JP3216583U - 運搬用把手 - Google Patents
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Abstract
【課題】手の痛みの緩和効果が確実に得られ、把持しやすい運搬用把手を提供する。【解決手段】手入穴11とその上縁に繋がる折返片12とが形成され、折返片12に臨む下罫線13と、下罫線13に対して中程で間隔が広がる上罫線14とが刻設され、下罫線13と上罫線14の間が額縁15になり、手入穴11に手を入れ、折返片12を押し込んで、下罫線13及び上罫線14を折れ曲がらせ、額縁15に手を掛けて持ち上げる運搬用把手において、下罫線13と上罫線14の両端の交点間又はその両端からの延長線の交点間を結ぶ基準線Lに対して、下罫線13の最大変位量d1よりも上罫線14の最大変位量d2が大きくなっているものとする。折返片12を押し込むと、最初に下罫線13が折れ曲がり、続いて上罫線14が折れ曲がるので、片折れが生じにくい。【選択図】図3
Description
この考案は、段ボール箱などに形成される運搬用の把手に関するものである。
近年、量販店における段ボール箱単位での販売やネット通販の普及により、一般消費者が重量のある商品を収納した段ボール箱を運搬する機会が増えており、従来にも増して、持ちやすく手にやさしい把手形状が求められている。
ここで、一般的な把手は、図5に示すように、段ボール箱の側壁51を切り込んで長円状の手入穴52とその上縁に繋がる折返片53とを形成し、折返片53の基部に1本の罫線54を刻設したものとされている。この把手では、段ボール箱を運搬する際、手入穴52に手を入れ、折返片53を押し込んで、罫線54を折れ曲がらせ、罫線54に沿った折曲部に手を掛けて持ち上げる。
ところが、上記のような把手では、内容品が重い場合、鋭い稜部をなす罫線54に沿った折曲部に手が当たるので、手が痛く感じることがある。
その対策として、下記特許文献1では、図6(6A)に示すように、折返片53に臨んで下向きに膨出した弧状の下罫線55と、下罫線55に対して中程で間隔が広がるように上向きに膨出した弧状の上罫線56とを刻設し、下罫線55と上罫線56の間に額縁57を形成した把手が提案されている。
この把手において、下罫線55と上罫線56の両端(又は両端からの延長線)の交点間を結ぶ基準線Lに対して、下罫線55の最大変位量d1と上罫線56の最大変位量d2とは等しくなっている。
上記のような把手を備えた段ボール箱を運搬する際には、図6(6B)に示すように、手入穴52に手を入れ、折返片53を押し込んで、下罫線55及び上罫線56を折れ曲がらせ、額縁57に手を掛けて持ち上げる。このとき、ある程度の幅を有する額縁57が手に当たるので、段ボール箱の内容品の荷重が作用しても、手が痛くなりにくい。
しかしながら、上記特許文献1に記載の把手では、折返片53を押し込んだとき、下罫線55と上罫線56のうち、いずれか一方のみが折れ曲がる片折れが生じ、折れ曲がった部分が鋭い稜部を形成して、手の痛みを緩和する効果が十分に得られないことがある。
また、折返片53を側壁51の裏側へ深く押し込まなければ、額縁57の端縁の稜部をなす下罫線55と上罫線56とが共に折れ曲がった形状にならず、手が滑って把持しにくいという問題もある。
そこで、この考案は、手の痛みの緩和効果が確実に得られ、把持しやすい運搬用把手を提供することを課題とする。
上記のような課題を解決するため、この考案は、手入穴とその上縁に繋がる折返片とが形成され、前記折返片の基部に臨む下罫線と、前記下罫線に対して中程で間隔が広がる上罫線とが刻設され、前記下罫線と前記上罫線の間が額縁になり、
前記手入穴に手を入れ、前記折返片を押し込んで、前記下罫線及び前記上罫線を折れ曲がらせ、前記額縁に手を掛けて持ち上げる運搬用把手において、
前記下罫線と前記上罫線の両端の交点間又はその両端からの延長線の交点間を結ぶ基準線に対して、前記下罫線の最大変位量よりも前記上罫線の最大変位量が大きくなっているものとしたのである。
前記手入穴に手を入れ、前記折返片を押し込んで、前記下罫線及び前記上罫線を折れ曲がらせ、前記額縁に手を掛けて持ち上げる運搬用把手において、
前記下罫線と前記上罫線の両端の交点間又はその両端からの延長線の交点間を結ぶ基準線に対して、前記下罫線の最大変位量よりも前記上罫線の最大変位量が大きくなっているものとしたのである。
また、前記上罫線の最大変位量は、前記下罫線の最大変位量の1.5倍から2.0倍になっているものとしたのである。
そして、前記下罫線と前記上罫線は、それぞれ両端から前記基準線に対して最大変位量となる部分へかけて相反する方向へ傾斜した直線とされ、前記額縁が菱形状になっているものとしたのである。
また、前記折返片から前記額縁にかけて、前記下罫線と前記上罫線とが前記基準線に対して最大変位量となる部分を通るように、縦罫線が刻設されているものとしたのである。
この考案に係る把手では、折返片を押し込むと、最初に下罫線が折れ曲がり、続いて上罫線が折れ曲がるので、片折れが生じにくく、下罫線と上罫線が鋭い稜部を形成しないことから、手の痛みを緩和する効果が十分に得られる。
また、折返片を深く押し込まなくても、下罫線と上罫線とが共に折れ曲がるので、額縁に手を掛けて把持でき、段ボール箱等を容易に運搬できる。
以下、この考案の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1に示す段ボール箱は、A式と呼ばれる溝切型(JIS Z 1507の0201形式)であり、図2に示すようなブランクから組み立てられる。
この段ボール箱においては、各一対の幅面の側壁1及び長さ面の側壁2が継代3を介し継ぎ合わされて、角筒状の周壁が形成され、側壁1の上端及び下端からそれぞれ延出された内フラップ4と、側壁2の上端及び下端からそれぞれ延出された外フラップ5とが順次折り重ねられて、底面及び天面が閉止される。そして、一対の幅面の側壁1の上部に、この考案に係る把手が設けられている。
この把手は、図3(3A)に示すように、手入穴11とその上縁に繋がる折返片12になる部分とが切込により形成され、折返片12の基部に臨む下罫線13と、下罫線13に対して中程で間隔が広がる上罫線14とが刻設され、下罫線13と上罫線14の間が額縁15になるものとされている。
手入穴11の下縁となる切目線には、ブランクの製造工程や組立工程、商品の輸送過程等で手入穴11が不意に開口しないように、複数の繋部が設けられている。
また、把手を使用した運搬に際し、手入穴11の上縁両端から側壁1が裂けにくくなるように、折返片12の基部両端から額縁15へ切れ込んで内側へ巻くような切目16が入れられている。
そして、下罫線13と上罫線14の両端(図示の例では、下罫線13と上罫線14の両端からの延長線)の交点間を結ぶ基準線Lに対して、下罫線13の最大変位量d1よりも上罫線14の最大変位量d2が大きくなっている。
具体的には、上罫線14の最大変位量d2は、下罫線13の最大変位量d1の1.5倍から2.0倍の範囲の大きさとなっている。
また、下罫線13と上罫線14は、両端から基準線Lに対して最大変位量d1,d2となる中央部へかけて相反する方向へ傾斜した直線とされ、額縁15が上下非対称の菱形状となっている。
そのほか、折返片12から額縁15にかけて、下罫線13と上罫線14の中央部を通る線上に、縦罫線17が刻設されている。
ここで、下罫線13,上罫線14及び縦罫線17は、段ボールを裏面側から押圧した押罫線とされている。
このような把手を使用して段ボール箱を運搬する際には、図1及び図3(3B)に示すように、折返片12を押し込んで、手入穴11の下縁の切目線の繋部を破断させ、これにより開口した手入穴11に手を入れ、下罫線13及び上罫線14の折れ曲がりに伴い、折返片12を上方へ揺動させ、額縁15に手を掛けて持ち上げる。
上記のような把手では、折返片12を押し込むと、最初に下罫線13が折れ曲がり、続いて上罫線14が折れ曲がるので、片折れが生じにくく、また、縦罫線17に抵抗力が逃げることで、下罫線13及び上罫線14が折れ曲がりやすくなり、下罫線13と上罫線14が鋭い稜部を形成しないことから、手の痛みを緩和する効果が十分に得られる。
また、内容品と側壁1との隙間が少ない場合、折返片12をあまり深く押し込むことができないが、このような場合でも、下罫線13と上罫線14とが共に折れ曲がるので、額縁15に手を掛けて把持でき、段ボール箱を容易に運搬できる。
ところで、上記実施形態に係る把手では、下罫線13と上罫線14が両端から中央部へかけて相反する方向へ傾斜した直線とされ、額縁15が菱形状をなすものを例示したが、図4(4A)に示すように、下罫線13を下向きに膨出した弧状とし、上罫線14を上向きに膨出した弧状として、額縁15が凸レンズ状をなすものとしてもよい。
また、図4(4B)に示すように、下罫線13と上罫線14の中間部を平行にし、その両側方を傾斜した直線又は曲線(図示省略)としてもよい。この場合、縦罫線17は、下罫線13と上罫線14の中間の平行部分の両端をそれぞれ通るものとすればよい。
そのほか、図4(4C)に示すように、手入穴11の上下方向の寸法よりも折返片12の上下方向の寸法を短く設定して、折返片12を押し込む前から、手入穴11の下部に抜穴が開口しているものとしてもよい。
なお、上記実施形態では、一対の幅面の側壁1にのみ把手が設けられたものを例示したが、これに加えて、又はこれに替えて、一対の長さ面の側壁2に上記のような構成の把手を設けるようにしてもよい。
また、いわゆるA式の段ボール箱について例示したが、上記のような構成の把手は、底壁の周囲各辺から側壁が起立するいわゆる奴式の紙箱や、商品を巻き込むように包装するラップラウンド式の紙箱等、種々の形態の紙箱に適用できるほか、板紙の単紙や合紙を材料とする紙箱にも適用できる。さらに、紙箱以外の段ボール製家具や什器等の各種紙器のほか、プラスチック等のシート材を材料とするものにも適用することができる。
1,2 側壁
3 継代
4 内フラップ
5 外フラップ
11 手入穴
12 折返片
13 下罫線
14 上罫線
15 額縁
16 切目
17 縦罫線
L 基準線
d1,d2 最大変位量
3 継代
4 内フラップ
5 外フラップ
11 手入穴
12 折返片
13 下罫線
14 上罫線
15 額縁
16 切目
17 縦罫線
L 基準線
d1,d2 最大変位量
Claims (4)
- 手入穴(11)とその上縁に繋がる折返片(12)とが形成され、前記折返片(12)に臨む下罫線(13)と、前記下罫線(13)に対して中程で間隔が広がる上罫線(14)とが刻設され、前記下罫線(13)と前記上罫線(14)の間が額縁(15)になり、
前記手入穴(11)に手を入れ、前記折返片(12)を押し込んで、前記下罫線(13)及び前記上罫線(14)を折れ曲がらせ、前記額縁(15)に手を掛けて持ち上げる運搬用把手において、
前記下罫線(13)と前記上罫線(14)の両端の交点間又はその両端からの延長線の交点間を結ぶ基準線(L)に対して、前記下罫線(13)の最大変位量(d1)よりも前記上罫線(14)の最大変位量(d2)が大きくなっていることを特徴とする運搬用把手。 - 前記上罫線(14)の最大変位量(d2)は、前記下罫線(13)の最大変位量(d1)の1.5倍から2.0倍になっていることを特徴とする請求項1に記載の運搬用把手。
- 前記下罫線(13)と前記上罫線(14)は、それぞれ両端から前記基準線(L)に対して最大変位量(d1,d2)となる部分へかけて相反する方向へ傾斜した直線とされ、前記額縁(15)が菱形状になっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の運搬用把手。
- 前記折返片(12)から前記額縁(15)にかけて、前記下罫線(13)と前記上罫線(14)とが前記基準線(L)に対して最大変位量(d1,d2)となる部分を通るように、縦罫線(17)が刻設されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の運搬用把手。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018001134U JP3216583U (ja) | 2018-03-28 | 2018-03-28 | 運搬用把手 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020189639A (ja) * | 2019-05-20 | 2020-11-26 | レンゴー株式会社 | トレイ |
WO2023157375A1 (ja) * | 2022-02-18 | 2023-08-24 | 大王製紙株式会社 | 包装箱 |
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2018
- 2018-03-28 JP JP2018001134U patent/JP3216583U/ja active Active
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