JP3220516U - スチームトラップユニット - Google Patents

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裕三 長瀬
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Abstract

【課題】可動部を備えてないスチームトラップユニットにおいて、ドレン排出量の変動に対応可能な構成とする。
【解決手段】スチームトラップユニットは、可動部を備えていない固定式スチームトラップ装置10と、該スチームトラップ装置10の入口部に接続された一次側管路及び出口部側に接続された二次側管路に対して並列に接続された追加ドレン排出手段20としての温調弁26と、を左右のフランジ構成30、40間に、一つのユニットとして構成した。
【選択図】図3

Description

本考案は、左右のフランジ間に、蒸気配管の中に溜まった凝縮水(ドレン)を適宜自動的に排出するための弁であるスチームトラップ装置と、追加ドレン排水手段としての温調弁とを結合して組み合せて一つのユニットを構成したスチームトラップユニットに関し、特に、可動部を備えていない固定式のスチームトラップ装置としてのノズル式のスチームトラップ装置、或いは、オリフィス式のスチームトラップ装置と、追加ドレン排水手段としての温調弁とを結合して組み込んで、一対の左右フランジの間に一つのユニットを構成したスチームトラップユニットに関する。
本明細書においては、「スチームトラップユニット」とは、左右のフランジの間に「固定式スチームトラップ装置」と、追加ドレン排水手段としての「温調弁」とを結合して組み合わせて一つの「ユニット(組合せ体)」として構成したものを意味している。また、左右、上下との用語は図1における方向での用語であり、自然界での位置関係を言うものではない。
また、本明細書においては、「ノズル式」とは、固定式スチームトラップ装置内に蒸気の流れを規制する細孔部(ノズル部)を備えたものであり、オリフィス式の固定式スチームトラップ装置をも含むものであり、換言すれば、可動部を備えていないスチームトラップ装置、つまり固定式スチームトラップ装置を意味するものである。
ボイラで作られた蒸気は、種々の業種において使用するために、工場内に張り巡らせられた蒸気配管を通って、様々な製造設備に送られて、加熱源や動力源として用いられている。また、その他にも、暖房や加湿用途等にも使用されている。そして、蒸気配管システムには、パイプだけではなく、多くの弁・バルブ、機材・装置が取り付けられているが、そのようなシステムの配管内では、蒸気が凝縮して凝縮水(ドレン)が発生する。そのドレンは、適宜、蒸気配管外に排出するために、スチームトラップ装置を設ける必要がある。
このスチームトラップ装置の種類は、従来から幾つかの種類があって、主に、バケット式(特許文献1)、フロート式(特許文献2)、バイメタル式(特許文献3)、ディスク式(特許文献4)及びノズル式(特許文献5)のスチームトラップが知られている。夫々を特許文献として列記すれば、以下のとおりである。
特開昭60−48475号公報 特開2017−8967号公報 特開2005−257625号公報 特開2016−197274号公報 特許6340644号
本考案は、以上のような従来公知のスチームトラップ装置を用いながら、新規な構成のスチームトラップユニットを提供するものである。ボイラで作られた蒸気は、様々な製造設備に送られて、加熱源や動力源として用いられている。蒸気は仕事を終えると凝縮してドレンとなる。ここで、飽和蒸気の飽和圧力(MPaG)と飽和温度(℃)の関係を図4に示す。例えば、大元のボイラから、0.8MPaGの飽和蒸気(飽和温度は175.4℃)を供給し、熱交換器で150℃の蒸気が必要な場合には、蒸気圧を減圧弁で0.4MPaGに下げて熱交換器に供給し、又、殺菌器で130℃の蒸気が必要な場合には、蒸気圧を減圧弁で0.2MPaGに下げて殺菌器に供給する。このように、蒸気は、これらの熱交換器や殺菌器で仕事を終えるとドレンが発生する。また、自然放熱によってもドレンが発生する。ドレンが蒸気配管内に溜まると温度が下がり、蒸気が顧客の要求温度に達しなくなり、システムとしてイレギュラを発生する。以上のことから、管路内に発生するドレンは適宜に排出する必要がある。そのために、スチームトラップ装置がシステム内の各装置の下流に設けられており、蒸気配管中にも数十メートルに1個程度のスチームトラップが設けられている。
上記のとおりに、蒸気は自然放熱もしくは仕事を終えると凝縮してドレンとなることから、ドレンは適宜排出しなければならない。ドレンの排出が追い付かなくなると、配管内にドレンが溜まってしまい、客先のシステムでの蒸気の要求温度が保てず、蒸気温度が下がってしまい、生産に不良が発生することにもなる。また、配管内にドレンが溜まってしまうと、ウォータハンマが発生し、バルブや配管や装置が破損することもある。
これら上述した従来のスチームトラップ装置は、大きく分けると、何らかの可動部を備えたバケット式、フロート式、バイメタル式の可動式スチームトラップ装置等と、可動部を備えないノズル式、又はオリフィス式の固定式スチームトラップ装置等に分類することができる。何らかの可動部を備えた可動式スチームトラップ装置の場合は、可動部での故障の発生が多い。可動部に故障が発生した場合には、弁の開閉に不具合が生じ、もし、弁が閉まりっ放しになれば、スチームトラップの一次側にドレンが溜まってしまい、生産の不良を引き起こす可能性がある。また、ウォータハンマが発生したり、蒸気の乾き度が低下し、配管の腐食の心配もある。逆に、弁が開き放しになれば、蒸気の放出が継続して蒸気の大量放出が発生して、蒸気ロスを生じる。実際には、このような弁の開き放しの障害が多く発生している。
それに対して、可動部のない固定式スチームトラップ装置の場合は、当然に、可動部の故障はないが故に、可動部を原因とした故障の心配はないが、蒸気環境の変動に伴うドレン排出の調節ができない。その欠点を補うために、例えば、ノズル式のスチームトラップ装置においては、種々のドレン量に対応するために、ドレンの排出量に応じて多くのノズル径のノズルを用意しており、所望のドレン排出量を設定すればノズル径が定まるようにしている。
このように、いずれのスチームトラップ装置においても、システムが要求する蒸気圧力と温度を達成するためには、適切にドレンを排出する必要がある。特に、本考案に使用するノズル式のような固定式のスチームトラップ装置では、排出するドレン量は、内部に設けたベンチュリーノズルの径によって定められる。そこで、常に、システムが定常に動作するように所望の蒸気温度を得るように、適正なドレン排出量となるようにノズル径が選定されるべきである。従って、ドレン量の変動に対応するにはあまり適切な装置ではないとも言える。
つまり、このようなノズル式の固定式スチームトラップ装置は、一定の動作条件で24時間連続稼働をするようなシステムには最適であるが、負荷が変動し必要な蒸気量が変動する場合には、ドレン排出量の調節が可能な可動式のスチームトラップ装置が好ましいと考えられていた。例えば、システムによっては、装置を毎晩止めて朝に立ち上げるように運用している場合もある。このような場合には、朝の立ち上げ時には、システムが安定した動作となるまでの間は、通常のドレン量を上回るドレンが溜まっており、これを短時間の内に排出する必要がある。例えば、安定した動作が継続する場合には、ドレンの排出量が30kg/時間の場合でも、朝の立ち上げ時にはドレンが溜まっており、一時的にドレンの排出量が60kg/時間程度となる場合もある。
このような要求に応えるには、排出するドレン量が調節できる可動部を備えたスチームトラップ装置を用いるのが通常であるが、可動部を備えるが故に、故障の原因となるものであった。その際の故障は、可動部が動かなくなったり、弁部が摩耗したりして開口部が開き放しになる故障が多く、蒸気が漏れてしまう。ドレンが排出できずに溜まってしまう場合には、ウォータハンマの原因となり、システム内の装置等を破壊する心配すらある。
本考案は、以上の課題の下で、一時的に多くのドレン排出を可能とするスチームトラップユニットに関するものである。特に、ドレン排出量の調節が不可能な固定式のスチームトラップ装置であっては、適用が有用なスチームトラップユニットを提供できるものである。
そこで、このような要求に応えるスチームトラップ装置を提供するために、具体的には、ノズル式の固定式スチームトラップ装置と温調弁とを結合して組み込んで、一つのユニットとして構成したスチームトラップユニットを考案したものである。勿論、本考案は、固定式スチームトラップ装置以外の可動式スチームトラップ装置に対しても適用できるものではあるが、その効果は固定式スチームトラップ装置において顕著であるので、ノズル式の固定式スチームトラップ装置に限定して説明している。
本考案のスチームトラップユニットは、
左右一対のフランジ(一次側フランジと二次側フランジ)間に、可動部を備えていない固定式スチームトラップ装置と追加ドレン排水手段とを並列に接続して構成したスチームトラップユニットであり、
前記追加ドレン排水手段は、前記スチームトラップ装置の入口部に接続された一次側管路と、当該スチームトラップ装置の出口部に接続された二次側管路とを介して、前記スチームトラップ装置に並列に接続されており、
前記スチームトラップ装置と前記追加ドレン排水手段とが、前記左右一対のフランジ間に組み込まれた一つのユニットとして構成されていることを特徴とする。
さらに、本考案のスチームトラップユニットは、
前記スチームトラップ装置は、可動部を備えていない固定式スチームトラップ装置であり、所定のノズル径のベンチュリーノズルを備えたノズル式の固定式スチームトラップ装置、又は、オリフィス式の固定式スチームトラップ装置であることを特徴とする。
さらに、本考案のスチームトラップユニットは、
前記追加ドレン排水手段は、前記一次側管路と前記二次側管路により接続された温調弁で構成されていることを特徴とする。
さらに、本考案のスチームトラップユニットは、
前記温調弁は、接続配管により前記固定式スチームトラップ装置の前記一次側管路及び前記二次側管路に対して、その管路中心よりも低い位置で接続されており、該接続配管は水平に対して所定傾斜角度αで傾斜して前記一次側管路及び前記二次側管路に接続されていることを特徴とする。
さらに、本考案のスチームトラップユニットは、
前記接続配管の所定傾斜角度αは、水平に対して15°〜50°の傾斜角度であることを特徴とする。
さらに、本考案のスチームトラップユニットは、
前記温調弁は、所定温度Aで全開とされ、所定温度Bで全閉とされる弁構成であることを特徴とする。
さらに、本考案のスチームトラップユニットは、
前記所定温度Aは、常温から94℃の内の所定温度であり、前記所定温度Bは、95℃〜100℃の内の所定温度であることを特徴とする。
さらに、本考案のスチームトラップユニットは、
前記温調弁を全開とする前記所定温度Aと前記温調弁を全閉とする前記所定温度Bとの間の温度幅(B−A)は、前記温調弁の全開動作温度Aと全閉動作温度Bの温度差をCとすると、温度差Cは、前記温調弁の弁開閉所要温度幅βであることを特徴とする。
さらに、本考案のスチームトラップユニットは、
前記所定温度Aは93.3℃であり、前記所定温度Bは98.8℃であり、前記弁開閉所要温度幅βは5.5℃であることを特徴とする。
本考案のスチームトラップユニットは、
可動部を備えていない固定式スチームトラップ装置と、追加ドレン排出手段と、一次側フランジ構成と、二次側フランジ構成と、を備えており、
前記一次側フランジ構成の前記一次側管路の下流端は、前記固定式スチームトラップ装置の入口部に接続され、かつ前記二次側フランジ構成の前記二次側管路の上流端は、前記固定式スチームトラップ装置の出口部に接続されており、
さらに、前記追加ドレン排出手段を前記固定式スチームトラップ装置に対して並列となるように、前記一次側管路及び前記二次側管路に接続することにより、前記スチームトラップ装置と前記ドレン排出手段を組み合わせて左右のフランジ(一次側フランジ及び二次側フランジ)間に一つのユニットとして構成したことを特徴とする。
本考案は、可動部のない固定式スチームトラップ装置を用いて、蒸気環境の変動に応じて変化する凝縮ドレンを配管システム外に排出することを可能にするものである。特に、本考案は、ノズル式又はオリフィス式と称される固定式スチームトラップ装置を用いて、蒸気環境の変動に応じて変化する凝縮するドレンを配管システム外に排出することを可能にするものである。また、本考案の新規な構成のスチームトラップユニットを適用することにより、ユニットを交換するだけで、既存のスチームトラップ装置を、左右のフランジ間をユニットとして入れ替えることにより、本考案を採用したスチームトラップユニットに交換することを容易に可能とするものである。
スチームトラップ装置、特に可動部のないスチームトラップ装置と温調弁とを結合して組み込んで、一つのユニットとして構成したスチームトラップユニットにより、可動部のないスチームトラップ装置でありながら、変動するドレン量の排出を簡単な構成で達成することができる。
本考案は、排出するドレン量の変動に対しても、電力や他の動力を使わずに、蒸気の温度によって自動的に制御できるので、簡単なスチームトラップ装置を提供できるものである。また、溜まったドレンの排出に、特別な配管系統の電磁弁を用いたり、タイマに依ったりすることがなく、一つの纏まったユニットとして構築することができるので、既存のスチームトラップ装置との交換も極めて簡単である。つまり、既存のシステムでスチームトラップ装置を交換する際には、本考案のスチームトラップユニットが、左右のフランジ間に構成された一つの纏まったユニット構成であるために、従来のスチームトラップ装置を、本考案のスチームトラップユニットに取り替えるという簡単な工事で可能なものである。また、他の電力或いは動力を必要としないため、非常時の安全弁としての役割を果たすこともできる。
本考案のスチームトラップユニットをノズル式のスチームトラップ装置に適用した際の内部構成を示した横断面図であり、(A)はスチームトラップ装置内の断面構成図を示し、(B)は温調弁の外観を示す図面である。 本考案のスチームトラップユニットをノズル式のスチームトラップ装置に適用した際の配置を示した横断面図である。 本考案のスチームトラップユニットの全体的な構成を説明する図面である。 飽和蒸気の飽和圧力と飽和温度の関係
本考案のスチームトラップユニットは、特に、可動部を備えていない固定式スチームトラップ装置に用いるに効果を奏し、ノズル式、又は、オリフィス式等の固定式スチームトラップ装置を使用したスチームトラップユニットに関するものである。本考案は、適用されるスチームトラップ装置の構成は特に限定するものではないが、可動部を備えていない固定式スチームトラップ装置に適用すると特に効果を発揮する。
本考案のスチームトラップユニット100は、スチームトラップ装置10(可動部を備えていない固定式スチームトラップ装置)と、そのスチームトラップ装置10に並列に配置された追加ドレン排水手段としての温調弁26と、一次側フランジ構成30と、二次側フランジ構成40とから構成されている。本考案が適用されるスチームトラップ装置10は、可動部を備えていない固定式スチームトラップ装置が適している。そこで、本考案では、ノズル式の固定式スチームトラップ装置を用いた実施例で説明しているが、本考案の技術的範囲がそれに限られると言うものではない。
以下、図面を参酌して本考案を説明する。本考案のスチームトラップユニット100の適用実施例として用いたスチームトラップ装置10は、ノズル式の固定式スチームトラップ装置であり、ダイカスト等により一体成形されたハウジング19を主要部品として構成されており、蒸気の入口部11と蒸気及びドレンの出口部12を備えている。スチームトラップ装置10の入口部11には、一次側フランジ構成30が左側の管路である一次側管路31を介して嵌合されており、スチームトラップ装置10の出口部12には、二次側フランジ構成40が右側の管路である二次側管路41を介して嵌合されている。一次側管路31は、スチームトラップ装置10の反対側(上流端)に一次側フランジ32を接合しており、二次側管路41は、スチームトラップ装置10の反対側(下流端)に二次側フランジ42を接合している。一次側フランジ32と二次側フランジ42とは、対向して一つのユニットの左右の外端面を構成している。それにより、スチームトラップ装置10と追加ドレン排水手段としての温調弁26とを並列に配置し、一次側フランジ構成30と二次側フランジ構成40により、対向した一次側フランジ32と二次側フランジ42が左右端面として、一つのユニットを形成している。対向した一次側フランジ32と二次側フランジ42との距離Lは、一般的に使用されている寸法に合わせるのが好ましい。例えば、20Aの場合(JIS規格により鋼管内外径が既定されており、外径は27.2mm)のフランジ付きスチームトラップ装置のフランジ間の距離Lは、一般的寸法は195mmであるので、それに合わせるのが好ましい。因みに、15Aの場合のLは175mm、25Aの場合のLは215mmが一般的であり、それらに合わせることにより、装置の交換作業が簡単であり好ましい。
スチームトラップ装置10の入口部11の中心軸と出口部12の中心軸とは、図1で示すように、横型に配置され、同一平面となるように配置されている。もちろん、具体的説明はしないが、本考案はスチームトラップ装置が竪型配置のものでも適用可能である。スチームトラップ装置10は、図示はないが、蒸気配管システム内で使用される蒸気使用装置(例えば、熱交換器)の下流側に接続されており、使用後の蒸気は、凝縮してドレン化し、一次側フランジ構成30から、スチームトラップ装置10の入口部11に流入する。スチームトラップ装置10の出口部12からの排出ドレンは、二次側フランジ構成40を介して、例えば、蒸気発生装置(図示なし)に戻されて再び蒸気となる。
スチームトラップ装置10の構成部品は、入口部11側から出口部12側に向けて、入口部11、一次ストレーナ13を備えた一次ストレーナ室14、ドレン導入孔15、二次ストレーナ16とベンチュリーノズル17とを備えたノズル室18、出口部12を備えている。
一次ストレーナ室14に設けた一次ストレーナ13は、入口部11から斜め下方(図1)に配置され、ドレンを一次ストレーナ室14に溜めるように構成されている。一次ストレーナ13は、所定メッシュの円筒状のフィルタである。一次ストレーナ室14の下方の開放端は、ボトムキャップ21で閉じられている。
入口部11から流入したドレンは、一次ストレーナ13により、ドレンに混入しているごみなどの異物が捕集される。一次ストレーナ室14の上方には、直立したドレン導入孔15が設けられており、その出口部側には、ノズル室18が形成されている。このノズル室18には、二次ストレーナ16が設けられており、ノズル室18内で、より細かい異物の除去・捕集を行う。ノズル室18には、二次ストレーナ16の内側にベンチュリーノズル17を備えており、ドレン流量を絞っている。ノズル室18の頂部は、トップキャップ22により閉じられている。
本考案のスチームトラップユニット100は、スチームトラップ装置10と温調弁26とを並列状に組み込んで配置し、左右(図1)の両端面が、一次側フランジ構成30と二次側フランジ構成40により組み込まれて構成することによりユニット構成としたものである。つまり、一次側フランジ32及び二次側フランジ42により、一つのユニット構成を呈している。これにより、図示はしていないが、既存の工場等に設けられているスチームトラップ装置に対しても、蒸気配管中にユニット構成とされた本考案のスチームトラップユニット100により容易に入れ替える工事ができるものである。
以上で説明した本考案の実施例としてのノズル式のスチームトラップ装置は、例えば、熱交換器のドレン排出口に接続されている。本考案の実施例として適用しているノズル式のスチームトラップ装置10は、入口部11からドレンが一次ストレーナ室14内に流入すると、一次ストレーナ13により異物の捕集をし、ドレン導入孔15を上昇して、ノズル室18内に導入する。ノズル室18内に導入されたドレンは、二次ストレーナ16により異物が捕集され、ベンチュリーノズル17によって流れが絞られ、出口部12に排出される。ドレンは、入口部11、一次ストレーナ室14、ドレン導入孔15、ノズル室18、ベンチュリーノズル17の順でドレンが満たされ、その順にドレンが流れる。ベンチュリーノズル17を備えていることにより、殆どの蒸気はドレンから分離されて、ドレンのみが出口部12から排出される。
図3に本考案の技術的思想の概略構成を示すように、本考案は、可動部を備えていない固定式スチームトラップ装置10が適用された例が示されている。本考案のスチームトラップユニット100は、スチームトラップ装置10と追加ドレン排水手段20(温調弁26)が、該スチームトラップ装置10の入口部11側に接続された一次側管路31と、出口部12側に接続された二次側管路41を介して、該スチームトラップ装置10に対して追加ドレン排水手段20(温調弁26)が並列になるように組み込まれている。つまり、スチームトラップ装置10と追加ドレン排水手段20(温調弁26)とが左右のフランジ機構である一次側フランジ構成30及び二次側フランジ構成40(一次側フランジ32と二次側フランジ42)の間に組み込まれて一つのユニットとして構成している。
ここで、追加ドレン排出手段20としての温調弁26は、スチームトラップ装置10の一次側管路31及び二次側管路41に対して、接続配管27,28によって、スチームトラップ装置10に対して並列状に配置されている。接続配管27,28は、一次側管路31及び二次側管路41に対して、その管路中心よりも低い位置で接続されている。この場合、接続配管27,28は斜め下方に所定角度αだけ傾斜して接続されている。その角度αは、50°から15°が好ましく、さらに好ましくは45°の傾斜である。接続配管27,28は、一次側管路31及び二次側管路41の各連通孔35,45に接続されている。
スチームトラップ装置10に対して温調弁26を並列状態で、ドレン排水のバイパス回路となるように組み込む。温調弁26は、所定温度Aまでは全開で、所定温度Bで全閉となるように制御されている開閉弁である。より具体的には、温調弁26は、常温から94℃(所定温度A)までは全開で、95〜100℃(所定温度B)までは全閉で制御されている。そしての間での温調弁26の状態は半開状態である。この温調弁26の最適の開閉温度は、93.3℃(好ましい所定温度A)までは全開で、98.8℃(好ましい所定温度B)で全閉となるように制御されている。93.3℃〜98.8℃の間は半開状態であり、温調弁開閉の温度範囲(弁開閉所要温度幅β)は5.5℃である。つまり、93.3℃〜98.8℃の弁開閉所要温度幅β(5.5℃)の間は、温調弁26の開度に応じたドレンの排出が為される。
100:スチームトラップユニット
10:スチームトラップ装置
11:入口部
12:出口部
13:一次ストレーナ
14:一次ストレーナ室
15:ドレン導入孔
16:二次ストレーナ
17:ベンチュリーノズル
18:ノズル室
19:ハウジング
20:追加ドレン排出手段
22:トップキャップ
26:温調弁
27,28:接続配管
30:一次側フランジ構成
31:一次側管路
32:一次側フランジ(左フランジ)
35:連通孔
40:二次側フランジ構成
41:二次側管路
42:二次側フランジ(右フランジ)
45:連通孔

Claims (10)

  1. 左右一対のフランジ(一次側フランジと二次側フランジ)間に、スチームトラップ装置と追加ドレン排水手段とを並列に接続して構成したスチームトラップユニットであり、
    前記追加ドレン排水手段は、前記スチームトラップ装置の入口部に接続された一次側管路と、当該スチームトラップ装置の出口部に接続された二次側管路とを介して、前記スチームトラップ装置に並列に接続されており、
    前記スチームトラップ装置と前記追加ドレン排水手段とが、前記左右一対のフランジ間に組み込まれた一つのユニットとして構成されていることを特徴とするスチームトラップユニット。
  2. 前記スチームトラップ装置は、可動部を備えていない固定式スチームトラップ装置であり、所定のノズル径のベンチュリーノズルを備えたノズル式の固定式スチームトラップ装置、又は、オリフィス式の固定式スチームトラップ装置であることを特徴とする請求項1に記載のスチームトラップユニット。
  3. 前記追加ドレン排水手段は、前記一次側管路と前記二次側管路により接続された温調弁で構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスチームトラップユニット。
  4. 前記温調弁は、接続配管により前記固定式スチームトラップ装置の前記一次側管路及び前記二次側管路に対して、その管路中心よりも低い位置で接続されており、該接続配管は水平に対して所定傾斜角度αで傾斜して前記一次側管路及び前記二次側管路に接続されていることを特徴とする請求項1乃至3の内の一の請求項に記載のスチームトラップユニット。
  5. 前記接続配管の所定傾斜角度αは、水平に対して15°〜50°の傾斜角度であることを特徴とする請求項4に記載のスチームトラップユニット。
  6. 前記温調弁は、所定温度Aで全開とされ、所定温度Bで全閉とされる弁構成であることを特徴とする請求項1乃至5の内の一の請求項に記載のスチームトラップユニット。
  7. 前記所定温度Aは、常温から94℃の内の所定温度であり、前記所定温度Bは、95℃〜100℃の内の所定温度であることを特徴とする請求項6記載のスチームトラップユニット。
  8. 前記温調弁を全開とする前記所定温度Aと前記温調弁を全閉とする前記所定温度Bとの間の温度幅(B−A)は、前記温調弁の全開動作温度Aと全閉動作温度Bの温度差をCとすると、温度差Cは、前記温調弁の弁開閉所要温度幅βであることを特徴とする請求項7記載のスチームトラップユニット。
  9. 前記所定温度Aは93.3℃であり、前記所定温度Bは98.8℃であり、前記弁開閉所要温度幅βは5.5℃であることを特徴とする請求項8記載のスチームトラップユニット。
  10. 可動部を備えていない固定式スチームトラップ装置と、追加ドレン排出手段と、一次側フランジ構成と、二次側フランジ構成と、を備えており、
    前記一次側フランジ構成の前記一次側管路の下流端は、前記固定式スチームトラップ装置の入口部に接続され、かつ前記二次側フランジ構成の前記二次側管路の上流端は、前記固定式スチームトラップ装置の出口部に接続されており、
    さらに、前記ドレン排出手段を前記固定式スチームトラップ装置に対して並列となるように、前記一次側管路及び前記二次側管路に接続することにより、前記スチームトラップ装置と前記ドレン排出手段を組み合わせて左右のフランジ(一次側フランジ及び二次側フランジ)間に一つのユニットとして構成したことを特徴とするスチームトラップユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112525522A (zh) * 2020-11-27 2021-03-19 厦门烟草工业有限责任公司 凝结水管网的蒸汽排放检测装置
JP7370098B1 (ja) 2022-09-27 2023-10-27 有限会社ジェニス・ホワイト ノズル式スチームトラップ

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