を備えた車両等の輸
送手段に装備され,エンジン等の動力機器の動作を制御
する制御部及び当該制御部に併設されて前記動力機器の
動作状況等に係るデータを記憶するメモリを備えた制御
ユニットと、前記輸送手段の前記エネルギ補給口に着脱
自在に装着されるエネルギ供給機構を備えたエネルギ供
給装置に併設され,前記輸送手段の制御ユニットのメモ
リに記憶された前記データを入力して当該輸送手段の動
力機器の動作状況等を所定のデータ出力手段から出力さ
せる動作状況等出力制御機能を有する主制御部とを具備
して成り、前記輸送手段のエネルギ補給口に、前記制御
ユニットに接続された前記データ伝送用の一方のコネク
タを装備し、前記エネルギ供給装置のエネルギ供給機構
に、前記主制御部に接続されると共に,前記一方のコネ
クタに対応した前記データ伝送用の他方のコネクタを装
備する、という構成を採っている。これによって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、車両等の輸送手段のエネルギ
補給口に制御ユニットへ接続されたデータ伝送用の一方
のコネクタを装備すると共に,エネルギ供給装置のエネ
ルギ供給機構に主制御部へ接続されたデータ伝送用の他
方のコネクタを装備することにより,制御ユニットのメ
モリの記憶データをエネルギ供給装置の主制御部に入力
して動力機器の動作状況等を所定のデータ出力手段から
出力する構成としているため、1回の操作でエネルギ補
給口に対するエネルギ供給機構の接続とデータ伝送用コ
ネクタ同士の接続とを同時に行うことができると共に、
エネルギ供給と同時に輸送手段の動力機器に係る動作状
況を把握することが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の輸送手段用故障診断システム
を適用してなる各実施例を図面に基づいて説明する。
【0009】(1)第1実施例。 先ず、本第1実施例の故障診断システムをエンジン駆動
車両に適用した場合の全体構成を図2に基づき説明する
と、当該故障診断システムは、複数の電子制御ユニット
(ECU)2,3・・・及び各電子制御ユニット2,3
・・・に車内ケーブル4を介して接続された車内コネク
タ5を装備したエンジン駆動の車両1(図3参照)と、
給油所に設置されると共に後述の故障診断制御部28に
車外ケーブル16を介して接続された車外コネクタ15
が付設された給油ノズル13を備えた給油装置6とから
構成されている。
【0010】これを詳述すると、車両1の後部の内部に
は、燃料タンク7が設置されており、燃料タンク7へ連
通した給油口8には、給油口カバー9が取付部9Aを介
して車体10に対して開閉自在に装備されている。車両
1の給油口8の近傍には、車内コネクタ5が装備されて
おり、給油装置6の給油ノズル13に付設された車外コ
ネクタ15に対し着脱自在に接続されるようになってい
る。
【0011】車両1に装備された各電子制御ユニット
2,3・・・は、例えばエンジンやエアコン等の機構・
動力機器や各種センサ類の動作を制御する制御部2A,
3A・・・と、電子制御ユニットや機構・動力機器やセ
ンサ類に関する故障診断用情報(例えばECU故障コー
ド,エンジン回転数,エンジンオイル量,オイル寿命,
冷却水温度,冷却水寿命,各種センサからの入力量等の
情報)を蓄積したメモリ2B,3B・・・とを備えてい
る。
【0012】他方、給油装置6は、給油装置本体11
と、給油装置本体11内部の配管に連通接続された給油
ホース12と、給油ホース12の先端部に接続されると
共にノズルレバー13Aを有する給油ノズル13と、給
油ノズル13が着脱自在に収納されると共に給油ノズル
13の着脱に伴いオフ信号/オン信号を出力するノズル
スイッチ14Aを有するノズル収納部14と、給油ノズ
ル13の給油の妨げとならない箇所に固定された車外コ
ネクタ15と、車外コネクタ15と給油装置本体11内
部の故障診断制御部28(図1参照)との間を接続する
車外ケーブル16とを備えている。図中符号S1,S2
は束線バンドを示す。
【0013】本第1実施例では、給油所作業者が給油装
置6による車両1に対する給油時に、給油ノズル13を
車両1の給油口8に完全に挿入状態とすると、給油ノズ
ル13に付設された車外コネクタ15と車両1の給油口
8近傍に装備された車内コネクタ5とが接続状態となる
構造となっている。この場合、車内コネクタ5及び車外
コネクタ15には、絶縁処理が施されており、車両1の
給油口8や給油装置6の給油ノズル13の燃料吐出口に
電流が漏洩することを確実に防止するようになってい
る。
【0014】給油装置本体11の正面外壁部には、各種
給油キーを備えると共に故障診断用のコマンド入力用キ
ーを備えた操作盤17と、車両1に係る故障診断データ
を表示する故障診断用ディスプレイ18及び故障診断デ
ータを印字出力するプリンタ19を備えた故障診断用出
力部20のパネルと、給油量等を表示する給油用ディス
プレイ21を備えた給油用出力部22のパネルとが配設
されている。この場合、故障診断用出力部20のパネル
及び給油用出力部22のパネルは、車両運転者からも視
認し易い箇所に設置されているが、本実施例では説明の
便宜上図2の如く図示してある。
【0015】次に、給油装置6の内部構成を図1に基づ
き説明すると、給油装置6の内部には、給油系統と故障
診断系統とが収納されており、給油系統は、給油所地下
に埋設された燃料貯蔵タンク(図示略)から配管23を
介して燃料を汲上げる給油ポンプ24と、給油ポンプ2
4の燃料吐出側の配管23に配設された流量設定用バル
ブ25と、操作盤17と、給油用ディスプレイ21を有
する給油用出力部22と、燃料供給制御部26とを備え
る構成となっている。
【0016】また、故障診断系統は、車外ケーブル16
へ接続された通信バッファ27と、通信バッファ27を
介して車両1の各電子制御ユニット2,3・・・とシリ
アル通信することにより車両1から取込んだ故障診断用
情報(例えばECU故障コード,エンジン回転数,エン
ジンオイル量,オイル寿命,冷却水温度,冷却水寿命,
各種センサからの入力量等の情報)に基づき故障診断デ
ータを作成する故障診断制御部28と、当該故障診断用
情報が蓄積される記憶部29と、操作盤17と、故障診
断用ディスプレイ18及びプリンタ19を有する故障診
断用出力部20とを備える構成となっている。
【0017】給油所に乗り入れてきた車両1に対し給油
及び故障診断を行う場合には、車両1の運転席側に設置
されている給油口カバー用レバー(図示略)をドライバ
ーが開操作して給油口カバー9が開口状態となるに伴
い、給油所作業者が給油装置6のノズル収納部14に収
納されている給油ノズル13を取外して車両1の給油口
8に装填すると、給油ノズル13に付設された車外コネ
クタ15と車両1の給油口8近傍に装備された車内コネ
クタ5とが接続されるようになっている。
【0018】この後、給油所作業者が給油装置6の操作
盤17の所定キーを操作して準備完了の旨を入力すると
共に車両ドライバー所望の給油量を入力すると、操作盤
17から燃料供給制御部26へ給油開始信号が出力され
ると共に,故障診断制御部28へ故障診断開始信号が出
力されるようになっている。
【0019】燃料供給制御部26は、給油開始信号に基
づき給油ポンプ24を駆動して燃料貯蔵タンクから燃料
の汲上げを開始させると共に,流量設定バルブ25を制
御して所定流量の燃料を給油ポンプ24により配管23
を介して給油ホース12へ供給させるようになってい
る。これにより、給油所作業者が給油ノズル13のノズ
ルレバー13Aを開操作すると、車両1の燃料タンク7
へ所定量の燃料が給油されると共に,給油用出力部22
の給油用ディスプレイ21に給油量が表示されるように
なっている。
【0020】他方、故障診断制御部28は、故障診断開
始信号に基づき通信バッファ27,車外ケーブル16,
車外コネクタ15,車内コネクタ5及び車内ケーブル4
を介して車両1の各電子制御ユニット2,3・・・の制
御部2A,3A・・・とシリアル通信を行い、各電子制
御ユニット2,3・・・のメモリ2B,3B・・・に蓄
積されている故障診断用情報(例えばECU故障コー
ド,エンジン回転数,エンジンオイル量,オイル寿命,
冷却水温度,冷却水寿命,各種センサからの入力量等の
情報)を取込んで、記憶部29に蓄積するようになって
いる。
【0021】この後、故障診断制御部28は、前述した
故障診断用情報または当該故障診断用情報に所定の加工
(例えば単位を付す等の加工)を施した加工情報を,数
値化した故障診断データとして故障診断用出力部20の
故障診断用ディスプレイ18に表示させると共にプリン
タ19から印字出力させるようになっている。
【0022】本第1実施例では、給油所に設置した給油
装置6による車両1への給油と同時に,給油装置6の故
障診断制御部28による車両1に係る故障診断データを
出力することにより、従来のように専用の検査装置の使
用や手動によるコネクタ接続を不要とすると共に,給油
所作業者が車両1のボンネットを開けてエンジンルーム
内部の各部を目視で点検することを不要とするようにな
っている。
【0023】次に、上記の如く構成した本第1実施例の
作用を説明する。
【0024】車両1のドライバーが給油を行うべく、給
油所に車両1を乗り入れて給油装置6近傍の給油エリア
に停車させた後、車両1の運転席側に設置されている給
油口カバー用レバー(図示略)を開操作して給油口カバ
ー9を開けると、給油所作業者は給油装置6のノズル収
納部14から給油ノズル13を取外して車両1の給油口
8に挿入する。給油ノズル13の給油口8に対する挿入
動作に伴い、給油ノズル13に付設された車外コネクタ
15と,車両1の給油口8近傍に装備された車内コネク
タ5とが接続状態となり、車両1と給油装置6との間で
シリアル通信が可能となる。
【0025】次に、給油所作業者が給油装置6の操作盤
17の所定キーを操作して準備完了の旨を入力すると共
に車両1のドライバーが所望した給油量を入力すると、
燃料供給制御部26に対しては操作盤17から給油開始
信号が入力され、故障診断制御部28に対しては操作盤
17から故障診断開始信号が入力される。
【0026】燃料供給制御部26は、操作盤17から給
油開始信号が入力されてくると、給油ポンプ24を駆動
することにより燃料貯蔵タンクから燃料の汲上げを開始
させ,流量設定バルブ25を制御することにより所定流
量の燃料を給油ポンプ24により配管23を介して給油
ホース12への供給を開始させる。
【0027】次に、給油所作業者が車両1の給油口8へ
装填した給油ノズル13のノズルレバー13Aを開操作
すると、給油ポンプ24により汲上げられた燃料が配管
23,給油ホース12及び給油ノズル13を介して車両
1の燃料タンク7へ給油される。燃料タンク7に対する
給油に伴い、給油用出力部22の給油用ディスプレイ2
1には給油量が積算表示される。
【0028】他方、故障診断制御部28は、操作盤17
から故障診断開始信号が入力されてくると、通信バッフ
ァ27,車外ケーブル16,車外コネクタ15,車内コ
ネクタ5及び車内ケーブル4を介して車両1の各電子制
御ユニット2,3・・・の制御部2A,3A・・・とシ
リアル通信を行う。これにより、故障診断制御部28
は、車両1の各電子制御ユニット2,3・・・のメモリ
2B,3B・・・に蓄積されている故障診断用情報(例
えばECU故障コード,エンジン回転数,エンジンオイ
ル量,オイル寿命,冷却水温度,冷却水寿命,各種セン
サからの入力量等の情報)を取込んで、記憶部29に蓄
積する。
【0029】そして、故障診断制御部28は、故障診断
用情報または当該故障診断用情報に所定の加工(例えば
単位を付す等の加工)を施した加工情報を、数値化した
故障診断データとして故障診断用出力部20の故障診断
用ディスプレイ18に表示させると共にプリンタ19か
ら印字出力させる。これにより、車両運転者及び給油所
作業者は車両1に係る数値化された故障診断データを的
確に確認することができる。
【0030】上述したように、本第1実施例によれば、
車両1の給油口8の近傍に各電子制御ユニット2,3・
・・へ接続された車内コネクタ5を装備すると共に,給
油装置6の給油ノズル13に故障診断制御部28へ接続
された車外コネクタ15を装備し,給油口8に対する給
油ノズル13の挿入時に車内コネクタ5と車外コネクタ
15とが接続状態となる構造とし,各電子制御ユニット
2,3・・・から故障診断制御部28に取込んだ故障診
断用情報を数値化した故障診断データとして故障診断用
出力部20へ出力するため、1回の操作で車両1の給油
口8に対する給油ノズル13の挿入とデータ伝送用の車
内コネクタ5及び車外コネクタ15同士の接続とを同時
に行うことができると共に、給油と同時に車両1のエン
ジン・エアコン・センサ類等に係る動作状況を把握する
ことが可能となる。また、車両運転者及び給油所作業者
は数値化された故障診断データに基づき車両1の状態を
的確に確認することができる。
【0031】上記により、従来の如く専用の故障診断装
置を用いて車両の故障診断データの表示等を行う場合の
ように,不慣れな作業者が車両内部における車内コネク
タの設置箇所探しに手間取ったり,車内コネクタ及び車
外コネクタ同士の接続作業がうまくいかずに接続不良を
引き起こすといった不具合や、或いは作業者が車両のエ
ンジンルーム内部を点検する際にボンネットを一々開け
たり,目視点検に基づく判断が作業者の主観に左右され
たり,車両運転席側から点検内容を確認することができ
ないといった不具合を解消することができる。更に、車
内コネクタ5は通常時は給油口カバー9で覆われるた
め、車両の外観性の面で好適である。
【0032】この場合、本第1実施例では、車両1から
給油装置6へ取込んだ故障診断用情報を故障診断データ
として出力するばかりでなく、故障診断用情報に基づき
故障診断を行うようにすることも可能である。また、故
障診断システムをエンジン駆動車両及び通常のガソリン
スタンド(給油所)に設置する給油装置に適用した場合
を例に上げたが、これに限定されるものではなく、故障
診断システムを後述の第2実施例に如く電気自動車及び
電気自動車専用の充電スタンドに適用することも可能で
ある。更には、車両以外の自動二輪車,船外機等に適用
することも可能である。
【0033】次に、本第1実施例の変形例について説明
する。図4は変形例による故障診断システムの給油装置
を中心とした構成を示す図であり、変形例の給油装置3
0が第1実施例の給油装置6と相異する点は、第1実施
例における燃料供給制御部26と故障診断装置28とを
1つのブロックにまとめた集中制御部31として構成
し,集中制御部31に給油制御機能と故障診断制御機能
とを兼備させた点である。変形例における集中制御部3
1以外の構成は第1実施例と同様であるため同一符号を
付し説明を省略する。
【0034】変形例においても、第1実施例と同様に、
1回の操作で車両1の給油口8に対する給油ノズル13
の挿入とデータ伝送用の車内コネクタ5及び車外コネク
タ15同士の接続とを同時に行うことができると共に、
給油と同時に車両1のエンジン・エアコン・センサ類等
に係る動作状況を把握することが可能となる。また、車
両運転者及び給油所作業者は数値化された故障診断デー
タに基づき車両1の状態を的確に確認することができ
る。
【0035】(2)第2実施例。 本第2実施例の故障診断システムを電気自動車に適用し
た場合の全体構成を図5に基づき説明すると、当該シス
テムは、複数の電子制御ユニット(ECU)32,33
・・・,各電子制御ユニット32,33・・・に車内ケ
ーブル34を介して接続された車内コネクタ35,バッ
テリ36に充電ケーブル37を介して接続された充電コ
ネクタ38を装備した電気自動車39と、充電スタンド
に設置され車外ケーブル40に接続された車外コネクタ
41,充電ケーブル42に接続された充電コネクタ43
を有する充電ツール44を備えた充電装置45とから構
成されている。図中符号39Aは充電口、符号39Bは
充電口カバー、符号Kは車外ケーブル40及び充電ケー
ブル42を一括収納したケーブルを示す。
【0036】この場合、電気自動車39の充電口39A
に対する充電装置45の充電ツール44の接続時には、
例えばマグネット等の磁気力を利用することにより、充
電口39Aに充電ツール44を着脱自在に固定できるよ
うになっている。
【0037】充電装置45の構成を詳述すると、充電装
置45は、充電系統と故障診断系統とを備えており、充
電系統は、充電コネクタ43に充電ケーブル42を介し
て接続された電源部46と、充電指示スイッチ等を有す
る操作盤47と、充電用ディスプレイを有する充電量出
力部48と、充電制御機能を有する集中制御部49とを
備える構成となっている。
【0038】また、故障診断系統は、車外コネクタ41
に車外ケーブル40を介して接続された通信バッファ5
0と、通信バッファ50を介し電気自動車39の各電子
制御ユニット32,33・・・の制御部32A,33A
・・・との間のシリアル通信により,メモリ32B,3
3B・・・に蓄積された故障診断用情報(例えばECU
故障コード,モータ回転数,各種センサからの入力量等
の情報)を取込んで故障診断データとして出力する故障
診断制御機能を有する集中制御部49と、当該故障診断
用情報が蓄積される記憶部51と、故障診断用キー等を
有する操作盤47と、故障診断用ディスプレイ・プリン
タを有する故障診断用出力部52とを備える構成となっ
ている。
【0039】充電スタンドに乗り入れてきた電気自動車
39に対し充電を行う場合には、車両ドライバーの操作
により充電口カバー39Bが開口状態となるに伴い、作
業者が充電装置45の充電ツール44を電気自動車39
の充電口39Aに接続すると、充電ツール44の充電コ
ネクタ38と電気自動車39の充電コネクタ43とが接
続されると共に,車外コネクタ41と車内コネクタ35
とが接続されるようになっている。
【0040】この後、作業者が充電装置45の操作盤4
7の所定キーを操作して準備完了の旨を入力すると共に
充電量を入力すると、操作盤47から集中制御部49へ
充電開始信号及び故障診断開始信号が出力されるように
なっている。
【0041】集中制御部49は、充電開始信号に基づき
電源部46から電気自動車39のバッテリ36へ充電を
開始させると共に,充電用出力部48の充電用ディスプ
レイに充電量を表示させるようになっている。
【0042】また、集中制御部49は、故障診断開始信
号に基づき通信バッファ50,車外ケーブル40,車外
コネクタ41,車内コネクタ35及び車内ケーブル34
を介して電気自動車39の各電子制御ユニット32,3
3・・・の制御部32A,33A・・・とシリアル通信
を行い、各電子制御ユニット32,33・・・のメモリ
32B,33B・・・に蓄積されている故障診断用情報
(例えばECU故障コード,モータ回転数,各種センサ
からの入力量等の情報)を取込んで、記憶部51に蓄積
するようになっている。
【0043】この後、集中制御部49は、前述した故障
診断用情報または当該故障診断用情報に所定の加工(例
えば単位等を付す等の加工)を施した加工情報を,数値
化した故障診断データとして故障診断用出力部52の故
障診断用ディスプレイに表示させると共にプリンタから
印字出力させるようになっている。
【0044】本第2実施例によれば、電気自動車39の
充電口39Aに各電子制御ユニット32,33・・・へ
接続された車内コネクタ35を装備すると共に,充電装
置45の充電ツール44に集中制御部49へ接続された
車外コネクタ41を装備し,充電口39Aに対する充電
ツール44の接続時に車内コネクタ35と車外コネクタ
41とが接続状態となる構造とし,各電子制御ユニット
32,33・・・から集中制御部49に取り込んだ故障
診断用情報を数値化した故障診断データとして故障診断
用出力部52へ出力するため、1回の操作で電気自動車
39の充電口39Aに対する充電ツール44の挿入とデ
ータ伝送用の車内コネクタ35及び車外コネクタ41同
士の接続とを同時に行うことができると共に、充電と同
時に電気自動車39のモータ・センサ類等に係る動作状
況を把握することが可能となる。また、車両運転者及び
作業者は数値化された故障診断データに基づき電気自動
車39の状態を的確に確認することができる。
【0045】この場合、本第2実施例では、充電装置4
5に充電制御機能及び故障診断制御機能を有する集中制
御部49を装備する構成としたが、これに限定されず、
集中制御部49を充電制御機能を有する充電制御部と故
障診断制御機能を有する故障診断制御部とに分割する構
成とすることも可能である。また、電気自動車39から
充電装置45へ取込んだ故障診断用情報を故障診断デー
タとして出力するばかりでなく、故障診断用情報に基づ
き故障診断を行うようにすることも可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の輸送手段
用故障診断システムによれば、車両等の輸送手段のエネ
ルギ補給口に制御ユニットへ接続されたデータ伝送用の
一方のコネクタを装備すると共に,エネルギ供給装置の
エネルギ供給機構に主制御部へ接続されたデータ伝送用
の他方のコネクタを装備することにより,制御ユニット
のメモリの記憶データをエネルギ供給装置の主制御部に
入力して動力機器の動作状況等を所定のデータ出力手段
から出力する構成としているため、1回の操作でエネル
ギ補給口に対するエネルギ供給機構の接続とデータ伝送
用コネクタ同士の接続とを同時に行うことができると共
に、エネルギ供給と同時に輸送手段の動力機器に係る動
作状況を把握することが可能となる、という効果を奏す
ることができる。
【0047】これにより、例えば輸送手段をエンジン駆
動車両とした場合、給油所の作業者が車両への給油時に
専用の検査装置を用いて車両各部の動作状況等を検査す
る際に,給油ノズルを給油口へ挿入する動作と検査装置
側のコネクタと車両側のコネクタとを接続する動作とを
別個に行わなければならないといった不具合や、作業者
が車両のエンジンルーム内部を点検する際にボンネット
を一々開けたり,目視点検に基づく判断が作業者の主観
に左右されたり,車両運転席側から点検内容を確認する
ことができないといった不具合を解消することができ
る、という効果を奏する。
【0048】また、本発明の輸送手段用故障診断システ
ムにおいて、エネルギ供給装置の主制御部が,輸送手段
の制御ユニットのメモリに記憶されたデータに基づき輸
送手段の動力機器の故障診断を行う機能を備えた場合に
は、上記と同様の効果を有すると共に、更には、当該故
障診断機能により輸送手段の動力機器の故障箇所を特定
したり故障内容を的確に把握することも可能となる、と
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1実施例の故障診断システ
ムの給油装置を中心とした構成を示すブロック図であ
る。
【図2】第1実施例におけるエンジン駆動車両に適用し
た故障診断システムの全体構成を示す説明図である。
【図3】第1実施例におけるエンジン駆動車両の概略図
である。
【図4】第1実施例の変形例による故障診断システムの
給油装置を中心とした構成を示すブロック図である。
【図5】第2実施例における電気自動車に適用した故障
診断システムの全体構成を示す説明図である。
【図6】従来例による故障診断システムの構成を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 輸送手段としての車両 2,3,32,33 制御ユニットとしての電子制御ユ
ニット 2A,3A 制御部 2B,3B メモリ 5,35 一方のコネクタとしての車内コネクタ 6,30 エネルギ供給装置としての給油装置 8 エネルギ補給口としての給油口 13 エネルギ供給機構としての給油ノズル 15,41 第2のコネクタとしての車外コネクタ 18,52 所定のデータ出力手段としての故障診断用
出力部 28 主制御部としての故障診断制御部 29,51 記憶部 31,49 主制御部としての集中制御部 32A,33A 制御部 32B,33B メモリ 39 輸送手段としての電気自動車 39A エネルギ補給口としての充電口 44 エネルギ供給機構としての充電ツール 45 エネルギ供給装置としての充電装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 17/007 B60R 16/02 B66C 13/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料等のエネルギ補給が行われるエネル
    ギ補給口を備えた車両等の輸送手段に装備され,エンジ
    ン等の動力機器の動作を制御する制御部及び当該制御部
    に併設されて前記動力機器の動作状況等に係るデータを
    記憶するメモリを備えた制御ユニットと、 前記輸送手段の前記エネルギ補給口に着脱自在に装着さ
    れるエネルギ供給機構を備えたエネルギ供給装置に併設
    され,前記輸送手段の制御ユニットのメモリに記憶され
    た前記データを入力して当該輸送手段の動力機器の動作
    状況等を所定のデータ出力手段から出力させる動作状況
    等出力制御機能を有する主制御部とを具備して成り、 前記輸送手段のエネルギ補給口に、前記制御ユニットに
    接続された前記データ伝送用の一方のコネクタを装備
    し、 前記エネルギ供給装置のエネルギ供給機構に、前記主制
    御部に接続されると共に,前記一方のコネクタに対応し
    た前記データ伝送用の他方のコネクタを装備したことを
    特徴とする輸送手段用故障診断システム。
  2. 【請求項2】 前記エネルギ供給装置の主制御部が、更
    に、前記輸送手段の制御ユニットのメモリに記憶された
    前記データに基づき当該輸送手段の動力機器の故障診断
    を行う故障診断機能を備えていることを特徴とする請求
    項1記載の輸送手段用故障診断システム。
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