JP3217299B2 - 半導体集積回路のレイアウト方法 - Google Patents

半導体集積回路のレイアウト方法

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JP3217299B2
JP3217299B2 JP19238497A JP19238497A JP3217299B2 JP 3217299 B2 JP3217299 B2 JP 3217299B2 JP 19238497 A JP19238497 A JP 19238497A JP 19238497 A JP19238497 A JP 19238497A JP 3217299 B2 JP3217299 B2 JP 3217299B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンピュータ等にお
いて、ディジタル論理回路等の配置、配線を行なう半導
体集積回路のレイアウト方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、LSIの設計においては、回路等
から他の回路等への信号の伝搬に要する伝搬遅延時間を
満し、且つ半導体集積回路のレイアウト面積を最小にす
ることは、その半導体集積回路の性能及びコストの面で
非常に重要である。一方、半導体集積回路の回路規模は
増大し、また、その回路の動作周波数も高いため、前記
伝搬遅延時間を予め設計段階で制約する遅延制約も厳し
くなって来ている。従って、初期レイアウトされた半導
体集積回路において、前記遅延制約に違反する経路(配
線)の信号伝搬遅延時間を如何に短縮してその遅延制約
を満すよう、その設計を修正するかは重要な課題であ
る。
【0003】従来では、遅延制約違反が発見された場
合、即ち、レイアウトの終了後に、そのレイアウトでの
配線の容量値及び抵抗値を正確に把握し、これ等に基い
てその配線の信号伝搬遅延時間を算出し、この算出遅延
時間が設定遅延時間を越えて遅延制約違反が見い出され
た場合には、前記信号伝搬遅延時間を短縮する方法とし
て、第1に、遅延制約違反の配線を駆動するトランジス
タを駆動能力の大きいものに置換する方法、第2に、遅
延制約違反の配線について、その経路を短くし、その配
線長を短縮するよう再配線する方法があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、今日、
半導体集積回路がディープサブミクロン(deep- submic
ron )時代に入ると、配線の断面積の減少に伴い配線の
抵抗値は増大する。また、配線の幅や2つの配線間の間
隔が短かくなるのに伴い、配線とこれに隣接する配線と
の間の配線間容量が増大して、これを含んだ配線の総合
容量は増大し、この配線の総合容量の増大や配線抵抗の
増大はその配線を通じた信号伝搬遅延時間を長くする。
従って、今日、信号の伝搬遅延には、回路等を構成する
素子自体が持つ遅延に比して、配線が持つ遅延の方が支
配的になって来ている。
【0005】従って、従来のようにトランジスタの駆動
能力を変更する方法では、前記配線遅延の方が支配的に
なってくると、遅延制約違反の解消にはさほど効果的で
なくなって来る。
【0006】更に、従来のように制約違反の配線を再配
線する方法では、その配線の周囲の配線も再配線する必
要があるため、これ等周囲の配線が遅延制約を満してい
た場合であっても、その再配線に起因してそれ等周囲の
配線が新たに制約違反となることも少くない。従って、
再配線の繰返しが多くて、設計完了までに多くの時間を
要したり、再配線の繰返しによっても遅延制約を解消で
きない配線が残る場合も生じる欠点を有する。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、信号の伝搬遅延について素子遅延よ
りも配線遅延の方が支配的な半導体集積回路のレイアウ
ト方法において、配線の抵抗値や容量値を減少させるこ
とにより、配線の遅延制約違反を効果的に解消すると共
に、配線長の短縮となるような再配線を必要とせず、再
設計に要する工程数を低減することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明では、配線に関する所定の設計制約、例えば
配線間隔や配線幅等に基いてレイアウトした後、遅延制
約に違反する配線があれば、前記設計制約を緩やかな制
約に変更して、その遅延制約違反を解消すると共に、設
計制約である配線間隔や配線幅が広く変更されることに
対応して、他の配線やレイアウトされた部品をその広く
変更された距離分平行移動させることとする。
【0009】すなわち、請求項1記載の発明半導体集
積回路のレイアウト方法は、回路を構成する部品を結ぶ
配線を、予め設定した2つの配線間の配線間隔である設
計制約を満してレイアウトするレイアウト工程と、前記
レイアウト工程により得られたレイアウト結果の情報に
基いて、レイアウトされた各配線が、信号の伝搬遅延時
間を制約した設定遅延制約に違反するか否かを判断する
遅延判断工程と、前記レイアウト結果の情報及び前記判
断結果に基いて、前記設定設計制約を変更する設計制約
変更工程とを有し、前記遅延判断工程は、信号の伝搬遅
延時間が前記設定遅延制約に違反する配線を抽出する遅
延制約違反配線抽出工程を有し、前記設計制約変更工程
は、前記抽出した遅延制約違反の配線についての前記設
定設計制約を変更して、その遅延制約違反を解消する遅
延制約違反解消工程を有し、前記遅延制約違反解消工程
は、前記抽出した遅延制約違反の配線とこの配線に隣接
する配線との間隔を前記設定設計制約である設定配線間
隔よりも広げるように、前記隣接する配線を平行移動さ
せる配線間隔修正工程を有し、更に、前記配線間隔を広
げた結果のレイアウト情報を入力し、このレイアウト情
報に基いて、前記移動させた配線とレイアウトされた部
品との間隔が、その間隔を制約する設計制約を満さない
場合に、その部品を、前記設計制約を満すように移動す
る設計制約違反解消工程を有することを特徴とする。
【0010】請求項記載の発明は、前記請求項記載
の半導体集積回路のレイアウト方法において、前記設計
制約違反解消工程を終えた後、前記遅延制約違反配線抽
出工程に戻り、その工程以後を繰り返すことを特徴とす
る。
【0011】請求項記載の発明半導体集積回路のレ
イアウト方法は、回路を構成する部品を結ぶ配線を、予
め設定した配線幅である設計制約を満してレイアウトす
るレイアウト工程と、前記レイアウト工程により得られ
たレイアウト結果の情報に基いて、レイアウトされた各
配線が、信号の伝搬遅延時間を制約した設定遅延制約に
違反するか否かを判断する遅延判断工程と、前記レイア
ウト結果の情報及び前記判断結果に基いて、前記設定設
計制約を変更する設計制約変更工程とを有し、 前記遅延
判断工程は、信号の伝搬遅延時間が前記設定遅延制約に
違反する配線を抽出する遅延制約違反配線抽出工程を有
し、前記設計制約変更工程は、前記抽出した遅延制約違
反の配線についての前記設定設計制約を変更して、その
遅延制約違反を解消する遅延制約違反解消工程を有し、
前記遅延制約違反解消工程は、前記レイアウト結果の情
報及び前記遅延制約違反の配線の情報に基いて、前記抽
出した遅延制約違反の配線の配線幅を広げると共に、こ
の配線幅を広げた配線以外の配線を、前記広げた配線幅
に等しい距離平行移動する配線幅修正工程を有すること
を特徴とする。
【0012】請求項記載の発明は、前記請求項記載
の半導体集積回路のレイアウト方法において、前記配線
幅の拡大及び配線の平行移動の結果のレイアウト情報を
入力し、このレイアウト情報に基いて、レイアウトされ
た部品又は配線とその部品又は配線に隣接する他の部品
又は配線との間隔が、その間隔を制約する設計制約を満
たさない場合に、前記他の部品又は配線を、前記設計制
約を満すように移動する設計制約違反解消工程を有する
ことを特徴とする。
【0013】請求項記載の発明は、前記請求項記載
の半導体集積回路のレイアウト方法において、前記設計
制約違反解消工程を終えた後、前記遅延制約違反配線抽
出工程に戻り、その工程以後を繰り返すことを特徴とす
る。
【0014】請求項記載の発明半導体集積回路のレ
イアウト方法は、回路を構成する部品を結ぶ配線を、予
め設定した設計制約を満してレイアウトするレイアウト
工程と、前記レイアウト工程により得られたレイアウト
結果の情報に基いて、レイアウトされた各配線が、信号
の伝搬遅延時間を制約した設定遅延制約に違反するか否
かを判断する遅延判断工程と、前記レイアウト結果の情
報及び前記判断結果に基いて、前記設定設計制約を変更
する設計制約変更工程とを有し、前記レイアウト工程
は、レイアウトされた配線の多くが前記設定遅延制約を
満すように余裕を持って予め設定された設計制約に基い
て配線をレイアウトし、また、前記遅延判断工程は、信
号の伝搬遅延時間が前記設定遅延制約を満している余裕
配線を抽出する余裕配線抽出工程を有し、前記設計制約
変更工程は、前記抽出された余裕配線についての前記設
定設計制約を厳しく変更する設計制約変更工程と、前記
変更された設定設計制約に基いて前記余裕配線周りのレ
イアウトを修正して、レイアウト面積を縮小するコンパ
クション工程とを有することを特徴とする。
【0015】請求項記載の発明は、前記請求項記載
の半導体集積回路のレイアウト方法において、前記コン
パクション工程の後、前記余裕配線抽出工程に戻り、そ
の工程以後を繰返すことを特徴とする。
【0016】請求項記載の発明は、前記請求項記載
の半導体集積回路のレイアウト方法において、設定設計
制約は2つの配線間の配線間隔であり、前記コンパクシ
ョン工程は、前記抽出した余裕配線とこの配線に隣接す
る配線との間隔を前記設定配線間隔よりも狭くするよう
に、前記隣接する配線を平行移動させる配線間隔修正工
程を有することを特徴とする。
【0017】請求項記載の発明は、前記請求項記載
の半導体集積回路のレイアウト方法において、設定設計
制約は配線幅であり、前記コンパクション工程は、前記
余裕配線の配線幅を狭くすると共に、この配線幅を狭く
した配線以外の配線を、前記狭くした配線幅に等しい距
離平行移動する配線幅修正工程を有することを特徴とす
る。
【0018】請求項10記載の発明半導体集積回路の
レイアウト実行プログラムを記録した記録媒体は、コン
ピュータにより半導体集積回路のレイアウトを実行させ
るための実行プログラムを記録した記録媒体であって、
前記実行プログラムは、回路を構成する部品を結ぶ配線
を、予め設定した配線幅である設計制約を満してレイア
ウトし、得られたレイアウト結果の情報に基いて、レイ
アウトされた各配線が、信号の伝搬遅延時間を制約した
設定遅延制約に違反するか否かを判断して、前記設定遅
延制約に違反する配線を抽出し、前記レイアウト結果の
情報及び前記遅延制約違反の配線の情報に基いて、前記
抽出した遅延制約違反の配線についての 前記設定設計制
約である配線幅を広げて、その遅延制約違反を解消する
と共に、この配線幅を広げた配線以外の配線を、前記広
げた配線幅に等しい距離平行移動させることを特徴とし
ている。
【0019】請求項11記載の発明半導体集積回路の
レイアウト実行プログラムを記録した記録媒体は、コン
ピュータにより半導体集積回路のレイアウトを実行させ
るための実行プログラムを記録した記録媒体であって、
前記実行プログラムは、回路を構成する部品を結ぶ配線
を、その配線の多くが信号の伝搬遅延時間を制約した
定遅延制約を満すように余裕を持って予め設定された設
計制約を満してレイアウトし、得られたレイアウト結果
の情報に基いて、レイアウトされた各配線が前記設定遅
延制約に違反するか否かを判断し、その判断結果に基い
て、信号の伝搬遅延時間が前記設定遅延制約を満してい
る余裕配線を抽出し、前記抽出された余裕配線について
の前記設定設計制約を厳しく変更し、その後、前記変更
された設定設計制約に基いて前記余裕配線周りのレイア
ウトを修正して、レイアウト面積を縮小するコンパクシ
ョンを行うことを特徴とする。
【0020】請求項12記載の発明は、前記請求項11
記載の半導体集積回路のレイアウト実行プログラムを記
録した記録媒体において、設定設計制約は2つの配線間
の配線間隔であり、前記コンパクションは、前記抽出し
た余裕配線とこの配線に隣接する配線との間隔を前記設
定配線間隔よりも狭くするように、前記隣接する配線を
平行移動させて、配線間隔を修正することを特徴とす
る。
【0021】請求項13記載の発明は、前記請求項11
記載の半導体集積回路のレイアウト実行プログラムを記
録した記録媒体において、設定設計制約は配線幅であ
り、前記コンパクションは、前記余裕配線の配線幅を狭
くすると共に、この配線幅を狭くした配線以外の配線
を、前記狭くした配線幅に等しい距離平行移動させて、
配線幅を修正することを特徴とする。
【0022】請求項14記載の発明の半導体集積回路
は、回路を構成する部品を複数個備え、これ等の部品が
配線で結ばれた半導体集積回路であって、前記配線のう
ち一部の配線は、この一部の配線についての設計制約が
他の配線の設計制約であれば、その一部の配線が各々結
ぶ部品間の信号の伝搬遅延時間を制約した設定遅延制約
に違反する配線であって、その一部の配線についての設
計制約が、前記他の配線の設計制約とは異なる設計制約
に設定されていることを特徴とする。
【0023】請求項15記載の発明は、前記請求項14
記載の半導体集積回路において、前記設計制約は2つの
配線間の設定配線間隔であり、前記一部の配線は、その
各配線とこれに隣接する配線との間隔が、前記設定配線
間隔よりも広い配線間隔に設定されていることを特徴と
する。
【0024】請求項16記載の発明は、前記請求項14
記載の半導体集積回路において、前記設計制約は設定配
線幅であり、前記一部の配線は、その各配線の配線幅が
前記設定配線幅よりも広い配線幅に設定されていること
を特徴とする。
【0025】以上の構成により、本発明では、設定設計
制約を満して配線のレイアウトを行い、その結果、一部
の配線について、その配線の信号伝搬遅延時間が設定遅
延制約に違反する場合には、制約違反の配線の配線幅
や、その配線とこれに隣接する配線との配線間隔等の設
計制約を変更し、これにより、その制約違反の配線の配
線幅や配線間隔を広げて、その遅延制約違反を解消す
る。
【0026】このようなレイアウト方法では、遅延制約
違反の配線の抵抗値や容量値が減少して、信号の伝搬遅
延について素子遅延よりも支配的な配線遅延が軽減され
るので、前記遅延制約違反が効果的に解消されることに
なる。
【0027】しかも、配線幅や配線間隔の拡大は、他の
配線やレイアウトされた部品の平行移動を伴うのみであ
るので、従来のように配線経路の変更して配線長を短く
する方法に比して、全ての配線について確実に遅延制約
違反を解消でき、再設計に要する工程数を低減すること
が可能である。
【0028】また、遅延制約を満している余裕配線の周
囲について、設計制約を厳しくして、その厳しい設計制
約を満しつつ、レイアウト面積のコンパクションを行え
ば、全ての配線について設計制約を満しつつ、より一層
にレイアウト面積を縮小することができる。
【0029】尚、遅延制約に違反する配線の配線幅を広
げることは、従来のように配線間隔が比較的広い又は配
線水平幅が比較的広い半導体集積回路には、適用できな
い。即ち、このような半導体集積回路では、配線の総合
容量は、ほとんど半導体基板との間の容量(基板間容
量)で決定されるため、配線幅の拡大により配線の抵抗
値が減少しても、その配線幅を広げた配線の基板間容量
(即ち、総合容量)も増大し、遅延時間をさほど短縮で
きない。しかし、配線間隔が狭い又は配線水平幅が比較
的狭い半導体集積回路では、配線の総合容量は、ほとん
ど配線間容量や、配線の側面と半導体基板との間のフリ
ンジ容量で決定され、基板間容量が配線の総合容量に占
める割合は低い。従って、配線幅を広げると、配線の総
合容量はさほど増大しない一方、配線の抵抗値は減少し
て、遅延時間を大きく短縮することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態) 以下、本発明の第1の実施の形態について図1から図7
を用いて説明する。
【0031】図1は、本実施の形態のレイアウト方法の
工程の流れを示す図である。この流れ図は実際はプログ
ラムにより構成され、このプログラムは、汎用コンピュ
ータ等で実行される配線のレイアウト方法の実行プログ
ラムであり、フロッピーディスク等のコンピュータ可読
記録媒体に格納され、コンピュータに入力されて、配線
のレイアウト処理が実行される。
【0032】同図において、1−0はレイアウト工程で
あって、この工程は、図2に示すように、半導体集積回
路を構成する部品A〜Fを配置すると共に、これ等の部
品を接続する配線1、2、3をレイアウトする。この配
線処理は、図2に示すように各配線1〜3間の配線間隔
a、及び各部品とこの各部品に隣接する配線との離隔
を、予め設定した配線間隔及び設定離隔の設計制約を満
してレイアウトする処理であって、レイアウトの結果の
情報6を得る。尚、本実施の形態では、部品と配線との
離隔を制約する設計制約は、余裕を持つ。従って、配線
2を部品C、Dに近付け、又は配線3を部品Fに近付け
ても、その離隔は設計制約の設定離隔を十分満す。
【0033】また、1−1は遅延判断工程であって、遅
延制約違反配線抽出工程を有する。この工程は、レイア
ウトした結果の情報6を入力し、この情報に基いて、各
配線1〜3が結ぶ2個の部品間での信号の伝送時から受
信時までの伝搬遅延時間を算出すると共に、これ等各配
線の信号伝搬遅延時間を予め制約した設定遅延制約をメ
モリ等から読み出し、その後、前記算出した各配線の信
号伝搬遅延時間を、対応する前記設定遅延制約と比較し
て、レイアウトされた各配線が前記設定遅延制約に違反
するか否かを判断し、その判断の結果として、前記設定
遅延制約に違反した長い伝搬遅延時間の配線を抽出する
工程である。前記各配線1〜3を経た信号伝搬遅延時間
の算出は、例えば、図2のIII-III 線断面を示す図3の
ように、配線1と配線3との間の間隔d1と、配線1と
配線3との配線間容量C1とを考慮し、配線間容量C1
は1/d1に比例するという関係を含めて、配線1のレ
イアウト形状から算出される。配線1と配線2との間に
ついても同様である。尚、図3において、5は半導体の
基板である。
【0034】前記遅延制約違反配線抽出工程1−1によ
り、遅延制約違反配線の情報7を得る。この情報7の例
を図4に示す。図4の情報7は、配線1の信号伝搬遅延
時間が3nsであって、配線1がタイミングエラーを生じ
ていることを示している。
【0035】更に、1−2は設計制約変更工程であっ
て、配線間隔修正工程(遅延制約違反解消工程)より成
り、前記レイアウトした結果の情報6と前記遅延制約違
反配線の情報7とに基いて、抽出された遅延制約違反の
配線について、該配線とこれに隣接する配線との配線間
隔を広げるように前記設定設計制約を変更し、この変更
された設定設計制約に基いて、前記遅延制約違反の配線
とこれに隣接する配線との配線間隔を広げるように、そ
の隣接配線を平行移動する工程である。
【0036】加えて、1−3は設計制約違反解消工程で
あって、前記配線間隔修正工程1−2で配線間隔を修正
した結果のレイアウト情報8を入力し、この情報8に基
いて、平行移動した配線とこれに隣接する部品との離隔
が設定離隔未満で設計制約に違反している場合に、その
離隔を広げるように、その設計制約違反のあった部品を
移動する工程である。この工程1−3の結果、設計制約
違反を解消した結果のレイアウト情報9が得られる。
【0037】次に、前記配線間隔修正工程1−2及び設
計制約違反解消工程1−3の詳細を図5に示す。同図に
おいて、5−1は、遅延制約違反配線抽出工程1−1で
抽出した遅延制約違反の配線の情報7を入力し、この情
報7に基いて、遅延制約に違反した配線の有無をチェッ
クする工程である。
【0038】前記チェックの結果、遅延制約違反の配線
が有る場合には、工程5−2において、違反を生じてい
る配線とこれに隣接する配線との配線間隔を前記設定配
線間隔aよりも広くするように、前記隣接配線を平行移
動する。必要な平行移動距離は、信号伝搬遅延値から配
線間容量を計算することにより、求めることができる。
配線1が遅延制約違反の配線である場合には、図6に示
すように、配線1に隣接する配線2を部品C、Dに近付
けるよう平行移動させると共に、他の隣接する配線3を
部品Fに近付けるよう平行移動させる。
【0039】次に、工程5−3において、前記平行移動
した配線と、この配線に近接する部品との離隔が、設定
離隔未満であって、設計制約違反を生じたか否かをチェ
ックする。図6では配線2と部品C、Dとの離隔、及び
配線3と部品Fとの離隔は、各々、設定離隔以上で設計
制約を満すので、前記工程5−1に戻る。
【0040】一方、設定離隔未満で設計制約違反の部品
が有る場合には、工程5−4において、配線との離隔が
設定離隔以上となるよう(設計制約を満すよう)に、こ
の部品を平行移動する。
【0041】その後、前記部品の平行移動により設計制
約違反が無くなれば、工程5−1に戻り、前記工程5−
2での配線の平行移動に起因して、この平行移動した配
線が新たに遅延制約違反の配線となっていないか否かを
チェックし、その違反配線が有る場合には、それ以後の
工程を繰返し、違反配線が無ければ、工程5−5に進ん
で処理を終了する。
【0042】図7は、図6に示した配線の平行移動後の
レイアウトのVII-VII 線断面を示すモデル図である。図
3と対応する部分は同じ符号を付している。図3では、
配線1と配線3との間隔d2が広がり、また、配線1と
配線3との配線間容量C2は、1/d2に比例するの
で、この広い配線間隔d2の場合の配線間容量C2は、
通常の配線間隔d1の場合の配線間容量C1よりも小さ
い。換言すれば、図3の配線間容量C1及び配線間隔d
1を用いると、C2/C1=d1/d2であるので、配
線間隔d2を広げた分、配線間容量C2は減少する。
【0043】しかも、本実施の形態では、設計制約に余
裕があり、配線2、3を平行移動しても、配線2と部品
C、D及び配線3と部品Fとは、各々設定離隔以上であ
るので、図2と図6とを比較して判るように、レイアウ
ト面積の増加なしに、遅延制約違反を解消することが可
能である。
【0044】以下、本発明の前記第1の実施の形態の変
形例を図8から図10を用いて説明する。
【0045】図8は、本変形例において、レイアウトし
た結果の情報を示す図である。本変形例では、設計制約
に余裕を持たせず、レイアウトした結果の図8で破線で
囲む面積は最小である。従って、一部の配線間の間隔を
広げる場合には、そのレイアウト面積の増大を考慮す
る。
【0046】図8において、A〜Hは半導体集積回路を
構成する部品、1〜3は部間品を接続する配線であり、
配線1は部品Aと部品Bを、配線2は部品Cと部品D
を、配線3は部品Eと部品Fを各々接続している。
【0047】前記第1の実施の形態と同様に、部品Aか
ら配線1を経て部品Bに信号を伝搬する際の信号伝搬遅
延時間が設定遅延時間よりも長くて、配線1について制
約違反が生じている場合には、図9に示すように、配線
2を右方に、配線3を左方に移動させて、配線1と配線
2間及び配線1と配線3間の間隔を設定配線間隔aより
も広げる。その結果、部品Hと配線2、及び部品Gと配
線3において、配線と部品との離隔が設定離隔よりも短
く、設計制約違反が生じている。
【0048】次に、図1の設計制約違反解消工程1−3
により、設計制約違反を生じている前記部品Gを左方
に、部品Hを右方に各々移動させて、その設計制約違反
を解消する。図10は、このように、設計制約違反を解
消したレイアウト結果の情報を示す図である。
【0049】本変形例のレイアウト方法では、図10に
斜線を付して示すように、図8で破線で囲んだレイアウ
ト面積よりも、レイアウト面積が増加する。
【0050】(第2の実施の形態) 以下、本発明の第2の実施の形態について、図11から
図17を用いて説明する。
【0051】図11は、本発明の実施の形態のレイアウ
ト方法の工程の流れを示す図である。この流れ図は前記
第1の実施の形態と同様に、実際は、汎用コンピュータ
等で実行される配線のレイアウト方法の実行プログラム
により構成され、フロッピーディスク等のコンピュータ
可読記録媒体に格納される。
【0052】以下、図1に示した工程図と異なる工程の
みについて説明し、同一の工程については同一の符号を
付して、その説明を省略する。
【0053】図11において、11−1は設計制約変更
工程であって、配線幅修正工程(遅延制約違反解消工
程)より成り、レイアウトした結果の情報6と、遅延制
約違反の配線の情報7とに基づき、遅延制約違反のあっ
た配線の配線幅を広げるよう設定設計制約を変更し、こ
の変更した設定設計制約に基いて、前記遅延制約違反の
あった配線の配線幅を広げると共に、この配線幅を広げ
た配線以外の配線を、前記広げた配線幅に等しい距離だ
け平行移動する工程である。この工程11−1により、
配線幅を広く修正したレイアウト結果の情報12が得ら
れる。
【0054】図15は、前記配線幅修正工程11−1及
び設計制約違反解消工程1−3の詳細を示すフローチャ
ート図である。同図は、前記第1の実施の形態の図5で
示したフローチャートとほぼ同一であり、異なる点は、
配線幅修正工程11−1では、工程15−2において、
遅延制約違反を生じている配線に対し、その配線幅を設
定配線幅W1よりも広げると共に、この幅を広げた配線
以外の配線を平行移動させる点のみである。他の工程は
図5と同一であり、同一の工程に同一の符号を付してそ
の説明を省略する。尚、必要な配線幅は、後述するよう
に、配線抵抗と配線容量とに基いて求めることが可能で
ある。
【0055】次に、本実施の形態の具体的な処理を説明
する。
【0056】図12は、本実施の形態において、レイア
ウト工程1−0によりレイアウトした結果の情報を示す
図である。尚、本実施の形態では、予め設定した設計制
約には余裕が持たされている。従って、配線幅を拡大す
る修正が行なわれても、レイアウト面積は増大しないも
のとする。
【0057】図12において、A〜Fは半導体集積回路
を構成する部品、1〜3は部品間を接続する配線であっ
て、配線1は部品Aと部品Bを、配線2は部品Cと部品
Dを、配線3は部品Eと部品Fを各々接続している。
【0058】図13は、図12をXIII-XIII 線の断面を
示すモデル図である。同図において、1〜3は部品間を
接続する配線、5は半導体の基板、W1は各配線1〜3
の配線幅、Ccは配線1と配線2との間及び配線1と配
線3との間の配線間容量、Cfは配線1のフリンジ容
量、Cb1は配線1の基板間容量、R1は配線1の抵抗
である。
【0059】配線1の持つ容量C1は、前記各容量C
c、Cf、Cb1により次式で表される。
【0060】C1=2Cc+2Cf+Cb1 配線抵抗R1は配線幅W1に反比例し、基板間容量Cb
1は逆に配線幅W1に比例する関係を持つ。一方、配線
幅W1を広げても、配線間容量Cc及びフリンジ容量C
fは変化しない。従って、配線幅W1を広げると、基板
間容量Cb1が増大し、その分、配線容量C1は増大す
るが、配線抵抗R1が減少する。配線1を通じた信号の
伝搬遅延Delay1は、配線抵抗R1と配線容量C1との
に比例する。ここに、前記配線抵抗R1の減少は前記基
板間容量Cb1の増大に比して大きい。従って、信号の
伝搬遅延Delay1を減少させることができる。これを式で
表現すると、以下の通りである。
【0061】 Delay1 = R1・C1 = (2Cc+2Cf +a ・W1)/W1 (a…比例定数) = (2Cc+2Cf)/W1 +a 本実施の形態では、図14に示すように、遅延制約違反
配線抽出工程1−1により、遅延制約違反の配線が抽出
された場合に、その抽出された遅延制約違反の配線が配
線1であるときの情報の例である。
【0062】図16は、配線幅修正工程11−1により
配線1の配線幅を修正したレイアウト結果の情報を示す
図である。前記図12と比較して、配線2及び配線3が
配線1から離れた位置に移動している。
【0063】図17は、図16のXVI-XVI 線断面を示す
モデル図である。同図において、W2は配線1の配線
幅、Cb2は配線1の基板間容量、R2は配線1の抵抗
を各々示す。
【0064】配線1の持つ容量C2は、配線間容量C
c、フリンジ容量Cf、及び基板間容量Cb2とによ
り、次式で表される。
【0065】C2=2Cc+2Cf+Cb2 配線1について信号の伝搬遅延Delay2と、配線1の配線
幅W2との間には、以下の関係がある。
【0066】 Delay2 = R2・C2 = (2Cc+2Cf +a ・W2)/W2 (a…比例定数) = (2Cc+2Cf)/W2 +a 前記図13のDelay1、W1を用いると、以下の関係が生
じる。
【0067】 Delay1−Delay2 = (2Cc+2Cf)/W1 −(2Cc+2Cf)/W2 = (1/W1)−(1/W2) 従って、配線1の配線幅をW1からW2に広げた分、配
線1の信号伝搬遅延Delay2は、遅延Delay1よりも減少す
ることが判る。
【0068】また、本実施の形態では、設計制約に余裕
があるので、図16を図12と比較して判るように、レ
イアウト面積の増加なしに、遅延制約違反を解消するこ
とが可能である。
【0069】次に、本発明の第2の実施形態の変形例
を、図18から図20を用いて説明する。本変形例は、
設計制約に余裕を設けず、レイアウト工程で最小のレイ
アウト面積を持つ半導体集積回路が設計された場合の処
理例である。
【0070】図18は、レイアウト工程によるレイアウ
ト結果の情報を示す図である。同図において、A〜Hは
半導体集積回路を構成する部品、1〜3は部品間を接続
する配線である。
【0071】遅延制約違反配線抽出工程1−1により、
遅延制約違反を生じている配線として配線1が抽出され
た場合には、図19に示すように、配線幅修正工程11
−1により、遅延制約違反を生じている配線1の配線幅
を設定配線幅W1よりも広い配線幅W2に広げると共
に、他の2本の配線2、3をその広げた幅(W2−W
1)の分、配線1から離れるように平行移動する。
【0072】図19では、前記配線2、3の平行移動の
結果、部品Hと配線2、及び部品Gと配線3について、
その各離隔が設定離隔未満となって、設計制約違反を生
じている。
【0073】次に、図20に示すように、設計制約違反
解消工程1−3により、設計制約違反を生じている部品
Gを左方に、部品Hを右方に各々移動させることによ
り、設計制約違反を解消する。
【0074】本変形例のレイアウト方法では、図20に
斜線で示すように、図18のレイアウトよりも面積を増
加させて、遅延制約違反を解消している。
【0075】(第3の実施の形態) 次に、本発明の第3の実施の形態を図21から図23に
基いて説明する。本実施の形態は、レイアウト面積を最
小に確保しつつ、遅延制約違反を配線間隔の拡大により
解消しようとするものである。
【0076】図21は本実施の形態のレイアウト方法の
工程の流れを示す図である。この流れ図は前記第1及び
第2の実施の形態と同様に、実際は、汎用コンピュータ
等で実行される配線のレイアウト方法の実行プログラム
により構成され、フロッピーディスク等のコンピュータ
可読記録媒体に格納される。
【0077】図21において、21−1は余裕を持たせ
た設計制約に基いてレイアウトするレイアウト工程であ
る。このように設計制約、特に設定配線間隔に余裕を持
たせる理由は、設定配線間隔を厳しく(即ち、狭く)設
定すると、隣接する配線間の配線容量が増大し、信号伝
搬遅延時間が大きくなる関係から、予め、設定配線間隔
に余裕を持たせて、計算した信号伝搬遅延時間がほとん
どの配線で設定遅延時間未満で、設計制約を満すように
するためである。
【0078】また、21−2は遅延制約のチェック工程
(遅延判断工程)であり、その詳細は図22に示され
る。図22の遅延制約チェック工程21−2において、
22は余裕配線抽出工程であって、前記レイアウト工程
21−1により得られた初期レイアウト結果の情報6を
入力し、この情報6に基いて、各配線の信号伝搬遅延時
間を算出し、この遅延時間が予め設定した設定遅延時間
以上にあるか否か、即ち前記設定遅延時間という設定設
計制約に違反するか否かを判断し、その判断の結果とし
て、前記算出した遅延時間が前記設定遅延時間未満の余
裕配線を抽出する。また、工程1−1、1−2、1−3
は、各々前記第1の実施の形態の図1に示した遅延制約
違反配線抽出工程、配線間隔修正工程、及び設計制約違
反解消工程と同一の工程であり、その工程の詳細は第1
の実施の形態で既述したので、その説明を省略する。従
って、この遅延制約チェック工程21−2では、遅延制
約違反の配線が抽出された場合には、第1の実施の形態
と同様に、配線間隔の拡大によりその遅延制約違反が解
消される。
【0079】図21に戻って、21−3は、遅延制約に
余裕のある配線の設計制約を厳しく変更する工程であ
る。この工程21−3は、前記余裕配線抽出工程22で
算出された信号伝搬遅延時間と設定遅延時間との差等の
余裕度に応じて、前記各余裕配線について、設定配線間
隔や設定配線幅(設計制約)を短くするよう変更する工
程である。
【0080】また、21−4はコンパクション工程であ
って、この工程は、前記変更された設定配線間隔や設定
配線幅に基いて、余裕配線とこれに隣接する配線との配
線間隔を短く修正したり、余裕配線の配線幅を狭く修正
して、レイアウト面積を縮小する工程であって、配線間
隔修正工程又は配線幅修正工程より成る。例えば、初期
レイアウト結果が図23に示すレイアウトである場合
に、配線1と配線2との配線間隔が設定配線間隔未満で
あったときには、図24に示すように、その設定配線間
隔を短く変更し、この設定配線間隔にするよう両配線
1、2間の配線間隔を修正する。図24の最終レイアウ
ト結果では、同図に斜線で示す範囲で、レイアウト面積
が縮小されていることが判る。
【0081】更に、21−5は判定工程であって、前記
コンパクション工程21−4でのコンパクションにより
レイアウト面積が縮小されたか否かを判定し、縮小され
た場合には、前記遅延制約のチェック工程21−2に戻
って、その工程以後の工程を繰返し、レイアウト面積が
縮小されなくなれば、終了する。
【0082】従って、本実施の形態では、遅延制約に違
反する配線は配線間隔を広げ、信号伝搬遅延時間が設定
遅延時間未満で余裕の有る配線は配線間隔を狭くするの
で、遅延制約を満しつつ、最小のレイアウト面積を得る
ことができる。
【0083】尚、本実施の形態では、遅延制約違反の配
線が有る場合に、配線間隔の拡大によりその違反を解消
したが、前記第2の実施の形態のように配線幅の拡大に
より解消してもよいのは勿論である。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一部の配線が設定遅延制約に違反する場合には、その制
約違反の配線の配線幅や配線間隔等の設計制約を変更し
て、その遅延制約違反を解消し、これにより、遅延制約
違反の配線の抵抗値や容量値を減少させて、信号の伝搬
遅延について素子遅延よりも支配的な配線遅延を軽減さ
せるので、遅延制約違反を効果的に解消できると共に、
一部の配線の設定遅延制約違反の解消に際しては、他の
配線やレイアウトされた部品を平行移動するのみで全て
の配線について設計制約を満たすので、従来のように配
線経路を変更する必要がなく、全ての配線について確実
に遅延制約違反を解消でき、再設計に要する工程数を低
減することが可能である。
【0085】また、遅延制約を満している余裕配線の周
囲について、設計制約を厳しくして、その厳しい設計制
約を満しつつ、レイアウト面積のコンパクションを行え
ば、全ての配線について設計制約を満しつつ、より一層
にレイアウト面積を縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のレイアウト方法を
示す工程図である。
【図2】第1の実施の形態におけるレイアウト工程によ
るレイアウト結果を示す図である。
【図3】図2のIII-III 線断面を示すモデル図である。
【図4】同実施の形態において遅延制約違反の配線の情
報を例示する図である。
【図5】第1の実施の形態の配線間隔修正工程及び設計
制約違反解消工程の詳細を示す図である。
【図6】同実施の形態において、配線間隔を拡大した最
終レイアウト結果を示す図である。
【図7】図6のVII-VII 線断面を示すモデル図である。
【図8】同実施の形態の変形例におけるレイアウト工程
によるレイアウト結果を示す図である。
【図9】同変形例において配線間隔を拡大したレイアウ
ト結果を示す図である。
【図10】同変形例において設計制約違反の部品を移動
した最終レイアウト結果を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態のレイアウト方法
を示す工程図である。
【図12】第2の実施の形態におけるレイアウト工程に
よるレイアウト結果を示す図である。
【図13】図12のXIII-XIII 線断面を示すモデル図で
ある。
【図14】同実施の形態において遅延制約違反の配線の
情報を例示する図である。
【図15】第2の実施の形態の配線幅修正工程及び設計
制約違反解消工程の詳細を示す図である。
【図16】第2の実施の形態において配線幅を拡大した
最終レイアウト結果を示す図である。
【図17】図16のXVI-XVI 線断面を示すモデル図であ
る。
【図18】第2の実施の形態の変形例におけるレイアウ
ト工程によるレイアウト結果を示す図である。
【図19】同変形例において配線幅を拡大したレイアウ
ト結果を示す図である。
【図20】同変形例において設計制約違反の部品を移動
した最終レイアウト結果を示す図である。
【図21】本発明の第3の実施の形態のレイアウト方法
を示す工程図である。
【図22】同実施の形態の遅延制約のチェック工程の詳
細を示す図である。
【図23】同実施の形態のレイアウト工程によるレイア
ウト結果を示す図である。
【図24】同実施の形態においてコンパクションを行っ
た最終レイアウト結果を示す図である。
【符号の説明】
1−0 レイアウト工程 1−1 遅延判断工程(遅延制約違反配線抽
出工程) 1−2 設計制約変更工程 (配線間隔修正工程)(遅延制約違反解消工程) 1−3 設計制約違反解消工程 1、2、3 配線 A〜H 部品 11−1 設計制約変更工程 (配線幅修正工程)(遅延制約違反解消工程) 21−1 余裕を持たせた設計制約によるレイ
アウト工程 21−2 遅延制約のチェック工程(遅延判断
工程) 21−3 設計制約変更工程 21−4 コンパクション工程 22 余裕配線抽出工程
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−151853(JP,A) 特開 平8−83847(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/82 G06F 17/50 H01L 21/822 H01L 27/04

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路を構成する部品を結ぶ配線を、予め
    設定した2つの配線間の配線間隔である設計制約を満し
    てレイアウトするレイアウト工程と、 前記レイアウト工程により得られたレイアウト結果の情
    報に基いて、レイアウトされた各配線が、信号の伝搬遅
    延時間を制約した設定遅延制約に違反するか否かを判断
    する遅延判断工程と、 前記レイアウト結果の情報及び前記判断結果に基いて、
    前記設定設計制約を変更する設計制約変更工程とを有
    し、 前記遅延判断工程は、信号の伝搬遅延時間が前記設定遅
    延制約に違反する配線を抽出する遅延制約違反配線抽出
    工程を有し、 前記設計制約変更工程は、前記抽出した遅延制約違反の
    配線についての前記設定設計制約を変更して、その遅延
    制約違反を解消する遅延制約違反解消工程を有し、 前記遅延制約違反解消工程は、前記抽出した遅延制約違
    反の配線とこの配線に隣接する配線との間隔を前記設定
    設計制約である設定配線間隔よりも広げるように、前記
    隣接する配線を平行移動させる配線間隔修正工程を有
    し、 更に、 前記配線間隔を広げた結果のレイアウト情報を入
    力し、このレイアウト情報に基いて、前記移動させた配
    線とレイアウトされた部品との間隔が、その間隔を制約
    する設計制約を満さない場合に、その部品を、前記設計
    制約を満すように移動する設計制約違反解消工程を有す
    ることを特徴とする半導体集積回路のレイアウト方法。
  2. 【請求項2】 前記設計制約違反解消工程を終えた後、
    前記遅延制約違反配線抽出工程に戻り、その工程以後を
    繰り返すことを特徴とする請求項記載の半導体集積回
    路のレイアウト方法。
  3. 【請求項3】 回路を構成する部品を結ぶ配線を、予め
    設定した配線幅である設計制約を満してレイアウトする
    レイアウト工程と、 前記レイアウト工程により得られたレイアウト結果の情
    報に基いて、レイアウ トされた各配線が、信号の伝搬遅
    延時間を制約した設定遅延制約に違反するか否かを判断
    する遅延判断工程と、 前記レイアウト結果の情報及び前記判断結果に基いて、
    前記設定設計制約を変更する設計制約変更工程とを有
    し、 前記遅延判断工程は、信号の伝搬遅延時間が前記設定遅
    延制約に違反する配線を抽出する遅延制約違反配線抽出
    工程を有し、 前記設計制約変更工程は、前記抽出した遅延制約違反の
    配線についての前記設定設計制約を変更して、その遅延
    制約違反を解消する遅延制約違反解消工程を有し、 前記遅延制約違反解消工程は、前記レイアウト結果の情
    報及び前記遅延制約違反の配線の情報に基いて、前記抽
    出した遅延制約違反の配線の配線幅を広げると共に、こ
    の配線幅を広げた配線以外の配線を、前記広げた配線幅
    に等しい距離平行移動する配線幅修正工程を有すること
    を特徴とする半導体集積回路のレイアウト方法。
  4. 【請求項4】 前記配線幅の拡大及び配線の平行移動の
    結果のレイアウト情報を入力し、このレイアウト情報に
    基いて、レイアウトされた部品又は配線とその部品又は
    配線に隣接する他の部品又は配線との間隔が、その間隔
    を制約する設計制約を満たさない場合に、前記他の部品
    又は配線を、前記設計制約を満すように移動する設計制
    約違反解消工程を有することを特徴とする請求項記載
    の半導体集積回路のレイアウト方法。
  5. 【請求項5】 前記設計制約違反解消工程を終えた後、
    前記遅延制約違反配線抽出工程に戻り、その工程以後を
    繰り返すことを特徴とする請求項記載の半導体集積回
    路のレイアウト方法。
  6. 【請求項6】 回路を構成する部品を結ぶ配線を、予め
    設定した設計制約を満してレイアウトするレイアウト工
    程と、 前記レイアウト工程により得られたレイアウト結果の情
    報に基いて、レイアウトされた各配線が、信号の伝搬遅
    延時間を制約した設定遅延制約に違反するか否かを判断
    する遅延判断工程と、 前記レイアウト結果の情報及び前記判断結果に基いて、
    前記設定設計制約を変 更する設計制約変更工程とを有
    し、 前記 レイアウト工程は、レイアウトされた配線の多くが
    前記設定遅延制約を満すように余裕を持って予め設定さ
    れた設計制約に基いて配線をレイアウトし、また、 前記遅延判断工程は、信号の伝搬遅延時間が前記設定遅
    延制約を満している余裕配線を抽出する余裕配線抽出工
    程を有し、 前記設計制約変更工程は、 前記抽出された余裕配線についての前記設定設計制約を
    厳しく変更する設計制約変更工程と、 前記変更された設定設計制約に基いて前記余裕配線周り
    のレイアウトを修正して、レイアウト面積を縮小するコ
    ンパクション工程とを有することを特徴とする半導体集
    積回路のレイアウト方法。
  7. 【請求項7】 前記コンパクション工程の後、前記余裕
    配線抽出工程に戻り、その工程以後を繰返すことを特徴
    とする請求項記載の半導体集積回路のレイアウト方
    法。
  8. 【請求項8】 設定設計制約は2つの配線間の配線間隔
    であり、 前記コンパクション工程は、 前記抽出した余裕配線とこの配線に隣接する配線との間
    隔を前記設定配線間隔よりも狭くするように、前記隣接
    する配線を平行移動させる配線間隔修正工程を有するこ
    とを特徴とする請求項記載の半導体集積回路のレイア
    ウト方法。
  9. 【請求項9】 設定設計制約は配線幅であり、 前記コンパクション工程は、 前記余裕配線の配線幅を狭くすると共に、この配線幅を
    狭くした配線以外の配線を、前記狭くした配線幅に等し
    い距離平行移動する配線幅修正工程を有することを特徴
    とする請求項記載の半導体集積回路のレイアウト方
    法。
  10. 【請求項10】 コンピュータにより半導体集積回路の
    レイアウトを実行させるための実行プログラムを記録し
    た記録媒体であって、 前記実行プログラムは、 回路を構成する部品を結ぶ配線を、予め設定した配線幅
    である設計制約を満してレイアウトし、 得られたレイアウト結果の情報に基いて、レイアウトさ
    れた各配線が、信号の伝搬遅延時間を制約した設定遅延
    制約に違反するか否かを判断して、前記設定遅延制約に
    違反する配線を抽出し、 前記レイアウト結果の情報及び前記遅延制約違反の配線
    の情報に基いて、前記抽出した遅延制約違反の配線につ
    いての前記設定設計制約である 配線幅を広げて、その遅
    延制約違反を解消すると共に、 この配線幅を広げた配線以外の配線を、前記広げた配線
    幅に等しい距離平行移動させることを特徴とする半導体
    集積回路のレイアウト実行プログラムを記録した記録媒
    体。
  11. 【請求項11】 コンピュータにより半導体集積回路の
    レイアウトを実行させるための実行プログラムを記録し
    た記録媒体であって、 前記実行プログラムは、 回路を構成する部品を結ぶ配線を、その 配線の多くが
    号の伝搬遅延時間を制約した設定遅延制約を満すように
    余裕を持って予め設定された設計制約を満してレイアウ
    トし、 得られたレイアウト結果の情報に基いて、レイアウトさ
    れた各配線が前記設定遅延制約に違反するか否かを判断
    し、 その判断結果に基いて、信号の伝搬遅延時間が前記設定
    遅延制約を満している余裕配線を抽出し、 前記 抽出された余裕配線についての前記設定設計制約を
    厳しく変更し、その後、 前記変更された設定設計制約に基いて前記余裕配線周り
    のレイアウトを修正して、レイアウト面積を縮小するコ
    ンパクションを行うことを特徴とする半導体集積回路の
    レイアウト実行プログラムを記録した記録媒体。
  12. 【請求項12】 設定設計制約は2つの配線間の配線間
    隔であり、 前記コンパクションは、 前記抽出した余裕配線とこの配線に隣接する配線との間
    隔を前記設定配線間隔よりも狭くするように、前記隣接
    する配線を平行移動させて、配線間隔を修正することを
    特徴とする請求項11記載の半導体集積回路のレイアウ
    ト実行プログラムを記録した記録媒体。
  13. 【請求項13】 設定設計制約は配線幅であり、 前記コンパクションは、 前記余裕配線の配線幅を狭くすると共に、この配線幅を
    狭くした配線以外の配線を、前記狭くした配線幅に等し
    い距離平行移動させて、配線幅を修正することを特徴と
    する請求項11記載の半導体集積回路のレイアウト実行
    プログラムを記録した記録媒体。
  14. 【請求項14】 回路を構成する部品を複数個備え、こ
    れ等の部品が配線で結ばれた半導体集積回路であって、 前記配線のうち一部の配線は、 この一部の配線についての設計制約が他の配線の設計制
    約であれば、その一部の配線が各々結ぶ部品間の信号の
    伝搬遅延時間を制約した設定遅延制約に違反する配線で
    あって、 その一部の配線についての設計制約が、前記他の配線の
    設計制約とは異なる設計制約に設定されていることを特
    徴とする半導体集積回路。
  15. 【請求項15】 前記設計制約は2つの配線間の設定配
    線間隔であり、 前記一部の配線は、 その各配線とこれに隣接する配線との間隔が、前記設定
    配線間隔よりも広い配線間隔に設定されていることを特
    徴とする請求項14記載の半導体集積回路。
  16. 【請求項16】 前記設計制約は設定配線幅であり、 前記一部の配線は、 その各配線の配線幅が前記設定配線幅よりも広い配線幅
    に設定されていることを特徴とする請求項14記載の半
    導体集積回路。
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