JP3220155U - オルゴール - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的狭い場所でも使用することができ、反復継続して揺れる床面でも好適に使用することができるオルゴールを提供する。
【解決手段】基盤部4と、この基盤部4の上に設けた取付部(4a、4b)に360度の方向へ揺動自在に取り付けられたところのコイルスプリング3aを有する自動復帰式の揺動部3と、底板部2fと天板部2bを有し、底板部2fに揺動部3の上部を取り付けてなる筒状の本体部2と、本体部2内に設置され、揺動部3が揺動する際に音声を発生させる音発生手段5と、で構成したことを特徴とする、オルゴールである。
【選択図】図2

Description

本考案は、オルゴールに関し、特に揺動手段付きのオルゴールに関するものである。
従来から、起き上がり小法師のように揺動する動作により使用者を楽しませる玩具が、古くから広く世間に普及している。起き上がり小法師は、一般的に、球体状を呈した中空の玩具本体の外側の面に絵や図形や模様が施されており、卓上に置いて軽く押して手を放すと、何回か半径方向のいずれの方向に揺動した後、錘体の力で元位置に戻って静止するものである。
起き上がり小法師は、遊戯性を高めるため、様々なものが提案されている。例えば、特許文献1には、内部に音発生装置や錘体を収容させており、揺動した際に音発生装置からカランコロンという様々に音程の異なる音が生じる起き上がり小法師が提案されている。
実用新案登録第3194789
しかし、起き上がり小法師は、使用されるごとに僅かに位置がずれることがある。そのため、起き上がり小法師が使用されるのは、比較的広い机の天板等で使用されていた。
また、起き上がり小法師が載置される面が水平でなければ、安定して使用することができなかった。
そのため、使用者からは、使用する場所の制限を受けずに、音発生装置から生じる音を楽しみたいという要望があった。
以上より、本考案が解決しようとする課題は、比較的狭い場所でも使用することができる揺動手段付きのオルゴールを提供することである。
上記目的を達成するために本考案に係るオルゴールは、基盤部と、この基盤部上に設けた取付部に360度の方向へ揺動自在に取り付けられたところのコイルスプリングを有する自動復帰式の揺動部と、底板部と天板部を有し、底板部に前記揺動部の上部を取り付けてなる筒状の本体部と、本体部内に設置され、揺動部が揺動する際に音声を発生させる音発生手段と、で構成したことを特徴とする、オルゴール。
基盤部が平板状であることが好ましい。
基盤部に磁石が取り付けられていることが好ましい。
前記基盤部が吸盤であることが好ましい。
コイルスプリングからなる揺動部は、外周に可撓性材質の筒部が取り付けられていることが好ましい。
コイルスプリングから成る揺動部を基盤部に取り付ける取付部にはくびれ部が設けられ、このくびれ部に揺動部の下端部が係合されていることが好ましい。
本体部の底板部には、コイルスプリングから成る揺動部の上端部を挿入する取付孔が設けられ、この取付孔の内周には揺動部をネジ着させる螺旋部が設けられていることが好ましい。
本体部の外側には本体部を収容する収容部が設けられた外包囲体が取り付けられていることが好ましい。
外包囲体の外表面には図柄や絵、人形などの装飾部が設けられていることが好ましい。
外包囲体が合成樹脂成型品であることが好ましい。
合成樹脂成型品が発泡スチロールの成型品であることが好ましい。
外包囲体が紙製であることが好ましい。
本考案は、以上のように構成したので、比較的狭い場所でも使用することができ、反復継続して揺れる床面でも好適に使用することができるオルゴールを提供することができる。
本考案に係る揺動手段付きオルゴールの正面図である。 図1に示した揺動手段付きオルゴールの分解斜視図である。 (a)は、図1に示した揺動手段付きオルゴールの本体部の縦断面図、(b)は、本体の底面図である。 (a)は、図1に示した揺動手段付きオルゴールの収容物を入れる前の基盤部の斜視図、(b)収容物を入れた後の基盤部の斜視図である。 (a)、(b)及び(c)は、起き上がり小法師の使用状態を説明するための説明図であり、時系列順に並んでいる。 本考案に係る揺動手段付きオルゴールの第2実施形態の正面図である。 本考案に係る揺動手段付きオルゴールの第3実施形態の分解斜視図である。 本考案に係る揺動手段付きオルゴールの第3実施形態の正面図である。
以下、図面を参照しつつ、本考案に係るオルゴールの第1実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
オルゴール1は、図1及び図2に示すように、中空の本体部2と、本体部2の中空に配置される音発生手段5と、本体部2と繋がる揺動部3と、揺動部3と繋がり床面Fに着脱可能に固定される基盤部4と、を有する。
オルゴール1は、図1に示すように、例えば机の天板等の床面Fに着脱可能に固定された静止状態で、その上下を貫通する軸方向に直交する半径方向において、360°のいずれかの方向から本体部2に外力が加えられたり、地震等により床面Fが揺れたりすることにより揺動して、揺動により音声を発生させながら自然に揺動幅を減少させて、元の静止状態に戻るものである。
オルゴール1は、図1に示すように、基盤部4が床面Fに固定されることで、基盤部4の位置が使用するごとに変わらない。このため、オルゴール1は、基盤部4を固定できる程度の面積があれば、継続して使用することができる。
また、床面Fの揺れにより本体部2を揺動させて、音を発生させることができる。
以下に、オルゴール1を構成する各要素について説明する。
なお、本明細書において、オルゴール1が固定されている床面F側を軸方向の下側とし、その反対側を軸方向の上側とするが、下側と上側は相対的なものである。
<本体部2>
本体部2は、内部に音発生手段5を収容するためのものである。
本体部2は、図2に示すように、上端から下端が同じ直径の円筒状の筒部2aと、筒部2aの外周面に形成された第一装飾部2hと、本体部2の上側の開口部に取付けられた天板部2bと、本体部2の下側の開口部に取付けられた底板部2fと、を有する。
筒部2aは、厚紙により形成されているが、軽い素材であれば、例えば合成樹脂などで形成されていてもよい。
第一装飾部2hは、使用者に美感を惹起させたり、情報を伝達したりするためのものである。
第一装飾部2hは、図1に示すように、筒部2aの外周面に表装シートが貼られて形成されている。
第一装飾部2hには、絵図若しくは文字、又はその両方が施されている。これらは、使用者に美感を与える目的や、情報を伝達する目的で施されている。使用者に美感を与えるための絵図や文字が施されている場合は、静止している状態であっても、置物として用いることができる。
第一装飾部2hに施されている絵図は、使用する対象により絵図等を変更することができる。例えば、使用する対象として乳児や幼児を想定した場合には、昔話の登場人物等、乳児や幼児が興味を引く絵図にすることができる。また、使用する対象として成人を想定した場合には、対象とする成人の美感を惹起するデザイン等にすることができる。
第一装飾部2hに施されている文字は、必要な情報を提供するために、漢字やローマ文字等の文字の種類や、書体や、大きさを適宜変更して用いることができる。
第一装飾部2hにより伝達される情報としては、例えば、室内で家具などに固定されるものには、地震発生時の初期動作の情報が挙げられる。
具体的には、「地震発生!机の下に隠れましょう!」等の文字や人間が机の下に隠れている絵図等が挙げられる。これにより、所定の大きさの地震が発生したときに、床面Fの揺れにより本体部2が揺動して音が発生しているオルゴール1を見ることで、地震発生時の初期動作を使用者に再認識させることができる。
また、自動車の内部に固定されるものには、運転手に安全運転を意識させる情報が挙げられる。例えば、「安全運転!」等の文字が挙げられる。これにより、運転手が、急発進や急ブレーキをしてしまった場合に、安全運転を再認識させることができる。
第一装飾部2hは、所定の絵図や文字が印刷されシート状に形成された熱可塑性樹脂により形成されたシート状物でもよく、和紙や織布等でもよい。第一装飾部2hが和紙や織布により形成されている場合には、その材質や柄により、使用者に美感を与えることができる。
なお、本実施形態において、第一装飾部2hは、筒部2aの外周面に表装シートが貼られて形成されているが、筒部2aの外周面に塗料が塗布されて形成されていてもよい。
天板部2bは、図2及び図3(a)に示すように、円環状に形成されている。
天板部2bは、筒部2aの上側の開口部を塞ぐように取り付けたときに、側周面が、筒部2aの上端側の内周面と接触するように形成されている。
具体的には、天板部2bは、外径が、筒部2aの上側の開口部の内径と同じか、僅かに小さい。これにより、天板部2bを筒部2aに中間ばめの状態で係合させることができる。
天板部2bは、図3(a)に示すように、その表裏の中央を貫通する挿入孔2cが形成されている。
挿入孔2cには、吊下げ部材2dの基端側が挿入されている。
吊下げ部材2dは、後述する音発生手段5を構成する打撃槌部5hを吊り下げるための吊り紐5iが取付けられる。
吊下げ部材2dは、回転したり揺動したりしないように、その基端が天板部2bに固定されている。これにより、吊下げ部材2dが回転したり動いたりすることにより、音質が変化するのを防ぐことができる。
吊下げ部材2dの先端には、図2及び図3(a)に示すように、吊り紐5iを挿通するための環状の挿通孔2eが形成されている。
挿通孔2eの内径は、吊り紐5iの直径よりも大きい。このため、本体部2が揺動した際に、その揺動により吊り紐5iを揺動させることができる。
吊り紐5iを介して打撃槌部5hが取り付けられた天板部2bは、その側壁の外周面が筒部2aに当接された状態で、その重合部分が接着剤で接着される。
天板部2bは、厚紙により形成されているが、軽い素材であれば、例えば合成樹脂などで形成されていてもよい。
底板部2fは、図2、図3(a)及び図3(b)に示すように、円環状に形成されている。
底板部2fは、筒部2aの下側の開口部を塞ぐように取り付けたときに、外周面が、筒部2aの下端側の内周面と接触するように形成されている。
具体的には、底板部2fは、外径が、筒部2aの下側の開口部の内径と同じか、僅かに小さい。これにより、底板部2fを筒部2aに中間ばめの状態で係合させることができる。
底板部2fは、その表裏の中央を貫通する取付孔2gが形成されている。
取付孔2gは、後述する揺動部3であるコイルバネ3aの一端が挿入されるためのものである。
取付孔2gは、図2及び図3(a)に示すように、上側の開口と繋がる小径部2sと、下側の開口と繋がる大径部2mと、小径部2sと大径部2mとを繋ぐ段差2nと、を有する。
大径部2mは、図3(a)に示すように、下側の開口の近傍から下側の開口に向けて次第に直径が大きくなるように形成されている。
大径部2mは、漸次その直径が拡大して傾斜面を形成していてもよく、階段状に形成されていてもよい。
大径部2mが形成されていることにより、取付孔2gにコイルバネ3aが挿入されたときに、図5に示すように、溝2pが形成される。この溝2pは、コイルバネ3aを本体部2に固定するために用いられる。具体的には、少なくとも溝2pの内部に、熱可塑性樹脂2rなどが充填され、底板部2fにコイルバネ3aが固定される。溝2pは、環状に形成される。
段差2nは、図3(a)に示すように、大径部2mの上側の端から半径方向の内側に伸びて小径部2sの下側の端に繋がるように形成されている。つまり、段差2nは、図3(b)に示すように、平面視で円環状に形成されている。
段差2nが形成されているとことにより、取付孔2gにコイルバネ3aが挿入されると、溝2pは、図5に示すように、側面視で台形状に形成される。これにより、大径部2mが小径部2sと繋がっている場合に形成されるハンダ溝に比べて、溝2pの内部に設置できる熱可塑性樹脂2rの量を増やすことができ、より確りとコイルバネ3aを本体部2に固定することができる。
なお、コイルバネ3aを本体部2に固定できるのであれば、段差2nが形成されずに、大径部2mが小径部2sと直接繋がっていてもよい。
小径部2sは、その内径がコイルバネ3aの半径方向の直径と略等しい。
小径部2sは、図3(b)に示すように、その内周面に、揺動部3のコイルバネ3aをネジ着させるための螺旋部が形成されている。螺旋部は、コイルバネ3aを揺動部3の一端側と軸方向に係合する第一係合部である第一係合突起2iと、第二係合突起2jと、を有している。
第一係合突起2iと第二係合突起2jは、周方向に略180度位置が異なる他は、その構成が同じであるため、第一係合突起2iを用いて、第一係合突起2iと第二係合突起2jについて説明する。
第一係合突起2iは、図3(b)に示すように、平面視で円弧状に形成されており、一端2iaと、一端2iaよりも時計方向の下流側に他端2ibを有している。
第一係合突起2iは、図3(a)に示すように、側面視で、一端2iaよりも他端2ibが上側に位置するように、螺旋状に形成されている。つまり、第一係合突起2iは、右巻きの螺旋状に形成されている。そのため、後述する右巻きのコイルバネ3aを、その一端を取付孔2gに挿入して、時計方向に回すと、コイルバネ3aの取付孔2gに挿入した側の一端3bが、一端2iaと当接する。そして、コイルバネ3aをさらに時計方向に回すと、第一係合突起2iの上側の面にガイドされて、一端3bが他端2ibに達する。これにより、コイルバネ3aが取付孔2gに係止される。
これにより、床面Fが横方向だけでなく縦方向に揺れる場合でも、第一係合突起2iがコイルバネ3aと軸方向に係合していることにより、本体部2が抜けるのを防止できる。
第二係合突起2jは、図3(b)に示すように、平面視で、一端2jaと他端2jbを有している。そして、第二係合突起2jも、第一係合突起2iと同様に、一端2jaよりも他端2jbが上側に位置するように、螺旋状に形成されている。
本実施形態において、コイルバネ3aと係合する突起が一つではなく、第一係合突起2iと第二係合突起2jの二つ形成されていることにより、コイルバネ3aは、どちらかにより取付孔2gと係合することができる。
底板部2fは、図3(a)に示すように、上面の周縁部に、後述する振動発音棒5a〜5fの下端が挿入される挿入穴2kが、所定の間隔を隔てて環状に、振動発音棒の数だけ形成されている。つまり、底板部2fは、揺動部3と連結する機能だけでなく、振動発音棒5a〜5fの安定保持部材としての機能も有する。このように、底板部2fに、揺動部3と連結する機能とともに、安定保持部材としての機能を持たせることにより、部品点数を減らすことができ、製造コストを抑えることができる。
底板部2fは、熱可塑性樹脂により形成されている。熱可塑性樹脂は色を有するものでもよく、透明又は半透明のものでもよい。底板部2fの形成に用いられる熱可塑性樹脂としては、公知のものを適宜用いることができる。なお、底板部2fは、挿入穴2kを形成することができるものであれば、紙製でも金属製でもよい。
<音発生手段5>
音発生手段5は、オルゴール1が揺動したときに、音を発生させるためのものである。
音発生手段5は、図2に示すように、環状に配置される振動発音棒5a〜5fと、振動発音棒5a〜5fよりも半径方向の内側に揺動可能に配置された打撃槌部5hと、打撃槌部5hを本体部2の内部に吊り下げるための吊り紐5iとを有する。
振動発音棒5a〜5fは、図2及び図3(a)に示すように、それぞれの長さが異なっている。
具体的には、本実施形態では、振動発音棒5aが一番長く形成され、振動発音棒5fが一番短く形成され、振動発音棒5aから振動発音棒5fまで、これらの6つの振動発音棒の長さが次第に短くなるように形成されている。
振動発音棒5a〜5fは、振動発音棒5aから順に、振動発音棒5fまで、時計回りに配置されている。
振動発音棒5a〜5fは、本体部2の内部で、下端が底板部2fに形成された挿入穴2kに挿入されて固定されている。
打撃槌部5hは、金属製であり、図2に示すように、円盤状に形成されている。
打撃槌部5hの上面には、吊り紐5iの一端が取付けられている。
打撃槌部5hは、半径方向において、360度のいずれの方向にも揺動可能に吊り紐5iに吊下げられている。
吊り紐5iは、図3(a)に示すように、一方が打撃槌部5hに固定されている。そして、他方は、その端付近が折り曲げられて折り曲げ部が形成され、その折り曲げ部が天板部2bに設けられた吊下げ部材2dの挿通孔2eに貫通されている。これにより、吊り紐5iは、図3(a)に示すように、天板部2bに吊り下げられている。
吊り紐5iの長さは、オルゴール1を揺動させたときに、心地よい音が発生するように、振動発音棒5a〜5fと打撃槌部5hが、軸方向の所望の位置で接触できる長さとなっている。そして、吊り紐5iは、金属製であり、打撃槌部5hが揺動したときに撓むことがないので、打撃槌部5hを振動発音棒5a〜5fと軸方向の所望の位置で接触させることができる。
以上のように構成される音発生手段5は、図5(a)〜(c)に示すように、本体部2の揺動時に、打撃槌部5hが本体部2の揺動方向により振動発音棒5a〜5fの何れかに当接する。そして、静止状態になるまで、所定の大きさで本体部2が揺動するごとに、振動発音棒5a〜5fの何れかに打撃槌部5hが当たることにより、様々な音の組合せを生じさせる。
<揺動部3>
揺動部3は、基盤部4が床面Fに着脱可能に固定された状態で、本体部2を揺動させるためのものである。
揺動部3は、図1に示すように、コイルバネ3aと、コイルバネ3aが挿入される筒部3dと、を有する。
コイルバネ3aは、図5に示すように、その外径が底板部2fの取付孔2gの小径部2sの内径と略同じになるように、環巻、つまり環状に巻かれている。本実施形態では、コイルバネ3aは右巻きのコイルバネである。
コイルバネ3aの巻回ピッチは、本体部2をどの程度揺動させるかにより、適宜決定することができる。
コイルバネ3aは、基盤部4に、360度のいずれの方向へ揺動自在に取り付けられている。
筒部3dは、図1及び図2に示すように、コイルバネ3aを収容する収容部3eを有する。収容部3eの半径方向の直径は、コイルバネ3aの半径方向の外径よりも僅かに大きく形成されている。
筒部3dは、軸方向の長さが、本体部2と基盤部4の間の距離に略等しい。
筒部3dには、可撓性を有する樹脂が用いられる。
<基盤部4>
基盤部4は、オルゴール1を床面Fに固定させるためのものである。
基盤部4は、図1及び図2に示すように、コイルバネ3aの内側に挿入される大径部4aと、大径部4aの下側と繋がる小径部4bと、小径部4bの下側と繋がり、床面Fと当接する当接部4cと、当接部4cの内部に収容され、永久磁石4r等により構成される収容物4jと、を有する。
大径部4aと、小径部4bと、当接部4cは、熱可塑性樹脂により形成されている。
大径部4aと、小径部4bとにより、コイルバネ3aを基盤部4に取付けるための取付部が構成されており、大径部4aと小径部4bの直径の違いにより、取付部にくびれ部が形成されている。
大径部4aは、その外径が、コイルバネ3aの内径よりも僅かに大きく、小径部4bは、その外径が、コイルバネ3aの内径よりも小さい。これにより、大径部4aと小径部4bとにより形成されるくびれ部が、揺動部3と軸方向に係合する第二係合部として機能する。
具体的には、大径部4aがコイルバネ3aの内側に圧入され、さらにコイルバネ3aの内側に小径部4bまで挿入されると、小径部4bにおいてコイルバネ3aの内径が元に戻ることにより、コイルバネ3aが基盤部4に係合される。
これにより、床面Fが横方向だけでなく縦方向に揺れる場合でも、大径部4aがコイルバネ3aと軸方向に係合していることにより、コイルバネ3aが基盤部4から抜けるのを防止できる。
当接部4cは、図2に示すように、収容物4jを収容できる収容空間4dと、収容空間4dに収容物4jを収容するための収容口4eと、を有する。
当接部4cは、下側に収容口4eを有する筒状に形成されており、その内空により収容空間4dが形成されている。
収容空間4dは、図4(a)に示すように、その内部に、収容物4jを当接部4cに取付けるための取付部4fが形成されている。
取付部4fは、後述するケース4kの係合孔4pと永久磁石4rの挿通孔4sの小径部4tに挿入できるように、収容口4eと対向する上側の面から下側に伸びて形成されている。
具体的には、取付部4fは、上側の面に平面視で略正方形の平板状に形成された隆起部4gと、隆起部4gの主面の略中央に形成された柱部4hと、により形成されている。
柱部4hの先端には、ねじ穴4iが形成されている。ねじ穴4iは、柱部4hと隆起部4gを貫通して、当接部4cの中程まで形成されている。これにより、後述する永久磁石4rの挿通孔4sの小径部4tに柱部4hを挿入させた状態で、ねじ4wをねじ穴4iに螺合させると、永久磁石4rを当接部4cに固定することができる。
収容口4eは、図4(a)及び図4(b)に示すように、収容空間4dに収容物4jを収容できるように形成されている。
収容口4eは、図1に示すように、収容空間4dに収容物4jが収容された状態でテープ4xにより塞がれている。
収容物4jは、図2に示すように、永久磁石4rと、永久磁石4rを収容するケース4kと、を有する。
永久磁石4rは、ケース4kに収容されて、収容空間4dに挿入される。
永久磁石4rは、図2に示すように、円板状に形成されており、表裏を貫通する挿通孔4sが形成されている。挿通孔4sは、図4(b)に示すように、下側の面と繋がる大径部4uと、図2に示すように、大径部4uと繋がる小径部4tと、を有する。
小径部4tは、その内径が、取付部4fの柱部4hの外径よりも大きく形成されている。
小径部4tは、その軸方向の長さが、取付部4fの柱部4hの軸方向の長さと略等しく形成されている。これにより、柱部4hを小径部4tに挿入させると、ねじ穴4iが大径部4uの上側の端の近傍に位置することになる。そのため、ねじ穴4iにねじ4wをねじ込んで、大径部4uにねじ4wの頭を到達させると、ねじ4wを確りとねじ穴4iに螺合させることができる。
大径部4uは、図4(b)に示すように、座金4vを取り付けたねじ4wをねじ穴4iに螺合させたときに、座金4vとねじ4wの頭を収容できるように形成されている。具体的には、その軸方向の長さが、ねじ4wの頭と座金4vの両方の軸方向の高さよりも高く形成され、小径部4tと繋がっている側の開口から、反対側の開口に向けて、次第に直径が大きくなるように形成されている。
これにより、収容物4jを収容空間4dの内部で当接部4cに固定するために、ねじ4wをねじ穴4iに螺合させると、ねじ4wの頭や座金4vが大径部4uに収容されるので、収容空間4dから飛び出るのを防ぐことができる。
座金4vは、平面視で円環状であり、図2に示すように、大径部4uの形状に合わせて皿型に形成されており、内側の縁が外側の縁よりも上側に位置している。
ケース4kは、図2に示すように、上面4mと、上面4mの縁から下側に伸びる環状の側壁4nと、を有し、この形状により中空が形成されている。この形成されている中空に、永久磁石4rが収容される。
上面4mには、取付部4fの隆起部4gと周方向に回転しないように係合する係合孔4pが形成されている。具体的には、係合孔4pは、隆起部4gが平面視で正方形に形成されているのに合わせて、平面視で正方形に形成されている。
ケース4kは、磁性を有する金属材料により形成されている。そのため、ケース4kに収容された永久磁石4rが、ケース4kから抜け出ないようにすることができる。
永久磁石4rは、ケース4kに収容できる形状のものが適宜選択される。本実施形態では、円板状のものが用いられている。
収容物4jが収容空間4dに収容されると、収容口4eがテープ4xにより閉じられる。テープ4xは、収容口4eを閉じた状態を維持できるのであれば、薄いものが好ましい。それにより、オルゴール1を床面Fに置いたときに、床面Fと永久磁石4rの距離を短くすることができ、より確りとオルゴール1を床面Fに固定することができる。
以上のように構成されるオルゴール1は、所望の揺動で音を発生するように調節することができる。
具体的には、オルゴール1は、発生する音を楽しむことを目的として使用される場合と、発生する音により使用者又は第三者に何らかの情報を伝達することを目的として使用される場合が想定される。そして、後者を目的として使用する場合に、所望の揺動で音を発生するように調節される。
例えば、室内で使用する場合には、所定の震度の地震が発生して床面Fが揺れたときに音が発生するように調節することができる。これにより、地震のときに音が発生させることができ、使用者の注意を惹起することができる。
また、自動車の車内で使用する場合には、急発進や急ブレーキのときに予想される床面Fの揺れにより、音が発生するように調節することができる。これにより、急発進や急ブレーキがされたときに、使用者に安全運転するように注意を喚起することができる。
<オルゴール1により奏される効果>
次にオルゴール1により奏される効果について説明する。
オルゴール1は、基盤部4が床面Fに着脱可能に固定される。このため、基盤部4を固定できる程度の面積があれは、継続して使用することができる。
また、本体部2は、揺動部3のコイルバネ3aの一端側と軸方向に係合する第一係合部が形成されている。オルゴール1は、自動車の内部等のように、予め反復継続して揺れることが想定される床面Fに固定されることもあるが、自動車は、横揺れだけでなく、縦揺れすることも当然ある。このように床面Fが縦揺れする環境で使用しても、本体部2からコイルバネ3aが抜けないようにすることができ、継続して使用することができる。
さらに、第一係合部が、第一係合突起2iと第二係合突起2jとにより形成されているので、コイルバネ3aを簡単に本体部2に係合させることができる。
さらにまた、揺動部3が比較的簡単に用意できるコイルバネ3aを有するので、オルゴール1を簡単に製造することができる。
また、基盤部4は、揺動部3の他端側と軸方向に係合する第二係合部が形成されていることにより、床面Fが縦揺れする環境で使用しても、基盤部4からコイルバネ3aが抜けないようにすることができ、継続して使用することができる。
さらに、基盤部4には、永久磁石4rが当接部4cに固定されているので、床面Fが振動する環境で継続して安定的に使用することができる。
<オルゴール1の製造方法>
次に、オルゴール1の製造方法について説明する。
オルゴール1の製造方法は、本体部2とコイルバネ3aを連結させる工程と、コイルバネ3aと基盤部4を連結させる工程を含む。以下に、各工程について説明する。
なお、以下に説明する製造方法は、一例であり、これに限定されない。また、既に本体部2に音発生手段5を設置してあるものとし、基盤部4には収容物4jが封入されているものとする。
<本体部2とコイルバネ3aを連結させる工程>
最初に、本体部2とコイルバネ3aを連結させる工程について説明する。
本工程は、コイルバネ3aを取付孔2gに挿入する工程と、コイルバネ3aと本体部2をはんだ付けで固定する工程と、を有する。
まず、コイルバネ3aを取付孔2gに挿入する工程について説明する。
初めに、コイルバネ3aの一端3bを取付孔2gに挿入して、コイルバネ3aが第一係合突起2i又は第二係合突起2jと当接させる。そして、この状態でコイルバネ3aを時計方向に回して、コイルバネ3aの一端3bが、第一係合突起2iの一端2ia、又は第二係合突起2jの一端2jaと当接させる。さらに時計方向に回転させると、例えば、コイルバネ3aの一端3bが一端2iaと当接した場合には、第一係合突起2iの上側の面にガイドされて、一端3bが他端2ibに達する。これにより、コイルバネ3aが取付孔2gに係合される。
次に、コイルバネ3aと本体部2をはんだ付けで固定する工程について説明する。
コイルバネ3aを本体部2に係合させることにより形成された溝2pの内部に、熱可塑性樹脂2rを充填させる。これにより、コイルバネ3aを本体部2に固定することができる。
<コイルバネ3aと基盤部4を連結させる工程>
次に、コイルバネ3aと基盤部4を連結させる工程について説明する。
初めに、コイルバネ3aを筒部3dに挿入する。そして、その状態で、コイルバネ3aの本体部2に固定されている側とは反対側の一端3cから、コイルバネ3aの内側に大径部4aが挿入され、さらに小径部4bが挿入される。つまり、コイルバネ3aの一端3cが当接部4cと当接又は当接部4cの近傍に位置するまで挿入される。これにより、コイルバネ3aを基盤部4に固定することができる。
これにより、本体部2が形成され、オルゴール1が完成する。
<オルゴール1の固定方法>
次にオルゴール1の固定方法について、下記の使用例を挙げて説明する。
この使用例において、オルゴール1は、通常の使用において床面Fが揺れないものに固定される。具体的には、オルゴール1が、机の天板を床面Fとして、固定される例を挙げて説明する。なお、机は、磁性を有する金属材料により形成されている。
まず、オルゴール1を床面Fである机の天板に着脱可能に固定する方法について説明する。
使用者は、基盤部4の下側の面を天板に当接させる。それにより、基盤部4の収容空間4dに収容された永久磁石4rと磁性を有する金属材料により形成された天板との間に発生する磁気吸引力により、基盤部4が床面Fである天板に固定される。
<オルゴール1の使用状況>
次に、オルゴール1の使用状況について図5を用いて説明する。なお、図5は、オルゴール1の使用状態における音発生手段5の状態の説明のため、本体部2のみが縦断面図で記載されている。
オルゴール1は、上述したように、オルゴール1から発生する音を楽しむことを目的として使用される場合と、オルゴール1から発生する音により使用者又は第三者に何らかの情報を伝達することを目的として使用される場合が想定される。
まず、オルゴール1から発生する音を楽しむことを目的として使用される場合について説明する。この使用例において、オルゴール1は、地震等の想定外の場合を除いて床面Fが動かない机の天板に固定されているので、本体部2が外力により揺動して音が発生する。
具体的には、オルゴール1は、図5(a)に示す状態から、外部からの気流や使用者による押圧等により、図5(b)に示すように、半径方向の360°いずれかの方向に揺動する。そして、その後に揺動部3により元の位置に戻り、図5(c)に示すように、その反動により元の位置を通過して反対側へ揺動した後に、元の位置に戻る。このように、オルゴール1は、自動復帰式の揺動部3により、この規則的な動作を数回繰り返した後、元の位置で停止する。そして、本体部2の揺動により打撃槌部5hが振動発音棒5a〜5fに何れかに当たり、音が発生する。
次に、オルゴール1から発生する音により使用者に何らかの情報を伝達することを目的として使用される場合について説明する。
この使用例においては、使用者に所定の大きさの地震が発生したという情報を伝達するものとする。
この目的に使用されるオルゴール1は、一定以上の床面Fの揺れにより、音が発生するように調節されている。つまり、外部からの気流等の要因により音が発生しないように調節されている。
そして、所定の震度以上の地震が発生すると、床面Fが揺れて、本体部2が揺動して、オルゴール1から音が発生する。これにより、使用者に地震が発生したという情報を確りと伝達することができる。
また、オルゴール1は、床面Fに固定されていることにより、床面Fの位置が変わる場合を除いて、地震が発生しても固定されている位置が変わらないので、使用者が音の発生している位置を容易に認識することができる。そのため、第一装飾部2hに地震が発生した際の初期動作を表す文字や絵図が記載されている場合に、使用者は、その文字や絵図を容易に認識することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本考案の揺動手段付きオルゴールの第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付してその説明を省略する。
本実施形態のオルゴール1Aは、図6に示すように、第1実施形態の基盤部4が永久磁石4rにより床面Fに固定されるのに対し、基盤部6が吸盤6cにより固定される。
また、揺動部3は、コイルバネ3aのみで形成されている、つまり、本実施形態では、コイルバネ3aは、筒部3dに挿入されていない。
基盤部6は、図6に示すように、その下面が床面Fと当接する吸盤6cと、吸盤6cの上側の面から伸びる柱部6aと、柱部6aを半径方向に貫通する貫通孔6bと、を有する。
基盤部6の材料は、ゴムや樹脂等の吸盤の形成に通常使用されるものから適宜選択される。
柱部6aは、本実施形態において、コイルバネ3aを基盤部6に取付けるための取付部として機能する。
柱部6aは、その外径が、コイルバネ3aの内径よりも僅かに大きい。
貫通孔6bは、吸盤6c側に位置している。これにより、本実施形態において、柱部6aと貫通孔6bにより、コイルバネ3aに挿入されると柱部6aにくびれ部が形成され、このくびれ部がコイルバネ3aと軸方向に係合する第二係合部として機能する。
具体的には、柱部6aをコイルバネ3aの内側に圧入することで、貫通孔6bが形成されている位置でコイルバネ3aの内径が元に戻ることにより、コイルバネ3aが貫通孔6bよりも上の柱部6aと係合する。
<オルゴール1Aの固定方法>
次に、オルゴール1Aの固定方法について、下記の使用例を挙げて説明する。
この使用例において、オルゴール1は、予め床面Fが揺れることが想定されているものに固定される。具体的には、オルゴール1が、自動車のダッシュボードが床面Fとして、固定される例を挙げて説明する。
まず、オルゴール1Aを自動車のダッシュボードに固定する方法について説明する。
使用者は、基盤部6の吸盤6cの下面を、自動車のダッシュボードに当接させる。そして、その状態で、吸盤6cをダッシュボードに押し付ける。これにより、基盤部6が床面Fであるダッシュボードに固定される。
<オルゴール1の使用状況>
次に、オルゴール1Aの使用状況について説明する。
オルゴール1Aも、オルゴール1と同様に、オルゴール1から発生する音を楽しむことを目的として使用される場合と、オルゴール1から発生する音により使用者又は第三者に何らかの情報を伝達することを目的として使用される場合がある。以下に、第1実施形態の異なる点について説明する。
まず、オルゴール1Aから発生する音を楽しむことを目的として使用される場合について説明する。この使用例において、オルゴール1Aは、通常の使用において床面Fが揺れる自動車のダッシュボードに固定されているので、第1実施形態の使用例のように、本体部2が外力により揺動して音が発生する他に、床面Fが揺れることにより本体部2が揺動して、音が発生する。
そして、オルゴール1Aは、基盤部6により床面Fに着脱可能に固定されているので、床面Fが揺れても、固定されている位置から移動して床面Fから落ちない。このため、継続してオルゴール1が発する音を楽しむ事ができる。
次に、オルゴール1から発生する音により使用者に何らかの情報を伝達することを目的として使用される場合について説明する。
この使用例においては、急ブレーキや急発進がされた場合に、使用者に安全運転を意識させる情報を伝達させるものとする。
この目的に使用されるオルゴール1は、一定以上の床面Fの揺れにより、音が発生するように調節される。つまり、通常の自動車の運転により生じる床面Fの揺れでは音が発生しない。これにより、オルゴール1から音が発生することにより、使用者に安全運転を確りと意識させることができる。
本実施形態によれば、永久磁石4rで固定できないようなところでも固定することができる。
また、比較的狭い自動車のダッシュボードの上でも、そこから落ちることなく継続して使用することができる。
〔第3実施形態〕
次に、本考案の揺動手段付きオルゴールの第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付してその説明を省略する。
本実施形態のオルゴール1Bは、図7に示すように、第1実施形態の基盤部4が永久磁石4rにより床面Fに固定されるのに対し、基盤部7が粘着層7dにより固定される。
また、本体部2が、外包囲体8の内部に挿入されている。
基盤部7は、コイルバネ3aの内側に挿入される大径部7aと、大径部7aの下側と繋がる小径部7bと、小径部7bの下側と繋がる当接部7cと、当接部7cの下面に形成された粘着層7dと、を有する。
当接部7cは、図8に示すように、平板状に形成されている。当接部7cは、熱可塑性樹脂で形成されている。
当接部7cの下側の面に粘着層7dが形成されている。粘着層7dは、両面テープや粘着剤により形成されている。
外包囲体8は、本体8aと、本体8aの表面に第二装飾部8bと、本体8aの下側に本体部2が収容される収容部8cと、を有している。
本体8aは、球状に形成されている。
本体8aは、軽い素材で形成されていればよく、ゴムや合成樹脂を発泡させてなる、いわゆる合成スポンジ製や、紙製にすることができる。合成樹脂製としては、例えば、発泡スチロール製等が挙げられる。
第二装飾部8bは、第一装飾部2hと同様に、使用者に美感を与えたり、情報を伝達したりするためのものである。
第二装飾部8bは、第一装飾部2hと同様に形成されている。
具体的には、第二装飾部8bは、筒部2aの外周面に表装シートが貼られて形成されており、使用者に美感を与えるために絵図や、情報を伝達するために文字が、施されている。
収容部8cは、本体部2の外径と同じ形状に形成されている穴である。具体的には、本体部2が円柱状に形成されているので、収容部8cは、本体部2と略同じ寸法の円柱状に形成されている。収容部8cには、本体部2が挿抜自在に挿入されている。
<オルゴール1Bの固定方法>
次にオルゴール1Bの固定方法について、下記の使用例を挙げて説明する。
この使用例は、第2実施形態の使用例と同様に、自動車のダッシュボードが床面Fとして、固定される。
まず、オルゴール1Bを自動車のダッシュボードに固定する方法について説明する。
使用者は、基盤部7の粘着層7dを自動車のダッシュボードに当接させる。そして、その状態で、当接部7cをダッシュボードに押し付ける。これにより、基盤部7が床面Fであるダッシュボードに固定される。
<オルゴール1Bの使用状況>
次に、オルゴール1Bの使用状況について説明する。
本実施形態では、第2実施形態と異なり、本体部2が外包囲体8に挿入されるので、本体部2が揺動すると、外包囲体8も揺動することになる。
オルゴール1Bも、オルゴール1Aと同様に、オルゴール1から発生する音を楽しむことを目的として使用される場合と、オルゴール1から発生する音により使用者又は第三者に何らかの情報を伝達することを目的として使用される場合がある。
オルゴール1Bは、上記した2つの目的に応じて、外包囲体8の着脱させることができる。
具体的には、オルゴール1Bから発生する音を楽しむことを目的とする場合には、外包囲体8が装着されて本体部2が揺動しやすい状態で使用して、オルゴール1から発生する音により使用者又は第三者に何らかの情報を伝達することを目的とする場合には、外包囲体8を外すことにより、一定以上の揺れにより本体部2が揺動する状態で使用することができる。
なお、本実施形態において、本体部2は、第一装飾部2hが形成されていなくてもよい。その場合でも、外包囲体8の第二装飾部8bにより、使用者に使用者に美感を与えたり、情報を伝達したりすることができる。
また、外包囲体8は、球形でなくてもよく、自動車等の乗り物の形状、人形の形状、キャラクターの形状、その他の様々な形状にすることができる。
さらに、本実施形態では、平板状の当接部7cは、下側の面に粘着層7dが形成されているが、粘着層7dを介して永久磁石4rが設けられていてもよい。
これまで、第1実施形態、第2実施形態、及び第3実施形態を挙げて本考案を説明したが、本考案はこれらに限定されない。例えば、これまで揺動部3がコイルバネ3aを有する実施形態を挙げて説明したが、本考案はこれに限定されない。例えば、可撓性を有する棒状の合成樹脂や金属により形成されていてもよい。
これにより、揺動部3と基盤部4を一体で形成することができ、部品点数を減らすことができる。
また、上記の実施形態において、本体部2の底板部2fとコイルバネ3aとにより、形成された溝2pに熱可塑性樹脂2rが充填された例を挙げて説明したが、本考案はこれに限定されない。溝2pに熱可塑性樹脂2rが充填されていなくてもよい。この場合には、本体部2を容易に交換することができる。また、底板部2fが金属製の場合は、はんだ付けにより、溝2pの内部にはんだが充填されて、底板部2fにコイルバネ3aが固定されていてもよい。
さらに、上記の実施形態において、振動発音棒5a〜5fは、振動発音棒5aから順に、振動発音棒5fまで、時計回りに配置されているが、本考案はこれに限定されない。振動発音棒5a〜5fが反時計回りに配置されていてもよい。また、振動発音棒の数は、適宜変更することができる。
また、上記の実施例において、揺動手段付きオルゴールから発生する音を楽しむことを目的として使用される場合と、揺動手段付きオルゴールから発生する音により使用者又は第三者に何らかの情報を伝達することを目的として使用される場合とに分けて説明したが、両方を目的として使用されてもよい。
例えば、乳児や幼児が使用する歩行器にオルゴール1を固定した場合には、乳児や幼児は、歩行したときに発生する音や揺動する本体部2や外包囲体8を見て楽しむ事ができ、保護者は、音により乳児や幼児が、歩行していることや、歩行している場所を知る事が出来る。
本考案は、以上のように構成したので、比較的狭い場所でも使用できる揺動手段付きオルゴールを可能にする。
1、1A、1B オルゴール
2 本体部
2a 筒部
2b 天板部
2c 挿入孔
2d 吊下げ部材
2e 挿通孔
2f 底板部
2g 取付孔
2h 第一装飾部
2i 第一係合突起
2ia 一端
2ib 他端
2j 第二係合突起
2ja 一端
2jb 他端
2k 挿入穴
2s 小径部
2m 大径部
2n 段差
2p 溝
2r 熱可塑性樹脂
3 揺動部
3a コイルバネ
3b 一端
3c 一端
3d 筒部
3e 収容部
4 基盤部
4a 大径部
4b 小径部
4c 当接部
4d 収容空間
4e 収容口
4f 取付部
4g 隆起部
4h 柱部
4i ねじ穴
4j 収容物
4k ケース
4m 上面
4n 側壁
4p 係合孔
4r 永久磁石
4s 挿通孔
4t 小径部
4u 大径部
4v 皿ばね座金
4w ねじ
4x テープ
5 音発生手段
5a〜5f 振動発音棒
5h 打撃槌部
5i 吊り紐
6 固定部
6a 柱部
6b 貫通孔
6c 吸盤
7 支持部
7a 大径部
7b 小径部
7c 当接部
7d 粘着層
8 外包囲体
8a 本体
8b 第二装飾部
8c 収容穴
F 床面

Claims (12)

  1. 基盤部と、
    この基盤部上に設けた取付部に360度の方向へ揺動自在に取り付けられたところのコイルスプリングを有する自動復帰式の揺動部と、
    底板部と天板部を有し、前記底板部に前記揺動部の上部を取り付けてなる筒状の本体部と、
    前記本体部内に設置され、前記揺動部が揺動する際に音声を発生させる音発生手段と、で構成したことを特徴とする、オルゴール。
  2. 前記基盤部が平板状であることを特徴とする、請求項1に記載のオルゴール。
  3. 前記基盤部に磁石が取り付けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載のオルゴール。
  4. 前記基盤部が吸盤であることを特徴とする、請求項1に記載のオルゴール。
  5. 前記コイルスプリングからなる揺動部は、外周に可撓性材質の筒部が取り付けられていることを特徴とする、請求項1〜4の何れか一項に記載のオルゴール。
  6. 前記コイルスプリングから成る揺動部を基盤部に取り付ける取付部にはくびれ部が設けられ、このくびれ部に揺動部の下端部が係合されていることを特徴とする、請求項1〜5の何れか一項に記載のオルゴール。
  7. 前記本体部の底板部には、前記コイルスプリングから成る揺動部の上端部を挿入する取付孔が設けられ、この取付孔の内周には前記揺動部をネジ着させる螺旋部が設けられていることを特徴とする、請求項1〜6の何れか一項に記載のオルゴール。
  8. 前記本体部の外側には前記本体部を収容する収容部が設けられた外包囲体が取り付けられていることを特徴とする、請求項1〜7の何れか一項に記載のオルゴール。
  9. 前記外包囲体の外表面には図柄や絵、人形などの装飾部が設けられていることを特徴とする、請求項8に記載のオルゴール。
  10. 前記外包囲体が合成樹脂成型品であることを特徴とする、請求項9に記載のオルゴール。
  11. 前記合成樹脂成型品が発泡スチロールの成型品であることを特徴とする、請求項10に記載のオルゴール。
  12. 前記外包囲体が紙製であることを特徴とする、請求項9に記載のオルゴール。
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