JP3219944B2 - スプラッシュガード機能を備えた床面洗浄機 - Google Patents

スプラッシュガード機能を備えた床面洗浄機

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JP3219944B2
JP3219944B2 JP23062494A JP23062494A JP3219944B2 JP 3219944 B2 JP3219944 B2 JP 3219944B2 JP 23062494 A JP23062494 A JP 23062494A JP 23062494 A JP23062494 A JP 23062494A JP 3219944 B2 JP3219944 B2 JP 3219944B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータによって回転さ
れる洗浄ブラシ又はパッドに対して、清水或は洗浄液
(以下単に洗浄水と云う)を供給して床面の洗浄を行う
床面洗浄機の技術分野で利用されるものであって、具体
的には、洗浄時に洗浄ブラシ又はパッドの回転によって
洗浄水が外部に飛散したり、或は、溢れ出ることを防止
することができるスプラッシュガード機能を備えた床面
洗浄機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の床面洗浄機には、例えば特開昭6
3−242214号公報の各図に記載されているよう
に、機体の底面に、洗浄ブラシ又はパッドの前方部及び
左右側面図を囲む全体が断面略コ字形状に形成されたス
カートと呼ばれる床面接触式のスプラッシュガード(保
護カーテン)を取付けることによって、洗浄水が外部に
飛散したり溢れ出ることを防止していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ゴム等の弾性
部材を用いて造ったスカートの底部を床面に接地させる
ことにより、洗浄水の飛散とか溢出を防止するように構
成した上記従来の接触式スプラッシュガードには、床
面に凹凸とか段差等があると、スカートとの間に隙間が
生じて、この隙間から洗浄水が飛散したり溢れ出たりす
る。スカートは床面との摩擦によって摩耗する消耗品
であるから、一定時間使用するとこれを新しいものと交
換する必要が有る。床面に接触しているスカートの下
端面が床面上のゴミをラッセルしてしまうため、その掃
除が面倒である。給水した洗浄水は、洗浄後に洗浄機
の前進に従って断面略コ字状に形成したスカート後方部
の開口部から順次後方に排出され、次いでスキージーに
よって吸引されて回収される構成に成っているため、非
常に大量の洗浄水が浪費される。と云った各種の問題点
があった。
【0004】従って本発明の技術的課題は、エアーシー
ルを利用した非接触式のスプラッシュガードを使用する
ことによって、床面との隙間の発生及び床面との接触に
よる摩耗の問題を解消し、且つ、ゴミをラッセルする問
題も解消して、優れた洗浄水の飛散防止機能と溢出防止
機能を発揮できると共に、給水された洗浄水を比較的長
い時間洗浄に利用して、水の浪費を極力防止するように
工夫した床面洗浄機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の技術的課題を解決
するために本発明で講じた手段は以下の如くである。
【0006】洗浄水を給水しながら洗浄ブラシ又はパッ
ドを回転して床面を洗浄し、洗浄後の汚水をスキージー
で吸水して汚水タンクに回収するように構成した床面洗
浄機に於いて、
【0007】(1) 上記洗浄ブラシ又はパッドの前方
部と左右両側部を囲むように圧縮エアーの供給管を配管
し、この供給管の底面側には床面に向けて圧縮エアーを
内向きに噴射してエアーシールを形成する多数のノズル
を設け、且つ、この供給管の後端部の間に上記洗浄ブラ
シ又はパッドの後方部を囲むゴムブレードを取付けると
共に、これ等供給管とゴムブレードに囲まれた内部に給
水パイプを通して洗浄水を給水するように構成するこ
と。
【0008】(2) 洗浄ブラシ又はパッドの廻りを囲
むように圧縮エアーの供給管を配管し、この供給管の底
面側には床面に向けて圧縮エアーを内向きに噴出してエ
アーシールを形成する多数のノズルを設け、且つ、この
供給管に囲まれた内部に給水パイプを通して洗浄水を給
水するように構成すること。
【0009】(3) スキージーに対して汚水吸込み用
の吸引作用を及ぼす吸引ブロアーの排気を、エアーシー
ルの空気源として洗浄ブラシ又はパッドを囲むように配
管した供給管に供給するように構成すること。
【0010】(4) 洗浄ブラシ又はパッドを囲む供給
管の底面側に、床面に向けて圧縮エアーを内向きに噴射
してエアーシールを形成する多数のスリットを形成する
こと。
【0011】(5) 給水パイプからの洗浄水の給水
を、一定時間間隔で間欠給水、又は、絞り給水するよう
に構成すること。
【0012】(6) 洗浄ブラシ又はパッドの後方部を
囲むゴムブレードにオーバーフロー用の穴を設けると共
に、このゴムブレードに該穴を一定時間間隔又は必要時
に開口する開閉弁を取付けること。
【0013】(7) 洗浄ブラシ又はパッドの後方部を
囲むゴムブレードにオーバーフロー用の穴を設けると共
に、このゴムブレードに一定時間間隔又は必要時にゴム
ブレードを床面より引上げる引上げ装置を取付けたこ
と。
【0014】(8) 供給管に圧縮エアーを供給する空
気管の途中に排気口を形成し、この排気口の部分には一
定時間間隔又は必要時に、逃がし弁を切換作動して吸引
ブロアーから送られてくる圧縮エアーを排気口に逃がす
切換装置を設けること。
【0015】(9) 供給管によって囲まれた範囲内
に、洗浄水の汚れ具合を検出する光センサを設け、この
光センサが検出した洗浄水の汚れ具合が設定レベルを超
えた場合に、引上げ装置によるゴムブレードの引上げ、
又は、切換装置による逃がし弁の切換作動を行うように
構成すること。
【0016】
【作用】上記(1)〜(9)で述べた各手段は以下の如
く作用する。
【0017】 上記(1)で述べた手段によれば、供
給管の底面側に設けた多数のノズルから床面に向けて噴
射される圧縮エアーは、洗浄ブラシ又はパッドの前方部
と左右両側部に非接触式のエアーシール(エアーカーテ
ン)を構成し、且つ、残る後方部はゴムブレードで囲ま
れるため、これ等エアーシールとゴムブレードによって
洗浄水の飛散と溢出が防止でき、またエアーシールは非
接触式であるため、床面との隙間の発生、摩耗の問題を
解消できると共に、ゴミのラッセルの問題も、ノズルが
圧縮エアーを床面に向けて内向きに噴射して外寄りのゴ
ミを内側に強制的に取込むことができるため、これを確
実に防止でき、更に、洗浄水をエアーシールとゴムブレ
ードで囲まれたスプラッシュガードの内部に溜め込み、
且つ、この洗浄水が溜っている部分で洗浄ブラシ又はパ
ッドを回転して洗浄するため、洗浄水を浪費することな
く比較的長い時間に亘って優れた洗浄作用を発揮するこ
とを可能にする。
【0018】 上記(2)で述べた手段によれば、洗
浄ブラシ又はパッドの廻りをエアーシールで囲み、且
つ、この囲みの内部、即ち、スプラッシュガードの内部
に洗浄水を給水することによって、洗浄水を外部に飛散
させたり溢出させることなく、また、上記で述べた非
接触式スプラッシュガードの特徴を同様に発揮して、優
れた洗浄作用を発揮することを可能にする。
【0019】 上記(3)で述べた手段によれば、洗
浄後の汚水を吸引するスキージーに対して吸引作用を及
ぼす吸引ブロアーの排気を、そのままエアーシールの空
気源、即ち、圧縮エアーとして供給管に供給するように
構成したため、エアーシール用として特別にエアーポン
プ等を設ける必要がなく、従って、床面洗浄機全体の構
成を簡略化することを可能にする。
【0020】 上記(4)で述べた手段によれば、供
給管の底面側に形成したスリットから圧縮エアーを床面
に対して内向きに噴射してエアーシールを形成すること
によって、上記及びで述べた非接触式スプラッシュ
ガードと同様の作用を発揮することを可能にする。
【0021】 上記(5)で述べた手段によれば、エ
アーシール及びゴムブレードによって囲まれたスプラッ
シュガードの内部に洗浄水を溜め、この内部で洗浄水を
外に溢出させずに洗浄ブラシ又はパッドによる洗浄を行
う関係で、洗浄水は間欠給水、又は、絞り給水するだけ
で充分に足りるから、常時給水を続ける従来の洗浄機に
比較して洗浄水の給水量を大幅に少くすることを可能に
する。
【0022】 上記(6)で述べた手段によれば、エ
アーシールとゴムブレードによって囲まれたスプラッシ
ュガードの内部に溜った洗浄水が汚れた場合とか、一定
量を超えた場合には、一定時間間隔又は必要時に開閉弁
が開いてゴムブレードに形成したオーバーフロー用の穴
を開口するため、これ等汚れた洗浄水、又は、余分な洗
浄水を外部後方にオーバーフローさせて新しい洗浄水と
入れ替えたり、排水させたりすることを可能にする。
【0023】 上記(7)で述べた手段によれば、エ
アーシールとゴムブレードによって囲まれたスプラッシ
ュガードの内部に溜った洗浄水の量が一定量を超える
と、ゴムブレードに形成したオーバーフロー用の穴から
これを外部後方に流出させてスキージーに吸引させるこ
とができ、また、一定時間間隔又は必要時に引上げ装置
がゴムブレードを床面から引上げるから、スプラッシュ
ガード内の汚れた洗浄水を外部に流出させてスキージー
に吸引させ、その後、ゴムブレードを押し下げて洗浄水
を再給水すれば、スプラッシュガード内の洗浄水を新た
な洗浄水と交換することを可能にする。
【0024】 上記(8)で述べた手段によれば、切
換装置が逃がし弁を切換えて圧縮エアーを排気口に逃が
すと、供給管への圧縮エアーの供給が止まってエアーシ
ールが無くなるから、洗浄で汚れた洗浄水をスプラッシ
ュガードの外に流してスキージーに吸引させ、その後、
逃がし弁を元に戻してスプラッシュガードを再形成し、
洗浄水を再給水すれば、スプラッシュガード内の洗浄水
を新たな洗浄水と交換することを可能にする。
【0025】 上記(9)で述べた手段によれば、ス
プラッシュガード内に溜った洗浄水の汚れ具合が設定レ
ベルを超えると、光センサがこれを検知して引上げ装置
又は切換装置を作動するため、上記及びで述べた洗
浄汚水の交換作用を発揮して、新たな洗浄水で床面の洗
浄を再開することを可能にする。
【0026】以上の如くであるから、上記の手段によっ
て上述した技術的課題を解決して、前記従来の技術の問
題点を解消することができる。
【0027】
【実施例】以下に、上述した本発明に係るスプラッシュ
ガード機能を備えた床面洗浄機の好適な実施例を添付し
た図面と共に詳細に説明する。
【0028】図1は本発明に係るスプラッシュガード機
能を備えた床面洗浄機の一実施例を示した側断面図、図
2は要部の構成を説明した平面図であって、これ等の図
面に於いて、1は床面洗浄機の機体、1aは運転用のハ
ンドル、2はモータ2Mによって駆動回転する車輪、3
はモータ3Mによって回転して床面を洗浄するロールタ
イプの洗浄ブラシ、3aと3bはこの洗浄ブラシ3を支
持するアーム、4は機体1内に搭載した汚水タンク、4
aはタンク4内の汚水DWを排水する排水用ホース、5
はモータ5Mによって回転して吸引パイプ6を通して上
記の汚水タンク4に吸引作用を及ぼす吸引ブロアーであ
って、汚水タンク4内に及ぼされた吸引力は汚水パイプ
7を通して機体1の後部に設けたスキージー8に作用し
て、床面上の汚水を汚水タンク4内に吸引回収する仕組
に成っている。
【0029】10はブラシカバー、12は上述した洗浄
ブラシ3の前方部と左右両側部を囲むように、全体を図
2に示す如く後方部を開放した略コ字状に形成した圧縮
エアーの供給管で、図示のように洗浄ブラシ3を囲んだ
状態で機体1の前部底面に固定したこの供給管12に
は、根端を上述した吸引ブロアー5の排気口に接続した
空気管11の先端部が接続され、吸引ブロアー5から排
気される圧縮エアーを供給管12に供給する一方、この
供給された圧縮空気は、供給管12の底面側に夫々床面
に向けて少し内向きに傾斜させて突設した多数のノズル
13…より勢い良く噴射して、洗浄ブラシ3の前方部と
左右両側にエアーシール(エアーカーテン)を形成する
ように構成されている。
【0030】次に、17は上記略コ字状に形成した供給
管12の開放した後端部間に架設した取付板(ステー)
であって、この取付板17の外側面(後面)には供給管
12の開放した後端部を塞ぐゴムブレード15が取付け
られていて、常時は図4の如く下端を床面に密接させた
状態に成っている。
【0031】図3は上述したゴムブレード15の正面図
を示したものであって、このゴムブレード15には吃水
線WLに面して多数のオーバーフロー用の穴15a…が
穿設され、また、取付板17にも図2或は図4に示した
断面図に示す如く洗浄水WAを排出するための多数の流
出穴17a…が穿設されていて、上記エアーシールとゴ
ムブレード15で囲まれたスプラッシュガード内に溜っ
た洗浄水WAが吃水線WLを超えた場合には、一定時間
間隔又は必要に応じてON可能なソレノイド16がゴム
ブレード15のオーバーフロー用の穴15a…を閉塞し
ていた開閉弁16bを開いて、この余分な洗浄水WAを
該穴15a…から後方に排水して、機体1の走行に従っ
て上述したスキージー8に吸引する仕組に成っている。
【0032】14Tと14Sは上述したスプラッシュガ
ード内に溜った洗浄水WAの汚れ具合を検出するため
に、上記供給管12の下側部間に取付けた発光部と受光
部から成る光透過型センサで、代りに反射型のセンサを
使用する場合もある。
【0033】尚、上述したソレノイド16を上記ゴムブ
レード15を上下にスライドする引上げ装置として使用
し、且つ、このソレノイド16のロッド16aを上記ゴ
ムブレード15の上端部に接続して、ソレノイド16が
ONするとゴムブレード15を床面上から引上げて上記
スプラッシュガード内に溜った洗浄水WAを全て後方に
逃がし、上述したスキージー8によってこの洗浄水WA
(洗浄汚水)を吸引するように構成する場合もある。
【0034】更に図中、VTはバッテリ、9は給水ポン
プ9Pの給水作用を受けて機体1に搭載した清水タンク
(図面では汚水タンク4にかくれて見えない)から上記
スプラッシュガードの内部に洗浄水WA(清水)を供給
する給水パイプであって、9aはこの給水パイプ9の先
端に接続した多数の散水孔9b…を穿設した散水パイプ
を示す。
【0035】以上、図1から図4に示した本発明の実施
例によれば、洗浄ブラシ3を囲んで後方部のゴムブレー
ド15を除くその三方にエアーシールによる非接触式の
スプラッシュガードを造ることができ、而かも、このス
プラッシュガードの内部に洗浄水WAを給水して一定量
溜め、この洗浄水WAが溜った内部で洗浄ブラシ3を回
転して床面を洗浄するため、洗浄水WAを無駄に浪費す
ることなく床面を洗浄することができ、また、洗浄ブラ
シ3の回転による洗浄水WAの飛散と溢出は、上記のス
プラッシュガードが確実にこれを防止することができ
る。
【0036】更に、上述したスプラッシュガード内の洗
浄水WAが汚れてしまったり、必要以上溜ってしまった
場合には、一定時間間隔又は必要に応じてONされるソ
レノイド16がゴムブレード15のオーバーフロー用の
穴15a…を開口して順次オーバーフローさせるため、
汚れた洗浄水WAを新しいものと入れ替えたり、不必要
な洗浄水WAを排水することができる。
【0037】また、スプラッシュガード内に溜った洗浄
水WAが洗浄によって汚れた場合は、光センサ14T,
14Sがその汚れ具合を検知し、汚れレベルが設定値を
超えると、上述したソレノイド16がONしてゴムブレ
ード15の全体を引上げ、汚れた洗浄水WAの全部を後
方に逃がして新しい洗浄水と交換することもできる。
【0038】洗浄水WAの供給用ポンプ9Pは、ゴムブ
レード15がスプラッシュガードの後方部を閉じている
時は停止、又は、絞り運転していて、ゴムブレード15
がソレノイド16によって引上げられて汚れた洗浄水W
Aが排出されると、作動して新たな洗浄水を給水し、一
定量の給水が終ると再び給水を停止又は絞る間欠給水を
繰返す仕組に成っている。
【0039】尚、上記ソレノイド16によるゴムブレー
ド15の引上げをタイマーを用いて一定時間毎に自動的
に行って、汚れた洗浄水WAの交換を定期的に行う場合
もある。
【0040】図5は本発明に係るスプラッシュガード機
能を備えた床面洗浄機の他の実施例の要部構成を説明し
た平面図であって、この実施例では、洗浄ブラシ3を囲
む圧縮エアーの供給管12を、洗浄ブラシ3の後方部側
にも配管12aすることによって、洗浄ブラシ3の周囲
全てに圧縮エアーの噴射によるエアーシールを形成し、
この全周をエアーシールにしたスプラッシュガードの内
部に洗浄水WAを給水して洗浄するように構成されてい
る。
【0041】図7は、以上の如く洗浄ブラシ3の廻り全
てをエアーシールで囲む形式の床面洗浄機に使用する圧
縮エアー切換装置の構成を説明した一部断面側面図であ
って、図中、11aは前述した空気管11の途中に分岐
形成した排気口、18はこの排気口11aと空気管11
の通路を切換えて開閉する逃がし弁、18Mは逃がし弁
18を切換作動するモータを示す。
【0042】以上の如く構成した切換装置によれば、通
常の洗浄運転時には、上記の逃がし弁18は排気口11
aを閉じて吸引ブロアー5から送られてくる圧縮エアー
を全て供給管12側に送っているが、前述した光センサ
14T,14Sが洗浄水WAの汚れ(レベルオーバー)
を検知した場合、或は、タイマーがタイムオーバーした
場合には、モータ18Mが作動して逃がし弁18を図示
した状態、即ち、空気管11の通路を閉じて排気口11
aを開口する状態に切換作動するように構成されてい
る。
【0043】以上の如く排気口11aを開口すると、圧
縮エアーを全て排気口11aから排出するため、洗浄ブ
ラシ3の廻りに形成していたエアーシールを完全に消失
させて、洗浄水WAを後方のスキージー8に吸引させる
ことができ、またその後、モータ18Mで逃がし弁18
を元の排気口11aを閉じた状態に戻し、給水パイプ9
から洗浄水WAを再び給水することによって、再形成さ
れたスプラッシュガードの内部に新たな洗浄水WAを溜
めて洗浄を再開することができる。
【0044】図6は本発明の別の実施例の要部構成を説
明した平面図であって、上述した実施例では、いずれも
圧縮エアーを供給管12及び12aの底面側に内向きに
傾斜して突設した多数のノズル13…から床面に向けて
噴射してエアーシールを形成しているが、この実施例で
は供給管12或は12aの底面側に多数のスリット13
S…を形成して、圧縮エアーをこれ等各スリット13S
から床面に向けて内向きに噴射させて、エアーシールを
形成するように構成されている。
【0045】尚、図面に示した各実施例では洗浄ブラシ
3としてロールタイプのブラシが記載されているが、代
りに、デイスク(円盤)タイプのブラシを使用したり、
更には、ロールタイプ或はデイスクタイプのパッドを代
りに使用する場合もあるから、使用する洗浄部材がロー
ルタイプのブラシのみに限定されないことは勿論であ
り、また、デイスクタイプのブラシ又はパッドを用いる
場合は、これを囲む供給管12の全体も同様に円形状に
形成されて、円形のエアーシール、即ち、スプラッシュ
ガードが構成されることは勿論である。
【0046】図8は本発明の電機的構成を説明したブロ
ック図であって、図中、20は制御部の中心を成すCP
U、21はシステムプログラムを格納したメモリで、こ
れ等CPU20とメモリ21の間にバス22を介して接
続したインターフェイス回路23に、上述した車輪用モ
ータ2M、ブラシ駆動用モータ3M、ブロアー用モータ
5M、給水ポンプ9P用のモータ9M及び逃がし弁用モ
ータ18Mの各モータ類と、汚れ検出用のセンサ14
T,14S又はタイマーと、オーバーフロー用の穴15
a…を開閉する開閉弁16bの開閉手段、又は、ゴムブ
レード15の引上げ装置を構成するソレノイド16が接
続され、更に、表示パネル1Tと運転スイッチ24が接
続されていて、夫々がメモリ21に格納したシステムプ
ログラムに従って制御作動される仕組に成っている。
【0047】本発明に係るスプラッシュガード機能を備
えた床面洗浄機は以上述べた如き構成であるから、洗浄
ブラシ3又はパッドの廻りにエアーシール及びゴムブレ
ード15によるスプラッシュガードを形成し、この内部
に洗浄水WAを給水して洗浄ブラシ3又はパッドをモー
タ3Mで回転すると、給水された洗浄水WAはスプラッ
シュガードのシール作用によってこの中に溜められた状
態になり、機体1の走行中もこの溜められた状態を維持
するため、洗浄ブラシ3又はパッドを溜った洗浄水WA
の内部で洗浄回転させて優れた洗浄作用を発揮すること
ができる。
【0048】また、上記洗浄ブラシ3又はパッドによる
洗浄運転の間は、洗浄水WAの給水は一時停止又は絞り
給水(間欠給水)されるため、図9に示す如くその給水
量を従来の連続給水するものに比較して大幅に少くし
て、その分給水時間、即ち、洗浄運転の時間を長くする
ことができる。
【0049】加えて、洗浄によって汚れた洗浄水WA
は、汚れ検知センサ14T,14Sによるレベル検知、
又は、タイマーのタイムアップに従ってソレノイド16
がゴムブレード15に取付けた開閉弁16bを開動して
オーバーフロー用の穴15a…を開くため、順次汚れた
洗浄水WAをこの穴15aから排水して新しいものと入
れ替えることができ、更には、引上げ装置(ソレノイド
16)或は切換装置(モータ18M)が作動して、ゴム
ブレード15の全体を引上げたり圧縮エアーの供給を停
止して、洗浄ブラシ3又はパッドの部分から全ての汚れ
た洗浄水WAを排出して新しい洗浄水WAと交換するこ
とも可能であり、更に、洗浄時には、エアーシールによ
る非接触式スプラッシュガードによって、洗浄水WAを
周囲に飛散させたり溢出させたりすることなく、また、
床面上のゴミをラッセルするようなこともなく、きれい
に洗浄することができる。
【0050】
【発明の効果】以上述べた次第で、本発明に係るスプラ
ッシュガード機能を備えた床面洗浄機によれば、非接触
式スプラッシュガードによって周囲に洗浄水を飛散させ
たり溢出させることなく、床面をきれいに洗浄すること
ができ、また、非接触式であるためスカート(保護カー
テン)を交換するとかラッセルしたゴミを掃除すると云
った手間が掛らず、誰にでも手軽に使用できる利便性と
経済性を備え、更に、洗浄水の使用量が少いので1回の
補給で長時間洗浄したり、或は、洗浄水(清水)用のタ
ンク及び汚水タンクを小容量化して、洗浄機全体を小型
化できると云った利点を発揮できるものであって、スキ
ージーに汚水吸引用の吸引作用を及ぼす吸引ブロアーの
排気をそのままエアーシールの空気源として利用するこ
とにより、構成の簡略化と低コスト化を可能にした点と
相俟って、その効果は極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスプラッシュガード機能を備えた
床面洗浄機の内部構成を説明した側断面図である。
【図2】本発明の要部の構成を示した平面図である。
【図3】本発明で使用するゴムブレードの正面図であ
る。
【図4】後部ゴムブレード部分の断面図である。
【図5】本発明の他の実施例の要部構成を説明した平面
図である。
【図6】同じく本発明の他の実施例の要部構成を説明し
た平面図である。
【図7】図5に示した実施例に於ける切換装置部分の構
成を説明した要部の一部断面側面図である。
【図8】本発明の電気的構成を説明したブロック図であ
る。
【図9】本発明と従来装置の給水量の差をグラフにして
示した図である。
【符号の説明】
WA 洗浄水(清水) 1 洗浄機の機体 3 洗浄ブラシ 5 吸引ブロアー 8 スキージー 9 給水パイプ 11 空気管 11a 排気口 12,12a 供給管 13 ノズル 13S スリット 14T,14S 汚れ検知センサー 15 ゴムブレード 15a オーバーフロー用穴 16 ソレノイド(引上げ装置) 16b 開閉弁 18 逃がし弁(切換装置)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄水を給水しながら洗浄ブラシ又はパ
    ッドを回転して床面を洗浄し、洗浄後の汚水をスキージ
    ーで吸水して汚水タンクに回収するように構成した床面
    洗浄機に於いて、 上記洗浄ブラシ又はパッドの前方部と左右両側部を囲む
    ように圧縮エアーの供給管を配管し、この供給管の底面
    側には床面に向けて圧縮エアーを内向きに噴射してエア
    ーシールを形成する多数のノズルを設け、且つ、この供
    給管の後端部の間に上記洗浄ブラシ又はパッドの後方部
    を囲むゴムブレードを取付けると共に、これ等供給管と
    ゴムブレードに囲まれた内部に給水パイプを通して洗浄
    水を給水するように構成したことを特徴とするスプラッ
    シュガード機能を備えた床面洗浄機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した床面洗浄機に於い
    て、洗浄ブラシ又はパッドの廻りを囲むように圧縮エア
    ーの供給管を配管し、この供給管の底面側には床面に向
    けて圧縮エアーを内向きに噴出してエアーシールを形成
    する多数のノズルを設け、且つ、この供給管に囲まれた
    内部に給水パイプを通して洗浄水を給水するように構成
    したことを特徴とするスプラッシュガード機能を備えた
    床面洗浄機。
  3. 【請求項3】 スキージーに対して汚水吸込み用の吸引
    作用を及ぼす吸引ブロアーの排気を、エアーシールの空
    気源として洗浄ブラシ又はパッドを囲むように配管した
    供給管に供給するように構成したことを特徴とする請求
    項1又は2記載のスプラッシュガード機能を備えた床面
    洗浄機。
  4. 【請求項4】 洗浄ブラシ又はパッドを囲む供給管の底
    面側に、床面に向けて圧縮エアーを内向きに噴射してエ
    アーシールを形成する多数のスリットを形成したことを
    特徴とする請求項1又は2記載のスプラッシュガード機
    能を備えた床面洗浄機。
  5. 【請求項5】 給水パイプからの洗浄水の給水を、一定
    時間間隔で間欠給水、又は、絞り給水するように構成し
    たことを特徴とする請求項1又は2記載のスプラッシュ
    ガード機能を備えた床面洗浄機。
  6. 【請求項6】 洗浄ブラシ又はパッドの後方部を囲むゴ
    ムブレードにオーバーフロー用の穴を設けると共に、こ
    のゴムブレードに該穴を一定時間間隔又は必要時に開口
    する開閉弁を取付けたことを特徴とする請求項1記載の
    スプラッシュガード機能を備えた床面洗浄機。
  7. 【請求項7】 洗浄ブラシ又はパッドの後方部を囲むゴ
    ムブレードにオーバーフロー用の穴を設けると共に、こ
    のゴムブレードに一定時間間隔又は必要時にゴムブレー
    ドを床面より引上げる引上げ装置を取付けたことを特徴
    とする請求項1記載のスプラッシュガード機能を備えた
    床面洗浄機。
  8. 【請求項8】 供給管に圧縮エアーを供給する空気管の
    途中に排気口を形成し、この排気口の部分には一定時間
    間隔又は必要時に、逃がし弁を切換作動して吸引ブロア
    ーから送られてくる圧縮エアーを排気口に逃がす切換装
    置を設けたことを特徴とする請求項2記載のスプラッシ
    ュガード機能を備えた床面洗浄機。
  9. 【請求項9】 供給管によって囲まれた範囲内に、洗浄
    水の汚れ具合を検出する光センサを設け、この光センサ
    が検出した洗浄水の汚れ具合が設定レベルを超えた場合
    に、引上げ装置によるゴムブレードの引上げ、又は、切
    換装置による逃がし弁の切換作動を行うように構成した
    ことを特徴とする請求項6又は7記載のスプラッシュガ
    ード機能を備えた床面洗浄機。
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