JP3216251U - 男性用尿吸収具 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用感が良く、また脱落が抑制された、男性の泌尿器の外形に特化した男性用尿吸収具を提供する。【解決手段】男性用尿吸収具10aは、先端11が閉塞され、後端を陰茎の挿入口12とする有底円筒状に形成された、伸縮性を有する筒袋体13と、筒袋体13における先端から中間部の内側に設けられ、筒袋体13内面に接する面に防水層が形成された、有底円筒状の高分子吸収体と、筒袋体13の後端部の外周面に挿入口12の径を調節可能に設けられた締め具14と、を備える。【選択図】図1
Description
本考案は、男性用尿吸収具に関するものである。
乳幼児用のし尿吸収具(いわゆるオムツ)は古くから広く普及している。一方、乳幼児に限らず、高齢者や障害者など排尿や排便を自己の意思で制御できない者もおり、それらの者の使用に適するように、乳幼児用のし尿吸収具が改良されて商品化されている。
更に、排尿や排便を自己の意思で制御できる者の中にも、その制御が不完全である者もあり、軽度の失禁(いわゆる尿漏れ)が発生することがある。
このような軽度の失禁に対しては、乳幼児用のし尿吸収具に類似した形態では過剰であり、使用感が悪く、また日常生活に支障をきたす場合がある。
また、成人の泌尿器の外形は男女差が大きく、男性の泌尿器の外形に特化した尿吸収具が求められており、例えば、特許文献1に示すような尿洩れ処理用パットが提案されている。
このような軽度の失禁に対しては、乳幼児用のし尿吸収具に類似した形態では過剰であり、使用感が悪く、また日常生活に支障をきたす場合がある。
また、成人の泌尿器の外形は男女差が大きく、男性の泌尿器の外形に特化した尿吸収具が求められており、例えば、特許文献1に示すような尿洩れ処理用パットが提案されている。
ところで、特許文献1に示された尿洩れ処理用パットは、防水膜層、吸収体、補強膜層が一体となった有底円筒状のパットからなり、そのパットの一端部に設けられた紐を結びつけることにより、陰茎に装着するものである。
この防水膜層、吸収体、補強膜層が一体となった有底円筒状のパットでは、径方向のサイズは紐によって調整可能に構成されている。
この防水膜層、吸収体、補強膜層が一体となった有底円筒状のパットでは、径方向のサイズは紐によって調整可能に構成されている。
しかしながら、防水膜層、吸収体、補強膜層は伸縮性がないために、使用者の陰茎の長さに対応したサイズの種々のパットを用意する必要があった。この場合、種々のパットを製造しなければならず、製造コストが嵩むという技術的課題があった。
一方、使用者が、陰茎の長さ以上のサイズのパットを使用することも考えられる。しかしながら、この場合、陰茎の長さ以上のサイズのパットを使用するため、亀頭部とパット先端部の間に隙間部が生じるために、使用感が悪く、また脱落する虞があるという技術的課題があった。
本考案は、前記した課題を解決するためになされたものであり、使用感が良く、また脱落を抑制することができる、男性の泌尿器の外形に特化した男性用尿吸収具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本考案に係る男性用尿吸収具は、先端が閉塞され、後端を陰茎の挿入口とする有底円筒状に形成された、伸縮性を有する筒袋体と、前記筒袋体における先端から中間部の内側に設けられ、筒袋体内面に接する面に防水層が形成された、有底円筒状の高分子吸収体と、前記筒袋体の後端部の外周面に前記挿入口の径を調節可能に設けられた締め具と、を備えることを特徴としている。
このように、本発明では、筒袋体が伸縮性を有し、筒袋体における先端から中間部の内側に高分子吸収体が設けられているため、陰茎の長さに対応して、筒袋体を伸縮させることができる。
その結果、使用者に対応する種々のパットを製造する必要もなく、Sサイズ,Mサイズ,Lサイズ等の規格化したサイズで対応することができ、製造コストの低減を図ることができる。
また亀頭部と高分子吸収体の先端部の間に不必要な隙間部が生じないために、使用者にとって使用感が良く、脱落も抑制することができる。
その結果、使用者に対応する種々のパットを製造する必要もなく、Sサイズ,Mサイズ,Lサイズ等の規格化したサイズで対応することができ、製造コストの低減を図ることができる。
また亀頭部と高分子吸収体の先端部の間に不必要な隙間部が生じないために、使用者にとって使用感が良く、脱落も抑制することができる。
ここで、前記筒袋体が、伸縮性を有する素材で形成されていることが望ましく、例えば、毛糸、合成繊維で形成されていることが好ましい。
前記毛糸は、伸縮性を有し、しかも空気の流通性、汗等の吸収性に優れるため、適している。尚、伸縮性を有する合成繊維を用いても良い。
前記毛糸は、伸縮性を有し、しかも空気の流通性、汗等の吸収性に優れるため、適している。尚、伸縮性を有する合成繊維を用いても良い。
また、前記筒袋体が、糸ゴムが設けられた不織布で形成されていても良い。
このように、筒袋体の素材自体が伸縮性を有していない場合であっても、糸ゴムにより、筒袋体に伸縮性を与えても良い。
このように、筒袋体の素材自体が伸縮性を有していない場合であっても、糸ゴムにより、筒袋体に伸縮性を与えても良い。
前記筒袋体が、糸ゴムが設けられた不織布で形成されている場合には、前記糸ゴムが、前記筒袋体の軸線に沿って前記筒袋体の先端部から後端部まで設けられ、かつ前記糸ゴムが前記筒袋体の周方向に複数設けられているのが好ましい。
このように構成することにより、前記筒袋体は縦方向に伸縮可能となり、使用者の陰茎の長さに対応して、筒袋体を伸縮させることができる。
このように構成することにより、前記筒袋体は縦方向に伸縮可能となり、使用者の陰茎の長さに対応して、筒袋体を伸縮させることができる。
更に、前記筒袋体の後端部において、糸ゴムが前記筒袋体の軸線と直交する方向に、複数設けられていることが望ましい。
このように構成されている場合には、使用者の陰茎の径に対応して、筒袋体を伸縮させることができるため、筒袋体の脱落をより防止することができる。
このように構成されている場合には、使用者の陰茎の径に対応して、筒袋体を伸縮させることができるため、筒袋体の脱落をより防止することができる。
また前記締め具は、面ファスナーであることが好ましい。
また、前記面ファスナー以外にも、線ファスナー、紐等の締め具を用いることができるが、特に、面ファスナーは着脱操作が容易に行えるため、好ましい。
また、前記面ファスナー以外にも、線ファスナー、紐等の締め具を用いることができるが、特に、面ファスナーは着脱操作が容易に行えるため、好ましい。
また、使用者の腰に巻き付けられるベルトと、前記ベルトに設けられた、前記筒袋体を固定するための筒袋体固定部と、を備え、前記筒袋体固定部には、前記筒袋体が挿通する開口部と、前記未使用の筒袋体を収納する収納部とが形成されていることが望ましい。
このように、前記筒袋体が開口部に挿通され、筒袋体の後端部の締め具が開口部の縁部に当たるため、筒袋体の脱落をより防止することができる。
このように、前記筒袋体が開口部に挿通され、筒袋体の後端部の締め具が開口部の縁部に当たるため、筒袋体の脱落をより防止することができる。
また、前記筒袋体固定部が前開き型の男性用下着の内側に配置され、前記男性用下着と一体型に形成されていることが望ましい。
本考案によれば、使用感が良く、また脱落を抑制することができる、男性の泌尿器の外形に特化した男性用尿吸収具を得ることができる。
以下、本考案の実施形態に係る男性用尿吸収具につき、図面に基づいて説明する。ただし、本考案の実施形態に係る男性用尿吸収具が以下で説明する実施形態に限定されるものではない。添付の図面は模式的なものであり、各要素の寸法や比率などが実際と異なる場合がある。
(第1実施形態)
図1は、本考案の第1実施形態に係る男性用尿吸収具の概略構成を示した図であって、図1(a)は男性用尿吸収具を示す概略構成図、(b)は男性用尿吸収具の先端部側から見た側面図である。また、図2は、図1(a)のA−A断面を示す図である。
図1は、本考案の第1実施形態に係る男性用尿吸収具の概略構成を示した図であって、図1(a)は男性用尿吸収具を示す概略構成図、(b)は男性用尿吸収具の先端部側から見た側面図である。また、図2は、図1(a)のA−A断面を示す図である。
図1に示すように、本考案の第1実施形態に係る男性用尿吸収具10aは筒袋体13を備えている。
前記筒袋体13は、先端11が閉塞され、後端を陰茎の挿入口12とした有底円筒状の形状を基本的な形状としている。
前記筒袋体13は、例えば、全長7〜15cmかつ直径2〜6cmであり、筒状素材の先端11を閉塞することで作製することができる。
前記筒袋体13は、先端11が閉塞され、後端を陰茎の挿入口12とした有底円筒状の形状を基本的な形状としている。
前記筒袋体13は、例えば、全長7〜15cmかつ直径2〜6cmであり、筒状素材の先端11を閉塞することで作製することができる。
この前記筒袋体13は不織布で形成されている。不織布としては、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル等からなる不織布を好適に用いることができる。
この不織布は伸縮性を有しないために、筒袋体13には糸ゴム13aが設けられている。このように、筒袋体13の素材自体が伸縮性を有していない場合であっても、糸ゴム13aを設けることにより、筒袋体13に縦方向(軸線方向)に伸縮性を与えることができる。
尚、この糸ゴム13aは、図2に示すように、重ね合わせられた不織布の間(積層された不織布間)に配置される。
この不織布は伸縮性を有しないために、筒袋体13には糸ゴム13aが設けられている。このように、筒袋体13の素材自体が伸縮性を有していない場合であっても、糸ゴム13aを設けることにより、筒袋体13に縦方向(軸線方向)に伸縮性を与えることができる。
尚、この糸ゴム13aは、図2に示すように、重ね合わせられた不織布の間(積層された不織布間)に配置される。
この糸ゴム13aは、図1(a)に示すように、筒袋体13の軸線に沿って筒袋体13の先端部から後端部まで設けられている。更に、糸ゴム13aは、筒袋体13の周方向に複数設けられている。図1(b)に示すように、この実施形態では6本の糸ゴム13aが配置されているが、本発明は、この本数に限定されるものではない。
このように糸ゴム13aを配置することにより、筒袋体13を縦方向に伸縮させることができ、使用者の陰茎の長さに対応させることができる。
このように糸ゴム13aを配置することにより、筒袋体13を縦方向に伸縮させることができ、使用者の陰茎の長さに対応させることができる。
更に、筒袋体13の後端部には、糸ゴム13bが筒袋体13の軸線と直交する方向に、複数設けられている。図1(a)では、3本の糸ゴム13bが配置されている場合を示している。
このように筒袋体13の後端部を周方向に巻回するように、糸ゴム13bを配置した場合には、使用者の陰茎の径に対応して、筒袋体13を径方向に伸縮させることができるため、筒袋体13の脱落をより防止することができる。
尚、この糸ゴム13bも、糸ゴム13aと同様に、重ね合わせられた不織布の間(積層された不織布間)に配置される。また、前記糸ゴム13bの本数は、糸ゴムの強さに応じて適宜選定される。
このように筒袋体13の後端部を周方向に巻回するように、糸ゴム13bを配置した場合には、使用者の陰茎の径に対応して、筒袋体13を径方向に伸縮させることができるため、筒袋体13の脱落をより防止することができる。
尚、この糸ゴム13bも、糸ゴム13aと同様に、重ね合わせられた不織布の間(積層された不織布間)に配置される。また、前記糸ゴム13bの本数は、糸ゴムの強さに応じて適宜選定される。
また、筒袋体13の後端(挿入口12)から略中間部の範囲にスリット13cが設けられている。このスリット13cは、挿入口12をより広く開くためのものである。
更に、前記筒袋体13の後端部の外周面には、締め具として面ファスナー14が設けられ、挿入口12の径を調節可能に構成されている。この面ファスナー14は、例えば、フック状に起毛された面14aとループ状に密集して起毛された面14bとを自在に貼り付けたり、剥がしたりすることができる(着脱できる)、一般的に流通されているものを用いることができる。
更に、前記筒袋体13の後端部の外周面には、締め具として面ファスナー14が設けられ、挿入口12の径を調節可能に構成されている。この面ファスナー14は、例えば、フック状に起毛された面14aとループ状に密集して起毛された面14bとを自在に貼り付けたり、剥がしたりすることができる(着脱できる)、一般的に流通されているものを用いることができる。
この一対の面ファスナー14は、前記スリット13cを跨いで架け渡すように対となって筒袋体13に設けられている。
したがって、スリット13cによって挿入口12を拡げ、使用者の陰茎を挿入後、一対の面ファスナー14を貼り付けることにより、筒袋体13を確実に装着することができる。
したがって、スリット13cによって挿入口12を拡げ、使用者の陰茎を挿入後、一対の面ファスナー14を貼り付けることにより、筒袋体13を確実に装着することができる。
このように、締め具としての面ファスナー14は、伸縮性を有する筒袋体13と相まって、使用者の不快感を抑制しながら、筒袋体13の脱落を防止できる。
また、面ファスナー14は、貼り剥がし(着脱)が容易なため、男性用尿吸収具10aの装着脱を容易に行うことができる。
また、面ファスナー14は、貼り剥がし(着脱)が容易なため、男性用尿吸収具10aの装着脱を容易に行うことができる。
また、前記筒袋体13における先端11側の内側には、高分子吸収体15が設けられている。高分子吸収体15を設ける範囲は、例えば先端11から3〜7cmの範囲とすることが好ましい。
即ち、高分子吸収体15は、例えば、全長7〜15cmに形成された筒袋体13の先端から略中間の位置(中間部)の範囲に設けられ、略中間の位置(中間部)から後端部の範囲には、高分子吸収体15は設けられていない。
このように、先端11から略中間の位置(中間部)の範囲には、高分子吸収体15が存在するため、使用者の陰茎の長さに対応して筒袋体が伸縮しても、洩れた尿を確実に吸収することができる。
一方、略中間の位置(中間部)から後端部の範囲には、高分子吸収体15は設けられていないため、前記筒袋体13を前記締め具(面ファスナー14)によって、使用者の陰茎に確実に装着することができる。
即ち、高分子吸収体15は、例えば、全長7〜15cmに形成された筒袋体13の先端から略中間の位置(中間部)の範囲に設けられ、略中間の位置(中間部)から後端部の範囲には、高分子吸収体15は設けられていない。
このように、先端11から略中間の位置(中間部)の範囲には、高分子吸収体15が存在するため、使用者の陰茎の長さに対応して筒袋体が伸縮しても、洩れた尿を確実に吸収することができる。
一方、略中間の位置(中間部)から後端部の範囲には、高分子吸収体15は設けられていないため、前記筒袋体13を前記締め具(面ファスナー14)によって、使用者の陰茎に確実に装着することができる。
ここで、用いる高分子吸収体15としては、例えばポリアクリル酸ナトリウムなど、高吸収性高分子(SAP)として知られているポリマーを用いることができる。
尚、高分子吸収体15の中に消臭剤、あるいは抗菌剤等を含有させることが好ましい。
尚、高分子吸収体15の中に消臭剤、あるいは抗菌剤等を含有させることが好ましい。
また、図2に示されるように、高分子吸収体15は、防水層16を介して筒袋体13の内側面に設けられている。即ち、男性用尿吸収具10aは、筒袋体13の内面に接する面側に、防水層16が形成された有底円筒状の高分子吸収体15を備えている。
これにより、高分子吸収体15を透過してしまう尿が、筒袋体13の外部に洩出することを防止できる。
前記防水層16としては、尿を透過させない素材であれば、素材を限定するものではないが、例えばポリオレフィンシートを用いることができる。
また、陰茎と接する、高分子吸収体15の表面(図2における高分子吸収体15の上面)をメッシュ状のシートで覆えば、使用者の装着感が向上するのでより好ましい。
これにより、高分子吸収体15を透過してしまう尿が、筒袋体13の外部に洩出することを防止できる。
前記防水層16としては、尿を透過させない素材であれば、素材を限定するものではないが、例えばポリオレフィンシートを用いることができる。
また、陰茎と接する、高分子吸収体15の表面(図2における高分子吸収体15の上面)をメッシュ状のシートで覆えば、使用者の装着感が向上するのでより好ましい。
ここで、前記高分子吸収体15の層は、例えば2〜6mmの厚さとすることができる。この高分子吸収体15の層の厚さが6mmを越えると使用感が悪く、一方、厚さが2mm未満の場合には、洩れた尿を確実に吸収することができず、好ましくない。
したがって、上記したように、高分子吸収体15の層の厚さは、2〜6mmが好ましい。
したがって、上記したように、高分子吸収体15の層の厚さは、2〜6mmが好ましい。
(第2実施形態)
図3は、本考案の第2実施形態に係る男性用尿吸収具の概略構成を示した図である。なお、第2実施形態に係る男性用尿吸収具は、第1実施形態と共通する構成が多いため、同一の構成については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図3は、本考案の第2実施形態に係る男性用尿吸収具の概略構成を示した図である。なお、第2実施形態に係る男性用尿吸収具は、第1実施形態と共通する構成が多いため、同一の構成については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
前記第1実施形態では、筒袋体13を不織布と糸ゴムで形成した場合を示したが、この第2実施形態にかかる男性用尿吸収具10bは、筒袋体13を、伸縮性を有する繊維で形成した点に特徴がある。この伸縮性を有する繊維としては、例えば、毛糸などの天然素材やポリウレタン等の合成繊維を用いることができる。
このように、筒袋体13は伸縮性を有する繊維で形成されている場合には、第1実施形態のような糸ゴムを用いる必要はない。
尚、伸縮性を有する繊維の選択に際し、伸縮性のみならず、むれ防止の観点から空気流通性に優れた素材を選択するのが望ましく、更に汗、洩れた尿等の水分を吸収できる吸水性に優れた素材であることがより好ましい。
このように、筒袋体13は伸縮性を有する繊維で形成されている場合には、第1実施形態のような糸ゴムを用いる必要はない。
尚、伸縮性を有する繊維の選択に際し、伸縮性のみならず、むれ防止の観点から空気流通性に優れた素材を選択するのが望ましく、更に汗、洩れた尿等の水分を吸収できる吸水性に優れた素材であることがより好ましい。
(第3実施形態)
図4は、本考案の第3実施形態に係る男性用尿吸収具の概略構成を示した図である。なお、第3実施形態に係る男性用尿吸収具は、第1実施形態と共通する構成が多いため、同一の構成については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図4は、本考案の第3実施形態に係る男性用尿吸収具の概略構成を示した図である。なお、第3実施形態に係る男性用尿吸収具は、第1実施形態と共通する構成が多いため、同一の構成については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
前記第1実施形態では、締め具として面ファスナー14を用いた場合を示したが、この第3の実施形態に係る男性用尿吸収具10cでは、図4に示すように、筒袋体13の略中間部から後端部の範囲の外周面に、挿入口12に設けられた切り込みを開閉し得るように、締め具としての線ファスナー17が設けられている点に特徴がある。
この線ファスナー17は、務歯17aと呼ばれる歯を一対の基材上に並べて構成したもので、当該一対の務歯17aの列の間でスライダー17bを動かすことで、務歯17a同士を咬み合わせる一般的なものを用いることができる。
この線ファスナー17は、務歯17aと呼ばれる歯を一対の基材上に並べて構成したもので、当該一対の務歯17aの列の間でスライダー17bを動かすことで、務歯17a同士を咬み合わせる一般的なものを用いることができる。
この構成によっても、伸縮性を有する筒袋体13と相まって、使用者の不快感を抑えながら、筒袋体13の脱落を防止することができる。
特に、この実施形態で用いられる筒袋体13にあっては、筒袋体13の長さ方向の伸縮性のみならず、筒袋体13の径方向の伸縮性を有する必要がある。この筒袋体13が径方向の伸縮性も有することにより、男性用尿吸収具10bは、確実に保持され、脱落を防止することができる。
(第4実施形態)
図5は、本考案の第4実施形態に係る男性用尿吸収具の概略構成を示した図である。なお、第4実施形態に係る男性用尿吸収具10dは、第1実施形態と共通する構成が多いため、同一の構成については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図5は、本考案の第4実施形態に係る男性用尿吸収具の概略構成を示した図である。なお、第4実施形態に係る男性用尿吸収具10dは、第1実施形態と共通する構成が多いため、同一の構成については同一の符号を付すことにより説明を省略する。
前記第1実施形態では、締め具として面ファスナー14を用いた場合を示したが、この第4の実施形態に係る男性用尿吸収具10dでは、図5に示すように、筒袋体13の後端部の外周面に、締め具としての紐18が設けられている点に特徴がある。
前記紐18は、挿入口12に設けられたスリット13c(筒袋体の後端から略中間部の範囲に設けられた切り込み)を跨いで架け渡すように対となって設けられており、この紐18を結ぶことによって、挿入口12の径を調整するように構成されている。
前記紐18は、挿入口12に設けられたスリット13c(筒袋体の後端から略中間部の範囲に設けられた切り込み)を跨いで架け渡すように対となって設けられており、この紐18を結ぶことによって、挿入口12の径を調整するように構成されている。
この構成によっても、伸縮性を有する筒袋体13と相まって、使用者の不快感を抑制しつつ、筒袋体13の脱落を防止することができる。
しかしながら、筒袋体13を、紐18を結ぶことによって陰茎に装着する場合には、着脱に時間がかかり、あまり好ましくない。より短時間で装着を実行するには、前記第1実施形態乃至第3実施形態が好ましい。
しかしながら、筒袋体13を、紐18を結ぶことによって陰茎に装着する場合には、着脱に時間がかかり、あまり好ましくない。より短時間で装着を実行するには、前記第1実施形態乃至第3実施形態が好ましい。
(第5実施形態)
この第5実施形態は、筒袋体13を固定するための筒袋体固定部20を備える男性用尿吸収具10Aである点に特徴を有する。したがって、図6に示す第5実施形態に係る男性用尿吸収具10Aは、前記した第1実施形態乃至第4実施形態のいずれの男性用尿吸収具10a〜10d(筒袋体13)にも適用することができる。
この第5実施形態は、筒袋体13を固定するための筒袋体固定部20を備える男性用尿吸収具10Aである点に特徴を有する。したがって、図6に示す第5実施形態に係る男性用尿吸収具10Aは、前記した第1実施形態乃至第4実施形態のいずれの男性用尿吸収具10a〜10d(筒袋体13)にも適用することができる。
図6に示すように、第5実施形態に係る男性用尿吸収具10Aの筒袋体13は、男性用尿吸収具10a〜10dと同様な構成を有している。即ち、詳細には図示しないが、先端11が閉塞され、後端を陰茎の挿入口12とする筒袋体13を有し、筒袋体13における先端11側の内側には、防水層16を介して高分子吸収体15が設けられている。
また、筒袋体13の後端部の外周面には、挿入口12の径を調節可能に設けられた締め具(図中では面ファスナー14)が備えられている。この締め具によって、筒袋体13は使用者の陰茎に固定される(装着される)。尚、締め具については、第1乃至第4実施形態に示された締め具を用いることができる。
また、筒袋体13の後端部の外周面には、挿入口12の径を調節可能に設けられた締め具(図中では面ファスナー14)が備えられている。この締め具によって、筒袋体13は使用者の陰茎に固定される(装着される)。尚、締め具については、第1乃至第4実施形態に示された締め具を用いることができる。
この実施形態では、ベルト19を備えている。このベルト19は、図6に示されるように、装着時に使用者Pの腰に巻き付けて、筒袋体13が脱落するのを防止するためのものである。
具体的には、男性用尿吸収具10Aは、使用者Pの腰に巻き付けられるベルト19と、前記ベルト19に設けられた、前記筒袋体13を固定するための筒袋体固定部20を備えている。
具体的には、男性用尿吸収具10Aは、使用者Pの腰に巻き付けられるベルト19と、前記ベルト19に設けられた、前記筒袋体13を固定するための筒袋体固定部20を備えている。
この筒袋体固定部20の上端は、図6(a)に示すように、ベルト19に縫い付けられ、他端は自由端とされる。尚、筒袋体固定部20の他端を、使用者Pの股を通して使用者P背面側のベルト19に縫い付けても良い。
また、この筒袋体固定部20には、前記筒袋体13が挿通する開口部21と、前記未使用の筒袋体を収納する収納部22とが形成されている。
この収納部22は袋状(ポケット状)に形成され、図示しないが、この収納部2の上端部には、面ファスナー、あるいは線ファスナーが設けられ、上端部の開口を閉じられるように構成しても良い。
また、前記開口部21には、外側に延設されたスリット21aが形成され、径の異なる筒袋体13が挿通可能に構成されている。この開口部21を挿通した筒袋体13は、締め具が開口部21の縁部(使用者側の縁部)に当たり、脱落が防止される。
この収納部22は袋状(ポケット状)に形成され、図示しないが、この収納部2の上端部には、面ファスナー、あるいは線ファスナーが設けられ、上端部の開口を閉じられるように構成しても良い。
また、前記開口部21には、外側に延設されたスリット21aが形成され、径の異なる筒袋体13が挿通可能に構成されている。この開口部21を挿通した筒袋体13は、締め具が開口部21の縁部(使用者側の縁部)に当たり、脱落が防止される。
また、収納部22は、未使用の筒袋体を収納する収納部22aと,使用済の筒袋体を収納する収納部22bを備えている。
この収納部22は筒袋体固定部20の上部に設けられると共に、上方が開口した袋状に形成されている。この収納部22は上方が開口した袋状に形成されているため、使用者Pは筒袋体の収納,取り出しを容易に行うことができる。
この収納部22は筒袋体固定部20の上部に設けられると共に、上方が開口した袋状に形成されている。この収納部22は上方が開口した袋状に形成されているため、使用者Pは筒袋体の収納,取り出しを容易に行うことができる。
この第5実施形態に係る男性用尿吸収具10Aにあっては、締め具によって筒袋体13は使用者の陰茎に固定され(装着され)、更に筒袋体固定部20によって、筒袋体13を固定するため、脱落をより防止することができる。
(第6実施形態)
図7は、本考案の第6実施形態に係る男性用尿吸収具の概略構成を示した図である。
図7は、本考案の第6実施形態に係る男性用尿吸収具の概略構成を示した図である。
この男性用尿吸収具10Bは、前記した第5実施形態の筒袋体固定部20を前開き型の男性用下着の内側に配置し、前記男性用下着と一体に形成した点に特徴がある。したがって、図7に示す第6実施形態に係る男性用尿吸収具10Bは、前記した第1実施形態乃至第4実施形態のいずれの男性用尿吸収具10a〜10d(筒袋体13)にも適用することができる。
この男性用尿吸収具10Bの筒袋体固定部20の上端は、前開き型の男性用下着30のベルトに縫い付けられ、他端は自由端とされ、男性用下着の内側に配置され、男性用下着と一体になされる。あるいは筒袋体固定部20の前記他端を、前記男性用下着30の股下部Mに縫い付けてもよい。
このように構成することにより、この男性用尿吸収具10Bは、前開き型の男性用下着30と一体型になすことができる。しかも、男性用下着によって筒袋体の脱落をより防止することができる。
このように構成することにより、この男性用尿吸収具10Bは、前開き型の男性用下着30と一体型になすことができる。しかも、男性用下着によって筒袋体の脱落をより防止することができる。
上記したように、第1実施形態乃至第4実施形態のいずれの男性用尿吸収具10a〜10d(筒袋体13)も単独で使用することができる。
また、第1実施形態乃至第4実施形態のいずれの男性用尿吸収具10a〜10d(筒袋体13)と、第5実施形態の男性用尿吸収具10A、第6実施形態の男性用尿吸収具10Bのいずれかを組み合わせて使用しても良い。
このように、第1実施形態乃至第4実施形態のいずれの男性用尿吸収具10a〜10d(筒袋体13)を使用する際、男性用尿吸収具10A、男性用尿吸収具10Bのいずれかを併せて用いた場合には、筒袋体の脱落をより防止でき、好ましい。
また、第1実施形態乃至第4実施形態のいずれの男性用尿吸収具10a〜10d(筒袋体13)と、第5実施形態の男性用尿吸収具10A、第6実施形態の男性用尿吸収具10Bのいずれかを組み合わせて使用しても良い。
このように、第1実施形態乃至第4実施形態のいずれの男性用尿吸収具10a〜10d(筒袋体13)を使用する際、男性用尿吸収具10A、男性用尿吸収具10Bのいずれかを併せて用いた場合には、筒袋体の脱落をより防止でき、好ましい。
10a,10b,10c,10d,10A,10B 男性用尿吸収具
11 先端
12 開口部
13 筒袋体
14 面ファスナー(締め具)
15 高分子吸収体
16 防水層
17 線ファスナー(締め具)
18 紐(締め具)
19 ベルト
20 筒袋体固定部
21 開口部
21a スリット
22 収納部
30 前開き型の男性用下着
11 先端
12 開口部
13 筒袋体
14 面ファスナー(締め具)
15 高分子吸収体
16 防水層
17 線ファスナー(締め具)
18 紐(締め具)
19 ベルト
20 筒袋体固定部
21 開口部
21a スリット
22 収納部
30 前開き型の男性用下着
Claims (8)
- 先端が閉塞され、後端を陰茎の挿入口とする有底円筒状に形成された、伸縮性を有する筒袋体と、
前記筒袋体における先端から中間部の内側に設けられ、筒袋体内面に接する面に防水層が形成された、有底円筒状の高分子吸収体と、
前記筒袋体の後端部の外周面に前記挿入口の径を調節可能に設けられた締め具と、
を備えることを特徴とする男性用尿吸収具。 - 前記筒袋体が、伸縮性を有する素材で形成されていることを特徴とする請求項1記載の男性用尿吸収具。
- 前記筒袋体が、糸ゴムが設けられた不織布で形成されていることを特徴とする請求項1記載の男性用尿吸収具。
- 前記糸ゴムが、前記筒袋体の軸線に沿って前記筒袋体の先端部から後端部まで設けられ、かつ前記糸ゴムが前記筒袋体の周方向に複数設けられていることを特徴とする請求項3記載の男性用尿吸収具。
- 更に、前記筒袋体の後端部において、糸ゴムが前記筒袋体の軸線と直交する方向に、複数設けられていることを特徴とする請求項4記載の男性用尿吸収具。
- 前記締め具は、面ファスナーであることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の男性用尿吸収具。
- 使用者の腰に巻き付けられるベルトと、
前記ベルトに設けられた、前記筒袋体を固定するための筒袋体固定部と、
を備え、
前記筒袋体固定部には、前記筒袋体が挿通する開口部と、前記未使用の筒袋体を収納する収納部とが形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の男性用尿吸収具。 - 前記筒袋体固定部が前開き型の男性用下着の内側に配置され、前記男性用下着と一体型に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の男性用尿吸収具。
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