JP3218384U - 電子タバコ用の複数温度帯発熱型セラミック発熱体 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子タバコ用の複数温度帯発熱型セラミック発熱体を提供する。
【解決手段】本考案は、第1セラミック基板1と第2セラミック基板2を含む。第1セラミック基板1と第2セラミック基板2を重畳して巻着することで中心孔を備えた円柱状又は楕円形の構造が形成され、当該構造の内壁表面にはコーティング層が設けられ、且つ、当該構造の内部には発熱回路が設けられ、発熱回路は、複数の発熱温度帯か、或いは、1つの温度制御帯と複数の発熱温度帯に分割可能であり、発熱回路には領域ごとに、電極ランド4か、或いは、1つの独立電極ランド4と1つの共通電極ランド6が対応して設けられ、電極ランド4と共通電極ランド6には電極リード線7が設けられており、共通電極ランド6と共通回路は導体溶接材料により溶接される。本考案には、構造が単純で実用性が高く、且つ複数温度帯での加熱を実現可能であるとの有益な効果がある。
【選択図】図1

Description

本考案はセラミック発熱体の分野に関し、具体的には、電子タバコ用の複数温度帯発熱型セラミック発熱体に関する。
電子タバコは、禁煙やタバコの代替品として主に用いられる。電子タバコ用発熱体は電子タバコの中でも重要な構成要素の一つであり、従来の電子タバコの場合には2種類の発熱体用発熱素子が存在する。一つは発熱線であるが、この場合には配置箇所が発熱体の通風口部分となり、且つ材質が耐腐食性ではないため、発熱線が消耗材となってしまう。また、もう一つの発熱体は、内芯(即ち本体)の外側に基板を設けて発熱線を挟み込むような構造となっている。そのため、構造全体が分厚くなり、昇温速度が鈍化することから加熱効果に劣る。また、長期間使用するうちに内芯と基板とが断裂する恐れがあり、使用寿命が大幅に短縮されてしまう。一方、工業技術の発展に伴って、電子タバコの加熱体分野では、清潔、無害、耐酸性、耐アルカリ性、耐高温、昇温速度の速さといった利点からセラミック発熱体が広く応用されるようになっており、従来型の電子タバコ用発熱体に取って代わろうとしている。
しかし、従来のセラミック発熱体を用いる電子タバコは構造が複雑であり、且つ、複数温度帯での加熱は不可能であった。そこで、上述の課題を解決すべく、電子タバコ用の複数温度帯発熱型セラミック発熱体を設計することが求められている。
本考案は、構造が単純で実用性が高く、且つ複数温度帯での加熱が可能との利点を有して、上記背景技術で述べた課題を解決する電子タバコ用の複数温度帯発熱型セラミック発熱体を提供することを目的とする。
上記の目的を実現すべく、本考案は以下を技術方案とする。
即ち、第1セラミック基板と第2セラミック基板を含む電子タバコ用の複数温度帯発熱型セラミック発熱体であって、前記第1セラミック基板と第2セラミック基板を重畳して巻着することで中心孔を備えた円柱状又は楕円形の構造が形成され、当該構造の内壁表面にはコーティング層が設けられ、且つ、当該構造の内部には発熱回路が設けられ、前記発熱回路は、複数の発熱温度帯か、或いは、1つの温度制御帯と複数の発熱温度帯に分割可能であり、前記発熱回路には領域ごとに、電極ランドか、或いは、1つの独立電極ランドと1つの共通電極ランドが対応して設けられ、前記電極ランドと共通電極ランドには電極リード線が設けられており、前記共通電極ランドと共通回路は導体溶接材料により溶接される。
好ましくは、前記第1セラミック基板と第2セラミック基板を重畳して巻着することで形成される中心孔を備えた円柱状又は楕円形構造の内部には、セラミックシートを設けてもよい。
好ましくは、前記電極ランドと共通電極ランドには貫通孔が設けられており、前記貫通孔は発熱回路と電極ランドをそれぞれ導通し、共通回路と共通電極ランドは互いに導通している。
好ましくは、前記第1セラミック基板と第2セラミック基板は、重畳時に巻着接続部分が互いにずれるよう設けられる。
好ましくは、前記コーティング層は、セラミックコーティング層の外側をガラス釉で被覆するか、ガラス釉を直接塗布してなる。
好ましくは、前記電極リード線は銅線又はニッケル線である。
好ましくは、前記発熱回路は、第1セラミック基板と第2セラミック基板を重畳して巻着することで形成される中心孔を備えた円柱状又は楕円形構造の内壁表面に設けられるか、或いは、第1セラミック基板と第2セラミック基板を重畳して巻着することで形成される中心孔を備えた円柱状又は楕円形構造の重畳面に設けられる。
従来技術と比較して、本考案の有益な効果は以下である。
本考案の技術方案で作製される電子タバコ用の複数温度帯発熱型セラミック発熱体は、操作が容易であり、且つ作製コストが廉価である。本考案ではセラミック発熱体を使用しているため、装着しやすく、加熱速度が速いほか、使用寿命が長い。また、複数温度帯による加熱方式を採用しているため、領域ごとの加熱が可能であり、幅広い使用に適している。
図1は、本考案の構造を示す図である。 図2は、本考案の第1セラミック基板と第2セラミック基板の巻着を示す図である。 図3は、本考案の実施例1の断面図である。 図4は、本考案の実施例1における第2セラミック基板の裏面を示す図である。 図5は、本考案の実施例1における第2セラミック基板の表面を示す図である。 図6は、本考案の実施例2の断面図である。 図7は、本考案の実施例2における第1セラミック基板の裏面を示す図である。
以下に、本考案の実施例にかかる図面を組み合わせて、本考案の実施例における技術方案につき明瞭簡潔に述べる。なお、ここで記載する実施例は本考案の一部実施例にすぎず、すべての実施例でないことはいうまでもない。本考案の実施例に基づいて、当業者が創造的労働を要することなく取得するその他すべての実施例は、いずれも本考案の保護の範囲に属する。
実施例1:
本考案で提示する実施例の図1〜5を参照して、電子タバコ用の複数温度帯発熱型セラミック発熱体は、第1セラミック基板1と第2セラミック基板2を含む。前記第1セラミック基板1と第2セラミック基板2は、テープキャスティングとブランク打ち抜きにより成形される。前記第1セラミック基板1と第2セラミック基板2は、重畳して巻着することで中心孔を備えた円柱状又は楕円形の構造を形成する。前記第1セラミック基板1と第2セラミック基板2は、重畳時に巻着接続部分が互いにずれるよう設けられる。中心孔の円柱状又は楕円形構造の内壁表面には、コーティング層9が設けられている。前記コーティング層9は、セラミックコーティング層の外側をガラス釉で被覆するか、ガラス釉を直接塗布してなる。前記ガラス釉とセラミック発熱体は、発熱回路が外気に触れて酸化することのないよう一体的に封着される。中心孔の円柱状又は楕円形構造の内部には、セラミックシート8を設けてもよい。前記第2セラミック基板2の裏面には発熱回路3が印刷されている。前記発熱回路3は、タングステン、モリブデン、マンガン、銀パラジウム又はルテニウムのうちの1又は複数の材料から作製可能である。また、前記第2セラミック基板2の表面には電極ランド4が設けられている。前記発熱回路3は、第1セラミック基板1と第2セラミック基板2を重畳して巻着することで形成される中心孔を備えた円柱状又は楕円形構造の重畳面に設けられる。前記発熱回路3は、複数の発熱温度帯か、或いは、1つの温度制御帯と複数の発熱温度帯に分割可能である。このように設けることで、本考案は複数の温度帯のみで発熱可能ともできれば、1つの温度制御帯と複数の温度帯で発熱可能ともできる。よって、操作が容易となり、安全且つ環境にも優しい。前記発熱回路3には領域ごとに、電極ランド4か、或いは、1つの独立電極ランド4と1つの共通電極ランド6が対応して設けられている。前記電極ランド4と共通電極ランド6には、高温ろう接技術により電極リード線7が接続される。前記電極リード線7は銅線又はニッケル線である。前記電極ランド4には貫通孔が設けられており、前記貫通孔により発熱回路3と電極ランド4を導通する。必要に応じて、貫通孔には導体溶接材料を注入してもよい。また、前記共通電極ランド6と共通回路5は導体溶接材料により溶接される。
実施例2:
本考案で提示する実施例の図6〜7を参照して、電子タバコ用の複数温度帯発熱型セラミック発熱体について、本実施例では、発熱回路3が第1セラミック基板1と第2セラミック基板2を重畳して巻着することで形成される中心孔を備えた円柱状又は楕円形構造の内壁表面に設けられる点で実施例1とは異なる。よって、セラミック発熱体が発熱すると、中心孔の円柱状又は楕円形構造の内壁表面が発熱する。これによれば、セラミック発熱体の壁は薄いため、加熱速度がより素早く且つ更に効率的となる。
本実施例のその他の部分は実施例1と同様である。また、本実施例で説明しない特徴については、いずれも実施例1の説明が適用されるためここでは繰り返し詳述しない。
当業者にとって、本考案は上記の例示的実施例の詳細には限定されず、本考案の精神又は基本的特徴を逸脱しないことを前提に、その他の具体的形式でも本考案を実現可能なことはいうまでもない。よって、あらゆる点において、実施例は限定を意図するものではなく例示的なものとみなされるべきである。本考案の範囲は上記の説明ではなく添付の請求の範囲によって限定される。したがって、請求の範囲と同等要件の意味及び範囲に落とし込まれるあらゆる変形は、本考案に包括される。また、請求項のどの符号も請求の範囲を限定するものとみなすべきではない。
1 第1セラミック基板
2 第2セラミック基板
3 発熱回路
4 電極ランド
5 共通回路
6 共通電極ランド
7 電極リード線
8 セラミックシート
9 コーティング層

Claims (7)

  1. 第1セラミック基板(1)と第2セラミック基板(2)を含む電子タバコ用の複数温度帯発熱型セラミック発熱体において、
    前記第1セラミック基板(1)と第2セラミック基板(2)を重畳して巻着することで中心孔を備えた円柱状又は楕円形の構造が形成され、当該構造の内壁表面にはコーティング層(9)が設けられ、且つ、当該構造の内部には発熱回路(3)が設けられ、前記発熱回路(3)は、複数の発熱温度帯か、或いは、1つの温度制御帯と複数の発熱温度帯に分割可能であり、前記発熱回路(3)には領域ごとに、電極ランド(4)か、或いは、1つの独立電極ランド(4)と1つの共通電極ランド(6)が対応して設けられ、前記電極ランド(4)と共通電極ランド(6)には電極リード線(7)が設けられており、前記共通電極ランド(6)と共通回路(5)は導体溶接材料により溶接されることを特徴とするセラミック発熱体。
  2. 前記第1セラミック基板(1)と第2セラミック基板(2)を重畳して巻着することで形成される中心孔を備えた円柱状又は楕円形構造の内部には、セラミックシート(8)を設けてもよいことを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ用の複数温度帯発熱型セラミック発熱体。
  3. 前記電極ランド(4)と共通電極ランド(6)には貫通孔が設けられており、前記貫通孔は発熱回路(3)と電極ランド(4)をそれぞれ導通し、共通回路(5)と共通電極ランド(6)は互いに導通していることを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ用の複数温度帯発熱型セラミック発熱体。
  4. 前記第1セラミック基板(1)と第2セラミック基板(2)は、重畳時に巻着接続部分が互いにずれるよう設けられることを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ用の複数温度帯発熱型セラミック発熱体。
  5. 前記コーティング層(9)は、セラミックコーティング層の外側をガラス釉で被覆するか、ガラス釉を直接塗布してなることを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ用の複数温度帯発熱型セラミック発熱体。
  6. 前記電極リード線(7)は、銅線又はニッケル線であることを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ用の複数温度帯発熱型セラミック発熱体。
  7. 前記発熱回路(3)は、第1セラミック基板(1)と第2セラミック基板(2)を重畳して巻着することで形成される中心孔を備えた円柱状又は楕円形構造の内壁表面に設けられるか、或いは、第1セラミック基板(1)と第2セラミック基板(2)を重畳して巻着することで形成される中心孔を備えた円柱状又は楕円形構造の重畳面に設けられることを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ用の複数温度帯発熱型セラミック発熱体。
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