JP3217292U - 捻り付曲がり鋏 - Google Patents

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康仁 森元
康仁 森元
広 高見
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Abstract

【課題】頭髪をカットするための鋏である捻り付曲がり鋏を提供する。【解決手段】頭髪を挟んで切断する2つの刃部310、311と、それぞれの刃部の根元から延びる2つの柄部320、330と、を備え、2つの柄部は、それぞれ、指が配される挿入空間321、331を有しており、挿入空間に配された指から加えられた力により、柄部に繋がっている刃部を変位させることで、切断を行い、挿入空間は、予め定められた挿入面に沿って広がっており、2つの刃部における少なくとも先端を含む部分は、切断を行う際、予め定められた基準面に沿って変位し、挿入面は、刃部の先端から離れるに従い基準面から遠ざかるように、基準面に対し傾斜しており、2つの柄部のうちの一方から他方に向かう方向を、捻り方向とし、挿入面は、さらに、捻り方向に向かうに従い基準面に近づくように基準面に対し傾斜している。【選択図】図4

Description

本開示は、頭髪をカットする技術、及び、頭髪のカットに用いられる鋏に関する。
頭髪のカットにおいて、髪型を整えるため、すき鋏等を用いて毛量が調整される場合がある。しかし、髪質が縮毛である場合等には、すき鋏等を用いて毛量の調整を行った結果、頭髪の跳ね具合やうねり等が酷くなり、見栄えが悪化する場合がある。
これに対し、特許文献1には、すき鋏を用いること無く、頭髪の量を調整するヘアカット方法が記載されている。該ヘアカット方法では、頭皮における上下に延びる細長い領域から、一度にカット可能な量の毛束が取り出される。そして、該毛束の上側に向かうに従い頭髪が短くなるように、傾斜を付けて該毛束がカットされる。
特許第5191614号公報
しかしながら、特許文献1のヘアカット方法を縮毛の頭髪に適用すると、毛先が外側に跳ねてしまい、その結果、見栄えが悪化するおそれがあった。
本開示は、頭髪の見栄えを良くすることを目的とする。
本開示の一側面に係るヘアカット方法は、被提供者の頭髪をカットする方法であって、取出ステップと、支持ステップと、カットステップと、を備える。取出ステップは、カットの対象となる頭髪の延びる方向である毛流方向を判別すると共に、被提供者の頭皮における該頭髪の根元に位置し、毛流方向に沿って延びる細長い領域から、該頭髪の束である毛束を取り出すステップである。また、支持ステップは、取り出した毛束を支持位置にて支持し、該毛束を、帯状に広がり、且つ、支持位置から該毛束の根元に向かう伸長方向に延びた状態とするステップである。また、カットステップは、支持された毛束を、伸長方向に対し傾斜する傾斜カットラインに沿ってカットするステップである。そして、支持された毛束における幅方向の端部のうち、毛流方向の反対側に位置する端部が、長手側とされる。傾斜カットラインは、長手側に向かうに従い、頭皮から遠ざかるように傾斜するラインである。
このような構成によれば、取出ステップで取り出された各毛束は、毛流方向側の頭髪の長さが、毛流方向の反対側の頭髪に比べ短くなる。その結果、毛束は、頭皮側にC字状に湾曲しながら毛流方向に延びる。このため、例えば、頭髪の髪質が縮毛である場合等に、頭髪がS字状にうねったり、外側に跳ねたりするのを抑制できる。したがって、頭髪の見栄えを良くすることができる。
なお、傾斜カットラインは、長手側に向かうに従い伸長方向に対して傾斜する度合いが小さくなっても良い。
このような構成によれば、取出ステップで取り出された各毛束を、適度にC字状に湾曲させることが可能となる。したがって、頭髪の見栄えをより良くすることができる。
また、支持された毛束における幅方向の端部のうち、長手側の反対側に位置する端部を、短手側としても良い。そして、カットステップにおいて、支持された毛束を、さらに、該毛束の短手側から傾斜カットラインの一端にかけて延びる段差カットラインに沿ってカットしても良い。また、段差カットラインは、伸長方向に直交するか、又は、長手側に向かうに従い頭皮に近づくように伸長方向に対し傾斜していても良い。
このような構成によれば、取出ステップで取り出された各毛束における傾斜カットラインに沿ってカットがなされた部分(以後、傾斜部分と記載)は、毛流方向に隣接する他の毛束の傾斜部分との間に間隔を有した状態となる。このため、各毛束における傾斜部分同士が絡むのを抑制でき、頭髪の手触りや指通りが良好になる。
また、カットステップでは、曲がり鋏を用いてカットがなされても良い。曲がり鋏は、2つの刃部と、2つの柄部とを備える。2つの刃部は、頭髪を挟んで切断する。また、2つの柄部は、それぞれの刃部の根元から延びる。また、2つの柄部は、それぞれ、指が配される挿入空間を有しており、挿入空間に配された指から加えられた力により、該柄部に繋がっている刃部を変位させることで、切断を行う。また、挿入空間は、予め定められた挿入面に沿って広がっている。また、2つの刃部における少なくとも先端を含む部分は、切断を行う際、予め定められた基準面に沿って変位する。そして、挿入面は、刃部の先端から離れるに従い基準面から遠ざかるように、基準面に対し傾斜している。
曲がり鋏により傾斜カットラインに沿って毛束をカットすることで、柄部の挿入面の向きを、伸長方向と直交する向きに近づけることが可能となる。これにより、より楽な体勢で鋏を持つことが可能となる。したがって、傾斜カットラインのカットが容易になる。
また、2つの柄部のうちの一方から他方に向かう方向を、捻り方向とし、挿入面は、さらに、捻り方向に向かうに従い基準面に近づくように基準面に対し傾斜していても良い。
このような捻り付の曲がり鋏により傾斜カットラインに沿って毛束をカットする場合、曲がり鋏の刃部を傾斜カットラインに沿わせた際に、柄部の挿入面が、伸長方向の右側又は左側に傾いた状態になる。このため、被提供者の頭髪をカットする提供者は、毛束の右下又は左下に手を配置して曲がり鋏を操作できる。したがって、より楽な体勢で鋏を持つことが可能となり、傾斜カットラインに沿ったカットが容易になる。
また、本開示の一側面に係る捻り付曲がり鋏は、頭髪をカットするための鋏である。捻り付曲がり鋏は、頭髪を挟んで切断する2つの刃部と、それぞれの刃部の根元から延びる2つの柄部と、を備える。2つの柄部は、それぞれ、指が配される挿入空間を有しており、挿入空間に配された指から加えられた力により、該柄部に繋がっている刃部を変位させることで、切断を行う。また、挿入空間は、予め定められた挿入面に沿って広がっている。また、2つの刃部における少なくとも先端を含む部分は、切断を行う際、予め定められた基準面に沿って変位する。また、挿入面は、刃部の先端から離れるに従い基準面から遠ざかるように、基準面に対し傾斜している。そして、2つの柄部のうちの一方から他方に向かう方向を、捻り方向とし、挿入面は、さらに、捻り方向に向かうに従い基準面に近づくように基準面に対し傾斜している。
このような捻り付曲がり鋏を操作する際の手と刃部との位置関係は、通常の鋏を操作する際の該位置関係とは異なるものとなる。このため、通常の鋏ではカットするのが困難なカットラインであっても、捻り付曲がり鋏を使用することで、楽な体勢でカットを行うことが可能となる。つまり、従来はカットが困難であったカットラインであっても、捻り付曲がり鋏を使用することで、より正確且つ容易にカットを行うことが可能となる。このため、頭髪の見栄えを良くすることが可能となる。
なお、捻り付曲がり鋏は、被提供者の頭髪をカットする予め定められたヘアカット方法に用いられても良い。すなわち、ヘアカット方法とは、取出ステップと、支持ステップと、カットステップとを備える。取出ステップとは、カットの対象となる頭髪の延びる方向である毛流方向を判別すると共に、被提供者の頭皮における該頭髪の根元に位置し、毛流方向に沿って延びる細長い領域から、該頭髪の束である毛束を取り出すステップである。また、支持ステップとは、取り出した毛束を支持位置にて支持し、該毛束を、帯状に広がり、且つ、支持位置から該毛束の根元に向かう伸長方向に延びた状態とするステップである。また、カットステップとは、支持された毛束を、伸長方向に対し傾斜する傾斜カットラインに沿ってカットするステップである。また、支持された毛束における幅方向の端部のうち、毛流方向の反対側に位置する端部を長手側とする。傾斜カットラインは、長手側に向かうに従い、頭皮から遠ざかるように傾斜するラインである。
このような捻り付曲がり鋏により傾斜カットラインに沿って毛束をカットする場合、捻り付曲がり鋏の刃部を傾斜カットラインに沿わせた際に、柄部の挿入面が、伸長方向の右側又は左側に傾いた状態になる。このため、被提供者の頭髪をカットする提供者は、毛束の右下又は左下に手を配置して捻り付曲がり鋏を操作できる。したがって、より楽な体勢で鋏を持つことが可能となり、傾斜カットラインに沿ったカットが容易になる。
図1Aは、ヘアカットがなされる被提供者の頭皮についての説明図である。図1Bは、第1実施形態のヘアカット方法のフローチャートである。 第1実施形態における支持状態の毛束の説明図である。 第1実施形態における傾斜カットラインの説明図である。 図4Aは、第1実施形態における曲がり鋏の平面図である。図4Bは、該曲がり鋏の側面図である。 図5Aは、第1実施形態における曲がり鋏の使用態様の説明図である。図5Bは、第1実施形態における捻り付曲がり鋏の平面図である。 図6A,6Bは、第1実施形態における捻り付曲がり鋏の側面図である。 図7は、第1実施形態における捻り付曲がり鋏の使用態様の説明図である。 第1実施形態のヘアカット方法による頭髪のうねりの抑制効果についての説明図である。 第2実施形態における傾斜カットライン及び段差カットラインの説明図である。
以下、図面を参照しながら、本開示を実施するための形態を説明する。
[第1実施形態]
[1.概要について]
第1実施形態のヘアカット方法は、縮毛による頭髪の跳ねやうねり等を抑制するための方法である。縮毛とは、縮れた状態となっている頭髪を意味する。該ヘアカット方法によれば、生来の髪質が縮毛である場合、及び、パーマをかけることにより縮毛となった場合に、跳ねやうねり等が抑制される。以後、頭髪のカットを行う者を提供者と記載し、提供者により頭髪がカットされる者を被提供者と記載する。また、被提供者の頭部における頭髪が生えている部分を、頭皮と記載する。
図1Aに示すように、被提供者の頭皮1は、A〜Cゾーン10〜30の3つの領域を有する。そして、領域に応じた方法で頭髪がカットされる。まず、A〜Cゾーン10〜30の設定方法について説明する。
頭皮1は、ハチと呼ばれる部分を有する。ハチとは、頭皮1において、側頭部及び後頭
部と頂部との間の境界、又は該境界付近に位置し、側方に張り出している領域である。ここで、被提供者の額における左右両側の縁部を、側縁と記載する。ハチは、被提供者の額における一方の側縁から、左右の側頭部と後頭部とを横断して他方の額の側縁に至るように延びる細長い部分である。図1Aにおけるハチライン2は、ハチの位置を示す。また、頭皮1は、ぼんのくぼ3と呼ばれる部分を有する。ぼんのくぼ3とは、後頭部における最も窪んでいる部分である。
Aゾーン10は、A/Bライン5の下側に位置する。ここで、額の側縁におけるハチラインの端部よりもやや下方の位置(一例として、該端部のおよそ1cm下方の位置)を、A/Bライン端部と記載する。A/Bライン5は、なだらかな曲線を描きながら、一方の額の側縁におけるA/Bライン端部から、ぼんのくぼ3に至る。さらに、A/Bライン5は、同様の曲線を描きながら、ぼんのくぼ3から他方の額の側縁におけるA/Bライン端部まで延びる。
また、Bゾーン20は、B/Cライン6とA/Bライン5との間に位置する。ここで、額の側縁におけるハチライン2の端部よりもやや上方の位置(一例として、該端部のおよそ1cm上方の位置)を、B/Cライン端部と記載する。B/Cライン6は、ハチライン2の上側に位置する。B/Cライン6は、ハチライン2に対し一定又は略一定の間隔を開けて、一方の額の側縁におけるB/Cライン端部から、他方の額の側縁におけるB/Cライン端部まで延びる。
また、Cゾーン30は、B/Cライン6の上方に位置する。
[2.ヘアカット方法について]
次に、図1Bにより、第1実施形態のヘアカット方法について詳しく説明する。該ヘアカット方法は、S100〜S110のステップを有する。提供者は、被提供者の頭髪をカットする際、これらのステップを、1回、又は、複数回にわたって実行する。この時、該ヘアカット方法は、A〜Cゾーン10〜30の全部又は一部のゾーンにおける頭髪に対し適用される。また、該ヘアカット方法は、各ゾーンにおける全部又は一部の頭髪に適用される。
S100では、提供者は、被提供者の頭髪のうち、カットの対象となる部分を特定すると共に、該部分をなす頭髪の延びる方向である毛流方向を判別する。毛流方向は、例えば、被提供者の頭髪の生える向きや髪型等に応じて定められる。具体的には、例えば、被提供者の生来の頭髪が生える向き等により自然に定められる頭髪の延びる方向を、毛流方向としても良い。また、例えば、被提供者等が望む髪型に応じて定められる頭髪の延びる方向を、毛流方向としても良い。なお、A,Bゾーン10,20の頭髪の毛流方向は、一例として、下方に向かう方向となっても良い。また、Cゾーン30の頭髪の毛流方向は、一例として、前方、後方、側方、又は、下方に向かう方向となっても良い。
そして、提供者は、毛流方向を判別した頭髪の根元に位置し、該毛流方向に沿って延びる細長い領域(以後、取出領域と記載)に生えている頭髪の束である毛束を取り出す。なお、この時、取出領域に生えている全ての頭髪を取り出すのが好適である。また、取出領域の幅は、一例として1cm程度であっても良い。具体例を挙げると、提供者は、毛流方向を判別した頭髪の根元に、該毛流方向、又は、該毛流方向の反対向きの方向に沿って、利き手でない手(換言すれば、鋏を持っていない方の手)の人差し指と中指とを入れても良い。この時、人差し指と中指とは、間隔(一例として1cm程度)を開けて延びた状態となっている。このため、これらの指の間に頭髪が入り込む。そして、提供者は、これらの指で該頭髪を挟持し、挟持した該頭髪を毛束として取り出しても良い。なお、この場合、取出領域の長さは、提供者の人差し指及び中指の長さと同程度となる。
続くS105では、提供者は、図2に示すように、取り出した毛束200を、毛束の先端又は先端付近に位置する支持位置203にて支持する。支持された毛束200は、帯状に広がった状態で、支持位置203から該毛束の根元に向かう伸長方向205に延びた状態(以後、支持状態)になる。なお、この時、該毛束200の幅と取出領域の長さとは、同程度となっていても良い。
具体的には、上述した方法で利き手でない手の人差し指及び中指により毛束200を取り出した場合には、一例として、提供者は、毛束200を挟持していた人差し指及び中指50を、そのまま支持位置203まで移動させても良い。そして、提供者は、支持位置203にて毛束200を挟持し、毛束200を支持状態としても良い。この時、支持位置203では、毛束200は人差し指及び中指50により両面から挟持される。このため、該毛束200の幅は、提供者の人差し指及び中指50の長さと同程度となる。また、この時、毛束200を挟持する提供者の手の甲は、毛束200の上側又は下側に位置する。また、毛束200に含まれる各頭髪は、該頭髪が生えている位置から、同方向又は略同方向に向かって、直線又は略直線状に延びた状態となるのが望ましい。また、図2では、一例として、毛束200の幅方向が、毛流方向206と一致している。しかしながら、伸長方向205の向きによっては、毛束200の幅方向が毛流方向206と一致しない場合も想定される。
ここで、支持状態となった毛束における伸長方向の反対の方向を、取出方向と記載する。図1Aに示すように、提供者の頭皮1のAゾーン10から取り出され、支持状態となった毛束の取出方向40と、鉛直方向の下側に向かう方向41との角度40aは、およそ0°〜90°の範囲となる。また、Bゾーン20から取り出され、支持状態となった毛束の取出方向42と、鉛直方向の下側に向かう方向41との角度42aは、およそ15°〜120°の範囲となる。また、Cゾーン30から取り出され、支持状態となった毛束の取出方向43と、被提供者の前方に水平に延びる方向44との角度43aは、およそ15°〜90°の範囲となる。なお、Cゾーン30における頭皮1のトップ(換言すれば、頭頂部)においては、角度43aの最大値は90°を超えても良い。
続くS110では、提供者は、図3に示すように、支持状態の毛束200を、伸長方向205に対し傾斜する傾斜カットライン210に沿ってカットする。この時、提供者は、小刻みに鋏を開閉することでカットを行っても良い。これにより、頭髪へのダメージが抑制される。
ここで、支持状態の毛束200における幅方向の端部のうち、毛流方向206側に位置するものを短手側201と記載し、毛流方向206の反対側に位置するものを長手側202と記載する。また、該毛束200の幅をHと記載する。
傾斜カットライン210は、長手側202に向かうに従い頭皮から遠ざかるように、伸長方向205に対して傾斜している。一例として、図3では、傾斜カットライン210は、長手側202に向かうにつれ、伸長方向205に対する角度が小さくなっている。換言すれば、傾斜カットライン210は、長手側202に向かうにつれ、伸長方向205に対して傾斜する度合いが小さくなっている。なお、傾斜カットライン210は、一定の度合いで伸長方向205に対して傾斜していても良い。すなわち、傾斜カットライン210は、直線状又は略直線状に延びていても良い。
傾斜カットライン210は、A点211〜D点214を有する。A点211は、短手側201に位置する。また、A点211とB点212との間の幅方向の距離Habの範囲は、およそH/3〜H/2となる。また、B点212とC点213との間の幅方向の距離Hbcは、およそ(H−Hab)/3となる。また、D点214は、長手側202における
毛先又は毛先の付近に位置する。
そして、傾斜カットライン210において、A点211からB点212までの区間をAB区間と、B点212からC点213までの区間をBC区間と、C点213からC´点213aまでの区間をCC´区間と、C´点213aからD点214までの区間をC´D区間と記載する。これらの区間は、直線状又は略直線状に延びている。また、第1実施形態では、一例として、AB区間の伸長方向205に対する角度aはおよそ45°、BC区間の伸長方向205に対する角度bはおよそ30°、CC´区間の伸長方向205に対する角度cはおよそ15°となっている。また、CC´区間の長さは、C点213とD点214とを結ぶ直線の距離のおよそ2〜3%の長さとなる。そして、C´D区間の伸長方向205に対する角度は、角度cよりも小さい。
提供者は、AB区間,BC区間,CC´区間,C´D区間の順番でカットを行う。C´点までカットがなされた後は、D点214に向かって、伸長方向205に対しやや傾斜を有した向きにカットがなされる。
また、被提供者の毛量に応じて、以下のように傾斜カットラインの位置又は形状を調整しても良い。これにより、毛量が増えるに従いより多くの頭髪がカットされる。その結果、毛量を調整しつつ、好適にうねり等を抑制できる。
具体的には、支持状態の毛束200における伸長方向205の長さを、Lとする。そして、該毛束200において、根元から伸長方向におよそL/6離れた位置をL1と、根元から伸長方向におよそ2×L/6離れた位置をL2と、根元から伸長方向におよそ3×L/6離れた位置をL3と記載する。
被提供者の毛量が多い場合には、支持状態の毛束200におけるL1からL2の間の区間221に、点Aを設定しても良い。また、被提供者の毛量が標準的である場合には、該毛束200におけるL2からL3の間の区間220に、点Aを設定しても良い。なお、この時、点Aの位置に応じて、HやHabの長さ等が調整される。
さらに、被提供者の毛量が少ない場合には、傾斜カットラインにA点を設けず、B〜D点を設けるようにしても良い。具体的には、提供者は、短手側201における区間220に、B点を設定しても良い。また、提供者は、角度bが30°、HbcがおよそH/3となるように、C点を設定しても良い。また、提供者は、角度cがおよそ15°、CC´区間の長さがC点とD点とを結ぶ直線の距離のおよそ2〜3%の長さとなるように、C´点を設定しても良い。また、提供者は、長手側202における毛先又はその付近にD点を設定しても良い。なお、この時、C´D区間の伸長方向205に対する角度は、角度cよりも小さくなる。
そして、提供者は、BC区間,CC´区間,C´D区間の順番でカットを行う。C´点までカットがなされた後は、D点214に向かって、伸長方向205に対しやや傾斜を有した向きにカットがなされる。
[3.曲がり鋏について]
第1実施形態のヘアカット方法のS110において、傾斜カットライン210に沿って頭髪をカットする際、図4A,4Bの曲がり鋏300が用いられても良い。
曲がり鋏300は、2つの第1,第2刃部310,311と、2つの第1,第2柄部320,330と、軸部340とを有する。
第1,第2刃部310,311は、直線状に延びており、その根元にて軸部340に取
り付けられる。第1,第2刃部310,311は、軸部340を中心に回転する向きに変位することで、頭髪を挟んで切断する。この時、第1,第2刃部310,311は、基準面350に沿って変位する。基準面350は、一例として平面となっている。
一方、第1柄部320は、第1刃部310の根元側の端部から延びている。また、第2柄部330は、第2刃部311の根元側の端部から延びている。第1,第2柄部320,330は、それぞれ、提供者の指が配される挿入空間321,331を有する。各柄部の挿入空間321,331は、予め定められた挿入面321a,331aに沿って広がる扁平な空間である。挿入面321a,331aは、一例として平面となっている。
第1柄部320の挿入空間321は、環状の部位である指入部322により囲まれている。また、第2柄部330の挿入空間331は、C字状に湾曲した細長い部位である指入部332により囲まれている。なお、一例として、第1柄部320の挿入空間321には、人差し指、中指、又は、薬指が配され、第2柄部330の挿入空間331には親指が配されても良い。2つの柄部320,330は、挿入空間に配された指から加えられた力により、2つの刃部310,311を、軸部340を中心に回転する向きに変位させる。これにより、頭髪が切断される。
そして、第1,第2柄部320,330は、それぞれ、指入部322,332の刃部310,311側に位置する屈曲点323,333にて屈曲している。つまり、これらの柄部の挿入空間に係る挿入面321a,331aは、基準面350に対して傾斜した状態となる。挿入面321a,331aは、根元側方向に向かうに従い、基準面350から遠ざかるように基準面350に対し傾斜する。根元側方向とは、第1,第2刃部310,311の先端から根元に向かう方向を意味する。換言すれば、挿入面321a,331aは、第1,第2刃部310,311の先端から離れるに従い、基準面350から遠ざかるように基準面350に対し傾斜する。
ここで、第1柄部320に対応する挿入面321aと基準面350とが交差する角度を、θ1とする。また、第2柄部330に対応する挿入面331aと基準面350とが交差する角度を、θ2とする。θ1,θ2は、一例として、およそ20°〜40°の範囲とすることが考えられる。一例として、角度θ1,θ2は、およそ30°であっても良い。また、第1実施形態では、θ1とθ2とは同じ角度となっているが、これらは、異なる角度であっても良い。
なお、曲がり鋏300は、第1,第2刃部310,311に設けられた屈曲点で屈曲していても良い。この場合、頭髪を切断する際、第1,第2刃部310,311における屈曲点よりも先端側の部分と、屈曲点よりも根元側の部分とは、異なる基準面に沿って変位する。そして、挿入面321a,322aは、該先端側の部分に対応する基準面に対し、同様にして傾斜した状態となる。
次に、図5Aにより、曲がり鋏300を用いて、毛束200の傾斜カットライン210に沿ってカットを行う場合の使用態様を説明する。提供者は、挿入面321a,331aが、基準面350に対し毛先側に傾斜した状態にして、曲がり鋏300を使用するのが好適である。
[4.捻り付曲がり鋏について]
第1実施形態のヘアカット方法のS110において、上述した曲がり鋏300に替えて、図5B,6A,6Bにおける捻り付曲がり鋏400が用いられても良い。なお、該捻り付曲がり鋏400は、提供者が右手で使用することを想定した右利き用の構成を有する。
捻り付曲がり鋏400は、2つの第1,第2刃部410,411と、2つの第1,第2柄部420,430と、軸部440とを有する。
第1,第2刃部410,411、及び、軸部440は、曲がり鋏300の第1,第2刃部310,311、及び、軸部340と同様の構成を有する。頭髪を切断する際、第1,第2刃部410,411は、基準面450に沿って変位する。基準面450は、一例として平面となっている。
また、曲がり鋏300の第1,第2柄部320,330と同様、第1柄部420は第1刃部410の根元側の端部から、第2柄部430は第2刃部411の根元側の端部からそれぞれ延びている。第1,第2柄部420,430は、それぞれ、提供者の指が配される挿入空間421,431を有する。各柄部の挿入空間421,431は、予め定められた挿入面421a,431aに沿って広がる扁平な空間である。挿入面421a,431aは、一例として平面となっている。
第1柄部420の挿入空間421、及び、第2柄部430の挿入空間431は、それぞれ、環状の部位である指入部422,432により囲まれている。また、曲がり鋏300と同様、一例として、第1柄部420の挿入空間421には、人差し指、中指、又は、薬指が配され、第2柄部430の挿入空間431には親指が配されても良い。そして、2つの柄部420,430は、曲がり鋏300の第1,第2柄部320,330と同様にして2つの刃部410,411を変位させ、これにより、頭髪が切断される。
そして、図6Aが示すように、曲がり鋏300と同様、第1,第2柄部420,430は、それぞれ、指入部422,432の刃部410,411側に位置する屈曲点423,433にて屈曲している。つまり、これらの柄部の挿入空間に係る挿入面421a,431aは、曲がり鋏300と同様にして、基準面450に対して傾斜した状態となる。挿入面421a,431aは、第1,第2刃部410,411の先端から離れるに従い、基準面450から遠ざかるように基準面450に対し傾斜する。
なお、図6Aにおける421aは、第1柄部420の挿入面における、屈曲点423から第1柄部420の伸長方向に延びる部分を示す。また、図6Aにおける431aは、第2柄部430の挿入面における、屈曲点433から第2柄部430の伸長方向に延びる部分を示す。
また、第1柄部420は、第1,第2柄部420,430が屈曲する方向に向かって第2柄部430の右側に位置する。また、第1柄部420に対応する挿入面421aと基準面450とが交差する角度θ1と、第2柄部430に対応する挿入面431aと基準面450とが交差する角度θ2は、曲がり鋏300と同様としても良い。また、曲がり鋏300と同様、捻り付曲がり鋏400は、第1,第2刃部410,411に設けられた屈曲点で屈曲していても良い。
ここで、第2柄部430から第1柄部420に向かう方向を、捻り方向460とする。なお、捻り方向460とは、基準面450に沿って第2柄部430から第1柄部420に向かう方向であっても良い。すなわち、第1,第2刃部410,411が完全に閉じられている時に、基準面450に沿って第1,第2刃部410,411が延びる方向を、伸長方向451とする。換言すれば、伸長方向451とは、基準面450に沿って、軸部440から、完全に閉じられている第1,第2刃部410,411の先端に向かう方向である。捻り方向460とは、基準面450に沿って伸長方向451と直交する方向であっても良い。
そして、図6Bが示すように、挿入面421a,431aは、さらに、捻り方向460
に向かうに従い基準面450に近づくように、基準面450に対して傾斜している。なお、図6Bにおける421aは、第1柄部420の挿入面における、挿入空間421の中央を捻り方向460に延びる部分を示す。また、図6Bにおける431aは、第2柄部430の挿入面における、挿入空間431の中央を捻り方向460に延びる部分を示す。
換言すれば、第1柄部420の挿入面421aと基準面450との交線が、捻り方向460に向かうに従い第1,第2刃部410,411の先端から遠ざかるように、挿入面421aは基準面450に対して傾斜している。また、第2柄部430の挿入面431aと基準面450との交線が、捻り方向460に向かうに従い該先端から遠ざかるように、挿入面431aは基準面450に対して傾斜している。また、第1柄部420の挿入面421aと基準面450との捻り方向460の角度を、捻り角度θ3とする。また、第2柄部430の挿入面431aと基準面450との捻り方向460の角度を、捻り角度θ4とする。θ3及びθ4は、10°〜60°の範囲のいずれかの値となっている。さらに好ましくは、θ3及びθ4は、20°〜45°の範囲のいずれかの値であっても良い。
なお、提供者が左手で使用することを想定した左利き用の捻り付曲がり鋏400は、一例として、第1柄部420の挿入空間421には、親指が配され、第2柄部430の挿入空間431には人差し指、中指、又は、薬指が配されても良い。また、左利き用の捻り付曲がり鋏400は、右利き用とは反対向きに捻り方向が設定される。そして、挿入面421a,431aは、右利き用の捻り付曲がり鋏400と同様にして、さらに、捻り方向に向かうに従い基準面450に近づくように、基準面450に対して傾斜している。
次に、図7により、右利き用の捻り付曲がり鋏400を用いて、毛束200の傾斜カットライン210に沿ってカットを行う場合の使用態様を説明する。提供者は、挿入面421a,431aが基準面450に対し毛先側に傾斜した状態にして該捻り付曲がり鋏400を使用するのが好適である。この時、挿入面421a,431a(換言すれば、挿入空間421,431)は、伸長方向205に向かって右方に傾いた状態となる。
[5.効果]
第1実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)第1実施形態のヘアカット方法によれば、S100にて取り出された毛束は、毛流方向側の頭髪の長さが、毛流方向の反対側の頭髪に比べ短くなる。図8の毛束500は、毛流方向501に直交する向きに並ぶ、S100にて取り出された毛束の集合を示している。図8に示すように、該ヘアカット方法を施した結果、毛束500は、毛流方向501にC字状に湾曲する。これにより、毛束500は、頭皮側にC字状に湾曲しながら毛流方向に延びる。このため、例えば、頭髪の髪質が縮毛である場合等に、毛束500がS字状にうねったり、外側に跳ねたりするのを抑制できる。したがって、頭髪の見栄えを良くすることができる。
(2)また、傾斜カットライン210は、長手側202に向かうに従い、伸長方向205に対する角度が小さくなる。このため、S100で取り出された各毛束を、適度にC字状に湾曲させることが可能となる。したがって、頭髪の見栄えをより良くすることができる。
(3)また、曲がり鋏300が用いられた場合には、曲がり鋏300の柄部320,330における挿入面321a,331aの向きを、伸長方向と直交する向きに近づけることが可能となる。このため、提供者は、より楽な体勢で鋏を持つことが可能となる。したがって、傾斜カットライン210に沿ったカットが容易になる。
(4)また、捻り付曲がり鋏400を用いて傾斜カットライン210に沿ってカットす
る場合、第1,第2刃部410,411を傾斜カットライン210に沿わせた際に、第1,第2柄部420,430の挿入面421a,431aが、伸長方向205に向かって右側に傾いた状態になる。このため、提供者は、毛束200の右下に右手を配置して捻り付曲がり鋏400を操作できる。したがって、より楽な体勢で鋏を持つことが可能となり、カットが容易になる。
(5)さらに、捻り付曲がり鋏400を操作する右手と刃部との位置関係は、通常の鋏を操作する際の該位置関係とは異なるものとなる。このため、通常の鋏ではカットするのが困難なカットラインであっても、捻り付曲がり鋏400を使用することで、楽な体勢でカットを行うことが可能となる。つまり、従来はカットが困難であったカットラインであっても、捻り付曲がり鋏400を使用することで、より正確且つ容易にカットを行うことが可能となる。このため、頭髪の見栄えを良くすることが可能となる。
[第2実施形態]
[1.相違点について]
第2実施形態のヘアカット方法は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
第2実施形態のヘアカット方法は、S110において、第1実施形態のヘアカット方法と相違する。すなわち、図9に示すように、第2実施形態では、支持状態の毛束200に対し、傾斜カットライン210に加え、段差カットライン230が設けられる。段差カットライン230は、毛束200の伸長方向205に直交又は略直交した状態で、直線状又は略直線状に延びる。段差カットライン230は、支持状態の毛束200の短手側201におけるE点231から、傾斜カットライン210のA点211にかけて延びている。
ここで、段差カットライン230の終端であるA点211を通過し、伸長方向205に延びるラインを、境界線215とする。第2実施形態の傾斜カットライン210は、第1実施形態のヘアカット方法と同様に定められる。すなわち、支持状態の毛束200における境界線215と長手側202とに挟まれる部分を、支持状態の毛束全体とみなして、第1実施形態と同様にして傾斜カットラインが定められる。
また、E点231とA点211との間の幅方向の距離を、Heaとする。また、A点211と長手側202との間の幅方向の距離を、Hadとする。Heaは、およそHad/2未満の値となる。
なお、段差カットライン230は、傾斜カットライン210と反対向きに傾斜していても良い。すなわち、段差カットライン230は、長手側202に向かうに従い頭皮に近づくように、伸長方向205に対し傾斜していても良い。この場合、段差カットライン230が、伸長方向205に対し直交する方向に対して傾斜する角度の範囲は、およそ0°〜25°であっても良い。
また、段差カットライン230は、傾斜カットライン210と同じ向きに傾斜していても良い。すなわち、段差カットライン230は、長手側202に向かうに従い頭皮から遠ざかるように、伸長方向205に対し傾斜していても良い。この場合、段差カットライン230が、伸長方向205に対し直交する方向に対して傾斜する角度の範囲は、およそ0°〜25°であっても良い。
なお、第2実施形態のヘアカット方法におけるS110においても、傾斜カットライン210のカットの際に、曲がり鋏300又は捻り付曲がり鋏400が用いられても良い。
無論、段差カットライン230のカットの際にも、曲がり鋏300又は捻り付曲がり鋏400が用いられても良い。
[2.効果]
第2実施形態によれば、第1実施形態の効果(1)〜(3)を奏すと共に、さらに、以下の効果を奏する。
すなわち、第2実施形態のヘアカット方法では、傾斜カットライン210に加え、段差カットライン230が設けられる。このため、S100で取り出された各毛束200における傾斜カットライン210に沿ってカットがなされた部分(以後、傾斜部分と記載)は、毛流方向に隣接する他の毛束200の傾斜部分との間に間隔を有した状態となる。このため、各毛束200における傾斜部分同士が絡むのを抑制でき、頭髪の手触りや指通りが良好になる。
[他の実施形態]
以上、本開示を実施するための形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(1)第1,第2実施形態のヘアカット方法では、提供者の人差し指及び中指により毛束の取り出しが行われる。しかしながら、毛束の取り出し方法は、このような方法に限定されない。具体的には、提供者は、例えば、器具等を用いて毛束を取り出しても良い。
(2)第1,第2実施形態における傾斜カットライン210は、長手側202に向かうに従い頭皮から遠ざかるように傾斜しており、A点211〜D点214を有する。しかし、これらの点の数及び位置は、第1,第2実施形態で説明したものに限定されない。また、傾斜カットライン210は、その一端が長手側202に達しているが、長手側202に達していなくても良い。つまり、支持状態となった毛束200における長手側202の付近の頭髪は、カットしないようにしても良い。
(3)第1,第2実施形態のヘアカット方法は、縮毛の頭髪に限らず、様々な髪質の頭髪に適用することができる。このような場合であっても、頭髪を自然に湾曲させることができ、頭髪の見栄えを良くすることができる。
[実用新案登録請求の範囲との対応]
第1,第2実施形態のヘアカット方法のS100が取出ステップに、S105が支持ステップに、S110がカットステップに相当する。
1…頭皮、200…毛束、201…短手側、202…長手側、203…支持位置、205…伸長方向、206…毛流方向、210…傾斜カットライン、230…段差カットライン、300…曲がり鋏、310…第1刃部、311…第2刃部、320…第1柄部、321…挿入空間、321a…挿入面、330…第2柄部、331…挿入空間、331a…挿入面、350…基準面、400…捻り付曲がり鋏、410…第1刃部、411…第2刃部、420…第1柄部、421…挿入空間、421a…挿入面、430…第2柄部、431…挿入空間、431a…挿入面、450…基準面、460…捻り方向。
本開示は、頭髪のカットに用いられる鋏に関する。
本開示の一側面は、頭髪をカットするための鋏である捻り付曲がり鋏であって、頭髪を挟んで切断する2つの刃部と、それぞれの刃部の根元から延びる2つの柄部と、を備える。2つの柄部は、それぞれ、指が配される挿入空間を有しており、挿入空間に配された指から加えられた力により、該柄部に繋がっている刃部を変位させることで、前記切断を行う。また、挿入空間は、予め定められた挿入面に沿って広がっており、2つの刃部における少なくとも先端を含む部分は、切断を行う際、予め定められた基準面に沿って変位する。また、挿入面は、刃部の先端から離れるに従い基準面から遠ざかるように、基準面に対し傾斜している。ここで、2つの柄部のうちの一方から他方に向かう方向を、捻り方向とし、挿入面は、さらに、捻り方向に向かうに従い基準面に近づくように基準面に対し傾斜している。
このような構成によれば、通常の鋏ではカットするのが困難なカットラインであっても、捻り付曲がり鋏を使用することで、楽な体勢でカットを行うことが可能となる。つまり、従来はカットが困難であったカットラインであっても、捻り付曲がり鋏を使用することで、より正確且つ容易にカットを行うことが可能となる。このため、頭髪の見栄えを良くすることが可能となる。

Claims (6)

  1. 被提供者の縮毛である頭髪をカットするヘアカット方法であって、
    前記被提供者の頭部の側面における上下方向に沿って延びる細長い領域から、前記頭髪の束である毛束を取り出す取出ステップと、
    取り出した前記毛束を支持位置にて支持し、該毛束を、該毛束の根元から前記支持位置にわたってその幅方向が前記上下方向に沿うように帯状に広がり、且つ、前記支持位置から該毛束の根元に向かう伸長方向に延びた状態とする支持ステップと、
    支持された前記毛束を、前記伸長方向に対し傾斜する傾斜カットラインに沿って、前記幅方向の下側に位置する端部から前記幅方向の上側に位置する端部に向かう方向にカットするカットステップと、を備え、
    前記傾斜カットラインは、前記上側に位置する端部に向かうに従い、前記側面から遠ざかるように傾斜するラインであり、前記傾斜カットラインの前記下側の端部は、前記側面と前記支持位置との間に位置する
    ヘアカット方法。
  2. 請求項1に記載のヘアカット方法において、
    前記傾斜カットラインは、前記上側に位置する端部に向かうに従い前記伸長方向に対して傾斜する度合いが小さくなる
    ヘアカット方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のヘアカット方法において、
    前記カットステップにおいて、支持された前記毛束を、さらに、該毛束の前記下側に位置する端部から前記傾斜カットラインの一端にかけて延びる段差カットラインに沿ってカットし、
    前記段差カットラインは、前記伸長方向に直交するか、又は、前記上側に位置する端部に向かうに従い前記側面に近づくように前記伸長方向に対し傾斜している
    ヘアカット方法。
  4. 請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載のヘアカット方法において、
    前記カットステップでは、曲がり鋏を用いてカットがなされ、
    前記曲がり鋏は、
    前記頭髪を挟んで切断する2つの刃部と、
    それぞれの前記刃部の根元から延びる2つの柄部と、を備え、
    2つの前記柄部は、それぞれ、指が配される挿入空間を有しており、前記挿入空間に配された指から加えられた力により、該柄部に繋がっている前記刃部を変位させることで、前記切断を行い、
    前記挿入空間は、予め定められた挿入面に沿って広がっており、
    2つの前記刃部における少なくとも先端を含む部分は、前記切断を行う際、予め定められた基準面に沿って変位し、
    前記挿入面は、前記刃部の先端から離れるに従い前記基準面から遠ざかるように、前記基準面に対し傾斜している
    ヘアカット方法。
  5. 請求項4に記載のヘアカット方法において、
    2つの前記柄部のうちの一方から他方に向かう方向を、捻り方向とし、
    前記挿入面は、さらに、前記捻り方向に向かうに従い前記基準面に近づくように前記基準面に対し傾斜している
    ヘアカット方法。
  6. 予め定められたヘアカット方法で頭髪をカットするための鋏である捻り付曲がり鋏であって、
    前記頭髪を挟んで切断する2つの刃部と、
    それぞれの前記刃部の根元から延びる2つの柄部と、を備え、
    2つの前記柄部は、それぞれ、指が配される挿入空間を有しており、前記挿入空間に配された指から加えられた力により、該柄部に繋がっている前記刃部を変位させることで、前記切断を行い、
    前記挿入空間は、予め定められた挿入面に沿って広がっており、
    2つの前記刃部における少なくとも先端を含む部分は、前記切断を行う際、予め定められた基準面に沿って変位し、
    前記挿入面は、前記刃部の先端から離れるに従い前記基準面から遠ざかるように、前記基準面に対し傾斜しており、
    2つの前記柄部のうちの一方から他方に向かう方向を、捻り方向とし、
    前記挿入面は、さらに、前記捻り方向に向かうに従い前記基準面に近づくように前記基準面に対し傾斜しており、
    前記ヘアカット方法は、被提供者の縮毛である前記頭髪をカットする方法であって、
    前記被提供者の頭部の側面における上下方向に沿って延びる細長い領域から、前記頭髪の束である毛束を取り出す取出ステップと、
    取り出した前記毛束を支持位置にて支持し、該毛束を、該毛束の根元から前記支持位置にわたってその幅方向が前記上下方向に沿うように帯状に広がり、且つ、前記支持位置から該毛束の根元に向かう伸長方向に延びた状態とする支持ステップと、
    支持された前記毛束を、前記伸長方向に対し傾斜する傾斜カットラインに沿って、前記幅方向の下側に位置する端部から前記幅方向の上側に位置する端部に向かう方向にカットするカットステップと、を備え、
    前記傾斜カットラインは、前記上側に位置する端部に向かうに従い、前記側面から遠ざかるように傾斜するラインであり、前記傾斜カットラインの前記下側の端部は、前記側面と前記支持位置との間に位置する
    捻り付曲がり鋏。
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