JP3217460U - 照明器具 - Google Patents

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幸祐 伊勢田
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【課題】複数のLED発光素子を有する照明体を、筐体構成部材を長さ方向に連結して構成された筐体内に収容して、筐体構成部材の継ぎ目の間隙から光が洩れ出ることを防止する照明器具を提供する。【解決手段】筐体内に、照明体10を保持する複数の保持具50を設ける。この保持具50として、筐体構成部材の底板22、左側板23および右側板24の内側にそれぞれ位置する保持具底板52、保持具左側板53および保持具右側板54を有して、これらの板で囲う状態にして照明体10を保持する。そしてこの保持具50を、連結状態で隣り合う筐体構成部材の継ぎ目の位置に配置する。【選択図】図2

Description

本考案は照明器具に関し、特に詳細には、複数のLED発光素子が長尺の支持体に支持されてなる照明体を、細長い筐体の中に収容してなる照明器具に関するものである。
従来、例えば特許文献1、2に示されているように、複数のLED発光素子が長尺の支持体に支持されてなる照明体を、細長い筐体の中に収容してなる照明器具が知られている。より詳しくは、複数のLED発光素子は例えばフレキシブル基板等からなる支持体の一表面側に、支持体長さ方向に並べて支持されている。一方筐体は、この支持体を内部に収容可能に、一方向に延びる底板および左右の側板からなる長尺の部分と、その両端を閉じる板とからなるものが多く用いられる。また、筐体の底板と反対側の開いた部分、つまり左右の側板の間には、複数のLED発光素子から発せられた光を拡散させる長尺の拡散板(ディフューザー)が取り付けられる。上述の構成を有する照明器具は、長尺の拡散板から一様な強度の光を発して、いわゆる面発光ライン照明を実現する。
複数のLED発光素子を有する上記の照明体は、特許文献2にも示されているように、所望の長さに、つまり所望数のLED発光素子を有するように、長さ方向内の一箇所で切断可能に構成されることもある。このように切断される照明体を適用する場合は、その長さに合わせて、筐体の全長を変えることが必要になる。
筐体の全長を変えるためには、上記の底板および左右の側板を有する筐体構成部材を、長さ方向の任意の箇所で切断可能としておくことが考えられる。さらには、上述のような筐体構成部材を複数用意しておき、それらのうちのいくつかを長さ方向に連結して、所望長さの筐体を構成することが考えられる。なお、そのような複数の筐体構成部材は、長さが共通のものであってもよいし、あるいは長さが互いに異なるものであってもよい。さらに、そのように複数連結される筐体構成部材の中の1つあるいは複数が、上述のように切断して用いられてもよい。
なお、上述のように複数の筐体構成部材を連結することは、特に照明体を切断して用いる場合に限らず、完成状態の照明体をそのまま適用する場合でも、全長が大きい照明体に適合する長い筐体を作製した場合にも有効な手法である。
他方、複数のLED発光素子を有する照明体は、切断の有無に関わらず、全長がかなり長い状態で使用されることが多い。そして、複数のLED発光素子の支持体がフレキシブル基板等である場合、長い照明体は弛み易いものとなっている。この弛みが発生して、照明体が部分的に拡散板の方に近付き過ぎると、あるLED発光素子からの光が特に目立つ、いわゆる「ドット状」の照明光になってしまう。そこで、筐体内に収容されたこの種の照明体を、筐体に係止する保持具(留め具)を用いて、適宜長さ毎に筐体に保持することが従来行われている。特許文献1には、その種の保持具の一例が示されている。
特開2017−199618号公報 特開2016−225052号公報
ところで、前述したように複数の筐体構成部材を長さ方向に連結して筐体を構成する場合、隣り合う筐体構成部材は継ぎ目のところで密接しているのが理想的であるが、両者の間に僅かな隙間が生じてしまうこともある。そのような隙間が特に筐体構成部材の左あるいは右の側板に生じていると、LED発光素子が発する光がそこから筐体側外方に洩れ出てしまう。このような光の洩出は、照明器具の品質、商品価値を損なうものとなる。
本考案は上記の事情に鑑みてなされたものであり、筐体構成部材を長さ方向に連結して構成された筐体内に、複数のLED発光素子を有する照明体を収容してなる照明器具において、筐体構成部材の継ぎ目の間隙から光が洩れ出ることを防止することを目的とする。
本考案による照明器具は、
長尺の支持体に、複数のLED発光素子が支持体長さ方向に並べて支持されてなる照明体と、
照明体を内部に収容する長尺の筐体であって、底板および、この底板の幅方向両縁部から各々立ち上がった左右の側板を有する筐体と、
上記左右の側板の上縁間に差し渡されて、照明体から発せられた光を拡散させる拡散板と、
筐体に取り付けられて、該筐体内に収容された照明体を保持する保持具と、
を有する照明器具において、
筐体が、上記底板および左右の側板を有する筐体構成部材が複数直列に連結して構成され、
照明体の保持具として、筐体構成部材の底板、左側板および右側板の内側にそれぞれ位置する保持具底板、保持具左側板および保持具右側板を有して、これらの保持具底板、保持具左側板および保持具右側板で囲う状態にして照明体を保持するものが用いられ、
保持具は遮光性の部材から形成されて、連結状態で隣り合う筐体構成部材の継ぎ目の位置に配されている、
ことを特徴とするものである。
なお、上記の「保持具が・・・筐体構成部材の継ぎ目の位置に配されている」とは、保持具が有する少なくとも保持具左側板および保持具右側板が、継ぎ目を挟んだ両側の筐体構成部材の各内側に存在している状態を指すものである。それに加えて、勿論、保持具が有する保持具底板が、継ぎ目を挟んだ両側の筐体構成部材の各内側に存在している状態になっていてもよい。
上記の拡散板は、筐体の長さ方向に延びる光拡散部と、この光拡散部の左右両縁部からそれぞれ立ち上がって筐体の左側板および右側板の内面に取り付けられる取付部とを有するものであって、その取付部は遮光性のものであることが望ましい。
また、上述のような取付部の下端は、保持具の保持具左側板および保持具右側板の各上端と接していることが望ましい。
また、上記の拡散板として、筐体長さ方向に連ねられた複数の拡散板が用いられてもよい。その場合は、拡散板の継ぎ目の位置が、筐体構成部材の継ぎ目の位置に対して筐体長さ方向にずれていることが望ましい。
本考案の照明器具においては、保持具として、筐体構成部材の底板、左側板および右側板の内側にそれぞれ位置する保持具底板、保持具左側板および保持具右側板を有して、これらの板で囲う状態にして照明体を保持するものが用いられ、その保持具が遮光性の部材から形成された上で、連結状態で隣り合う筐体構成部材の継ぎ目の位置に配されているので、保持具内の照明体から発せられて上記継ぎ目に向かう光は、保持具によって遮られる。そこで本考案の照明器具によれば、筐体構成部材の継ぎ目、特に該部材の左側板および右側板の継ぎ目に隙間が生じていても、その隙間から光が筐体側外方に洩れ出ることが防止される。
また、本考案の照明器具において、拡散板が、筐体の長さ方向に延びる光拡散部と、この光拡散部の左右両縁部からそれぞれ立ち上がって筐体の左側板および右側板の内面に取り付けられる取付部とを有し、この取付部が遮光性のものとされた場合は、照明体からの光がこの取付部を透過して、筐体構成部材の継ぎ目の隙間から筐体外に洩れ出ることも防止される。なお、上記取付部の下端が、保持具左側板および保持具右側板の各上端と接している場合は、上記取付部による洩れ光防止の効果と、保持具左側板および保持具右側板による洩れ光防止の効果が、筐体の高さ方向全域に亘って得られるので特に望ましい。
ここで、特に筐体長さ方向に連ねられた複数の拡散板が用いられる場合において、拡散板の継ぎ目の位置と筐体構成部材の継ぎ目の位置とが筐体長さ方向において一致していると、拡散板の継ぎ目の隙間から側方に洩れた光が、筐体構成部材の継ぎ目の隙間を通って筐体外方に洩れ出ることもあり得る。このような問題は、拡散板の継ぎ目の位置が、筐体構成部材の継ぎ目の位置に対して筐体長さ方向にずれた構成としておくことにより防止され得る。
本考案の一実施形態による照明器具を示す斜視図 図1の照明器具を構成する要素を分解して示す斜視図 上記照明器具の一部を示す縦断面図 上記照明器具を構成する筐体の一部を示す平面図 上記照明器具の取付けを説明する斜視図 上記照明器具の取付けを説明する縦断面図 上記照明器具の取付けを説明する斜視図 上記照明器具の取付けを説明する斜視図
以下、図面を参照して本考案の実施形態について説明する。図1は、本考案の一実施形態による照明器具1の外観形状を示す斜視図であり、図2はこの照明器具1を構成する各要素を分解して示す斜視図である。また図3は、図1の照明器具1の一部を、筐体20の長さ方向から見た場合の断面形状を示す縦断面図である。なお、多くの使用下の状態とは反対に、図1〜3では筐体20をその底板22を下側に配した状態で示している。そこで、以下における図1〜3を参照した説明では、「上」および「下」をこれらの図における上下で表して説明する。
図1〜3に示される通り本実施形態の照明器具1は、長尺の照明体10と、この照明体10を内部に収容する長尺の筐体20と、照明体10から発せられた光を拡散させる拡散板30(図1では一部破断して表示)と、連結部材40とを有している。なお、筐体20は後述するように複数の要素を照明体10の長さ方向に連結して構成されており、連結部材40はそれらの要素を連結するものである。照明器具1はさらに、筐体20の長さ方向両端部を閉じる1対のサイドキャップ25と、筐体20の内部に係止されて照明体10を保持する複数のモジュールクリップ50とを有している。
照明体10は、長尺のチューブ11の内部において、複数のLED発光素子12が1列に並設されてなるものである。より詳しくは、複数のLED発光素子12は、支持体としての長尺の基板13の一表面上に、抵抗等のその他の素子と共に、基板長さ方向に並べて固定されている。一方チューブ11は、例えばポリカーボネート等の可撓性を有する半透明の軟質合成樹脂を用いて角筒状に形成され、その中空部分内に基板13が固定されている。基板13はチューブ11ごと、所望の位置で切断可能となっている。こうして照明体10は、使用者の要望や照明器具設置条件等に合わせて、照明器具設置現場において金属用ハサミ等を用いて所望の長さに、つまり所望の数のLED発光素子12を備える状態に切断可能となっている。なお本実施形態の照明体10は、例えば6個のLED発光素子12を並設している長さ50mmの部分毎に切断可能とされている。
照明体10は、一例として照明長が450mm程度から5000mm程度までの、長さが異なる複数タイプのものが完成状態で提供される。完成状態の各タイプの照明体10は、図2に示す通り、一端側にコード16を介して入力側コネクタ17が配置され、他端側には同様のコードおよび送り側コネクタが(図2ではいずれも図示せず)配置されたものであり、上述のように切断をせずにその完成状態のままでも使用可能である。切断をせずに照明体10を使用する場合は、残っている上記送り側コネクタに別の照明体10の入力側コネクタ17を接続させて、その別の照明体10と共に使用することが可能である。一方、切断して照明体10を使用する場合は、使用する方の照明体10の切断部に接着剤が塗布された後、エンドキャップ18が被着される。
長尺の筐体20は、2つ以上の筐体構成部材21を、その長さ方向に連結して構成されている。この筐体構成部材は遮光性の材料から構成され、本実施形態では一例としてアルミニウムから形成されたものが用いられている。そこで以下では、この筐体構成部材をアルミハウジング21と称することとする。各アルミハウジング21は、直線方向に延びる底板22と、この底板22の幅方向両縁部から各々立ち上がって底板22と平行に延びる左側板23、右側板24とを備えた、概略コ字状の断面形状を有するものである。さらに詳細には、図3の断面図に明示される通り、底板22には下方に張り出した2つの脚部22bが設けられ、左側板23の内面には底板22側から上方に向かって順次、側板長さ方向に延びる突条部23a、23b、23cが形成され、右側板24の内面にも同様の突条部24a、24b、24cが形成されている。このようなアルミハウジング21は、例えばアルミニウムを押出成形することによって形成される。
上述したように切断され得る照明体10に対応するために、アルミハウジング21は固有の所定長さのものが何タイプか用意され、それらの中から選択された複数個が連結されて、照明体10の長さに対応した筐体20が構成される。さらにアルミハウジング21は、照明体10の長さに対応可能とするために、途中で切断されて任意の長さに形成されても構わない。
複数のアルミハウジング21のうち、長さ方向の最外位置に配される各アルミハウジング21としては、図4に平面形状を示すように、端部から内方に向かって切れ込んだ切り欠き22aを有するものが適用される。そしてこれらのアルミハウジング21の底板22にはそれぞれ、前述したサイドキャップ25が取り付けられる。各サイドキャップ25は、コード通過孔26aを有する基部26と、この基部26の外端部から立ち上がった蓋板27とを有する。これらの基部26および蓋板27は、例えば合成樹脂から形成されている。基部27の下部には、打ち抜き部(ノックアウト)27aが形成されている。また、基部26の内端近傍部分には、止めねじ28が螺合されている。このサイドキャップ25の、アルミハウジング21への取り付けについては後に詳しく説明する。
以上説明の通り、最外位置に配されるアルミハウジング21の底板22に設けられた切り欠き22aは、サイドキャップ25を取り付けるために設けられたものである。したがって、前述したようにアルミハウジング21を切断して用いる場合、そのアルミハウジング21が最外位置に配されるものであるならば、切り欠き22aがそのまま残るようにしてアルミハウジング21を切断する必要がある。
連結部材40は、上板41と、それよりも幅広の下板42とからなる。これらの上板41および下板42は、例えば数個のナット43を介して接合されている。各ナット43の中には、止めねじ44が螺合されている。上述のように上板41と下板42とから構成された連結部材40は、その長さ方向から見た場合の断面形状が、図3に示す通り概略凸字状となっている。
以下、上記の連結部材40による、複数のアルミハウジング21の連結について説明する。図3の断面図に示すように、アルミハウジング21の左側板23、右側板24にはそれぞれ、底板22から所定間隔をおいて内方に張り出した突条部23a、24aが設けられている。連結部材40は、その上板41が突条部23aと突条部24aとの間に位置し、下板42の左端部が突条部23aと底板22との間に位置し、下板42の右端部が突条部24aと底板22との間に位置するようにして、隣り合う2つのアルミハウジング21にそれぞれ端面側から挿入される。なお、この時点で、図3に示すモジュールクリップ50およびそれよりも上側の要素は、まだアルミハウジング21に取り付けられてはいない。ここで、以下において「2つのアルミハウジング21」と称するものは、その都度の説明は省略するが、全て隣り合う2つのアルミハウジング21のことである。
次いで2つのアルミハウジング21は、長さ方向において互いに密接する状態とされる。こうすることにより連結部材40は、一端部側が2つのアルミハウジング21の一方側において、そして他端部側が2つのアルミハウジング21の他方側において、図3に示す状態となる。次いで、各ナット43の中に螺合されている止めねじ44が上側から締め付けられると、下板42の下面から突出した止めねじ44が底板22を押すことにより、下板42の上面が突条部23a、24aの下面に圧接して、連結部材40が2つのアルミハウジング21に固定される。こうして、2つのアルミハウジング21が、連結部材40によって直列に連結される。
以上は2つのアルミハウジング21を連結する場合について説明したが、3つ以上のアルミハウジング21を連結する場合も、それらの中の2つのアルミハウジング21を上記と同様にして連結すれば、全部のアルミハウジング21が同様に直列に連結される。なお、アルミハウジング21の全高Hおよび全幅W(図3参照)は、それぞれ例えば20mm、18mm程度とされる。
なお上述した止めねじ44は、例えば頭の部分は持たないで六角穴を有するものとして、照明器具1に付属させた六角レンチで回転操作されるようにしておくのが望ましい。また、図3に示す通り、アルミハウジング21の左側板23、右側板24はそれぞれ底板22を通り越す位置まで各先端が延びるように形成し、それと共に底板22の2つの脚部22bの外面(図3中の下面)は、上記各先端と面一になるようにしておくのが望ましい。このように面一になった面は、後述するようにアルミハウジング21を天井板等の造作に取り付ける際に、造作の取付面に接する面となる。
次に、前述したサイドキャップ25の、アルミハウジング21への取り付けについて詳しく説明する。図2に示したサイドキャップ25の基部26は、その長さ方向から見た断面形状が、図3に示した連結部材40の断面形状と略同一(概略凸字状)とされたものである。そこで、サイドキャップ25もアルミハウジング21に対して、基部26が図3中の連結部材40と同じ状態にして挿入され、蓋板27がアルミハウジング21の端部に密接するまで押し込まれる。この状態になったところで止めねじ28を締め付ければ、連結部材40がアルミハウジング21に固定されたのと同様にして、サイドキャップ25がアルミハウジング21に固定される。
次に、モジュールクリップ50について説明する。モジュールクリップ50は図2に示す通り、クリップ底板52と、このクリップ底板52の左右の側部から各々立ち上がったクリップ左側板53、クリップ右側板54とを有して、断面形状が概略コ字状とされたものである。その詳しい断面形状は図3に示す通りである。なおこの図3の断面図は、照明器具1の長さ方向において、モジュールクリップ50が存在する位置で照明器具1を破断して示すものである。同図に示される通り、クリップ左側板53、クリップ右側板54の各上端部53a、54aは丸く折り曲げられた形状とされ、またその下側には内方に突出した屈曲部53b、54bがそれぞれ設けられている。このモジュールクリップ50は、ある程度高い剛性および弾性を備えた上で遮光性を有する部材、例えば薄いステンレス鋼板等から構成されている。
このモジュールクリップ50は、先に述べたようにして複数のアルミハウジング21が連結され、そして両端部のアルミハウジング21に各々サイドキャップ25が取り付けられた後に、アルミハウジング21内に複数取り付けられる。この取付けは図2に示すように、アルミハウジング21の開いた側(図2で上方)においてモジュールクリップ50を、そのクリップ底板52がアルミハウジング21の底板22と平行になる向きに配し、次いで該モジュールクリップ50を底板22の方に押し込むことによってなされる。
すなわち、そのようにモジュールクリップ50を押し込むと、モジュールクリップ50は弾性変形しながら、アルミハウジング21の左側板23の上部内面に形成された2つの突条部23c、23bと、アルミハウジング21の右側板24の上部内面に形成された2つの突条部24c、24bを乗り越えて、アルミハウジング21内に取り付けられる。この取付け状態においてモジュールクリップ50は、図3に示すように、そのクリップ左側板53の上端部が、アルミハウジング左側板23の内面および突条部23bの下面に弾力的に当接し、またクリップ右側板54の上端部が、アルミハウジング右側板24の内面および突条部24bの下面に弾力的に当接して、アルミハウジング21内に嵌合保持される。
上述のようにして複数のモジュールクリップ50が取り付けられた後、これらのモジュールクリップ50内に保持される状態にして、照明体10が取り付けられる。この取付けは図2に示すように、モジュールクリップ50の開いた側(図2で上方)に照明体10を、そのチューブ11が(つまりは基板13が)クリップ底板52と略平行になる向きに配し、次いで該照明体10をクリップ底板52の方に押し込むことによってなされる。このとき照明体10は、可撓性の有るチューブ11が、アルミハウジング21の長さ方向に直線状に延びるようにして、複数のモジュールクリップ50内に押し込まれる。それにより照明体10は図3に示すように、可撓性のチューブ11の両側部がクリップ左側板53、クリップ右側板54の内面に圧接し、またチューブ11の左右上端隅部がクリップ左側板53の屈曲部53b、クリップ右側板54の屈曲部54bの下側に係止した状態となって、複数のモジュールクリップ50に保持される。
この照明体10の保持は、該照明体10が、連結された複数のアルミハウジング21の長さ方向と略平行で直線的に延びる状態になされる必要がある。照明体10の保持が不確実で、照明体10に弛みが生じていると、いくつかのLED発光素子12が拡散板30に近接し過ぎて、照明光が、いわゆる「ドット状」のものになる可能性がある。そこで、モジュールクリップ50は、照明体10の長さに対してある程度以上の数、例えば長さ1mに対して10個以上(図2では1個のみ図示)設けられる。
そのようにモジュールクリップ50は複数、互いに適宜間隔を置いて設けられるが、2つのアルミハウジング21の連結箇所においては、必ずモジュールクリップ50が存在するように配置される。そのように複数のモジュールクリップ50が配置されれば、2つのアルミハウジング21の左側板23同士の間、右側板24同士の間には、それぞれ内側に(つまり照明体10側に)クリップ左側板53、クリップ右側板54が存在するようなる。そこで、2つのアルミハウジング21の左側板23同士の間、右側板24同士の間に僅かな隙間が存在した場合でも、照明体10からの光は遮光性のクリップ左側板53、クリップ右側板54によって遮られるので、アルミハウジング21からなる筐体20の側方に光が洩れ出ることが防止される。
なお、上述したように2つのアルミハウジング21の左側板23同士の間、右側板24同士の間に僅かな隙間が存在する場合は、2つのアルミハウジング21の底板23同士の間にも隙間が存在する可能性が高い。この底板23同士の間の隙間から光が洩れ出た場合は、その光が2つのアルミハウジング21の左側板23同士の間、右側板24同士の間を通って筐体20の外部に洩れ出ることも有り得る。しかし本実施形態では、2つのアルミハウジング21の底板23同士の間と、照明体10との間には、クリップ底板52が存在しているので、2つのアルミハウジング21の底板23同士の間を通って光が筐体20の外に洩れ出ることも防止される。
次に拡散板30について説明する。ディフューザーとも称される拡散板30は、照明体10の各LED発光素子12から発せられた光を拡散させて、照明光の強度を均一化させる。それにより、照明光が個々のLED発光素子12毎に目立って、いわゆる「ドット状」になることが防止される。
より具体的に拡散板30は、長尺の光拡散部31と、この光拡散部31の左右両縁部からそれぞれ立ち上がって光拡散部31と平行に延びる取付部32とを有する形状とされている。光拡散部31は乳白半透明で、取付部32は白色で光不透過性(遮光性)に形成されている。このような構造の拡散板30は、例えばポリカーボネート等の合成樹脂から、光拡散部31および取付部32が一体的に形成されてなる。この長尺の拡散板30は、筐体20の全長、つまり連結された複数のアルミハウジング21の合計長に適合する長さに切断されて、例えば1本が、あるいは上記全長が大きい場合等は複数本並べて筐体20に取り付けられる。
拡散板30の筐体20への取付けは、以下のようにしてなされる。前述したように照明体10が筐体20内に保持された後、拡散板30は、その取付部32の側からアルミハウジング21に向けて押し込まれる。それにより、左右の取付部32が弾性変化しながら、アルミハウジング21の左側板23の突条部23cおよび右側板24の突条部24cを乗り越える。その結果、図3に示すように、左右の取付部32の側外方に突出した部分が各々、上記左側板23の2つの突条部23c、23bの間、そして左側板24の2つの突条部24c、24bの間に嵌合する。こうして拡散板30が、左側板23と右側板24の各上縁の間に差し渡した状態にして、複数のアルミハウジング21からなる筐体20に取り付けられる。
ここで図3に明示されるように、拡散板30の透光性の光拡散部31は両端部が斜めに形成される一方、アルミハウジング21の左側板23および右側板24の先端部も斜めに形成されて、光拡散部31の表面が左側板23および右側板24の各先端面と略一致する状態にされている。そこで照明器具1は、拡散された照明光を筐体20の全幅に亘って面発光するものとなり、美観の高い照明環境を提供可能となる。
また、拡散板30の光拡散部31、並びにアルミハウジング21の左側板23および右側板24が上記のように形成されているので、光拡散部31の左右両端部がアルミハウジング21の側方に露出することがない。そこで、光拡散部31を経た光が、アルミハウジング21の側方から発せられることがなく、この点からも照明器具1は、美観の高い照明環境を提供できるものとなる。
さらに、拡散板30の全長に亘って延びる左右の取付部32が遮光性のものとされているので、前述したように2つのアルミハウジング21の間に隙間が生じていたとしても、照明体10からの光がこの取付部32を透過して上記隙間から洩れ出ることが防止される。ただし、特に、拡散板30が長さ方向に複数連ねた状態で用いられる場合は、2つの拡散板30の間に隙間が有って、その隙間が2つのアルミハウジング21の間の隙間と整合していると、それらの隙間を通った光がアルミハウジング21の側方に洩れ出ることも有り得る。そこで、複数の拡散板30を長さ方向に連ねて用いる場合は、図1に示すように、2つのアルミハウジング21の継ぎ目21Sと、2つの拡散板30の継ぎ目30Sとが筐体20の長さ方向に互いにずれた状態となるように、各アルミハウジング21と各拡散板30の長さを設定しておくことが望ましい。
なお図3では、拡散板30の取付部32を、分かり易くハッチングを付して示している。この取付部32を遮光性のものとするためには、前述したように白色不透過性に形成する他、黒色顔料を練り込む、表面部分に遮光性の塗膜を形成する等の手法が適用されてもよい。
ここで、拡散板30の取付部32と、クリップ左側板53およびクリップ右側板54とによる洩れ光防止の作用をより高くするためには、図3に示されるように、クリップ左側板53およびクリップ右側板54の各上端が取付部32の下端と接していることが特に望ましい。
以上の構成を有する照明器具1は、長尺の拡散板3から一様な強度の光を発するものとなって、いわゆる面発光ライン照明を実現する。
次に図5〜8を参照して、本実施形態の照明器具1の取付けについて説明する。なおここでは、取付け対象の造作が一例として天井板80である場合について説明する。まず図5に示すように、複数のアルミハウジング21を長さ方向に連結し、その両端部をそれぞれサイドキャップ25の蓋板27で閉じて、所望の全長の筐体20を完成させる。そして、完成した筐体20を、複数の取付ねじ81を用いて天井板80に取り付ける。より詳しくは図6に示すように、アルミハウジング21の底板22にドリル等を用いて複数の取付孔82を設け、この取付孔82に下側から取付ねじ81を通し、該取付ねじ81を天井板80に締め付けることによって筐体20を取り付ける。
次に図7に示すように、筐体20を構成するアルミハウジング21の内部に、複数のモジュールクリップ50を組み付けた後、それらのモジュールクリップ50に照明体10を保持させる。なお図7では、照明体10の一端側、他端側にそれぞれ前述した入力側コネクタ17、送り側コネクタ7が各々コード16を介して配置されている例を示している。なお本例では、入力側コネクタ17がサイドキャップ25のコード通過孔26a(図2参照)を通して天井板80側に引き出され、送り側コネクタ7は蓋板27の打ち抜き部27a(図2参照)を打ち抜いて形成された孔を通して、横方向に引き出されているものとする。
次に図8に示すように、拡散板30が筐体20に取り付けられて、照明器具1の取付けが完了する。なお図8では示していないが、さらに別の照明器具1が取り付けられてもよい。その別の照明器具1と図示の照明器具1とは、前者が有する図示外の入力側コネクタ17と、後者が有する送り側コネクタ7とを介して電気的接続を取ることができる。
以上説明した実施形態では、複数のLED発光素子が1列に並べて照明体10が構成されているが、本考案の照明器具は、LED発光素子を2列以上有する照明体10を用いて構成することも可能である。
また、以上説明した通りモジュールクリップ50は照明体10を保持する保持具として作用するものであるが、特にアルミハウジング21に対して弾力的に強く係止、保持可能に構成される場合は、2つのアルミハウジング21を連結する作用も果たす。したがって、特に筐体20の全長が比較的短くて、アルミハウジング21の各々が天井板等に確実に固定され得る場合には、複数のアルミハウジング21の連結を1つあるいは複数のモジュールクリップ50のみで行って、連結部材40を省くこともできる。
1 照明器具
7 送り側コネクタ
10 照明体
11 チューブ
12 LED発光素子
13 基板
16 コード
17 入力側コネクタ
18 エンドキャップ
20 筐体
21 アルミハウジング
21S アルミハウジングの継ぎ目
22 アルミハウジングの底板
23 アルミハウジングの左側板
24 アルミハウジングの右側板
25 サイドキャップ
30 拡散板
30S 拡散板の継ぎ目
40 連結部材
50 モジュールクリップ
52 モジュールクリップの底板(保持具底板)
53 モジュールクリップの左側板(保持具左側板)
54 モジュールクリップの右側板(保持具右側板)
80 天井板
81 取付ねじ
82 取付孔

Claims (4)

  1. 長尺の支持体に、複数のLED発光素子が支持体長さ方向に並べて支持されてなる照明体と、
    前記照明体を内部に収容する長尺の筐体であって、底板および、この底板の幅方向両縁部から各々立ち上がった左右の側板を有する筐体と、
    前記左右の側板の上縁間に差し渡されて、前記照明体から発せられた光を拡散させる拡散板と、
    前記筐体に取り付けられて、該筐体内に収容された前記照明体を保持する保持具と、
    を有する照明器具において、
    前記筐体が、前記底板および左右の側板を有する筐体構成部材が複数直列に連結して構成され、
    前記保持具として、前記筐体構成部材の底板、左側板および右側板の内側にそれぞれ位置する保持具底板、保持具左側板および保持具右側板を有して、これらの保持具底板、保持具左側板および保持具右側板で囲う状態にして前記照明体を保持するものが用いられ、
    前記保持具が遮光性の部材から形成されて、連結状態で隣り合う筐体構成部材の継ぎ目の位置に配されている、
    ことを特徴とする照明器具。
  2. 前記拡散板が、前記筐体の長さ方向に延びる光拡散部と、この光拡散部の左右両縁部からそれぞれ立ち上がって筐体の左側板および右側板の内面に取り付けられる取付部とを有し、
    前記取付部が遮光性のものとされている、
    請求項1記載の照明器具。
  3. 前記取付部の下端と、前記保持具の保持具左側板および保持具右側板の各上端とが接している請求項2記載の照明器具。
  4. 前記拡散板として、筐体長さ方向に連ねられた複数の拡散板が用いられ、
    該拡散板の継ぎ目の位置が、前記筐体構成部材の継ぎ目の位置に対して筐体長さ方向にずれている、
    請求項1から3いずれか1項記載の照明器具。
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