JP3220461U - 椅子型運動器具 - Google Patents

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康真 三好
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Abstract

【課題】スクワット運動を補助するだけではなく、通常の椅子として腰掛けた場合に上半身が前傾姿勢になるのを抑制できる椅子型運動器具を提供する。【解決手段】椅子型運動器具100は、座部1と、床面F上で座部1を支持する支柱10と、を備え、支柱10は、軸方向に伸縮可能に構成され、支柱10の軸方向の下端部には、床面Fに対して揺動可能に構成された基部50が設けられる。【選択図】図3

Description

本開示は、椅子型運動器具に関する。
一般的に、スクワット運動においては、膝がつま先よりも前方に出ている程、膝に負担が掛かり易い。しかし、膝がつま先よりも前方に出ないようにすると、しゃがんだときに重心が後方に移動するため、斜め後方に負荷が掛かるようになる。そのため、このような姿勢でスクワット運動を行うには、ある程度の筋力とバランスが必要になる。
そこで、スクワット運動を補助する手段として、座部と、鉛直方向に対して前傾された支柱とを有し、その支柱が軸方向に伸縮可能に構成された椅子型運動器具が知られている。
このような運動器具であれば、座部に腰掛けるようにしゃがむことで、臀部が支柱に支えられ、体全体が後方に倒れるのを抑制できる。また、しゃがんだ状態から起立する際に、支柱が軸方向に伸張して臀部を斜め前方に押し出すことで、軽い力で起立できる。その結果、膝がつま先よりも前方に出ないようにスクワット運動を行うことが可能になる。
特表2018−50268号公報
ところで、日常生活において椅子から立ち上がる際には、人間は無意識のうちにつま先を膝よりも後方に引いている。しかし、膝への負担を軽減する観点からすれば、スクワット運動と同様に、膝がつま先よりも前方に出ないように起立することが望ましい。
しかしながら、上記の椅子型運動器具は、スクワット運動を補助するための運動器具であり、それ以外の用途を想定していない。そのため、鉛直方向に対する支柱の角度が前傾した一定の角度で固定されており、腰掛けたときに上半身が前傾し易いので、通常の椅子として使用するには不便である。
そこで、本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、スクワット運動を補助するだけではなく、通常の椅子として腰掛けた場合に上半身が前傾姿勢になるのを抑制できる椅子型運動器具を提供することを目的とする。
本開示に係る椅子型運動器具は、座部と、床面上で前記座部を支持する支柱と、を備え、前記支柱は、軸方向に伸縮可能に構成され、前記支柱の軸方向の下端部には、前記床面に対して揺動可能に構成された基部が設けられることを特徴とする。
また、前記基部は、床面側に湾曲された断面アール状の底面を有することが好ましい。
また、前記底面は、床面側に湾曲された球面状に形成されることが好ましい。
また、前記底面には、前記床面に対する滑り止め部材が設けられることが好ましい。
また、前記滑り止め部材は、前記底面の中央部に配置された第1滑り止め部材と、前記第1滑り止め部材よりも外側に配置された第2滑り止め部材と、を含み、前記第2滑り止め部材は、前記基部が鉛直方向に対して所定角度よりも大きく傾いたときに前記床面に接触することが好ましい。
また、前記第2滑り止め部材は、前記底面から前記床面側に突出するように設けられることが好ましい。
また、前記基部の内部には、消音材が設けられることが好ましい。
本開示に係る椅子型運動器具によれば、スクワット運動を補助するだけではなく、通常の椅子として腰掛けた場合に上半身が前傾姿勢になるのを抑制できる。
椅子型運動器具を示す側面概略図である。 図1の正面概略図である。 図1の断面概略図である。 図1に示した基部の下面概略図である。 図1に示した基部の断面概略図である。 基部が揺動した状態を示す断面概略図である。 使用時に支柱が前傾し且つ伸張した状態を示す側面概略図である。 使用時に支柱が前傾し且つ収縮した状態を示す側面概略図である。 使用時に支柱が鉛直方向に延び且つ収縮した状態を示す側面概略図である。 変形例1の正面概略図である。 図10に示した基部の下面概略図である。
以下、添付図面に基づいて、本開示の一実施形態を説明する。なお、本開示は、下記の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施できるものとする。
図1は、椅子型運動器具(以下、単に「運動器具」と称する)100を示す側面概略図である。また、図2は、図1の正面概略図であり、図3は、図1の断面概略図である。また、図4は、図1に示した基部50の下面概略図であり、図5は、図1に示した基部50の断面概略図であり、図6は、基部50が揺動した状態を示す断面概略図である。なお、これら図中に示す各方向は、後述する使用者の各方向と一致する。また、一点鎖線Cは、支柱10の中心軸を示すものとする。また、本実施形態では、床面Fは、水平であるものとする。
図1及び図2に示すように、運動器具100は、座部1と、床面F上で座部1を支持する支柱10と、を備える。
座部1は、左右方向に長い箱型状に形成される。座部1は、座面部2と、座面部2を支持する基板3と、を備える。
座面部2には、クッション部材が用いられる。座面部2は、外周側上面の位置を上方に盛り上がらせた凸部2aを有する。凸部2aは、座面部2の上面に全周に亘って形成される。また、座部面2は、左右方向の両側が上方に湾曲するように形成される。
基板3には、座面部2の下面が固定される。また、図示しないが、基板3は、座面部2の形状に合わせて、左右方向の両側が上方に湾曲するように形成されている。
図3に示すように、基板3の中心位置には、支柱10と同軸に配置された軸受部4が設けられる。軸受部4には、ボールベアリングが用いられる。
支柱10は、軸方向に伸縮可能に構成される。また、支柱10の軸方向の下端部には、床面Fに対して揺動可能に構成された基部50が設けられる。
支柱10には、軸方向において上方から順に、高さ調節部20、上側伸縮部30、下側伸縮部40、及び基部50が設けられる。また、支柱10は、上側伸縮部30から基部50にかけて内部に設けられたバネ部材60を備える。
高さ調節部20、上側伸縮部30及び下側伸縮部40は、鉄等の金属材料からなり、それぞれ軸方向に延びる円筒状に形成される。高さ調節部20及び下側伸縮部40は、上側伸縮部30の外周面に対してスライド可能な内径を有する。
高さ調節部20の上端部は、軸受部4を介して座部1の基板3に対して旋回可能に連結される。また、高さ調節部20の上端は、潤滑材5を介して基板3の下面に接続される。
高さ調節部20には、軸方向に対して垂直に貫通された高さ調整孔21が形成される。高さ調節孔21は、軸方向に間隔を空けて複数(図示例では、等間隔に5つ)設けられる。
高さ調節部20は、上側伸縮部30の上端部にスライドさせて接続される。上側伸縮部30の上端部には、軸方向に対して垂直に貫通された挿通孔31が形成される。挿通孔31には、高さ調節孔21の一つが同軸に配置された状態で、高さ調節用のディテントピンPが挿通される。これにより、支柱10に対する座部1の軸方向の高さ位置が調節される。
上側伸縮部30の下部には、軸方向に延びるバネ部材60の上部が挿入される。また、上側伸縮部30の内壁には、バネ部材60の上端に当接される止め輪32が固定される。
下側伸縮部40の上部には、上側伸縮部30の下部が上方からスライドされて挿入される。また、下側伸縮部40には、全長に亘ってバネ部材60が上方から挿入される。なお、本実施形態では、下側伸縮部40は、軸方向において、上側伸縮部30及びバネ部材60よりも短く形成される。但し、これらの長さは任意であって良く、下側伸縮部40が上側伸縮部30及びバネ部材60と同じ長さか、または長く形成されても良い。
図4及び図5に示すように、基部50は、軸方向に対して垂直に配置された略円盤状に形成される。基部50は、下側伸縮部40の下端部に垂直に接続された平板部材51と、平板部材51を下方から覆うように配置された底板部材52と、平板部材51の上方を覆うように配置されたカバー部材53を、を有する。また、基部50の内部には、消音材Dが設けられる。
平板部材51、底板部材52及びカバー部材53には、ABS樹脂等の樹脂材料または鉄等の金属材料が用いられる。
図示しないが、平板部材51は、上面視で円形状に形成される。平板部材51の上面部の中央位置には、下側伸縮部40の下端部を固定する固定部材55が設けられる。固定部材55は、平板部材51の上面に固定された円環状の外側固定部材55aと、外側固定部材55aの径方向内側に隙間を空けて配置された円環状の内側固定部材55bと、を含む。
外側固定部材55aの内周面と内側固定部材55bの外周面との隙間には、下側伸縮部40の下端部が嵌合されて固定される。また、内側固定部材55bの上面には、バネ部材60の下端が当接される。
消音材Dは、内側固定部材55bの上面に配置された上側消音材D1と、平板部材51の下面に配置された下面側消音材D2と、を含む。上側消音材D1は、円環状に形成され、バネ部材60の下端部を外周側から覆うように配置される。下面側消音材D2は、平板部材51の下面全体に貼り付けられる。
消音材D1,D2は、ゴム、ポリエチレン、EVA樹脂等で形成されており、緩衝材としての機能をも有する。なお、図示しないが、消音材Dは、上側伸縮部30の止め輪32の下面及び上面に設けられても良い。
他方、平板部材51の下面には、下面側消音材D2を介して平板支持部材56が接続される。平板支持部材56は、軸方向に延びる円柱状または円環状に形成され、下面側消音材D2の下面の中央部分に固定される。
底板部材52は、基部50の底面としての底面54を有する。底面54は、床面F側に湾曲された球面状に形成される。
具体的には、底板部材52は、下面視で円形状に形成される。また、底板部材52は、床面F側に緩やかに湾曲された球面状に形成される。これにより、本実施形態の基部50は、床面Fに対して揺動可能となる。
底板部材52の上面部の中央位置には、平板支持部材56の下端が当接されて固定される。また、底板部材52の外周部は、鉛直方向上方に向くように湾曲され、平板部材51の外周部を嵌合して固定する。なお、平板部材51及び底板部材52は、外力が掛からなければ水平方向に配置され、外力が掛かることで揺動して鉛直方向に対して傾斜する(図6を参照)。
底板部材52の底面54には、床面Fに対する滑り止め部材70が設けられる。滑り止め部材70は、底板部材52の底面54の中央部に配置された第1滑り止め部材71と、第1滑り止め部材71よりも外側に配置された第2滑り止め部材72と、を含む。
具体的には、底板部材52の底面54には、第1滑り止め部材71を設けるための第1凹部57aと、第2滑り止め部材72を設けるための第2凹部57bと、が形成される。
第1凹部57aは、下面視で円形状に形成され、底板部材52の中央位置に配置される。また、第1凹部57aは、底板部材52を一定の深さで上方に凹ませて形成される。
第2凹部57bは、下面視で円環状に形成され、底板部材52の外周端の近傍位置で周方向に延びる。また、第2凹部57bは、底板部材52を上方に湾曲させて形成される。
また、第2凹部57bは、第1凹部57aに対して径方向に一定の間隔を空けて配置される。これにより、第1滑り止め部材71と第2滑り止め部材72との間には、一定の間隔が設けられる。
第1及び第2滑り止め部材71,72には、熱可塑性ゴム(TRP)が用いられる。
第1滑り止め部材71は、第1凹部57a内で射出成形され、下面視で円形状に形成される。また、第1滑り止め部材71は、一定の厚さで形成され、底板部材52の底面54から床面F側に僅かに突出するように設けられる。但し、第1滑り止め部材71は、底板部材52の底面54と同一面上になるように設けられても良い。
第2滑り止め部材72は、第2凹部57b内で射出成形され、下面視で円環状に形成される。また、第2滑り止め部材72は、底板部材52の底面54から床面F側に突出するように設けられる。また、第2滑り止め部材72は、周方向において一定の厚さで形成される。また、第2滑り止め部材72の表面は、断面アール状に形成される。
また、図6に示すように、第2滑り止め部材72は、基部50が鉛直方向に対して所定角度α(例えば、角度10°)よりも大きく傾いたときに床面Fに接触するように設けられる。なお、この角度αは、スクワット運動における支柱10の適切な角度に設定される。
また、第1及び第2滑り止め部材71,72は、鉛直方向に対する基部50の角度が所定の範囲内(例えば、角度0°〜30°)にあるときに、少なくとも何れか一方の滑り止め部材71,72が床面Fに接触するように設けられる。なお、基部50の角度がこの範囲内にあるときは、底板部材52の底面54は、床面Fに接触しないことが望ましい。
第1凹部57aと第2凹部57bとの間に位置する底板部材52には、筒状に形成された下側ネジ孔部58aが形成される。下側ネジ孔部58aは、第2凹部57bに近接して設けられ、底板部材52の周方向に間隔を空けて複数(図示例では、等間隔に4つ)設けられる。
また、下側ネジ孔部58aは、底板部材52の底面54から軸方向に沿って上方に延び、下面側消音材D2と平板部材51とを貫通して、後述するカバー部材53の上側ネジ孔部58bに連通する。
図示しないが、カバー部材53は、上面視で円環状に形成され、下側伸縮部40の下端部が軸方向に挿通される。また、カバー部材53は、全体として座部1側に緩やかに湾曲された球面状または円錐状に形成される。
カバー部材53の外周端は、底板部材52の外周部の上端に接続される。また、カバー部材53の下面部には、下方に延びるカバー支持部59が設けられる。
カバー支持部59は、カバー部材53の中央部に形成された第1支持部59aと、第1支持部59aよりも外側に形成された第2支持部59bと、を含む。
第1支持部59a及び第2支持部59bは、軸方向に延びる円筒状にそれぞれ形成される。第1支持部59aの内周面は、下側伸縮部40の外周面に当接される。第1支持部59aの下端は、外側固定部材55aの上面に当接される。一方、第2支持部59bの下端は、平板部材51の上面に当接される。これにより、カバー部材53は、平板部材51に支持され、且つ、下側伸縮部40の下端部を保持するようになる。
また、第2支持部59bよりも外側に位置するカバー部材53の下面部には、軸方向に沿って下方に延びる上側ネジ孔部58bが形成される。上側ネジ孔部58bは、カバー部材53の周方向に間隔を空けて複数(図示例では、等間隔に4つ)設けられ、底板部材52の下側ネジ孔部58aに接続される。
平板部材51、底板部材52及びカバー部材53は、下側ネジ孔部58aと上側ネジ孔部58bとにネジBが下方から締め込まれることで、互いに固定される。なお、ネジBの頭部は、底板部材52の底面54から床面F側に突出しないように、下側ネジ孔部58a内に収容される。
図3及び図5に示すように、バネ部材60には、コイルバネが用いられる。バネ部材60は、軸方向において、基部50の内側固定部材55bと上側伸縮部30の止め輪32との間に挟まれる。
また、バネ部材60及び止め輪32の内周側には、軸芯部材61が挿通される。軸芯部材61の下端部は、内側固定部材55bの内周部に嵌合されて固定される。なお、図示しないが、軸芯部材61の外周面は、消音機能を有する樹脂製のチューブで覆われる。
本実施形態では、バネ部材60は、軸方向に伸びて上側伸縮部30を上方に付勢する。また、バネ部材60は、上側伸縮部30側からの荷重により付勢力に反して圧縮される。これにより、上側伸縮部30が下側伸縮部40に対して軸方向に移動することで、支柱10が伸縮される。
本実施形態に係る運動器具100の作用効果を説明する。図7は、使用時に支柱10が前傾し且つ伸張した状態を示す側面概略図であり、図8は、使用時に支柱10が前傾し且つ収縮した状態を示す側面概略図である。また、図9は、使用時に支柱10が鉛直方向に延び且つ収縮した状態を示す側面概略図である。
先ず、図7及び図8を参照して、使用者Mがスクワット運動を行う場合を説明する。
図7に示すように、使用者Mは、スクワット運動を行う際に、支柱10を鉛直方向に対して前傾させた状態で、座部1に軽く腰掛ける。このとき、支柱10は、バネ部材60(図3を参照)の付勢力により軸方向に伸張されている。本実施形態では、この状態をスクワット運動における起立した姿勢とする。
この起立した姿勢から、使用者Mは、図8に示すように、座部1に体重を乗せつつ膝Nを屈曲させて、スクワット運動におけるしゃがむ動作を行う。このとき、図3に示したバネ部材60が使用者Mの体重により圧縮されることで、支柱10が軸方向に収縮される。これにより、使用者Mは、座部1に腰掛けた状態で、且つ、スクワット運動におけるしゃがんだ姿勢となる。
そして、このしゃがんだ姿勢から、使用者Mは、膝Nを伸展させてスクワット運動における起立動作を行い、図7に示した起立した姿勢に戻す。
ここで、一般的に、スクワット運動においては、膝Nがつま先Tよりも前方に出ている程、膝Nに負担が掛かり易い。しかし、膝Nがつま先Tよりも前方に出ないようにすると、しゃがんだときに重心が後方に移動するため、斜め後方に負荷が掛かるようになる。そのため、仮に、補助なしでスクワット運動を行う場合、このような姿勢でスクワット運動を行うには、ある程度の筋力とバランスが必要となる。
これに対して、本実施形態の運動器具100では、図7及び図8に示したように、使用者Mが座部1に腰掛けた状態でしゃがむことで、支柱10により臀部Hが支えられる。そのため、使用者Mは、斜め後方への負荷により体全体が後方に倒れようとするのを抑制できる。
また、使用者Mがしゃがんだ状態から起立する際には、支柱10が軸方向に伸張して臀部Hを斜め前方に押し出す。これにより、使用者Mは、起立動作を補助されて、軽い力で起立することができる。
その結果、仮想線Lで示すように、膝Nがつま先Tよりも前方に出ない姿勢でも、簡単にスクワット運動を行うことが可能になる。
次に、図7〜図9を参照して、使用者Mが、スクワット運動ではなく通常の椅子として運動器具100を使用する場合を説明する。
図9に示すように、使用者Mは、運動器具100を通常の椅子として腰掛ける際、スクワット運動と同様に、支柱10が軸方向に収縮されることで、座部1に深く腰掛けることができる。
ここで、日常生活において椅子から立ち上がる際には、人間は無意識のうちにつま先を膝よりも後方に引いている。しかし、膝への負担を軽減する観点からすれば、スクワット運動と同様に、膝がつま先よりも前方に出ないように起立することが望ましい。
これに対して、本実施形態であれば、支柱10が軸方向に伸張して臀部Hを斜め前方に押し出すことで、起立動作を補助できる。その結果、仮想線Lで示すように、つま先Tを膝Nよりも後方に引くことなく、簡単に運動器具100から立ち上がることができるので、膝Nへの負担を軽減できる。
他方、図示しないが、スクワット運動の用途だけであれば、鉛直方向に対する支柱の角度が前傾した一定の角度で固定された椅子型運動器具で足りる。しかし、このような運動器具では、通常の椅子として腰掛けたときに、上半身が前傾し易いので不便である。
これに対して、本実施形態では、使用者Mは、支柱10が鉛直方向に延びた状態で、座部1に深く腰掛けることができる。そのため、上半身が前傾姿勢になるのを抑制して、運動器具100を通常の椅子として使用できる。
よって、本実施形態であれば、スクワット運動を補助するだけではなく、通常の椅子として腰掛けた場合に上半身が前傾姿勢になるのを抑制できる。
また、本実施形態では、床面Fに対して基部50が揺動可能に構成される。そのため、使用者Mは、鉛直方向に対する支柱10の角度を所望の角度にして、スクワット運動を行うことができる。また、使用者Mは、座部1に深く腰掛けた状態で、例えば片足を床面Fから浮かすことで、バランス運動(体幹トレーニング)を行うことができる。また、使用者Mは、座部1に深く腰掛けた状態で、腰を回すことで、サークル運動(ウエストやお腹周りの引き締め)を行うことができる。
また、本実施形態では、底板部材52の底面54の中央部に第1滑り止め部材71が設けられる。これにより、床面Fに対して底板部材52の底面54が滑るのを抑制できる。
また、本実施形態では、第1滑り止め部材71よりも外側の位置に第2滑り止め部材72が設けられる。これにより、基部50を揺動させたときに、底面54の広い範囲で床面Fに対する滑りを抑制できる。
また、第2滑り止め部材72は、基部50が鉛直方向に対して所定角度α(例えば、角度10°)よりも大きく傾いたときに床面Fに接触する。これにより、使用者Mは、スクワット運動を行う際の適切な角度に気が付くことができる。また、第2滑り止め部材72は、床面Fとの接触により、それ以上に支柱10が傾くのを抑制できる。
また、本実施形態の座部1は、座面部2の外周側上面の位置を上方に盛り上がらせた凸部2aを有する。そのため、座面部2により臀部Hを良好に保持できる。
また、座部1は、左右方向の両側が上方に湾曲されている。そのため、バランス運動やサークル運動を行った場合に、座面部2により臀部Hを左右方向に安定して保持できる。
また、高さ調節部20の上端部は、座部1の基板3に対して旋回可能に連結される。これにより、使用者Mは、床面Fに対して運動器具100全体を旋回させることなく、座部1のみを旋回させて、腰を捻る運動を行うことができる。
また、例えば、スクワット運動を行う場合には、座部1を左右方向から前後方向に角度90°で旋回させた状態で、両足を肩幅より開いて座部1に跨がるように腰掛ける。これにより、スクワット運動中に基部50が前後方向に揺動されても、座面部2により臀部Hを確実に保持できる。
また、本実施形態では、基部50の内部に消音材D1,D2が設けられる。これにより、基部50が揺動したときに、下側伸縮部40、平板部材51、底板部材52及びカバー部材53が互いに緩衝して発生する音を抑制できる。
他方、上述の実施形態は、以下のように変形またはそれら変形例の組合わせとすることができる。なお、下記の説明において、上述の基本実施形態と同一の構成要素については同一の符号を用い、それらの詳細な説明は省略する。
(変形例1)
基部50の底面54は、床面F側に湾曲された断面アール状であれば、球形状以外の任意の形状であって良い。
図10及び図11に示すように、変形例1の基部50は、前後方向だけに揺動可能な揺りかご状または蒲鉾状に形成される。
具体的には、変形例1の底板部材52及び滑り止め部材70は、それぞれ下面視で左右方向に延びる矩形状に形成される。また、図示しないが、変形例1の平板部材51及びカバー部材53も、それぞれ上面視及び下面視で矩形状に形成される。また、底板部材52は、左右の両端部で鉛直方向に延びる側壁52aを有する。
変形例1によれば、前後方向だけに揺動するので、左右方向に対しては安定して腰掛けることができる。
(変形例2)
図示しないが、第1滑り止め部材71と第2滑り止め部材72との間の位置にも、滑り止め部材が設けられて良い。また、これらの滑り止め部材は、一体として形成されても良い。
また、第1及び第2凹部57a,57bは、底板部材52の底面54から省略されても良い。この場合、第1及び第2滑り止め部材71,72は、底面54に貼り付けられる。
また、底板部材52の底面54が床面Fに対して滑り難い場合には、第1及び第2滑り止め部材71,72は、第1及び第2凹部57a,57bと共に、基部50から省略されても良い。
(変形例3)
図示しないが、バネ部材60の代わりに、軸方向に伸縮するゴム等の弾性部材が用いられても良い。また、運動器具100は、座部1及び支柱10が一体的に形成されても良く、また、例えば全体として円柱状に形成された椅子形状であっても良い。
1 座部
10 支柱
20 高さ調節部
30 上側伸縮部
40 下側伸縮部
50 基部
54 底面
70 滑り止め部材
71 第1滑り止め部材
72 第2滑り止め部材
100 椅子型運動器具
F 床面

Claims (7)

  1. 座部と、
    床面上で前記座部を支持する支柱と、を備え、
    前記支柱は、軸方向に伸縮可能に構成され、
    前記支柱の軸方向の下端部には、前記床面に対して揺動可能に構成された基部が設けられる
    ことを特徴する椅子型運動器具。
  2. 前記基部は、床面側に湾曲された断面アール状の底面を有する
    請求項1に記載の椅子型運動器具。
  3. 前記底面は、床面側に湾曲された球面状に形成される
    請求項2に記載の椅子型運動器具。
  4. 前記底面には、前記床面に対する滑り止め部材が設けられる
    請求項2または3に記載の椅子型運動器具。
  5. 前記滑り止め部材は、前記底面の中央部に配置された第1滑り止め部材と、前記第1滑り止め部材よりも外側に配置された第2滑り止め部材と、を含み、
    前記第2滑り止め部材は、前記基部が鉛直方向に対して所定角度よりも大きく傾いたときに前記床面に接触する
    請求項4に記載の椅子型運動器具。
  6. 前記第2滑り止め部材は、前記底面から前記床面側に突出するように設けられる
    請求項5に記載の椅子型運動器具。
  7. 前記基部の内部には、消音材が設けられる
    請求項2〜6何れか一項に記載の椅子型運動器具。
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