JP3218416U - 吸収性物品のためのトップシート - Google Patents

吸収性物品のためのトップシート Download PDF

Info

Publication number
JP3218416U
JP3218416U JP2018002979U JP2018002979U JP3218416U JP 3218416 U JP3218416 U JP 3218416U JP 2018002979 U JP2018002979 U JP 2018002979U JP 2018002979 U JP2018002979 U JP 2018002979U JP 3218416 U JP3218416 U JP 3218416U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nonwoven fabric
top sheet
cotton
absorbent article
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018002979U
Other languages
English (en)
Inventor
伸夫 見正
伸夫 見正
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP2018002979U priority Critical patent/JP3218416U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3218416U publication Critical patent/JP3218416U/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Nonwoven Fabrics (AREA)

Abstract

【課題】直接肌に触れる部分はコットン繊維100%の構成でありながら、所要の強度を備えた、吸収性物品のためのトップシートを得る。【解決手段】吸収性物品10のためのトップシート11である。このトップシート11は、コットン不織布15と、熱可塑性樹脂繊維を構成繊維とするスパンボンド不織布16とが積層されており、かつ、コットン不織布15とスパンボンド不織布16とが構成繊維同士の三次元的な交絡により一体化している。【選択図】図1

Description

本考案は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、パンティライナーなどの吸収性物品のためのトップシートに関する。
この種の吸収性物品の断面構造は、大別して、表面部材としてのトップシートと、吸収体と、防漏れのためのバックシートとの3層を有したものが一般的である。人体から分泌される体液は、トップシートに素早く引き込まれ、かつ透過されて、トップシートの下の吸収体へ移動し、吸収拡散される。したがって、トップシートには液透過性が要求される。このためトップシートには、疎水性の合成繊維にて構成されたきわめて薄い不織シートや、孔開きフィルムが多く使用されている。しかし、吸収性物品のトップシートは、直接肌に触れる部分であることから、合成繊維のみからなるシートでは、痒みやかぶれ等が発生する場合がある。
これを防止するためにはトップシートに天然素材を用いれば良いのであり、代表的な天然素材としては、コットン繊維が挙げられる。一般のコットン繊維は、漂白された脱脂綿である。これは、漂白前に精錬処理が施されて繊維表面のワックスや天然油脂が除去されたもの、すなわち脱脂されたものである。しかし、このようなコットン繊維すなわち脱脂綿繊維を吸収性物品のトップシートを構成する繊維として適用すると、コットン繊維自身が吸液性、保液性に優れるため、分泌された体液は、表面シートを透過せず、ここで吸収・保液してしまう。このため、着用者にべたつきによる不快感を与えやすい。
このような不快感を解消するために、特許文献1においては、天然油脂が付着した脱脂綿とオレフィン系繊維とを含有するとともに特定の開孔を有した不織布を、吸収性物品のトップシートに用いることが記載されている。
特開2005−139594号公報
しかし、より快適な肌触りを求めるのであれば、直接肌に触れる部分はコットン繊維100%の構成であることが望ましい。ところが、コットン繊維は合成樹脂繊維に比べて強度が低く、このため、たとえば製造工程において破れが生じる可能性があり、慎重な扱いが求められる。
本考案の課題は、直接肌に触れる部分はコットン繊維100%の構成でありながら、所要の強度を備えた、吸収性物品のためのトップシートを得ることにある。
すなわち本考案は、下記を要旨とするものである。
(1)吸収性物品のためのトップシートであって、コットン不織布と、熱可塑性樹脂繊維を構成繊維とするスパンボンド不織布とが積層されており、かつ、コットン不織布とスパンボンド不織布とが構成繊維同士の三次元的な交絡により一体化していることを特徴とする吸収性物品のためのトップシート。
(2)コットン不織布は撥水性を有することを特徴とする(1)の吸収性物品のためのトップシート。
(3)スパンボンド不織布の表面に、構成繊維にコットン繊維を含む第3の不織布がさらに積層されていることを特徴とする(1)または(2)の吸収性物品のためのトップシート。
(4)スパンボンド不織布を構成する熱可塑性樹脂繊維は、少なくとも繊維表面がオレフィン系樹脂にて形成されていることを特徴とする(1)から(3)までのいずれかの吸収性物品のためのトップシート。
(5)表面にエンボス模様が付与されていることを特徴とする(1)から(4)までのいずれかの吸収性物品のためのトップシート。
(6)上記(1)から(5)までのいずれかの吸収性物品のトップシートを備えていることを特徴とする吸収性物品。
(7)トップシートのほかにバックシートを備えていることを特徴とする(6)の吸収性物品。
(8)トップシートとバックシートとの間に吸収体を備えていることを特徴とする(7)の吸収性物品。
(9)トップシートと吸収体との間にセカンドシートを備えていることを特徴とする(8)の吸収性物品。
本考案の吸収性物品のためのトップシートによれば、コットン不織布と、熱可塑性樹脂繊維を構成繊維とするスパンボンド不織布とが積層されており、かつ、コットン不織布とスパンボンド不織布とが構成繊維同士の三次元的な交絡により一体化しているため、コットン不織布を吸収性物品における直接肌に当たる部材とすることで良好な肌触り性を達成することができる。しかも、コットン不織布に熱可塑性樹脂繊維を構成繊維とするスパンボンド不織布が積層されており、かつ、コットン不織布とスパンボンド不織布とが構成繊維同士の三次元的な交絡により一体化しているため、熱可塑性樹脂繊維を構成繊維とするスパンボンド不織布がコットン不織布を補強するように機能し、このため所要の強度を備えたトップシートとすることができる。
本考案の実施の形態のトップシートの断面構造を示す図である。 本考案の他の実施の形態のトップシートの断面構造を示す図である。 図2のトップシートを製造するための製造装置の一例を示す図である。
図1において、10は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パット、パンティライナーなどの吸収性物品である。この図1に例示される吸収性物品10は、トップシート11と、セカンドシート12と、吸収体13と、バックシート14とがこの順に配置されたものである。
トップシート11は、コットン不織布15と、熱可塑性樹脂繊維を構成繊維とするスパンボンド不織布16とが積層された構成である。
コットン不織布15は、コットン繊維を主たる構成繊維とする。コットン不織布15を構成するコットン繊維は、撥水性を有することにより通常の吸水性は有しないものであることが好ましい。そのようなものであると、良好な肌触り性を保ったうえで、体液を吸収性物品10の表面部に留めずにその内部に向けて通過させることができる。撥水性を有するコットン繊維は、通常のコットン繊維の表面に適量の撥水剤を付着させることなどにより得られるものである。そのための撥水剤としては、親油型グリセリン脂肪酸エステルが好ましく、その中でも親油性モノステアリン酸グリセルあるいは親油性モノオレイン酸グリセルが特に好ましい。また、撥水剤として、カルボン酸アミドも好ましく用いることができ、またその中でもステアリン酸アミドが特に好ましい。これらの撥水剤は、その付着量が0.1〜1.0質量%であることが好ましい。コットン不織布15の目付は、15〜25g/mが適当である。
スパンボンド不織布16の構成繊維を形成する熱可塑性樹脂は、撥水性樹脂であることが、きわめて好ましい。撥水性樹脂の代表例として、ポリオレフィン系重合体を挙げることができる。詳細には、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレンとプロピレンとの共重合体、またはこれらのブレンド体等が挙げられる。熱可塑性樹脂繊維は、少なくとも繊維表面がオレフィン系重合体にて構成されていることが好ましい。このような熱可塑性樹脂繊維の繊維形態としては、上記したポリオレフィン系重合体単独からなる単相型の繊維が挙げられる。あるいは、芯部を鞘部が覆っている芯鞘複合の繊維であって、鞘部にポリエチレンが配されるとともに芯部にポリエステルが配された芯鞘複合繊維等が挙げられる。少なくとも繊維表面がポリオレフィン系重合体にて構成された繊維を採用することにより、構成繊維同士が接触点で熱融着されたスパンボンド不織布16に所要の強度と適度の疎水性とを付与することができる。また、鞘部にポリエチレンが配されるとともに芯部にポリエステルが配された芯鞘複合繊維である場合は、一体化前の不織ウエブにエアスルー方式や熱エンボス方式等で熱処理を施して、鞘部のポリエチレンを溶融または軟化させて熱接着成分として機能させることによって得られるスパンボンド不織布16の、ひいては後述のようにして最終的に得られるトップシート11の、形態保持性の向上および機械的強力の向上を図ることができる。
スパンボンド不織布16において、その構成繊維である熱可塑性樹脂繊維は、その単糸繊度が1〜8デシテックスであることが適当である。またスパンボンド不織布16の目付は、15〜25g/mが適当である。これらは、トップシート11の柔軟性や、後述するコットン不織布15の構成繊維との交絡性を考慮したものである。
トップシート11を構成するコットン不織布15とスパンボンド不織布16とは、これらの不織布の構成繊維同士の三次元的な交絡によって一体化され、詳細には、コットン不織布15の構成繊維である短繊維のコットン繊維が、スパンボンド不織布16の構成繊維である長繊維の熱可塑性樹脂繊維に絡み付くことによって一体化され、それによって一体構造のトップシート11が構成されている。このような三次元的な交絡は、両不織布15、16を重ねた状態で高圧水流を付与することによって、達成することができる。
図示の吸収性物品10において、そのセカンドシート12と吸収体13とバックシート14とは、下記のように、それぞれ公知のものと同様の材料にて構成することができる。
すなわち、セカンドシート12は、吸収体13にて吸収した体液がトップシート11側へ逆戻りすることを防止するものであって、たとえば、合成繊維製不織布が多く用いられており、より具体的には、エアスルー方式により得られる短繊維不織布やスパンレース不織布、スパンボンド不織布などを用いることができる。
吸収体13の素材としては、一般的に用いられている吸収材料を用いればよく、たとえば、フラッフ状パルプと吸水性ポリマーとにより構成されるものが挙げられる。吸水性ポリマーは、吸収体を構成するパルプ中に粒状粉として混入させるとよい。フラッフ状パルプとしては、合成パルプやセルロース系パルプ、広葉樹パルプ、針葉樹パルプなどを挙げることができる。
バックシート14は、このバックシート14とトップシート11とをヒートシールすることによって袋体を形成し、この袋体の内部に吸収体13を収容するためのものである。またバックシート14は、吸収体13が吸収した液が外部に漏れ出さないように、この液に対する透過性を有しないことが必要である。つまり、防漏れシートとして機能するものである。このため、バックシート14のための素材としては、遮水性を有する樹脂シートであって、ポリエチレン系やポリプロピレン系などのポリオレフィン系のシートが挙げられる。このポリオレフィン系シートは、柔軟性の点から好ましい。また、前記したポリオレフィン系シートと不織布とを積層したラミネート不織布などを好ましく挙げることができる。
吸収性物品10は、その表面に凹凸感を付与したものとすることができる。すなわち、スパンボンド不織布16は、上述のように熱可塑性樹脂繊維にて構成されているため、このスパンボンド不織布16とコットン不織布15とが一体化したものに、熱エンボス加工を行って、スパンボンド不織布16に賦形されたエンボス模様によって、コットン不織布15の表面にもエンボス模様を良好に現すことができて、一体化構造のトップシート11の表面に凹凸を現すことができる。すなわち、熱エンボス加工によってスパンボンド不織布16における一部の繊維を軟化させて賦形した凹凸にもとづき、軟化しないコットン不織布15にも、スパンボンド不織布16と一体化していることによってエンボス模様を出現させることができる。これによって、表面に肌触りのよいコットンが配されかつ凹凸感を有するトップシート11およびこのトップシート11を用いた吸収性物品を得ることができる。
図2を参照して、本考案の吸収性物品10のトップシート11の他の実施の形態について説明する。図2においては、セカンドシートと吸収体とバックシートとは図示を省略して、トップシート11のみを図示する。この図2の実施の形態においては、トップシート11は、コットン不織布15と、スパンボンド不織布16と、コットン繊維を含む第3の不織布17との3層が、この順に積層されかつ構成繊維同士の三次元的な交絡によって一体化された構成である。
この図2の実施の形態においては、トップシート11における体液の通過性を良好にするために、第3の不織布17におけるコットン繊維は、撥水性を有することにより吸水性は有しない繊維とされることが好ましい。撥水性を有するコットン繊維は、コットン不織布15の場合と同様に、通常のコットン繊維の表面に適量の撥水剤を付着させることなどにより得られるものである。
図3は、図2に示されるトップシート11を製造するための製造装置の構成を示す。ここで21は第1のカード機、22はスパンボンド不織布16を巻き上げたシートロール、23は第2のカード機である。第1および第2のカード機21、23は、コットン繊維を梳綿処理するためのものである。第1のカード機21からの第1のコットン不織ウエブ24と、シートロール22からのスパンボンド不織布16と、第2のカード機23からの第2のコットン不織ウエブ25とがこの順序で積層される。その積層体は、高圧水流発生装置26に通され、ノズルから噴出される高圧水流を受けることで、第1および第2のコットン不織ウエブ24、25の構成繊維が、これら構成繊維同士において、またスパンボンド不織布16の構成繊維と、相互に絡み合う。その結果、コットン不織布15とスパンボンド不織布16とコットン繊維を含む第3の不織布17とが、この順に積層された状態で一体化される。この一体化物の表面にたとえば図示のキスコータ27によって撥水剤が付与されることで、図2に示されるトップシート11が得られる。
図2に示されるトップシート11に代えて、図1に示されるトップシート11を製造する際には、たとえば、図3に示される第2のカード機23の運転を停止して、第2のコットン不織ウエブ25を供給しないようにすれば良い。
本考案の実施の形態の吸収性物品は、図1に示した以外の構成とすることもできる。たとえばセカンドシート12を用いない構成とすることができ、その場合は、トップシート11と吸収体13とバックシート14とがこの順に積層された構成となる。あるいは、セカンドシート12と吸収体13との両者をともに用いない構成とすることもできる。その場合は、トップシート11とバックシート14との2層が積層された構成となる。このような2層構造は、たとえばパンティライナーに適用することができる。
以下の実施例における各種物性は、下記のようにして評価した。
(1)不織布の目付け(g/m
試料の不織布を10cm×10cmのサイズに裁断し、標準状態にて、天秤にて秤量した。秤量値を1mあたりの質量に換算し、目付けとした。なお、測定は同一の試料について10回行い、その平均値を目付けの値として採用した。
(2)不織布の液残り量(g)
10cm角に切り出した濾紙(ADVANTEC社製 No2)を5枚重ねた上に、10cm角にカットしたエアスルー不織布(ポリプロピレン/ポリエチレン、3.3dtex、目付20g/m)を1枚重ねた。その上に予め質量を測定した試料の不織布を1枚重ねた。試料の不織布上より37℃に加温した人工経血を3cc滴下し、5分後不織布の質量を測定した。そして、次式から、液残り量を算出した。
液残り量(g)=滴下後の不織布質量−初期の不織布質量
この液残り量の値が小さいほど、「べたつき感」が少ないトップシートと評価することができる。
(3)液の広がり(mm)
10cm角に切り出した濾紙(ADVANTEC社製 No2)を2枚重ねた上に、10cm×10cmにカットした試料の不織布を3枚重ねた。これらの3枚重ねの不織布の上よりマイクロピペットを用いて染色液(水150ccにカヤステイン付属スプーン1杯分を溶解したもの)1ccを滴下した。そして、5分間静置した後、3枚重ね不織布のうち、最も上に位置する不織布1枚のみを取出し、その不織布を白い紙の上に載置して、タテとヨコに広がった距離(mm)を測定し、タテに広がった距離とヨコに広がった距離との合計値を「液の広がり」とした。
(4)剥離強力(N/5cm)
幅50mm×長さ(タテ方向)150mmの試験片を5枚採取し、試験片の層間を長手方向に辺から50mm剥離して、測定用試料とした。そして、定速伸張型引張試験機を用いて、つかみ間隔50mm、引張速度200mm/分にてT剥離として50mmを剥離した。その際に得られたチャートより、極大値の大きいもの順次3点、小さいもの順次3点の計6点の平均値を算出し、測定数N個を平均した値を剥離強力(N/5cm)とした。
(5)引張強力(N/5cm)
JIS−L−1906(2000年)Aに記載の方法に準じて測定した。すなわち、試料巾5cmの短冊状態試料片を準備し、定速伸張型引張試験機(東洋ボールドウィン社製 テンシロン 型式:UTM−4−100)を用いて、試料片をチャック間10cm、引張速度10m/分で伸張し、各試料片の破断したときの荷重を引張強力とした。なお、試料片は、タテ方向のみ5点準備し、5点について測定した値の平均値を引張強力とした。
(実施例1)
木綿繊維100質量%を集積した目付け15g/mの繊維ウエブを準備した。また、スパンボンド不織布として、ユニチカ社製「パスライト」(銘柄S0153WGE ポリエチレンテレフタレート/ポリエチレン・芯/鞘型複合繊維、単糸繊度7dtex、目付け15g/m)を用意した。パスライトの上に木綿繊維製の繊維ウエブを積層して、目付け30g/mの積層ウエブとした。次いでこの積層ウエブを100メッシュの支持体上に載置し、プレウエット工程を実施した後、ノズル孔径0.1mmの噴射孔が孔間隔0.6mmで横一列に配列された噴射装置を用いて、繊維ウエブ側より噴射圧力2.8MPaで水流を付与し、木綿繊維相互間を交絡させた。その後、さらに繊維ウエブ側から5.5MPaの噴射圧力で2回処理した。それによって、木綿繊維相互間を交絡するとともに、木綿繊維とパスライトの構成繊維とを交絡して複合不織布とした。得られた複合不織布の評価結果を表1に示す。
Figure 0003218416
(実施例2)
実施例1で用いた木綿繊維を、天然油脂が付着した漂白綿繊維(丸三産業社製、以下「未脱脂漂白綿」と称す)に変更した。そして、それ以外は実施例1と同様にして、複合シートを得た。得られた複合不織布の評価結果を表1に示す。
(実施例3)
未脱脂漂白綿を集積した目付け15g/mの繊維ウエブを準備した。また、スパンボンド不織布として、実施例1で用いたのと同じパスライトを用意した。パスライトの上に繊維ウエブを載置して、目付け30g/mの積層ウエブとした。次いでこの積層ウエブを100メッシュ状の支持体上に担持して、繊維ウエブ側より噴射圧力2.8MPaで水流を付与し、木綿繊維相互間を交絡させた。次いで10メッシュのコンベアネット上で、繊維ウエブ側から5.5MPaの噴射圧力で2回処理した。これによって、木綿繊維相互間を交絡するとともに、木綿繊維とパスライトの構成繊維とを交絡して複合不織布とした。得られた不織布の評価結果を表1に示す。
(実施例4)
実施例3と同様にして複合不織布を得た後、一対のマングルロールにて余剰水分を除去した。そして、漂白綿繊維側に、オクタデカンアミドを主成分とする油剤(洛東化成工業社製 商品名:URD−ST100)を、有効成分量として1.5質量%付着するようスプレーで塗付した。それにより得られた不織布の評価結果を表1に示す。
(比較例1)
木綿繊維100質量%を集積した目付け30g/mの繊維ウエブを準備した。次いでこの繊維ウエブを100メッシュの支持体上に載置し、プレウエット工程を実施した後、ノズル孔径0.1mmの噴射孔が孔間隔0.6mmで横一列に配列された噴射装置を用いて、繊維ウエブ側より噴射圧力2.8MPaで水流を付与し、木綿繊維相互間を交絡させて不織布とした。得られた不織布の評価結果を表1に示す。
実施例1〜4の不織布は、不織布強力が高く、液残り量が少なく、かつ広がりが少ないものであり、したがってトップシートとして好適に使用出来るものであった。
これに対し比較例1の不織布は、コットン100%であって、スパンボンド不織布を積層一体化したものではなかったため、実施例1〜4の不織布に比べて引張強力が低く、また液の広がりや液残り量についても、実施例1〜4の不織布に比べて劣るものであった。
なお、実施例1〜4の不織布についての剥離強力の測定においては、コットン不織布とスパンボンド不織布とが剥離する前に、3.5N/5cmの荷重をかけた時点でコットン不織布が破断した。つまり、剥離強力自体は測定不能な状態であり、コットン不織布とスパンボンド不織布とは十分良好に交絡一体化したものであり、容易に剥離するものではなく耐久性を有すると判断できるものであった。
10 吸収性物品
11 トップシート
15 コットン不織布
16 スパンボンド不織布
17 第3の不織布

Claims (9)

  1. 吸収性物品のためのトップシートであって、コットン不織布と、熱可塑性樹脂繊維を構成繊維とするスパンボンド不織布とが積層されており、かつ、コットン不織布とスパンボンド不織布とが構成繊維同士の三次元的な交絡により一体化していることを特徴とする吸収性物品のためのトップシート。
  2. コットン不織布は撥水性を有することを特徴とする請求項1記載の吸収性物品のためのトップシート。
  3. スパンボンド不織布の表面に、構成繊維にコットン繊維を含む第3の不織布がさらに積層されていることを特徴とする請求項1または2記載の吸収性物品のためのトップシート。
  4. スパンボンド不織布を構成する熱可塑性樹脂繊維は、少なくとも繊維表面がオレフィン系樹脂にて形成されていることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項記載の吸収性物品のためのトップシート。
  5. 表面にエンボス模様が付与されていることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項記載の吸収性物品のためのトップシート。
  6. 請求項1から5までのいずれか1項に記載の吸収性物品のトップシートを備えていることを特徴とする吸収性物品。
  7. トップシートのほかにバックシートを備えていることを特徴とする請求項6記載の吸収性物品。
  8. トップシートとバックシートとの間に吸収体を備えていることを特徴とする請求項7記載の吸収性物品。
  9. トップシートと吸収体との間にセカンドシートを備えていることを特徴とする請求項8記載の吸収性物品。
JP2018002979U 2018-08-02 2018-08-02 吸収性物品のためのトップシート Active JP3218416U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018002979U JP3218416U (ja) 2018-08-02 2018-08-02 吸収性物品のためのトップシート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018002979U JP3218416U (ja) 2018-08-02 2018-08-02 吸収性物品のためのトップシート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3218416U true JP3218416U (ja) 2018-10-11

Family

ID=63796932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018002979U Active JP3218416U (ja) 2018-08-02 2018-08-02 吸収性物品のためのトップシート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3218416U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021015001A1 (ja) * 2019-07-23 2021-01-28 株式会社瑞光 吸収体の製造装置および製造方法
JP2021040752A (ja) * 2019-09-06 2021-03-18 ユニチカ株式会社 衛生材料の表面材及びその製造方法
WO2022004505A1 (ja) * 2020-07-02 2022-01-06 ユニチカ株式会社 衛生材料の表面材及びその製造方法
CN115461023A (zh) * 2020-05-14 2022-12-09 尤妮佳股份有限公司 吸收性物品

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021015001A1 (ja) * 2019-07-23 2021-01-28 株式会社瑞光 吸収体の製造装置および製造方法
JPWO2021015001A1 (ja) * 2019-07-23 2021-01-28
JP7266773B2 (ja) 2019-07-23 2023-05-01 株式会社瑞光 吸収体の製造装置および製造方法
JP2021040752A (ja) * 2019-09-06 2021-03-18 ユニチカ株式会社 衛生材料の表面材及びその製造方法
JP7411950B2 (ja) 2019-09-06 2024-01-12 ユニチカ株式会社 衛生材料の表面材及びその製造方法
CN115461023A (zh) * 2020-05-14 2022-12-09 尤妮佳股份有限公司 吸收性物品
WO2022004505A1 (ja) * 2020-07-02 2022-01-06 ユニチカ株式会社 衛生材料の表面材及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3218416U (ja) 吸収性物品のためのトップシート
RU2655241C2 (ru) Гидроспутанные волокнистые структуры
JP7174391B2 (ja) 吸収性物品の表面シートの製造方法
KR101210174B1 (ko) 매우 얇은 두께의 흡수성 팬티라이너
JP5599544B2 (ja) 少なくとも1つの吸収シートを含む美容用及び/または皮膚科用のパーソナルケア及び/またはクレンジング吸収製品
CN107645945B (zh) 具有机械衣服附接件的吸收制品
JP7145940B2 (ja) 吸収性物品用の層
TWM298983U (en) Dual-use pantiliner
CN104780881B (zh) 用于吸收性产品的一体式流体吸入系统及其制备方法
KR20190004291A (ko) 흡수 용품
KR20190014091A (ko) 구멍을 갖는 흡수 시스템을 구비한 흡수 용품
US20190091076A1 (en) Absorbent article with channel
TWI248355B (en) Cover sheet for personal care products
JP6611651B2 (ja) 不織布、および吸収性物品用不織布
JP7298064B2 (ja) 吸収性物品用シート
JP2005139594A (ja) 不織布およびその製造方法
JP2011030940A (ja) 吸収性物品の表面シート
US11963856B2 (en) Absorbent article
RU2735657C1 (ru) Впитывающее изделие
JP2007135790A (ja) 補助吸収性物品
CN112313073B (zh) 具有3d压花的纤维素非织造层合物
JP4174995B2 (ja) 耐久親水性複合繊維及びそれを用いた繊維成形体
JP4275521B2 (ja) パンティライナー
JP4716858B2 (ja) 吸収性物品
JP2021090720A (ja) 生理用ナプキンや使い捨ておむつ等の吸液性物品

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3218416

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250