JP3217084U - 防草剤を有する廃棄物再生利用防草材及び防草固化材 - Google Patents
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Abstract
【課題】長期間における確実な防草効果を安価に維持できる、廃棄物再生利用防草材及び防草固化材を提供する。
【解決手段】廃棄物として排出された、燃えがら、汚泥、廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、コンクリートくず、陶磁器くず、鉱さい、がれき類等を再生化処理した母材1に、防草効果を有する防草剤2を埋設、或いは配合して固化された防草材及び防草固化材を、雑草等、植物が発生することを嫌う場所に外構材として用いる。従来工法における施工費用及び草刈りや除草剤散布等の労力や費用等も削減でき、除草剤散布及びコンクリート敷き、舗装、防草シート設置時と同等の防草効果を、長期間において確実に安価に得ることが可能となり、且つ、廃棄物の再生利用にも繋がる。
【選択図】図2
【解決手段】廃棄物として排出された、燃えがら、汚泥、廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、コンクリートくず、陶磁器くず、鉱さい、がれき類等を再生化処理した母材1に、防草効果を有する防草剤2を埋設、或いは配合して固化された防草材及び防草固化材を、雑草等、植物が発生することを嫌う場所に外構材として用いる。従来工法における施工費用及び草刈りや除草剤散布等の労力や費用等も削減でき、除草剤散布及びコンクリート敷き、舗装、防草シート設置時と同等の防草効果を、長期間において確実に安価に得ることが可能となり、且つ、廃棄物の再生利用にも繋がる。
【選択図】図2
Description
本考案は、廃棄物を再生化処理した母材に、防草効果を有する防草剤を埋設、或いは配合して固化されたものを外構材として用いることで、長期間における確実な防草効果を安価に維持できる、廃棄物再生利用防草材及び防草固化材に関するものである。
従来、廃棄物として排出された、燃えがら、汚泥、廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、コンクリートくず、陶磁器くず、鉱さい、がれき類等は、一部を除き、その多くが埋立処分とされており、それらが全て再生利用、或いは再資源化されてはいない。
環境省が平成28年にまとめた資料によると、一般廃棄物の再生利用率は、20.6%(平成26年度)、産業廃棄物の再生利用率は、53.4%(平成25年度)である。
また、一般廃棄物を埋立てる最終処分場の残余年数は、20.1年分(平成26年度)、産業廃棄物を埋立てる最終処分場の残余年数は、14.7年分(平成25年度)と、ひっ迫した状況にある。
次に、従来の外構工事における主な防草対策としては、コンクリート敷き、舗装、砕石敷き、レンガや敷石等の外構材敷き、防草シート設置等の方法が採られている。
しかし、コンクリート敷き、舗装、レンガや敷石等の外構材敷きの場合においては、施工費用が高額になり、コンクリート敷きや舗装であれば確実な防草効果を得られるが、レンガや敷石等の外構材敷きの場合においては、目地から雑草が生えてしまうことがあり、結果、草むしり、或いは除草剤を散布しなければならない場合がある。
また、砕石敷きの場合においても同様で、雑草が生えてしまうことがあり、結果、草刈り、或いは除草剤を散布しなければならない場合がある。
また、防草シート設置の場合においては、施工時における手間とコストが掛かり、更に、水捌けが悪くなる、景観が損なわれる、強風時などに捲れ上がってしまう、車両等が乗り入れすると破損する、経年劣化によって破れてしまう、防草シート撤去時に処分料金が高額になる等、問題点も多くある。
環境省「廃棄物政策の変遷及びこれまでの取組等について」(平成28年5月19日、第1回廃棄物処理制度専門委員会)資料
従来、特開2002−253107公報による、社会的に発生する廃棄物の再利用化に加え、雑草抑制効果も併せ持つバイオ固化及び雑草抑制材の発明や、特開2009−240230公報による、難溶性硼素化合物粉粒体と、難溶性アルミニウム化合物粉粒体とをそれぞれ有効量含む防草材及び防草固化剤の発明や、特許第3581008号公報による、ガラス質廃材を粉砕し、加熱焼成したガラス質発泡体の製造法などがある。
上記従来の技術では、廃棄物を再生利用しつつも、防草剤を有していないものや、廃棄物を再利用せず、且つ防草剤を有していないものであるため、長期間における確実な防草効果を期待できない。
本考案は、廃棄物として排出された、燃えがら、汚泥、廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、コンクリートくず、陶磁器くず、鉱さい、がれき類等を再生化処理し、防草材及び防草固化材の母材を生成し、これに、防草効果を有する防草剤を埋設、或いは配合し、その後、焼結、圧縮、硬化等により固化し、その後、用途に合わせて任意の形状、大きさとして用いることで、長期間における確実な防草効果を安価に得ることが可能となる。
請求項1記載の考案により、廃棄物として排出された、燃えがら、汚泥、廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、コンクリートくず、陶磁器くず、鉱さい、がれき類等は、従来一部を除き、その多くが埋立処分とされているが、それらを外構材として再利用することができ、埋立処分となる廃棄物の減少、また廃棄物の再生利用にも繋がる。
併せて、それに防草効果を有する防草剤を埋設、或いは配合し、これを外構材として、雑草等、植物が発生することを嫌う場所に用いることで、従来行なっていた草むしりや草刈り、除草剤散布の手間や労力、費用等も削減できる。
また、コンクリート敷き、舗装、レンガや敷石等の外構材敷き、防草シート設置時の施工費用も削減できる他、除草剤散布時、及びコンクリート敷き、舗装、防草シート設置時と同等の防草効果を、長期間において確実に安価に得ることが可能となる。
以下、添付図面に従って一実施例を説明する。
図3に示す、レンガ様の外構材3を敷いたガーデンアプローチにおいては、目地4から発生する雑草5を取り除くことは容易ではなく、草むしりには非常に多くの労力と時間を必要とする。
また、図4に示す、砕石様の外構材3を敷いた駐車場においても同様で、雑草5を取り除くことは容易ではなく、草刈りや除草剤を散布するにも、多くの労力と時間を費やす。
更に、図5に示す、防草シート6を設置した場合においては、強風等によって捲れ7が生じてしまう場合があり、その際の修復も含め、水捌けが悪くなることで、水たまり8が出来てしまう、或いは、経年劣化等による破れ9から雑草5が生えてしまう、車両等などが乗り入れすると強度不足で破損してしまう、景観が損なわれる、更には、防草シート6撤去時には処分料金が高額になる等、問題点も多くある。
また、近年再生可能エネルギー事業の拡大に伴い、設置が増加している太陽光発電施設や、通信事業における各所に多数設置がなされている鉄塔、及び通信用アンテナ施設においては、施設設置面の除草作業には、非常に多くの手間、及びコストが掛かることが懸念される。
このため、本考案における防草材及び防草固化材を、ガーデンアプローチ、駐車場、墓地、霊園、公園、鉄塔下、アンテナ施設、太陽光発電施設等、コンクリート敷き、舗装、砕石敷き、レンガや敷石等の外構材敷き、防草シート設置等の防草対策を行なう場所に用いることで、草刈りや除草剤散布の手間、及び施工費用を削減することが可能となる他、除草剤散布時、及びコンクリート敷き、舗装、防草シート設置時と同等の防草効果を、長期間において確実に安価に得ることが可能となり、且つ、廃棄物の再生利用にも繋がる。
本考案における防草材及び防草固化材は、図1及び図2に示す、廃棄物として排出された、燃えがら、汚泥、廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、コンクリートくず、陶磁器くず、鉱さい、がれき類等を再生化処理し、防草材及び防草固化材の母材1を生成する。
これに、防草効果を有する防草剤2を埋設、或いは配合し、その後、焼結、圧縮、硬化等により固化し、その後、用途に合わせて任意の形状、大きさとして用いることで、長期間における確実な防草効果を安価に得ることが可能となる。
防草効果を有する防草材2の防草成分は、非選択性除草成分よりも選択性除草成分の方が好ましいが、用途に応じたものを使用すればよく、これに限定されることはない。
また、本考案における防草材及び防草固化材において、その表面に着色及び塗装等行なってもよい。
本考案は、主に外構工事に関わる建設業、及び廃棄物処理業で利用される。
1 母材 2 防草剤 3 外構材 4 目地 5 雑草
6 防草シート 7 捲れ 8 水たまり
9 経年劣化等による破れ
6 防草シート 7 捲れ 8 水たまり
9 経年劣化等による破れ
Claims (1)
- 廃棄物として排出された、燃えがら、汚泥、廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラスくず、コンクリートくず、陶磁器くず、鉱さい、がれき類等を再生化処理した母材に、防草効果を有する防草剤を埋設、或いは配合して固化された防草材及び防草固化材。
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