JP2019170789A - 起き上がり小法師 - Google Patents

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【課題】使用者に長期に渡り使用される起き上がり小法師を提供することである。【解決手段】中空の揺動体2と、揺動体2の内部に設置される内部構成手段4と、を備え、内部構成手段4は、揺動体2を揺動させるための第一錘体6と、揺動体2が揺動したときに音を発生させる音発生手段7と、音発生手段7を収納するケース5と、ケース5の上側を揺動体2に固定する固定手段8と、を有することを特徴とする、起き上がり小法師1である。【選択図】図2

Description

本発明は、起き上がり小法師と称される玩具に関するものである。
従来から、起き上がり小法師は、主として子供向けの玩具として古くから広く世間に普及している。起き上がり小法師は、一般的に、球体状を呈した中空の玩具本体の外側の面に絵や図形や模様が施されており、卓上に置いて軽く押して手を放すと、何回か半径方向のいずれの方向に揺動した後、錘体の力で元位置に戻って静止するものである。
起き上がり小法師は、遊戯性を高めるため、様々なものが提案されている。例えば、特許文献1には、内部に音発生装置や錘体を収容させており、揺動した際に音発生装置からカランコロンという様々に音程の異なる音が生じる起き上がり小法師が提案されている。
実用新案登録第3194789
しかし、例えば乳児や幼児に起き上がり小法師が使用される場合には、起き上がり小法師が投げられたりする等の想定外の方法で使用される場合があり、それが長期に渡ると、揺動したときに所望の音が聞くことが難しくなり、使用者が興味を失って使用を辞めてしまうことがあった。そのため、起き上がり小法師の需要を拡大するためには、長期に渡り想定外の使用がされた場合であっても、揺動したときに所望の音が聞くことができる必要がある。
以上より、本発明が解決しようとする課題は、使用者に長期に渡り使用される起き上がり小法師を提供することである。
上記目的を達成するために本発明に係る起き上がり小法師は、中空の揺動体と、
前記揺動体の内部に設置される内部構成手段と、を備え、前記内部構成手段は、前記揺動体を揺動させるための第一錘体と、前記揺動体が揺動したときに音を発生させる音発生手段と、前記音発生手段を収納するケースと、前記ケースの上側を前記揺動体に固定する固定手段と、を有することを特徴とする。
前記揺動体は、上部揺動体と下部揺動体と、を有し、前記固定手段は、前記上部揺動体の内部に移動不能に配置された固定部材であることが好ましい。
前記固定部材は、環状に形成されており、前記ケースの上側と当接する第一固定部材であることが好ましい。
前記固定部材は、板状に形成されており、前記ケースの上端と当接する第二固定部材であることが好ましい。
前記第二固定部材は、上面に第二装飾部が形成されていることが好ましい。
前記上部揺動体及び前記下部揺動体は、少なくとも一方又は双方が、透明若しくは半透明の合成樹脂で形成され、前記上部揺動体及び前記下部揺動体は、少なくとも一方又は双方が、内面の少なくとも一部に、第一装飾部が形成されていることが好ましい。
前記ケースは、外周面に第三装飾部が形成されていることが好ましい。
前記内部構成手段は、前記揺動体の揺動を不規則にするための揺動手段を有することが好ましい。
前記揺動手段は、前記揺動体を径方向の一方向に他の径方向と異なる揺動をさせるための、第二錘体を備えることが好ましい。
本発明は、以上のように構成したので、使用者に長期に渡り使用される起き上がり小法師を提供することができる。
本発明に係る起き上がり小法師の第1実施形態の正面図である。 図1に示した起き上がり小法師の分解斜視図である。 図1に示した起き上がり小法師の縦断面図である。 (a)は、起き上がり小法師の使用状態を説明するための横断面図であり、(b)及び(c)は、(a)の一部拡大図であり、時系列順に並んでいる。 (a)〜(c)は、起き上がり小法師の使用状態を説明するための縦断面図である。 本発明に係る起き上がり小法師の第2実施形態の正面図である。 図6に示した起き上がり小法師の縦断面図である。 (a)及び(b)は、本発明に係る起き上がり小法師の第3実施形態の正面図である。 (a)〜(c)は、図8の起き上がり小法師の揺動について説明するための説明図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る起き上がり小法師の第1実施形態について説明する。
〔第1実施形態〕
起き上がり小法師1は、図1に示すように、例えば机などに載置された静止状態で、その上下を貫通する軸方向に直交する半径方向において、360°のいずれかの方向に手で押した後に手を離すと、程良い回数だけ揺動して、揺動により音声を発生させながら自然に揺動幅を減少させて、元の静止状態に戻るものである。
起き上がり小法師1は、図2に示すように、中空の揺動体2と、揺動体2の中空に内部構成手段4と、を有する。
起き上がり小法師1は、内部構成手段4を構成するケース5を下側と上側の両側で固定することで、ケース5を揺動体2に確りと固定できる。このため、投げられたり、必要以上に強い力で押されたりと、想定外の使用をされた場合でも、長期に渡り使用されることができる。
以下に、起き上がり小法師1を構成する各要素について説明する。
なお、本明細書において、静止状態の起き上がり小法師1が載置されている机等と接触する側を軸方向の下側とし、その反対側を軸方向の上側とするが、下側と上側は相対的なものである。
<揺動体2>
揺動体2は、図2に示すように、上側に上部揺動体2aと、下側に上部揺動体2aと繋がる下部揺動体3aとを有する。
上部揺動体2aと下部揺動体3aは、薄いが自己保形性を有する合成樹脂製のシートで作られている。
<上部揺動体2a>
上部揺動体2aは、図2に示すように、下側に開口部2bが形成されている第一胴部2cと、第一胴部2cと軸方向の上側で繋がる第二胴部2dと、第二胴部2dと軸方向の上側で繋がる第三胴部2eと、を有する。
第一胴部2cは、図3に示すように、軸方向の下側が、後述するように、開口部2bに嵌め込まれる下部揺動体3aの差し込み部3dと重合する。第一胴部2cは、この差し込み部3dと重合する部分の内径が、下部揺動体3aの差し込み部3dの外径よりも僅かに大きい。また、後述するケース5の上蓋5bの直径よりも大きい。
第二胴部2dは、図2に示すように、その内面に、後述する固定手段8を構成する第一固定部材8aが取付けられる。
第二胴部2dは、内周面の一部で、第一固定部材8aと当接するように形成されている。具体的には、軸方向の上側に向かって、内径が小さくなるように形成されている。つまり、第二胴部2dの内面に傾斜面が形成されている。これにより、第一固定部材8aを軸方向の上側に入れていくと、軸方向の所望の位置で、第一固定部材8aを第二胴部2dに当接させることができる。
第三胴部2eは、図3に示すように、下端が、第二胴部2dの上端と繋がっている。
第三胴部2eは、起き上がり小法師が表現するキャラクターに応じて、所望の形状に形成することが可能である。
上部揺動体2aは、適宜着色された熱可塑性樹脂により形成されている。そのため、上部揺動体2aを通して、揺動体2の内部を視認することはできない。
上部揺動体2aの形成に用いられる熱可塑性樹脂としては、公知のものを適宜用いることができるが、例えば、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)などが挙げられる。
上部揺動体2aの外面には、第一装飾部2dが形成されている。第一装飾部2dは、上部揺動体2aの外面を外側から見られるのを想定して施されている。
第一装飾部2dは、上部揺動体2aに成形される前の円板に塗布された塗料により形成される。
第一装飾部2dは、上部揺動体2aの外面の略全てに施されていてもよく、外面の一部にのみ施されていてもよい。
<下部揺動体3a>
下部揺動体3aの上側には、図2に示すように、上側に開口部3bを有している。
下部揺動体3aは、上側の外周が少し小径に形成されて、上部揺動体2aに嵌め込まれる差し込み部3dが形成されている。
下部揺動体3aは、図2に示すように、ほぼ真球体を半分にした形状であるが、この形状に限られず、机などの上に載置したときに、起き上がり小法師1が揺動可能になる形状であれば足り、起き上がり小法師が表現するキャラクターに応じて、所望の形状に形成することが可能である。例えば、下部揺動体3aは、真球体を半分にした形状に形成されていてもよく、反対に、より緩やかな湾曲形状に形成していてもよい。
下部揺動体3aは、適宜着色された熱可塑性樹脂により形成されている。そのため、下部揺動体3aを通して、揺動体2の内部を視認することはできない。下部揺動体3aは、上部揺動体2aと異なる色で着色されていてもよく、同じ色で着色されていてもよい。
下部揺動体3aの形成に用いられる熱可塑性樹脂としては、公知のものを適宜用いることができるが、例えば、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)などが挙げられる。
以上のように構成される揺動体2は、図3に示すように、上部揺動体2aの開口部2bに下部揺動体3aの差し込み部3dを嵌め込んだ上で、嵌め込んだことにより形成された重合部分を接着剤で接着することによって形成されている。
<内部構成手段4>
内部構成手段4は、起き上がり小法師1を揺動させ、さらに揺動させたときに、音を発生させるためのものである。
内部構成手段4は、図2に示すように、円筒状のケース5と、ケース5の内部に取付けられた第一錘体6と、ケース体4の内部で第一錘体6よりも上側に取り付けられた音発生手段7と、ケース5の上側を揺動体2に固定するための固定手段8と、を有する。
<ケース5>
ケース5は、図2に示すように、上端から下端が同じ直径の円筒状の本体5aと、本体5aの上側の開口部に取付けられた上蓋5bとを有する。
本体5aは、内径が、第一錘体6の外径と同じか、僅かに小さい。これにより、第一錘体6を本体5aに中間ばめの状態で係合させることができる。そして、本体5aと第一錘体6の重合部分が接着剤により接着される。これにより、第一錘体6の外周面と本体5aの内面とを接着させることにより、ケース5の内部に第一錘体6を設置させることができる。これにより、ケース5を下部揺動体3aに設置することにより、第一錘体6を揺動体2の内部に設置することができる。
本体5aは、厚紙により形成されているが、軽い素材であれば、例えば合成樹脂などで形成されていてもよい。
上蓋5bは、図2及び図3に示すように、円板状の底部と底部の周縁から下側に立ち上がる側壁と、を有する。
上蓋5bは、本体5aの上側の開口部を塞ぐように取り付けたときに、側壁の内周面が、本体5aの上端の外周面と接触するように形成されている。
上蓋5bの底部の下面中央部には、後述する音発生手段7を構成する打撃槌部7hを吊り下げるための吊り紐7iが取付けられる、吊下げ部材5dが設けられている。
吊下げ部材5dは、回転したり揺動したりしないように、その基端が上蓋5bに固定されている。これにより、吊下げ部材5dが回転や動くことにより、音質が変化するのを防ぐことができる。
吊下げ部材5dの先端には、吊り紐7iを挿通するための環状の挿通孔5eが形成されている。
挿通孔5eの内径は、吊り紐7iの直径よりも大きい。このため、揺動体2が揺動した際に、その揺動により吊り紐7iを揺動させることができる。
吊り紐7iを介して打撃槌部7hが取り付けられた上蓋5cは、その側壁の内周面が本体5aに当接された状態で、その重合部分が接着剤で接着される。なお、上蓋5cは本体5aに圧入により取付けられるように形成されていてもよい。
以上のように構成されるケース5は、図3に示すように、上蓋5bの中心を軸方向に通る中心軸が、揺動体2を上下に貫通する中心軸と一致するように、上部揺動体2aと下部揺動体3aに取付けられる。
<第一錘体6>
第一錘体6は、揺動体2を繰り返し揺動させるためのものである。
第一錘体6は、金属製であり、図2に示すように、リング状に形成されている。
第一錘体6は、上面の周縁部に、後述する振動発音棒7a〜7gの下端が挿入される挿入穴6aが、所定の間隔を隔てて環状に、振動発音棒の数だけ形成されている。つまり、第一錘体6は、振動発音棒7a〜7gの安定保持部材としての機能も有する。このように、第一錘体6に、安定保持部材としての機能と振動伝達部材としての機能を持たせることにより、部品点数を減らすことができ、製造コストを抑えることができる。
第一錘体6は、ケース5の内部で、側周面が本体5aと接触するように取り付けられる。このように、第一錘体6は、第一錘体6に設置された振動発音棒7a〜7gの振動をケース5に伝達する振動伝達部材としての機能も有する。
第一錘体6は、その外周面が本体5aに当接された状態で、その重合部分が接着剤で接着される。
<音発生手段7>
音発生手段7は、起き上がり小法師1が揺動したときに、音を発生させるためのものである。
音発生手段7は、図2に示すように、環状に配置される振動発音棒7a〜7gと、振動発音棒7a〜7gよりも半径方向の内側に揺動可能に配置された打撃槌部7hと、打撃槌部7hをケース5の内部に吊り下げるための吊り紐7iとを有する。
振動発音棒7a〜7gは、図2に示すように、それぞれの長さが異なっている。具体的には、本実施形態では、振動発音棒7aが一番長く形成され、振動発音棒7gが一番短く形成され、振動発音棒7aから振動発音棒7gまで、これらの7つの振動発音棒の長さが次第に短くなるように形成されている。
振動発音棒7a〜7gは、振動発音棒7aから順に、振動発音棒7gまで、時計回りに配置されている。
振動発音棒7a〜7gは、ケース5の内部で、下端が第一錘体6に形成された挿入穴6aに挿入されて固定されている。
振動発音棒7a〜7gは、図4(a)に示すように、ケース5の内部で、均等な間隔を隔てて、同心円上に配置されている。換言すると、振動発音棒7a〜7gは、正七角形又は略正七角形の各頂点上に配置されている。このため、図4(a)に示すように、振動発音棒7a〜7gが配置されている同心円の中心点C1を通る半径方向の直線Lの上において、1つの振動発音棒のみ配置されている。これにより、起き上がり小法師1は、使用されるごとに、異なる音の組合せを発生させることができる。
具体的には、起き上がり小法師1は、使用者により押されると、図5(b)に示すように、押された方向へ揺動した後に、第一錘体6により元の位置に戻り、図5(c)に示すように、更にその反動により反対へ揺動する。打撃槌部7hは、揺動体2が揺動したときに、その揺動した方向に移動して、図4(b)に示すように、打撃槌部7hの中心点C2と、当接した振動発音棒が同一の直線Lの上にある場合には、図4(c)に示すように、振動発音棒に当たった打撃槌部7hは、移動してきた軌道を反復するようにして、その反対側に移動することがある。このため、同一の直線Lの上に、2つの振動発音棒が配置されている場合には、対向する2つの振動発音棒に交互に当たる場合がある。しかし、直線Lの上において、1つの振動発音棒のみ配置されているので、2つの振動発音棒に交互に当たることを防止でき、異なる音の組合せを発生させることができる。
打撃槌部7hは、ケース5が揺動した際に、振動発音棒7a〜7gに当たり音を発生させるためのものである。
打撃槌部7hは、金属製であり、図2に示すように、円盤状に形成されている。
打撃槌部7hの上面には、吊り紐7iの一端が取付けられている。
打撃槌部7hは、半径方向において、360°のいずれの方向にも揺動可能に吊り紐7iに吊下げられている。
吊り紐7iは、打撃槌部7hが、吊下げ部材5dを介してケース5の上蓋5bに揺動可能に取付けられるためのものである。
吊り紐7iは、図2に示すように、一方が打撃槌部7hに固定されている。そして、他方は、その端付近が折り曲げられて折り曲げ部が形成され、その折り曲げ部が上蓋5bに設けられた吊下げ部材5dの挿通部5eに貫通されていることにより、図3に示すように、上蓋5bに吊り下げられている。
吊り紐7iの長さは、起き上がり小法師1を揺動させたときに、心地よい音が発生するように、音発生手段7a〜7gと打撃槌部7hが、軸方向の所望の位置で接触できる長さとなっている。そして、吊り紐7iは、金属製であり、打撃槌部7hが揺動したときに撓むことがないので、打撃槌部7hを音発生手段7a〜7gと軸方向の所望の位置で接触させることができる。
以上のように構成される音発生手段7は、図5に示すように、起き上がり小法師1の揺動時に、打撃槌部7hは、揺動体2の揺動方向により振動発音棒7a〜7gの何れかに当接する。そして、静止状態になるまで、所定の大きさで揺動体2が揺動するごとに、振動発音棒7a〜7gの何れかに打撃槌部7hが当たることにより、様々な音の組合せを生じさせる。
<固定手段8>
固定手段8は、起き上がり小法師1の内部に設置された円筒状のケース5を、一端側だけでなく、他端側でも固定するためのものである。
具体的には、本実施形態では、図3に示すように、ケース5の下端が、下部揺動体3aに当接しており、接着剤等により固定されている。このように、ケース5が揺動体2の中に固定されるためには、少なくとも、ケース5の一カ所が固定されている必要がある。固定手段8は、さらにケース5を固定することにより、例えば、起き上がり小法師1が投げられたとしても、ケース5が揺動体2の中で所望の位置に維持できる。
本実施形態において、固定手段8は、環状の第一固定部材8aにより構成されている。
第一固定部材8aは、図3に示すように、自身が上部揺動体2aの第二胴部2dに固定されるための固定部8bと、固定部8bと繋がり、ケース5と当接する当接部8cと、を有する。
固定部8bは、図3に示すように、上側の開口部と下側の開口部の外径がほぼ等しい円筒状である。
第二胴部2dは、内面に軸方向の上側に向かって中心軸に近くなる次第に内径が小さくなる傾斜面が形成されている。そのため、第一固定部材8aが第二胴部2dに当接すると、固定部8bと第二胴部2dの間に、上側に向かって次第に幅が小さくなる環状の隙間が形成される。その隙間に接着剤を投入することより、第一固定部材8aを上部揺動体2aに容易に取り付けることができる。
当接部8cは、図2に示すように、固定部8bの上側の周縁から半径方向の内側に伸びて、環状に形成されている。つまり、当接部8cには、上下を貫通する孔8dが形成されている。
孔8dには、ケース5が上蓋5bから挿入される。孔8dの縁は、ケース5が上蓋5bから挿入されるとケース5の上蓋5bの所望の位置と当接する。
第一固定部材8aが上蓋5bと当接することにより、起き上がり小法師1の使用時に、第一固定部材8aを設けていない場合とほぼ同様に、ケース5の本体5aを振動させることができる。
<起き上がり小法師1により奏される効果>
次に起き上がり小法師1により奏される効果について説明する。
起き上がり小法師1は、図3に示すように、上部揺動体2aに取り付けられた第一固定部材8aにより、ケース5を上側と下側で確りと固定される。このため、長期に渡る想定外の使用に耐えられる強度を得ることができるので、必要以上に強い力で押されたりと、想定外の使用をされた場合でも、長期に渡り使用されることができる。このため、例えば、起き上がり小法師1が幼児や乳幼児等に使用される場合であっても、長期に渡り使用されることができる。
また、図2に示すように、第一固定部材8aが環状に形成されていることにより、起き上がり小法師1が半径方向において、360°の何れかの方向に揺動しても、ケース5の上側を確りと固定することができる。
さらに、図3に示すように、第一固定部材8aがケース5の上側に取付けられている上蓋5bと当接することにより、起き上がり小法師1の使用時に、第一固定部材8aを設けていない場合とほぼ同様に、ケース5の本体5aを振動させることができる。
さらにまた、上部揺動体2aの形状により、上部揺動体2aの開口部2bから挿入されたケース5の上蓋5cが、揺動体2が形成されたときに、当接部8cに形成された孔8dに嵌まり込むように、第一固定部材8aを簡単に取り付けることができる。このため、製作者の作業効率を上げることができる。
また、後述する起き上がり小法師1の形成工程を、従来よりも迅速かつ容易に行うことができる。つまり、下部揺動体9cにケース5を固定するのに接着剤を用いる場合は、第一固定部材8aを設けるまでは、ケース5の位置がずれないように接着剤が固まるのを待つ必要があるのに対し、第一固定部材8aによりケース5の位置を維持できるので、接着剤でケース5を下部揺動体9cに取付けた後すぐに、下部揺動体9cと上部揺動体2aを嵌め合わせることができる。
<起き上がり小法師1の製造方法>
次に、起き上がり小法師1の製造方法について説明する。
起き上がり小法師1の製造方法は、上部揺動体2aと下部揺動体3aの成型工程、内部構成手段4の設置工程、及び起き上がり小法師1の形成工程を含む。以下に、各工程について説明する。
なお、以下に説明する起き上がり小法師1の製造方法は、一例であり、これに限定されない。また、既にケース5の内に第一錘体6と音発生手段7を設置してあるものとする。
<上部揺動体2aと下部揺動体3aの成型工程>
最初に、上部揺動体2aと下部揺動体3aの成型工程について説明する。
上部揺動体2aと下部揺動体3aは、真空成形により製造する。
具体的には、シート状に形成されたABS樹脂を、プレスで打ち抜き円板を形成させる。そして、形成させた円板の面のうち、成型したときに外面になる側の面に、成形したときに所望の絵図となるように顔料を塗布する。顔料が塗布された円板を、真空成形型を用いて上部揺動体2aと下部揺動体3aを作製する。
上部揺動体2aと下部揺動体3aを真空成形で製造した肉薄のものを用いることにより、音の伝達が阻害されるのを軽減することができ、音の改善を図ることができる。
<内部構成手段4の設置工程>
本工程は、固定手段8を上部揺動体2aに取り付ける工程と、音発生手段7を下部揺動体3aに取り付ける工程とを有する。
最初に、固定手段8を上部揺動体2aに取り付ける工程について説明する。
まず、第一固定部材8aを上部揺動体2aに入れる。第一固定部材8aを軸方向の上側に入れていくと、軸方向の所望の位置で、第一固定部材8aが第二胴部2dに当接するので、固定部8bと第二胴部2dの隙間に接着剤を投入する。これにより、固定手段8を上部揺動体2aに取り付けることができる。
次に、音発生手段7を下部揺動体3aに取り付ける工程について説明する。この工程において、音発生手段7が設置されたケース5を、下部揺動体3aに接着剤などを用いて取付ける。これにより、第一錘体6と、音発生手段7を揺動体2の中に設置することができる。
<起き上がり小法師1の形成工程>
次に、起き上がり小法師1の形成工程について説明する。
本工程において、上述する内部構成手段4の設置工程により、音発生手段7が取り付けられた下部揺動体3aを、第一固定部材8aが取り付けられた上部揺動体2aに嵌める。
具体的には、上部揺動体2aの開口部2bを、下部揺動体3aの差し込み部3dを嵌め込む。そうすると、ケース5の上蓋5bが、第一固定部材8aの孔8dに挿入される。これにより、ケース5の上側が第一固定部材8aにより固定される。
そして、上部揺動体2aの開口部2bを、下部揺動体3aの差し込み部3dを嵌め込んだことにより形成された重合部分を接着剤で接着する。これにより、揺動体2が形成され、起き上がり小法師1が完成する。
<起き上がり小法師1の使用状態>
次に起き上がり小法師1の使用状態について説明する。
起き上がり小法師1を使用する際には、通常、図4に示すように、起き上がり小法師1を机やテーブルの上に置き、半径方向の360°いずれかの方向(図4において、例えば右方向)に使用者が手で押してから、その手を離す。
押された起き上がり小法師1は、押された方向へ揺動した後に、第一錘体6により元の位置に戻り、更にその反動により元の位置を通過して反対側(図4において、左方向)へ揺動した後に、第一錘体6により元の位置に戻る。このため、打撃槌部7hは、振動発音棒7a〜7gのうち、押された側に配置された振動発音棒と、その反対側の振動発音棒に交互に当たる。そして、起き上がり小法師は、この規則的な動作を数回繰り返した後、元の位置で停止する。
一方、想定外の使用方法、例えば、半径方向の360°いずれかの方向に必要以上に強い力で押されることや、起き上がり小法師1が投げられることもある。その場合でも、本実施形態の起き上がり小法師1は、ケース5が第一固定部材8aにより、上部揺動体2aに固定されているので、揺動体2の内部で設置された当初の位置を維持することができる。そのため、乳児や幼児が使用する場合であっても、長期に渡り使用を継続することができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の起き上がり小法師の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の起き上がり小法師9は、使用者が揺動体2の内側を外部から視認可能に形成されている。
<揺動体9a>
本実施形態の起き上がり小法師9の揺動体9aは、図6に示すように、第1実施形態の起き上がり小法師1の揺動体2と同様に、上部揺動体9bと下部揺動体9cとを有する。しかし、揺動体9aは、揺動体2とは異なり、略球状に形成されている。つまり、上部揺動体9bと、下部揺動体9cは、半球状に形成されている。
<上部揺動体9b>
上部揺動体9bは、上部揺動体2aと異なり、半透明又は透明の熱可塑性樹脂により形成されている。上部揺動体9bは、上部揺動体2aと同様に、真空成形により製造される。
上部揺動体9bは、図7に示すように、その内面に、第一装飾部2dが形成されている。第一装飾部2dは、上部揺動体2aの外面を外側から見られるのを想定して施されている。
第一装飾部2dは、その内面に顔料が塗布されて形成されている。
なお、図7において、説明のため、第一装飾部2dをある程度の厚みを持たせて表しているが、実際には、後述する後述する第二装飾部9eや第三装飾部9fと同様に、薄く形成されていてもよい。
上部揺動体2aが半透明又は透明であるため、使用者に外部から視認される。
上部揺動体9bは、図7に示すように、その内面の一部にのみ第一装飾部2dが形成されており、上部揺動体9bから揺動体2の内部を視認することができる。具体的には、上部揺動体9bの外部から、後述する第二装飾部9eや第三装飾部9fを視認することができる。
上部揺動体9bには、図6に示すように、上部揺動体2aと異なり、頂上付近に固定手段8である第二固定部材9dが設けられている。
第二固定部材9dは、円板状に形成されており、その周縁の全周が上部揺動体9bの内面と当接する。
第二固定部材9dの上側の面には、第二装飾部9eが形成されている。第二装飾部9eは、外部から第二固定部材9dの上面が視認されることを想定して施されている。
第二装飾部9eには、第一装飾部2dと同じモチーフの絵図が施されている。
第二固定部材9dの下側の面には、図6に示すように、ケース5が固定されている。ケース5は、第二固定部材9dに固定されていることにより、ケース5の上蓋5bが固定されている状態が外部から視認し難くなっている。このため、起き上がり小法師9は、ケース5が外部から視認できる状態でも、美感を維持できる。
<下部揺動体9c>
下部揺動体9cは、上部揺動体9bと同様に、透明に形成されており、その内面の一部には、図5に示すように、第一装飾部2dが形成されている。下部揺動体9cに形成された第一装飾部2dも、上部揺動体9bに形成された第一装飾部2dと同様に、その外面を外側から見られるのを想定して施されている。
下部揺動体9cは、上部揺動体9bと同様に、真空成形により製造される。
<ケース5>
ケース5は、図6に示すように、下蓋9gを有する。
下蓋9gは、吊下げ部材5dを有しない点を除き、上蓋5bとほぼ同じ形状に形成されている。下蓋9gは、上蓋5bと上下を逆にして用いられる。
下蓋9gの底部には、図6に示すように、第一錘体6が載置される。
本実施形態において、下蓋9gは、下部揺動体9cに接着剤などを用いて固定されていない。下蓋9gは、ケース5の位置が変わらないように、下部揺動体9cに押し当てられている。
ケース5は、本体5aの外周面に、第三装飾部9fを有する。第三装飾部9fは、外部から本体5aの外周面が視認されることを想定して施されている。
第三装飾部9fには、第一装飾部2dと同じモチーフの絵図が施されている。
ケース5は、下蓋5bが下部揺動体9cと接触している。
<起き上がり小法師9の製造方法>
次に、起き上がり小法師9の製造方法について説明する。
起き上がり小法師9の製造方法は、第1実施形態と同様に、上部揺動体9bと下部揺動体9cの成型工程、内部構成手段4の設置工程、及び起き上がり小法師1の形成工程を含む。以下に、各工程の第1実施形態と異なる点について、重点的に説明する。
なお、以下に説明する起き上がり小法師1の製造方法は、一例であり、これに限定されない。また、既にケース5の内に第一錘体6と音発生手段7を設置してあるものとする。
<上部揺動体9bと下部揺動体9cの成型工程>
上部揺動体9bと下部揺動体9cは、第1実施形態と同様に、真空成形により製造する。
しかし、第1実施形態と異なり、形成させた円板の面のうち、成型したときに内面になる側の面に、成形したときに所望の絵図となるように顔料を塗布する。顔料が塗布された円板を、真空成形型を用いて上部揺動体2aと下部揺動体9cを作製する。
<内部構成手段4の設置工程>
次に、内部構成手段4の設置工程について説明する。
本工程は、固定手段8を上部揺動体9bに取り付ける工程と、音発生手段7を下部揺動体9cに取り付ける工程とを有する。
最初に、上部揺動体9bの頂上付近に、固定手段8である第二固定部材9dを取り付ける工程について説明する。
まず、第二固定部材9dを上部揺動体9bに入れる。第二固定部材9dを軸方向の上側に入れていくと、軸方向の所望の位置で、第二固定部材9dの周縁が上部揺動体9bに当接するので、第二固定部材9dと上部揺動体9bの隙間に接着剤を投入する。これにより、固定手段8を上部揺動体9bに取り付けることができる。
次に、音発生手段7を上部揺動体9bに取り付ける工程について説明する。
本工程において、音発生手段7が設置されたケース5を、第二固定部材9dに接着剤などを用いて取付ける。これにより、第一錘体6と、音発生手段7を揺動体2の中に設置することができる。
なお、第二固定部材9dにケース5を固定させた後に、ケース5を上部揺動体9bに固定させてもよい。
<起き上がり小法師9の形成工程>
次に、起き上がり小法師9の形成工程について説明する。
本工程において、上述する内部構成手段4の設置工程により、音発生手段7が取り付けられた下部揺動体9cを、第一固定部材8aが取り付けられた上部揺動体2aに嵌める。
具体的には、上部揺動体9bの開口部2bを、下部揺動体9cの差し込み部3dを嵌め込む。そうすると、ケース5の下蓋9gが、下部揺動体9cに押し当てられる。これにより、ケース5のした側が固定される。
<起き上がり小法師9により奏される効果>
本実施形態によれば、図6に示すように、第二固定部材9dにより、ケース5を揺動体2の内部に設置した際に、その設置箇所が使用者から見えないようにすることができる。このため、第1実施形態の第一固定部材8aと同様に、固定手段8としても効果を有する他に、揺動体2の内部が見えるようにしていても、美感に優れている。
また、下部揺動体9cに接着剤を塗布する工程を省くことができるので、製作者の作業効率を上げることができる。
また、第一装飾部2dだけでなく、第二装飾部9eと第三装飾部9fが形成されていることにより、それぞれの装飾部の絵図の組合せ等により、使用者により強い興味を与えることができ、遊戯性を高めることができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の起き上がり小法師の第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の起き上がり小法師1bは、図8(a)及び(b)に示すように、第1実施形態の起き上がり小法師1や、第2実施形態揺動体2の起き上がり小法師1aと異なり、ケース5に不規則な揺動をさせるための揺動手段10を有する。
具体的には、揺動手段として、第二錘体10aを有する。
第二錘体10aは、図7(a)及び(b)に示すように、下部揺動体3aの内側の側面に取付けられる。これにより、揺動体2が半径方向の外側の何れの方向に揺動するかによって、その揺動の程度が異なる。つまり、図9に示すように、半径方向の何れの方向から揺動体2に働く力F2の方向によって、その揺動の程度が異なる。
なお、図9は、起き上がり小法師1bの使用時の揺動の程度が異なることを明確に示すため、実際よりも揺動の程度を極端に示している。
具体的には、図9(a)に示すように、起き上がり小法師1bには、重力により、半径方向の内側から第二錘体10aが取付けられている側に傾こうとする力F1が働いている。
そして、力F1の方向に対する力F2の角度θが大きいほど、力F1と力F2の合力F3が小さくなるので、起き上がり小法師1bの揺動の程度が小さくなる。
例えば、図9(a)に示すように、力F2の向きが力F1とは正反対の場合には、角度θが180°と最も大きくなる。そして、この場合の、合力F3は、力F2と力F1の差分であり、最も小さくなる。よって、揺動の程度が小さくなる。
この場合の力F3の向きは、力F2の向きと略同じになる。
また、図9(b)に示すように、角度θが鈍角の場合には、角度θが180°の時に比べて、合力F3が大きくなるので、揺動の程度は大きくなる。
そして、力F2と合力F3の方向が異なるので、実際に揺動体2が傾く方向が異なる。
さらに、図9(c)に示すように、角度θが鈍角の場合には、角度θが鈍角の時に比べて、合力F3が大きくなるので、揺動の程度は大きくなる。
そして、力F2と合力F3の方向が異なるので、実際に揺動体2が傾く方向が異なる。
このように、力F2の方向によって、その揺動の程度が異なる。また、押した方向と異なる方向に揺動するので、揺動体2は、不規則に揺動することになる。
第二錘体10aは、起き上がり小法師1が静止状態において所望の起き上がった状態が維持される程度の質量で形成されている。第二錘体8aは、たとえば粘着テープなどで下部揺動体3aに取り付けられる。
<起き上がり小法師1cにより奏される効果>
以上のように構成される揺動手段8により、ケース5は、使用時に、不規則な揺動をするようになる。具体的には、起き上がり小法師1の使用時に、揺動体2は、下部揺動体3aに取付けられた第二錘体8aにより、不規則的な揺動をすることになる。このため、起き上がり小法師1を同じように使用しても、異なる音の組合せを生じさせる。
これまで、第1実施形態と第2実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれらに限定されない。例えば、固定手段8について、第一固定部材8aと第二固定部材9dを挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第一固定部材8aの当接部8cを環状でなく、複数の突起が、同心円上に配置されたものでもよい。また、第二固定部材9dは、円板状ではなく、多角形状に形成されていてもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態において、固定手段8がケース5の上側と当接する例を示したが、本発明はこれに限定されない。ケース5の中程と当接するようにしてもよい。揺動体2の形状によっては、固定手段8に第二固定部材9dのように第二装飾部9eを設けた場合に、第二装飾部9eの面積を広くすることができる。
さらに、第一実施形態において、振動発音棒7a〜7gは、振動発音棒7aから順に、振動発音棒7gまで、時計回りに配置されているが、本発明はこれに限定されない。振動発音棒7a〜7gが反時計回りに配置されていてもよい。
また、第一実施形態において、7個の振動発音棒が用いられているが、本発明はこれに限定されない。振動発音棒の数が奇数となるのであれば、7個より少なくてもよく、また、7個より多くてもよい。
また、第2実施形態において、下部揺動体3aの開口部3bには、半径方向の内側に伸びる庇部3cが形成されていてもよい。これにより、第二錘体10aが下部揺動体9cに取付けられても、第二錘体10aを目立たなくすることができる。
また、第2実施形態において、第二錘体10aは、一つだけ下部揺動体9cに取り付けられていたが、本発明は、これに限定されない。例えば、120°おきに3つ取付けてもよく、90°おきに4つ取付けてもよい。また、複数設ける場合に、質量のそれぞれ異なる第二錘体10aを用いてもよい。
さらに、第2実施形態のように、揺動体の内部を外部から視認できる場合には、下部揺動体の内面を外側から見られるのを想定して装飾部が形成されていてもよい。例えば、下部揺動体が、下部揺動体3aと同様に、色を有する熱可塑性樹脂により形成されて、下部揺動体3aを通して内部が視認できない場合には、下部揺動体の外側の面に第一装飾部2dを形成させ、さらに、内側の面にも装飾部を形成させることができる。
さらにまた、第2実施形態において、第二装飾部9eと第三装飾部9fに、第一装飾部2dと同じモチーフの図絵が施されているが、本発明はこれに限定されない。複数の装飾部のそれぞれに、物語性のある絵図を施してもよい。例えば、昔話の「桃太郎」を表現するものとして、第三装飾部9fに桃の絵が施され、下部揺動体9cの第一装飾部2dに桃が流れる川の絵が施され、上部揺動体9bの第一装飾部2dに桃を拾おうとするお婆さんの絵が施され、第三装飾部9fに「ももたろう」という文字とともに、桃太郎が犬、雉、猿をお供に連れているという特徴的な場面の絵を施したものが挙げられる。これにより、使用者が興味を持って長期に使用してくれることもある。
また、第2実施形態において、第一装飾部2d、第二装飾部9e、及び第三装飾部9fが形成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、第一装飾部2dと第二装飾部9eのみ形成させることや、第一装飾部2dと第三装飾部9fのみ形成させることもできる。
また、第1実施形態と第2実施形態において、上部揺動体の開口部に差し込み部がはまり込む構造となっているが、本発明はこの雄雌構造は限定されない。揺動体は、上部揺動体と下部揺動体の互いの開口部の一方を他方の開口部へ嵌入させて重ね合わせた上で、その重合部分を接着剤で接着することができる。
本発明は、以上のように構成したので、使用者に長期に渡り使用される起き上がり小法師を提供することを可能にする。
1 起き上がり小法師
2 揺動体
2a 上部揺動体
2b 開口部
2c 第一胴部
2d 第二胴部
2e 第三胴部
2d 第一装飾部
3a 下部揺動体
3b 開口部
3c 庇部
3d 差し込み部
4 内部構成手段
5 ケース
5a 本体
5b 上蓋
5d 吊下げ部材
5e 挿通孔
6 第一錘体
6a 挿入穴
7 音発生手段
7a〜7g 振動発音棒
7h 打撃槌部
7i 吊り紐
8 固定手段
8a 第一固定部材
8b 固定部
8c 当接部
8d 孔
9 起き上がり小法師
9a 揺動体
9b 上部揺動体
9c 下部揺動体
9d 第二固定部材
9e 第二装飾部
9f 第三装飾部
9g 下蓋
10a 第二錘体

Claims (9)

  1. 中空の揺動体と、
    前記揺動体の内部に設置される内部構成手段と、を備え、
    前記内部構成手段は、
    前記揺動体を揺動させるための第一錘体と、
    前記揺動体が揺動したときに音を発生させる音発生手段と、
    前記音発生手段を収納するケースと、
    前記ケースの上側を前記揺動体に固定する固定手段と、を有する
    ことを特徴とする起き上がり小法師。
  2. 前記揺動体は、上部揺動体と下部揺動体と、を有し、
    前記固定手段は、前記上部揺動体の内部に移動不能に配置された固定部材である、
    請求項1に記載の起き上がり小法師。
  3. 前記固定部材は、環状に形成されており、前記ケースの上側と当接する第一固定部材である、
    請求項2に記載の起き上がり小法師。
  4. 前記固定部材は、板状に形成されており、前記ケースの上端と当接する第二固定部材である、
    請求項2に記載の起き上がり小法師。
  5. 前記第二固定部材は、上面に第二装飾部が形成されている、
    請求項4に記載の起き上がり小法師。
  6. 前記上部揺動体及び前記下部揺動体は、少なくとも一方又は双方が、透明若しくは半透明の合成樹脂で形成され、
    前記上部揺動体及び前記下部揺動体は、少なくとも一方又は双方が、内面の少なくとも一部に、第一装飾部が形成されている、
    請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の起き上がり小法師。
  7. 前記ケースは、外周面に第三装飾部が形成されている、
    請求項6に記載の起き上がり小法師。
  8. 前記内部構成手段は、前記揺動体の揺動を不規則にするための揺動手段を有する、
    請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の起き上がり小法師。
  9. 前記揺動手段は、前記揺動体を径方向の一方向に他の径方向と異なる揺動をさせるための、第二錘体を備える、
    請求項8に記載の起き上がり小法師。
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