JP3219194B2 - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型プローブ顕
微鏡(Scanning Probe Microscope、略称SPM)に関
し、特に、探針または探針が連結されたカンチレバーな
どの機械共振部をその共振周波数で振動させ、探針と試
料とが近接した際の共振周波数の変化量Δfを、周波数
検出する動的観察法の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ顕微鏡は、試料表面と探
針(プローブ)との間に作用する電流や力などを検出
し、その物理量を一定に保ちつつ探針を試料表面に沿っ
て走査することで像を形成する顕微鏡であり、原子レベ
ルの分解能を有する。この走査型プローブ顕微鏡の1つ
に原子間力顕微鏡(Atomic Force Microscope、略称A
FM)があり、原子間力顕微鏡の観察方法に、静的観察
法と動的観察法とがある。本発明は、とくに動的観察法
の原子間力顕微鏡に関する。
【0003】動的観察法は、先端に探針を有するカンチ
レバーを、その共振周波数付近で振動させ、探針を試料
表面に近づける。探針を試料に近づけると、探針と試料
との間の相互作用による力が変化し、カンチレバーの共
振周波数が変化する。したがって、この共振周波数の変
化量を一定に保つようにカンチレバーと試料との距離を
フィードバック制御しつつ探針による試料の表面の走査
を行うことによって、試料表面の画像を形成することが
できる。
【0004】この動的観察法において、カンチレバーの
共振周波数の変化を、周波数検出装置を用いて検出する
方法が注目されている。周波数検出装置は、入力される
発振信号の周波数の変化に応じて出力信号の電圧レベル
が変化する周波数/レベル変換回路を有し、カンチレバ
ーを共振させる機械的発振手段からの発振信号を周波数
/レベル変換回路に入力し、周波数/レベル変換回路か
らの出力信号の変化に基づいて、探針と試料との距離を
一定に制御するとともに、画像を形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、周波
数検出装置は入力される発振信号の周波数の変化に応じ
て電圧レベルが変化し、これに基づいて探針と試料との
間隔制御、および画像形成を行うので、周波数検出装置
の感度が低く、入力される信号の周波数の変化量が小さ
いときには、出力信号の変化量も小さくなり、精度良く
制御および画像形成を行うことができない。
【0006】本発明の目的は、機械的発振手段からの発
振信号の周波数変化が小さい場合であっても出力信号の
変化を大きくし、高感度で周波数を検出することができ
る周波数検出装置、およびそれを用いて感度を向上させ
た走査型プローブ顕微鏡を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、探針と試料と
の距離に応じて共振周波数が変化する機械的共振部と、
機械的共振部を共振させるとともに、機械的共振部の共
振周波数の発振信号を出力する機械的発振手段と、機械
的発振手段からの発振信号の高調波信号を生成する周波
数逓倍回路、および周波数逓倍回路からの高調波信号の
周波数の変化に応じて出力信号の信号レベルが変化する
周波数/レベル変換回路を備える周波数検出装置と、周
波数/レベル変換回路からの出力信号に応答して、機械
的共振部が予め定める一定の共振周波数で振動するよう
に探針と試料との距離を制御する位置制御機構とを含
み、周波数/レベル変換回路は、水晶発振子または高安
定圧電発振子を備える電圧制御発振回路を用いた位相同
期ループ回路であり、周波数検出装置は、予め定める単
一の高調波信号の周波数帯域のみが、周波数/レベル変
換回路の変換可能な周波数帯域内に含まれるように、機
械的発振手段からの発振信号の周波数を変換する周波数
変換回路であって、局部発振器を有し、機械的発振手段
からの発振信号を、局部発振器より発振される局部発振
信号と混合することにより、周波数/レベル変換回路の
変換可能な周波数帯域内の周波数に変換して周波数逓信
回路に与える周波数変換回路を備えることを特徴とする
走査型プローブ顕微鏡である。また本発明は、探針と試
料との距離に応じて共振周波数が変化する機械的共振部
と、機械的共振部を共振させるとともに、機械的共振部
の共振周波数の発振信号を出力する機械的発振手段と、
機械的発振手段からの発振信号の高調波信号を生成する
周波数逓倍回路、および周波数逓倍回路からの高調波信
号の周波数の変化に応じて出力信号の信号レベルが変化
する周波数/レベル変換回路を備える周波数検出装置
と、周波数/レベル変換回路からの出力信号に応答し
て、機械的共振部が予め定める一定の共振周波数で振動
するように探針と試料との距離を制御する位置制御機構
とを含む走査型プローブ顕微鏡に用いられる周波数検出
装置において、周波数/レベル変換回路は、水晶発振子
または高安定圧電発振子を備える電圧制御発振回路を用
いた位相同期ループ回路であり、予め定める単一の高調
波信号の周波数帯域のみが、周波数/レベル変換回路の
変換可能な周波数帯域内に含まれるように、機械的発振
手段からの発振信号の周波数を変換する周波数変換回路
であって、局部発振器を有し、機械的発振手段からの発
振信号を、局部発振器より発振される局部発振信号と混
合することにより、周波数/レベル変換回路の変換可能
な周波数帯域内の周波数に変換して周波数逓信回路に与
える周波数変換回路を備えることを特等とする走査型プ
ローブ顕微鏡に用いられる周波数検出装置である。
【0008】本発明に従えば、探針はたとえばカンチレ
バーなどの機械的共振部の先端に取付けられており、機
械的発振手段によって共振している。探針を試料表面に
近づけると、探針と試料との間の相互作用によって共振
周波数が変化する。この共振周波数の変化量が一定に保
たれるように、探針と試料との距離がフィードバック制
御する。つまり、機械的発振手段からの発振信号を周波
数/レベル変換手段に入力し、出力される信号レベルに
基づいて、機械的共振部の共振周波数が予め定める一定
の周波数となるように探針と試料との距離をフィードバ
ック制御する。また、周波数/レベル変換回路からの出
力信号に基づいて試料表面の画像を形成する。
【0009】周波数逓倍回路は、周波数変換回路からの
発振信号の整数倍の周波数を有する高調波信号を生成す
る。周波数を整数倍に拡大すると、周波数の変動量も整
数倍に拡大される。周波数/レベル変換回路は、入力さ
れる信号の周波数の変化に応じて出力信号の信号レベル
が変化するので、入力される信号の周波数変化が大きく
なると、出力する信号のレベルの変化も大きくなる。し
たがって、周波数が整数倍に拡大され、周波数の変化量
も整数倍に拡大されると、出力される信号のレベルの変
化も整数倍に拡大されることになる。これによって、機
械的発振手段からの発振信号の周波数の変化が小さい場
合であっても、出力される信号の変化を大きくし、高感
度に周波数変化を検出することができ、顕微鏡の感度を
向上することができる。基準周波数を発振する電圧制御
発振回路(Voltage Controlled Oscillator、略称VC
O)が水晶発振子または高安定圧電発振子により安定化
された位相同期ループ回路(Phase Locked Loop、略称
PLL)など、変換可能な周波数帯域が比較的狭いが感
度が高い周波数/レベル変換回路を用いる場合、機械的
発振手段からの発振信号を周波数変換して、その高調波
信号の1つが変換可能な周波数帯域に収まるようにす
る。このようにして、周波数検出の感度をさらに向上す
ることができる。
【0010】また本発明は、前記周波数逓倍回路は、周
波数変換回路からの信号の振幅を、予め定める大きさに
制限するリミッタであることを特徴とする。
【0011】周波数/レベル変換回路は、入力される信
号周波数に応じたレベルの信号を出力するが、入力され
る信号の振幅が変動すると、出力される信号レベルも変
動する。したがって、一般に周波数/レベル変換回路の
前段には、入力される信号の振幅を一定の大きさに制限
するリミッタが設けられ、発振信号をリミッタを通すこ
とによって、振幅が一定な方形波が形成される。方形波
には、元の発振信号の周波数の奇数倍の周波数の信号を
含んでいる。すなわち、リミッタを通すことによって、
発振信号の高調波信号を得ることができる。したがっ
て、このリミッタで生成された高調波信号を周波数/レ
ベル変換回路に入力することによって、別途に周波数逓
倍回路を設ける必要がなくなる。またこれによって、迅
速にフィードバック制御することができる。
【0012】また本発明は、周波数逓倍回路で生成され
た複数の高調波信号から、いずれか単一の高調波信号を
選択して周波数/レベル変換回路に入力する切換えスイ
ッチを備え、この切換えスイッチを切換えることによっ
て、周波数/レベル変換回路へ入力する高調波信号を切
換えることを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、切換えスイッチによって
周波数/レベル変換回路に入力する高調波信号を切換え
ることによって、走査型プローブ顕微鏡の感度を切換え
ることができる。たとえば、試料表面の凹凸が大きい場
合には発振信号の周波数のたとえば1倍の高調波信号を
周波数/レベル変換回路に入力し、試料表面の凹凸が小
さい場合には、たとえば発振信号の周波数の3倍の高調
波信号を周波数/レベル変換回路に入力する。このよう
にして、観察する試料に応じて感度を切換えることがで
き、使い勝手が向上する。なお、本発明において高調波
信号とは、元の信号の整数倍の周波数を有する信号を指
し、1倍も含む。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の走査型プローブ
顕微鏡1の実施の一形態の全体の構成を示すブロック図
である。走査型プローブ顕微鏡1は原子間力顕微鏡であ
り、試料2の表面3に、共振周波数f1で機械的に振動
するカンチレバー4を有し、このカンチレバー4の先端
に取付けられる探針5を試料表面3に沿って走査し、表
面3を原子オーダの分解能で、動的観察法によって観察
する。
【0021】この走査型プローブ顕微鏡1は、発振して
カンチレバー4を共振させる機械的発振手段6と、半導
体集積回路から成り、機械的発振手段6から発振信号7
が入力され、発振信号7の周波数に応じた電圧レベルの
信号11を出力して周波数を検出する周波数検出装置8
と、周波数検出装置8からの出力信号11に応答して、
試料2をカンチレバー4に対して相対的に変位駆動する
位置制御機構9とを含む。周波数検出装置8は、周波数
変換回路13と、周波数逓倍回路43と、周波数/レベ
ル変換回路である位相同期ループ回路14とを含む。
【0022】図2は、カンチレバー4とその付近の簡略
化した図である。カンチレバー4は、先端に探針5を有
し、駆動手段である圧電素子15によって、試料2に近
接/離反する方向に共振周波数f1で振動させられる。
【0023】図3は、カンチレバー4の探針(プロー
ブ)5と試料2の表面3との相互作用を説明するための
図であり、図4は、カンチレバー4の先端部5と試料2
の表面3との間の相互作用20を模式的に説明するため
の図である。カンチレバー4を共振させた状態で、探針
5を試料表面3に近づけると、探針5先端の原子と試料
表面3の原子との間に、相互作用20が吸引力または反
発力として作用する。
【0024】カンチレバー4は、図4に示されるように
重錘17が連結されたばねで近似することができ、相互
作用20は、もう1つのばねで近似することができる。
探針5が、試料2の表面3に近づくと、相互作用による
吸引力または反発力が変化し、等価的にカンチレバー4
のばね定数が変化し、これによって共振周波数f1が変
化する。相互作用20は、探針5と試料表面3との距離
に応じて変化し、相互作用20に応じて変化するカンチ
レバー4の共振周波数の変化を検出することによって、
試料表面3を原子レベルの分解能で観察することができ
る。
【0025】図5は、カンチレバー4を共振させる機械
的発振手段6の一部の構成を示す図である。レーザ源1
8は、たとえば半導体レーザ装置であって、そのレーザ
光19は、カンチレバー4に照射される。レーザ光19
はカンチレバー4によって反射され、ミラー21によっ
て反射され、受光素子22に受光される。受光素子22
は、一対のフォトダイオード23,24を有する。フォ
トダイオード23,24の各出力は、差動増幅器25に
与えられ、これによって、カンチレバー4の周期変位を
表す発振信号26が得られる。こうしてカンチレバー4
の変位は、ミラー21および受光素子22を含む光てこ
によって拡大して検出され、カンチレバー4の周期変位
を高精度で検出することができる。
【0026】再び図1を参照して、機械的発信手段6に
よるカンチレバー4の機械的発信動作について説明す
る。機械的発信手段6からの制御信号28が圧電素子1
5を駆動制御して、カンチレバー4を共振させる。カン
チレバー4は、調和振動系を構成し、カンチレバー4が
共振するとき、カンチレバー4からの発信信号である差
動増幅器25の出力信号26は、圧電素子15を駆動制
御する信号28に対して90度の位相遅れを生じる。差
動増幅器25からの発振信号26は、位相シフタ29に
与えられ、ここで位相が90度遅延される。位相シフタ
29の出力は、振幅制御装置31に与えられて反転さ
れ、これによってさらに180度の位相遅れを生じる。
このようにして、圧電素子15に制御信号28が正帰還
され、カンチレバー4の機械的発振動作が継続される。
【0027】図6は、カンチレバー4の共振周波数の変
化を示すグラフである。カンチレバー4を無限遠で共振
周波数f1で共振させた状態で、探針5を観察可能な距
離まで試料表面3に相対的に近づけると、前述したよう
に、探針5と試料2との間に相互作用が生じ、変化量Δ
fだけ共振周波数が変化し、カンチレバー4の共振周波
数f1が共振周波数f5となる。
【0028】カンチレバー4を共振させる差動増幅器2
5からの発振信号26と同じ発振信号7が周波数検出装
置8に入力され、周波数検出装置8からは、入力される
周波数に応じた電圧レベルの信号11が出力される。
【0029】探針5は、位置制御機構9によって、試料
表面3に沿ってxy方向に走査される。このとき、カン
チレバー4の共振周波数が、前記共振周波数f5に保た
れるようにフィードバック制御される。すなわち、無限
遠での共振周波数f1と、探針5を試料表面3に近接し
たときの共振周波数f5との差である変化量△fが一定
の値に保たれるように、周波数検出装置8からの出力信
号11に基づき、位置制御機構9によって上下方向であ
るz方向に試料2を変位させ、探針5と試料2との間の
距離をフィードバック制御する。このとき、位置制御機
構9のxy方向の移動量と、z方向の移動量とに基づい
て試料表面3の画像を形成する。
【0030】図7は、周波数検出装置8の位相同期ルー
プ回路14に入力される周波数と、出力される信号11
の電圧レベルとの関係を示すグラフである。このグラフ
から分かるように、出力信号11の電圧レベルは入力さ
れる周波数に応じて変化し、入力される周波数変化量が
小さい場合には出力信号11の変化量も小さくなり、逆
に入力される周波数の変化量が大きい場合は出力される
信号11の変化量が大きくなる。
【0031】前述したように、本発明の走査型プローブ
顕微鏡1では、周波数検出装置8からの出力信号11に
基づいて、カンチレバー4の共振周波数の変化量Δfが
一定となるように制御するので、顕微鏡1の感度を向上
させるには、機械的発振手段6からの発振信号7の周波
数の変化が小さい場合であっても、出力信号11の変化
量を大きくさせる必要がある。
【0032】図8の上の図は、無限遠でのカンチレバー
4の共振周波数f1を100.0kHzとし、観察可能
な距離まで探針5を試料表面3に近接させたときの共振
周波数f5が99.5kHzであるときの機械的発振手
段6からの発振信号7の波形を示すグラフである。この
とき、共振周波数の変化量Δfは−0.5kHzとな
る。
【0033】ここで、この発振信号の周波数を、たとえ
ば3倍に逓倍すると、図8の下のグラフに示されるよう
に、共振周波数f1は、300.0kHzとなり、共振
周波数f5は298.5kHzとなるので、共振周波数
の変化量Δfは−1.5kHzとなり、変化量も3倍に
拡大されることになる。このように、入力信号の周波数
の変化量が3倍になると、図7のグラフからも分かるよ
うに、周波数検出装置8から出力される信号の電圧レベ
ルも3倍となる。
【0034】共振周波数の変化量Δfを一定に保つと
は、カンチレバー4の共振周波数をf5に保つようにフ
ィードバック制御することである。前述したように、機
械的発振手段6からの信号の周波数を3倍に逓倍するこ
とによって、Δfも3倍に拡大され、これによって周波
数検出装置8からの出力信号11の変動量も3倍に拡大
されることになる。フィードバック制御および画像形成
は、周波数検出装置8の出力信号の変動量に基づいて行
われるので、出力信号の変動量が3倍に拡大されること
によって、顕微鏡1の感度を3倍に向上することができ
る。
【0035】したがって、本発明では、顕微鏡1の感度
を向上させるために、機械的発振手段6からの発振信号
の整数倍の周波数を有する高調波信号を生成する周波数
逓倍回路43を、周波数/レベル変換回路である位相同
期ループ回路14の前段に設ける。
【0036】入力信号の周波数の変化に応じた電圧レベ
ルの信号を出力する周波数/レベル変換回路としては、
前述したように、本実施形態では位相同期ループ回路
(PLL)14を用いる。本実施形態ではその中でも水
晶発振子48を用いた位相同期ループ回路14を用い
る。水晶発振子は、環境温度の変化にかかわらず、安定
した基準周波数を発振する。
【0037】位相同期ループ回路14は、水晶発振子4
8を備える電圧制御発振回路46と、電圧制発振回路4
6および機械的発振手段からの発振信号が入力され、こ
れらの信号の位相差に応じた信号51を出力する位相検
波器45と、信号51を濾波するローパスフィルタ53
とを有する。ローパスフィルタ53からの出力信号が周
波数検出装置8の出力信号11となり、この出力信号1
1と同一の信号54が電圧制御回路46に入力される。
電圧制御回路46は、入力される信号54に応じて出力
する発振信号47の周波数を変化させる。このようにし
て、位相検波器45に入力される2つの発振信号の周波
数が同一となりロックされる。
【0038】水晶発振子48を用いた位相同期ループ回
路14は、ロック可能な周波数帯域、すなわちロックレ
ンジが狭いので、入力信号がロックレンジ内に収まるよ
うに、本実施形態では機械的発振手段6からの発振信号
の周波数を変換する周波数変換回路が設けられる。
【0039】次に、図9と図1とを参照して、機械的発
振手段6からの発振信号7と、位相同期ループ回路14
のロックレンジ70との関係について説明する。差動増
幅器25からの出力である機械的発振手段6からの発振
信号7は周波数変換回路13の周波数混合器38に入力
される。なお、発振信号7の周波数帯域は、無限遠での
カンチレバーの共振周波数f1に、探針5が試料表面3
に近接したときの周波数の変化量Δfを加えた周波数帯
域となる。試料表面3の凹凸によりΔfはわずかに変動
する。
【0040】周波数変換回路13は水晶発振子41を有
し、予め定める局部発振周波数f2を有する局部発振信
号40を周波数混合器38に入力する。周波数混合器3
8は、機械的発振手段6からの発振信号7と局部発振信
号40とを乗算し、2つの中間周波数│f2−(f1+
Δf)│,f2+(f1+Δf)を有する信号42a,4
2bを出力する。そしてこれらの周波数が変換された信
号42a,42bが周波数逓倍回路43に入力される。
【0041】本実施形態では、周波数逓倍回路43とし
てリミッタ73を用いる。位相同期ループ回路14の位
相検波器45は、入力される2つの信号を乗算して位相
差を出力する。ここで、一方の信号をAcos(2π・
f・t)とし、他方の信号をBcos(2π・f・t+
φ)とすると、これらを乗算すると1/2・ABcos
(2π・f+φ)+1/2・ABcosφとなり、これ
をローパスフィルタ53で濾波することによって第2項
の直流成分が取り出され、これによって位相差φを検出
することができる。したがって、入力される信号の振幅
A,Bが変動すると、出力される位相差も変動すること
になるので、通常、位相同期ループ回路14の前段には
入力される信号の振幅を予め定める振幅に制限するリミ
ッタ73が設けられる。
【0042】図10は、リミッタ73に入力される信号
波形と出力される信号波形とを示す図である。リミッタ
73は、たとえば相互に逆極性となるように並列に接続
された一対のダイオードを有し、入力される正負の信号
の電圧を予め定める電圧に制限する。これによって、出
力される信号は図10の下の図に示されるように方形波
となる。
【0043】このような方形は、図11に示すように1
倍、3倍、5倍、…と入力された周波数の奇数倍の高調
波成分が含まれている。つまり、リミッタ73は周波数
逓倍回路43としての機能も有し、本実施形態では、周
波数逓倍回路を別途に設けるのでなく、リミッタ73を
周波数逓倍回路として用いる。そして、このリミッタ7
3から出力される高調波信号を位相同期ループ回路14
に入力する。リミッタ73から出力される高調波成分は
図11から分かるように、1倍、3倍、5倍と拡大され
るにつれて振幅が小さくなり、S/N比が悪くなるの
で、本実施形態では、2以上の整数倍に逓倍される高調
波信号のうち、最も小さい高調波信号、すなわち3倍の
高調波信号を位相同期ループ回路14に入力するように
する。
【0044】図9に示すように、周波数変換回路13で
生成された2つの中間周波数の信号42a,42bを有
する信号がリミッタ73に入力されると、各信号42
a,42bがそれぞれ奇数倍され、たとえば1倍の信号
44a,44b、3倍の信号44c,44d、5倍の信
号44e,44fが生成される。本実施形態では、3倍
の高調波信号のうちいずれか一方、たとえば周波数が高
い方の信号44dを位相同期ループ回路14に入力す
る。
【0045】つまり、位相同期ループ回路14のロック
レンジ70に信号44dの周波数帯域が含まれるよう
に、周波数変換回路13で周波数を変換する。このよう
にして、機械的発振手段6からの信号の3倍の高調波信
号のみが位相同期ループ回路14に入力されて、周波数
に応じた電圧レベルの信号が出力信号11として出力さ
れる。
【0046】出力信号11は、制御回路56に入力さ
れ、この制御回路56にはまた、目標設定回路61か
ら、周波数f5に対応する予め定める電圧レベルの目標
値信号71が入力される。制御回路56は、出力信号1
1と目標値信号71との差を0にするような制御信号6
2を導出する。制御信号62は増幅器63に与えられて
増幅し、増幅された信号72は位置制御機構9のz方向
駆動機構64を動作させる。こうして探針5と試料表面
3との距離が、目標値設定回路61で設定された電圧に
対応する値に保たれる。また、位置制御機構9は、試料
2をz方向に垂直なx方向おとびy方向に駆動するxy
駆動機構65も含む。各駆動機構64,65は、たとえ
ば圧電素子、ボイスコイルなどによって実現される。
【0047】前述した周波数変換回路13は、局部発振
器39の局部発振周波数40によって機械的発振手段6
からの周波数を中間周波数に変換するので、この局部発
振周波数を変えることによって中間周波数を変えること
ができる。たとえば、局部発信器39の水晶発振子41
からの発振信号を、分周することによって、局部発振周
波数を変えることができる。
【0048】したがって、この局部発振周波数を変える
ことによって、周波数逓倍された複数の信号のうち、い
ずれか1つを選択的に位相同期ループ回路14のロック
レンジ内に納めるようにすることができる。本実施形態
では、切換えスイッチ(図示せず)を用いて3倍の高調
波信号44dと、1倍の信号44bとを選択して位相同
期ループ回路14のロックレンジ内に納めるようにす
る。
【0049】これによって、たとえば探針5先端の原子
と試料表面3との間の相互作用20が大きい状態で観察
する場合など、周波数の変化量Δfが大きく、3倍に拡
大した周波数の変化量3×Δfが、ロックレンジ70よ
り大きくなる場合には、切換えスイッチによって1倍の
信号44bを位相同期ループ回路14に入力する。ま
た、このような切換えは、1倍と3倍との切換えに限ら
ず、1倍と3倍と5倍などであっても良い。
【0050】図12は、本発明の実施の他の形態の走査
型プローブ顕微鏡80の構成を示すブロック図である。
走査型プローブ顕微鏡80は、前述した走査型プローブ
顕微鏡1に類似し、周波数検出装置83のみ、異なるの
で、対応する構成には同一の参照符号を付し、説明を省
略する。
【0051】本実施形態の周波数検出装置83は、周波
数逓倍回路81は先の実施形態と同様に、リミッタ84
を用いるが、周波数/レベル変換回路は、水晶発振子を
用いない電圧制御発振回路86を使用する位相同期ルー
プ回路であるので、図13に示すようにロックレンジ8
5が広い。したがって、先の実施形態のように、周波数
変換回路を設けて周波数変換する必要はないが、リミッ
タ84で生成された複数の高調波信号が周波数同期ルー
プ回路82のロックレンジに含まれてしまう。
【0052】したがって、本実施形態では、リミッタ8
4と位相同期ループ回路82との間に、予め定める周波
数帯域87の信号のみ通過させるバンドパスフィルタ8
4を設け、複数の高調波信号のうち、予め定める単一の
高調波信号のみ位相同期ループ回路82に入力する。本
実施形態では、通過させる高調波信号は、3倍の高調波
信号とする。また、先の実施形態と同様に、たとえば切
換えスイッチを用いて、バンドパスフィルタ84の通過
可能の周波数帯域87を変更可能に構成し、これによっ
てリミッタ73で生成された複数の高調波信号から、1
倍と3倍との高調波信号を切換えて通過させるように構
成してもよい。
【0053】上述した各実施形態では、周波数検出回路
の周波数/レベル変換回路は位相同期ループ回路を用い
たが、本発明はこのような形態に限らず、入力される周
波数の変化に応じて出力される信号のレベルが変化する
ものであれば良く、たとえば周波数カウンタ、レシオ検
波器、クアドラチャ検波器などの周波数検出回路であっ
ても良い。
【0054】また、上述した各実施形態では、周波数逓
倍回路として入力される信号の奇数倍の周波数を有する
高調波信号を生成するリミッタを用いたが、本発明はこ
のような形態に限らず、入力される信号の周波数の整数
倍の高調波信号を生成するものであれば良い。
【0055】また本発明は、原子間力顕微鏡だけでな
く、そのほかの走査型プローブ顕微鏡、たとえば走査型
トンネル顕微鏡(Scanning Tunneling Microscope、略
称STM)、走査型静電気力顕微鏡、走査型磁気力顕微
鏡、走査型ケルビンプローブ顕微鏡およびそのほかの構
成に関連して広範囲に実施することができる。
【0056】
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、周波数逓
倍回路によって、周波数変換回路からの信号の高調波信
号を周波数/レベル変換回路に入力するので、入力され
る信号の周波数の変化量が拡大され、出力される信号の
レベルの変化も拡大される。これによって、機械的発振
手段からの発振信号の周波数の変化量が小さい場合であ
っても、出力される信号の変化を大きくし、走査型プロ
ーブ顕微鏡の感度を向上することができる。また、周波
数変換回路を用いて周波数を変換することによって、水
晶発振子または高安定圧電発振子により安定化された位
相同期ループ回路など、変換可能な周波数帯域が比較的
狭いが感度が高い周波数/レベル変換回路を用いること
ができ、感度をさらに向上することができる。
【0058】また本発明によれば、周波数/レベル変換
回路の前段に設けられるリミッタを周波数逓倍回路とし
て用いることによって、別途に周波数逓倍回路を設ける
必要がなくなる。またこれによって、迅速にフィードバ
ック制御することができる。
【0059】また本発明によれば、切換えスイッチによ
って感度を切換えることができ、これによって使い勝手
が向上する。
【0060】
【0061】
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の走査型プローブ顕微鏡
1の全体の構成を示すブロック図である。
【図2】カンチレバー4とその付近の簡略化した図であ
る。
【図3】探針5と試料2の表面3との相互作用を説明す
るための図である。
【図4】探針5と試料2の表面3との間の相互作用20
を模式的に示す図である。
【図5】カンチレバー4に関連する機械的発振手段6の
一部の構成を示す図である。
【図6】探針5を試料表面3に近接させたときのカンチ
レバー4の共振周波数の変化量Δfを示す図である。
【図7】位相同期ループ回路14に入力される信号の周
波数と出力される信号の電圧レベルとの関係を示すグラ
フである。
【図8】機械的発振手段6からの発振信号7と、発振信
号7を3倍に周波数逓倍した信号を示す図である。
【図9】機械的発振手段6からの発振信号7、周波数変
換回路13からの中間周波数の信号44a,44b、周
波数逓倍回路43からの高調波信号44a〜44fおよ
び位相同期ループ回路14のロックレンジ70の各周波
数帯域を示す図である。
【図10】リミッタ73に入力する信号と、出力された
信号の波形を示す図である。
【図11】方形波に含まれる高調波信号を示す図であ
る。
【図12】本発明の他の実施形態の走査型プローブ顕微
鏡80の全体の構成を示すブロック図である。
【図13】機械的発振手段6からの発振信号7、周波数
逓倍回路81からの高調波信号88a〜88c、バンド
パスフィルタ84、および位相同期ループ回路82のロ
ックレンジ85の各周波数帯域を示す図である。
【符号の説明】
1 走査型プローブ顕微鏡 2 試料 3 表面 4 カンチレバー 5 探針 6 機械的発振手段 8,83 周波数検出装置 9 位置制御機構 13 周波数変換回路 14,82 位相同期ループ回路 43,81 周波数逓倍回路 73 リミッタ 84 フィルタ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−319024(JP,A) 特開 平6−147949(JP,A) 特開 平10−239329(JP,A) 特開 平8−136596(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 13/10 - 13/24 G12B 21/00 - 21/24 G01B 21/30 G01B 7/34 H01J 37/28 G01F 1/84 JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 探針と試料との距離に応じて共振周波数
    が変化する機械的共振部と、 機械的共振部を共振させるとともに、機械的共振部の共
    振周波数の発振信号を出力する機械的発振手段と、 機械的発振手段からの発振信号の高調波信号を生成する
    周波数逓倍回路、および周波数逓倍回路からの高調波信
    号の周波数の変化に応じて出力信号の信号レベルが変化
    する周波数/レベル変換回路を備える周波数検出装置
    と、 周波数/レベル変換回路からの出力信号に応答して、機
    械的共振部が予め定める一定の共振周波数で振動するよ
    うに探針と試料との距離を制御する位置制御機構とを含
    み、 周波数/レベル変換回路は、水晶発振子または高安定圧
    電発振子を備える電圧制御発振回路を用いた位相同期ル
    ープ回路であり、 周波数検出装置は、 予め定める単一の高調波信号の周波数帯域のみが、周波
    数/レベル変換回路の変換可能な周波数帯域内に含まれ
    るように、機械的発振手段からの発振信号の周波数を変
    換する周波数変換回路であって、局部発振器を有し、機
    械的発振手段からの発振信号を、局部発振器より発振さ
    れる局部発振信号と混合することにより、周波数/レベ
    ル変換回路の変換可能な周波数帯域内の周波数に変換し
    て周波数逓信回路に与える周波数変換回路を備えること
    を特徴とする走査型プローブ顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記周波数逓倍回路は、周波数変換回路
    からの信号の振幅を、予め定める大きさに制限するリミ
    ッタであることを特徴とする請求項1記載の走査型プロ
    ーブ顕微鏡。
  3. 【請求項3】 周波数逓倍回路で生成された複数の高調
    波信号から、いずれか単一の高調波信号を選択して周波
    数/レベル変換回路に入力する切換えスイッチを備え、
    この切換えスイッチを切換えることによって、周波数/
    レベル変換回路へ入力する高調波信号を切換えることを
    特徴とする請求項1または2記載の走査型プローブ顕微
    鏡。
  4. 【請求項4】 探針と試料との距離に応じて共振周波数
    が変化する機械的共振部と、 機械的共振部を共振させるとともに、機械的共振部の共
    振周波数の発振信号を出力する機械的発振手段と、 機械的発振手段からの発振信号の高調波信号を生成する
    周波数逓倍回路、および周波数逓倍回路からの高調波信
    号の周波数の変化に応じて出力信号の信号レベルが変化
    する周波数/レベル変換回路を備える周波数検出装置
    と、 周波数/レベル変換回路からの出力信号に応答して、機
    械的共振部が予め定める一定の共振周波数で振動するよ
    うに探針と試料との距離を制御する位置制御機構とを含
    む走査型プローブ顕微鏡に用いられる周波数検出装置に
    おいて、 周波数/レベル変換回路は、水晶発振子または高安定圧
    電発振子を備える電圧制御発振回路を用いた位相同期ル
    ープ回路であり、 予め定める単一の高調波信号の周波数帯域のみが、周波
    数/レベル変換回路の変換可能な周波数帯域内に含まれ
    るように、機械的発振手段からの発振信号の周波数を変
    換する周波数変換回路であって、局部発振器を有し、機
    械的発振手段からの発振信号を、局部発振器より発振さ
    れる局部発振信号と混合することにより、周波数/レベ
    ル変換回路の変換可能な周波数帯域内の周波数に変換し
    て周波数逓信回路に与える周波数変換回路を備えること
    を特徴とする走査型プローブ顕微鏡に用いられる周波数
    検出装置。
  5. 【請求項5】 前記周波数逓倍回路は、周波数変換回路
    からの信号の振幅を、予め定める大きさに制限するリミ
    ッタであることを特徴とする請求項4記載の走査型プロ
    ーブ顕微鏡に用いられる周波数検出装置。
  6. 【請求項6】 周波数逓倍回路で生成された複数の高調
    波信号から、いずれか単一の高調波信号を選択して周波
    数/レベル変換回路に入力する切換えスイッチを備え、
    この切換えスイッチを切換えることによって、周波数/
    レベル変換回路へ入力する高調波信号を切換えることを
    特徴とする請求項4または5記載の走査型プローブ顕微
    鏡に用いられる周波数検出装置。
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