JP3217469U - 犬用リード - Google Patents

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Abstract

【課題】犬が急な行動をとった場合においても、犬の強い引きに対し直に使用者に反映されることなく、使用者が事故に巻き込まれるおそれのない犬用リード及びそのリード連結部材を提供する。
【解決手段】リード本体11と、リード本体の一端に連結する弾性部12と、弾性部12に連結する手首通し部13と、を有する。手首通し部13は、螺旋状の伸縮体を円形状に形成したブレスレット形態である。リード本体は、複数の発光体14が取付けられ、発光体14を点灯させるスイッチ15が設けられている。リード本体11には、その両端に連結金具16,17が取付けられ、連結金具17は犬の首輪に着脱可能に接続する。リード連結部材は、リード本体11の一端に連結する連結部材であって、弾性部12と、弾性部に連結する手首通し部13と、を有する。
【選択図】図1

Description

本考案は、犬などを散歩させるときに使用する犬用リードに関し、特に、犬が急な行動をとった場合においても、犬の強い引きに対し直に使用者に反映されることなく、使用者が事故に巻き込まれるおそれのない犬用のリード及びリード連結部材に関する。
従来における犬用リードは、所定長さを有するリードの一端に環状の把手部を、他端に犬の首輪への連結金具をそれぞれ備えており、犬等を散歩に連れ出す際に、リードの連結金具を犬の首輪に連結し、把手部を手で握るようにしている。
例えば、特許文献1には、ゴム紐で構成された緩衝具と、この一端に連続するように設けられた綱部と、この綱部の他端に把手部が設けられている散歩用綱が記載されている。
特許文献2には、ペットが突如走り出すような行動を起こしても引綱が手からはなれないように、引綱の把手部の内側に、指挿入用リングが形成された散歩用引綱が記載されている。
実用新案登録3042447号公報 特開2000−270707号公報
従来のリードを使用して犬を散歩させている時犬が急に何かに興味を示し走り出した場合や、ウンチを取る際などに、つい気がゆるみリードの把手部を離しそうになることがある。
また、複数頭の犬を散歩させた場合などにおいて、犬が違う方向に進もうと引っ張っぱられた際に誤ってリードを離して思わぬ事故に発展することもある。
例えば、過去に、男性がランニング中に前方から飛び出してきた犬を避けようとして転倒し、右手首を骨折し、後遺症を負った事件があった。
飼い主の女性は当時、犬にリードを付けて散歩させていたが、犬が突然走り出して、手を離してしまった。
この事件における訴訟において、判決は、散歩させる際に犬をつないでおく注意義務を怠ったとして女性に損害賠償の支払いを命じた。
このような事例に鑑みると、特許文献1の散歩用綱は、手首通し部が綱で形成されているため伸長しないため、犬の引っ張り力によって使用者が手で持っている手首通し部に食い込むおそれがある。
また、特許文献2の散歩用引綱は、使用者の指がしっかりと手首通し部のリングに挿入されているので、犬が急な行動をとった場合には、何の緩衝もなく直に使用者に反映されるので、使用者が巻き込まれるおそれがある。
そこで、本考案は、犬が急な行動をとった場合においても、犬の強い引きに対し直に使用者に反映されることなく、使用者が事故に巻き込まれるおそれのない犬用リード及びそのリード連結部材を提供することを目的とする。
本考案の犬用リードは以下の特徴を有する。
(1)リード本体11と、前記リード本体11の一端に連結する弾性部12と、前記弾性部12に連結する手首通し部13と、を有することを特徴とする。
(2)前記手首通し部13は、上記(1)において、螺旋状の伸縮体を円形状に形成したブレスレット形態であることを特徴とする。
(3)前記手首通し部13は、上記(1)、(2)において、前記リード本体11は、複数の発光体14が取付けられ、該発光体14を点灯させるスイッチ15が設けられていることを特徴とする。
(4)前記手首通し部13は、上記(1)〜(3)において、前記リード本体11には、その両端に連結金具16,17が取付けられ、前記連結金具17は、犬の首輪に着脱可能に接続するようにしたことを特徴とする。
また、本考案のリード連結部材は以下の特徴を有する。
(5)リード本体11の一端に連結する連結部材であって、弾性部12と、前記弾性部12に連結する手首通し部13と、を有することを特徴とする。
本考案の犬用リードは、犬が急な行動をとった場合においても、犬の強い引きに対し直に使用者に反映されることなく、使用者が事故に巻き込まれるおそれがない。
図1は本考案の実施形態に係る犬用リードの全体構造を示す。 図2は本考案の実施形態に係る犬用リードの使用態様を示す。 図3は本考案の実施形態に係る犬用リードの使用態様を示す。
本考案の実施形態の犬用リードを図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本考案の実施形態に係る犬用リードの全体構造を示す。
図2は本考案の実施形態に係る犬用リードの使用態様を示す。
図3は本考案の実施形態に係る犬用リードの使用態様を示す。
図示するように、本考案に係る犬用リード10は、リード本体11と、リード本体11の一端に連結する弾性部12と、弾性部12に連結する手首通し部13と、を有することを特徴とする。
<リード本体11>
リード本体11としては、例えば合成繊維糸で全体が偏平の帯状体に形成されているものが挙げられる。
これらの偏平の帯状体は、荷揚げ用のベルトや車両などのシートベルトなどに用いられれいるものである。
これらの帯状体は、強度があり、従来から犬のリードして市販されているものであり、本考案のリード本体11として用いられる。
<連結金具16、17>
なお、図1に示す実施形態のリード本体にあっては、その一端には、犬の首輪に取付けた輪環と着脱可能に連結する連結金具16が取付けられていることが望ましい。
さらに、リード本体11の他端にも連結金具17が取付けられていることが望ましい。。
連結金具16、17は、周知構造のもので、それぞれ金属製の金具本体とこれに取り付けられる取付リングとからなり、略C字状の係止部(図示せず)と、この係止部をバネの付勢力で常時閉鎖するストッパーピンとからなる。
ストッパーピンと一体に設けられた操作突起でストッパーピンをバネに抗して引張操作することにより、C字状係止部を開放できるようになっている。
このような構造の連結金具16,17を用いることにより、リード本体は、犬の首輪および弾性部(後述する)に対し着脱が容易となる。
<発光体14>
また、リード本体11には複数の発光体14が取付けられていることが望ましい。
発光体14は、リード本体11の表面または内部に接着または縫着させて取付けられている。
これにより、夜間や雨降りなど視界が悪いときに、歩行者や自転車の搭乗者に注意を喚起させることができ、犬用リード10に引っかかったりするおそれを減少させることができる。
この発光体14としては,例えばエレクトロルミネッセンス(LED)、発光ダイオードなどが挙げられる。
<スイッチ15>
また、発光体14は、スイッチ15によって点灯、消灯、点滅させることができるように電気的に接続して形成されていることが望ましい。
<弾性部13>
リード本体11の他端(手首側)には、伸縮可能な弾性部12が設けられている。
犬用リード10の一部が伸縮することによって、犬に急な動きがあっても手を離さずにすますことができる。
弾性部12としては、例えば、伸縮性のあるゴム紐などが挙げられる。
弾性部12は、拘束する犬の力の大きさ(大型、中型、小型など)に応じて、直列(長さ方向に連結)及び/又は並列(複数本を束ねて配列)に配置して、適宜な伸縮力及び長さに設定される。
弾性部12の伸縮力によって、犬が暴走しようとした際に、手首通し部13に直接加わる犬の引っ張り力を緩和させることができる。
また、弾性部12には、夜間目立つように蓄光材が含有させたり、ゴム紐とともに非伸縮性のワイヤなどを並列(ゴム紐に束ねる)に配置することもできる。
ワイヤを配置することによって、弾性部12の伸長を一定長さまでに固定することができ、弾性部12の過度の伸長を防止できる。
<手首通し部13>
弾性部12には手首通し部13が接続されている。
手首通し部13は、図1、図2に示すように、螺旋状の伸縮体を円形状に形成したブレスレット形態をしており、手首に通すようにして用いる。
螺旋状の伸縮体はいわゆるコイルバネであり、この両端を接続して円形状に形成し、手首を通して用いるいわゆるブレスレットの形態に加工してある。
螺旋状の伸縮体の素材としては、軟らかいプラスチック素材(例えば、ポリウレタン)や金属素材が好ましく挙げられる。
手首通し部13の形態は、このような素材をコイルバネ状に巻き回して所定長さに切断し、その両端を接続して円形状に形成したものである。
手首通し部13は、手首に通す際にはコイルバネが伸長して容易に通過させることができる。
手首に通した後は手首通し部13を手首で保持して、犬の突然の行動に対しては、手首通し部13のコイルバネが伸長することによって引っ張られを緩和し、怪我を防止することができる。
なお、手首通し部13が手首からすっぽ抜けないように、手首通し部13の一部を指で握っておくことも望ましい。
また、手首通し部は、交通事故の防止のため、夜間目立つように蓄光材が含有させることもできる。
以下、図2,図3を参照して、本考案の実施形態のリードの使用態様について説明する。
上記のような構成の犬用リード10を使用して犬を散歩に連れて行く時は、リード本体11の連結金具16を犬の首輪に係止して取り付け、反対側の手首通し部13に手首を通すとともに、リード本体の弾性部側(手添え部18)に人差し指や中指などを挿入して指を添えるようにする。
手添え部18に指を添えることにより、弾性部12(ゴム紐)の伸長を抑制することができる。なお、手添え部18は、図3に示すようにリング状になったものが指を添えやすいので好ましい形態である。
次いで、リード10の他端を手首通し部13を手首に通すとともに、リード本体11に設けたスイッチ15をONにして発光体を点灯させる。
これにより、夜間遠くからでもリード10を認識させることができ、特に、歩行者や無灯火の自転車搭乗者にも遠くからいち早く確実に注意を喚起することができるので事故の発生を未然に防止することができる。
10 犬用リード
11 リード本体
12 弾性部
13 手首通し部
14 発光体
15 スイッチ
16、17 連結金具
18 手添え部

Claims (5)

  1. リード本体(11)と、
    前記リード本体(11)の一端に連結する弾性部(12)と、
    前記弾性部(12)に連結する手首通し部(13)と、
    を有することを特徴とする犬用リード。
  2. 前記手首通し部(13)は、
    螺旋状の伸縮体を円形状に形成したブレスレット形態であることを特徴とする請求項1に記載の犬用リード。
  3. 前記リード本体(11)は、
    複数の発光体(14)が取付けられ、
    該発光体(14)を点灯させるスイッチ(15)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の犬用リード。
  4. 前記リード本体(11)には、
    その両端に連結金具(16),(17)が取付けられ、
    前記連結金具(17)は、犬の首輪に着脱可能に接続するようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の犬用リード。
  5. リード本体(11)の一端に連結する連結部材であって、
    弾性部(12)と、
    前記弾性部(12)に連結する手首通し部(13)と、
    を有することを特徴とするリード連結部材(20)。
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