JP3218805U - オイルボックス構造とオイルボックス構造を有するリニアモジュール - Google Patents
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Description
前記潤滑装置を備えたリニア伝動モジュールは、外形が略凵字型を呈し、収容溝11が設けられるレールベース10と、前記収容溝11内に固設され、スライダー13が設けられる伝動部材12と、前記伝動部材12の一側に固設され、しかも前記スライダー13と連接され、前記スライダー13の作動を補助するように構成されるガイド部材14と、前記スライダー13に固設され、本体(図示せず)とカバープレート16とからなる潤滑装置15と、を含む。
そのうち、前記本体には、一つのオイルノズル固定孔(図示せず)が設けられており、前記オイルノズル固定孔は一端がオイルノズル17の固定を供し、前記オイルノズル17に一つの油路171が設けられており、前記オイルノズル固定孔は他端が主油路(図示せず)を有し、前記主油路は一端が前記油路171に連接されており、他端が少なくとも二つの分岐油路(図示せず)に分割されている。
前記カバープレート16には、前記分岐油路の数量に対応した油出口孔161が設けられており、前記油出口孔161は一端が前記分岐油路にそれぞれ連接されており、他端が前記伝動部材12又はガイド部材14に連接されており、しかも前記オイルノズル17を介して給油と潤滑の作業を行う。
また、オイルガンがオイルノズル17からグリースを注入するために使用されるとき、前記本体の油路特性により、グリースをレールベース10上に分布させ、給油の方向が異なるため、給油圧力が不均一となり、グリース配分の不均一や潤滑ムラが発生する。さらに、スライダー13の両端に必要な給油が異なっているので、同じタイプの潤滑装置15を共通に使用することができず、潤滑要件を満たす潤滑装置を追加的に製造する必要がある。
前記潤滑構造を有するリニアスライドレールには、潤滑分配部材18が設けられている。外部を介してグリースを注入した後、前記潤滑分配部材18上の油路181は、潤滑すべきところにグリースをガイドすることができるので、潤滑目的を達成する。しかし、前記潤滑分配部材18は、エンドキャップ19の構造によって制限されているため、オイルノズルが軸上にのみ位置し、しかも給油の方向に影響を及ぼすという問題があった。
したがって、上記先行技術の問題と短所をいかに解決するのかが本考案の研究と改善を目指す方向にある。
また、本考案が解決しようとする他の課題は、主要なオイルボックスが開かれた場合、油路がオイルボックス内に直接配設され、追加の防漏処理が不要であり、時間と労力がかかるという問題を解決することができる、オイルボックス構造とオイルボックス構造を有するリニアモジュールを提供することにある。
さらに、本考案が解決しようとする他の課題は、主にスライダー両端の配置に適合し、追加の製造を不要とする、オイルボックス構造とオイルボックス構造を有するリニアモジュールを提供することにある。
本考案は、オイルボックス本体の一体化によって、組合せによる寸法公差の問題がなく、しかも構造が簡素化され、部品点数が減少され、組立とメンテナンスのコストが削減されるという効果を達成することができる。
また、オイルボックス本体内に二つの油路を貫通することにより、追加の防漏処理が不要となり、そのうちの一方の油路は、集中油路を為し、前記集中油路の両端は、一つのオイルノズルでそれぞれ連接されており、主に給油時のグリース圧力を一時的に蓄える効果を提供し、他方の油路は、分流油路を為し、前記分流油路には、二つの第1油出口孔と一つの第2油出口孔が設けられており、これにより、前記第1油出口孔と前記第2油出口孔に給油圧力を平均的に放出させることができ、グリースを潤滑すべきところに均等に分配させて平均潤滑の効果を達成することができる。
(1)構造が簡素化され、部品点数が減少される。
オイルボックス本体60の一体化によって、公知技術に比べて、本考案の製造工程において部品の数量を有効に減らすことができ、さらに構造の簡素化、全体の製造スピードの向上、製造工程の減少、組立の容易化などを図ることができる。したがって、生産効率を高め、しかも生産コストを節約し、寸法公差によるグリース漏れの問題を回避し、同時に十分な強度を有し、これにより、全体の安定性を確保する。
(2)汎用性が高い。
オイルボックス本体60をスライダー40の両端面41の配置に合わせることができるので、異なる種類の潤滑装置を別途製造する必要がなく、ナット50に隣接する一方のオイルボックス本体60のみで第2油出口孔641を加工することにより、コスト削減という目的を達成する。
(3)追加の防漏処理を行う必要がない。
前記分流油路62と前記集中油路61をオイルボックス本体60内に配設することにより、追加の防漏処理は不要となり、これにより、従来の時間と労力を要するという問題を解決する。
(4)平均潤滑。
給油圧力は、元の片側から中央に移され、給油を均等に分布させることができ、これにより、平均潤滑の効果を達成する。
前記オイルボックス端面63には、前記二つのスライダー給油孔411にそれぞれ対応し且つ前記分流油路62と連通する二つの第1油出口孔631が設けられており、前記オイルボックス上面65の中央部には、前記集中油路61と前記分流油路62とを連通する一つの連通溝651が凹設されており、且つそのうちの一つのオイルボックス本体60のオイルボックス底面64は、前記ナットヘッド51と当接し、しかも前記オイルボックス底面64には、前記ナット給油孔52に対応し且つ前記分流油路62と連通する一対の第2油出口孔641が設けられている。
本実施例では、前記オイルボックス本体60が一体式である。これに対し、従来技術のツーピース組合式は組立コストが高く、組立に手間がかかる。そして、本考案では組合せによる寸法公差の問題がなく、しかも構造が簡素化され、部品点数が減少され、組立とメンテナンスのコストが削減されるという効果を達成し、モジュール化の大量生産に適することができる。
また、前記オイルボックス本体60は、前記スライダー40の両端面41の配置を満たすことができ、しかも別途製造することなく、コストを省くという目的を達成することができる。さらに、前記分流油路62と前記集中油路61を前記オイルボックス本体60内に設置することにより、追加の防漏処理が不要となり、従来の時間と労力がかかるという問題を解決する。
本実施例では、上記構成により、一つの閉じた油路Aが形成されており、さらに平均潤滑を行うオイルボックス本体60が構成されている。また、前記集中油路61と前記分流油路62は、互いに独立し且つ平行であり、これにより、オイルボックス本体60を一体化させて製造することができ、分解することなく製造することができる。
さらに、前記集中油路61は、前記分流油路62の斜め上方に位置し、ユーザーがオイルノズル70から給油するとき、まず、給油の圧力が前記集中油路61の油路内に集中し、次に前記連通溝651を介して前記集中油路61と前記分流油路62とが連通し、且つ連通溝651が中間の関係にあり、グリースを前記集中油路61から前記分流油路62に向かって下方に均等に浸入させることができる。最終的にグリースを第1油出口孔631と第2油出口孔641に均等に放出させることができる。
これにより、異なる位置に給油するとき、全てが均等に分布することができるという目的を達成することができ、公知の給油方向の違いや給油圧力の不均一などの現象を解消し、平均潤滑の効果を得ることができる。
11 収容溝
12 伝動部材
13 スライダー
14 ガイド部材
15 潤滑装置
16 カバープレート
161 油出口孔
17 オイルノズル
171 油路
18 潤滑分配部材
181 油路
19 エンドキャップ
X 軸方向
A 油路
20 ベースユニット
21ベース
22 収容空間
23 スライドレール
30 ねじロッド
40 スライダー
41 端面
411 スライダー給油孔
50 ナット
51 ナットヘッド
52 ナット給油孔
60 オイルボックス本体
61 集中油路
62 分流油路
63 オイルボックス端面
631 第1油出口孔
64 オイルボックス底面
641 第2油出口孔
65 オイルボックス上面
651 連通溝
70 オイルノズル
80 シールネジ
Claims (5)
- リニアモジュールに適用するオイルボックス構造であって、前記リニアモジュールは一つのスライダーと一つのナットとを含み、前記スライダーは相対する二つの端面を有し、各前記端面に二つのスライダー給油孔が設けられており、前記ナットは前記スライダーの一つの端面に穿設されており、しかも前記端面に当接する一つナットヘッドを有し、前記ナットヘッドのナット給油孔をさらに備え、前記オイルボックス構造は前記二つの端面にそれぞれ設置された二つのオイルボックス本体を含み、
各前記オイルボックス本体は、集中油路と、分流油路と、オイルボックス端面と、オイルボックス底面と、オイルボックス上面とを、備え、
前記集中油路は、前記オイルボックス本体の両側を貫通し、
前記分流油路は、前記オイルボックス本体の両側を貫通し且つ前記集中油路から離れた一つの距離を有し、
前記オイルボックス端面は、前記スライダーの一方の前記端面に当接し、前記オイルボックス端面には、前記二つのスライダー給油孔にそれぞれ対応し且つ前記分流油路と連通する二つの第1油出口孔が設けられており、
前記オイルボックス底面は、前記オイルボックス端面と連接し、そのうちの一方の前記オイルボックス本体のオイルボックス底面は前記ナットヘッドと当接し、しかも前記オイルボックス底面には、前記ナット給油孔に対応し且つ前記分流油路と連通する第2油出口孔が設けられており、
前記オイルボックス上面は、前記オイルボックス端面と連接し且つ前記オイルボックス底面と反対する側にあり、前記オイルボックス上面には、前記集中油路と前記分流油路とを連通する一つの連通溝が凹設されていることを特徴とする、
オイルボックス構造。 - 前記オイルボックス構造は、二つのオイルノズルと三つのシールネジをさらに備え、前記二つのオイルノズルは、前記集中油路の両端にそれぞれ係止されており、そのうちの二つの前記シールネジは、前記分流油路の両端に密封されており、もう一つの前記シールネジは、前記連通溝に密封されており、しかも一つの油路を形成することを特徴とする、請求項1に記載のオイルボックス構造。
- 前記集中油路と前記分流油路は、互いに独立し且つ平行であり、前記集中油路は、前記分流油路の斜め上方に位置することを特徴とする、請求項1に記載のオイルボックス構造。
- オイルボックス構造を有するリニアモジュールであって、
軸方向に沿って延伸し、収容空間を有するベースユニットと、
前記収容空間に軸方向に沿って往復移動可能に配設され、且つ相対する二つの端面を有し、各前記端面に二つのスライダー給油孔が設けられているスライダーと、
前記スライダーの一方の端面に穿設されており、前記端面と当接するナットヘッドと、前記ナットヘッドに配設されたナット給油孔とを有するナットと、
前記スライダーの両端面にそれぞれに設けられる二つのオイルボックス本体と、を含み、
各前記オイルボックス本体は、前記オイルボックスの両側を貫通する一つの集中油路と、前記両側を貫通し且つ前記集中油路から離れた一つの距離を有する分流油路と、前記端面と当接するオイルボックス端面と、前記オイルボックス端面と連接するオイルボックス底面と、前記オイルボックス端面と連接し且つ前記オイルボックス底面と反対する側にあるオイルボックス上面と、を備え、
前記オイルボックス端面には、前記二つのスライダー給油孔にそれぞれ対応し且つ前記分流油路と連通する二つの第1油出口孔が設けられており、
前記オイルボックス上面には、前記集中油路と前記分流油路とを連通する一つの連通溝が凹設されており、且つ一方の前記オイルボックス本体のオイルボックス底面は、前記ナットヘッドと当接し、しかも前記オイルボックス底面には、前記ナット給油孔に対応し且つ前記分流油路と連通する第2油出口孔が設けられていることを特徴とする、
オイルボックス構造を有するリニアモジュール。 - 前記集中油路と前記分流油路は、互いに独立し且つ平行であり、前記集中油路は、前記分流油路の斜め上方に位置することを特徴とする、請求項4に記載のオイルボックス構造を有するリニアモジュール。
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JP2018003354U JP3218805U (ja) | 2018-08-29 | 2018-08-29 | オイルボックス構造とオイルボックス構造を有するリニアモジュール |
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CN114233840A (zh) * | 2021-12-23 | 2022-03-25 | 苏州英特模汽车科技有限公司 | 一种自润滑连接装置 |
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