JP3220415U - 検体採取スワブ - Google Patents

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Abstract

【課題】採取した検体を効率よく提供可能であり、クリーンルーム内でも使用できる検体採取スワブを提供する。【解決手段】検体採取スワブ1は、扁平な板状の部分を有する本体3と、繊維と粘着剤による間隙を持つ拭き取り部2とツマミ部4を備える。ツマミ部4を持ち検体を繊維の間隙の粘着剤で効率良く付着採取が出来る。また拭き取り部2への粘着系または非粘着系樹脂のコーティングにより、各繊維間が繋がり、発塵を抑えることができる。【選択図】図1

Description

本考案は、医療機関や食品、医薬品等の製造工場などの検体を採取・検査する場合に使用される検体の採取器具に係り、特に微生物やウイルス等の微小な検体の採取に適した検体の採取器具に関する。
検体の検査には、長年用いられている培養法と、遺伝子工学の発展に伴い普及した迅速法が実施されている。迅速法は、培養法に比べて短時間で検査結果が得られるため、再生医療現場、食品工場、環境中の微生物等の検体検査に採用されている。迅速法とは、環境中の装置、配管内等に付着している微量の微生物やウイルス等の検体を採取器具で採取し、検体から核酸(DNAまたはRNA)を抽出し、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)により核酸を増幅して迅速測定器(リアルタイムPCR装置等)を用いて、検体を分析・解析するものである。
検体を採取するために、拭き取り用のスワブ(拭き取り器具)が用いられている。なお、スワブとは芯材、繊維、樹脂等の拭き取り部からなる微生物拭き取り器具である。このような微生物拭き取り器具が特許文献1に開示されている。特許文献1は、拭き取り用含浸体を、リン酸緩衝液等の溶液の入った容器内に収容した構造の環境微生物検査用の採取器具である。
特許文献2は、検体を掻き取る採取スワブと、採スワブを収容可能な容器と、採取スワブを保持した状態で容器内に採取スワブを密閉するキャップを備え、採取スワブは、扁平な本体と、本体に溶着された極細繊維布から構成される拭き取り部を備える環境微生物検査用の採取器具である。
特開2011−69778号公報 特開2018−025546号公報
特許文献2に開示された採取器具では、検査部位の検体に直接触れて採取する拭き取り体として極細繊維布が使われている。検体を繊維の間に絡めて採取する方法である。繊維が検体に接触しても、絡めるだけの繊維の空間または繊維量がなければ、採取できないおそれがある。
採取器具において、拭き取り部には繊維長の短い短繊維が使われているものもあり、発塵する可能性が高くクリーンルーム内では使用できないおそれがある。
そこで、本考案は、検体を更に効率よく回収でき、また発塵を抑えられクリーンルーム内でも使用できる、検体の採取器具の提供を目的とする。
本考案の各態様は次の通り構成される。
(態様1)検体を採取するための採取器具であって、扁平な板状の部分を有する本体と本体の先端領域側の幅広な表面に、繊維布が溶着された拭き取り部と、本体の拭き取り部の反対側に付いた操作用のツマミ部から構成される。前記繊維布は前記本体に、熱溶着、超音波溶着、ホットメルト等で溶着されている。前記拭き取り部には織物又は編み物、又は起毛加工にされた繊維が使われ水性及び溶剤系のアクリル粘着剤、溶剤系のゴム系粘着剤、及びホットメルト系粘着剤等がコーティングされている。前記ツマミ部は不織布または繊維布を前記本体に水性粘着剤で貼り付けられてある。
前記拭き取り部の繊維布は粘着剤がコーティングされているが、拭き取り部の繊維布が作り出す繊維間の間隙は、粘着剤のコーティングにより全面に塞がれることなく、粘着剤がコーティングされる繊維布面積の半分以上は粘着剤付繊維の集まりからなる間隙をもつことにより、繊維の間隙とその表面の粘着剤にて検体を容易に採取することができる。
(態様2)検体の採取器具において、拭き取り部の表面に非粘着剤型のアクリル系、ウレタン系、フッ素系、シリコン系等の合成樹脂がコーティングされていることにより、各繊維が高分子樹脂で繋がり、繊維の離脱が抑えられ採取器具の発塵を抑えることができる。
(態様3)態様1に記載の検体の採取器具において、拭き取り部の繊維は、繊維径が0.1μm〜50μmであり、この繊維によってつくられる繊維表面で、検体を容易に採取することができる。
(態様4)態様1に記載の検体の採取器具において、前記繊維布の素材にはポリエステル、ナイロン等の合成繊維の長繊維が使われており、前記本体の表面に熱溶着され、または、前記繊維布は、前記本体の表面にホットメルト接着剤を介して溶着されることより、拭き取り部からの繊維片等の発塵を抑えることができる。
(態様5)態様1に記載の検体の採取器具において、前記繊維布は、袋状に作られ、前記本体に被せられた、検体の採取器具である。検体の採取後、本体より袋状の拭き取り部を取り外し、拭き取り部のみの検体抽出が可能となり、より小さい検体抽出器具の使用が可能となる。
本考案は、検体を効率よく採取し、また採取器具の発塵を抑え、クリーンルーム内での使用も可能な検体の採取器具を提供することができる。
本考案の第1の実施形態に係わる採取器具を示す斜視図である。 図1の採取器具の上面図(a)及びa−b間の断面図(b)である。 図1の袋状極細繊維布による採取部2の写真(図面代用写真)である。 本考案の各実施形態に用いる極細繊維の電子顕微鏡写真(a)及び(b)である。 本考案の第2の実施形態に係わる採取器具を示す上面図(a)及びa−b間の断面図(b)である。 本考案の第3の実施形態に係わる採取器具の側面図である。
本考案の検体の採取器具に係わる各実施形態を、図面を参照しつつ説明する。なお各図において、同一部分には同一符号を付し適宜説明を省略する。
〔第1の実施形態〕
第1の実施形態に係わる検体採取スワブ1の全体構成を説明する。図1に示すように、検体採取スワブ1は、扁平な板状の部分を有する本体3と、本体3に被せた拭き取り部2とツマミ部4を備える。
本体3の一方の末端領域には、操作用ツマミ部4が形成され、他方の末端領域には拭き取り部2が形成されている。
拭き取り部2は、長方形状繊維布の長辺のほぼ中央部を折り曲げて重ね合わせ、その長辺側の端部を熱溶着または超音波溶着にて袋状にする。更に溶着部を外面に出さないように、溶着した袋を裏返しにしてある。図3はその外観写真である。拭き取り部2の開口部を本体3に被せて検体の採取部分にできる。
拭き取り部2の繊維布は粘着剤6がコーティングされている。粘着剤6がコーティングされた繊維8は、繊維布をつくる多数の繊維で間隙7をつくる。前記間隙7と各繊維にコーティングされた粘着剤6とが検体を効率良く採取する部分にできる。
両面粘着シート5を繊維布の片面に貼り、その後二つ折りして本体3に貼り合わせて、検体採取スワブ1を操作するツマミ部4にできる。
拭き取り部2の繊維には、ポリエステル繊維やナイロン繊維の合成繊維等を用いることができる。平均繊維径は、好ましくは0.1μm〜50μm、より好ましくは1μm〜10μmの極細繊維、更に好ましくは5μmとすることができる。
本体3の材料には発塵せず、折れにくいポリプロピレン等を使う事ができる。
拭き取り部2の粘着剤には、水性のアクリル系粘着材等を用いることができる。図4において(a)、(b)は粘着剤6がコーティングされた繊維布の表面写真である。繊維8は粘着剤がコーティングされた繊維布の一部であり、各繊維は粘着剤6がコーティングされ、繊維間の間隙7の一部は粘着剤6で塞がれておらず、繊維間隙7とその表面の粘着剤6とで異物と共存する検体を効率よく採取することができる。
検体採取スワブ1の製造法を、工程1〜7にしたがって説明する。
〔工程1〕長方形状繊維布を長辺のほぼ半分で折り曲げ、重ね合わされた長辺端部の2辺をヒートシーラーにて溶着し、袋状の繊維布にする。溶着部を拭き取り部としないために袋状繊維布を裏返しして、裏返し前の内面が拭き取り面となる拭き取り部2をつくる。
〔工程2〕ツマミ部4は、ポリエステル繊維布に両面粘着シートを貼り、レーザー加工機で指定形状にカットする。
〔工程3〕本体3の1端に拭き取り部2を被せる。
〔工程4〕ツマミ部4の粘着面を内側にして折り曲げ、本体3の拭き取り部2が付いていない他の1端に貼り付ける。
〔工程5〕クリーンルーム内で純水超音波洗浄にて異物を除去し、粘着剤をコーティングする。この際、拭き取り部2と本体3の隙間にも粘着剤を入れ、外れ難くする。
〔工程6〕その後酸処理により付着微生物のDNA分解を行う。
〔工程7〕できた検体採取スワブ1をポリ袋等での包装後、γ線を照射する。
〔第2の実施形態〕
第2の実施形態に係わる検体採取器具について図5を用いて説明する。第2の実施形態の採取器具は、拭き取り部の構造以外は第1の実施形態の採取器具と同じであるため、同じ部分の説明は省略する。
図5に示すように、第2の実施形態の採取器具100は、細長い板状の本体3aの1端に溶着した拭き取り部2aと他端に貼り付けたツマミ部4から構成される。拭き取り部2aは本体3aの先端領域の幅広な表面(上面及び下面)にホットメルト(無溶剤型接着剤)101を通して熱溶着されている。拭き取り部2aの繊維にはポリエステル繊維(PET)等の繊維による編物(ニット)を使う事ができる。平均繊維径は、好ましくは0.1μm〜50μm、より好ましくは1μm〜10μmの極細繊維、更に好ましくは2μmとすることができる。拭き取り部2aの表面には、水性アクリル粘着剤6がコーティングされている。コーティングされた繊維布の間隙7の一部は粘着剤6で塞がれていない部分がある。本体3aには板状の合成樹脂材であるポリプロピレンを使う事ができる。ツマミ部4は粘着剤5で本体3aに貼り付けられている。
〔第3の実施形態〕
図6に示すように、第3の実施形態の採取器具200は、棒状または円筒状の芯材30と楕円体状の拭き取り部20から構成される。芯材30には再生繊維であるレーヨンまたはポリエステル繊維等を使う事ができる。拭き取り部2bの表面には、水性アクリル粘着剤6がコーティングされている。コーティングされた繊維表面の間隙7の一部は粘着剤6で塞がれていない部分がある。芯材30の材料にはABS樹脂、ポリスチレンまたはポリプロピレン等の合成樹脂を使う事ができる。
粘着剤6の替わりに、非粘着剤型のアクリル系、ウレタン系、フッ素系、シリコン系等の合成樹脂がコーティングされることができる。
1 検体採取スワブ
2 拭き取り部
3 本体
4 ツマミ部
5 両面粘着シート
6 粘着剤
7 間隙
8 繊維
20 拭き取り部
30 芯材

Claims (5)

  1. 微生物関連物質(以下検体という)を採取するための採取器具であって、扁平な板状の部分を有する本体と本体の先端領域側の幅広な表面に、繊維布が溶着された拭き取り部と、本体の拭き取り部の反対側に付いた操作用のツマミ部から構成され、拭き取り部の繊維布は粘着剤がコーティングされており、拭き取り部の繊維布が作り出す繊維間の間隙は、粘着剤のコーティングにより全面に塞がれることなく粘着剤がコーティングされる繊維布面積の半分以上は粘着剤付繊維の集まりからなる間隙をもつ、ことを特徴とする検体採取スワブ。
  2. 請求項1に記載の検体の採取器具において、棒状または円筒状の芯材と、その一端または両端に、繊維による拭き取り部から構成され、前記拭き取り部の表面には粘着系または非粘着系の合成樹脂がコーティングされている、ことを特徴とする検体採取スワブ。
  3. 請求項1に記載の検体の採取器具において、前記拭き取り部の繊維は、繊維径が0.1μm〜50μmである、ことを特徴とする検体採取スワブ。
  4. 請求項1に記載の検体の採取器具において、前記繊維布は、前記本体の表面に熱溶着または超音波溶着され、または前記繊維布は、前記本体の表面にホットメルト接着剤を介して溶着される、ことを特徴とする検体採取スワブ。
  5. 請求項1に記載の検体の採取器具において、前記本体の先端領域側の幅広な表面に袋状の繊維布からなる拭き取り部が付けられている、ことを特徴とする検体採取スワブ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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