JP3220595U - 運動器具 - Google Patents

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八木 準人
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Abstract

【課題】年齢や体型などが異なる使用者が使用しても、各使用者に応じて柔軟に対応可能な運動器具を提供する。【解決手段】運動器具は、第1棒状体B1と、一対の第2棒状体B2と、第1棒状体と一対の第2棒状体とを接続する一対のジョイント部材Jとを備え、ジョイント部材は、第1棒状体に沿って摺動して位置調整可能な第1筒部21と、第1筒部の少なくとも一方の端部に取り付けられ、第1筒部を第1棒状体に固定する第1固定部31と、第1筒部に対して交差して延び、第2棒状体に沿って摺動して位置調整可能な第2筒部22と、第2筒部の少なくとも一方の端部に取り付けられ、第2筒部を第2棒状体に固定する第2固定部32とを備える。【選択図】図2

Description

本考案は、運動器具に関する。本考案は、特に、ダンスや体操などの練習時に用いられる運動器具に関する。
ダンスや体操などの練習時に、ストレッチ運動をする際に棒状の運動補助器具が用いられている。たとえば、特許文献1や特許文献2に、このような運動補助器具が開示されている。
特許文献1には、多種類の運動ができ、使用者の体長に合わせた長さ調整ができる健康器具が開示されている。この健康器具は、複数本の棒状部材が連結されて構成されている器具本体と、器具本体の両端に一対のT字形グリップが設けられている。特許文献1の健康器具は、一対のT字グリップ間の間隔を調整することにより、健康器具の長さ調整を行うことができる。
また、特許文献2には、使用者の肩や背中や腰等をほぐすことが可能なトレーニング器具が開示されている。特許文献2には、このトレーニング器具が、外筒と内筒とを有する筒体から構成され、筒体の長さ調整が自在であることが開示されている。
特開平9−313639号公報 特開2005−288015号公報
しかし、特許文献1および2の器具は、それぞれ水平方向に延びる1本の横棒のみによって構成されているため、たとえば、器具を用いるときに使用者が首の後ろに器具を水平に配置して、この器具に腕を引っ掛ける場合、使用者は首の付け根の位置と同じ高さまで腕を上げる必要がある。そのため、特許文献1および2のような器具は、あらゆる年齢、体型の使用者には適しておらず、使用者によっては無理な体勢で運動を行うことになってしまう場合がある。
そこで、本考案は、かかる問題点に鑑みて、年齢や体型などが異なる使用者が使用しても、各使用者に応じて柔軟に対応可能な運動器具を提供することを目的とする。
本考案の運動器具は、首の後ろにおいて水平な状態で配置するように構成された所定の長さを有する第1棒状体と、前記第1棒状体に交差するように設けられ、腕の一部を支持するように構成された一対の第2棒状体と、前記第1棒状体と前記第2棒状体との交差部位に設けられ、前記第1棒状体と前記一対の第2棒状体とを接続する一対のジョイント部材とを備え、前記ジョイント部材は、前記第1棒状体が挿通され、前記第1棒状体の延在方向に沿って摺動して位置調整可能な第1筒部と、前記第1筒部の少なくとも一方の端部に取り付けられ、前記第1筒部を前記第1棒状体に固定する第1固定部と、前記第2棒状体が挿通され、前記第2棒状体の延在方向に沿って摺動して位置調整可能であり、前記第1筒部に対して交差して延びる第2筒部と、前記第2筒部の少なくとも一方の端部に取り付けられ、前記第2筒部を前記第2棒状体に固定する第2固定部とを備えている。
また、前記第1筒部は、前記第1筒部の少なくとも一方の端部に、第1ネジ部を有し、前記第1固定部は、前記第1ネジ部に螺合する第2ネジ部を有し、前記運動器具はさらに、前記第1筒部と前記第1固定部との間の固定部位において、前記第1棒状体が挿通され、第1棒状体の延在方向に延びるスリットを有する略環状部材を有し、前記略環状部材の外周面は、前記第1棒状体の延在方向に沿って傾斜しており、前記第1筒部または前記第1固定部は、前記略環状部材を径方向内側に収容可能であり、前記略環状部材の傾斜した外周面に沿って傾斜した内面を有する収容部を有し、前記第1ネジ部と前記第2ネジ部とが螺合したときに、前記収容部の傾斜した内面に沿って前記略環状部材の傾斜した外周面が前記第1棒状体の延在方向に摺動して、前記略環状部材の径が小さくなることによって、前記第1棒状体が前記ジョイント部材に対して固定されることが好ましい。
また、前記第2筒部は、前記第2筒部の少なくとも一方の端部に、第3ネジ部を有し、前記第2固定部は、前記第3ネジ部に螺合する第4ネジ部を有し、前記運動器具はさらに、前記第2筒部と前記第2固定部との間の固定部位において、前記第2棒状体が挿通され、第2棒状体の延在方向に延びるスリットを有する第2略環状部材を有し、前記第2略環状部材の外周面は、前記第2棒状体の延在方向に沿って傾斜しており、前記第2筒部または前記第2固定部は、前記第2略環状部材を径方向内側に収容可能であり、前記第2略環状部材の傾斜した外周面に沿って傾斜した内面を有する収容部を有し、前記第3ネジ部と前記第4ネジ部とが螺合したときに、前記収容部の傾斜した内面に沿って前記第2略環状部材の傾斜した外周面が前記第2棒状体の延在方向に摺動して、前記第2略環状部材の径が小さくなることによって、前記第2棒状体が前記ジョイント部材に対して固定されることが好ましい。
また、前記第1筒部の少なくとも一方の端部に、第1ネジ部を有し、前記第1固定部は、前記第1ネジ部に螺合する第2ネジ部を有し、前記第1ネジ部および前記第2ネジ部のいずれか一方は、前記第1棒状体の外周面に当接する内面を有し、かつ、前記第1棒状体の延在方向に沿って延びるスリットを有し、前記第1ネジ部と前記第2ネジ部とが螺合したときに、前記スリットを有する前記第1ネジ部および前記第2ネジ部のいずれか一方は、前記スリットの間隔が狭くなるとともに、径が小さくなることによって、前記第1棒状体が前記ジョイント部材に対して固定されることが好ましい。
また、前記第2筒部の少なくとも一方の端部に、第3ネジ部を有し、前記第2固定部は、前記第3ネジ部に螺合する第4ネジ部を有し、前記第3ネジ部および前記第4ネジ部のいずれか一方は、前記第2棒状体の外周面に当接する内面を有し、かつ、前記第2棒状体の延在方向に沿って延びるスリットを有し、前記第3ネジ部と前記第4ネジ部とが螺合したときに、前記スリットを有する前記第3ネジ部および前記第4ネジ部のいずれか一方は、前記スリットの間隔が狭くなるとともに、径が小さくなることによって、前記第2棒状体が前記ジョイント部材に対して固定されることが好ましい。
本考案の運動器具によれば、年齢や体型などが異なる使用者が使用しても、各使用者に応じて柔軟に対応可能である。
本考案の一実施形態の運動器具の使用方法の一例を示す概略斜視図である。 図1に示される運動器具のジョイント部材を示す図である。 ジョイント部材の第1筒部と第1固定部とが固定される前の状態を示す概略断面図である。 ジョイント部材の第1筒部と第1固定部とが固定された状態を示す概略断面図である。 ジョイント部材の位置調整を行う前の運動器具を示す概略図である。 ジョイント部材の位置調整を行った後の運動器具を示す概略図である。 本考案の運動器具の変形例における、ジョイント部材の第1筒部と第1固定部とが固定される前の状態を示す概略断面図である。 本考案の運動器具の変形例における、ジョイント部材の第1筒部と第1固定部とが固定された状態を示す概略断面図である。 本考案の第2実施形態の運動器具のジョイント部材を示す図である。
以下、図面を参照し、本考案の一実施形態の運動器具を詳細に説明する。なお、以下の実施形態はあくまで一例であり、本考案の運動器具は、以下の実施形態に限定されるものではない。
<第1実施形態>
図1は、本考案の一実施形態の運動器具の使用方法の一例を示す概略斜視図であり、図2は、図1に示される運動器具のジョイント部材を示す図であり、図3は、ジョイント部材の第1筒部と第1固定部とが固定される前の状態を示す概略断面図であり、図4は、ジョイント部材の第1筒部と第1固定部とが固定された状態を示す概略断面図である。
図1に示されるように、本実施形態の運動器具1は、首の後ろにおいて水平な状態で配置するように構成された所定の長さを有する第1棒状体B1と、第1棒状体B1に交差するように設けられ、腕の一部を支持するように構成された一対の第2棒状体B2とを備えている。また、運動器具1は、図1に示されるように、第1棒状体B1と第2棒状体B2との交差部位に設けられ、第1棒状体B1と一対の第2棒状体B2とを接続する一対のジョイント部材Jを備えている。
運動器具1の用途は特に限定されない。本実施形態の運動器具1は、たとえば、ダンスや体操の練習をする際に用いられる。
第1棒状体B1は、図1に示されるように、使用例の一例として、使用者の首の後ろにおいて、水平な状態に配置される。第1棒状体B1は、所定の長さを有しており、第1棒状体B1の両端近傍において、一対の第2棒状体B2が第1棒状体B1に対して交差して配置される。第1棒状体B1の長さは特に限定されず、たとえば、1〜1.8mの範囲内で適宜選択し得る。第1棒状体B1は、本実施形態では、図1に示されるように、首の後部が当接する、長手方向中央部において、使用者の首の形状に対応するように湾曲して設けられている。本実施形態では、首の後部を収容可能に湾曲した第1湾曲部B11と、第1湾曲部B11とは反対側に湾曲した第2、第3湾曲部B12、B13を有し、第1棒状体B1の長手方向中央部において波状に湾曲している。なお、第1棒状体B1の形状は図示する形状に限定されない。たとえば、第1棒状体B1は湾曲せずに直線状であってもよい。第1棒状体B1の材料は特に限定されないが、第1棒状体B1は、たとえば、金属など所定の剛性を有する材料で形成されることが好ましい。
第2棒状体B2は、第1棒状体B1の両端部の近傍において、第1棒状体B1に交差して設けられる。第2棒状体B2には、使用者の腕の少なくとも一部が支持される。本実施形態では、第2棒状体B2は、使用者の肘の部分が支持されるように構成されている。第2棒状体B2の形状は特に限定されないが、本実施形態では、図1に示されるように、略L字状に形成され、第1棒状体B1に対して垂直に延びる垂直部B21と、垂直部の下端から垂直部に対してさらに垂直に延びる腕支持部B22とを有している。第2棒状体B2の材料は特に限定されないが、第2棒状体B2は、たとえば、金属など所定の剛性を有する材料で形成されることが好ましい。
ジョイント部材Jは、第1棒状体B1と第2棒状体B2とを接続する。ジョイント部材Jは、図2に示されるように、第1棒状体B1が挿通され、第1棒状体B1の延在方向D1に沿って摺動して位置調整可能な第1筒部21と、第2棒状体B2が挿通され、第2棒状体B2の延在方向D2に沿って摺動して位置調整可能であり、第1筒部21に対して交差して延びる第2筒部22とを有している。また、ジョイント部材Jは、第1筒部21の少なくとも一方の端部に取り付けられ、第1筒部21を第1棒状体B1に固定する第1固定部31と、第2筒部22の少なくとも一方の端部に取り付けられ、第2筒部22を第2棒状体B2に固定する第2固定部32とを備えている。
第1筒部21は、第1棒状体B1を挿通可能な筒状に形成されている。第1筒部21は、第1固定部31と接続される前は、第1棒状体B1に対して第1筒部21が第1棒状体B1の延在方向D1に摺動しやすいように、第1筒部21の内周面と第1棒状体B1の外周面との間に所定のクリアランスを有するように構成されている。
第1筒部21は、図2に示されるように、第1筒部21の少なくとも一方の端部に、第1ネジ部T1を有している。第1ネジ部T1には、後述する第1固定部31の第2ネジ部T2(図3および図4参照)が螺合する。本実施形態では、第1ネジ部T1は雄ネジであり、第2ネジ部T2は雌ネジである。本実施形態では、第1筒部21の軸方向で両側にネジ部が形成されており、左側のジョイント部Jと右側のジョイント部Jとで、ジョイント部Jを共用できるように構成されている。しかし、ネジ部は第1筒部21の一方の端部のみに設けられていてもよい。
第2筒部22は、第2棒状体B2を挿通可能な筒状に形成されている。第2筒部22は、第2固定部32と接続される前は、第2棒状体B2に対して第2筒部22が第2棒状体B2の延在方向D2に摺動しやすいように、第2筒部22の内周面と第2棒状体B2の外周面との間に所定のクリアランスを有するように構成されている。第2筒部22は、第2筒部22の少なくとも一方の端部に、第3ネジ部T3を有している。第3ネジ部T3には、後述する第2固定部32の第4ネジ部(図示せず)が螺合する。本実施形態では、第3ネジ部T3は雄ネジであり、第4ネジ部は雌ネジである。
第1固定部31は、第1筒部21を第1棒状体B1に対して固定するために、第1筒部21に接続される。第1固定部31は、図3および図4に示されるように、第1ネジ部T1に螺合する第2ネジ部T2を有し、第1筒部21にネジ式に固定される。
第1固定部31は、図3および図4に示されるように、略筒状に形成され、第1固定部31の両端に、第1棒状体B1を挿通できる大きさで開口した開口部を有している。本実施形態では、第1固定部31の一方の端部側において、内周面に雌ネジである第2ネジ部T2が形成されている。上述したように、第1固定部31の第2ネジ部T2には、第1筒部21の第1ネジ部T1が螺合する。第1固定部31には、第1固定部31の軸方向で第2ネジ部T2に隣接して、後述する略環状部材4を収容する収容部31aが形成されている。収容部31aは、略環状部材4を第1固定部31の内周面の径方向内側に収容可能であり、略環状部材4の傾斜した外周面に沿って傾斜した内面を有している。
また、本実施形態では、運動器具1は、図2〜図4に示されるように、第1筒部21と第1固定部31との間の固定部位において、第1棒状体B1が挿通され、第1棒状体B1の延在方向D1に延びるスリットSを有する略環状部材4を有している。略環状部材4は、第1棒状体B1をジョイント部材Jに対して固定するためのものであり、詳細は後述する。
略環状部材4は、図2に示されるように、略C字状の部材であり、第1棒状体B1を挿通可能に構成されている。略環状部材4の外周面は、図3および図4に示されるように、第1棒状体B1の延在方向D1に沿って傾斜している。略環状部材4は、第1固定部31の収容部31aに収容可能な大きさであり、収容部31aの傾斜方向と同方向に傾斜している。本実施形態では、第1筒部21の第1ネジ部T1と第1固定部31の第2ネジ部T2とが螺合する際に、第1筒部21が第1固定部31に対して移動する方向に進むにつれて、略環状部材4の外周面の径が小さくなるように傾斜している。同様に、収容部31aの内面も、第1筒部21が第1固定部31に対して移動する方向に進むにつれて、内径が小さくなるように傾斜している。
また、略環状部材4は、第1筒部21の端面21aに当接可能な端面4aを有している。第1固定部31の収容部31aは、略環状部材4が第1棒状体B1の延在方向D1に移動できるように、略環状部材4の軸方向(図3における左右方向)の長さよりも長い軸方向長さを有している。
第2固定部32は、第2筒部22を第2棒状体B2に対して固定するために、第2筒部22に接続される。第2固定部32は、第3ネジ部T3に螺合する第4ネジ部(図示せず)を有し、第2筒部22にネジ式に固定される。なお、第2固定部32は、第1固定部31と同様の構成とすることができるため、詳細な説明は省略する。
また、本実施形態では、運動器具1は、図2に示されるように、第2筒部22と第2固定部32との間の固定部位において、第2棒状体B2が挿通され、第2棒状体B2の延在方向D2に延びるスリットSを有する第2略環状部材42を有している。第2略環状部材42は、上述した略環状部材4と同様の構成を有しているため、詳細な説明は省略する。
なお、第2固定部32は第1固定部31と異なる形状・構造としてもよいし、第2略環状部材42は、略環状部材4と異なる形状・構造としてもよい。
つぎに、本実施形態の運動器具1の作用効果を説明する。
本実施形態の運動器具1は、上述したように、第1棒状体B1と、一対の第2棒状体B2と、第1棒状体B1と一対の第2棒状体B2とを接続する一対のジョイント部材Jとを備えている。ジョイント部材Jは、第1棒状体B1の延在方向D1に沿って摺動して位置調整可能な第1筒部21と、第2棒状体B2の延在方向D2に沿って摺動して位置調整可能な第2筒部22とを有している。これにより、図5および図6に示されるように、ジョイント部材Jを第1棒状体B1および第2棒状体B2に対して摺動させて位置調整することができる。位置調整した後に第1固定部31および第2固定部32によって、第1筒部21および第2筒部22を第1棒状体B1および第2棒状体B2にそれぞれ固定する。これにより、第1棒状体B1の延在方向D1に沿った、第1棒状体B1に対する第2棒状体B2の位置(一対の第2棒状体B2の垂直部B21間の間隔)と、第2棒状体B2の延在方向D2に沿った第2棒状体B2に対する第1棒状体B1の位置(第1棒状体B1と第2棒状体B2の腕支持部B22との間の離間距離)とを調節することができる。したがって、使用者の体型などが異なっていたとしても、第1棒状体B1および第2棒状体B2の位置を調整することによって、1つの運動器具1で対応することができる。
また、本実施形態では、第1棒状体B1および第2棒状体B2の位置を調整した後、第1棒状体B1および第2棒状体B2は、第1固定部31、第2固定部32、略環状部材4および第2環状部材42によって、ジョイント部材Jに対して固定される。第1棒状体B1を第1固定部31によって固定する場合を例にして説明すると、図2に示される状態から、第1筒部21の第1ネジ部T1と第1固定部31の第2ネジ部T2とを螺合していくと、略環状部材4が第1固定部31の収容部31aまで移動する(図3参照)。略環状部材4が収容部31aに入った後、さらに第1ネジ部T1と第2ネジ部T2とを螺合すると、図4に示されるように、略環状部材4の端面4aが第1筒部21の端面21aに押圧されて、図3の状態から図4の状態まで左側に移動する。略環状部材4が収容部31aにおいて奥へと移動すると、収容部31aの傾斜した内面に沿って略環状部材4の傾斜した外周面が第1棒状体B1の延在方向D1に摺動して、スリットSの幅が小さくなって、略環状部材4の径が小さくなる。これによって、第1棒状体B1が略環状部材4によって把持されて、第1棒状体B1がジョイント部材Jに対して固定される。第2筒部22、第2固定部32および第2棒状体B2についても、同様の固定方法で固定される。
このように、本実施形態では、略環状部材4を用いることによって、第1筒部21の第1ネジ部T1と第1固定部31の第2ネジ部T2とを螺合するだけで、簡単に第1棒状体B1とジョイント部材Jとを固定することができる。また、本実施形態では、第2略環状部材42を用いることによって、第2筒部22の第3ネジ部T3と第2固定部32の第4ネジ部とを螺合するだけで、簡単に第2棒状体B2とジョイント部材Jとを固定することができる。そのため、運動器具1として用いる第1棒状体B1および第2棒状体B2に固定用のネジ孔などを開ける必要がない。したがって、第1棒状体B1および第2棒状体B2に孔を形成することによる剛性の低下を抑制することができる。
なお、本実施形態の変形例として、図7および図8に示されるように、第1筒部21に収容部21bを設けて、第1筒部21に略環状部材4を収容可能としてもよい。具体的には、図7および図8に示されるように、第1筒部21の一方の端部の第1ネジ部T1を雌ネジとして、第1固定部31の第2ネジ部T2を雄ネジとして第1筒部21の一方の端部側に形成された内部空間に雌ネジとしての第1ネジ部T1と収容部21bを形成する。
図7および図8に示されるように、第1筒部21の第1ネジ部T1と第1固定部31の第2ネジ部T2とを螺合していくと、略環状部材4が第1筒部21の収容部21bまで移動する。略環状部材4が収容部21bに入った後、さらに第1ネジ部T1と第2ネジ部T2とを螺合すると、図8に示されるように、略環状部材4の端面4aが第1固定部31の端面31bに押圧されて、図7の状態から図8の状態まで右側に移動する。略環状部材4が収容部21bにおいて奥へと移動すると、収容部21bの傾斜した内面に沿って略環状部材4の傾斜した外周面が第1棒状体B1の延在方向D1に摺動して、スリットSの幅が小さくなって、略環状部材4の径が小さくなる。これによって、第1棒状体B1が略環状部材4によって把持されて、第1棒状体B1がジョイント部材Jに対して固定される。第2筒部22、第2固定部32および第2棒状体B2についても、同様の固定方法で固定される。
<第2実施形態>
本実施形態では、第1棒状体B1および第2棒状体B2をジョイント部材Jに固定する際に、略環状部材を用いていない点で、第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と共通する構成については説明を省略または簡略化し、相違点を中心に説明する。
図9に示されるように、本実施形態の運動器具10は、第1筒部21の少なくとも一方の端部に、第1ネジ部T1を有し、第1固定部31は、第1ネジ部T1に螺合する第2ネジ部(図9においては図示せず)を有している。また、第2筒部22の少なくとも一方の端部に、第3ネジ部T3を有し、第2固定部32は、第3ネジ部T3に螺合する第4ネジ部(図示せず)を有している。
第1ネジ部T1は、第1棒状体B1の外周面に当接する内面を有し、かつ、第1棒状体B1の延在方向D1に沿って延びるスリットSを有している。本実施形態では、スリットSは、第1筒部21の周方向に均等に複数(本実施形態では4つ)設けられているが、スリットSの数は特に限定されない。
第1ネジ部T1と第2ネジ部T2とが螺合したときに、スリットSを有する第1ネジ部T1は、スリットSの間隔が狭くなるとともに、径が小さくなることによって、第1棒状体B1がジョイント部材Jに対して固定される。同様に、第3ネジ部T3と第4ネジ部とが螺合すると、スリットSを有する第3ネジ部T3は、スリットSの間隔が狭くなるとともに、径が小さくなることによって、第2棒状体B2がジョイント部材Jに対して固定される。このように、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、使用者の体型などが異なっていたとしても、第1棒状体B1および第2棒状体B2の位置を調整することによって、1つの運動器具10で対応することができる。
また、第1筒部21の第1ネジ部T1と第1固定部31の第2ネジ部T2とを螺合するだけで、簡単に第1棒状体B1とジョイント部材Jとを固定することができる。また、本実施形態では、運動器具10として用いる第1棒状体B1および第2棒状体B2に固定用のネジ孔などを開ける必要がない。したがって、第1棒状体B1および第2棒状体B2に孔を形成することによる剛性の低下を抑制することができる。
なお、第1固定部31の第2ネジ部T2を雄ネジとして、第1筒部21の第1ネジ部T1を雌ネジとして、スリットSを第2ネジ部T2に形成しても同様の効果を得ることができる。また、第2固定部32の第4ネジ部を雄ネジとして、第2筒部22の第3ネジ部T3を雌ネジとして、スリットSを第4ネジ部に形成しても同様の効果を得ることができる。
1、10 運動器具
21 第1筒部
21a 第1筒部の端面
21b 収容部
22 第2筒部
31 第1固定部
31a 収容部
31b 第1固定部の端面
32 第2固定部
4 略環状部材
4a 略環状部材の端面
42 第2略環状部材
B1 第1棒状体
B11 第1湾曲部
B12 第2湾曲部
B13 第3湾曲部
B2 第2棒状体
B21 垂直部
B22 腕支持部
D1 第1棒状体の延在方向
D2 第2棒状体の延在方向
J ジョイント部材
S スリット
T1 第1ネジ部
T2 第2ネジ部
T3 第3ネジ部

Claims (5)

  1. 首の後ろにおいて水平な状態で配置するように構成された所定の長さを有する第1棒状体と、
    前記第1棒状体に交差するように設けられ、腕の一部を支持するように構成された一対の第2棒状体と、
    前記第1棒状体と前記第2棒状体との交差部位に設けられ、前記第1棒状体と前記一対の第2棒状体とを接続する一対のジョイント部材とを備え、
    前記ジョイント部材は、
    前記第1棒状体が挿通され、前記第1棒状体の延在方向に沿って摺動して位置調整可能な第1筒部と、
    前記第1筒部の少なくとも一方の端部に取り付けられ、前記第1筒部を前記第1棒状体に固定する第1固定部と、
    前記第2棒状体が挿通され、前記第2棒状体の延在方向に沿って摺動して位置調整可能であり、前記第1筒部に対して交差して延びる第2筒部と、
    前記第2筒部の少なくとも一方の端部に取り付けられ、前記第2筒部を前記第2棒状体に固定する第2固定部と
    を備えている、運動器具。
  2. 前記第1筒部は、前記第1筒部の少なくとも一方の端部に、第1ネジ部を有し、
    前記第1固定部は、前記第1ネジ部に螺合する第2ネジ部を有し、
    前記運動器具はさらに、
    前記第1筒部と前記第1固定部との間の固定部位において、前記第1棒状体が挿通され、第1棒状体の延在方向に延びるスリットを有する略環状部材を有し、
    前記略環状部材の外周面は、前記第1棒状体の延在方向に沿って傾斜しており、
    前記第1筒部または前記第1固定部は、前記略環状部材を径方向内側に収容可能であり、前記略環状部材の傾斜した外周面に沿って傾斜した内面を有する収容部を有し、
    前記第1ネジ部と前記第2ネジ部とが螺合したときに、前記収容部の傾斜した内面に沿って前記略環状部材の傾斜した外周面が前記第1棒状体の延在方向に摺動して、前記略環状部材の径が小さくなることによって、前記第1棒状体が前記ジョイント部材に対して固定される、請求項1に記載の運動器具。
  3. 前記第2筒部は、前記第2筒部の少なくとも一方の端部に、第3ネジ部を有し、
    前記第2固定部は、前記第3ネジ部に螺合する第4ネジ部を有し、
    前記運動器具はさらに、
    前記第2筒部と前記第2固定部との間の固定部位において、前記第2棒状体が挿通され、第2棒状体の延在方向に延びるスリットを有する第2略環状部材を有し、
    前記第2略環状部材の外周面は、前記第2棒状体の延在方向に沿って傾斜しており、
    前記第2筒部または前記第2固定部は、前記第2略環状部材を径方向内側に収容可能であり、前記第2略環状部材の傾斜した外周面に沿って傾斜した内面を有する収容部を有し、
    前記第3ネジ部と前記第4ネジ部とが螺合したときに、前記収容部の傾斜した内面に沿って前記第2略環状部材の傾斜した外周面が前記第2棒状体の延在方向に摺動して、前記第2略環状部材の径が小さくなることによって、前記第2棒状体が前記ジョイント部材に対して固定される、請求項1または2に記載の運動器具。
  4. 前記第1筒部の少なくとも一方の端部に、第1ネジ部を有し、
    前記第1固定部は、前記第1ネジ部に螺合する第2ネジ部を有し、
    前記第1ネジ部および前記第2ネジ部のいずれか一方は、前記第1棒状体の外周面に当接する内面を有し、かつ、前記第1棒状体の延在方向に沿って延びるスリットを有し、
    前記第1ネジ部と前記第2ネジ部とが螺合したときに、前記スリットを有する前記第1ネジ部および前記第2ネジ部のいずれか一方は、前記スリットの間隔が狭くなるとともに、径が小さくなることによって、前記第1棒状体が前記ジョイント部材に対して固定される、請求項1に記載の運動器具。
  5. 前記第2筒部の少なくとも一方の端部に、第3ネジ部を有し、
    前記第2固定部は、前記第3ネジ部に螺合する第4ネジ部を有し、
    前記第3ネジ部および前記第4ネジ部のいずれか一方は、前記第2棒状体の外周面に当接する内面を有し、かつ、前記第2棒状体の延在方向に沿って延びるスリットを有し、
    前記第3ネジ部と前記第4ネジ部とが螺合したときに、前記スリットを有する前記第3ネジ部および前記第4ネジ部のいずれか一方は、前記スリットの間隔が狭くなるとともに、径が小さくなることによって、前記第2棒状体が前記ジョイント部材に対して固定される、請求項1または4に記載の運動器具。
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