JP3219026U - 右手で演奏可能なフルート属の胴部管及びこれを用いたフルート属 - Google Patents

右手で演奏可能なフルート属の胴部管及びこれを用いたフルート属 Download PDF

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Abstract

【課題】右手での演奏が可能となるフルート属の胴部管、及び、これを用いたフルート属を提供する。
【解決手段】フルート属の胴部管20において、Eカップ、Fカップ、F#カップ、Gカップは一つの列(第一配列)を形成して開放を常態とするように設けられる。G#’カップ54、A’カップ55、A#’カップ56、B’カップ57及びC’カップ58は、閉鎖を常態とするように設けられる。C#’カップ、D’カップ60、及びD#’カップ61は、閉鎖を常態とするように設けられる。G#’カップ、A’カップ、A#’カップ、B’カップ及びC’カップの開閉をそれぞれ操作する各操作キー75と、C#’カップ、D’カップ、及びD#’カップの開閉をそれぞれ操作する各操作キーが、A’カップが配置される箇所よりも足部管側に配される。
【選択図】図1A

Description

本考案はフルート属(フルート、アルトフルート、バスフルート、ピッコロ等を含む。本明細書においては「フルート属」又は単に「フルート」という。)に関するものである。より詳細には、右手で演奏が可能となるフルートの胴部管、及び、これを用いたフルートに関するものである。なお、フルートにおいては、キー等の呼び名(名称)が演奏上のものと製造上のものとで異なるが、本明細書では製造上用いられる名称を用いる。
従来、フルートは、頭部管、胴部管(主管)及び足部管から構成される。通常のフルート(従来のフルート)の概略図を図5及び図6に示す。これらの図に示されるとおり、従来のフルートにおいては、操作キー(1)(2)(3)及び(1R)(2R)(3R)は足部管(40)に設けられ、操作キー(4)〜(16)、(6R)〜(9R)、及び(11R)〜(15R)は、胴部管(41)に設けられる。
これらの操作キーのうち、(1)〜(7)、(1R)〜(3R)、(11R)、(13R)及び(14R)は右手で操作され、残りの操作キーは左手で操作される。このように、従来のフルートは両手で操作しなければ演奏できない構造となっているため、何らかの理由で片手、例えば左手が怪我などで使用できない場合、演奏することができないという問題がある。
ここで、仮にフルートを片手で演奏できるように構成するとしても、操作キーが複雑な配列となってしまっては演奏が困難となる。更に、構造が複雑となってしまうと、故障しやすくなるばかりでなく、フルートの製造自体が事実上困難なものとなる。
管楽器においては、高音部は左手で操作する場合が多く、左手のみによる演奏用のフルートは、低音域のみの改造で済み、比較的構成され易い。
これに対し、右手のみによる演奏用のフルートについては、低音部を通常と同じく右手で操作するのみならず、高音部も右手で操作する必要がある。しかしながら、フルートにおいては、高音部の一カ所でも開いていると、構造上、低音域の音出しが不可能となることから、右手で低音部を操作すると共に、高音部も操作するように構成することは容易ではない。
片手で演奏するためのフルートとして、特許文献1が提案されている。この考案は、主として左手で演奏することが念頭に置かれたものであり、特に左手のみで演奏する際に有用である。
この特許文献1の考案の構造を、右手のみによる演奏用に構成し直すことも考えられる(特許文献1の段落[0035]〜[0038])。ただ、この場合、カップの配置が通常のフルートと逆となるため、使い勝手が必ずしも良いものとならない可能性があった。
実用新案登録第3213653号
本考案は以上の問題に鑑みてなされたものであり、片手、特に右手での演奏が可能となるフルートの胴部管、及び、これを用いたフルート属を提供することを課題とする。
本考案は、胴管部において右手により操作できる範囲内に全ての操作部分を配し、カップの開閉の常態を通常のフルートと異なるように構成すると共に、高音部のカップが開く場合、任意の音のカップだけ開くのではなく、そのカップの低音側のカップも開くように構成し、上記の問題に対処する。
すなわち、上記課題を解決するため、第1の側面として、本考案は、
足部管が接続される側(足部管側)から順に、Eカップ、Fカップ、F#カップ、Gカップ、G#’カップ(G#カップ)、A’カップ(Aカップ)、A#’カップ(A#カップまたはB♭カップ)、B’カップ(Hカップ)、C’カップ(胴部Cカップ)、C#’カップ(C#カップ)、D’カップ(Dトリルカップ)、及びD#’カップ(D#トリルカップ)が配列され、
前記Eカップ、Fカップ、F#カップ、Gカップは一つの列(第一配列)を形成し、該第一配列の各カップは開放を常態とするように設けられ、
前記G#’カップ、A’カップ、A#’カップ、B’カップ及びC’カップは、閉鎖を常態とするように設けられ、
かつ、前記C#’カップ、D’カップ、及びD#’カップは、閉鎖を常態とするように設けられ、
前記G#’カップ、A’カップ、A#’カップ、B’カップ及びC’カップの開閉をそれぞれ操作する各操作キーと、前記C#’カップ、D’カップ、及びD#’カップの開閉をそれぞれ操作する各操作キーが、前記A’カップが配置される箇所よりも足部管側に配されるようにして設けられる
ことを特徴とする、フルート属の胴部管を提供するものである。
第2の側面として、本考案は、
前記各操作キーが、
前記G#’カップと接続し、前記Gカップの開閉を操作するG#’操作キーと、
前記A’カップと接続するとともに、G#’操作キーと接続して該G#’操作キーと連動し、前記A’カップ及びG#’カップの開閉を操作するA’操作キーと、
前記A#’カップと接続するとともに、前記A’操作キーと接続して前記A’操作キー及び前記G#’操作キーと連動し、前記A#’カップ、前記A’カップ及びG#’カップの開閉を操作するA#’操作キーと、
前記B’カップと接続するとともに、前記A#’操作キーと接続して前記A#’操作キー、前記A’操作キー及び前記G#’操作キーと連動し、前記B’カップ、前記A#’カップ、前記A’カップ及びG#’カップの開閉を操作するB’操作キーと、
前記C’カップと接続し、前記C’カップの開閉を操作するC’操作キーと、
前記C#’カップと接続し、前記C#’カップの開閉を操作するC#’操作キーと、
前記D’カップと接続し、前記D’カップの開閉を操作するD’操作キーと、
前記D#’カップと接続し、前記D#’カップの開閉を操作するD#’操作キーと、
から構成される、
上記のフルート属の胴部管を提供するものである。
第3の側面として、本考案は、
前記G#’カップ、A’カップ、A#’カップ、B’カップ及びC’カップは、前記第一配列とは異なる列(第二配列)を形成する上記のフルート属の胴部管を提供するものである。
第4の側面として、本考案は、
上記のいずれかの胴部管を用いたフルート属を提供するものである。
本考案によれば、フルートを右手のみで演奏することが可能となる。
本考案の一実施形態を示す図であり、図1Aはフルートの胴管部をある方向から見た図、図1Bは図1Aの胴管部を別の方向から見た図、図1Cは図1Aの胴管部を更に別の方向から見た図である。 本考案の一実施形態に係る胴部管を示す図であり、図1Cと同じ方向から見た図である。図中の、ア、イ、ウ、エの部分において、図の向かって右側(足部管側)から見た図が、図3の[ア][イ][ウ][エ]においてそれぞれ示される。 図2のア、イ、ウ、エの部分において、図の向かって右側(足部管側)から見た状態を示す図であり、それぞれ[ア][イ][ウ][エ]において示される。 本考案のフルートに支持具を取り付けた状態を示す図である。 通常(従来)のフルートを、ある方向(図1Aと同じ方向)から見た図である。 通常(従来)のフルートを、図5とは別の方向から見た図である。
以下、本考案につき、フルートの胴部管及びこれを用いたフルートを例にして、図面に基づいて具体的に説明する。図面は、便宜上実際のものと異なる縮尺で示している。部品の一つであるポストはフルートに複数設けられるが、図面においては実際に設けられるものと同じ個数が図示されているとは限らず、一部省略等されている。また、「G#’カップ」にあるような「’」(ダッシュ)は、説明の便宜上付したものである。同様に、あるカップとそれを操作する操作キーは、説明の便宜上、それぞれ「カップ」と「操作キー」の語を用いつつ、同じ記号を用いて表している(例:「G#’カップ」と、その開閉を操作する「G#’操作キー」)。なお、通常のフルートと同じ部品については、通常のフルートに係る図5・図6において示される符号を用いて説明する。
本明細書記載の実施形態は一例に過ぎず、本考案はこれのみに限定されるものではない。
本実施形態は、右手のみで演奏する場合のフルートの胴部管及びこれを用いたフルートに関する。本実施形態に係る胴部管(及びこれを用いたフルート)をある方向から見た図を図1Aに示し、これを図1Aとは別の方向から見た図を図1Bに示し、これを更に別の方向から見た図を図1Cに示す。
胴部管(20)には、一端側(図1の向かって左側)に、吹き口(18)を有する頭部管(21)が接続される。胴部管の他端側(前記一端側と逆の側。図1の向かって右側。)には、足部管(40)が接続される。
胴部管には、足部管が接続される側(足部管側)から順に、Eカップ(50)、Fカップ(51)、F#カップ(52)、Gカップ(53)、G#’カップ(G#カップ)(54)、A’カップ(Aカップ)(55)、A#’カップ(A#カップまたはB♭カップ)(56)、B’カップ(Hカップ)(57)、C’カップ(胴部Cカップ)(58)、C#’カップ(C#カップ)(59)、D’カップ(Dトリルカップ)(60)、及びD#’カップ(D#トリルカップ)(61)が配列される。
Eカップ、Fカップ、F#カップ、Gカップは、一つの列(第一配列)を形成する。すなわち、これらのカップが開閉するトンホール(図示せず)は、ほぼ一直線上に配置するようにして胴管部に設けられる。
第一配列の各カップは、所定のポストに設けられたバネ(図示せず)によって開放を常態とするように設けられており、これらのカップを押さえると閉じ、押さえる力が解放されるとカップが開いた状態となるように構成されている。
なお、第一配列の各カップは、通常のフルートにおいても、基本的に上記と同様に構成されており、右手で操作される位置(すなわち胴管部における足部管側)に配置され、右手にて開閉される。
G#’カップ、A’カップ、A#’カップ、B’カップ及びC’カップは、所定のポストに設けられたバネ(図示せず)によって閉鎖を常態とするように設けられ、後述の操作キーを操作することにより開閉される。すなわち、操作キーを押さえるとこれらのカップが開き、押さえる力が解放されるとカップが閉じた状態となるように構成されている。
通常のフルートにおいて、G#’カップ、A’カップ、A#’カップ、B’カップ及びC’カップに相当するカップは、開放を常態とするように設けられており、左手で操作することにより、これらのカップが開閉される(いわば閉じる動作が主となる)。これに対し、本考案においては、G#’カップ、A’カップ、A#’カップ、B’カップ及びC’カップを上記のように構成し(閉鎖が常態であるため、カップの操作としては、いわば開く動作が主となる)、かつ、後述のようにこれらを操作する操作キーを右手操作範囲に設けることにより、通常のフルートにおいて左手により操作していた部分を右手で操作できるようにしている。
通常のフルートにおいては、第一配列と同一の直線上に配される(図5・図6参照)。これに対し、本考案においては、G#’カップ、A’カップ、A#’カップ、B’カップ及びC’カップは、第一配列とは異なる列(第二配列)を形成するように構成するのが好適である。すなわち、これらのカップが開閉するトンホール(図示せず)は、第一配列の形成する直線とは別の直線上に、ほぼ一直線上に配置するようにして胴管部に設けられる。本実施例においては、第一配列のカップは図1Cに表れており、第二配列のカップは、これと反対側(裏側。ほぼ180度反対側。)を示す図1Aに表れている。
第二配列のカップをこのように配置することにより、後述の操作キーとカップを接続する連絡棒等を設けるスペースを確保することが容易となる。
更に、通常のフルートにおいて、C#’カップは開放を常態とするように設けられており、左手で操作することにより、これを開閉するように構成されている。これに対し、本考案においては、C#’カップは、閉鎖を常態とするように設けられ、所定のポストに設けられたバネ(図示せず)によって閉鎖を常態とするように設けられており、後述のキーを操作することにより開閉される。すなわち、キーを押さえるとこのカップが開き、押さえる力が解放されるとカップが閉じた状態となるように構成されている。
また、D’カップ、及びD#’カップについても、閉鎖を常態とするように設けられ、所定のポストに設けられたバネ(図示せず)によって閉鎖を常態とするように設けられており、後述のキーを操作することにより開閉される。すなわち、キーを押さえるとこれらのカップが開き、押さえる力が解放されるとカップが閉じた状態となるように構成されている。
以上の第二配列の各カップの開閉をそれぞれ操作する各操作キーと、C#’カップ、D’カップ、及びD#’カップの開閉をそれぞれ操作する各操作キーは、右手のみで操作できるようにするため、胴部管の右手操作範囲に設けられる。より具体的には、A’カップが配置される箇所よりも足部管側に配されるようにして設けるものとする。操作キーをこのように配置させることにより、全てのカップの開閉を右手のみで操作することができるものとなる。
以下、本考案のより具体的な構成例について説明する。
Eカップ、Fカップ、F#カップ、Gカップは、胴部管の長手方向に略平行な連絡棒(23)に取り付けられ、上記のとおり所定のポストに設けられたバネ(図示せず)によって開放を常態とするように設けられる。
Eカップ、Fカップ及びF#カップは、Gカップと連動し、Eカップ(又はFカップ、F#カップ)を押さえて閉じると、Gカップも閉じる。一方、Gカップのみを押したときは他のカップとは連動せず、Gカップを押さえても、EカップもFカップもF#カップも閉じないように構成されている。
G#’カップ、A’カップ、A#’カップ、B’カップ及びC’カップは、胴部管の長手方向に略平行な連絡棒(24)に取り付けられ、上記のとおり所定のポストに設けられたバネ(図示せず)によって閉鎖を常態とするように設けられる。ここでは、G#’カップ、A’カップ、A#’カップ、B’カップ及びC’カップは、第一配列とは異なる列(第二配列)を形成する好適な構成(上述)を例にして説明する。
連絡棒(24)には、G#’カップ(G#カップ)(54)を開閉するG#’操作キー(G#キー)(70)と、胴部管の長手方向に略平行となるようにして連絡棒(25)が取り付けられ、G#’操作キー(70)を押さえると、連絡棒(25)を介してG#’カップ(54)が開くように構成される。G#’操作キー(70)を押さえる力が解放されると、バネの反発力により、G#’カップ(54)が閉じた状態に戻る。このように、G#’カップ(54)の開閉は、G#’操作キー(70)を操作することによって行う。G#’操作キー(70)を押さえた場合に他の操作キーは連動しない。
連絡棒(24)には、A’カップ(Aカップ)(55)を開閉するA’操作キー(Aキー)(71)と、胴部管の長手方向に略平行となるようにして連絡棒(26)が取り付けられている。また、A’操作キー(71)は、G#’操作キー(70)と接続しており、A’操作キー(71)を押さえると、G#’操作キー(70)も連動する(押さえられる)ように構成されている。これにより、A’操作キー(71)を押さえると、連絡棒(26)を介してA’カップ(55)が開くとともに、G#’カップ(54)が開くように構成される。A’操作キー(71)を押さえる力が解放されると、バネの反発力により、A’カップ(55)及びG#’カップ(54)が閉じた状態に戻る。このように、A’カップ(55)及びG#’カップ(54)の開閉は、A’操作キー(71)を操作することによって行う。なお、その低音側のGカップ(53)及びF#カップ(52)は開放を常態とするので、結果として正常な音階を出すことができる。
連絡棒(24)には、A#’カップ(A#カップまたはB♭カップ)(56)を開閉するA#’操作キー(A#キーまたはB♭キー)(72)と、胴部管の長手方向に略平行となるようにして連絡棒(27)が取り付けられている。また、A#’操作キー(72)は、A’操作キー(71)及びG#’操作キー(70)と接続しており、A#’操作キー(72)を押さえると、A’操作キー(71)及びG#’操作キー(70)も連動する(押さえられる)ように構成されている。これにより、A#’操作キー(72)を押さえると、連絡棒(27)を介してA#’カップ(56)が開くとともに、A’カップ(55)及びG#’カップ(54)が開くように構成される。A#’操作キー(72)を押さえる力が解放されると、バネの反発力により、A#’カップ(56)、A’カップ(55)及びG#’カップ(54)が閉じた状態に戻る。このように、A#’カップ(56)、A’カップ(55)及びG#’カップ(54)の開閉は、A#’操作キー(72)を操作することによって行う。
連絡棒(24)には、B’カップ(Hカップ)(57)を開閉するB’操作キー(Hキー)(73)と、胴部管の長手方向に略平行となるようにして連絡棒(28)が取り付けられている。また、B’操作キー(73)は、A#’操作キー(72)、A’操作キー(71)及びG#’操作キー(70)と接続しており、B’操作キー(73)を押さえると、A#’操作キー(72)、A’操作キー(71)及びG#’操作キー(70)も連動する(押さえられる)ように構成されている。これにより、B’操作キー(73)を押さえると、連絡棒(28)を介してB’カップ(57)が開くとともに、A#’カップ(56)、A’カップ(55)及びG#’カップ(54)が開くように構成される。B’操作キー(73)を押さえる力が解放されると、バネの反発力により、B’カップ(57)、A#’カップ(56)、A’カップ(55)及びG#’カップ(54)が閉じた状態に戻る。このように、B’カップ(57)、A#’カップ(56)、A’カップ(55)及びG#’カップ(54)の開閉は、B’操作キー(73)を操作することによって行う。
連絡棒(24)には、C’カップ(胴部Cカップ)(58)を開閉するC’操作キー(胴部Cキー)(74)と、胴部管の長手方向に略平行となるようにして連絡棒(29)が取り付けられている。これにより、C’操作キー(74)を押さえると、連絡棒(29)を介してC’カップ(58)が開くように構成される。C’操作キー(74)を押さえる力が解放されると、バネの反発力により、C’カップ(58)が閉じた状態に戻る。このように、C’カップ(58)の開閉は、C’操作キー(74)を操作することによって行う。C’操作キー(74)を押さえた場合に他の操作キーは連動しない。C’カップ(58)は運指上必要な場合があり、単独で開閉するものとしている。正しいC音を出す場合、C’操作キー(74)及びB’操作キー(73)を同時に押さえる。
連絡棒(24)には、C#’カップ(C#カップ)(59)を開閉するC#’操作キー(C#キー)(75)と、胴部管の長手方向に略平行となるようにして連絡棒(30)が取り付けられ、C#’操作キー(75)を押さえると、連絡棒(30)を介してC#’カップ(59)が開くように構成される。C#’操作キー(75)を押さえる力が解放されると、バネの反発力により、C#’カップ(59)が閉じた状態に戻る。このように、C#’カップ(59)の開閉は、C#’操作キー(75)を操作することによって行う。なお、通常のフルートにおいてこのカップに相当するカップは開放を常態とするが、本考案では閉鎖を常態とし、必要時に開くものとする。
D’カップ及びD#’カップは、胴部管の長手方向に略平行な連絡棒(31)に取り付けられ、上記のとおり所定のポストに設けられたバネ(図示せず)によって閉鎖を常態とするように設けられる。
連絡棒(31)には、D’カップ(Dトリルカップ)(60)を開閉するD’操作キー(Dトリルキー)(76)が取り付けられ、D’操作キー(76)を押さえると、D’カップ(60)が開くように構成される。D’操作キー(76)を押さえる力が解放されると、バネの反発力により、D’カップ(60)が閉じた状態に戻る。このように、D’カップ(60)の開閉は、D’操作キー(76)を操作することによって行う。
連絡棒(31)には、D#’カップ(D#トリルカップ)(61)を開閉するD#’操作キー(D#トリルキー)(77)が取り付けられ、D#’操作キー(77)を押さえると、D#’カップ(61)が開くように構成される。D#’操作キー(77)を押さえる力が解放されると、バネの反発力により、D#’カップ(61)が閉じた状態に戻る。このように、D#’カップ(61)の開閉は、D#’操作キー(77)を操作することによって行う。
上記のようにシンプルな構造とすることにより、フルートが故障しやすくなることを防ぐことができる。また、フルートの製造が困難となることもない。
また、本考案においては、通常のフルートにおいて右手で操作されるカップは同様に操作されるものとしつつ、通常のフルートにおいて左手で操作される部分を、シンプルかつ明瞭でコンパクトな配列としたことにより、本来の右手による操作を損なうこともない。
そして、G#’カップ、A’カップ、A#’カップ、B’カップ及びC’カップの開閉をそれぞれ操作する各操作キーと、C#’カップ、D’カップ、及びD#’カップの開閉をそれぞれ操作する各操作キーは、A’カップが配置される箇所よりも足部管側に配されるようにして設けられるため、全てのカップの開閉を右手のみで無理なく操作することができるものとなる。
本考案の胴部管には、フルートを支持する支持具を取り付けることができる。支持具は例えば図4に示されるように三脚とすることができる。
支持具を取り付けることで、片手でのフルートの演奏を補助できるものとなる。
本考案によれば、何らかの理由で片手、特に左手が怪我などで使用できない場合であっても、右手のみで演奏することができるフルートを提供することができる。
また、操作キーがシンプルかつ明瞭な配列であるため、右手のみであっても演奏が事実上困難となるようなこともない。
のみならず、両手を用いることができる演奏者においても、例えば右手のみで本考案のフルートを演奏し、左手でピアノを演奏するといったように、一人でフルートと別の楽器、すなわち複数の楽器を演奏することが可能とする。
更に、本考案によれば、構造も複雑でないため、故障しやすくなることが防げるとともに、フルートの製造が困難となることも回避することができる。
従って、本考案の産業上の利用可能性は極めて高い。
1 C#カップ
1R C#キー
2 Dカップ
2R Dキー
3 Esカップ
3R Esキー
4 Eカップ
4R Eキー
5 Fカップ
5R Fキー
6 F#カップ
6R F#キー
7 Gカップ
7R Gキー
8 裏G#カップ
8R 裏G#キー
9 G#カップ
9R G#キー
10 B♭カップ
11 Hカップ
11 Hキー
12 C#カップ2
12R C#押さえキー
13 Dトリルカップ
13R Dトリルキー
14 D#トリルカップ
14R D#トリルキー
15 ブリチャルカップ
15R ブリチャルキー
16 ブルチャルキー小
18 吹き口
20、41 胴部管
21 頭部管
22 ポスト
23〜31 連絡棒
34 支持具
40 足部管
50 Eカップ
51 Fカップ
52 F#カップ
53 Gカップ
54 G#’カップ(G#カップ)
55 A’カップ(Aカップ)
56 A#’カップ(A#カップまたはB♭カップ)
57 B’カップ(Hカップ)
58 C’カップ(胴部Cカップ)
59 C#’カップ(C#カップ)
60 D’カップ(Dトリルカップ)
61 D#’カップ(D#トリルカップ)
70 G#’操作キー(G#キー)
71 A’操作キー(Aキー)
72 A#’操作キー(A#キーまたはB♭キー)
73 B’操作キー(Hキー)
74 C’操作キー(胴部Cキー)
75 C#’操作キー(C#キー)
76 D’操作キー(Dトリルキー)
77 D#’操作キー(D#トリルキー)

Claims (4)

  1. 足部管が接続される側(足部管側)から順に、Eカップ、Fカップ、F#カップ、Gカップ、G#’カップ(G#カップ)、A’カップ(Aカップ)、A#’カップ(A#カップまたはB♭カップ)、B’カップ(Hカップ)、C’カップ(胴部Cカップ)、C#’カップ(C#カップ)、D’カップ(Dトリルカップ)、及びD#’カップ(D#トリルカップ)が配列され、
    前記Eカップ、Fカップ、F#カップ、Gカップは一つの列(第一配列)を形成し、該第一配列の各カップは開放を常態とするように設けられ、
    前記G#’カップ、A’カップ、A#’カップ、B’カップ及びC’カップは、閉鎖を常態とするように設けられ、
    かつ、前記C#’カップ、D’カップ、及びD#’カップは、閉鎖を常態とするように設けられ、
    前記G#’カップ、A’カップ、A#’カップ、B’カップ及びC’カップの開閉をそれぞれ操作する各操作キーと、前記C#’カップ、D’カップ、及びD#’カップの開閉をそれぞれ操作する各操作キーが、前記A’カップが配置される箇所よりも足部管側に配されるようにして設けられる
    ことを特徴とする、フルート属の胴部管。
  2. 前記各操作キーが、
    前記G#’カップと接続し、前記Gカップの開閉を操作するG#’操作キーと、
    前記A’カップと接続するとともに、G#’操作キーと接続して該G#’操作キーと連動し、前記A’カップ及びG#’カップの開閉を操作するA’操作キーと、
    前記A#’カップと接続するとともに、前記A’操作キーと接続して前記A’操作キー及び前記G#’操作キーと連動し、前記A#’カップ、前記A’カップ及びG#’カップの開閉を操作するA#’操作キーと、
    前記B’カップと接続するとともに、前記A#’操作キーと接続して前記A#’操作キー、前記A’操作キー及び前記G#’操作キーと連動し、前記B’カップ、前記A#’カップ、前記A’カップ及びG#’カップの開閉を操作するB’操作キーと、
    前記C’カップと接続し、前記C’カップの開閉を操作するC’操作キーと、
    前記C#’カップと接続し、前記C#’カップの開閉を操作するC#’操作キーと、
    前記D’カップと接続し、前記D’カップの開閉を操作するD’操作キーと、
    前記D#’カップと接続し、前記D#’カップの開閉を操作するD#’操作キーと、
    から構成される、
    請求項1に記載のフルート属の胴部管。
  3. 前記G#’カップ、A’カップ、A#’カップ、B’カップ及びC’カップは、前記第一配列とは異なる列(第二配列)を形成する請求項1又は2に記載のフルート属の胴部管。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の胴部管を用いたフルート属。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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