JP3218929B2 - 触媒一体型マフラー - Google Patents

触媒一体型マフラー

Info

Publication number
JP3218929B2
JP3218929B2 JP15794095A JP15794095A JP3218929B2 JP 3218929 B2 JP3218929 B2 JP 3218929B2 JP 15794095 A JP15794095 A JP 15794095A JP 15794095 A JP15794095 A JP 15794095A JP 3218929 B2 JP3218929 B2 JP 3218929B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
temperature
exhaust gas
chamber
muffler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP15794095A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH094442A (ja
Inventor
好治 平沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP15794095A priority Critical patent/JP3218929B2/ja
Publication of JPH094442A publication Critical patent/JPH094442A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3218929B2 publication Critical patent/JP3218929B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、触媒とマフラーとが一
体化された触媒一体型マフラーに関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンでは、良好な排ガス
性能を得るために、排気管の途中に触媒コンバータを設
けて、PM(パティキュレート・マター)を低減するこ
とが提案されている。
【0003】この触媒コンバータの触媒の特性には、低
温型、中温型、高温型があり、一般にはエンジンの使用
範囲の多くを占める領域に機能するとのことから中温型
の触媒が用いられている。
【0004】このディーゼルエンジンに用いられる触媒
コンバータの触媒(中温型)は、排気ガスの温度が低い
低温領域ならびに中温領域は正常に機能するものの、排
気ガスの温度がある高い温度以上になると、燃料中の硫
黄分と反応して、サルヘート(SO3 )が発生し、PM
が増大するという特性がある。
【0005】そこで、近時では、図24に示されるよう
に触媒コンバータaの入口側と出口側との排気管部分b
に双方を連通するようにバイパス管cを接続し、かつ触
媒コンバータaとバイパス管cの入口に流路切換えのた
めの開閉弁d,eを設けて、排気ガスをバイパスさせる
構造が提案されている。
【0006】同構造は、排気ガスの温度が低い時は、図
24(a)に示されるように触媒コンバータaの入口に
在る開閉弁dを開、バイパス管cの入口に在る開閉弁e
を閉にして、ディーゼルエンジンの排気ガスを触媒コン
バータaの触媒fに導き、排気ガスの温度が所定温度以
上の高い温度となったときは、逆に図24(b)に示さ
れるように開閉弁dを閉、開閉弁eを開にして、ディー
ゼルエンジンの排気ガスをバイパス管cから酸化触媒a
を通さず、排気管の下流に在るマフラーgへ導くように
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディーゼル
エンジンを搭載した車両(例えばバス、トラックなど)
は、各種の機能を搭載することが多く、同機能のための
多くの機器を搭載することが求められている。
【0008】そのために排気系が占めるスペースをでき
るだけ小さく抑制させたい。ところが、上記したバイパ
ス構造によると、マフラーgを据付けるスペースの他
に、触媒コンバータa、同触媒コンバータaの周辺に配
置されるバイパイ管c、さらにはこれら部品間を接続す
るための接続具といった多くのスペースが必要で、排気
系には相当、大きな据付スペースが必要とされる。
【0009】このため、車両への搭載は難しく、同車両
のエンジンのPM低減は難しいという問題があった。そ
のため、排気系が占めるスペースをできるだけ小さく抑
制したPM低減構造が要望されている。
【0010】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、据付スペースが小さくて
すむ、消音機能と、触媒およびバイパス通路によるPM
の低減機能が一体になった触媒一体型マフラーを提供す
ることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載した発明は、触媒が収容されるととも
に同触媒の入口側および出口側に上流側排気通路および
下流側排気通路が形成された内筒と、同内筒の外周に間
隙を設けて固定された外筒とを有し、両端が閉鎖された
マフラー本体を設け、同マフラー本体の入口側にバイパ
ス室を設け、間隙を介してバイパス室と下流側排気通路
とを連通させるバイパス通路を設け、バイパス室を貫通
し上流側排気通路へ排気ガスを導入する第1インレット
パイプを設け、バイパス室に開口する第2インレットパ
イプを設け、第1インレットパイプと第2インレットパ
イプとからの排気ガスの流れを切り換える切換手段を設
けて、触媒一体型マフラーを構成したことにある。
【0012】請求項2に記載した発明は、排気ガスの全
温度範囲で、触媒によるPM低減を行えるようにするた
めに、請求項1の記載の構成に加え、マフラー本体内に
在る触媒を低温用触媒として、バイパス通路又は前記下
流側排気通路に高温用触媒を設けたことにある。
【0013】
【0014】
【0015】請求項3に記載した発明は、上記目的に加
え、さらにサルへート発生領域をバイパスさせるよう、
確実に排気ガスの流れを切換えるために、請求項1に記
載の構成に加え、導入される排気ガスの温度を検出する
排気温度検出手段を有し、検出された排気ガスの温度に
よって切換手段が切換えられるようにしたことにある。
【0016】
【0017】請求項4に記載した発明は、上記目的に加
え、簡単な切換構造で、排気ガスの流れを切換えるよう
にするため、請求項3に記載の切換手段を、第1インレ
ットパイプに設けた第1開閉弁と、第2インレットパイ
プに設けた第2開閉弁と、第1開閉弁および第2開閉弁
を開閉するアクチュエータと、同アクチュエータと第1
または第2開閉弁のいずれかを接続し、第1開閉弁と第
2開閉弁を接続するコントロールケーブルとを有して構
成したことにある。
【0018】
【0019】
【0020】
【作用】請求項1に記載した発明によると、切換手段に
よる切換えにより、触媒一体型マフラーは、第1インレ
ットパイプから上流側排気通路、触媒、下流側排気通路
を通る経路と、第2インレットパイプからバイパス通
路、下流側排気通路を通る経路との2つの系統が形成さ
れる。
【0021】これにより、第1インレットパイプから導
入された排気ガスは、触媒の機能にてPMが低減され、
さらにマフラー本体にて消音される。ここで、マフラー
本体の外周部には、内筒と外筒との間隙を利用して、コ
ンパクトにバイパス通路が形成されているから、第2イ
ンレットパイプから導入された排気ガスは、触媒を通過
せず、触媒をバイパスして、膨張を繰り返しながら、バ
イパス室、内筒と外筒との間隙、下流側排気通路を通過
して、外部に排出されるようになる。 これにより、大形
化を抑制しつつ、バイパス通路を消音室として活用し
た、触媒一体型マフラーが形成される。
【0022】
【0023】請求項2に記載した発明によると、第1イ
ンレットパイプから導入された排気ガスは、低温用触媒
を通過し、第2インレットパイプから導入された排気ガ
スは、高温用触媒を通過して、排気ガスの全温度範囲
で、触媒によるPM低減が行えるようになる
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】請求項3に記載した発明によると、排気温
度検出手段で検出される排気ガスの温度に応じて、切換
手段が、第1インレットパイプから触媒へ導かれる経路
と、第2インレットパイプからバイパス通路へ導かれる
経路とに切換わる。 ここで、サルへート発生領域は、排
気ガスが高い温度のときであるから、排気ガスの温度を
検知して経路を切換えるようにすると、排気ガスの経路
は、確実にサルへート発生領域がバイパスされるように
切換えられる。
【0029】
【0030】請求項4に記載した発明によると、排気ガ
スの流れは、アクチェエータが動作することによって、
1本のコントロールケーブルを通じ、第1インレットパ
イプに在る第1開閉弁、第2インレットパイプに在る第
2開閉弁とが操作されるという簡単な切換構造にて切換
わるようになる
【0031】
【0032】
【0033】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図6に示す第1の
実施例にもとづいて説明する。図1はエンジンの排出系
統を示し、同図中1は、例えばバス、トラックなどの車
両に搭載された走行用のディーゼルエンジンである。
【0034】このディーゼルエンジン1から延びている
排気管2の端部には、本発明の要部となる触媒一体型マ
フラー10が接続されている。図2には、この触媒一体
型マフラー10の詳細な構造が示されている。
【0035】触媒一体型マフラー10の構造について説
明すると、11は左側を入口側とし、右側を出口側とし
たマフラー本体である。マフラー本体11は、両端が閉
鎖された内筒12と、この内筒12の外周に所定の間隙
tを有して固定された外筒13とを有してなり、左右方
向に延びる筒形の外観にしてある。なお、外筒13の両
端は閉鎖してある。
【0036】内筒12の軸心方向中央部には、触媒とし
てディーゼルPM低減酸化(SOF)触媒14(以下、
単に触媒14と称す)が収容されている。なお、触媒1
4は中温用で、エンジン運転域の大部分に有効に機能す
る。
【0037】内筒12の内部のうち、触媒14の入口と
内筒12の入口端との間で囲まれる部分は、複数枚の隔
板15,16、図3に示す整流小穴板17、図4に示す
多数の小穴が在る触媒保護板18で、左右方向に複数に
仕切られ、同部分にマフラー本体11の入口側から順
に、バイパス室となる第1室19、上流側排気通路を構
成する第2室20、同じく第3室21、同じく第4室2
2(いずれも消音効果をもたらす膨張室を構成)を形成
している。
【0038】また触媒14の出口と内筒12の出口端と
の間で囲まれる部分は、先の触媒保護板18と同じ構造
の触媒保護板23、隔壁24で、左右方向に複数に仕切
られ、同部分に触媒14側から順に、下流側排気通路を
構成する第5室26、同じく第6室27(いずれも消音
効果をもたらす膨張室を構成)を形成している。
【0039】マフラー本体10の入口端には、インレッ
トパイプ28が接続されている。インレットパイプ28
は、入口が1つで、出口が2つに分かれた略字形のパイ
プから構成されている。そして、分かれた出口パイプ部
分の一方を、第1インレットパイプ29aとし、他方を
第2インレットパイプ29bとしてある。
【0040】このインレットパイプ28の入口が排気管
端に接続されている。また分かれた第1インレットパイ
プ29aは、第1室19を貫通して、第2室20に開口
していて、第1インレットパイプ29aからの排気ガス
を第2室20〜第4室22を通じて触媒14へ導けるよ
うにしてある。
【0041】残る第2インレットパイプ29bは、第1
室19および第2室20を貫通している。この貫通した
第2インレットパイプ29bの途中は、隔壁15と対応
する部位で閉鎖されている。この閉鎖部分30を挟む、
第1室19に臨むパイプ部分の周壁と、第2室20に臨
むパイプ部分の周壁には、それぞれ小穴31a,31b
が穿設されている。そして、第2インレットパイプ29
bからの排気ガスを、小穴31aを通じて、第1室19
へ排出させるようにしてある。なお、第2室20に開口
する小穴31bは、第2室20と第3室21との間を連
通させるものである。
【0042】マフラー本体11の出口端には、第6室2
7を貫通して、外部へ突き出るアウトレットパイプ32
が接続されている。アウトレットパイプ32の途中は、
第6室27の途中の部位で閉鎖されている。この閉鎖部
分32aを挟む第6室27に臨むパイプ部分の周壁に
は、それぞれ小穴33a,33bが穿設され、第5室2
6の排気ガスを小穴33a、第6室27、小穴33bを
通じて、外部(大気)へ排出できるようにしてある。
【0043】また、内筒12のうち、第1室19に臨む
周壁部分および第5室26に臨む周壁部分には、それそ
れ小穴34が穿設され、内筒12と外筒13との間隙1
0aを介して、第1室19(バイパス室)と第5室26
(下流側排気通路)との間を連通させている。
【0044】この連通構造により、マフラー本体11内
には、マフラー本体11の外周部に在るわずかな間隙1
0aを活用して、第2インレットパイプ29bからの排
気ガスを、触媒14を通さずに、バイパスさせるバイパ
ス通路34が構成される。なお、アウトレットパイプ3
2の出口は大気に開口するものである。
【0045】インレットパイプ28には、排気ガスの流
れを切換える切換機構40が設けられている。切換機構
40には、例えば構成が簡単な1本のコントロールケー
ブル43を用いた構造が採用してある。
【0046】同構造を説明すると、第1インレットパイ
プ29a内には、回動式、具体的にはばね(図示しな
い)の弾性力によって片側方向に付勢される開閉弁41
が設けてあり、第2インレットパイプ29b内にも同じ
構造の回動式の開閉弁42が設けてある。
【0047】これら開閉弁41,42は、いずれも回動
軸に直結されているプーリー部41a,42aを有して
いる。なお、これらプーリー部41a,42aは、同じ
向きで、パイプ外に配置してある。
【0048】これらプーリー部41a,42aには、コ
ントロールケーブル43の一端側がそれぞれ固定されて
いる。これにより、コントロールケーブル43が進退す
れば、各プーリー部41a,42aが回動変位され、排
気ガスの流れを切換えるよう各開閉弁41,42が駆動
される。
【0049】具体的には、1本のコントロールケーブル
43の動きだけで、図5に示されるように第1インレッ
トパイプ29aと第2インレットパイプ29bの排気ガ
スの流れを切換えるために、各開閉弁41,42の位相
が70°〜90°ずれた状態で、各開閉弁41,42の
プーリー部41a,42aをコントロールケーブル43
の他端側に固定して、開閉弁41と開閉弁42が互いに
相反する動きをするようにしてある。
【0050】またコントロールケーブル43の他端部
は、アクチュエータ、例えばエアーシリンダ44に接続
してある。尚、この実施例においては、一本のコントロ
ールケーブル43で接続する構造としたが、エアーシリ
ンダ44とプーリー部42aを接続するケーブルと、プ
ーリー部41aと42aを接続するケーブルを別にして
もかまわない。
【0051】このエアーシリンダ44には、同エアーシ
リンダ44へエアーを供給するエアー圧供給路45が接
続されている。またこのエアー圧供給路45には、エア
ー給・排用の電磁弁46が設けられている。
【0052】つまり、エアーシリンダ44は、電磁弁4
5によるエアーの給・排によって、進退動作するように
なっている。そして、このエアーシリンダ44の進退杆
44xがコントロールケーブル43の他端部に接続さ
れ、電磁弁46で制御されるエアーシリンダ44の進退
動作にしたがって、コントロールケーブル43を通じ、
開閉弁41,42を、第1インレットパイプ29aだけ
排気ガスが流れる第1の動作位置と、第2インレットパ
イプ29aだけ排気ガスが流れる第2の動作位置とに切
換えるようにしてある。
【0053】またエアーシリンダ機構44の電磁弁46
は、制御手段、例えばマイクロコンピュータで構成され
たコントローラ47に接続されていて、コントローラ4
7の指令により、各開閉弁41,42を触媒14の特性
にしたがって開閉できるようにしている。
【0054】この点を説明すると、コントローラ47に
は、例えばインレットパイプ28の入口側に設けてあ
る、排気ガスの温度を検出する排気温度センサ49(排
気温度検出手段に相当)が接続されている。
【0055】またコントローラ47には、例えば図6に
示されるような触媒14の特性から求められる、触媒1
4が正常に機能するか否かの境となる温度値がバイパス
切換温度として設定されている。
【0056】さらにコントローラ47には、このバイパ
ス切換温度を境に、排気ガスの温度が低温のときは、上
記第1の動作位置にするべく電磁弁46を制御し、排気
ガスの温度が高温のときは、上記第2の動作位置にする
べく電磁弁46を制御する機能が設定されている。
【0057】こうしたコントローラ47の設定により、
触媒14が正常に機能するときは、排気ガスが第2室2
0〜第4室22、触媒14、第5室26、第5室27を
順に流れるようにし、触媒14が正常に機能しなくなる
と、排気ガスが第1室19、間隙10a、第5室26、
第5室27を順に流れるようにしてある。
【0058】なお、図2中、48は第2室20と第3室
21との間をつなぐ中継パイプを示す。つぎに、作用に
ついて説明する。
【0059】ディーゼルエンジン1の運転に伴い、同
ンジン1から排出される排気ガスは、排気管2を通じ
て、触媒一体型マフラー10に導かれる。このとき、通
常運転により、排気ガスの温度が、触媒14が正常に機
能する温度(バイパス切換温度を境とした低温側の温度
域)であるとする。
【0060】このときには、コントローラ47の指示に
より、エアーシリンダ44の作動杆44aは前進してい
て、図2に示されるように開閉弁41は開、開閉弁42
は閉の各位置に位置決めされ、第1インレットパイプ2
9aだけから排気ガスの導入を許している。
【0061】これにより、排気ガスは、図5(a)に示
されるように第1インレットパイプ29a、第2室20
〜第4室22を通じて、膨張を繰り返しながら、触媒1
4の入口に導かれる。
【0062】そして、同触媒14を通過するときに排気
ガスに含まれるHCが減少される。すなわち、触媒14
は、排気温度が低い反応しない領域では、排気ガスのH
C成分を吸着する。
【0063】排気温度が上昇した低反応領域では、吸着
したHC成分中の低温度蒸発HC成分を排出すると同時
に、HC酸化反応が若干行われて、HCを低減する。排
気温度が活性領域に上昇した、触媒14が活性化する高
温度域では、排気ガス中のHCとPM(パテキュレート
・マター)中のSOFの酸化反応が活発に行われて、H
Cを低減する。
【0064】通常運転時には、こうした触媒14の機能
によってPMが低減された排気ガスが、第5室26、第
6室27を通じて、膨張を繰り返しながら、アウトレッ
トパイプ32から大気へ排出される。
【0065】しかも、仕切られた各第2室20〜第6室
27はエネルギー減衰室(消音室)となるから、排気ガ
スは消音されて大気へ排出される。このとき、ディーゼ
ルエンジンの運転状況(エンジン負荷が大となるとき
等)により、さらに排気温度が上昇した高温時となり、
SO2 反応温度となる。
【0066】この温度になると、図6に示されるように
触媒14の特性から、サルヘート(SO3 )が排出さ
れ、PMが増大するという、触媒14が正常に機能しな
くなる挙動を生じるようになる。
【0067】ここで、SO2 反応温度となる排気温度
は、バイパス切換温度に相当するから、同排気温度にな
ると、コントローラー47から排気ガスの流れを切換え
る制御信号が電磁弁45へ出力される。
【0068】すると、電磁弁45は、エアー圧を供給す
る側に切換わり、エアーシリンダ44を退避動させ、コ
ントロールケーブル43を所定量、引張る。この引張り
を受けると、開閉弁41,42は、あらかじめ相反する
動きをするよう位相がずれてコントロールケーブル43
に固定してあるから、コントロールケーブル43の変位
によって、図5(a)から図5(b)へ示されるように
排気ガスの流れが切換わる。
【0069】すなわち、開閉弁41は閉、開閉弁42は
開の各位置に位置決めされて、第2インレットパイプ2
9bだけから排気ガスの導入が許されるようになる。す
ると、排気ガスは、今度はバイパス通路34の各部を構
成する第1室19、間隙10a、第5室26、第5室2
7を順に流れて、触媒14を通過せずにバイパスし、各
室で膨張を繰り返しながら、アウトレットパイプ32に
至る。
【0070】つまり、PMが増大するサルヘート発生領
域はバイパスされる。これにより、排気温度の高温度時
は、サルヘートの発生が抑制されて、PMが低減され
る。
【0071】そして、この排気ガスが大気へ排出され
る。このように、触媒一体型マフラー10だけで、車両
(エンジン)の排気系としての機能、すなわち触媒14
およびバイパス通路34を用いたPMの低減機能と消音
機能とが確保されることがわかる。
【0072】このことは、触媒一体型マフラー10だけ
で、必要な排気系を確保することができ、従来のバイパ
ス管を用いた構造に比べ、排気系が占める据付スペース
を小さくさせることができる。
【0073】しかも、排気温度によって排気ガスの流れ
を変える構造だと、サルヘート発生領域をバイパスさせ
るよう、確実に排気ガスの流れを切換えることができる
(サルヘート発生領域が排気温度でわかるため)。
【0074】またコントロールケーブル43に各インレ
ットパイプ29a,29bに在る開閉弁41,42をつ
なぐ切換機構40だと、1本のコントロールケーブル4
3を進退するだけの簡単な切換構造で、必要な切換動作
を得ることができる。特に位相を70°〜90°ずれた
状態で、開閉弁41と開閉弁42をコントロールケーブ
ル43に接続すると、切換動作は確実である。
【0075】加えて、マフラー本体外周部の間隙10a
と、マフラー本体11内の入口側と出口側とに在る第1
室19(バイパス室)および第5室26(下流側排気通
路)とを連通させて、マフラー本体11内にバイパス通
路34を形成する構造だと、コンパクトにバイパス通路
34が形成される上、バイパス通路34をエネルギー減
衰室(消音室)として機能させることができるから、大
形化が抑制され、かつ有効な消音機能を有する触媒一体
型マフラーとすることができる。
【0076】図7ないし図10は、本発明の第2実施例
を示す。本実施例は、触媒14を貫通するバイパス通路
34を採用して、高温時に同バイパス通路34に排気ガ
スが流れるようにしたものである。
【0077】具体的には、本実施例のマフラー本体11
は、両端が閉鎖された筒形をなし、内部には、図8、図
9のように中央に通孔51を有した整流小穴板17、触
媒保護板18,23、さらに複数枚の隔板54により、
触媒14を挟む入口側に上流側排気通路を構成する第1
室19〜第3室21が形成され、出口側に下流側排気通
路を構成する第4室22,第5室26,第6室27が形
成されている。
【0078】バイパス通路34は、このマフラー本体1
1の外周部に形成せず、代わりに触媒14の中央にバイ
パスパイプ50を貫通させて設け、このバイパスパイプ
50の入口端を、各整流小穴板17、触媒保護板18の
通孔51を通じ、第1インレットパイプ29aの端部に
接続して構成されている。
【0079】そして、このバイパスパイプ50の出口端
が、触媒保護板23の通孔51から、第5室26(下流
側排気通路)に開口している。またこのバイパス通路3
4の採用に伴い、開閉弁41と開閉弁42は、第1の実
施例とは逆の動作となるに向きが設定されている。この
場合、開閉弁41と開閉弁42とは、位相80°〜90
°のずれで連動するようにしてある。
【0080】また第2インレットパイプ29bは、第1
室19と第2室20とに開口させる構造に変えてある。
なお、第1室19と第2室20、第4室22と第5室2
6の間は中継パイプ55,56でつないである。
【0081】このような触媒一体型マフラー10でも、
第1の実施例と同様の効果が得られる。すなわち、図1
0(a)に示されるように通常運転時には、開閉弁4
1,42の開閉動作により、第2インレットパイプ29
bだけから排気ガスの導入を許すようになる。
【0082】これにより、排気ガスは、第2インレット
パイプ29b、第1室19〜第3室21を通じ、膨張を
繰り返しながら、触媒14の入口に導かれ、同触媒14
を通過するときに排気ガスに含まれるHCが減少されて
から、第4室22、第5室25、第6室26を通じ、膨
張を繰り返しながら、アウトレットパイプ32から外部
へ排出される。
【0083】また切換温度(SO2 反応温度)に排気温
度が上昇すると、第1の実施例と同様、エアーシリンダ
44を退避動させ、コントロールケーブル43を引張
り、図10(b)に示されるように開閉弁41を開、開
閉弁42を閉の各位置に位置決め、第1インレットパイ
プ29aだけから排気ガスの導入を許す。
【0084】すると、排気ガスは、バイパスパイプ50
を流れて、触媒14をバイパスし、第4室22、第5室
25、第6室26で膨張を繰り返しながら、アウトレッ
トパイプ32に至り、第1の実施例と同様、PMが増大
するサルヘート発生領域がバイパスされる。
【0085】このことは、第1の実施例と同様、触媒一
体型マフラー10だけで、車両(エンジン)の排気系と
しての機能、すなわち触媒14およびバイパス通路34
を用いたPMの低減機能と消音機能とが確保される。
【0086】なお、図7〜図10において、第1の実施
例と同じ部分には、同一符号を付してその説明を省略し
た。図11は、本発明の第3の実施例を示す。
【0087】本実施例は、第1の実施例の変形例で、先
に説明した排気温度の検出で所定温度以上のときに切換
機構40を動作させて排気ガスをバイパスさせるのに加
え、エンジンの冷却水温を検出して、この検出した冷却
水温に応じても排気ガスをバイパスさせるようにしたも
のである。
【0088】すなわち、図11に示されるようにディー
ゼルエンジン1の例えばサーモスタットケース1aに、
冷却水の温度を検出する水温センサ60(水温検出手段
に相当)を設け、コントローラ47に、水温が所定温度
以下の低水温のとき、開閉弁41,42をバイパス側に
切換える機能を設けて、白煙の発生の原因となる反応領
域のとき、切換機構40を動作させて排気ガスをバイパ
スさせるようにした。
【0089】つまり、冷却水温が所定温度以下であるエ
ンジンの低温始動時、暖気運転時のときには、排気ガス
は、図5(b)に示す高温時のように触媒14を通らず
にバイパスして、外部に排出されるようになる。
【0090】これにより、冷却水温による制御を用いる
と、蒸発しやすいHCを原因とした触媒14からの白煙
の発生を防ぐことができる。なお、図11において、第
1の実施例と同じ部分には、同一符号を付してその説明
を省略した。
【0091】図12および図13は、本発明の第4の実
施例を示す。本実施例は、第3の実施例の変形例で、排
気温度の代わりにエンジン負荷、エンジン回転数といっ
た情報を用いて、排気温度を用いたときと同様、切換機
構40を切換動作させたものである。
【0092】具体的には、例えばディーゼルエンジン1
に付いている噴射ポンプ1bのラック位置を検知する位
置センサ70(エンジンの負荷を検出する負荷検出手段
に相当)と、同噴射ポンプ1bの回転数を検知する回転
数センサ71(エンジンの回転数を検出する回転数検出
手段に相当)とを設けて、コントローラ47においてラ
ンク位置、ポンプ回転数から、エンジンの負荷、エンジ
ンの回転数を検出する構造とする。
【0093】またコントローラ47には、図13に示さ
れるような排気温度の代わりをなす、負荷率と回転数比
とで定めた、SO2 反応領域をバイパスさせるためのバ
イパス範囲Xおよびバイパス切換ゾーンYのマップと、
同マップにしたがって切換機構40を切換動作させる機
能が設定してある。
【0094】これにより、第1の実施例の高温時と対応
する高負荷率で、かつ高い回転数比のバイパス切換ゾー
ンYから、切換機構40が図5(a)に示す開閉位置か
ら図5(b)に示す開閉位置に切換わって、排気ガスを
図5(b)に示されるように触媒14を通らずにバイパ
ス通路34へバイパスさせるようになる。
【0095】むろん、エンジンの冷却水温の検出によっ
ても、排気ガスはバイパスされるものである。このよう
にしても第1の実施例、第3の実施例と同様の効果を奏
する。
【0096】しかも、こうしたエンジン負荷、エンジン
回転数を用いた切換機構40の制御は、高温の排気ガス
にセンサをさらされないので、、センサの熱劣化の心配
はない。
【0097】なお、図12において、第3の実施例と同
じ部分には、同一符号を付してその説明を省略した。図
14は、本発明の第5の実施例を示す。
【0098】本実施例は、第3の実施例の変形例で、第
1インレットパイプ29a,第2インレットパイプ29
aに在る開閉弁41,42を、個々、独立したエアーシ
リンダ44a,44b、同じくコントロールケーブル4
3a,43bで駆動するようにしたものである。
【0099】このようにしても第1の実施例、第3の実
施例と同様の効果を奏する。なお、本実施例は、1つの
電磁弁46で、2つのエアーシリンダ44a,44bを
作動させるようにしているが、この限りではない。
【0100】但し、図14において、第3の実施例と同
じ部分には、同一符号を付してその説明を省略した。図
15は、本発明の第6の実施例を示す。
【0101】本実施例も第3の実施例の変形例で、第1
インレットパイプ29a,第2インレットパイプ29a
に在る開閉弁41,42を、個々、独立したソレノイド
80a,80b、コントロールケーブル43a,43b
で駆動するようにしたものである。
【0102】このようにしても第1の実施例、第3の実
施例と同様の効果を奏する。なお、本実施例は、1つの
制御リレー81で、2つのソレノイド80a,80bを
作動させるようにしているが、この限りではない。
【0103】むろん、開閉弁41,42を駆動するアク
チュエータは、第5の実施例、第6の実施例で示したエ
アー式、ソレノイド式に限らず、バキューム式、モータ
式でもよく、要はコントローラ47の判別にしたがって
切換動させるものであればよい。
【0104】但し、図15において、第3の実施例と同
じ部分には、同一符号を付してその説明を省略した。図
16ないし図19は、本発明の第7の実施例を示す。
【0105】本実施例は、第2の実施例の変形例で、例
えば触媒14の中央を貫通して設けたバイパス通路34
を活用して、排気ガスの全温度範囲でPM低減を行える
ようにしたものである。
【0106】具体的には、内筒12内に在る中温用の触
媒14の代わりに、内筒12内に低温用の触媒82を設
け、バイパスパイプ50内に高温用の触媒83を設けた
構造とし、さらに図18に示されるようにコントローラ
47に触媒82,83の使用を切換えるための切換温度
(低温用触媒の使用領域と高温用触媒の使用領域とから
定めたもの)を設定したものである。なお、図17は高
温用の触媒83が内部に配置されている触媒保護板1
8,23の側面を示している。
【0107】こうした触媒一体型マフラー10による
と、排気ガスの温度が低温時には、図19(a)に示さ
れるように排気ガスが低温用の触媒82を通過し、排気
ガスの温度が高温時(含む中温)には、図19(b)に
示されるように排気ガスが高温用の触媒83を通過する
ようになる。
【0108】この2個の触媒作用の切換えにより、触媒
一体型マフラー10は、排気ガスの全温度範囲で、触媒
によるPM低減が行えるようになる。なお、高温用の触
媒83は、バイパス通路34でなく、図16中の二点鎖
線で示されるように下流側排気通路となる例えば第4室
22に設けてもよい。
【0109】むろん、この高温用の触媒83を設ける構
造は、第1の実施例のようなバイパス通路34がマフラ
ー本体11の外周部に在るものでも適用できることはい
うまでもない。
【0110】但し、図16において、第2の実施例と同
じ部分には、同一符号を付してその説明を省略した。な
お、第7の実施例は、排気温度式およびエアー式の切換
制御・構造を採用しているが、これに限らず、先の実施
例のような切換制御、切換機構を用いても構わない。
【0111】図20ないし図23は、本発明の第8の実
施例を示す。本実施例は、第7の実施例の変形例で、2
個の触媒を切換えてPMの低減を図るのではなく、3個
の触媒を切換えてPMの低減を図ったものである。
【0112】具体的には、つぎのような構造を採用して
ある。要部の構造を説明すると、図20に示されるよう
に筒形のマフラー本体11内の中央に形成してある室9
1の両側の隔板92,93間には、図21に示されるよ
うな配設で、パイプよりなる複数、例えば7つの通路9
4a〜94gが支持されている。これら通路94a〜9
4gの出口端は、下流側排気通路を構成する第4室22
に開口している。
【0113】これら通路94a〜94gうち、例えば中
央に位置する通路94g内には、低温用の触媒95が設
けられ、同通路94gを挟む上下一対の通路94a,9
4d内には、中温用の触媒96が設けられ、残る通路9
4gを挟む左右両側の通路94b,94c,94e,9
4fには、高温用の触媒97が設けられている。
【0114】また通路94gの入口端は、マフラー本体
11内の入口側に形成してある第1室19まで延び、通
路94a,94dは第3室21まで延び、残る通路94
b,94c,94e,94fは第1室20まで延びてい
る。
【0115】マフラー本体11の入口端には、入口が1
つで、出口が3つに分かれたインレットパイプ98が接
続してある。さらに述べれば、インレットパイプ98の
出口は、入口に対して2つの分かれたパイプ部分98
a,98bと、このうちの一方のパイプ部分98bの途
中から分かれたパイプ部分98cとを有している。
【0116】これらインレットパイプ98の出口端のう
ち、パイプ部分98aはマフラー本体11内の第1室1
9に開口され、パイプ部分98bは通路94gの端部に
嵌挿され、パイプ部分98cはマフラー本体11内の第
2室20に開口してある。
【0117】これにより、パイプ部分98bからの排気
ガスは、直接、低温用の触媒95へ導かれ、パイプ部分
98aからの排気ガスは、第1室19〜第3室21を通
じて、中温用の触媒96へ導かれ、パイプ部分98cか
らの排気ガスは第2室20を通じて、高温用の触媒97
へ導かれるようにしている。
【0118】またインレットパイプ98には、それぞれ
切換弁99a,99bが設けられている。切換弁99a
は、パイプ部分98aとパイプ部分98bの上流側に設
けた、エアーシリンダ44aで駆動(連動)される開閉
弁100a,100bから構成してある。また切換弁9
9bは、パイプ部分98bの下流側とパイプ部分98c
に設けた、エアーシリンダ44bで駆動(連動)される
開閉弁101a,101bから構成してある。
【0119】これら開閉弁100a,100b,101
a,101bは、図23(a)〜(c)に示されるよう
にエアーシリンダ44a,44bの進退動にしたがっ
て、パイプ部分98a〜98cのうちの1つだけが開放
されるものである。
【0120】むろん、各エアーシリンダ44a,44b
には、こうした開閉弁動作を行うために必要なエアー供
給を制御する電磁弁46a,46bが設けてある。また
コントローラ47には、図22に示される各触媒95〜
97の特性から定めた、低温触媒使用領域と中温触媒使
用領域とを切換える触媒切換温度、同じく中温触媒使用
領域と高温触媒使用領域とを切換える触媒切換温度がそ
れぞれ設定されている。
【0121】さらにコントローラ47には、上記触媒切
換温度にしたがって、排気ガスの温度が低温のときはパ
イプ部分98bだけを開放、同じく中温のときはパイプ
部分98aだけを開放、同じく高温のときはパイプ部分
98cだけを開放するよう、各エアーシリンダ44a,
44bの電磁弁46a,46bを制御する機能が設定さ
れている。
【0122】これにより、排気ガスの温度が低温触媒使
用領域にあるときは、図23(a)に示されるように排
気ガスが低温用の触媒95を通過し、排気ガスの温度が
中温触媒使用領域にあるときは、図23(b)に示され
るように排気ガスが中温用の触媒96を通過し、排気ガ
スの温度が高温触媒使用領域にあるときは、図23
(c)に示されるように排気ガスが高温用の触媒97を
通過して、排気ガスの全温度範囲で、触媒によるPM低
減が行える。
【0123】但し、図20において、第7の実施例と同
じ部分には、同一符号を付してその説明を省略した。な
お、第8の実施例は、排気温度およびエアーシリンダ4
4を用いた切換え採用しているが、これに限らず、先の
実施例のような切換制御、切換機構を用いても構わな
い。
【0124】また、上述した実施例は、ディーゼルエン
ジンに付く触媒一体型マフラーとして説明したが、これ
に限らず、他のエンジンに付く触媒一体型マフラーにも
適用してもよい。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、消音機能と、触媒およびバイパス通路によ
るPMの低減機能が一体になった、外形を抑制しつつバ
イパス通路を消音室として活用できる、コンパクトで高
性能な触媒一体型マフラーを提供できる。
【0126】この結果、マフラーだけで、車両(エンジ
ン)の排気系としての必要な機能をコンパクト化するこ
とができ、排気系が占める据付スペースを小さくでき
る。請求項2に記載の発明によれば、さらに排気ガスの
全温度範囲で、触媒によるPM低減を行える触媒一体型
マフラーを提供できる。
【0127】
【0128】請求項3に記載の発明によれば、さらに
気ガスの流れを、確実に触媒のサルへート発生領域をバ
イパスさせるように切換えることができる。
【0129】請求項4に記載の発明によれば、さらに
単な切換構造で、排気ガスの流れを切換えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る触媒一体型マフラ
ーを、同マフラーが装着されたエンジンの排気系統と共
に示す断面図。
【図2】同触媒一体型マフラーの構造を、排気ガスの切
換系と共に示す断面図。
【図3】同触媒一体型マフラーの整流小穴板の側面図。
【図4】同触媒一体型マフラーの触媒保護板の側面図。
【図5】(a)は、同触媒一体型マフラーの通常運転時
の排気ガスの流れを説明するための図。(b)は、同触
媒一体型マフラーの高温時の排気ガスの流れを説明する
ための図。
【図6】同触媒一体型マフラーの触媒の特性を、バイパ
ス切換温度と共に示す線図。
【図7】本発明の第2の実施例に係る触媒一体型マフラ
ーを示す断面図。
【図8】同触媒一体型マフラーの整流小穴板の側面図。
【図9】同触媒一体型マフラーの触媒保護板の側面図。
【図10】(a)は、同触媒一体型マフラーの通常運転
時の排気ガスの流れを説明するための図。(b)は、同
触媒一体型マフラーの高温時の排気ガスの流れを説明す
るための図。
【図11】本発明の第3の実施例に係る触媒一体型マフ
ラーの要部を説明するための断面図。
【図12】本発明の第4の実施例に係る触媒一体型マフ
ラーの要部を説明するための断面図。
【図13】同触媒一体型マフラーの切換え制御に用いら
れる、エンジン負荷率とエンジン回転数比との関係の線
図。
【図14】本発明の第5の実施例に係る触媒一体型マフ
ラーの要部を説明するための図。
【図15】本発明の第6の実施例に係る触媒一体型マフ
ラーの要部を説明するための図。
【図16】本発明の第7の実施例に係る触媒一体型マフ
ラーの要部を説明するための図。
【図17】同触媒一体型マフラーの整流小穴板,触媒保
護板における側面図。
【図18】同触媒一体型マフラーの触媒の特性を、バイ
パス切換温度と共に示す線図。
【図19】(a)は、同触媒一体型マフラーの低温時の
排気ガスの流れを説明するための図。(b)は、同触媒
一体型マフラーの高温時の排気ガスの流れを説明するた
めの図。
【図20】本発明の第8の実施例の触媒一体型マフラー
を示す断面図。
【図21】図20中のA−A線に沿う触媒の配置を説明
するための断面図。
【図22】同触媒一体型マフラーの触媒の特性を、触媒
切換温度と共に示す線図。
【図23】(a)は、同触媒一体型マフラーの低温時の
排気ガスの流れを説明するための図。(b)は、同触媒
一体型マフラーの中温時の排気ガスの流れを説明するた
めの図。(c)は、同触媒一体型マフラーの高温時の排
気ガスの流れを説明するための図。
【図24】(a)は、従来のディーゼルエンジン車に搭
載されていた触媒回りの構造を、通常時の排気ガスの流
れと共に説明するための図。(b)は、同じく高温時の
排気ガスの流れ説明するための図。
【符号の説明】
1…ディーゼルエンジン 2…排気
管 10…触媒一体型マフラー 11…マ
フラー本体 12…内筒 13…外
筒 14…ディーゼルPM低減酸化触媒 19…第
1室(バイパス室) 20〜22…第2室〜第4室(上流側排気通路) 26,27…第5室、第6室(下流側排気通路) 28…インレットパイプ 29a…第
1インレットパイプ 29b…第2インレットパイプ 34…バ
イパス通路 40…切換機構(切換手段) 41,42…開
閉弁 43…コントロールケーブル 44…エアーシリンダ(アクチュエータ) 47…コ
ントローラ 48…排気温度センサ(排気温度検出手段) 60…水温センサ(水温検出手段) 70…位置センサ(エンジン負荷検出手段) 71…回転数センサ(回転数検出手段) 82…低
温用の触媒 83…高温用の触媒。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒が収容されるとともに同触媒の入口
    側および出口側に上流側排気通路および下流側排気通路
    が形成された内筒と、同内筒の外周に間隙を設けて固定
    された外筒とを有し、両端が閉鎖されたマフラー本体
    と、 同マフラー本体の入口側に設けられるバイパス室と、 前記間隙を介して前記バイパス室と前記下流側排気通路
    とを連通させるバイパス通路と、 前記バイパス室を貫通し前記上流側排気通路へ排気ガス
    を導入する第1インレットパイプと、 前記バイパス室に開口する第2インレットパイプと、 前記第1インレットパイプと前記第2インレットパイプ
    とからの排気ガスの流れを切り換える切換手段と、 を具備したことを特徴とする触媒一体型マフラー。
  2. 【請求項2】 前記触媒が低温用触媒であり、前記バイ
    パス通路又は前記下流側排気通路に高温用触媒が設けら
    れていることを特徴とする請求項1に記載の触媒一体型
    マフラー
  3. 【請求項3】 導入される排気ガスの温度を検出する排
    気温度検出手段を有し、 前記切換手段が、同検出された排気ガスの温度によって
    切換えを行うことを特徴とする請求項1に記載の触媒一
    体型マフラー
  4. 【請求項4】 前記切換手段が、 前記第1インレットパイプに設けられた第1開閉弁と、 前記第2インレットパイプに設けられた第2開閉弁と、 前記第1開閉弁および第2開閉弁を開閉するアクチュエ
    ータと、 同アクチュエータと前記第1または第2開閉弁のいずれ
    かを接続し、前記第1開閉弁と前記第2開閉弁を接続す
    るコントロールケーブルと、 を有することを特徴とする請求項3に記載の触媒一体型
    マフラー
JP15794095A 1995-06-23 1995-06-23 触媒一体型マフラー Expired - Fee Related JP3218929B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15794095A JP3218929B2 (ja) 1995-06-23 1995-06-23 触媒一体型マフラー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15794095A JP3218929B2 (ja) 1995-06-23 1995-06-23 触媒一体型マフラー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH094442A JPH094442A (ja) 1997-01-07
JP3218929B2 true JP3218929B2 (ja) 2001-10-15

Family

ID=15660800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15794095A Expired - Fee Related JP3218929B2 (ja) 1995-06-23 1995-06-23 触媒一体型マフラー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3218929B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4691289B2 (ja) * 2001-09-27 2011-06-01 東京濾器株式会社 触媒マフラ
JP3738752B2 (ja) 2002-05-21 2006-01-25 トヨタ自動車株式会社 内燃機関用マフラ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH094442A (ja) 1997-01-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7527126B2 (en) Exhaust apparatus of an internal combustion engine
KR101504894B1 (ko) 내연기관 배기 시스템용 머플러
CA2659777C (en) Muffler assembly
CN202900382U (zh) 废气净化系统及废气净化装置
US7263824B2 (en) Exhaust gas aftertreatment device for an internal combustion engine
EP0953738A2 (en) Exhaust emission control system of internal combustion engine
US7726119B2 (en) Exhaust system of multi-cylinder internal combustion engine
JP2009215941A (ja) 車両用消音器
JP3218929B2 (ja) 触媒一体型マフラー
JPH0754640A (ja) 排気浄化装置
US6820416B2 (en) Exhaust emission control system for an internal combustion engine
EP0808999A1 (en) Purification control device for exhaust gas
JP2010065535A (ja) エンジンの排気装置
JP2000008841A (ja) 排気ガス浄化装置
JPH0281911A (ja) 排気消音器
JPS641450Y2 (ja)
US20230374926A1 (en) Dual-acting valve enabled catalyst bypass
KR100372706B1 (ko) 자동차용 배기 시스템의 소음기
JP3453655B2 (ja) 触媒装置
KR100342613B1 (ko) 두 개의 촉매 컨버터를 가지는 자동차용 배기 장치
WO2023225544A1 (en) Dual-acting valve enabled catalyst bypass
JPH0286910A (ja) アルコール使用内燃機関の排気浄化装置
JP2722830B2 (ja) 内燃機関の排気装置
KR100957325B1 (ko) 차량의 배기경로 제어장치
RU2119076C1 (ru) Устройство для дросселирования выхлопа двигателя внутреннего сгорания

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010710

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees