JP3216853B2 - ワイヤレス受信機 - Google Patents

ワイヤレス受信機

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばワイヤレス・
マイクロホン装置用のワイヤレス受信機(以下、受信機
という。)の様に、室内等の限られた広さのエリア内で
使用されるワイヤレス装置の受信機に関し、特に、スケ
ルチレベルを自動調整することができるスケルチ回路を
有する受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワイヤレス装置の受信機は、送
信機が電波の送信を停止したとき、又は送信機の送信す
る電波がその伝送路上における何らかの影響によって受
信機に到達しにくくなったときに、受信機から発生され
る聴感上不愉快な雑音を除去するために、スケルチ(ミ
ューティング)回路を備えている。また、このスケルチ
回路は、外部からの妨害電波の影響を軽減するためにも
用いられる。
【0003】このスケルチ回路には、可聴周波以外のノ
イズレベルに応じて信号路を開閉するノイズスケルチ方
式と、搬送波のレベルに応じて信号路を開閉する搬送波
スケルチ方式とがある。いずれの方式においても、ノイ
ズレベル又は搬送波のレベルはスケルチレベルと比較さ
れ、この比較結果に基づいてスケルチ回路のスイッチ部
を開閉し、これによって、受信機の信号路を開閉してい
る。
【0004】従来、このスケルチレベルを可変できる機
能を備えた受信機においては、例えば受信機にスケルチ
レベル調整つまみ等を備えており、これを手元で操作す
ることによって、即ち手動によってスケルチレベルを調
整していた。
【0005】このスケルチレベルの調整は、通常、送信
機から電波が送信されていないとき、即ち受信機の受信
信号が無いとき(以降、無信号時という。)に、受信機
の雑音が出力されない程度のレベルに調整される。ま
た、この無信号時に外部から妨害電波がある場合は、受
信機がその妨害電波を受信して雑音を出力しないように
なるまでスケルチレベルを上げていく。
【0006】この様に、スケルチレベルを調整すること
によって、電波状態や送受信機の使用状態に適した所要
のS/N比が得られ、これによって、聴感上不快な受信
機の雑音を除去することができる。また、外部からの妨
害電波の影響も軽減することができ、その結果、他のワ
イヤレス装置の電波との混信妨害、例えば同一チャンネ
ル妨害、隣接チャンネル妨害、相互変調妨害等を軽減す
ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このスケルチ
レベルを上げていくことによって、受信機のS/N比が
向上し、これによって、妨害電波等の外部雑音による影
響を受けにくくはなるが、送受信機間の電波の到達距離
は短くなっていく。従って、スケルチレベルを必要以上
に上げ過ぎると、送受信機間の電波の到達距離は極端に
短くなってしまい、これによって、送受信機の送受信可
能な範囲、即ち使用可能な範囲が小さくなってしまう。
【0008】例えば、この受信機がワイヤレス・マイク
ロホン装置用のものであるとすると、ワイヤレス・マイ
クロホン装置は会議室等の限られた広さのエリア内で使
用され、そして、このエリア内で受信機は一定の場所に
固定され、一方、マイクロホンは受信機から離れた場所
に固定又はエリア内を移動しながら使用される。従っ
て、スケルチレベルを必要以上に上げることによって、
マイクロホンと受信機との使用可能な範囲が極端に小さ
くなり、これによって、このワイヤレス・マイクロホン
装置を使用するエリア(以下、使用エリアという。)内
に、マイクロホンが送信する電波を受信機が受信できな
くなる領域が発生してしまうという問題がある。
【0009】この問題を防ぐために、従来は、ワイヤレ
ス・マイクロホン装置のスケルチレベルを調整する際
に、一人の人間がマイクロホンを持って使用エリア内を
隈なく移動し、もう一人別の人間が受信機側で移動して
いるマイクロホンから送信される電波の受信状態を監視
しながらスケルチレベルを調整していた。しかし、上記
の通り、この調整方法を実行するためには、マイクロホ
ンを持って移動する人間と、受信機側でスケルチレベル
を調整する人間との二人の人間が必要であり、一人では
調整できないという問題があった。
【0010】更に、上記の手順により調整したスケルチ
レベルによって、使用エリア内にマイクロホンが送信す
る電波を受信機が受信できなくなる領域が発生しないこ
と、かつ、マイクロホンを持ち歩くこと等によって生じ
る電波の電界強度(以下、電波の強度という。)の微小
な変化によってスケルチ回路が頻繁に動作しないように
スケルチレベルが適当な余裕(マージン)を有している
ことを確認するために、上記手順によるスケルチレベル
の調整を数回繰り返して行う必要があり、非常に手間が
係るという問題があった。
【0011】なお、上記の問題点は、ワイヤレス・マイ
クロホン装置に限らず、室内等の限られた広さのエリア
内で使用される全てのワイヤレス装置の受信機について
係わる問題点である。本発明は、これらの問題点を解決
するために、スケルチレベルを自動で設定することがで
きる受信機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明の受信機は、
アンテナ入力端子から入力した受信信号を局部発振信号
と混合して中間周波信号に変換する周波数変換部と、上
記中間周波信号を検波して可聴周波信号を出力する検波
回路とを備え、上記可聴周波信号をスケルチ回路のスイ
ッチ部を介して出力端子から出力するワイヤレス受信機
において、上記受信信号に比例する検出出力を生成する
検出回路と、上記受信信号の発生源である送信機がその
使用エリア内を移動した状態における上記検出出力の最
小値を記憶する最小値記憶回路と、上記検出出力と上記
最小値とを比較して上記検出出力が上記最小値以上のと
きに上記スイッチ部を閉成する制御信号を出力する比較
回路と、を具備することを特徴とするものである。
【0013】第2の発明の受信機は、第1の発明の受信
機において、上記最小値から所定の値を減算する加算回
路を設け、上記比較回路が、上記検出出力と上記加算回
路の出力とを比較して上記検出出力が上記加算回路の出
力以上のときに上記スイッチ部を閉成する制御信号を出
力すること、を特徴とするものである
【0014】第3の発明の受信機は、第1又は第2の発
明の受信機において、上記検出出力を所定の時定数で積
分する積分回路を設け、上記最小値記憶回路が、上記積
分回路の積分出力の最小値を記憶すること、を特徴とす
るものである。
【0015】
【作用】第1の発明によれば、この受信機は、検出回路
が出力する検出出力と、最小値記憶回路が記憶している
最小値とを比較回路によって比較し、検出出力が上記最
小値以上の大きさであるときにのみスイッチ部を閉成す
るスケルチ回路を備えている。よって、上記最小値がこ
のスケルチ回路のスケルチレベルとなる。なお、検出出
力はアンテナが受信する電波の強度(以下、アンテナ入
力という。)に比例する。つまり、検出出力と上記最小
値とを比較するということは、アンテナ入力と送信機が
その使用エリア内を移動した状態におけるアンテナ入力
の最小値(以下、アンテナ入力最小値という。)とを比
較するということに相当する。従って、アンテナ入力が
アンテナ入力最小値以上のレベルであるときにスイッチ
部が閉成され、これによって、可聴周波信号が出力端子
から出力される。
【0016】また、この受信機とその送信機(以下、本
装置という。)とは、相互に見通しの効く、又はこれに
近い状態で使用される。本装置に妨害電波を与える他の
ワイヤレス装置(以下、妨害装置という。)は、一般
に、本装置の使用エリア外の離れた場所で使用される。
よって、妨害装置から送信される妨害電波の強度は、本
装置の送受信電波の強度よりもかなり弱くなる。即ち、
妨害電波によるアンテナ入力は、上記のアンテナ入力最
小値よりも小さいレベルになる。従って、送信機から電
波が送信されなくなると、受信機のアンテナ入力はアン
テナ入力最小値よりも小さくなり、これによって、スケ
ルチ回路のスイッチ部は開放されてミューティング状態
になるため、妨害電波を受信することによる雑音が発生
することはない。
【0017】更に、スケルチレベルとしての上記最小値
は、最小値記憶回路によって自動的に記憶される。従っ
て、受信機の受信状態を監視しながら手動でスケルチレ
ベルを調整する必要がない。
【0018】第2の発明によれば、加算回路の出力、即
ち第1の発明における上記最小値から所定の値を減算し
た値がスケルチレベルとなる。従って、スケルチレベル
は、第1の発明におけるスケルチレベルよりも所定の値
だけ低いレベルになる。
【0019】第3の発明によれば、第1又は第2の発明
における検出出力は、積分回路によって積分されてから
最小値記憶回路に入力される。即ち、この積分出力の最
小値、又は積分出力の最小値から所定の値を加算回路に
よって減算した値が、この受信機のスケルチレベルとな
る。従って、アンテナ入力が何らかの影響で大きく変動
し、これによって、検出出力も大きく変動したとして
も、それが瞬間的な変動であれば、この積分回路によっ
てその変動を小さくすることができる。
【0020】
【実施例】本発明に係る受信機の第1実施例を図1から
図3を参照して説明する。図1は、この第1実施例の受
信機のブロック図である。この図1について説明する
と、アンテナ入力端子1から入力した受信信号は、高周
波増幅器3によって増幅され、混合器5で局部発振器7
から供給される信号と混合されて中間周波信号に変換さ
れる。中間周波信号は、中間周波増幅器9によって増幅
され、検波回路11で可聴周波信号が検波される。可聴
周波信号は、緩衝増幅器13を経て、スケルチ回路37
のスイッチ部15を介して、出力端子39から出力され
る。
【0021】また、検波回路11から出力された可聴周
波信号は、ノイズ検出回路23に供給され、このノイズ
検出回路23によってノイズ検出出力が生成され、そし
て、このノイズ検出出力は電圧比較器35の非反転入力
端子に入力される。このノイズ検出回路23は、可聴周
波数を越える周波数のノイズ成分のみを通過させるハイ
パスフィルタ17と、ノイズ成分を増幅するノイズ増幅
器19と、ノイズ成分を検波するノイズ検波回路21と
によって構成されている。なお、ノイズ検出出力とアン
テナ入力(受信強度)との関係は、図2に示す様に、ノ
イズ検出出力V23が飽和レベルVM になるまでアンテナ
入力E、即ち受信信号に比例する。また、このノイズ検
出出力V23が飽和レベルVM になっているとき、受信機
は送信機の送信する電波を最高の感度で受信することが
できる。
【0022】更に、ノイズ検出回路23から出力された
ノイズ検出出力は、積分回路25によって積分され、A
/D変換器27でデジタル化された後、最小値記憶回路
29に入力される。
【0023】最小値記憶回路29は、例えばマイクロコ
ンピュータ等によって構成されており、受信機に備えら
れているスケルチレベル自動調整スイッチ(図示せず。
以下、自動調整スイッチという。)がON状態にある時
に、デジタル化されたノイズ検出出力の最小値、即ちノ
イズ最小値を記憶する。なお、このデジタル化されたノ
イズ最小値は、自動調整スイッチがOFFされた後も最
小値記憶回路29に記憶され続ける。そして、再度、こ
の自動調整スイッチをONすることによって、新たなノ
イズ最小値が更新され、そして、記憶される。
【0024】最小値記憶回路29に記憶されているデジ
タル化されたノイズ最小値は、加算回路31に入力され
る。加算回路31は、例えばマイクロコンピュータ等に
よって構成されており、入力されたノイズ最小値から所
定の値を減算する。この所定の値とは、図2におけるア
ンテナ入力ΔEが、例えばΔE=3dBであるときのノイ
ズ検出出力ΔV23に相当する。そして、この加算回路3
1の出力は、D/A変換器33によってアナログ化さ
れ、電圧比較器35の反転入力端子に入力される。
【0025】電圧比較器35は、非反転入力端子に入力
されているノイズ検出出力と、反転入力端子に入力され
ているアナログ化された加算回路31の出力とを比較す
る。そして、ノイズ検出出力がアナログ化された加算回
路31の出力以上の電圧値のときにスイッチ部15を閉
成する制御信号を出力する。また、ノイズ検出出力の方
がアナログ化された加算回路31の出力よりも小さいと
きは、スイッチ部15は開放状態となる。なお、この電
圧比較器35が比較回路に対応する。
【0026】また、ノイズ検出回路23と積分回路25
とA/D変換器27と最小値記憶回路29と加算回路3
1とD/A変換器33と電圧比較器35とスイッチ部1
5とから構成されているスケルチ回路37は、積分した
ノイズ最小値からΔV23だけ減算した値をスケルチレベ
ルとするノイズスケルチ方式の回路である。
【0027】次に、上記のように構成した受信機がワイ
ヤレス・マイクロホン装置用のものである場合につい
て、その作用を説明する。まず、受信機及びマイクロホ
ンに電源を投入し、その後、自動調整スイッチをONす
る。そして、このマイクロホンを持って使用エリア内を
隈なく移動する。この移動を終えたら、自動調整スイッ
チをOFFする。これで、ノイズ最小値が最小値記憶回
路29に記憶され、スケルチレベルの自動調整が完了す
る。
【0028】図3に、上記のスケルチレベル自動調整時
におけるノイズ検出出力とスケルチレベルとの関係を示
す。同図のV23は、マイクロホンの電波を送信しながら
マイクロホンを持って使用エリア内を移動したことによ
るノイズ検出出力の変化状態を示す。このマイクロホン
の移動中、即ち自動調整スイッチがON状態におけるノ
イズ最小値VL1が、最小値記憶回路29によって記憶さ
れる。このノイズ最小値VL1は、加算回路31によって
ΔV23だけ減算される。従って、VL1からΔV23を減算
した値VSQがスケルチレベルである。
【0029】そして、このノイズ最小値VL1の記憶後、
即ち自動調整スイッチをOFFした後の受信機は、ノイ
ズ検出出力V23がスケルチレベルVSQ以上の電圧値であ
るときにのみスイッチ部15を閉成し、可聴周波信号を
出力端子39から出力する。ここで、使用エリア外から
マイクロホンの電波を送信しない限り、ノイズ検出出力
23がノイズ最小値VL1以下の電圧レベルになることは
ない。従って、使用エリア内でマイクロホンの電波を送
信している限り、ノイズ検出出力V23はスケルチレベル
SQよりも大きい電圧レベルとなり、これによって、常
にスイッチ部15は閉成される。即ち、使用エリア内
に、マイクロホンが送信する電波を受信できなくなると
いう領域は発生しなくなる。
【0030】また、図3に示す様に、他のワイヤレス装
置からの妨害電波によるノイズ検出出力VN はノイズ最
小値VL1よりも大きくなることはない。なぜなら、通
常、他のワイヤレス装置は、妨害電波の影響を受ける受
信機とそのマイクロホンとの距離よりも離れた場所で使
用されるため、妨害電波のアンテナ入力は上記マイクロ
ホンが送信する電波のアンテナ入力よりもかなり弱くな
ってしまうからである。従って、マイクロホンから電波
が送信されなくなると、ノイズ検出出力V23は妨害電波
によるノイズ検出出力VN に降下してスケルチレベルV
SQよりも小さい電圧レベルになってしまうため、スイッ
チ部15は開放状態になる。これによって、受信機はミ
ューティング状態となり、可聴周波信号が出力されなく
なるため、聴感上不快な受信機の雑音や妨害電波による
雑音の発生を防ぐことができる。その結果、他のワイヤ
レス装置の電波との混信を防ぐことができる。
【0031】特に、ワイヤレス・マイクロホン装置の場
合は、使用する電波の周波数が法律で保護されているた
め、受信機に影響を与える妨害電波は、近傍で使用され
ている他のマイクロホンから送信されるものがほとんど
である。また、ワイヤレス・マイクロホン装置の電波の
強度は比較的小さく、また機器個別による電波の強度の
差があまり無い。従って、上記の様な妨害電波に対する
このスケルチ回路37の軽減効果は顕著に現れる。
【0032】また、この受信機のスケルチレベルである
ノイズ最小値VL1は、自動調整スイッチをONしている
間に、最小値記憶回路29によって自動的に記憶され、
そして、自動調整スイッチをOFFした後も記憶され続
ける。従って、受信機の受信状態を監視しながら手動で
スケルチレベルを調整する必要がないため、上記のよう
に送信機を持ち歩きながらスケルチレベルを調整する必
要がある場合にも、一人でスケルチレベルを調整するこ
とができる。
【0033】また、図3に示すように、スケルチレベル
の電圧レベルは、ノイズ最小値VL1からΔV23を減算し
たVSQである。従って、マイクロホンを持ち歩くこと等
によってアンテナ入力に微小な変化が生じ、この変化に
よって、ノイズ検出出力V23がノイズ最小値VL1よりも
低いレベルに降下したとしても、その降下レベルの大き
さがΔV23よりも小さい場合は、スケルチ回路37のス
イッチ部15が開放されることはない。即ち、このスケ
ルチレベルVSQは、マイクロホンが送信する電波のふら
つきによってスケルチ回路37が頻繁に動作しないよう
に、ノイズ最小値V23に対してΔV23だけ余裕を持って
いる。これによって、使用エリア内に、マイクロホンが
送信する電波を受信できなくなるという領域は確実に発
生しなくなる。
【0034】更に、ノイズ検出出力は積分回路25によ
って積分された後にA/D変換器27でデジタル化され
て最小値記憶回路29に入力される。従って、スケルチ
レベルを調整する際に、デッドポイントによって瞬間的
にアンテナ入力が無信号時と同じくらい小さくなり、こ
れによって、ノイズ検出出力も瞬間的に極端に小さくな
ったとしても、この極端に小さくなったノイズ検出出力
をそのまま最小値記憶回路29によって最小値として記
憶することを防ぐことができる。なお、この積分回路2
5の時定数は、デッドポイントに陥る時間以上の値にな
るようにすればよい。
【0035】例えば、この受信機が受信する受信信号の
周波数が800MHz である場合、この積分回路25の時
定数は、次の手順により決定することができる。一般的
な原理として、デッドポイントは1/4波長だけマイク
ロホンを移動させれば解消できることが知られている。
800MHz の1/4波長は10cm弱である。人間の歩く
速度は、通常、1m/秒程度であるため、10cmの距離を
移動する時間、即ちデッドポイントに陥る時間は、約
0.1秒となる。従って、積分回路25の時定数は、
0.1秒よりも十分大きい値に設定すればよい。
【0036】なお、加算回路31で減算する値ΔV
23は、任意の値に設定できる。また、この加算回路31
は、スケルチレベルに対して余裕が不要な場合には除去
することができる。更に、積分回路25は、デッドポイ
ントの影響を受けにくい場合には除去することができ
る。そして、スケルチ回路37のスイッチ部15は、ゲ
ート回路によって構成することもできる。また、本第1
実施例では、受信機がワイヤレス・マイクロホン装置用
のものである場合についてその作用と効果とを説明した
が、ワイヤレス・マイクロホン装置用の受信機に限ら
ず、室内等の限られた広さのエリア内で使用される全て
のワイヤレス装置について、本実施例と同等な作用及び
効果を奏する。
【0037】図4は、第2実施例の受信機のブロック図
であり、第1実施例の受信機をダイバシティ受信機に使
用したものである。このダイバシティ受信機は、第1実
施例の受信機の受信部分を2台組み合わせ、送信機から
送信される電波の受信状態の良好な方の受信機の可聴周
波信号を、切換え部49によって切換えて出力するもの
である。切換え部49の電圧比較器41は、各アンテナ
入力端子1から入力した受信信号のノイズ検出出力を比
較して、このノイズ検出出力の大きいほうの受信機の可
聴周波信号が出力されるように、ノット回路43と組み
合わせながらスイッチ部45a、45b、47a、47
bを開閉するものである。なお、本第2実施例におい
て、この切換え部49以外の回路の作用については、第
1実施例と同様であるので、同等部分には同一符号を付
し、説明を省略する。従って、効果についても、第1実
施例と同様の効果を奏するので、説明を省略する。
【0038】図5は、第3実施例の受信機のブロック図
である。なお、本第3実施例は、スケルチ回路37a以
外の構成については、第1実施例の受信機と同様であ
り、同等部分には同一符号を付して、説明を省略する。
【0039】スケルチ回路37aには中間周波増幅器9
によって増幅された中間周波信号が入力され、この中間
周波信号は整流回路24によって整流されて、電圧比較
器35の非反転入力端子に入力される。なお、整流回路
24が出力する整流出力とアンテナ入力との関係は、第
1実施例と同様、図2に示すグラフの様に、整流出力V
24はその電圧レベルが飽和状態になるまでアンテナ入力
Eに比例する。
【0040】更に、整流回路24から出力された整流出
力は、積分回路25によって積分される。以後は、第1
実施例のスケルチ回路37と同一の構成であるので、詳
細な説明を省略する。
【0041】この第3実施例の受信機と第1実施例の受
信機とが相違するところは、第1実施例の受信機が、積
分したノイズ最小値から所定の値だけ減算した値をスケ
ルチレベルとするノイズスケルチ方式のスケルチ回路3
7を備えているのに対して、本第3実施例の受信機は、
積分した整流出力の最小値から所定の値だけ減算した値
をスケルチレベルとする搬送波スケルチ方式のスケルチ
回路37aを備えるところである。
【0042】但し、本第3実施例の作用及び効果につい
ては、図3に示すノイズ検出出力V23を整流出力V
24に、ノイズ最小値VL1を整流出力の最小値VL3に、余
裕値ΔV23をΔV24に、各々置き換えることによって、
第1実施例と同等の作用及び効果を奏する。
【0043】なお、第3実施例では、中間周波信号を整
流回路24によって整流し、積分回路25に供給した
が、高周波増幅器3の出力信号を整流して積分回路25
に供給してもよい。
【0044】
【発明の効果】第1の発明の受信機では、予めワイヤレ
ス装置の送信機を持って電波を送信したままの状態で使
用エリア内を隈なく移動し、このときの検出回路の検出
出力(受信信号に比例)の最小値を記憶しており、この
最小値は、その使用エリア内において送信機が送信する
電波を受信する受信機のアンテナ入力の内、一番レベル
の小さいアンテナ入力最小値に対応する。よって、この
最小値を記憶した後、この使用エリア内で送信機が電波
を送信しているときの受信機のアンテナ入力は、少なく
ともアンテナ入力最小値以上のレベルになる。これによ
って、この使用エリア内で送信機が電波を送信している
ときは、スケルチ回路のスイッチ部は常に閉路されてお
り、ミューティング状態になることはない。従って、こ
の受信機は、使用エリア内において送信機が送信する電
波を確実に受信することができるという効果がある。即
ち、使用エリアにおいて、送信機が送信する電波を受信
機が受信できなくなる領域が発生しなくなるという効果
がある。
【0045】また、他のワイヤレス装置から送信される
妨害電波によるアンテナ入力は、上記のアンテナ入力最
小値よりも小さいレベルになる。従って、送信機から電
波が送信されなくなると、受信機のアンテナ入力はアン
テナ入力最小値よりも小さくなり、これによって、スケ
ルチ回路のスイッチ部は開放されてミューティング状態
になるため、聴感上不快な受信機の雑音や妨害電波を受
信したことによる雑音が発生することはない。その結
果、他のワイヤレス装置の電波との混信を軽減すること
ができるという効果がある。
【0046】更に、スケルチレベルとしての上記最小値
は、最小値記憶回路によって自動的に記憶されるため、
受信機の受信状態を監視しながら手動でスケルチレベル
を調整する必要がない。従って、送信機を持ち歩きなが
らスケルチレベルを調整する際にも、従来の様にわざわ
ざ二人の人間の手を煩う必要がなく、一人でスケルチレ
ベルを調整することができるという効果がある。
【0047】第2の発明の受信機は、第1の発明の受信
機における上記最小値から所定の値を減算する加算回路
を有しており、この加算回路の出力をスケルチレベルと
するものである。よって、このスケルチレベルは、第1
の発明でスケルチレベルとした上記最小値よりも所定の
値だけ低いレベルになる。従って、送信機を持ち歩くこ
と等によってアンテナ入力に微小な変化が生じ、この変
化によって、検出出力のレベルが上記最小値よりも低い
レベルに降下したとしても、その降下レベルの大きさが
上記所定の値よりも小さい場合は、スケルチ回路のスイ
ッチ部が開放されることがない。従って、送信機が送信
する電波のふらつきによってスケルチ回路が頻繁に動作
しないように、スケルチレベルに上記所定の値だけ余裕
(マージン)を与えることができる。これによって、こ
の受信機は、使用エリア内において送信機が送信する電
波を、第1の発明よりも確実に受信することができると
いう効果がある。即ち、使用エリアにおいて、送信機が
送信する電波を受信機が受信できなくなる領域は、第1
の発明よりも確実に発生しなくなるという効果がある。
【0048】そして、送信機が送信する電波を受信機に
よって受信できなくなる領域が発生せず、かつ、適当な
余裕を有する上記のスケルチレベルを得るために、従来
の様に数回繰り返してスケルチレベルの調整を行う必要
はなく、一回の調整で自動的に設定することができると
いう効果がある。
【0049】第3の発明の受信機は、第1又は第2の発
明における検出出力を所定の時定数で積分する積分回路
を有しており、送信機が使用エリア内を移動した状態に
おける積分回路の積分出力の最小値を最小値記憶回路に
よって記憶するものである。従って、スケルチレベルを
調整する際に、デッドポイントによってアンテナ入力が
瞬間的に無信号時と同じくらい小さくなり、これによっ
て、検出出力も瞬間的に極端に小さくなったとしても、
この極端に小さくなった検出出力をそのまま最小値記憶
回路によって最小値として記憶することを防ぐことがで
きる。即ち、デッドポイントの影響を受けることによっ
て、スケルチレベルが極端に小さい値になることを防ぐ
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例に係る受信機のブロック
図である。
【図2】この発明の第1実施例に係る受信機のアンテナ
入力とノイズ検出出力との関係、及び、第3実施例に係
る受信機のアンテナ入力と整流出力との関係を示す入出
力特性グラフである。
【図3】この発明の第1実施例に係る受信機のスケルチ
レベル調整時のノイズ検出出力の変化、及び、第3実施
例に係る受信機のスケルチレベル調整時の整流出力の変
化を示すグラフである。
【図4】この発明の第2実施例に係るダイバシティ受信
機のブロック図である。
【図5】この発明の第3実施例に係る受信機のブロック
図である。
【符号の説明】
1 アンテナ入力端子 5 混合器 7 局部発振器 11 検波回路 15 スイッチ部 23 ノイズ検出回路 25 積分回路 29 最小値記憶回路 31 加算回路 35 電圧比較器 37 スケルチ回路 39 出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−81818(JP,A) 特開 平2−298121(JP,A) 特開 昭57−11540(JP,A) 特開 平4−124915(JP,A) 特開 平3−212027(JP,A) 実開 平2−111943(JP,U) 実開 昭60−132044(JP,U) 実開 平5−28135(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/10 H04B 1/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナ入力端子から入力した受信信号
    を局部発振信号と混合して中間周波信号に変換する周波
    数変換部と、上記中間周波信号を検波して可聴周波信号
    を出力する検波回路とを備え、上記可聴周波信号をスケ
    ルチ回路のスイッチ部を介して出力端子から出力するワ
    イヤレス受信機において、 上記受信信号に比例する検出出力を生成する検出回路
    と、上記受信信号の発生源である送信機がその使用エリ
    ア内を移動した状態における上記検出出力の最小値を記
    憶する最小値記憶回路と、上記検出出力と上記最小値と
    を比較して上記検出出力が上記最小値以上のときに上記
    スイッチ部を閉成する制御信号を出力する比較回路と、
    を具備するワイヤレス受信機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のワイヤレス受信機にお
    いて、上記最小値から所定の値を減算する加算回路を設
    け、上記比較回路が、上記検出出力と上記加算回路の出
    力とを比較して上記検出出力が上記加算回路の出力以上
    のときに上記スイッチ部を閉成する制御信号を出力する
    こと、を特徴とするワイヤレス受信機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のワイヤレス受信
    機において、上記検出出力を所定の時定数で積分する積
    分回路を設け、上記最小値記憶回路が、上記積分回路の
    積分出力の最小値を記憶すること、を特徴とするワイヤ
    レス受信機。
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