JP3220078U - 止水装置用のロック装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】防水板を受け部に簡単にロック可能とし、またロック装置と協働するロック専用金物を受け部側に設置不要として構造簡素化を図る止水装置用のロック装置を提供する。
【解決手段】ロック装置Xは、防水板Pに結合可能な固定枠Kに上下動可能に支持した縦移動枠7と、防水板Pを入口に立て掛けた状態で受け部の左右方向内向きの第1受け面Baに対面可能な第1係合面8aを有して、縦移動枠に左右動可能に支持した横移動枠8と、縦移動枠7に軸支されて待機位置から第1操作位置を経て第2操作位置まで回動操作可能な主操作レバーLと、主操作レバーLの待機位置から第1操作位置への回動操作に連動して、第1係合面8aを第1受け面Baに圧接させるべく横移動枠8を受け部側に左右動させる第1連動機構C1と、主操作レバーLの第1操作位置から第2操作位置への回動操作に連動して、防水板Pを押し下げ且つ受け部に防水板Pの側端部を圧接させる第2連動機構C3とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】ロック装置Xは、防水板Pに結合可能な固定枠Kに上下動可能に支持した縦移動枠7と、防水板Pを入口に立て掛けた状態で受け部の左右方向内向きの第1受け面Baに対面可能な第1係合面8aを有して、縦移動枠に左右動可能に支持した横移動枠8と、縦移動枠7に軸支されて待機位置から第1操作位置を経て第2操作位置まで回動操作可能な主操作レバーLと、主操作レバーLの待機位置から第1操作位置への回動操作に連動して、第1係合面8aを第1受け面Baに圧接させるべく横移動枠8を受け部側に左右動させる第1連動機構C1と、主操作レバーLの第1操作位置から第2操作位置への回動操作に連動して、防水板Pを押し下げ且つ受け部に防水板Pの側端部を圧接させる第2連動機構C3とを備える。
【選択図】図2
Description
本考案は、建物の入口(例えばビル、マンション等の入口や、地下通路出入り用建物の入口等)からの、豪雨や洪水等による水侵入を随時に防止可能な止水装置に設けられる防水板のロック装置に関する。
上記止水装置として、例えば、建物の入口の少なくとも一部の通行域を左右より挟むように設けられて上下方向に各々延びる左右の受け部と、その受け部に左右両側端部が支持されて前記通行域を閉じる防水板と、防水板をこれが入口の通行域を遮断する遮断位置にロックするロック装置とを備えたものは、例えば下記特許文献1に開示されるように既に知られている。
特許文献1に開示のロック装置は、防水板と左右の受け部とに跨がって配備されている。従って、ロック装置の主要部(例えば操作レバー等)が防水板に設置されても、左右の受け部には、ロック装置の主要部と協働してロック機構を構成するロック専用金物(例えば、被係止部材、カム部材等)を特別に設ける必要がある。そのため、ロック装置の組付けは、防水板への組付作業と、受け部への組付作業とを別個独立して行う必要があるから、全体として組立作業が面倒でコストが嵩む等の問題がある。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来装置の上記問題を解決することができる、止水装置用のロック装置を提供することを目的とする。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、従来装置の上記問題を解決することができる、止水装置用のロック装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本考案は、建物の入口の少なくとも一部の通行域を左右より挟むように設けられて上下方向に延びる左右の受け部と、その左右の受け部に左右両側端部がそれぞれ支持される防水板とを備えた止水装置に設けられて、前記防水板をこれが前記通行域を遮断する遮断位置にロック可能なロック装置において、前記防水板に所定範囲で上下動可能に支持される縦移動枠と、前記防水板を前記入口に立て掛けた状態で前記左右の受け部の左右方向内向きの第1受け面に対面可能な第1係合面を有して、前記縦移動枠に所定範囲で左右動可能に支持される横移動枠と、前記縦移動枠に枢軸を介して基部が支持されていて待機位置から第1操作位置を経て第2操作位置まで回動操作可能な主操作レバーと、前記主操作レバーの前記待機位置から前記第1操作位置への回動操作に連動して、前記第1係合面を前記第1受け面に圧接させるべく前記縦移動枠に対し前記横移動枠を前記受け部側に左右動させる第1連動機構と、前記主操作レバーの前記第1操作位置から前記第2操作位置への回動操作に連動して、前記縦移動枠に対し前記防水板を押し下げると共に、前記受け部に前記防水板の側端部を圧接させるべく該防水板を前後方向一方側に押圧する第2連動機構とを備えることを第1の特徴とする。
また本考案は、第1の特徴に加えて、前記左右の受け部が前後方向他方側を向く第2受け面を有する一方、前記横移動枠が、前記防水板を前記入口に立て掛けた状態を保持するように前記第2受け面に当接可能な第2係合面を有しており、前記第2受け面には、これの前記第2係合面との当接部とは異なる位置で前記防水板の側端部が当接可能であることを第2の特徴とする。
また本考案は、第1又は第2の特徴に加えて、前記第1連動機構は、前記主操作レバーの基部の一側面と前記横移動枠との対向面間に設けられ、該主操作レバーの前記待機位置から前記第1操作位置への回動に連動して前記横移動枠を前記受け部側に押し込む第1カム機構を含むことを第3の特徴とする。
また本考案は、第3の特徴に加えて、前記第1連動機構は、前記主操作レバーの基部の他側面と前記縦移動枠との対向面間に設けられ、該主操作レバーの前記待機位置から前記第1操作位置への回動に連動して前記主操作レバーの基部を介して前記横移動枠を前記受け部側に押し込む第2カム機構を含むことを第4の特徴とする。
また本考案は、第1〜第4の何れかの特徴に加えて、前記第2連動機構は、前記主操作レバーの基部に固設した押圧突起と、前記主操作レバーの前記第1操作位置から前記第2操作位置への回動操作過程で前記押圧突起と協働してカム作用を発揮し得るよう前記固定枠に設けられるカム面とを備えた第3カム機構で構成されており、前記カム面は、前記回動操作過程で前記防水板を押し下げるべく前記押圧突起の先部が摺動可能に圧接する第1カム面部と、前記回動操作過程で前記防水板を前後方向一方側に押圧すべく前記押圧突起の先部が圧接する第2カム面部とを有しており、前記押圧突起の先部と前記枢軸との距離は、前記主操作レバーの握り部と前記枢軸との距離よりも短いことを第5の特徴としている。
また本考案は、第5の特徴に加えて、前記回動操作過程で、前記押圧突起と前記第1カム面部との係合により前記防水板を押し下げる作用と、前記押圧突起と前記第2カム面部との係合により前記防水板を前後方向一方側に押圧する作用とのうちの何れか一方の作用が、何れか他方の作用よりも先行して実行されるように、前記カム面における前記第1カム面部及び前記第2カム面部の配置が設定されることを第6の特徴とする。
また本考案は、第1〜第6の何れかの特徴に加えて、前記主操作レバーを少なくとも前記第1操作位置及び前記第2操作位置に節度感を以て切替え、保持可能なクリックストップ機構と、前記主操作レバーを少なくとも前記第1操作位置及び前記第2操作位置にロック可能なロック機構と、前記主操作レバーが少なくとも前記第1操作位置及び前記第2操作位置にあるときに、前記ロック機構をロック状態とアンロック状態とに随時切替え操作可能な切替操作部材とを備えることを第7の特徴とする。
また本考案は、第7の特徴に加えて、前記切替操作部材は、前記主操作レバーの基部に軸支されて、該主操作レバーに沿うアンロック位置と、該主操作レバーに対し起立するロック位置との間を揺動操作可能な副操作レバーで構成され、前記副操作レバーは、前記アンロック位置で前記ロック機構をアンロック状態とすると共に、前記ロック位置で前記ロック機構をロック状態とし、前記副操作レバーと前記主操作レバー間には、該副操作レバーを前記ロック位置側に常時付勢する付勢部材が介装されることを第8の特徴とする。
また本考案は、第1〜第8の何れかの特徴に加えて、前記枢軸は、前記縦移動枠に左右動可能に支持されると共に前記横移動枠に連結され、前記枢軸と前記縦移動枠間には、該枢軸を介して前記横移動枠を前記受け部から離間する方向に付勢する戻しばねが介装されることを第9の特徴とする。
また本考案は、第1〜第8の何れかの特徴に加えて、前記枢軸は、前記縦移動枠に左右動可能に支持されると共に前記横移動枠に連結され、前記枢軸と前記縦移動枠間には、該枢軸を介して前記横移動枠を前記受け部から離間する方向に付勢する戻しばねが介装されることを第9の特徴とする。
尚、本考案及び本明細書において、「前後」とは、防水板の、建物入口から見て建物内部側を前側とし、建物入口から見て外部側を後側とした場合の前後をいう。
本考案の第1の特徴によれば、防水板を入口に立て掛けた状態において、主操作レバーが待機位置から第1操作位置まで回動操作される第1操作段階では、その回動操作に連動する第1連動機構が、縦移動枠に対し横移動枠を対応する受け部側に左右動させて横移動枠の第1係合面を受け部の第1受け面に圧接させることにより、横移動枠及び縦移動枠を受け部に固定できる。次いで、主操作レバーが第1操作位置から第2操作位置まで回動操作される第2操作段階では、その回動操作に連動する第2連動機構が、縦移動枠に対し防水板を押し下げて防水板の下端面を入口底面に圧接させ且つ同防水板を前後方向一方側に押圧して防水板の側端部を受け部に圧接させるので、防水板を受け部に簡単、迅速にロックすることができる。しかもロック装置は、これを防水板側に集中配備でき、受け部側には、ロック装置と協働するロック専用金物(例えば被係止部材、カム部材等)を特別に設ける必要はなくなり、全体として構造簡単でコスト節減に寄与することができる。その上、ロック装置は、防水板に結合される固定枠と、固定枠上の縦・横移動枠との組み合わせ構造により、固定枠をベース枠とした組立ユニットとして取り扱えるため、ロック装置の防水板への組付作業や取外し作業を頗る簡単に行うことができ、また防水板への取付前の組立ユニット単独でロック装置の動作確認を容易に行うことができる。
また第2の特徴によれば、防水板を入口に立て掛けた状態を保持するように受け部の第2受け面に当接可能な第2係合面を横移動枠が有しているので、建物入口への防水板の設置作業に際しては、横移動枠の第2係合面を受け部の第2受け面に当接させることで、入口に対する防水板の位置決めと立て掛けとを簡単な構造で容易且つ的確に行うことができ、作業性が高められる。
また第3の特徴によれば、第1連動機構は、主操作レバーの基部の一側面と横移動枠との対向面間に設けられて主操作レバーの回動操作に連動して横移動枠を受け部側に押し込む第1カム機構を含むので、主操作レバー基部と横移動枠間に、小型且つ構造簡単な第1連動機構を容易に組込み可能となり、一層のコスト節減に寄与することができる。
また第4の特徴によれば、第1連動機構は、主操作レバーの基部の他側面と縦移動枠との対向面間に設けられて主操作レバーの回動操作に連動して主操作レバーの基部を介して横移動枠を受け部側に押し込む第2カム機構を更に備えるので、主操作レバーの基部を挟んでその両側に第1,第2カム機構を無理なくコンパクトに組込み可能であり、しかもその両カム機構の併用により、主操作レバーの回動操作量に対する横移動枠の移動量の変換比率を効果的に高めることができる。
また第5の特徴によれば、第2連動機構を構成する第3カム機構が、主操作レバーの基部に固設した押圧突起と、主操作レバーの第1操作位置から第2操作位置への回動操作過程で押圧突起と協働してカム作用を発揮し得るよう固定枠に設けたカム面とを備えており、そのカム面は、上記回動操作過程で防水板を押し下げるべく押圧突起の先部が摺動可能に圧接する第1カム面部と、同回動操作過程で防水板を前後方向一方側に押圧すべく押圧突起の先部が圧接する第2カム面部とを有するので、主操作レバー基部の押圧突起を、防水板に対する押下げ手段と、前後方向一方側への押圧手段とに兼用でき、それだけ第2連動機構の構造簡素化が図られる。しかも押圧突起の先部と枢軸との距離は、主操作レバーの握り部と枢軸との距離よりも短いので、レバー比の関係で第2連動機構を軽快に操作可能となり、操作性が更に向上する。
また第6の特徴によれば、上記回動操作過程で、押圧突起と第1カム面部との係合により防水板を押し下げる作用と、押圧突起と第2カム面部との係合により防水板を前後方向一方側に押圧する作用とのうちの何れか一方の作用が、何れか他方の作用よりも先行して実行されるので、第2連動機構のカム作用による防水板の下方押込みと、前後方向一方側への押込みとを各々、軽快に行うことができる。即ち、特許文献1のように防水板に対する下方押込みと前後押込みとを操作レバーの一発回動で同時に行う場合は、各々の操作抵抗を操作レバーが同時に受けて全操作抵抗が大きくなるが、第6の特徴によれば、上記回動操作過程で下方押込みと前後押込みのうちの何れか一方の押込み作用と、何れか他方の押込み作用とが順次になされるため、それだけ操作抵抗の軽減が図られる。
また第7の特徴によれば、クリックストップ機構により、操作レバーを少なくとも第1,第2操作位置に節度感を以て容易的確に切替操作でき、またロック機構により操作レバーを少なくとも第1,第2操作位置に確実にロックすることができる。しかもロック切替操作部材の切替操作により、ロック機構をロック状態とアンロック状態とに随時に切替えできるから、ロック装置の操作性向上に寄与することができる。
また第8の特徴によれば、切替操作部材は、主操作レバーの基部に軸支されて、主操作レバーに沿うアンロック位置と、主操作レバーに対し起立するロック位置との間を揺動操作可能な副操作レバーで構成され、副操作レバーと主操作レバー間には、副操作レバーをロック位置側に常時付勢する付勢部材が介装されるので、主操作レバーを握りながら副操作レバーも併せて容易に切替操作することができ、これにより、ロック装置の操作性が更に向上する。
また第9の特徴によれば、主操作レバーを回動可能に支持するための枢軸が、これと縦移動枠間に設けた戻しばねと協働して、横移動枠を受け部とは反対側の待機位置に付勢する付勢手段に兼用されるため、それだけ構造簡素化が図られ、コスト節減に寄与することができる。
図1〜図4に示すように、建物(例えばビル、マンション等)の入口Eには、その入口Eを通して外部の水が侵入するのを防止する止水装置Aが設置可能となっている。止水装置Aは、入口Eの左右の側壁部Esにそれぞれ固設される左右一対の受け枠Bと、左右の受け枠Bに左右両側端部を支持されて入口Eを止水するための防水板Pと、防水板Pを左右の受け枠Bに各々ロックするための左右一対のロック装置Xとを備える。ロック装置Xは、防水板Pを、これが入口Eの通行域1の少なくとも一部(実施形態では全部)を遮断する遮断位置に随時にロック可能なものである。
左右の受け枠Bは、通称「方立」と呼ばれる柱状の枠体であって、入口Eの左右両側壁部Esにおいて上下方向に延び且つ互いに対向配置される。そして、各受け枠Bは、これの一部を入口Eの中央側に張出すようにして入口Eの側壁部Esに埋設される。受け枠Bは、本考案の受け部の一例であり、本実施形態では横断面矩形状の金属枠で構成されるが、他の材料で構成してもよい。或いは、受け枠Bの使用に代えて、受け部を入口Eの側壁部Esに直接形成(構築)してもよい。
各々の受け枠Bは、左右方向内方側を向く第1受け面Baと、後方側(即ち入口Eから見て建物の外方側)を向く第2受け面Bbとを有する。即ち、第1,第2受け面Ba,Bbは、互いに直交して上下方向に延びる帯状の鉛直面である。
防水板Pは、入口Eの通行域1でその左右幅一杯に延びる矩形の板状に形成される。この防水板Pは、図1に示すように入口Eを遮断する位置でロック装置Xによりロック可能である。
防水板Pの左右両側端部の前側面、即ち受け枠Bの第2受け面Bbとの対向面には、上下方向に長く延びる左右一対の側部防水ゴムRsが固定(例えば接着、貼着等)される。そして、この側部防水ゴムRsが第2受け面Bbに密着すると、第2受け面Bbと防水板Pの対応する側端部との間がシール可能となる。
また防水板Pの下端面には、左右方向に長く延びる底部防水ゴムRbが固定(例えば接着、貼着等)される。そして、この底部防水ゴムRbが入口Eの通行域1の底面Ebに密着すると、底面Ebと防水板Pの下端面との間がシール可能となる。尚、入口Eの底面Ebは、本実施形態では入口Eの底部に埋設されて左右方向に延び且つ左右の受け枠Bの下端間を結合する水平枠B′の上面により形成される。
そして、図1に示すような防水板Pの入口Eへのセット状態では、入口Eが防水板Pで塞がれていて、入口Eから建物内への水の侵入を防止できるようになっている。尚、防水板Pは、平時には通行の妨げとならないよう入口Eより撤去されていて、図示しない格納場所に格納される。そして、例えば豪雨や洪水等の緊急事態の発生時にだけ格納場所より取り出されて入口Eにセットされる。
左右の受け枠Bは、通称「方立」と呼ばれる柱状の枠体であって、入口Eの左右両側壁部Esにおいて上下方向に延び且つ互いに対向配置される。そして、各受け枠Bは、これの一部を入口Eの中央側に張出すようにして入口Eの側壁部Esに埋設される。受け枠Bは、本考案の受け部の一例であり、本実施形態では横断面矩形状の金属枠で構成されるが、他の材料で構成してもよい。或いは、受け枠Bの使用に代えて、受け部を入口Eの側壁部Esに直接形成(構築)してもよい。
各々の受け枠Bは、左右方向内方側を向く第1受け面Baと、後方側(即ち入口Eから見て建物の外方側)を向く第2受け面Bbとを有する。即ち、第1,第2受け面Ba,Bbは、互いに直交して上下方向に延びる帯状の鉛直面である。
防水板Pは、入口Eの通行域1でその左右幅一杯に延びる矩形の板状に形成される。この防水板Pは、図1に示すように入口Eを遮断する位置でロック装置Xによりロック可能である。
防水板Pの左右両側端部の前側面、即ち受け枠Bの第2受け面Bbとの対向面には、上下方向に長く延びる左右一対の側部防水ゴムRsが固定(例えば接着、貼着等)される。そして、この側部防水ゴムRsが第2受け面Bbに密着すると、第2受け面Bbと防水板Pの対応する側端部との間がシール可能となる。
また防水板Pの下端面には、左右方向に長く延びる底部防水ゴムRbが固定(例えば接着、貼着等)される。そして、この底部防水ゴムRbが入口Eの通行域1の底面Ebに密着すると、底面Ebと防水板Pの下端面との間がシール可能となる。尚、入口Eの底面Ebは、本実施形態では入口Eの底部に埋設されて左右方向に延び且つ左右の受け枠Bの下端間を結合する水平枠B′の上面により形成される。
そして、図1に示すような防水板Pの入口Eへのセット状態では、入口Eが防水板Pで塞がれていて、入口Eから建物内への水の侵入を防止できるようになっている。尚、防水板Pは、平時には通行の妨げとならないよう入口Eより撤去されていて、図示しない格納場所に格納される。そして、例えば豪雨や洪水等の緊急事態の発生時にだけ格納場所より取り出されて入口Eにセットされる。
次に図5〜図9も併せて参照して、ロック装置Xの具体例について説明する。ロック装置Xは、防水板Pの上部に結合、固定される固定枠Kと、その固定枠Kに所定範囲で上下動可能に支持される縦移動枠7と、縦移動枠7に所定範囲で左右動可能に支持される横移動枠8と、縦移動枠7に枢軸6を介して支持されていて枢軸6回りに回動操作可能な主操作レバーLとを備える。その主操作レバーLは、枢軸6が中心部を相対回転可能に貫通する円形状の基部Laと、基部Laの外周部より直線状に長く延び且つ握り部として機能する先部Lbとを一体に有している。そして、主操作レバーLは、先部Lbが鉛直方向に延びる所定の待機位置L0(図8参照)から、斜め45°の方向に延びる所定の第1操作位置L1(図9参照)を経て、水平方向に延びる所定の第2操作位置L2(図2〜図5参照)までを任意に回動操作可能である。
固定枠Kは、防水板Pの、左右両側端近傍の上端面に載置、固定された基枠Kmと、基枠Kmの上面に載置、結合されて前方に延びる支持枠部Kaとを備える。基枠Kmは、防水板Pの上端部の後側面及び左右外側面にそれぞれ当接し且つ互いに直交する第1,第2垂れ壁部11,12を一体に有する。
また基枠Kmは、支持枠部Kaの後述する接続壁部16と共に防水板Pの上部に着脱可能に固定されており、その固定手段として、本実施形態では、防水板Pの上端部に下部を埋設固定されて基枠Kmの上壁部を貫通するスタッドボルト13と、これに螺合するナット14とが用いられる。尚、基枠Km及び支持壁部Kaは、これらに設けられるスタッドボルト貫通孔が左右方向の長孔となっていて、防水板Pに対する固定位置が左右方向に調節可能となっている。
固定枠Kの支持枠部Kaは、左右に間隔をおいて対向配置されて前後方向に各々延びる一対の側壁部15,15と、その両側壁部15,15間を一体に結合する平面視で概略T字状の接続壁部16とを備えており、接続壁部16の基部16aが基枠Kmの上面に固定(例えば溶接)される。
接続壁部16の先部16bは、基部16aから一段高い段部を介して前方に延び且つ両側壁部15,15間に一体的に挟着される。この先部16bの上面は、略水平で前後方向に延びる第1カム面41を構成する。また先部16bは、第1カム面41の前端より略鉛直に起立する第2カム面部42を有しており、この第2カム面部42は、本実施形態では先部16b上面に突設されて左右方向に延びる横断面矩形状の棒体17の側面で構成される。また、支持枠部Kaの一対の側壁部15,15の先部には、前後方向に長い第1長孔15h,15hが各々形成される。
一方、縦移動枠7は、各々上下方向に延びる左右の第1,第2側壁71,72と、第1,第2側壁71,72の前端相互を一体に連結、支持する中間壁73とを有する。第1,第2側壁71,72の下部には、固定枠Kの第1長孔15h,15hと直交する上下方向の第2長孔71h,72hが形成されており、それら第1長孔15h,15h及び第2長孔71h,72hには、両端を第1,第2側壁71,72に貫通、固定した支軸24の中間部が相対摺動可能に貫通する。この支軸24は、本実施形態ではボルト状に形成され、これの段付き端部の小径ネジ部にナット25を螺合、緊締することで第1側壁71に固定される。
固定枠Kは、防水板Pの、左右両側端近傍の上端面に載置、固定された基枠Kmと、基枠Kmの上面に載置、結合されて前方に延びる支持枠部Kaとを備える。基枠Kmは、防水板Pの上端部の後側面及び左右外側面にそれぞれ当接し且つ互いに直交する第1,第2垂れ壁部11,12を一体に有する。
また基枠Kmは、支持枠部Kaの後述する接続壁部16と共に防水板Pの上部に着脱可能に固定されており、その固定手段として、本実施形態では、防水板Pの上端部に下部を埋設固定されて基枠Kmの上壁部を貫通するスタッドボルト13と、これに螺合するナット14とが用いられる。尚、基枠Km及び支持壁部Kaは、これらに設けられるスタッドボルト貫通孔が左右方向の長孔となっていて、防水板Pに対する固定位置が左右方向に調節可能となっている。
固定枠Kの支持枠部Kaは、左右に間隔をおいて対向配置されて前後方向に各々延びる一対の側壁部15,15と、その両側壁部15,15間を一体に結合する平面視で概略T字状の接続壁部16とを備えており、接続壁部16の基部16aが基枠Kmの上面に固定(例えば溶接)される。
接続壁部16の先部16bは、基部16aから一段高い段部を介して前方に延び且つ両側壁部15,15間に一体的に挟着される。この先部16bの上面は、略水平で前後方向に延びる第1カム面41を構成する。また先部16bは、第1カム面41の前端より略鉛直に起立する第2カム面部42を有しており、この第2カム面部42は、本実施形態では先部16b上面に突設されて左右方向に延びる横断面矩形状の棒体17の側面で構成される。また、支持枠部Kaの一対の側壁部15,15の先部には、前後方向に長い第1長孔15h,15hが各々形成される。
一方、縦移動枠7は、各々上下方向に延びる左右の第1,第2側壁71,72と、第1,第2側壁71,72の前端相互を一体に連結、支持する中間壁73とを有する。第1,第2側壁71,72の下部には、固定枠Kの第1長孔15h,15hと直交する上下方向の第2長孔71h,72hが形成されており、それら第1長孔15h,15h及び第2長孔71h,72hには、両端を第1,第2側壁71,72に貫通、固定した支軸24の中間部が相対摺動可能に貫通する。この支軸24は、本実施形態ではボルト状に形成され、これの段付き端部の小径ネジ部にナット25を螺合、緊締することで第1側壁71に固定される。
而して、固定枠Kと縦移動枠7とは、支軸24が第1長孔15h,15h内を摺動する所定範囲内で前後方向に相対摺動可能に相互に連結され、また支軸24が第2長孔71h,72h内を摺動する所定範囲内で上下方向に相対摺動可能に相互に連結される。
また、横移動枠8は、縦移動枠7の中間壁73前面に摺動可能に重なり合う第1鉛直壁81と、第1鉛直壁81の外端に連なり前後方向に延びる第2鉛直壁82と、第2鉛直壁82の後端に連なり左右方向外方に延びる第3鉛直壁33とを一体に有する。第1鉛直壁81と中間壁73とは、左右方向に所定範囲内で相対摺動可能に連結されており、その連結手段は、本実施形態では第1鉛直壁81及び中間壁73の何れか一方に設けた左右方向の第3長孔81hと、その何れか他方に固着されて第3長孔81hを摺動可能に貫通する支持ピン73pとを備える。
横移動枠8は、防水板Pを入口Eの通行域1に立て掛けた状態で受け枠Bの前記第1受け面Baに接離可能に対面する第1係合面8aと、その立て掛け状態を保持するように前記第2受け面Bbに当接可能な第2係合面8bとを有しており、第1係合面8aには、滑り止め用のゴムシート87が貼付される。本実施形態では、第1係合面8aが、横移動枠8の第2鉛直壁82の外面で構成され、また第2係合面8bが、横移動枠8の第3鉛直壁33の前面で構成される。ところで、防水板Pを閉塞位置にロックするためのロック装置Xは、主操作レバーLの待機位置L0から第1操作位置L1への回動操作に連動して、第1係合面8aを第1受け面Baに圧接させるべく縦移動枠7に対し横移動枠8を受け部B側に左右動させる第1連動機構(本実施形態では後述する第1,第2カム機構C1,C2)と、主操作レバーLの第1操作位置L1から第2操作位置L2への回動操作に連動して、縦移動枠7に対し防水板Pを押し下げると共に、第2受け面Bbに防水板Pの対応する側端部を圧接させるべく防水板Pを前後方向一方側(実施形態では前方側)に押圧する第2連動機構(本実施形態では後述する第3カム機構C3)とを更に備えている。
上記第1連動機構は、主操作レバーLの基部Laの一側面Lasと横移動枠8との対向面間に設けられ、主操作レバーLの待機位置L0から第1操作位置L1への回動に連動して横移動枠8を受け部B側に押し込む第1カム機構C1と、主操作レバーLの基部Laの他側面Las′と縦移動枠7との対向面間に設けられ、主操作レバーLの待機位置L0から第1操作位置L1への回動に連動して主操作レバーLの基部Laを介して横移動枠8を受け部B側に押し込む第2カム機構C2とを備える。
また、横移動枠8は、縦移動枠7の中間壁73前面に摺動可能に重なり合う第1鉛直壁81と、第1鉛直壁81の外端に連なり前後方向に延びる第2鉛直壁82と、第2鉛直壁82の後端に連なり左右方向外方に延びる第3鉛直壁33とを一体に有する。第1鉛直壁81と中間壁73とは、左右方向に所定範囲内で相対摺動可能に連結されており、その連結手段は、本実施形態では第1鉛直壁81及び中間壁73の何れか一方に設けた左右方向の第3長孔81hと、その何れか他方に固着されて第3長孔81hを摺動可能に貫通する支持ピン73pとを備える。
横移動枠8は、防水板Pを入口Eの通行域1に立て掛けた状態で受け枠Bの前記第1受け面Baに接離可能に対面する第1係合面8aと、その立て掛け状態を保持するように前記第2受け面Bbに当接可能な第2係合面8bとを有しており、第1係合面8aには、滑り止め用のゴムシート87が貼付される。本実施形態では、第1係合面8aが、横移動枠8の第2鉛直壁82の外面で構成され、また第2係合面8bが、横移動枠8の第3鉛直壁33の前面で構成される。ところで、防水板Pを閉塞位置にロックするためのロック装置Xは、主操作レバーLの待機位置L0から第1操作位置L1への回動操作に連動して、第1係合面8aを第1受け面Baに圧接させるべく縦移動枠7に対し横移動枠8を受け部B側に左右動させる第1連動機構(本実施形態では後述する第1,第2カム機構C1,C2)と、主操作レバーLの第1操作位置L1から第2操作位置L2への回動操作に連動して、縦移動枠7に対し防水板Pを押し下げると共に、第2受け面Bbに防水板Pの対応する側端部を圧接させるべく防水板Pを前後方向一方側(実施形態では前方側)に押圧する第2連動機構(本実施形態では後述する第3カム機構C3)とを更に備えている。
上記第1連動機構は、主操作レバーLの基部Laの一側面Lasと横移動枠8との対向面間に設けられ、主操作レバーLの待機位置L0から第1操作位置L1への回動に連動して横移動枠8を受け部B側に押し込む第1カム機構C1と、主操作レバーLの基部Laの他側面Las′と縦移動枠7との対向面間に設けられ、主操作レバーLの待機位置L0から第1操作位置L1への回動に連動して主操作レバーLの基部Laを介して横移動枠8を受け部B側に押し込む第2カム機構C2とを備える。
次に、第1連動機構の一例である第1,第2カム機構C1,C2の構造を説明する。
横移動枠8は、これの第2鉛直壁82の内側面に短円柱状の支持ボス82bが固定(例えばビス止め)される。一方、縦移動枠7は、これの第1側壁71に、支持ボス82bを嵌挿させる円形の支持孔71aを有しており、また第2側壁72の内側面には、支持ボス82bと対向する短円柱状の支持ボス72bが固定(例えばビス止め)される。両支持ボス72b,82bには、主操作レバーLの枢軸6を挿通、支持する支持孔72bh,82bhがそれぞれ形成される。かくして、枢軸6は、縦移動枠7の第1,第2側壁71,72に支持ボス82b,72bを介して支持される。
枢軸6の一端部6aは、横移動枠8の第2鉛直壁82に嵌合、固着(例えばカシメ、溶接等)されており、これにより、枢軸6は縦移動枠7に対して、横移動枠8を介して回り止めされる。その枢軸6の他端部6bは、縦移動枠7の第2側壁72外方に張出しており、その他端部6bと第2側壁72との間に縮設した戻しばね40により、枢軸6(従って横移動枠8)が受け枠Bから離れる方向に弾発、付勢される。
このように本実施形態では、主操作レバーLを回動可能に支持するための枢軸6が、これと縦移動枠7間に設けた戻しばね40と協働して、横移動枠8を受け枠Bとは反対側の待機位置(図8(d)を参照)に付勢する付勢手段に兼用されるため、それだけ構造簡素化、延いてはコスト節減が図られる。
両支持ボス72b,82bは、主操作レバーLの基部Laを挟んで相対向しており、基部Laの両側面Las,Las′には、枢軸6を挟んで並ぶ各一対のカムボールb,b′をその一部だけ嵌合、保持するボール保持孔Lah,Lah′が凹設される。一方、両支持ボス72b,82bの、基部Laとの各対向面はカム面72bc,82bcとなっており、カム面72bc,82bcには、主操作レバーLが待機位置L0(図8参照)にある時にカムボールb,b′を落とし込む深い第1係合孔h1,h1′と、主操作レバーLが第1,第2操作位置L1,L2(図9,図5参照)にある時にカムボールb,b′が各々係合する浅い第2,第3係合孔h2,h2′;h3,h3′が凹設される。第1係合孔h1,h1′は、これと周方向に隣接する第2係合孔h2,h2′に向かうにつれて徐々に浅くなる斜面部を有する。
而して、主操作レバーLが待機位置L0(図8参照)にある時には、カムボールb,b′が深い第1係合孔h1に受容されることで、横移動枠8は、戻しばね40により受け枠Bの第1受け面Baから離間した非作動位置に保持される。また主操作レバーLが戻しばね40の弾発力に抗して待機位置L0から第1操作位置L1(図9参照)まで回動操作されると、カムボールb,b′が第1係合孔h1,h1′の斜面部を上ることで第1係合孔h1,h1′から離脱して浅い第2係合孔h2,h2′まで移動し、そこで一旦保持される。そして、この状態では、主操作レバーLの基部Laの一側面Lasが同側のカムボールbを介して横移動枠8を受け枠B側に押込むと共に、主操作レバーLの基部Laの他側面Las′が同側のカムボールb′を介して受け枠B側に押込まれるため、その双方の押込力を受けた横移動枠8は、これの第1係合面8aが受け枠Bの第1受け面Baに圧接、固定される。これに伴い、横移動枠8から反力を受ける縦移動枠7も受け枠Bに固定される。
尚、上記した横移動枠8及び縦移動枠7の受け枠Bに対する圧接、固定状態は、主操作レバーLが第1操作位置L1から第2操作位置L2(図5参照)に回動操作されることでカムボールb,b′が第2係合孔h2,h2′を出て第3係合孔h3,h3′に保持される間も、そのまま維持される。
横移動枠8は、これの第2鉛直壁82の内側面に短円柱状の支持ボス82bが固定(例えばビス止め)される。一方、縦移動枠7は、これの第1側壁71に、支持ボス82bを嵌挿させる円形の支持孔71aを有しており、また第2側壁72の内側面には、支持ボス82bと対向する短円柱状の支持ボス72bが固定(例えばビス止め)される。両支持ボス72b,82bには、主操作レバーLの枢軸6を挿通、支持する支持孔72bh,82bhがそれぞれ形成される。かくして、枢軸6は、縦移動枠7の第1,第2側壁71,72に支持ボス82b,72bを介して支持される。
枢軸6の一端部6aは、横移動枠8の第2鉛直壁82に嵌合、固着(例えばカシメ、溶接等)されており、これにより、枢軸6は縦移動枠7に対して、横移動枠8を介して回り止めされる。その枢軸6の他端部6bは、縦移動枠7の第2側壁72外方に張出しており、その他端部6bと第2側壁72との間に縮設した戻しばね40により、枢軸6(従って横移動枠8)が受け枠Bから離れる方向に弾発、付勢される。
このように本実施形態では、主操作レバーLを回動可能に支持するための枢軸6が、これと縦移動枠7間に設けた戻しばね40と協働して、横移動枠8を受け枠Bとは反対側の待機位置(図8(d)を参照)に付勢する付勢手段に兼用されるため、それだけ構造簡素化、延いてはコスト節減が図られる。
両支持ボス72b,82bは、主操作レバーLの基部Laを挟んで相対向しており、基部Laの両側面Las,Las′には、枢軸6を挟んで並ぶ各一対のカムボールb,b′をその一部だけ嵌合、保持するボール保持孔Lah,Lah′が凹設される。一方、両支持ボス72b,82bの、基部Laとの各対向面はカム面72bc,82bcとなっており、カム面72bc,82bcには、主操作レバーLが待機位置L0(図8参照)にある時にカムボールb,b′を落とし込む深い第1係合孔h1,h1′と、主操作レバーLが第1,第2操作位置L1,L2(図9,図5参照)にある時にカムボールb,b′が各々係合する浅い第2,第3係合孔h2,h2′;h3,h3′が凹設される。第1係合孔h1,h1′は、これと周方向に隣接する第2係合孔h2,h2′に向かうにつれて徐々に浅くなる斜面部を有する。
而して、主操作レバーLが待機位置L0(図8参照)にある時には、カムボールb,b′が深い第1係合孔h1に受容されることで、横移動枠8は、戻しばね40により受け枠Bの第1受け面Baから離間した非作動位置に保持される。また主操作レバーLが戻しばね40の弾発力に抗して待機位置L0から第1操作位置L1(図9参照)まで回動操作されると、カムボールb,b′が第1係合孔h1,h1′の斜面部を上ることで第1係合孔h1,h1′から離脱して浅い第2係合孔h2,h2′まで移動し、そこで一旦保持される。そして、この状態では、主操作レバーLの基部Laの一側面Lasが同側のカムボールbを介して横移動枠8を受け枠B側に押込むと共に、主操作レバーLの基部Laの他側面Las′が同側のカムボールb′を介して受け枠B側に押込まれるため、その双方の押込力を受けた横移動枠8は、これの第1係合面8aが受け枠Bの第1受け面Baに圧接、固定される。これに伴い、横移動枠8から反力を受ける縦移動枠7も受け枠Bに固定される。
尚、上記した横移動枠8及び縦移動枠7の受け枠Bに対する圧接、固定状態は、主操作レバーLが第1操作位置L1から第2操作位置L2(図5参照)に回動操作されることでカムボールb,b′が第2係合孔h2,h2′を出て第3係合孔h3,h3′に保持される間も、そのまま維持される。
本実施形態において、主操作レバーLの基部Laの一側面Lasと、同側のカムボールbと、支持ボス72bのカム面72bcとは、互いに協働して本考案の第1カム機構C1を構成しており、また主操作レバーLの基部Laの他側面Las′と、同側のカムボールb′と、支持ボス82bのカム面82bcとは、互いに協働して本考案の第2カム機構C2を構成している。次に第2連動機構の一例である第3カム機構C3について説明する。第3カム機構C3は、主操作レバーLの基部La外周に一体に突設した押圧突起Latと、主操作レバーLの第1操作位置L1から第2操作位置L2への回動操作過程で押圧突起Latと協働してカム作用を発揮し得るよう固定枠K(より具体的には可動枠部Kaの接続壁部16の先部16b)に設けられるカム面Kcとを備える。
カム面Kcは、主操作レバーLの上記回動操作過程で防水板Pを押し下げるべく押圧突起Latの先部(実施形態では先端部)が摺動可能に圧接する第1カム面部41と、主操作レバーLの上記回動操作過程で防水板Pを前方側に押圧すべく押圧突起Latの先部(実施形態では先部の前側面)が圧接する第2カム面部42とを有している。そして、押圧突起Latの先部(即ちカム面Kcに対する作用点)と枢軸6との距離は、主操作レバーLの握り部となる先部Lbの中間部と、枢軸6との距離よりも十分に短く設定される。これにより、レバー比の関係で第2連動機構(即ち押圧突起Lat及びカム面Kcよりなる第3カム機構C3)を軽快に操作可能となり、操作性が更に向上する。
ところで本実施形態では、主操作レバーLの上記回動操作過程で、押圧突起Latと第1カム面部41との係合により防水板Pを押し下げる下方押込み作用と、押圧突起Latと第2カム面部42との係合により防水板Pを前方側に押圧する前方押込み作用とのうちの一方の作用(本実施形態では下方押込み作用)が、他方の作用(本実施形態では前方押込み作用)よりも先行して実行されるように、カム面Kcにおける第1,第2カム面部41,42の配置が設定されている。尚、その作用順序を実施形態とは逆になるように、カム面Kcにおける第1,第2カム面部41,42の配置を設定してもよい。
更に本実施形態のロック装置Xは、主操作レバーLを少なくとも第1,第2操作位置L1,L2に(本実施形態では待機位置L0でも)節度感を以て切替、保持可能なクリックストップ機構CSと、主操作レバーLを少なくとも第1,第2操作位置L1,L2に(本実施形態では待機位置L0でも)ロック可能なロック機構50と、主操作レバーLが少なくとも第1,第2操作位置L1,L2に(本実施形態では待機位置L0でも)あるときに、ロック機構50をロック状態とアンロック状態とに随時切替え操作可能な切替操作部材の一例である副操作レバーSとを備える。
クリックストップ機構CSは、本実施形態では第1,第2カム機構C1,C2が兼用される。即ち、主操作レバーLの基部Laの一側面Las及び他側面Las′と、カムボールb,b′と、支持ボス72b,82bのカム面72bc,82bcにおける第1〜第3係合孔h1〜h3;h1′〜h3′と、戻しばね40とは、互いに協働して本考案のクリックストップ機構CSとしても機能するため、装置の構造簡素化が図られる。しかもこのクリックストップ機構CSにより、主操作レバーLを各位置L0,L1,L2に節度感を以て容易且つ的確に切替操作できる。
クリックストップ機構CSは、本実施形態では第1,第2カム機構C1,C2が兼用される。即ち、主操作レバーLの基部Laの一側面Las及び他側面Las′と、カムボールb,b′と、支持ボス72b,82bのカム面72bc,82bcにおける第1〜第3係合孔h1〜h3;h1′〜h3′と、戻しばね40とは、互いに協働して本考案のクリックストップ機構CSとしても機能するため、装置の構造簡素化が図られる。しかもこのクリックストップ機構CSにより、主操作レバーLを各位置L0,L1,L2に節度感を以て容易且つ的確に切替操作できる。
また副操作レバーSは、本実施形態では、主操作レバーLの基部Laに揺動可能に軸支51される。そして、その軸支部51回りに、副操作レバーSは、主操作レバーLに沿うアンロック位置S2と、主操作レバーLに対し斜めに起立するロック位置S1との間を任意に揺動操作可能である。また、副操作レバーSと主操作レバーL間には、副操作レバーSをロック位置S1側に常時付勢する戻しばね52が縮設される。これにより、主操作レバーLの握り部となる先部Lbを握りながら副操作レバーSも併せて容易にレバー操作できるため、ロック装置Xの操作性が向上する。
主操作レバーLには、アンロック位置S2の副操作レバーSを格納可能な格納凹部Liが設けられる。そして、主操作レバーLの先部Lb(握り部)を手で掴んだ操作者が副操作レバーSをも掴んで格納凹部Liまで押し込むことで、ロック機構50に対するアンロック操作が可能となる。尚、図7に明示した実施形態のように主操作レバーLを、相互に重ね合わせて結合される一対のレバー半体より分割構成した場合には、その分割面間に格納凹部Liを容易に形成可能である。
またロック機構50は、枢軸6の、副操作レバーSの基部Saとの対向周面に周方向に並んで凹設した第1〜第3凹溝6h1〜6h3と、これら凹溝6h1〜6h3に選択的に係脱可能なロックボール53と、副操作レバーSの基部Sa外周に設けられてロックボール53を受容可能なボール受け溝54と、そのボール受け溝54と隣接するようにして副操作レバーSの基部Sa外周に設けられるボール押圧面55とを備える。
而して、ボール受け溝54は、例えば図5(a)の部分拡大図に例示したように副操作レバーSがアンロック位置S2にあるときに、ロックボール53を受容することでロックボール53の凹溝6h1〜6h3からの離脱を許容し、このときは、ロック機構50がアンロック状態となって、主操作レバーLが何れの操作位置L0,L1,L2にも回動操作可能である。
而して、ボール受け溝54は、例えば図5(a)の部分拡大図に例示したように副操作レバーSがアンロック位置S2にあるときに、ロックボール53を受容することでロックボール53の凹溝6h1〜6h3からの離脱を許容し、このときは、ロック機構50がアンロック状態となって、主操作レバーLが何れの操作位置L0,L1,L2にも回動操作可能である。
一方、ボール押圧面55は、副操作レバーSがロック位置S1にあるときに、何れかの凹溝6h1〜6h3と係合状態にあるロックボール53が凹溝6h1〜6h3から離脱しない(即ち係合解除されない)ようにロックボール53を凹溝6h1〜6h3側に押圧する。このときは、ロック機構50がロック状態となるため、例えばロックボール53が第1凹溝6h1に在る場合(図8参照)には主操作レバーLが待機位置L0にロックされ、またロックボール53が第2凹溝6h2に在る場合(図9参照)には主操作レバーLが第1操作位置L1にロックされ、またロックボール53が第3凹溝6h3に在る場合(図5参照)には主操作レバーLが第2操作位置L2にロックされる。
上記したロック機構50によれば、主操作レバーLを各操作位置L0,L1,L2に確実にロックすることができる。しかも切替操作部材としての副操作レバーSの切替操作により、ロック機構50をロック状態とアンロック状態とに随時に容易に切替えできるから、ロック装置Xの操作性が良好である。
次に第1実施形態の作用を説明する。建物の入口Eは、平時には通行の妨げとならないよう、防水板Pが撤去された状態に置かれる。
例えば、集中豪雨や洪水等で外の大量の水が入口Eから建物内に侵入する虞れが生じた場合には、防水板Pを、図示しない格納場所より取出し、入口Eに図1〜図5に示すように設置、固定することで、入口Eの通行域1を防水板Pで遮断する。これにより、大量の水が入口Eから建物内に侵入するのを未然に防止できる。
次に第1実施形態の作用を説明する。建物の入口Eは、平時には通行の妨げとならないよう、防水板Pが撤去された状態に置かれる。
例えば、集中豪雨や洪水等で外の大量の水が入口Eから建物内に侵入する虞れが生じた場合には、防水板Pを、図示しない格納場所より取出し、入口Eに図1〜図5に示すように設置、固定することで、入口Eの通行域1を防水板Pで遮断する。これにより、大量の水が入口Eから建物内に侵入するのを未然に防止できる。
防水板Pの上端部には、その左右両端近傍部において、本実施形態の左右一対のロック装置L,L(より具体的には固定枠K)が予め取付、固定されている。この場合、左右一対のロック装置L,Lは、入口Eの通行域1を左右に二等分する仮想鉛直面に対し、左右対称な形状・構造とされるが、本明細書及び図面に記載した各部の参照符号は、便宜上、左右で同じとする。
防水板Pの設置に際しては、先ず、入口Eの両側壁部Esの受け枠Bに防水板Pの左右両側端部を後方側より近づけて立て掛ける。この場合、図8に示すようにロック装置Xの横移動枠8(特に第3鉛直壁83)の第2係合面8bを受け枠Bの後向きの第2受け面Bbに当接させることで、防水板Pを入口Eに立て掛けた状態に容易に保持することができる。尚、必要があれば、立て掛け姿勢をより安定させるために、作業者が防水板Pに手を軽く添えて支えるようにしてもよい。
防水板Pの上記した立て掛け状態において、受け枠Bの第2受け面Bbには、これと第2係合面8bとの当接部とは異なる位置(下方位置)で、防水板Pの前側面の側端部(従って側部防水ゴムRs)が対向近接している。而して、入口Eへの防水板Pの設置作業に際して、横移動枠8の第2係合面8bを受け枠Bの第2受け面Bbに当接させることで、入口Eに対する防水板Pの位置決めと立て掛けとを簡単な構造で容易且つ的確に行えるため、作業性が高められる。次に、防水板Pを上記の如く入口Eに立て掛けた状態で、左右一方側のロック装置Xにおいて、副操作レバーSをアンロック位置S2に一時的に揺動操作してロック機構50をアンロック状態に切換えつつ、主操作レバーLを待機位置L0(図8)から第1操作位置L1(図9)まで回動操作する。その回動操作後に副操作レバーSをロック位置S1に戻し揺動させてロック機構50をロック状態に戻すと、主操作レバーLを第1操作位置L1にロック保持できる。そして、このときの主操作レバーLの回動操作に連動して、第1連動機構(即ち第1,第2カム機構C1,C2)が縦移動枠7に対し横移動枠8を受け枠B側に左右動させることにより、横移動枠8の第2係合面8bを受け枠Bの第2受け面Bbに圧接させる。かくして、横移動枠8が受け枠Bに圧接、固定された状態となる。
防水板Pの設置に際しては、先ず、入口Eの両側壁部Esの受け枠Bに防水板Pの左右両側端部を後方側より近づけて立て掛ける。この場合、図8に示すようにロック装置Xの横移動枠8(特に第3鉛直壁83)の第2係合面8bを受け枠Bの後向きの第2受け面Bbに当接させることで、防水板Pを入口Eに立て掛けた状態に容易に保持することができる。尚、必要があれば、立て掛け姿勢をより安定させるために、作業者が防水板Pに手を軽く添えて支えるようにしてもよい。
防水板Pの上記した立て掛け状態において、受け枠Bの第2受け面Bbには、これと第2係合面8bとの当接部とは異なる位置(下方位置)で、防水板Pの前側面の側端部(従って側部防水ゴムRs)が対向近接している。而して、入口Eへの防水板Pの設置作業に際して、横移動枠8の第2係合面8bを受け枠Bの第2受け面Bbに当接させることで、入口Eに対する防水板Pの位置決めと立て掛けとを簡単な構造で容易且つ的確に行えるため、作業性が高められる。次に、防水板Pを上記の如く入口Eに立て掛けた状態で、左右一方側のロック装置Xにおいて、副操作レバーSをアンロック位置S2に一時的に揺動操作してロック機構50をアンロック状態に切換えつつ、主操作レバーLを待機位置L0(図8)から第1操作位置L1(図9)まで回動操作する。その回動操作後に副操作レバーSをロック位置S1に戻し揺動させてロック機構50をロック状態に戻すと、主操作レバーLを第1操作位置L1にロック保持できる。そして、このときの主操作レバーLの回動操作に連動して、第1連動機構(即ち第1,第2カム機構C1,C2)が縦移動枠7に対し横移動枠8を受け枠B側に左右動させることにより、横移動枠8の第2係合面8bを受け枠Bの第2受け面Bbに圧接させる。かくして、横移動枠8が受け枠Bに圧接、固定された状態となる。
次いで、左右他方側のロック装置Xにおいても、同様のレバー操作を行うことで、左右他方側でも、横移動枠8が受け枠Bに圧接、固定された状態となる。そして、このようにして左右のロック装置Xの横移動枠8が対応する左右の受け枠Bの第2受け面Bbに左右方向に突っ張り作用を発揮することで、左右の横移動枠8(従って縦移動枠7)が左右の受け枠Bに強固に固定される。
しかる後に、左右一方側のロック装置Xにおいて、副操作レバーSをアンロック位置S2に一時的に揺動操作してロック機構50をアンロック状態に切換えつつ、主操作レバーLを第1操作位置L1(図9)から第2操作位置L2(図5)まで回動操作する。その回動操作後に副操作レバーSをロック位置S1に戻し揺動させてロック機構50をロック状態に戻すと、主操作レバーLを第2操作位置L2にロック保持できる。そして、このときの主操作レバーLの回動操作に連動して、第2連動機構(即ち第3カム機構C3)が縦移動枠7に対し防水板Pを押し下げると共に、受け枠Bの第2受け面Bbに防水板Pの対応する側端部を圧接させるべく防水板Pを前方側に押圧する。
しかる後に、左右一方側のロック装置Xにおいて、副操作レバーSをアンロック位置S2に一時的に揺動操作してロック機構50をアンロック状態に切換えつつ、主操作レバーLを第1操作位置L1(図9)から第2操作位置L2(図5)まで回動操作する。その回動操作後に副操作レバーSをロック位置S1に戻し揺動させてロック機構50をロック状態に戻すと、主操作レバーLを第2操作位置L2にロック保持できる。そして、このときの主操作レバーLの回動操作に連動して、第2連動機構(即ち第3カム機構C3)が縦移動枠7に対し防水板Pを押し下げると共に、受け枠Bの第2受け面Bbに防水板Pの対応する側端部を圧接させるべく防水板Pを前方側に押圧する。
即ち、第3カム機構C3においては、主操作レバーLの基部Laの押圧突起Latと、固定枠Kの第1カム面部41との係合により防水板Pを押し下げる下方押込み作用と、押圧突起Latと第2カム面部42との係合により防水板Pを前方側に押圧する前方押込み作用とが順次に実行される。これにより、第3カム機構C3による防水板Pの下方押込みと前方押込みとを順次に、従って各々軽快に行うことができ、それだけ操作抵抗の軽減が図られる。
そして、上記第3カム機構C3による防水板Pの下方押込み作用によれば、防水板Pの下端面に固定の底部防水ゴムRbが入口Eの底面Ebに圧接して、防水板P下端からの水浸入が阻止され、一方、防水板Pの前方押込み作用によれば、防水板Pの前側面の側端部に固定の側部防水ゴムRsが受け枠Bの第2受け面Bbに圧接して、防水板Pの側端部からの水浸入が阻止される。
そして、上記第3カム機構C3による防水板Pの下方押込み作用によれば、防水板Pの下端面に固定の底部防水ゴムRbが入口Eの底面Ebに圧接して、防水板P下端からの水浸入が阻止され、一方、防水板Pの前方押込み作用によれば、防水板Pの前側面の側端部に固定の側部防水ゴムRsが受け枠Bの第2受け面Bbに圧接して、防水板Pの側端部からの水浸入が阻止される。
次いで、左右他方側のロック装置Xにおいても、同様のレバー操作を行うことで、左右他方側でも、第3カム機構C3による防水板Pの下方押込みと、前方押込みとを順次に、従って各々軽快に行うことができる。そして、このようにして左右何れのロック装置Xも第3カム機構C3が防水板Pの下方押込み作用と前方押込み作用とを各々発揮するため、防水板Pに対し下方押込みと前方押込みが各々、左右でバランスよく実行される。
かくして、左右のロック装置Xにより、入口Eを閉塞する防水板Pの左右両側端部が左右の受け枠Bにそれぞれロックされる。尚、防水板Pを入口Eより取り外すべくロック装置Xのロックを解除する場合には、上記とは逆の手順で行えばよい。
ところで第3カム機構C3の作動による防水板Pの下方押込み作用と前方押込み作用とは、それらの作用部位が防水板Pの中心より前方側及び上方側に各々偏位した位置にある。従って、この偏位に起因して、第3カム機構C3の作動時に防水板Pには前方へ倒れようとするモーメントが働くが、このモーメントによる防水板Pの倒れ動作は、倒れ角度が僅少である上、底部防水ゴムRb及び側部防水ゴムRsの弾性変形で無理なく許容される。また防水板Pの上記倒れ動作に伴い、側部防水ゴムRsの弾性変形量(従ってシール機能)は、下端に近づくにつれて多少低下するが、防水板Pに対しては、豪雨時等に外部からの水の水圧が作用して側部防水ゴムRsの下部を受け枠Bの第2受け面Bbに強く押圧する。そのため、上記作用部位の偏位に因るシール機能の低下が実用上、問題となる虞れはない。
かくして、左右のロック装置Xにより、入口Eを閉塞する防水板Pの左右両側端部が左右の受け枠Bにそれぞれロックされる。尚、防水板Pを入口Eより取り外すべくロック装置Xのロックを解除する場合には、上記とは逆の手順で行えばよい。
ところで第3カム機構C3の作動による防水板Pの下方押込み作用と前方押込み作用とは、それらの作用部位が防水板Pの中心より前方側及び上方側に各々偏位した位置にある。従って、この偏位に起因して、第3カム機構C3の作動時に防水板Pには前方へ倒れようとするモーメントが働くが、このモーメントによる防水板Pの倒れ動作は、倒れ角度が僅少である上、底部防水ゴムRb及び側部防水ゴムRsの弾性変形で無理なく許容される。また防水板Pの上記倒れ動作に伴い、側部防水ゴムRsの弾性変形量(従ってシール機能)は、下端に近づくにつれて多少低下するが、防水板Pに対しては、豪雨時等に外部からの水の水圧が作用して側部防水ゴムRsの下部を受け枠Bの第2受け面Bbに強く押圧する。そのため、上記作用部位の偏位に因るシール機能の低下が実用上、問題となる虞れはない。
以上説明したように、本実施形態の止水装置Aによれば、主操作レバーLが待機位置L0から第1操作位置L1まで回動操作される第1操作段階では、その回動操作に連動する第1連動機構(即ち第1,第2カム機構C1,C2)が、縦移動枠7に対し横移動枠8を対応する受け枠B側に左右動させて横移動枠8の第1係合面8aを受け枠Bの第1受け面Baに圧接させることにより、横移動枠8及び縦移動枠7を受け枠Bに強固に固定できる。次いで、主操作レバーLが第1操作位置L1から第2操作位置L2まで回動操作される第2操作段階では、その回動操作に連動する第2連動機構(即ち第3カム機構C3)が、縦移動枠7に対し防水板Pを押し下げて防水板Pの下端面を入口Eの底面Ebに圧接させ且つ同防水板Pを前方側に押圧して防水板Pの側端部を受け枠Bの第2受け面Bbに圧接させるので、防水板Pの左右の側端部を左右の受け枠Bに簡単、迅速にロックすることができる。
しかもロック装置Xは、これを防水板P側に集中配備でき、受け枠B側には、ロック装置Xと協働するロック専用金物(例えば被係止部材、カム部材等)を特別に設ける必要はなくなることから、全体として構造簡単でコスト節減が図られる。その上、ロック装置Xは、防水板P上部に結合される固定枠Kと、固定枠K上の縦・横移動枠7,8との組み合わせ構造により、固定枠Kをベース枠とした組立ユニットとして一纏めに取り扱い可能であるため、ロック装置Xの防水板Pへの組付作業や取外し作業を頗る簡単に行うことができる。しかも防水板Pへの取付前の組立ユニット単独で、ロック装置Xの動作確認を容易に行うことができる。
また第1連動機構に含まれる第1カム機構C1は、主操作レバーLの基部Laの一側面Lasと横移動枠8(実施形態では支持ボス82b)との対向面間に設けられ、主操作レバーLの待機位置L0から第1操作位置L1への回動操作に連動して横移動枠8を受け枠B側に押し込むカム作用を発揮する。これにより、主操作レバーLの基部Laと横移動枠8間に、小型且つ構造簡単に組込み可能であり、コスト節減が図られる。
また第1連動機構に含まれる第1カム機構C1は、主操作レバーLの基部Laの一側面Lasと横移動枠8(実施形態では支持ボス82b)との対向面間に設けられ、主操作レバーLの待機位置L0から第1操作位置L1への回動操作に連動して横移動枠8を受け枠B側に押し込むカム作用を発揮する。これにより、主操作レバーLの基部Laと横移動枠8間に、小型且つ構造簡単に組込み可能であり、コスト節減が図られる。
また第1連動機構は、主操作レバーLの基部Laの他側面Las′と縦移動枠7(実施形態では支持ボス72b)との対向面間に設けられ、主操作レバーLの待機位置L0から第1操作位置L1への回動操作に連動して主操作レバーLの基部Laを介して横移動枠8を受け枠B側に押し込む第2カム機構C2も備えている。これにより、主操作レバーLの基部Laを挟んでその両側に第1,第2カム機構C1,C2を無理なくコンパクトに組込み可能であり、しかもその両カム機構C1,C2の併用により、主操作レバーLの回動操作量に対する横移動枠8の移動量の変換比率が高められる。
また、第2連動機構としての第3カム機構C3は、主操作レバーLの基部Laに固設した押圧突起Latと、主操作レバーLの第1操作位置L1から第2操作位置L2への回動操作過程で押圧突起Latと協働してカム作用を発揮し得るよう固定枠Kに設けられるカム面Kcとを備えており、このカム面Kcは、上記回動操作過程で防水板Pを押し下げるべく押圧突起Latの先部が摺動可能に圧接する第1カム面部41と、同回動操作過程で防水板Pを前方側に押圧すべく押圧突起Latの先部が圧接する第2カム面部42とを有している。これにより、主操作レバーLの基部Laに設けた共通1個の押圧突起Latを、防水板Pに対する押下げ手段と、前方側への押圧手段とに兼用できるため、構造簡素化が図られる。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、操作レバーLを待機位置L0から第1操作位置L1を経て第2操作位置L2まで90度回動操作させるものを示したが、操作レバーLの最大回動角は、実施形態に限定されず、本考案の所期の作用効果が得られる範囲で、例えば90度以下、又は以上の任意の適宜角度にも設定可能である。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。
例えば、前記実施形態では、操作レバーLを待機位置L0から第1操作位置L1を経て第2操作位置L2まで90度回動操作させるものを示したが、操作レバーLの最大回動角は、実施形態に限定されず、本考案の所期の作用効果が得られる範囲で、例えば90度以下、又は以上の任意の適宜角度にも設定可能である。
また前記実施形態では、防水板P下端の底部防水ゴムRbを圧接させる入口Eの底面Ebを、入口E底部に埋設した水平枠B′で形成したものを示したが、入口Eの底面を入口E底部に直接形成してもよい。
また前記実施形態では、把手のない防水板Pを例示したが、防水板Pには、必要に応じて持ち運びに便利な把手を付設してもよい。また前記実施形態では、防水板Pを分割不能な一体物としたものを例示したが、防水板Pを複数の防水板要素より分割構成して、それら防水板要素の相互間を着脱可能に又は着脱不能に結合して防水板Pを構成するようにしてもよい。
また前記実施形態では、ロック装置Xの横移動枠8の第2係合面8bが係合される受け枠Bの第2受け面Bbを、受け枠Bの後側面で構成したものを示したが、本考案では、第2受け面Bbを受け枠Bの前側面で構成するようにしてもよい。この場合は、第3カム機構C3における第2カム面42も前向きに形成され、この前向きの第2カム面42を押圧突起Latが後方側に押し込む構造とすればよい。
また前記実施形態では、把手のない防水板Pを例示したが、防水板Pには、必要に応じて持ち運びに便利な把手を付設してもよい。また前記実施形態では、防水板Pを分割不能な一体物としたものを例示したが、防水板Pを複数の防水板要素より分割構成して、それら防水板要素の相互間を着脱可能に又は着脱不能に結合して防水板Pを構成するようにしてもよい。
また前記実施形態では、ロック装置Xの横移動枠8の第2係合面8bが係合される受け枠Bの第2受け面Bbを、受け枠Bの後側面で構成したものを示したが、本考案では、第2受け面Bbを受け枠Bの前側面で構成するようにしてもよい。この場合は、第3カム機構C3における第2カム面42も前向きに形成され、この前向きの第2カム面42を押圧突起Latが後方側に押し込む構造とすればよい。
また前記実施形態では、左右の受け部としての受け枠Bを、建物の入口Eの全部の通行域1を左右より挟む左右両側壁部Esにそれぞれ設けたものを示したが、入口Eの左右幅が防水板Pよりも幅広の(即ち左右方向に長い)場合は、入口Eの左右中間部の底面Ebに受け枠(図示せず)を側壁部Esより離間独立した柱状に立設して、防水板Pの対応する側端部の支持に用いるようにしてもよい。即ち、左右の受け部としての受け枠Bは、入口Eの少なくとも一部の通行域1を左右より挟むように設けられて上下方向に延びるものであればよい。
A・・・・・止水装置
B・・・・・受け枠(受け部)
Ba,Bb・・第1,第2受け面
C1,C2・・第1,第2カム機構(第1連動機構)
C3・・・・・第3カム機構(第2連動機構)
CS・・・・クリックストップ機構
E・・・・・入口
K・・・・・固定枠
Kc・・・・カム面
L・・・・・主操作レバー
L0/L1/L2・・待機位置/第1操作位置/第2操作位置
La・・・・基部
Las,Las′・・基部の一側面,他側面
Lat・・・押圧突起
Lb・・・・先部(握り部)
P・・・・・防水板
S・・・・・副操作レバー(切替操作部材)
S1/S2・・ロック位置/アンロック位置
X・・・・・ロック装置
1・・・・・通行域
6・・・・・枢軸
7・・・・・縦移動枠
8・・・・・横移動枠
8a,8b・・第1,第2係合面
40・・・・戻しばね
41,42・・第1,第2カム面部
50・・・・ロック機構
52・・・・戻しばね(付勢部材)
B・・・・・受け枠(受け部)
Ba,Bb・・第1,第2受け面
C1,C2・・第1,第2カム機構(第1連動機構)
C3・・・・・第3カム機構(第2連動機構)
CS・・・・クリックストップ機構
E・・・・・入口
K・・・・・固定枠
Kc・・・・カム面
L・・・・・主操作レバー
L0/L1/L2・・待機位置/第1操作位置/第2操作位置
La・・・・基部
Las,Las′・・基部の一側面,他側面
Lat・・・押圧突起
Lb・・・・先部(握り部)
P・・・・・防水板
S・・・・・副操作レバー(切替操作部材)
S1/S2・・ロック位置/アンロック位置
X・・・・・ロック装置
1・・・・・通行域
6・・・・・枢軸
7・・・・・縦移動枠
8・・・・・横移動枠
8a,8b・・第1,第2係合面
40・・・・戻しばね
41,42・・第1,第2カム面部
50・・・・ロック機構
52・・・・戻しばね(付勢部材)
Claims (9)
- 建物の入口(E)の少なくとも一部の通行域(1)を左右より挟むように設けられて上下方向に延びる左右の受け部(B)と、その左右の受け部(B)に左右両側端部がそれぞれ支持される防水板(P)とを備えた止水装置(A)に設けられて、前記防水板(P)をこれが前記通行域(1)を遮断する遮断位置にロック可能なロック装置において、
前記防水板(P)に結合可能な固定枠(K)と、
前記固定枠(K)に所定範囲で上下動可能に支持される縦移動枠(7)と、
前記防水板(P)を前記入口(E)に立て掛けた状態で前記左右の受け部(B)の左右方向内向きの第1受け面(Ba)に対面可能な第1係合面(8a)を有して、前記縦移動枠(7)に所定範囲で左右動可能に支持される横移動枠(8)と、
前記縦移動枠(7)に枢軸(6)を介して基部(La)が支持されていて待機位置(L0)から第1操作位置(L1)を経て第2操作位置(L2)まで回動操作可能な主操作レバー(L)と、
前記主操作レバー(L)の前記待機位置(L0)から前記第1操作位置(L1)への回動操作に連動して、前記第1係合面(8a)を前記第1受け面(Ba)に圧接させるべく前記縦移動枠(7)に対し前記横移動枠(8)を前記受け部(B)側に左右動させる第1連動機構(C1,C2)と、
前記主操作レバー(L)の前記第1操作位置(L1)から前記第2操作位置(L2)への回動操作に連動して、前記縦移動枠(7)に対し前記防水板(P)を押し下げると共に、前記受け部(B)に前記防水板(P)の側端部を圧接させるべく該防水板(P)を前後方向一方側に押圧する第2連動機構(C3)とを備えることを特徴とする、止水装置用のロック装置。 - 前記左右の受け部(B)が前後方向他方側を向く第2受け面(Bb)を有する一方、前記横移動枠(8)が、前記防水板(P)を前記入口(E)に立て掛けた状態を保持するように前記第2受け面(Bb)に当接可能な第2係合面(8b)を有しており、
前記第2受け面(Bb)には、これの前記第2係合面(8b)との当接部とは異なる位置で前記防水板(P)の側端部が当接可能であることを特徴とする、請求項1に記載の止水装置用のロック装置。 - 前記第1連動機構は、前記主操作レバー(L)の基部(La)の一側面(Las)と前記横移動枠(8)との対向面間に設けられ、該主操作レバー(L)の前記待機位置(L0)から前記第1操作位置(L1)への回動に連動して前記横移動枠(8)を前記受け部(B)側に押し込む第1カム機構(C1)を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の止水装置用のロック装置。
- 前記第1連動機構は、前記主操作レバー(L)の基部(La)の他側面(Las′)と前記縦移動枠(7)との対向面間に設けられ、該主操作レバー(L)の前記待機位置(L0)から前記第1操作位置(L1)への回動に連動して前記主操作レバー(L)の基部(La)を介して前記横移動枠(8)を前記受け部(B)側に押し込む第2カム機構(C2)を含むことを特徴とする、請求項3に記載の止水装置用のロック装置。
- 前記第2連動機構は、前記主操作レバー(L)の基部(La)に固設した押圧突起(Lat)と、前記主操作レバー(L)の前記第1操作位置(L1)から前記第2操作位置(L2)への回動操作過程で前記押圧突起(Lat)と協働してカム作用を発揮し得るよう前記固定枠(K)に設けられるカム面(Kc)とを備えた第3カム機構(C3)で構成されており、
前記カム面(Kc)は、前記回動操作過程で前記防水板(P)を押し下げるべく前記押圧突起(Lat)の先部が摺動可能に圧接する第1カム面部(41)と、前記回動操作過程で前記防水板(P)を前後方向一方側に押圧すべく前記押圧突起(Lat)の先部が圧接する第2カム面部(42)とを有しており、
前記押圧突起(Lat)の先部と前記枢軸(6)との距離は、前記主操作レバー(L)の握り部(Lb)と前記枢軸(6)との距離よりも短いことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の止水装置用のロック装置。 - 前記回動操作過程で、前記押圧突起(Lat)と前記第1カム面部(41)との係合により前記防水板(P)を押し下げる作用と、前記押圧突起(Lat)と前記第2カム面部(42)との係合により前記防水板(P)を前後方向一方側に押圧する作用とのうちの何れか一方の作用が、何れか他方の作用よりも先行して実行されるように、前記カム面(Kc)における前記第1カム面部(41)及び前記第2カム面部(42)の配置が設定されることを特徴とする、請求項5に記載の止水装置用のロック装置。
- 前記主操作レバー(L)を少なくとも前記第1操作位置(L1)及び前記第2操作位置(L2)に節度感を以て切替え、保持可能なクリックストップ機構(CS)と、
前記主操作レバー(L)を少なくとも前記第1操作位置(L1)及び前記第2操作位置(L2)にロック可能なロック機構(50)と、
前記主操作レバー(L)が少なくとも前記第1操作位置(L1)及び前記第2操作位置(L2)にあるときに、前記ロック機構(50)をロック状態とアンロック状態とに随時切替え操作可能な切替操作部材(S)とを備えることを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の止水装置用のロック装置。 - 前記切替操作部材は、前記主操作レバー(L)の基部(La)に軸支(51)されて、該主操作レバー(L)に沿うアンロック位置(S2)と、該主操作レバー(L)に対し起立するロック位置(S1)との間を揺動操作可能な副操作レバー(S)で構成され、
前記副操作レバー(S)は、前記アンロック位置(S2)で前記ロック機構(50)をアンロック状態とすると共に、前記ロック位置(S1)で前記ロック機構(50)をロック状態とし、前記副操作レバー(S)と前記主操作レバー(L)間には、該副操作レバー(S)を前記ロック位置(S1)側に常時付勢する付勢部材(52)が介装されることを特徴とする、請求項7に記載の止水装置用のロック装置。 - 前記枢軸(6)は、前記縦移動枠(7)に左右動可能に支持されると共に前記横移動枠(8)に連結され、
前記枢軸(6)と前記縦移動枠(7)間には、該枢軸(6)を介して前記横移動枠(8)を前記受け部(B)から離間する方向に弾発する戻しばね(40)が介装されることを特徴とする、請求項1〜8の何れか1項に記載の止水装置用のロック装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018004696U JP3220078U (ja) | 2018-11-13 | 2018-11-13 | 止水装置用のロック装置 |
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Cited By (1)
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---|---|---|---|---|
JP2021050552A (ja) * | 2019-09-25 | 2021-04-01 | ミサワホーム株式会社 | 着脱式止水装置 |
-
2018
- 2018-11-13 JP JP2018004696U patent/JP3220078U/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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