JP3055012B2 - 凝縮液排出装置 - Google Patents

凝縮液排出装置

Info

Publication number
JP3055012B2
JP3055012B2 JP8355595A JP35559596A JP3055012B2 JP 3055012 B2 JP3055012 B2 JP 3055012B2 JP 8355595 A JP8355595 A JP 8355595A JP 35559596 A JP35559596 A JP 35559596A JP 3055012 B2 JP3055012 B2 JP 3055012B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
orifice
hole
filter
discharge device
condensate discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP8355595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10185088A (ja
Inventor
良平 柴田
謙次 松延
正弘 白澤
Original Assignee
白澤電気株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 白澤電気株式会社 filed Critical 白澤電気株式会社
Priority to JP8355595A priority Critical patent/JP3055012B2/ja
Publication of JPH10185088A publication Critical patent/JPH10185088A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3055012B2 publication Critical patent/JP3055012B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気使用機器に利用さ
れるオリフィス型凝縮液排出装置(トラップ)の目詰り
と蒸気ロスの改善を目的とした凝縮液排出装置であっ
て、主としては水蒸気のトラップとして開発されたもの
である。
【0002】
【従来の技術】蒸気使用機器における蒸気トラップに要
求される性能には、(イ)長時間使用しても機能が劣化
しない(ロ)無駄な蒸気ロスを発生しない(ハ)取付け
が簡単で安価で接続配管器具を劣化させない(ニ)トラ
ップ稼働時の騒音が少ない等がある。
【0003】(イ)は通過路の目詰りによる機能停止と
摩耗劣化による蒸気の常時放出状態が多発することを防
止するための性能である。しかし、従来の代表的トラッ
プは、この性能に欠けるものであった。図12に示す従
来の代表的トラップは、配管7、17間に取り付けられ
るもので、トラップ筐体3内に感熱膨張収縮自在のベロ
ー31をキャップ5に固定し、ベロー31内には液化ガ
スを封印し、この液体の感熱によって膨張収縮する性質
によりベロー31を膨張収縮するようにし、このベロー
31に開閉ピン32を一体として取付け、相手側には穴
ユニット30を筐体3に固定して設け、この穴を開閉ピ
ン32の先端で開閉することによってトラップ機能を発
揮するものであった。
【0004】この構造のトラップでは、開閉ピン32の
先端の摩耗、スケールの付着、穴ユニット30の摩耗等
によって開閉精度が低下し、又、ベロー31が腐食し、
これに亀裂が入ると感熱液化ガスが洩れ、穴は開きっ放
になり、蒸気がドレン側に放出しつづけ、蒸気ロスと
なり、トラップ機能はなくなるものであった。
【0005】また開閉時に感熱体のタイムラグにより蒸
気が無駄に放出されることもあり、更に開閉時配管の流
速や配管の急な温度変化の繰返しによって配管の劣化摩
耗が大であるため保全費とエネルギーコストの高いもの
であった。
【0006】それを改善すべく図10に示すようなオリ
フィス型トラップが開発上市された。図10に従い機能
を説明する。オリフィス構成体1は主にステンレスの丸
棒を削り内径部にオリフィス穴9を形成し、外周部に一
次、二次配管のねじに合せてねじを切り、配管17、2
7で密着固定する。これに蒸気を流すとトラップ機能と
して稼働するものである。
【0007】このトラップは、従来型の図12に示す蒸
気トラップよりは劣化しない、騒音を発しない等の改善
はされたが、オリフィス穴9の形状からくる物理的現
象、即ち穴が長いため穴の目詰りが多発し、トラップ機
能を失うという重大な欠点を有するものであった。
【0008】これに対処する為、オリフィス穴を大きく
すると目詰りの頻度は減るが完全ではなく、必要以上の
大きさのオリフィス穴を開けると蒸気ロスが発生する。
更に目詰り防止のため一次側にY型ストレーナ等の濾過
装置を取付けてもその目詰りの抜本的改善はできていな
かった。
【0009】Y型ストレーナは、Y型ストレーナ筐体3
にフィルター2(例えば金属スクリーン等)をパッキン
12とキャップ5で締付固定する。これで蒸気又は液体
はフィルター2で粗大スケールを除去された後、オリフ
ィス穴9を通して流れる。フィルター2の通過面積をオ
リフィス穴9の通過面積より半分程度に小さくしないと
目詰りの改良の効果が発生しない。又、オリフィス穴9
の径は0.8〜2ミリメートル程度であるのに対して、
これ以上に穴が長いためか目詰りの解決策がなかった。
【0010】かようにトラップは一次側の蒸気に含まれ
る錆、スケールの粉などの微粒子の不純物がオリフィス
穴9を通過するようスクリーン等で濾過しているのに、
オリフィス穴9の内径に、スクリーンを通過した不純物
が推積する現象が発生し、オリフィス穴9が細り目詰り
にいたるのが現状であった。かようにトラップの仕様を
満足するものはいまだ開発上市されていなかった。
【0011】図11は、オリフィス構成体1、11、2
1を直列に配置したもので、オリフィス構成体1、1
1、21を円筒筐体20の内径内にカラー24、25を
入れ、ねじ26で締付固定したものである。これに配管
7、17を接続しトラップとした。これは、図10のオ
リフィス構成体よりオリフィス穴9を多少大きく出来る
(約1.5倍)点で優位であるが、目詰りと蒸気ロスの
欠点を改善向上するまでには至らず、複数個のオリフィ
ス構成体が必要であるという構造上からくるコスト高と
目詰り時に分解してカラー24、25部分の推積物の除
去作業をしなければならない手間を含めると保全上の不
合理となっていた。更に、この手段によってもオリフィ
ス穴9内にスケールが推積目詰りするものであった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
なトラップ即ち凝縮液排出装置の目詰りを改良し、蒸気
ロスの少ない、かつ保全コスト費の安価なトラップを提
供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、オリフィス構成体とその一次配管側にフィ
ルターを有する凝縮液排出装置において、オリフィス構
成体のオリフィス穴の平均幅が、オリフィス穴の長さ
二倍以上の大きさに形成され、かつ、フィルターの単位通
過面積がオリフィスの通過面積の二倍以下とされたこと
を特徴とする凝縮液排出装置を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
代表的例である図1に従って説明する。図1の凝縮液排
出装置を実施するには、上市のY型ストレーナの筐体3
を加工し、オリフィス構成体1とフィルター2を一体に
組立てる。このためオリフィス構成体1の二次側(図1
中左方)に段差4をつけ、筐体3にも形成した段差14
とで気密に面接合できるよう加工する。
【0015】オリフィス構成体1の一次側(図1中右上
方)に取付けるフィルター2は、筒状フィルター2で、
筒内径に嵌合するようにオリフィス構成体1の一次側先
端を削り、フィルター2の一方端の開口縁を該オリフィ
ス構成体1外径に挿入する。他方、締付ねじ6にフィル
ター2の他方端の開口縁の外径が嵌合するように円形座
ぐりを入れ、筐体3に切られた雌ねじにオリフィス構成
体1の段差4の締付ねじ6で段差4、14同志が密着す
るように締め付ける。
【0016】このとき段差4、14、オリフィス構成体
1とフィルター2の嵌合部、締付ねじ6とフィルター2
の嵌合部からバイパスして液体が流れないよう形成す
る。締付ねじ6の雄ねじとキャップ5に雌ねじが切られ
ておりパッキン12を入れ、キャップ5は締付ねじ6の
雄ねじに締め付け、筐体3内の蒸気及び液もれがないよ
うにシールする。以上の組立品がトラップ機能部品であ
る。
【0017】本発明は、オリフィス構成体1のオリフィ
ス穴9の形状、蒸気の流れに対する取付方法、フィルタ
ーの単位通過面積(フィルター穴一つの面積)とオリフ
ィス穴の通過面積に一定条件が成立するときトラップ機
能を保持する。第1条件であるオリフィス穴9の形状
は、オリフィス穴9の長さがオリフィス穴の直径の二分
の一以下であり、第二条件は、オリフィス穴9の一次側
の角度が二次側角度と等しいか大きく、且つ二次側角度
が30度以上という条件を満足させる必要がある。又、
第三条件として、フィルター2の単位通過面積がオリフ
ィス穴9の通過面積の二倍以下という条件を満たす必要
がある。尚、第一条件と第三条件を具備することで一定
の効果を発揮するため、請求項1記載の発明は、この二
つの条件のみが必須の条件とされている。
【0018】オリフィス穴9の一次側の形状は一般には
円形が加工性良好であるが円、楕円、長円、三角、四
角、その他の多角形等の形状にこだわる必要はない。た
だし、フィルター2の単位通過面積がオリフィス穴9の
通過面積の2倍を超えてはならないことは勿論である。
【0019】フィルター2とオリフィス構成体1のユニ
ットは一体型でなくても良く、図7及び図8に示される
ような分離型も考えられる。又オリフィス構成体1と筐
体3内の一次側に配置されるフィルター2である海綿状
の濾過材、焼結金属を分離して取付ける等のときは、オ
リフィス構成体1とフィルター2の間の筐体3や配管は
ステンレス材を用いたり、錆の発生防止等を施すことが
好ましい。即ち両者間でスケール等が発生しなければ離
して取付けても良いのである。更にオリフィス構成体1
に複数のオリフィス穴9を開け直、並列に配置して目的
を得る事も出来る。
【0020】
【実施例】図1に示される凝縮液排出装置は、オリフィ
ス構成体1とフィルター2を組合せたユニットで、上市
の4分の3インチ用Y型ストレーナの筐体3の内部に締
付ねじ4によって取付ける。
【0021】オリフィス構成体1はステンレス材の丸棒
を加工し外周部は筐体3にしっくり接合するように加工
する。内側はオリフィス穴9を形成する。筐体3とオリ
フィス構成体1は、段差4、14で密着接合できるよう
仕上げられている。
【0022】フィルター2は、ステンレス板に通過孔8
を板面積の50%以上になるよう、ドリル、パンチン
グ、放電加工等によって穴あけた後、シリンダー状に
折り曲げ加工しつき合せ面を重ね合わせスポット溶接を
し円筒形に仕上げる。円筒上下両端は開放させる。通過
孔8の内径は、オリフィス穴9の面積と上記条件を満足
させるよう形成する。即ち一つの通過孔8の面積が単位
通過面積となる。
【0023】締付ねじ6は、実施例では真鍮の丸棒より
加工し、外周部は筐体3に切られている雌ねじに合せて
雄ねじを加工する。更にフィルター2の外周部が嵌合す
る座ぐりを入れオリフィス構成体1とフィルター2を組
合せた後、フィルター2のもう一方の外周部を締付ネジ
4の座ぐり部にフィルター2の一方を挿入する、挿入し
た後、締付ねじ4を筐体3の雌ねじに合せて段差4、1
4が気密接合するよう締め付ける。
【0024】このとき筐体3とオリフィス構成体1の段
差4、14の接合面、オリフィス構成体1とフィルター
2の嵌合部、フィルター2と締付ネジ4の挿入部13は
気密に取付けられ蒸気や液が合せられた部分よりバイパ
スできにくいよう組み付ける。その後筐体3にパッキン
12を合せ締付ネジ4の外周ねじとキャップ5で締め付
けシールする。パッキン12はOリング又はガスケット
板であり、キャップ5は真鍮の丸棒を加工し内径は締付
ねじ6に合った雌ねじが切ってある。
【0025】筐体3には配管接合用雌ねじが有り、一次
配管7、二次配管17を取付け、蒸気を図1における太
い矢印の方向に流す。凝縮液等は、粗大スケールがフィ
ルター2で濾過された後、フィルター2内に位置するオ
リフィス穴9を通過して、二次配管17側に排出され
る。これによりトラップ機能を維持しつづける。
【0026】Y型ストレーナを筐体3に用いたのは、本
発明を実施するに適したものであったからであり、この
筐体にこだわる必要はない。
【0027】図1に示される凝縮液排出装置を、図4の
実装配管路略図で取付け確認した。図4中Aはボイラー
より蒸気が供給される一次配管で、蒸気圧力を調整する
減圧弁Bを通じて蒸気負荷に接続される。Cは一次蒸気
圧力計である。尚、Dは加熱装置で、Fがトラップ装置
で、E、G、及びHはバルブで、Iがドレン排出口であ
る。
【0028】上記負荷は、加熱装置Dとして空調用暖房
ヒーター10台(10箇所)、洗浄設備の加熱装置3台
(3箇所)、蒸気パネルヒーター20台(20箇所)、
乾燥機20台(20箇所)、蒸気の一次配管のバイパス
30箇所、トラップ計80箇所をそれぞれに取付け実装
した。一次蒸気圧は2.0〜10Kg/平方センチメー
トルと変化させ、負荷は1〜10Kcal/secと多
様で、負荷動作は連続、断続さまざまで確認した。
【0029】実装配管路での確認事項はオリフィス穴9
の形状が図2(A)のオリフィス穴9の直径(図2A中
上下幅)φとオリフィス穴9の長さ(図2A中横幅)L
の関係を稼動10000時間当たりの目詰りの発生現
象、排出液量の変化を確認した。図2Aでオリフィス構
成体1は二次側より中心に先端角度90度、10φのド
リルで座ぐりを入れた。その中心に0.5φの基礎穴を
あけ、この基礎穴をドリルによって1.0〜3.2φを
0.2φきざみに穴をあけ負荷容量にあわせφを決定し
た。Lは当該面を削り調整した。この形状は概ね図2
(B)に示す形状である。尚、単位はミリメートルであ
る。
【0030】フィルター2の通過孔8は、放電加工、型
抜き、ドリル等によって0.2〜4.0φまで0.2φ
きざみで全円筒総面積に対し穴総面積が全体の50%以
上になるよう穴を開けた後、シリンダー形状に折曲げ、
板の重ね面をスポット溶接してその内径、外径がオリフ
ィスと締付ねじに嵌合できるよう形成した。オリフィ
ス、フィルターの形状は上市のY型ストレーナに適合す
る寸法で加工した。
【0031】負荷に対するオリフィス穴9の直径φの大
きさは負荷が5Kcal/secでは、1.8φ、1
0Kcalでは2.2φ程度が適当であり、この穴径よ
り小さいとドレン量が不足し、負荷対応不足となる。
0.3φ程度大きくても蒸気ロスには大差ないことを確
認できたので大き目にした。
【0032】負荷見合いのオリフィス穴9は、2Kca
l/secでは1.0φ、2〜3Kcal/secでは
1.5φ、3〜5Kcal/secでは1.8φ、5〜
10Kcal/secでは2.2φに固定し、オリフィ
ス穴9の長さLは0.5ミリメートルで、フィルター2
の単位通過面積aはオリフィス穴9が1φに対して0.
8平方ミリメートルのものを取付け実装したが1000
0時間稼動しても目詰りの発生もなく、排出量の経時変
化もなく良好に動作した。即ち、オリフィス穴の径がオ
リフィス穴の長さの二倍以上の大きさに形成された場合
に、トラップ機能を保持することが確認された。
【0033】 フィルター2の単位通過面積aがオリフィ
ス穴9が1φに対して0.8平方ミリメートルで目詰り
の発生しないオリフィス穴9の直径φを1.8φ、長さ
L=0.5に固定し、フィルター2の単位通過面積aを
変え、この関係を確認すると、オリフィス通過面積の2
倍を超えるころより目詰りが発生した
【0034】 図2(C)(D)及び図3(E)(F)
(G)は、オリフィス穴の長さがオリフィス穴の直径
二分の一以下であるという第一条件を満足させたオリフ
ィスの実施例を示すものである。これらに単位通過面積
a=0.8平方ミリメートルのフィルター2を取付けて
確認した。図2(C)は、ステンレス板に穴をあけその
穴が一次側に突出したものを支持体に固定して取付けた
場合を示し、図2(D)はオリフィス9の両サイドより
αの角度90度の座ぐりを入れた場合を示し、図3
(E)はステンレス板に穴をあけ、支持体18に固定し
た場合を示し、図3(F)は、ステンレス板に穴をあ
け、支持体18の一方側に固定した場合を示し、図3
(G)は二次側より座ぐりを入れた場合を示し、これら
につき確認したが、いずれも良好な動作をしたオリフィ
スはオリフィス穴の直径φと長さLが上記第一条件を満
たしている部品をねじ切り、ねじ止め、押え板などによ
って取付けても機能は維持できる。この構成は色々な方
法で作成し得るものである。
【0035】 図3(H)は、一次側と二次側の角度関係
である。αは一次側、βは二次側の角度である。αの角
度はβの角度より大きいほうが異物γの排出が良好であ
る結果を得た。αは作業性から平面の180度が好まし
いが図2(C)の形状や図2(D)の形状のとき、βは
この角度より小さいほうがより好ましい結果であった。
α≧βであり、βが30度以下だと目詰りが発生しや
すくなった。
【0036】 図5 はオリフィス穴9を、直列に取付けた
場合で、オリフィス構成体1、11、21をカラー2
4、25で仕切り、締付ねじで筒筐体15に納めたもの
であるが、これらも同様な機能を得ることができた。
尚、図5の凝縮液排出装置は高圧用蒸気に優位であり、
オリフィス穴9の形状として、図5のオリフィス構成体
1に見られるように、二次側を一次側より面積を大きく
形成した場合の方が有効であった。
【0037】 図6及び図7 は、図1に示す実施例の筐体
3と異なる筐体3内に、オリフィス構成体1及びフィル
ター2を収納した実施例を示す断面図である。図6は、
筐体3内を加工して、オリフィス構成体1をオリフィス
固定ねじ16で固定し、フィルター2は筐体3にねじ止
めする。フィルター2の一次配管側端部は盲にするか盲
板に穴をあけるかして形成し、配管7、17に接続した
ものである。
【0038】 図8 は、鋳物等で形成されている筐体3の
内部を加工し、オリフィス構成体1をねじ止め固定し、
フィルター2は、フィルター取付けねじによって締め付
けるように取付けたものを配管7、17間に配置して利
用する。
【0039】 図7 は、オリフィス構成体1の両端に配管
17、27を行い、一次側に従来のY型ストレーナを接
続して、一次配管7をして構成する。従来型のY型スト
レーナのフィルター2は本発明の通過孔の条件を満足す
るものが取付けられているのは勿論である。図8におい
てオリフィス構成体1とフィルター2を離して取付けた
とき、この間より錆の発生、内壁面が劣化して剥離のな
いような材料の選定が必要である。例えば、ステンレス
材、メッキ処理を施せばオリフィスとフィルターを一体
化しなくとも性能は変らない。尚、これらの例におい
て、フィルター2を、金属網の四角の角穴や海綿体、焼
結金属等、濾過機能をもつフィルターを取付けても性能
を変るものでなかった。
【0040】 図9 は、従来のトラップに応用した場合の
図であり、この場合にも有効であることが確認された。
従来のトラップの筐体3にねじ止めされているキャップ
5をはずして、従来の穴ユニット30をオリフィス構成
体1に交換し取付ける。熱感知して稼働する開閉ピン3
2もオリフィス構成体1の面に合せて加工した後組付け
る。フィルタ2ーは一次配管7にY型ストレーナに取付
けて構成する。開閉ピン32が開閉動作中も目詰りもな
く良好に動作し続けた。ベロー31内の液化ガスを抜き
開閉ピン32が開き状態でも本発明のトラップ機能を有
するので機能が停止することもなく省エネルギーで信頼
性の向上が認められた。このような改良は他の開閉機構
をもつトラップにも応用できることは勿論である。
【0041】 実施例は、水蒸気関係のトラップについて
説明したが、蒸気が液化する油等のトラップとして有効
であることは物理的に考えられる。そのときはそれに化
学劣化、温度、シール等の材料を選定することはいうま
でもない。またオリフィス穴9が円形以外の長円、楕
円、三角、四角、その他の多角形も試みたが上記した条
件を満足していれば動作は良好であった。
【0042】 実装上はオリフィス穴9の直径φは負荷容
量において、大まかに決定しても蒸気ロスをまねくもの
ではないから1.0、1.2、1.5、2.0・・・
で、オリフィス穴9の長さLは0.5以下に製作した標
準化された部品として図3(F)、(G)のごとく構成
するのが好ましい。フィルター2も、単位通過面積aが
オリフィス穴の通過面積の2倍以下であるという条件を
満足すればよいので、これも標準化ができる。
【0043】 また、フィルター2の通過孔を3φ以上に
しなくても濾過能力が充分であれば小さい単位通過面積
aを選定するにこしたことはない。フィルター2は従来
の部品より選定して組合せることが可能である。
【0044】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載される様な効果を発揮する。第
1に、オリフィス穴9を通過できにくい粗大スケールや
錆等をフィルター2で濾過することによって、オリフィ
ス穴9の目づまりを防止できる。フィルター2を通過し
たスケールや錆のスラッジも、オリフィス穴9より若干
大きくてもオリフィス穴の長さがオリフィス穴の平均幅
の二分の一以下であるという形状効果によって通過可能
となり、オリフィス穴9内に推積しないので目詰まりの
ない凝縮液排出装置となった。
【0045】 第2に、開閉ピンのような可動部がないの
で、凝縮液排出装置の劣化摩耗がなく、一定性能が保持
され、かつ長い寿命を有する凝縮液排出装置となった。
第3に、オリフィス穴9を、蒸気負荷容量に合致させる
ことが容易であるから据付時に調整すれば蒸気ロスが軽
減でき省エネルギー型の凝縮液排出装置となった。第4
にオリフィス穴のため定流量と定圧化されるので配管の
劣化が軽減されるものとなった。
【0046】 第5に、従来の開閉型トラップに比較し定
流量型なので蒸気がトラップするときの騒音が少ないも
のとなった。第6に、オリフィスは既設トラップにも取
付けられるし、既設トラップを改良して取付けることも
容易であるから互換性にも優れている。
【0047】 第7に、実施例の効果であるが、負荷容量
に対しオリフィス穴9は追加工が容易である。また分解
しての交換も容易であるから、実負荷に見合ったオリフ
ィス穴9を現地で調整整合できるのでより省エネルギー
のトラップ機能を発揮するものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る凝縮液排出装置の第1実施例を示
す断面図
【図2】オリフィス穴の形状を示す端面図
【図3】オリフィス穴の形状を示す端面図
【図4】実装配管路略図
【図5】 直列オリフィス穴を設けた例を示す部分断面図
【図6】 異なる筐体を利用した実施例を示す断面図
【図7】 異なる筐体を利用した実施例を示す断面図
【図8】 他実施例の断面図
【図9】 本発明を従来トラップに応用した状態を示す断
面図
【図10】 従来のオリフィス型トラップの断面図
【図11】 従来の直列複数式オリフィス型トラップの断
面図
【図12】 従来の典型的トラップを示す断面図
【符号の説明】
1、11、21.オリフィス構成体 2......フィルター 3......筐体 4、14...段差 5......キャップ 6......締付ねじ 7、17、27..配管 8........通過孔 9、19.....オリフィス穴 10.......嵌合部 12.......パッキン 13.......挿入部 15.......筒筐体 16.......オリフィス固定ねじ 18.......支持体 20.......円筒筐体 24、25....カラー 26.......ねじ 30.......穴ユニット 31.......ベロー 32.......開閉ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−269788(JP,A) 実開 平6−28496(JP,U) 実公 平7−40153(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16T 1/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オリフィス構成体とその一次配管側にフィ
    ルターを有する凝縮液排出装置において、オリフィス構
    成体のオリフィス穴の平均幅が、オリフィス穴の長さ
    二倍以上の大きさに形成され、かつ、フィルターの単位通
    過面積がオリフィスの通過面積の二倍以下とされたこと
    を特徴とする凝縮液排出装置。
  2. 【請求項2】フィルターが口角金網、濾過機能を持つ海
    綿体、焼結金属等よりなる請求項1及び2記載の凝縮液
    排出装置。
  3. 【請求項3】オリフィス穴の形状が円、長円、楕円、三
    角、四角、その他多角形である請求項1及至2記載の凝
    縮液排出装置。
  4. 【請求項4】オリフィス穴が、直列又は並列に複数個配
    列された請求項1及至3記載の凝縮液排出装置。
  5. 【請求項5】オリフィスの穴角度を二次側角度を30度
    以上のものとし、一次側角度を二次側角度より大きく形
    成した請求項1乃至4記載の凝縮液排出装置。
JP8355595A 1996-12-24 1996-12-24 凝縮液排出装置 Expired - Fee Related JP3055012B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8355595A JP3055012B2 (ja) 1996-12-24 1996-12-24 凝縮液排出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8355595A JP3055012B2 (ja) 1996-12-24 1996-12-24 凝縮液排出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10185088A JPH10185088A (ja) 1998-07-14
JP3055012B2 true JP3055012B2 (ja) 2000-06-19

Family

ID=18444789

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8355595A Expired - Fee Related JP3055012B2 (ja) 1996-12-24 1996-12-24 凝縮液排出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3055012B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101189706B1 (ko) * 2011-07-11 2012-10-17 주식회사 에코스티머 오리피스 스팀 트랩
KR101294710B1 (ko) * 2011-11-07 2013-08-08 오순웅 히트 트레이스장치
KR101490412B1 (ko) * 2013-04-08 2015-02-04 오순웅 다단형 오리피스 스팀트랩

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10185088A (ja) 1998-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11480295B2 (en) Nozzle-type steam trap
JP4976081B2 (ja) キャンドルフィルタアセンブリおよびキャンドルフィルタエレメント
US4171209A (en) Apparatus for removing condensate from steam lines, and the like
US5137556A (en) Steam condensate drainage device for a steam piping system
US20050145551A1 (en) Strainer
JP3055012B2 (ja) 凝縮液排出装置
US6148844A (en) Condensate removal device
JP3220516U (ja) スチームトラップユニット
US11788684B1 (en) Steam trap construction with ease of access for maintenance
JP6899255B2 (ja) ドレン回収システム及び配管継手
US2466304A (en) Strainer
JP6523545B1 (ja) 流体排出装置
JP2012184866A (ja) 冷凍サイクル装置
TWI829026B (zh) 過濾器
JPH0628496U (ja) スチームの凝縮液排出装置
JP2004162866A (ja) オリフィス式スチームトラップ
JP7500073B2 (ja) トラップ付き管継手
JP2008150857A (ja) 管内夾雑物の捕捉装置及びその使用方法
EP1206658A2 (en) Control valve unit
JP2000097524A (ja) 受液器
KR20150001601U (ko) 증기 응축물 배수기
JP2006132721A (ja) 開閉弁
JPH07269788A (ja) 凝縮液排出装置
KR920005425Y1 (ko) 배관용 여과장치
CN201322163Y (zh) 减排过滤水管接头

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090414

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100414

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110414

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120414

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130414

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140414

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees