JP3217484U - 質量分析装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本体内に埃が入ることを抑制できる質量分析装置を提供する。
【解決手段】質量分析装置1は、本体2と、区画壁22と、シャッター機構7とを備えている。区画壁22は、本体2の内部に設けられている。区画壁22には、内部開口22Aが形成されている。すなわち、内部開口22Aは、本体2の内部に形成されている。内部開口22Aは、シャッター機構7により閉塞される。そのため、内部開口22Aの周辺に埃が溜まることを抑制できる。その結果、本体2内に埃が入ることを抑制できる。
【選択図】 図1

Description

本考案は、レーザ脱離イオン化法を用いてイオン化された試料に対して質量分析を行う質量分析装置に関するものである。
従来より、レーザ脱離イオン化法を用いて試料をイオン化させて質量分析を行う質量分析装置が利用されている。この種の質量分析装置では、真空状態とされたイオン化室(真空室)内で試料にレーザ光が照射されることにより、試料がイオン化される(例えば、下記特許文献1参照)。
質量分析装置は、中空状の本体と、試料を載置するためのサンプルプレートとを備えている。本体内には、真空室が形成されている。サンプルプレートは、移動可能に構成されている。本体の壁の一部には、サンプルプレートを出し入れするための開口が形成されている。この開口は、開閉動作が可能な扉によって覆われている。
質量分析装置内に試料を設置する場合には、まず、扉が開けられて、開口が開放される。そして、開口を介してサンプルプレートが本体の外方に移動される。この状態で、サンプルプレート上に試料が載置される。そして、この状態のサンプルプレートが開口を介して本体内に移動されて、試料が本体内の所定の位置に設置される。その後、扉が閉じられて、開口が閉鎖される。そして、本体内が真空状態にされた後、試料の分析が行われる。
このように、質量分析装置では、サンプルプレートを出し入れするための開口が、扉によって開放され、また、閉鎖される。
特開2013−190315号公報
上記した従来の質量分析装置では、開口が本体の外部空間に対向している(面している)。そのため、開口(本体における開口の縁部分)に埃がたまりやすい。開口に埃がたまると、サンプルプレートを本体内に移動させる際などに、本体内に埃が入り込む可能性があり、分析に悪影響を及ぼす可能性がある。
本考案は、上記実情に鑑みてなされたものであり、本体内に埃が入ることを抑制できる質量分析装置を提供することを目的とする。
(1)本考案に係る質量分析装置は、レーザ脱離イオン化法を用いてイオン化された試料に対して質量分析を行う質量分析装置である。前記質量分析装置は、本体と、シャッター機構とを備える。前記本体には、質量分析時に真空状態となる真空室、及び、前記真空室内に対してサンプルプレートを出し入れするための開口が形成されている。前記シャッター機構は、前記開口を開閉するための蓋部材を有する。前記質量分析装置では、前記開口は前記本体の内部に形成され、当該開口に対して前記真空室側とは反対側の空間が常に大気開放されている。前記シャッター機構は、前記蓋部材を前記開口の貫通方向に対して略垂直に変位させることにより、前記開口を閉塞することを特徴とする質量分析装置。
このような構成によれば、質量分析装置では、サンプルプレートを出し入れするための開口が本体の内部に形成されている。そして、蓋部材が開口の貫通方向に対して略垂直に変位されることで開口が閉塞される。
そのため、開口周辺に埃が溜まることを抑制できる。
その結果、本体内に埃が入ることを抑制できる。
また、開口が本体の内部に形成されるため、本体をデザインする際の自由度を向上できる。
(2)また、前記蓋部材は、弾性体を有してもよい。前記質量分析装置では、前記蓋部材の変位に伴って前記弾性体が弾性変形することにより、前記開口が閉塞されてもよい。
このような構成によれば、シャッター機構を簡易な構成にすることができる。
(3)また、前記シャッター機構は、変換機構を有してもよい。前記変換機構は、前記蓋部材を前記開口の貫通方向に対して略垂直に変位させるときに生じる力を、当該蓋部材の変位方向に対して交差する方向の力に変換する。前記蓋部材は、前記変換機構により変換された力によって前記開口を閉塞してもよい。
このような構成によれば、シャッター機構によって開口を確実に閉塞できる。
(4)また、前記シャッター機構は、前記蓋部材の変位に伴って、前記開口の周縁部と前記蓋部材とを摺接させながら前記開口を閉塞してもよい。
このような構成によれば、シャッター機構を簡易な構成にすることができる。
(5)また、前記シャッター機構は、駆動機構を有してもよい。前記駆動機構は、前記蓋部材を前記開口に対して略平行に変位させるためのものであってもよい。
このような構成によれば、蓋部材を変位させて開口を閉塞する動作を自動により行うことができる。
(6)また、前記シャッター機構は、前記本体の内部に設けられてもよい。
このような構成によれば、シャッター機構に埃がたまることを抑制できる。
そのため、本体内に埃が入ることを抑制できる。
また、本体をデザインする際の自由度を向上できる。
本考案によれば、質量分析装置では、サンプルプレートを出し入れするための開口が本体の内部に形成されている。そして、蓋部材が開口の貫通方向に対して略垂直に変位されることで開口が閉塞される。そのため、本体における開口の縁部分に埃が溜まることを抑制できる。その結果、本体内に埃が入ることを抑制できる。
本発明の第1実施形態に係る質量分析装置の構成を示した概略図である。 図1のシャッタ機構の構成を示した概略図であって、蓋部材が内部開口から離間している状態を示している。 図1のシャッタ機構の構成を示した概略図であって、蓋部材が内部開口近傍に位置している状態を示している。 図1のシャッタ機構の構成を示した概略図であって、蓋部材によって内部開口が閉塞される状態を示している。 本発明の第2実施形態に係る質量分析装置のシャッタ機構の構成を示した概略図であって、蓋部材が内部開口から離間している状態を示している。 本発明の第2実施形態に係る質量分析装置のシャッタ機構の構成を示した概略図であって、蓋部材によって内部開口が閉塞される状態を示している。 本発明の第3実施形態に係る質量分析装置のシャッタ機構の構成を示した概略図である。
1.質量分析装置の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る質量分析装置1の構成を示した概略図である。
質量分析装置1は、試料にレーザ光を照射することにより、レーザ脱離イオン化(LDI)を用いて試料をイオン化させて質量分析を行う質量分析装置である。レーザ脱離イオン化法(LDI法)は、レーザ光を吸収する固定又は液体に試料を混合又は搭載し、適切なレーザ光を照射し、気相中に試料をイオン化する方法である。具体的には、質量分析装置1は、MALDI(マトリックス支援レーザ脱離イオン化法)を用いて試料をイオン化させて質量分析を行う質量分析装置である。質量分析装置1は、本体2と、イオン化部3と、質量分離部4と、検出器5と、真空ポンプ6と、シャッタ機構7とを備えている。
本体2は、ボックス状に形成されている。本体2は、外装として、底壁25と、側壁26と、上壁27とを備えている。本体2内は、真空室2Bとして形成されている。本体2には、窓板21と、区画壁22とが設けられている。また、本体2には、外部開口2Aが形成されている。
窓板21は、本体2の側壁26に設けられている。
外部開口2Aは、本体2の側壁26に形成されている。具体的には、外部開口2Aは、本体2の側壁26において下方側に形成されている。外部開口2Aは、本体2の側壁26を水平方向(図1の左右方向)に貫通している。
区画壁22は、本体2の内部に設けられている。具体的には、区画壁22は、外部開口2Aが形成された本体2の側壁26の部分の内方に設けられている。区画壁22は、本体2の底壁25及び側壁26に連続している。区画壁22には、内部開口22Aが形成されている。内部開口22Aは、水平方向において外部開口2Aと重なっている。すなわち、内部開口22Aは、区画壁22を水平方向に貫通している。内部開口22Aが開口の一例である。本体2の底壁25及び側壁26と、区画壁22とにより区画される領域が開放空間22Bである。開放空間22Bは、内部開口22Aに対して真空室2Bの反対側に位置している。開放空間22Bは、外部開口2Aを介して常に大気開放されている。
イオン化部3は、目的試料をイオン化するためのものである。イオン化部3は、例えば、MALDI(マトリックス支援レーザ脱離イオン化)イオン源である。イオン化部3は、光源31と、ミラー32と、サンプルプレート33とを備えている。
光源31は、レーザ光源である。光源31は、本体2の外方に設けれている。光源31は、窓板21と間隔を隔てて配置されている。
ミラー32は、本体2内において、窓板21と間隔を隔てて配置されている。
サンプルプレート33は、分析対象の試料を載置するためのものである。サンプルプレート33は、水平方向(イオンが移動する方向と略直交する方向)に移動可能なステージ(図示せず)上に設けられている。サンプルプレート33は、ステージが移動することで、水平方向において変位する。
質量分離部4は、試料から発生するイオンを質量分離するためのものである。質量分離部4は、例えば、3次元四重極型のイオントラップである。なお、質量分離部4は、3次元四重極型イオントラップ以外のものであってもよい。
検出器5は、質量分離されたイオンを検出するためものである。
真空ポンプ6は、本体2に設けられている。真空ポンプ6が動作することにより、本体2内(真空室2B)が真空状態になる。
シャッタ機構7は、内部開口22Aを開閉するためのものである。シャッター機構7は、本体2の内部に設けられている。具体的には、シャッター機構7は、開放空間22Bに配置されている。なお、シャッター機構7の詳細な構成については、後述する。
質量分析装置1を用いてサンプルの分析を行う場合には、まず、内部開口22A及び外部開口2Aを介してサンプルプレート33が本体2の外方に移動される。この状態で、サンプルプレート33上に試料が載置される。そして、この状態のサンプルプレート33が内部開口22A及び外部開口2Aを介して本体2内に移動されて、試料が本体2内の所定の位置に設置される。
その後、シャッター機構7により、内部開口22Aが閉鎖される。そして、真空ポンプ6の動作により本体2内が真空状態にされた後、光源31から、試料に向けてレーザ光が照射される。具体的には、光源31からの光は、窓板21を介して本体2内に入射する。そして、本体2内に入射した光は、ミラー32で反射されてサンプルプレート33上の試料を照射する。これにより、試料がイオン化される。
イオン化された試料は、質量分離部4に導入されて質量分離される。質量分離されたイオンは、検出器5に導入される。そして、検出器5からの検出信号に基づいて、マススペクトルが作成される。
2.シャッタ機構の構成
図2Aは、シャッター機構7の構成を示した概略図であって、蓋部材72が内部開口22Aから離間している状態を示している。
シャッター機構7は、開放空間22Bに配置されている。シャッター機構7は、軸部71と、蓋部材72と、回転部73と、モータ74とを備えている。
軸部71は、上下方向に延びる円柱状に形成されている。軸部71の外周面には、ねじ山が形成されている。
蓋部材72は、軸部71の下端部に取り付けられている。蓋部材72は、ゴムなどの弾性体からなり、棒状に形成されている。蓋部材72の直径は、開放空間22Bの内径よりもわずかに小さい。なお、蓋部材72は、その一部に弾性体を含むものであってもよい。例えば、蓋部材72は、ベース部と、当該ベース部に設けられる弾性体とを備える構成であってもよい。
回転部73は、ナット状に形成されており、軸部71に嵌められている。すなわち、回転部73は、環状であって、その内周面にねじ溝が形成されている。回転部73の内周面は、軸部71の外周面に螺合している。回転部73は、一定位置に位置した状態で、回転可能である。
モータ74は、回転部73に駆動力を付与するように構成されている。軸部71、回転部73及びモータ74が駆動機構の一例を構成している。
3.シャッタ機構の動作
以下では、図2A〜図2Cを用いて、シャッター機構7の動作について説明する。図2A〜図2Cは、シャッター機構7の構成を示した概略図である。具体的には、図2Aは、蓋部材72が内部開口22Aから離間している状態を示している。図2Bは、蓋部材72が内部開口22A近傍に位置している状態を示している。図2Cは、蓋部材72によって内部開口22Aが閉塞される状態を示している。
図2Aに示す状態では、軸部71及び蓋部材72が、内部開口22A(内部開口22A及び外部開口2A)よりも上方に配置されている。このとき、水平方向(内部開口22Aの貫通方向)に見たときに、蓋部材72は、内部開口22Aに重なっていない。
この状態で、内部開口22A及び外部開口2Aを介してサンプルプレート33が本体2の外方に移動される。
その後、試料が載置されたサンプルプレート33が内部開口22A及び外部開口2Aを介して本体2内に移動されると、モータ74からの駆動力が回転部73に付与されて、回転部73が回転する。これにより、図2Bに示すように、軸部71が下方に向かって移動される。また、軸部71とともに蓋部材72が下方(内部開口22Aの貫通方向に対して略垂直な方向)に向かって移動する。そして、蓋部材72が内部開口22Aに近接(対向)した状態となる。
図2Bに示す状態からさらに回転部73が回転すると、軸部71とともに蓋部材72が下方に向かってさらに移動し、蓋部材72の下端部が底壁25に接触する。そして、さらに回転部73が回転すると、軸部71とともに蓋部材72が下方に向かってさらに移動し、蓋部材72が底壁25に押し付けられる。これにより、図2Cに示すように、蓋部材72が水平方向に拡がるように弾性変形し、蓋部材72の側面が区画壁22に押し付けられる。これにより、蓋部材72によって内部開口22Aが閉塞される。
この状態で、真空ポンプ6が動作することにより本体2内(真空室2B)が真空状態になる。そして、真空室2Bと開放空間22Bとの差圧により、蓋部材72がさらに区画壁22に押し付けられる。これにより、内部開口22Aが蓋部材72により密閉される。
このようにして内部開口22Aが蓋部材72により密閉された状態で、試料の分析が行われる。
また、内部開口22Aを開放する場合には、まず、真空室2Bの真空状態が解除される。そして、モータ74からの駆動力が回転部73に付与されて、回転部73が逆回転する。これにより、図2Aに示すように、軸部71及び蓋部材72が上方に向かって移動される。また、蓋部材72が底壁25から離れるため、蓋部材72の形状がもとの状態にもどる。
4.作用効果
(1)本実施形態によれば、質量分析装置1は、図1に示すように、本体2と、区画壁22と、シャッター機構7とを備えている。区画壁22は、本体2の内部に設けられている。区画壁22には、内部開口22Aが形成されている。すなわち、内部開口22Aは、本体2の内部(奥まった位置)に形成されている。また、内部開口22Aは、シャッター機構7により閉塞される。
そのため、内部開口22Aの周辺(区画壁22における内部開口22Aの縁部分)に埃が溜まることを抑制できる。
その結果、本体2内に埃が入ることを抑制できる。
また、内部開口22Aが本体の内部に形成されるため、本体2をデザインする際の自由度を向上できる。
(2)また、本実施形態によれば、シャッター機構7の蓋部材72は、弾性体からなる。そして、図2Cに示すように、軸部71とともに蓋部材72が下方に移動し、蓋部材72が底壁25に押し付けられることで、蓋部材72が水平方向に拡がるように弾性変形し、蓋部材72の側面が区画壁22に押し付けられる。そして、蓋部材72によって内部開口22Aが閉塞される。
そのため、シャッター機構7を簡易な構成にすることができる。
(3)また、本実施形態によれば、図2Aに示すように、シャッター機構7は、モータ74を備えている。そして、モータ74からの駆動力が回転部73に付与されて回転部73が回転することで、軸部71及び蓋部材72が上下方向に移動する。
そのため、蓋部材72を変位させて内部開口22Aを閉塞する動作を自動により行うことができる。
(4)また、本実施形態によれば、図2Aに示すように、シャッター機構7は、本体2の内部(開放空間22B)に設けられている。
そのため、シャッター機構7に埃がたまることを抑制できる。
その結果、本体2内に埃が入ることを抑制できる。
また、本体2をデザインする際の自由度を向上できる。
5.第2実施形態
以下では、図3A〜図4を用いて、本発明の他の実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、上記と同様の符号を用いることにより説明を省略する。
(1)シャッタ機構の構成
図3Aは、本発明の第2実施形態に係る質量分析装置1のシャッター機構7の構成を示した概略図であって、蓋部材82が内部開口22Aから離間している状態を示している。
第2実施形態では、シャッター機構7において、上記した蓋部材72に代えて、開閉機構8が設けられている。
開閉機構8は、機械的な動作により内部開口22Aを開閉するためのものである。開閉機構8は、レール部81と、蓋部材82とを備えている。
レール部81は、上下方向に延びる棒状に形成されている。レール部81は、軸部71の下端部から下方に延びている。レール部81には、第1長孔81A及び第2長孔81Bが形成されている。第1長孔81Aは、レール部81の中央部に形成されており、上下方向に延びる楕円形状に形成されている。第2長孔81Bは、レール部81の下端部に形成されており、上下方向に延びる楕円形状に形成されている。また、レール部81の中央部には、水平方向に延びる棒状の保持部811が形成されている。保持部811の両端部には、ローラ812が回転可能に取り付けられている。
蓋部材82は、1対の押圧板821と、Oリング822とを備えている。
1対の押圧板821のそれぞれは、上下方向に延びる平板状に形成されている。一方の押圧板821は、レール部81に対して内側(真空室2B側)に位置している。他方の押圧板821は、レール部81に対して外側(外部空間側)に位置している。1対の押圧板821のそれぞれには、凹部821Aが形成されている。凹部821Aは、押圧板821におけるレール部81と対向する面に形成されている。凹部821Aは、下方に向かうにつれてレール部81側に向かうように傾斜している。各凹部821A内には、ローラ812が位置している。
Oリング822は、一方の押圧板821(内側に位置する押圧板821)における内側の面に設けられている。
1対の押圧板821は、1対の第1連結棒83、及び、1対の第2連結棒84を介して、レール部81に連結されている。
1対の第1連結棒83のそれぞれの下端部は、1対の押圧板821のそれぞれの上端部に回転可能な状態で取り付けられている。1対の第1連結棒83のそれぞれの上端部は、第1ヒンジ85により連結されている。第1ヒンジ85は、第1長孔81Aに挿入されている。
1対の第2連結棒84のそれぞれの上端部は、1対の押圧板821のそれぞれの下端部に回転可能な状態で取り付けられている。1対の第2連結棒84のそれぞれの上端部は、第2ヒンジ86により連結されている。第2ヒンジ86は、第2長孔81Bに挿入されている。
レール部81、第1連結棒83、第2連結棒84、第1ヒンジ85、第2ヒンジ86、保持部811及びローラ812が、変換機構の一例を構成している。
(2)シャッタ機構の動作
図3Aに示す状態では、蓋部材82が、内部開口22A(内部開口22A及び外部開口2A)よりも上方に配置されている。また、蓋部材82は、レール部81の下端部に対してやや下方に位置している。このとき、水平方向(内部開口22Aの貫通方向)に見たときに、蓋部材82は、内部開口22Aに重なっていない。
この状態で、内部開口22A及び外部開口2Aを介してサンプルプレート33が本体2の外方に移動される。
その後、第1実施形態の場合と同様に、モータ74からの駆動力が回転部73に付与されて、回転部73が回転する。これにより、軸部71が下方に向かって移動される。また、軸部71とともにレール部81及び蓋部材82が下方(内部開口22Aの貫通方向に対して略垂直な方向)に向かって移動する。そして、蓋部材82が内部開口22Aに近接(対向)した状態となる。
そして、さらに回転部73が回転すると、軸部71とともに蓋部材82が下方に向かってさらに移動し、蓋部材82(押圧板821)の下端部が底壁25に接触する。さらに回転部73が回転すると、軸部71とともにレール部81が下方に向かって移動する。すると、各ローラ812が押圧板821の凹部821Aを押圧しながら、下方に移動する。
これにより、図3Bに示すように、押圧板821がレール部81から離れる方向に移動される(1対の押圧板821が水平方向に拡がるように移動する)。このとき、第1ヒンジ85が第1長孔81A内を上方に変位し、各第1連結棒83が拡がるように移動する。また、第2ヒンジ86が第2長孔81B内を上方に移動し、各第2連結棒84が拡がるように変位する。
そして、一方の押圧板821(内側の押圧板821)が区画壁22に押し付けられる。具体的には、押圧板821に設けられたOリング822が区画壁22に押し付けられる。その結果、一方の押圧板821(内側の押圧板821)及びOリング822により内部開口22Aが密閉される。また、内部開口22Aが蓋部材82により密閉された状態で、試料の分析が行われる。
このように、第2実施形態では、蓋部材82を下方に移動させる力が、蓋部材82を水平方向に拡げる力に変換される。
(3)第2実施形態の作用効果
第2実施形態によれば、シャッター機構7は、蓋部材82を下方(内部開口22Aの貫通方向に対して略垂直)に変位させるときに生じる力を、蓋部材82の変位方向に対して交差する方向(水平方向)の力に変換する。そして、蓋部材82は、その力によって拡がるように移動して内部開口22Aを閉塞する。
そのため、シャッター機構7によって内部開口22Aを確実に閉塞できる。
6.第3実施形態
図4は、本発明の第3実施形態に係る質量分析装置1のシャッター機構7の構成を示した概略図である。
第3実施形態では、シャッター機構7において、上記した蓋部材72に代えて、蓋部材90が設けられている。また、区画壁22の外側の面には、Oリング221が設けられている。Oリング221は、内部開口22Aの周縁部に設けられている。
蓋部材91は、上下方向に延びる平板状に形成されている。蓋部材91は、軸部71の下端部から下方に向かって延びている。
図4の実線で示す状態では、蓋部材91が、内部開口22A(内部開口22A及び外部開口2A)よりも上方に配置されている。このとき、水平方向(内部開口22Aの貫通方向)に見たときに、蓋部材91は、内部開口22Aに重なっていない。
この状態で、内部開口22A及び外部開口2Aを介してサンプルプレート33が本体2の外方に移動される。
その後、第1実施形態の場合と同様に、モータ74からの駆動力が回転部73に付与されて、回転部73が回転する。これにより、軸部71が下方に向かって移動される。また、軸部71とともに蓋部材91が下方(内部開口22Aの貫通方向に対して略垂直な方向)に向かって移動する。このとき、蓋部材91がOリング221に摺接しながら下方に移動する。そして、蓋部材91が内部開口22Aに近接(対向)した状態となる。
これにより、蓋部材91及びOリング221により内部開口22Aが密閉される。そして、この状態で、試料の分析が行われる。
このように、第3実施形態によれば、軸部71が下方に移動されると、蓋部材91がOリング221に摺接しながら下方に移動する。そして、蓋部材91の下方への移動のみで、蓋部材91及びOリング221により内部開口22Aが密閉される。
そのため、シャッター機構7を簡易な構成にすることができる。
なお、Oリング221は、蓋部材91の内側の面に設けられていてもよい。この場合、蓋部材91とともにOリング221が下方に移動する。そして、その際にOリング221が区画壁22の内側の面に摺接する。
1 質量分析装置
2 本体
2B 真空室
7 シャッタ機構
22A 内部開口
22B 開放空間
25 底壁
26 側壁
27 上壁
71 軸部
72 蓋部材
73 回転部
74 モータ
81 レール部
82 蓋部材
83 第1連結棒
84 第2連結棒
85 第1ヒンジ
86 第2ヒンジ
91 蓋部材
221 Oリング
811 保持部
812 ローラ
821 押圧板
822 Oリング

Claims (6)

  1. レーザ脱離イオン化法を用いてイオン化された試料に対して質量分析を行う質量分析装置であって、
    質量分析時に真空状態となる真空室、及び、前記真空室内に対してサンプルプレートを出し入れするための開口が形成された本体と、
    前記開口を開閉するための蓋部材を有するシャッター機構とを備え、
    前記開口は前記本体の内部に形成され、当該開口に対して前記真空室側とは反対側の空間が常に大気開放されており、
    前記シャッター機構は、前記蓋部材を前記開口の貫通方向に対して略垂直に変位させることにより、前記開口を閉塞することを特徴とする質量分析装置。
  2. 前記蓋部材は、弾性体を有し、前記蓋部材の変位に伴って前記弾性体が弾性変形することにより、前記開口が閉塞されることを特徴とする請求項1に記載の質量分析装置。
  3. 前記シャッター機構は、前記蓋部材を前記開口の貫通方向に対して略垂直に変位させるときに生じる力を、当該蓋部材の変位方向に対して交差する方向の力に変換する変換機構を有し、
    前記蓋部材は、前記変換機構により変換された力によって前記開口を閉塞することを特徴とする請求項1に記載の質量分析装置。
  4. 前記シャッター機構は、前記蓋部材の変位に伴って、前記開口の周縁部と前記蓋部材とを摺接させながら前記開口を閉塞することを特徴とする請求項1に記載の質量分析装置。
  5. 前記シャッター機構は、前記蓋部材を前記開口に対して略平行に変位させるための駆動機構を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の質量分析装置。
  6. 前記シャッター機構は、前記本体の内部に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の質量分析装置。
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