JP3216634U - 防護服 - Google Patents

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Abstract

【課題】 顔出し窓から防護服内への放射性物質等の侵入を抑制することができる開閉部を備えた防護服を提供すること。【解決手段】 着用者の胸,腹及び腰を収容する胴筒2と腕を収容する腕筒3と脚を収容する脚筒4と頭を収容する顔出し窓を有するフード5とを一体に形成して服本体とし、この服本体にファスナ8の開閉により着脱を行う開閉部7を設けた防護服1において、開閉部7は、一方の腕筒3から胴筒2の一方の脇部位及び腰部位を通って一方の脚筒4に至る第1開閉部7a、他方の腕筒3から胴筒2の他方の脇部位及び腰部位を通って他方の脚筒4に至る第2開閉部7b、及び一方の脚筒4から股部位を通って他方の脚筒4に至る第3開閉部7cを有する。【選択図】 図1

Description

本考案は、原子力施設内のような放射線管理区域内などで作業する作業員、或は、半導体製造や食品製造などのような塵芥を嫌う作業場での作業員や農薬の散布作業に従事する作業員などが着用するのに好適なつなぎ服状の防護服に関する。
従来から、例えば原子力施設内や放射線管理区域内などでは、補修、点検、或は清掃のために原子炉の周辺設備に作業者が近づく必要がある場合、作業中に生ずる放射性物質による身体への汚染ないし被ばくを防ぐために、作業者は防護服を着用している。この防護服としては、着用者の胸,腹及び腰を収容する胴筒と脚を収容する脚筒と腕を収容する腕筒と頭を収容する顔出し窓を有するフードとを一体に形成し、ファスナの開閉により着脱を行う開閉部を設けた上下つなぎ服状のものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−55813号公報
ところで、上記防護服では、ラインファスナによる開閉部が胴筒の腰部位の前面側中央部からフードの顔出し窓まで設けられており、胴筒の腰部位からフードの顔出し窓までを前記ファスナにより開口して着脱を行うようにしている。
しなしながら、前記防護服は、顔に防護マスクを装着した状態でこの防護服を着てから、ガムテープ等の粘着シートで顔出し窓の全周を防護マスクに接着し、顔出し窓から放射性物質が防護服内に侵入するのを防止しているため、ファスナ(開閉部)が顔出し窓に繋がっていると、ファスナ及びその近傍部位への粘着シートの接着が他の部位に比べて接着性が悪くなる。この結果、防護服を着た状態で体を動かすと、特に顔の顎は他の部位に比べて前後や左右に動く範囲が大きく、従って、顎が動くと、接着性が悪い箇所も一緒に動いてその箇所から粘着シートが剥がれ放射性物質の防護服内部への侵入を許してしまうことがある。
そこで、本考案は、顔出し窓から防護服内部への放射性物質等の侵入を抑制できる開閉部を備えた防護服を提供することを課題とする。
前記課題を解決するためになされた本考案防護服の構成は、着用者の胸,腹及び腰を収容する胴筒と腕を収容する腕筒と脚を収容する脚筒と頭を収容する顔出し窓を有するフードとを一体に形成して服本体とし、この服本体にファスナの開閉により着脱を行う開閉部を設けた防護服において、前記開閉部は、一方の腕筒から胴筒の一方の脇部位及び腰部位を通って一方の脚筒に至る第1開閉部、他方の腕筒から胴筒の他方の脇部位及び腰部位を通って他方の脚筒に至る第2開閉部、及び一方の脚筒から股部位を通って他方の脚筒に至る第3開閉部を備えることを特徴とする。
上記のように開閉部が、第1開閉部、第2開閉部及び第3開閉部の3つの開閉部を有することにより、当該開閉部(ファスナ)が顔出し窓に繋がってないので、ガムテープ等の粘着シートで顔出し窓の縁部を防護マスクに接着した際、その粘着シートが顔出し窓の縁部から剥がれ易くなる箇所がない。その結果、顔出し窓から防護服内への放射性物質等の侵入を抑制することができる
本考案防護服においては、開閉部が、さらに一方の腕筒の先端からフードの一方の側部、頂部、他方の側部を通って他方の腕筒の先端に至る第4開閉部を有するものとすることができる。第4開閉部の一端又は両端は、腕筒の先端まで形成されていることが好ましい。前記第1開閉部と第2開閉部の一端又は両端も、腕筒又は/及び脚筒の先端まで形成されていることが好ましい。第3開閉部の一端又は両端も、脚筒の先端まで形成されていることが好ましい。
また、本考案防護服は、開閉部が、一方の腕筒の先端から胴筒の一方の脇部位を通って一方の腰部位に至る第1開閉部と、他方の腕筒の先端から胴筒の他方の脇部位を通って他方の腰部位に至る第2開閉部と、一方の脚筒から股部位を通って他方の脚筒に至る第3開閉部と、一方の腕筒の先端から前記フードの一方の側部、頂部、他方の側部を通って他方の腕筒の先端に至る第4開閉部とで形成されていてもよい。
上記の本考案防護服においては、下記の構成を備えたものとすることが出来る。すなわち、前記第1開閉部〜第4開閉部は、夫々にスライダで開閉するラインファスナ(以下、ファスナという)で形成し、各ファスナはダブルスライダで開閉するようにしたものが好ましい。
また、前記フードの顔出し窓の一部に、着用者の装着する防護マスクに仮止めするための粘着シートを取り付けたものとしてもよい。前記フードの顔出し窓の縁部には、当該顔出し窓の大きさを可変にする伸縮性部材を取り付けることができる。
また、胴筒の胸部の一部を透明なポケット部又は窓状透光部に形成して、ポケットの内部又は胴筒の内部を透視できるようにし、さらに筒腕筒の手首部位の近傍に透光部を設けて、着用者の手首近傍を袖筒の外部から視認できるようにしてもよい。
さらに、胴筒の胸部の裏面に前記ポケットとは別のポケットを設け、当該胸部の前面側から前記別のポケットに通じる出入口を形成することができる。前記出入口はスリット状に形成し、出入口に被さるフラップを設けることができる。
また、腕筒の先端には、指通し用の指通しリング部を設けてもよい。さらに、少なくとも胴筒のファスナの裏面に、補強帯体を取り付けてもよい。
本考案防護服では、顔出し窓から防護服内への放射性物質等の侵入を抑制することができる。
本考案防護服の一例を示した正面図。 図1の本考案防護服の側面図で、(A)は全ての開閉部を閉じた状態を示す図、(B)は4つの開閉部をすべて開けて防護服全体を前後で分離した状態を示す図。
以下に本考案防護服の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1及び図2に示すように、本考案に係る防護服1は、例えば、放射線管理区域内などで作業する作業者が着用する上下つなぎ服タイプの作業服であり、着用者の胸、腹及び腰を包む胴筒2と、腕を包む左右の腕筒3(袖3ともいう)と、脚を包む左右の脚筒4と、頭を包むフード5とを一体に形成し、ラインファスナ8(以下、ファスナ8という)の開閉により着脱を行う開閉部7を設けたものである。この防護服1の素材は、通常の布製や不織布製であるが、吸湿性繊維や非吸湿性繊維などの多層構造布や多層構造の不織布、その他の構造の布地などを用いることができる。また防護服1は、服全体は白色など、任意の色を選択した不透光性材料で形成することができる。
胴筒2の前身頃の胸部位の中央には、窓状透光部11が設けられている。窓状透光部11は、着用者の胸を外部から視認できるようにするもの、例えば、着用者の胸に入れた警報付ポケット線量計(APD)等を外部から視認できるようにしたものである。窓状透光部11は、例えば、胸部位に矩形状の開口部を設け、この開口部を透光性を有する透光性素材で塞いで形成したり、透光性シートやフィルムによる透光性素材でポケット状に形成してもよい。透光性素材は、例えば、エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂(EVA樹脂)やポリエステル樹脂等をシート状に形成したもの等である。透光性シート等の素材は、胴筒2の胸部位に開口形成した開口縁に縫合、接着、溶着等により取り付けられて前記開口部を塞いでいる。
胴筒2の胸部位に形成した窓状透光部11の左側の裏面には、例えば四角形のポケット素材の上辺を除く3辺が取り付けられてポケット12が形成されている。前記ポケット12の上辺は胸部位の裏面に取り付けられておらず、その上辺がポケット12の胸部位裏面側での出入口となる。胸部位には、裏面側の出入口に対応する箇所又はその近傍にその出入口と平行に延びるスリットが形成されており、このスリットが胸部位の前面側からポケット12への出し入れを行える胸部位表面側の出入口13となる。胸部位の表面には、前記出入口13を覆うフラップ14が出入口13のカバーとして取り付けられている。
腕筒3における袖口32にはリング状にゴム紐などの伸縮性部材を取り付け、この袖口32を狭窄して伸縮可能に形成している。脚筒4の裾口42にもリング状にゴム紐などの伸縮性部材(図に表れず)を取り付け、この裾口42を狭窄して伸縮可能に形成している。
また、左右の腕筒3の一方又は両方の袖口32には、指通し用の指通しリング部18を設けてもよい。指通しリング部18を設けることで、防護服1を重ねる等の重ね着をする際に、下に着ている防護服1の腕筒3のめくれ上がりを防止することが可能となる。
左右の腕筒3の手首部位の近傍である先端上方側には、透光部15が設けられていることが好ましい。透光部15は、着用者の前腕の手首近傍を外部から視認できるようにするためのものである。すなわち、着用者の前腕の手首近傍に付けた腕時計等を外部から視認することができる。この透光部15は、例えば、窓状透光部11と同様に形成してもよい。すなわち、腕筒3の先端側に開口部を設け、この開口部を透光性素材で塞いで形成してもよい。なお、透光部15は腕筒3の前腕部位の先端側の周方向の全体に設けてもよい。
フード5の前面側の中央部には、顔出し用に開口した顔出し窓6が設けられている。顔出し窓6は、着用者の防護マスクの目や鼻等の一部をフード5から突出させ得る形状、例えば、下部が直線でそれ以外が曲線の略円形状、略楕円形状等に形成されている。
顔出し窓6の縁部には、ゴム紐などの伸縮性部材61を取り付けて、この顔出し窓6の大きさを可変に形成することが好ましい。伸縮性部材61の取付箇所は、顔出し窓6の全周であってもよいが、予め粘着シート16を取り付ける場合には粘着シート16の取付箇所を除いた部位であることが好ましい。図の例では伸縮性部材61は、一例として、顔出し窓6の下部の直線部分を除く曲線部位に取付けられている。
フード5の顔出し窓6には、着用者の防護マスク(図示せず、以下同じ。)に仮止めする粘着シート16が取り付けられている。粘着シート16としては、顔出し窓6を防護マスクに仮止めすることができれば特に限定されず、例えば、ガムテープ等でもよい。粘着シート16は、一部がフード5の顔出し窓6の表面に貼り付けられ、残りが顔出し窓6の中に延出している。この延出部の粘着部には、離型紙が貼られており、離型紙を剥がし延出部を防護マスクに貼り付けることで、顔出し窓6を防護マスクに仮止めすることが可能となる。粘着シート16の取付箇所は、顔出し窓6の全周であってもよいが、その一部でもよく、また、1箇所でも2箇所以上でもよい。粘着シート16の取付箇所は、伸縮性部材61を取り付ける場合には伸縮性部材61の取付箇所以外の箇所であることが好ましく、例えば、顔出し窓6の下部の直線部である。顔出し窓6を防護マスクに仮止めした後に、ガムテープ等のシート状の粘着部材で顔出し窓6の全周を防護マスクに貼り付けて、防護マスクと顔出し窓6との間を密閉することになる。なお、粘着シート16は、防護マスクと顔出し窓6との間を密閉する粘着部材の一部として利用してもよい。
開閉部7は、防護服1の着脱に際してファスナ8を開閉することにより、その防護服1の着脱を行うためのものである。開閉部7は、一方の腕筒3から胴筒2の一方の脇部位及び腰部位を通って一方の脚筒4に至る第1開閉部7a、他方の腕筒3から胴筒2の他方の脇部位及び腰部位を通って他方の脚筒4に至る第2開閉部7b、一方の脚筒4から股部位を通って他方の脚筒4に至る第3開閉部7c、一方の腕筒3からフード5の一方の側部、頂部、他方の側部を通って他方の腕筒3に至る第4開閉部がある。
以下に説明する本実施形態では、本考案防護服1の開閉部7が、第1開閉部7a、第2開閉部7b、第3開閉部7cを有する場合について説明するが、本考案防護服は、この開閉部7の構成に限定されるものではない。
第1開閉部7aは、例えば図1の左側の腕筒3から胴筒2の右側の脇部位及び腰部位を通って左側の脚筒4に至るようにファスナで形成されていれば特に限定されないが、第1開閉部7aの一端又は両端は、腕筒3又は/及び脚筒4の先端まで形成されていることが好ましい。すなわち、第1開閉部7aの配置パターンとしては、左側の腕筒3の先端から胴筒2の左側の脇部位及び腰部位を通って左側の脚筒4に至るように形成される、或は、左側の腕筒3から胴筒2の左側の脇部位及び腰部位を通って左側の脚筒4の先端に至るように形成される、若しくは、左側の腕筒3の先端から胴筒2の左側の脇部位及び腰部位を通って左側の脚筒4の先端に至るように形成されるの3パターンがあり得る。しかし第1開閉部7aは、図1の左側の腕筒3の先端から胴筒2の左側の脇部位及び腰部位を通って左側の脚筒4の先端に至るように形成されていることが、好ましい。
第2開閉部7bは、例えば図1の右側の腕筒3から胴筒2の右側の脇部位及び腰部位を通って右側の脚筒4に至るように形成されていれば特に限定されないが、一端又は両端が腕筒3又は/及び脚筒4の先端まで形成されていることが好ましい。すなわち、第2開閉部7bは、右側の腕筒3の先端から胴筒2の右側の脇部位及び腰部位を通って右側の脚筒4に至るように形成されていたり、右側の腕筒3から胴筒2の右側の脇部位及び腰部位を通って右側の脚筒4の先端に至るように形成されていたり、右側の腕筒3の先端から胴筒2の右側の脇部位及び腰部位を通って右側の脚筒4の先端に至るように形成されていたりすることが好ましい。第2開閉部7bは、図1の右側の腕筒3の先端から胴筒2の右側の脇部位及び腰部位を通って右側の脚筒4の先端に至るように形成されていることが特に好ましい。
第3開閉部7cは、一方の脚筒4から股部位を通って他方の脚筒4に至るように形成されていれば特に限定されないが、一端又は両端が脚筒4の先端まで形成されていることが好ましく、特に両端が脚筒4の先端まで形成されていることが好ましい。
上記のように、本考案では第1開閉部〜第3開閉部7a、7b、7cを防護服1に形成することによって、仮に第1開閉部〜第3開閉部7a、7b、7cのいずれか一つを単独で開いても開口部が大きいので、防護服1の着脱、特に脱衣を容易且つ迅速に行えることになる。
本考案では、前記開閉部7を、上述した第1開閉部7a、第2開閉部7b、第3開閉部7cに第4開閉部7dを加えた構成、又は前記第3開閉部7cに代えて第3開閉部7cを設けたを構成にしてもよい。
第4開閉部7dは、一方の腕筒3からフード5の一方の側部、頂部、他方の側部を通って他方の腕筒3に至るように形成されていれば特に限定されないが、一端又は両端が腕筒3の先端まで形成されていることが好ましく、特に両端が腕筒3の先端まで形成されて全部開くようになっていることが好ましい。このように、本考案防護服の開閉部7は、第4開閉部7dに加え、前記3つの第1開閉部〜第3開閉部7a、7b、7c全てを有することにより、4つの第1開閉部〜第4開閉部7a、7b、7c、7dの全てを開くことによって、防護服1が略前後に2つ割りになるようになっている。
ファスナ8としては、特に限定されず、例えば、プラスチック製などのスライドファスナが用いられる。ファスナ8は、対面した咬合子と咬合子をお互いに咬合分離するスライダー81を備える。スライダー81は、1つでもよいが、特に第1開閉部〜第4開閉部7a、7b、7c、7dの両端が腕筒3や脚筒4先端にまで形成されている場合には、2つであることが好ましい。
すなわち、第1開閉部〜第4開閉部7a、7b、7c、7dの両端が、図1及び図2に示すように腕筒3や脚筒4の先端まで形成されている場合には、各第1開閉部〜第4開閉部7a、7b、7c、7dは、夫々に2つのスライダー81を備えることが好ましい。
なお、腕筒3、胴筒2、フード5のファスナ8の裏面には、比翼のような補強帯体(図示せず)を取り付けるようにしてもよい。補強帯体は、スライダー81(ファスナ8)の開閉を円滑に行えるようにするものであり、スライダー81(ファスナ8)の開閉を円滑に行えるならば素材は特に限定されない。前記補強帯体の幅は、特に限定されず、例えば、7cmである。また前記補強帯体の取付箇所は、ファスナ8の裏面であれば特に限定されないが、腕筒3や胴筒2には少なくとも取り付けられていることが好ましく、さらに、フード5にも取り付けるようにしてもよい。
本考案防護服1の着用は、第1開閉部〜第4開閉部7a、7b、7c、7dのうちの任意の1つ、2つ、3つ又は4つの開閉部7a、7b、7c、7dの2つのスライダー81を操作して当該開閉部7a、7b、7c、7dの両端までスライドさせて開閉部7を開く。この開閉部7の開きにおいては、第1開閉部〜第4開閉部7a、7b、7c、7dのうちの任意の1つを開くだけでも防護服1に大きな開口が形成される。この開閉部7の開口から体を防護服1の中に入れ、開けた開閉部7a、7b、7c、7dの2つのスライダー81を、当該開閉部7a、7b、7c、7dの両端から引き上げて例えば中央部で互いに接触又は近接させ前記開口を閉じる。このとき、フード5は着用者の頭に被っているが、着用者は、防護服1を着る前に予め防護マスクを装着しているため、フード5を頭に被ってから、着用者は防護マスクの目や鼻等の一部を顔出し窓6から突出させ、防護マスクに対する顔出し窓6の位置を調節し、粘着シート16で防護マスクに顔出し窓6を仮止めする。仮止め後、ガムテープ等のシート状の粘着部材で顔出し窓6の全周を防護マスクに貼り付けて、防護マスクと顔出し窓6との間を密閉する。これにより、防護服1の着用が完了する。
上記着用において、顔出し窓6の縁部に伸縮性部材61が取り付けられている場合、顔出し窓6の大きさが可変できるので、防護マスクの大きさや種類等が異なっても防護マスクの位置の調節を容易に確実に行える。また、顔出し窓6に仮止め用の粘着シート16が取り付けられていることにより、ガムテープ等の粘着部材で顔出し窓6の全周を防護マスクに貼り付ける際に、防護マスクに対する顔出し窓6の位置がずれ難いので、防護マスクと顔出し窓6との間を確実に密閉することができる。これにより、顔出し窓6から放射性物質が防護服1内に侵入するのがより効果的に防止できる。
防護服1を脱ぐには、第1開閉部〜第4開閉部7a、7b、7c、7dのうちの任意の1つ、2つ、3つ又は4つの開閉部7a、7b、7c、7dにおける2つのスライダー81を当該開閉部7a、7b、7c、7dの両端までスライドさせて開閉部7を開くと仮に1つの開閉部の開きであっても大きく開口を形成できる。これにより、防護服1を容易に脱ぐことができる。このとき、ガムテープ等の粘着部材及び粘着シート16は、2つのスライダー81をフード5の頂部からスライドさせる前に防護マスクから剥がしてもよいし、前記粘着部材及び粘着シート16を防護マスクに貼り付けた状態で防護服1を脱ぎながら防護マスクを顔から取り外しても良い。このように、ファスナ8の2つのスライダー81が防護服1の両側部に取り付けられているので、一人でスライダー81をスライドさせることができる。すなわち、一人で防護服1を脱ぐことができる。
本考案防護服1では開口部7の全てのファスナ8が、フード5の顔出し窓6に繋がってないので、ガムテープ等の粘着部材や粘着シート16で顔出し窓6を防護マスクに密閉する際に、当該粘着部材や粘着シート16が顔出し窓6から剥がれ易くなる箇所がない。その結果、顔出し窓6から防護服1内への放射性物質等の侵入を効果的に防止することができる。
特に、本考案防護服1では、顔出し窓6から防護服1内への放射性物質等の侵入を防止するため、特に開閉部7が腕筒3の先端の袖口32からフード5の両側部を通って当該フード5の頂部で繋がるように形成されていることによって、フード5が前後に2つに割れるので、防護服1を脱ぐ際にフード5を頭から簡単且つ確実に脱がせることができ、脱衣の際の防護服1内への放射性物質等の侵入をより一層抑制することができる。
本考案では、腕筒3の手首部位の近傍に透光部15を設けることにより、腕筒3をめくり上げることなく、時計や着用者の前腕の手首近傍に装着した装置・機器類を視認することができるから、防護服1内への放射性物質等の侵入を防止することができる。
また、胴筒2の胸部位の中央に窓状透光部11が設けられていることによって、着用者の胸に入れた警報付ポケット線量計(APD)等を外部から視認することができる。さらに、胴筒2の胸部位の裏面にポケット12を設け、当該胴筒2の胸部の前面側に表面からポケット12に通じる出入口13を形成したことで、ポケット12に入れたスマートフォンなどの通信機等を開閉部7のファスナ8を開けることなく取り出すことが可能となる。その結果、開閉部7を開けて線量計等を取り出す場合に比して放射性物質による身体への汚染を抑えることができる。このとき、胴筒2の胸部の前面側の表面に、出入口13に被さるフラップ14を設けることで、放射性物質による身体への汚染を一層抑えることができる。
なお、本実施形態では開閉部7を、例えば着用者の右側の腕筒3の先端から胴筒2の右側の脇部位を通って右側の腰部位に至る第1開閉部7aと、例えば着用者の左側の腕筒3の先端から胴筒2の左側の脇部位を通って左側の腰部位に至る第2開閉部7bと、一方の腕筒3の先端からフード5の一方の側部、頂部、他方の側部を通って他方の腕筒3の先端に至る第4開閉部7dとで形成してもよい。また、開閉部7を、胴筒2の例えば着用者の右側の腰部位から右側の脚筒4の先端に至る第1開閉部7aと、胴筒2の例えば着用者の左側の腰部位から左側の脚筒4の先端に至る第2開閉部7bと、一方の脚筒4の先端から股部位を通って他方の脚筒4の先端に至る第3開閉部7cとで形成してもよい。
このように防護服1の開閉部7を構成することで、防護服1の略上半分や略下半分を2つ割りにした状態の開口を形成することができ、顔出し窓6から防護服1内への放射性物質等の侵入を抑制することができ、特に開閉部7が腕筒3の先端の袖口32からフード5の両側部を通って当該フード5の頂部で繋がるように形成されていることで、フード5が前後に2つに割れるので、防護服1を脱ぐ際にフード5を頭から簡単に確実に離脱できるので、防護服内への放射性物質等の侵入をより一層抑制することができ、上記例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
1 防護服
2 胴筒
3 腕筒
4 脚筒
5 フード
6 顔出し窓
7 開閉部
7a 第1開閉部
7b 第2開閉部
7c 第3開閉部
7d 第4開閉部
8 ファスナ
11 窓状透光部
12 ポケット
13 出入口
14 フラップ
15 透光部
16 粘着シート
18 リング部
61 伸縮性部材

Claims (15)

  1. 着用者の胸,腹及び腰を収容する胴筒と腕を収容する腕筒と脚を収容する脚筒と頭を収容する顔出し窓を有するフードとを一体に形成して服本体とし、この服本体にファスナの開閉により着脱を行う開閉部を設けた防護服において、
    前記開閉部は、一方の腕筒から胴筒の一方の脇部位及び腰部位を通って一方の脚筒に至る第1開閉部と、他方の腕筒から胴筒の他方の脇部位及び腰部位を通って他方の脚筒に至る第2開閉部と、一方の脚筒から股部位を通って他方の脚筒に至る第3開閉部とを有することを特徴とする防護服。
  2. 前記開閉部は、前記第1開閉部と第2開閉部と第3開閉部に加え、一方の腕筒から前記フードの一方の側部、頂部、他方の側部を通って他方の腕筒に至る第4開閉部を有する請求項1に記載の防護服。
  3. 前記開閉部は、前記第3開閉部に代えて第4開閉部を設ける請求項1に記載の防護服。
  4. 前記第4開閉部の一端又は両端は、腕筒の先端まで形成されている請求項2又は3に記載の防護服。
  5. 前記第1開閉部と第2開閉部の一端又は両端は、腕筒又は/及び脚筒の先端まで形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の防護服。
  6. 前記第3開閉部の一端又は両端は、脚筒の先端まで形成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の防護服。
  7. 前記開閉部のファスナは、ダブルスライダを備えている請求項1〜6のいずれか1項に記載の防護服。
  8. 前記フードの顔出し窓の一部には、着用者の装着する防護マスクに仮止めする粘着シートが取り付けられている請求項1〜7のいずれか1項に記載の防護服。
  9. 前記フードの顔出し窓の縁部に、当該顔出し窓の大きさを可変にする伸縮性部材を取り付けた請求項1〜8のいずれか1項に記載の防護服。
  10. 前記腕筒の手首部位の近傍に透光部を設けて、着用者の手首近傍を外部から視認できるようにした請求項1〜9のいずれか1項に記載の防護服。
  11. 前記胴筒の胸部の裏面にポケットを設け、当該胸部の前面側から前記ポケットに通じる出入口を形成した請求項1〜10のいずれか1項に記載の防護服。
  12. 前記出入口は、スリット状に形成され、前記出入口に被さるフラップを設けた請求項11に記載の防護服。
  13. 前記腕筒の先端に、指通し用の指通しリング部を設けた請求項1〜12のいずれか1項に記載の防護服。
  14. 少なくとも胴筒におけるファスナの裏面に、補強帯体を取り付けた請求項1〜13のいずれか1項に記載の防護服。
  15. 前記防護服は、不透光性材料で形成され、胸部位に窓状透光部を設けた請求項1〜14のいずれか1項に記載の防護服。
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