JP3217317U - 配達用鞍乗り車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】雨天時に荷物を出し入れする際に荷物収納箱に雨水が入り込みにくく、かつ、荷物の出し入れ作業を快適に行える配達用鞍乗り車両を提供する。【解決手段】スクーターの荷物収納箱は、正面開口を有する箱本体21と、正面開口に開閉可能に設けられる蓋22と、箱本体の正面開口から蓋を上向きに回動させる開閉機構とを備える。開閉機構は、箱本体の左右内壁に設けられる一対のレール23aと、蓋の上端部左右に突出してレールの上面に沿って移動可能に載置される回動軸23bと、回動軸がレールから外れるのを防止するストッパ23cとを備える。蓋が開放されるとき、蓋の回動軸がレールの正面前方側から後方側へ移動することにより、蓋の上部が箱本体の内側に格納され、かつ、蓋の下部が箱本体の正面開口の上方に突き出た“庇”状態に保持され、雨水の入り込みを防止する。【選択図】図7

Description

この考案は、配達用鞍乗り車両に関するもので、詳しくは配達用の荷物収納箱を備えた鞍乗り車両に関する。鞍乗り車両としては、自動二輪車、自動三輪車、自転車等が含まれる。
従来より、郵便や宅配などの荷物を配達するために専用の荷物収納箱を備えた鞍乗り車両が知られている。例えばスクーターの座席後部の荷台に蓋付きの荷物収納箱を取り付けたものが一般的に使用されている。
この種の荷物収納箱は、通常、樹脂等の材料で形成されており、箱本体の上面開口にヒンジを介して開閉可能な蓋が取り付けられる。これらの箱本体と蓋により密閉される収納室に書類等の荷物が収納される。荷物を出し入れする場合には、箱本体の上方に蓋を持ち上げて半開状態に保持するか、全開状態まで蓋を倒して作業を行う。
このような鞍乗り車両の荷物収納箱に関する先行技術としては、特許文献1および2が開示されている。
実用新案登録第3160756号公報 実開平6−25094号公報
しかしながら、このような従来の配達用鞍乗り車両は、雨天時に荷物を出し入れする際に荷物収納箱に雨水が入り込みやすいという問題がある。つまり、箱本体の上方に蓋を持ち上げて収納箱を開放するという構造上、蓋を開けたまま荷物の出し入れを行うと、雨水が直接収納箱に入り込み、荷物を濡らしてしまうことがある。このため、雨天の配達時には、荷物が濡れるのを防ぐために予め荷物を個別にビニール袋で覆ったり、屋根のある場所に車両を移動して荷物の出し入れを行うといった対策が採られている。
近年、インターネットの普及により通信販売の需要が増加するのに伴い、配達員の人手不足が深刻な問題となっている。雨天時の配達にかかる負担を少しでも緩和することは、配達員の人手不足の解消につながり、配達コストを抑えるためにも有効な対策になる。
本考案は、このような現状に鑑みなされたもので、雨天時に荷物を出し入れする際に荷物収納箱に雨水が入り込みにくく、かつ、荷物の出し入れ作業を快適に行うことができる配達用鞍乗り車両を提供することを目的としている。
[第1考案]
前記課題を解決するために本考案の配達用鞍乗り車両は、以下の技術的手段を採用する。すなわち、配達用の荷物を収納するための荷物収納箱を備えた鞍乗り車両において、
前記荷物収納箱(20)は、
前記車両(1)の荷台(16)に取り付けられ、前記荷物を出し入れするための正面開口(S)を有する箱本体(21)と、
同箱本体の正面開口に開閉可能に設けられる蓋(22)と、
前記箱本体および前記蓋の連結部に設けられ、前記箱本体の正面開口から前記蓋を上向きに回動させる開閉機構(23)と、を備えており、

前記開閉機構(23)は、
前記箱本体の左右内壁に設けられる一対のレール(23a)と、
前記蓋の上端部左右に突出するように設けられ、前記一対のレールの上面に沿って移動可能に載置される回動軸(23b)と、
前記箱本体の正面開口の近傍に設けられ、前記回動軸が前記レールから外れるのを防止するストッパ(23c)とを備え、
前記蓋が開放されるとき、前記蓋の回動軸が前記レールの正面前方側から後方側へ移動することにより、前記蓋の上部が前記箱本体の内側に格納され、かつ、前記蓋の下部が前記箱本体の正面開口の上方に突き出た状態に保持されるように構成した。
このような荷物収納箱の構成によれば、荷物の出し入れを行うとき、蓋の下部が箱本体の正面開口の上方に突き出た状態に保たれる。このとき、正面開口の上方に突き出た蓋の下部が箱本体の“庇”の役割を果たし、雨水が上方から正面開口に入るのを妨げる。これにより、荷物収納箱に雨水が入り込むのを抑えることができる。
さらに、荷物収納箱の開放時、蓋の上部がレールの上面に沿って箱本体の内側に格納されることにより、荷物を出し入れする際に箱本体の正面開口に作業スペースを十分に確保することができる。この結果、荷物の出し入れ作業を蓋に邪魔されることなく、快適に行うことができる。
[第2考案]
本考案の配達用鞍乗り車両は、第1考案の構成を備えるものであって、前記蓋の回動軸が前記レールの正面前方側から後方側へ移動するとき、前記レールの上面に設けられた凹状軸受(P1,P2)に前記回動軸が嵌ることにより、前記蓋の下部が正面開口の上方に突き出た状態に保持される構成とした。
このような構成によれば、蓋の回動軸がレールの上面で凹状軸受に嵌まることにより、蓋の下部が正面開口の上方に突き出た“庇”の状態になる。このとき、回動軸は、レールの上面で前後方向(レール長さ方向)への移動が規制されるため、蓋の位置が安定的に保持される。再度、蓋を移動させるときには、蓋を持ち上げて前後にズラすことで、凹状軸受から回動軸が外れる。つまり、凹状軸受によって蓋の下部による“庇”の長さを適度な長さに安定して保つことができ、荷物の出し入れ作業をより快適にすることができる。
[第3考案]
本考案の配達用鞍乗り車両は、第2考案の構成を備えるものであって、前記レールの上面に前記凹状軸受が所定間隔で複数設けられる構成とした。
このような構成によれば、レールの上面に沿って蓋の回動軸を移動させると、それぞれの凹状軸受に回動軸が順に嵌まることになる。これにより、蓋の下端部による“庇”の長さを必要な長さに段階的に調節することができる。
[第4考案]
本考案の配達用鞍乗り車両は、第1〜3考案のいずれか一の構成を備えるものであって、前記箱本体の正面開口の上方に雨樋(32)が設けられる構成とした。
このような構成によれば、雨天の配達時に箱本体から正面開口側に垂れた雨水を雨樋で受けることができる。これにより、正面開口から箱本体に雨水がさらに浸入しにくくなる。
[第5考案]
本考案の配達用鞍乗り車両は、第1〜4考案のいずれか一の構成を備えるものであって、
前記荷台に立ち上げられる支柱(11)と、
前記支柱の上端近傍に取り付けられる防水カバー(34)とを備え、
カバー未使用時には前記防水カバーが巻かれた状態で前記支柱の所定の高さ位置に保持される一方、カバー使用時には前記防水カバーが拡げられた状態で前記荷物収納箱に被せられる構成とした。
このような構成によれば、荷物収納箱に防水カバーを被せることにより、荷物収納箱自体を雨で濡らさないようにすることができ、荷物収納箱の防水性をさらに高めることができる。
防水カバーを使用しないときには、防水カバーが巻かれた状態で支柱に保持されるため、荷物の出し入れ作業の邪魔になることがない。
[第6考案]
本考案の配達用鞍乗り車両は、第1〜5考案のいずれか一の構成を備えるものであって、
前記車両の前輪(5)を操作するためのハンドル(7)の上方に作業テーブル(18)が取り付けられる構成とした。
このような構成によれば、作業テーブルに荷物や地図を置くことができるため、配達員が荷物に付いたバーコードの読み取りや、伝票整理、配達ルートの確認といった作業を運転席に座ったまま簡単に行うことができる。これにより、配達員の負担を軽減し、配達効率を向上させることができる。
[第1〜6考案]
第1〜6考案は、スクーター、オートバイ、自転車などの鞍乗り車両に適用することができる。特に、運転席に屋根を備えたスクーターに適用すると、雨天時の配達に効果的で、配達員の負担を大幅に軽減し、作業効率を向上させることができる。車両の動力源はエンジンの他、電動モータであってよい。車輪の数についても限定されず、二輪もしくは三輪の他、四輪であってもよい。
第1〜6考案による鞍乗り車両は、小口荷物の配達に適しているが、配達の用途に限られることなく集荷の用途に使用してもよい。
なお、第1〜6考案に記載した符号は、図面を参照するためのもので、本発明を限定するものではない。第1〜6考案は、単一の考案のみを適用してもよいし、これらの考案を必要に応じて組み合わせて適用することもできる。また、第1〜6案に本明細書に記載される他の考案を組み合わせてもよい。
本考案の実施形態による配達用屋根付きスクーターを示す側面図である。 同スクーターの荷物収納箱を示す斜視図である。 同スクーターの運転席を示す斜視図である。 同スクーターの荷台および荷物収納箱を示す側面図である。 同荷物収納箱における蓋の開閉機構を模式的に示す正面図である。 同開閉機構を模式的に示すもので、(A)および(B)は蓋が閉じた状態から開放する様子を示す側面図である。 同開閉機構を模式的に示すもので、(C)および(B)は蓋の回動軸が箱本体のレール上面を移動する様子を示す側面図である。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、配達用の屋根付きスクーターに本考案を適用したものである。なお、本考案の技術的範囲は下記の実施形態の構成に限定されるものではない。
図1に実施形態による配達用スクーターを示した。
スクーター1は、三輪タイプのもので、前輪5と、進行方向に対し左右一対の後輪6とを備えている。フロントボディ2とリアボディ3との間の運転席には低床式のステップボード4が設けられる。フロントボディ2には前輪5を操作するためのハンドル7が設けられ、リアボディ3にはステップボード4に運転者が足を載せた状態で座るための着座シート8が設けられている。
着座シート8の後方には駆動装置、排気装置、変速装置等の動力ユニット9が設けられ、ハンドル7のスロットル操作に応じて動力ユニット9からの駆動力が後輪6に伝達されるようになっている。
着座シート8の背もたれ8aには支柱11が立ち上げられる。この支柱11にフロントボディ2から連なって運転席を覆う屋根12が固定されている。ハンドル7の前方は透明なフロントパネル13で仕切られており、パネル内側に各種計器類14、パネル側方にサイドミラー15が取り付けられている。
屋根12とフロントパネル13により雨天の配達時でも配達員が濡れることなく移動できるようになっている。
リアボディ3の後方には荷台16が設けられる(図2参照)。この荷台16には配達用の荷物を収納するための荷物収納箱20が着脱自在に取り付けられている。荷台16は、スクーター1の進行方向に向けて若干下り勾配になっており、荷物収納箱20がこの勾配に沿って傾いた状態で取り付けられている。これにより、スクーター1の加速時に荷物収納箱20が後方側に振られるのが抑えられている。
ハンドル7の手前の位置には、停車時にスクーター1の姿勢を安定させるロックレバー17が付いている。このロックレバー17を下向きから上向きに切り替えることにより後輪6がロックされ、車体と荷台16がほぼ水平な姿勢に保たれる。
図3に示すように、ロックレバー17には補助グリップ17aが取り付けられる。この補助グリップ17aはロックレバー17の長さを延長するもので、運転者は、補助グリップ17aを持ってロックレバー17の切換操作をすることができる。
一般に、配達用スクーターを使用する際には発進および停車を繰り返す状況が多くあり、ロックレバー17の切換操作の回数が通常のスクータよりも格段に多くなる。ロックレバー17をそのまま使用すると、手指にかかる負担が大きくなるところ、本実施形態のような補助グリップ17aを用いることで、比較的軽い力でロックレバー17の切替操作を行うことができ、配達員の作業負担を軽減することができる。
ハンドル7の上方には小型の作業テーブル18が取り付けられている。この作業テーブル18の前方には、作業テーブル18上面を照らすLED等の照明18aが設けられる。作業テーブル18の前側(スクーター1の進行方向前方)には円弧状の切り欠き18bが設けられ、この切り欠き18bを通して運転者がスピードメーター等の計器を覗けるようになっている。
配達時には、住所の確認やバーコードの読み取りなどの付随的な作業に手間がかかることがある。本実施形態では作業テーブル18に地図や荷物を置くことにより、このような作業を両手で快適に行うことができる。作業テーブル18が暗いときには照明18aを点灯させることで文字やバーコードが見えづらくなることもない。
ハンドル7の下方には、小物入れ用のケース19a,19bが設けられる。ケース19a,19bは、フロントボディ2の運転席側に一体的に取り付けられている。ケース19a,19bには必要に応じて地図やバーコードリーダーなどが収納される。
図2に示すように、荷物収納箱20は、荷台16にベース板16aを介して上下二段に積み上げられており、チェーンなどの止め具(図示省略)で荷台16に固定される。荷物収納箱20に入らない大型の荷物を配達する際には、止め具を外すことで荷台16から荷物収納箱20を取り外せるようになっている。
荷物収納箱20は、樹脂等の防水性の材料からなるもので、それぞれ同一の形状およびサイズに形成されている。荷物収納箱20の大きさは、正面横幅40〜50cm、奥行き40〜50cm、高さ30〜40cm程度である。
各荷物収納箱20には、出荷作業店で配達用に地域ごとに仕分けられた書類等の荷物が適宜整理されて収納される。これらの荷物収納箱20に書類等の荷物が収納されることにより、雨天時の配達でも荷物が雨に濡れることがない。
なお、本実施形態では、上下二段の収納箱を採用しているが、このような構成に限らず、二段以上の収納箱を使用してもよいし、左右に並べたものを使用してもよい。単一の収納箱であってもよい。
荷物収納箱20の上には天板31が設けられる。天板31は、木材、樹脂等からなるもので、荷物収納箱20の上面よりも若干大きい寸法で矩形に形成されており、荷物収納箱20に雨や日光が当たるのを遮るとともに、その自重によって荷物収納箱20の積み上げ状態を安定させる役割を果たす。
この天板31の先端すなわち荷物収納箱20の正面開口Sの上方には溝状の雨樋32が設けられる。雨天の配達時に天板31が雨に濡れたとき、この雨水が雨樋32に入り、雨樋32の一端にある排水口32aから下方に落ちる。これにより、荷物収納箱20が雨水が入るのを抑えるようになっている。
図1に示すように、本実施形態のスクーター1では、支柱11の上端部に防水カバー34が取り付けられる。この防水カバー34は、例えば透明の軟質樹脂材料からなるもので、長尺矩形状に形成されている。使用しないときにはロール状に巻かれて、紐やクリップで括られて屋根12の直ぐ下の支柱11に取り付けられる。なお、本実施形態では、支柱11に直接防水カバー34が取り付けられるが、必ずしもこのような形態に限られることなく、支柱11に一体的に固定された屋根12に取り付けてもよい。
防水カバー34を拡げると、図4に示すように、防水カバー34が荷物収納箱20を含めた荷台16の後部全体を覆う長さになる。これにより雨天時の配達時に防水カバー34を拡げることにより、荷物収納箱20が濡れるのを防ぐことができる。
次に、荷物収納箱20の構成について説明する。
図2に示すように、荷物収納箱20は、荷物を出し入れするための正面開口Sを有する箱本体21と、この正面開口Sを開閉する蓋22とを備えている。箱本体21と蓋22の連結部には開閉機構23(図5参照)が設けられており、この開閉機構23により正面開口Sの蓋22が開閉するようになっている。
本実施形態ではスクーター1の進行方向に対し左側が荷物収納箱20の正面になる。つまり、配達員は、スクーター1の左後方で荷物収納箱20の荷物の出し入れを行うことになる。
蓋22の正面側には固定バンド24が取り付けられている(図1および図4参照)。固定バンド24は伸縮性のあるゴム材等からなるもので、その先端には箱本体21の側端部に掛かるフックが設けられる。蓋22が閉じているときには、蓋22の前面に固定バンド24を留めておくことで、蓋22が正面側に開放するのが防止される。蓋22の前面から固定バンド24を外せば正面開口Sから蓋22が上方に持ち上がるようになる。
箱本体21の正面開口S周縁には、蓋22の縦横サイズにほぼ一致する形状のフランジ部21a(図2参照)が形成される。このフランジ部21aに蓋22の外周縁部がぴったり重なることで、蓋22の閉鎖時に荷物収納箱20の密閉性が高められる。
フランジ部21aの下端中央部には切り欠き21bが設けられる(図2参照)。この切り欠き21bは、蓋22の閉鎖時でも蓋22の下方から手指が入る幅と深さに形成されている。蓋22を開放するときには、切り欠き21bを通して蓋22の下端部を持つことにより、そのまま蓋22を上方に持ち上げることが可能になる。
図5〜図7に箱本体21および蓋22の開閉機構23を模式的に示した。各図には上下段の荷物収納箱20のうち一方のみを示したが、他方の開閉機構23も実質的に同様の構成である。
図5に示すように、箱本体21の左右内壁の上部には、一対のレール23a,23aが固定されている。蓋22の上端部の左右には回動軸23b,23bが突き出すように設けられており、これらの回動軸23bが箱本体21の内側でレール23a,23a上面にスライド可能に載置される。箱本体21の正面側の上端壁(図6および図7参照)は、レール23aから回動軸23bが外れるの防止するストッパ23cとなっている。
レール23a,23aの上面には所定の位置に凹状軸受P1,P2が形成される。正面開口Sからレール中間付近まで入った位置に第1の凹状軸受P1、さらに箱本体21の奥に入った位置に第2の凹状軸受P2が形成されている。
凹状軸受P1,P2の凹み形状は、レール面から断面V字状に下る斜面を有している。このような斜面により回動軸23bがレール上をスライド移動する際に、凹状軸受P1,P2に引っかかって止まることがない。
図6(A)に示すように、蓋22が閉まっているときには、レール23aの正面側の端部に回動軸23bが載り、正面開口S側でストッパ23cに当たって止まる。
この状態で蓋22の下端部が正面側への引き上げられると、レール23a,23aの上面に載ったまま回動軸23bが回動し、蓋22が図6(B)に示すように、上方に開放する。
この状態で蓋22が箱本体21の内側に押し込まれると、図7(C)に示すように、回動軸23bがレール23a,23aの上面をスライド移動し、蓋22が箱本体21の内側に入り込む。そして手前側の凹状軸受P1に回動軸23bに嵌まると、蓋22の上部が箱本体21内に格納され、蓋22の下部が正面開口Sの上方に突き出た状態になる。
さらに、蓋22が箱本体21の内側に押し込まれると、凹状軸受P1から回動軸23bが外れて奥側の凹状軸受P2に移動し、図7(D)の状態となる。
さらに、図7(D)の状態から蓋22が箱本体21の内側に押し込まれると、凹状軸受P2から回動軸23bが外れて箱本体21の内側に蓋22のほぼ全体が格納された状態となる。
蓋22が正面開口Sから手前に引き出されると、回動軸23bが凹状軸受P1,P2から外れてレール23a,23a上面をスライドし、図6(B)に示すように、ストッパ23cに当たる位置まで戻る。この状態で蓋22から手を離すと、蓋22が図6(A)に示す閉鎖状態に戻る。
雨天時の配達時には図7(C)または(D)に示すように、蓋22の下部が突き出た状態で荷物の出し入れを行う。図7(C)または(D)のいずれの位置に蓋を移動するかは天候の状況を見て配達員が選択する。いずれの位置であっても蓋22の下端部が正面開口Sの“庇”の役割を果たすため、雨水が蓋22に弾かれて箱本体21に直接入り込まない。このとき、蓋22の上部は、箱本体21に格納されるため、蓋22が正面開口Sで荷物の出し入れの邪魔になることはない。
天候がよいときには、図7(D)に示すように、蓋22を箱本体21の奥の位置まで格納することで、正面開口Sをより広く使うことができ、荷物の出し入れがさらに容易になる。
このように本実施形態のスクーター1によれば、雨天の配達時に荷物収納箱20から荷物の出し入れを行うとき、蓋22の下部が箱本体21の正面開口Sの上方に突き出た状態に保たれて“庇”の役割を果たし、雨水が上方から正面開口Sに入るのを妨げる。これにより、荷物収納箱20に雨水が入り込むのを抑えることができる。
また、スクーター1では、荷物収納箱20の蓋22を“庇”として使用する場合に、蓋22の回動軸23bが凹状軸受P1,P2に嵌まることにより、蓋22の位置を安定して保つことができる。凹状軸受P1,P2を切り替えることで蓋22による“庇”の長さを段階的に調節することもできる。
また、本実施形態のスクーター1によれば、荷物収納箱20の開放時、蓋22の上部がレール23a,23aの上面に沿って箱本体21の内側に格納されることにより、荷物を出し入れする際に箱本体21の正面開口Sに作業スペースを十分に確保することができる。この結果、荷物の出し入れ作業を蓋に邪魔されることなく、快適に行うことができる。
また、本実施形態のスクーター1によれば、箱本体21の正面開口Sの上方に雨樋32が設けられるため、雨天の配達時に箱本体21の天板31から雨水が正面開口Sに垂れても雨樋32で受けることができる。これにより、荷物収納箱20の正面開口Sから雨水がさらに浸入しにくくなる。
さらに、本実施形態のスクーター1によれば、荷物収納箱20に防水カバー34を被せることにより、荷物収納箱20を雨水で濡らさないようにすることができ、荷物収納箱20の防水性をさらに高めることができる。防水カバー34を使用しないときには、防水カバー34を巻き付けて支柱に留めておくことで、荷物の出し入れ作業をの邪魔になることがない。
さらに、本実施形態のスクーター1によれば、ハンドル7の上方に作業テーブル18が取り付けられるため、作業テーブル18に荷物や地図を置くことができるため、配達員が荷物に付いたバーコードの読み取りや、伝票整理、配達ルートの確認といった作業を運転席に座ったまま簡単に行うことができる。これにより、配達員の負担を軽減し、配達効率を向上させることができる。
本実施形態では、屋根付きのスクーター1に本考案を適用したが、本考案の実施形態はこれに限られることなく、屋根のないスクーターであってもよい。その他のオートバイや自転車に本考案を適用することももちろん可能である。
1・・スクーター(配達用鞍乗り車両)
2・・フロントボディ 3・・リヤボディ 4・・ステップボード
5・・前輪 6・・後輪 7・・ハンドル 8・・着座シート
9・・動力ユニット 11・・支柱 12・・屋根 13・・フロントパネル
14・・計器類 15・・サイドミラー 16・・荷台 17・・ロックレバー
17a・・補助グリップ 18・・作業テーブル 18a・・照明
18b・・切り欠き 20・・荷物収納箱 21・・箱本体 22・・蓋
23・・開閉機構 23a・・レール 23b・・回動軸 23c・・ストッパ
24・・固定バンド 31・・天板 32・・雨樋 34・・防水カバー
P1,P2・・凹状軸受 S・・正面開口

Claims (6)

  1. 配達用の荷物を収納するための荷物収納箱を備えた鞍乗り車両において、
    前記荷物収納箱は、
    前記車両の荷台に取り付けられ、前記荷物を出し入れするための正面開口を有する箱本体と、
    同箱本体の正面開口に開閉可能に設けられる蓋と、
    前記箱本体および前記蓋の連結部に設けられ、前記箱本体の正面開口から前記蓋を上向きに回動させる開閉機構と、を備えており、

    前記開閉機構は、
    前記箱本体の左右内壁に設けられる一対のレールと、
    前記蓋の上端部左右に突出するように設けられ、前記一対のレールの上面に沿って移動可能に載置される回動軸と、
    前記箱本体の正面開口の近傍に設けられ、前記回動軸が前記レールから外れるのを防止するストッパとを備え、
    前記蓋が開放されるとき、前記蓋の回動軸が前記レールの正面前方側から後方側へ移動することにより、前記蓋の上部が前記箱本体の内側に格納され、かつ、前記蓋の下部が前記箱本体の正面開口の上方に突き出た状態に保持されることを特徴とする、配達用鞍乗り車両。
  2. 請求項1記載の配達用鞍乗り車両であって、前記蓋の回動軸が前記レールの正面前方側から後方側へ移動するとき、前記レールの上面に設けられた凹状軸受に前記回動軸が嵌ることにより、前記蓋の下部が正面開口の上方に突き出た状態に保持される、配達用鞍乗り車両。
  3. 請求項1記載の配達用鞍乗り車両であって、前記レールの上面に前記凹状軸受が所定間隔で複数設けられる、配達用鞍乗り車両。
  4. 請求項1〜3のいずれか一の記載の配達用鞍乗り車両であって、前記箱本体の正面開口の上方に雨樋が設けられる、配達用鞍乗り車両。
  5. 請求項1〜4のいずれか一の記載の配達用鞍乗り車両であって、
    前記荷台に立ち上げられる支柱と、
    前記支柱の上端近傍に取り付けられる防水カバーとを備え、
    カバー未使用時には前記防水カバーが巻かれた状態で前記支柱の所定の高さ位置に保持される一方、カバー使用時には前記防水カバーが拡げられた状態で前記荷物収納箱に被せられる、配達用鞍乗り車両。
  6. 請求項1〜5のいずれか一の記載の配達用鞍乗り車両であって、前記車両の前輪を操作するためのハンドルの上方に作業テーブルが取り付けられる、配達用鞍乗り車両。
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