JP3216154U - ハンガー用フック保持具及び物干し装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハンガーの回転を抑制しつつハンガーの脱落を抑制するハンガー用フック保持具及び物干し装置を提供する。【解決手段】フック保持具90は、物干し部材24に着脱可能に固定される固定部92と、固定部の上側に設けられ、前後方向に貫通し上側に開放された保持溝96を備える。保持溝の側面96Bの上部は、規制面96B2として構成され、規制面は、傾斜面96B1の上端から上側へ延出されており、水平方向に沿った基準線SLに対する規制面の傾斜角度A1が、基準線に対する傾斜面の傾斜角度A2よりも大きい。保持溝の傾斜面に沿って上昇するハンガーのフックHKが傾斜面よりも上側へ変位しようとすると、フックが、傾斜角の大きい規制面に当接し、フックの上方側への変位を抑制できる。その結果、ハンガーが保持溝内から脱落することを抑制できる。【選択図】図1
Description
本考案は、ハンガー用フック保持具及び物干し装置に関する。
下記特許文献1に記載の物干し補助具(ハンガー用フック保持具)は、物干し部材が差し込まれる差込口(固定部)と、ハンガーのフックが掛けられる溝部を有するハンガー吊り下げ部(保持部)と、を含んで構成されている。また、ハンガー吊り下げ部の溝部の側面は、一対の傾斜面によって構成されており、一対の傾斜面にハンガーのフックが掛けられる。これにより、平面視で、フック(ハンガー)が回転することを抑制できる。
ところで、物干し方法の一例として、送風機を用いて洗濯物に空気流をあてることで、洗濯物の乾燥時間の一層の短縮化を図ることができる。また、この場合には、送風機によって発生する空気流の流速を比較的速くすることで、洗濯物に対する乾燥効率を上げることができる。
しかしながら、洗濯物にあてる空気流の流速を速くすると、ハンガーに生じる回転力が大きくなり、洗濯物が振れて、ハンガーのフックが、ハンガー吊り下げ部の溝部の傾斜面に沿って上側へ変位する。このため、ハンガー(フック)が物干し補助具から脱落する虞がある。
本考案は、上記事実を考慮して、ハンガーの回転を抑制しつつハンガーの脱落を抑制することができるハンガー用フック保持具及び物干し装置を提供することを目的とする。
形態1:本考案の1又はそれ以上の実施形態は、物干し装置における物干し部材に着脱可能に固定される固定部と、前記固定部の上側に設けられ、前後方向に貫通され且つ上側へ開放された溝部を有し、前記溝部に掛けられたハンガーのフックを保持する保持部と、を備え、前記溝部の側面が、前記側面の下部を構成すると共に、正面視で上側へ向かうに従い前記溝部の幅方向外側へ傾斜された左右一対の第1側面と、前記第1側面の上端から上側へ延出され、前記側面の上部を構成する左右一対の第2側面と、を含んで構成されているハンガー用フック保持具である。
形態2:本考案の1又はそれ以上の実施形態は、上下方向における前記第2側面の高さ寸法が、上下方向における前記第1側面の高さ寸法よりも小さく設定されているハンガー用フック保持具である。
形態3:本考案の1又はそれ以上の実施形態は、前記固定部は、前後方向において前記物干し部材を挟持する前後一対のアーム部と、前記アーム部の先端部に設けられた差込ガイド部と、を含んで構成されており、前記差込ガイド部は、幅方向に延在された円柱状に形成されており、前記差込ガイド部の直径寸法が前記アーム部の先端部における厚み寸法よりも大きく設定されているハンガー用フック保持具である。
形態4:本考案の1又はそれ以上の実施形態は、左右方向に延在された第1の物干し部材と、前記第1の物干し部材よりも下側に配置され、平面視で前後方向に延在する複数の物干しバーを有する下側物干し部と、前記第1の物干し部材及び前記下側物干し部よりも後側で且つ上下方向において前記第1の物干し部材及び前記下側物干し部の間に配置され、左右方向に延在された第2の物干し部材と、前記第1の物干し部材及び前記第2の物干し部材に着脱可能に固定された上記構成に記載のハンガー用フック保持具と、を備えた物干し装置である。
形態5:本考案の1又はそれ以上の実施形態は、上端部が前記第1の物干し部材として構成された第1フレームと、上端部が前記第2の物干し部材として構成された第2フレームと、前記第1フレーム及び前記第2フレームを側面視でX字形状に展開可能に連結する連結具と、を備え、前記下側物干し部が、前記連結具よりも下側の位置において、前記第2フレームに設けられている物干し装置である。
形態6:本考案の1又はそれ以上の実施形態は、前記第1フレーム及び前記第2フレームは、左右一対の脚柱と、一対の前記脚柱の下端部に固定された左右一対の下側固定具と、一対の前記下側固定具に架け渡された連結柱と、を含んで構成されており、前記下側固定具は、前記脚柱の下端部及び前記連結柱を固定する固定具本体と、前記固定具本体に回転可能に設けられ、回転操作されることで前記脚柱に圧接して前記下側固定具を前記脚柱に固定するバックルと、を有している物干し装置である。
形態7:本考案の1又はそれ以上の実施形態は、前記固定具本体には、前記第1フレーム及び前記第2フレームを支持するキャスターが設けられている物干し装置である。
本考案の1又はそれ以上の実施形態によれば、ハンガーの回転を抑制しつつハンガーの脱落を抑制することができる。
以下、図面を用いて、本実施の形態に係るハンガー用フック保持具90(以下、単に「フック保持具90」という)が適用された物干し装置10について説明し、次いで、フック保持具90について説明する。なお、図面において適宜示される矢印UP,矢印FR,矢印RHは、それぞれ物干し装置10の上側、前側、右側(幅方向一方側)を示している。また、物干し装置10の上側、前側、右側とフック保持具90の上側、前側、右側とが、それぞれ一致している。そして、以下の説明において、上下、前後、左右の方向を示して説明するときには、特に断りのない限り、物干し装置10の上下方向、前後方向、左右方向を示すものとする。
(物干し装置の全体構成について)
図2及び図3に示されるように、物干し装置10は、主として室内用の物干し装置として構成されている。この物干し装置10は、略矩形枠状の第1フレーム20及び第2フレーム50と、第1フレーム20及び第2フレーム50を相対回転可能に連結する左右一対の連結具60と、を含んで構成されている。そして、物干し装置10は、第1フレーム20及び第2フレーム50を折り畳んだ折畳状態から、側面視でX字形状を成す展開状態へ展開可能に構成されている。さらに、物干し装置10は、下側物干し部70を有している。以下、物干し装置10の各構成について説明する。
なお、以下の説明では、便宜上、展開状態の物干し装置10として説明する。
図2及び図3に示されるように、物干し装置10は、主として室内用の物干し装置として構成されている。この物干し装置10は、略矩形枠状の第1フレーム20及び第2フレーム50と、第1フレーム20及び第2フレーム50を相対回転可能に連結する左右一対の連結具60と、を含んで構成されている。そして、物干し装置10は、第1フレーム20及び第2フレーム50を折り畳んだ折畳状態から、側面視でX字形状を成す展開状態へ展開可能に構成されている。さらに、物干し装置10は、下側物干し部70を有している。以下、物干し装置10の各構成について説明する。
なお、以下の説明では、便宜上、展開状態の物干し装置10として説明する。
(第1フレームについて)
図2及び図3に示されるように、第1フレーム20は、略矩形枠状に形成されている。具体的には、第1フレーム20は、第1フレーム20の幅方向両端部を構成する左右一対の「脚柱」としての第1脚柱22と、第1フレーム20の上端部を構成する「第1の物干し部材」としての第1物干し柱24と、第1フレーム20の下端部を構成する「連結柱」としての第1補強柱26と、を含んで構成されている。そして、左右一対の第1脚柱22の上端部と第1物干し柱24の長手方向両端部とが、左右一対の上側固定具30によって連結されている。また、左右一対の第1脚柱22の下端部と第1補強柱26の長手方向両端部とが、左右一対の下側固定具40によって連結されている。そして、物干し装置10の展開状態では、第1フレーム20が、側面視で、上側へ向かうに従い前側へ傾斜して配置されている。
図2及び図3に示されるように、第1フレーム20は、略矩形枠状に形成されている。具体的には、第1フレーム20は、第1フレーム20の幅方向両端部を構成する左右一対の「脚柱」としての第1脚柱22と、第1フレーム20の上端部を構成する「第1の物干し部材」としての第1物干し柱24と、第1フレーム20の下端部を構成する「連結柱」としての第1補強柱26と、を含んで構成されている。そして、左右一対の第1脚柱22の上端部と第1物干し柱24の長手方向両端部とが、左右一対の上側固定具30によって連結されている。また、左右一対の第1脚柱22の下端部と第1補強柱26の長手方向両端部とが、左右一対の下側固定具40によって連結されている。そして、物干し装置10の展開状態では、第1フレーム20が、側面視で、上側へ向かうに従い前側へ傾斜して配置されている。
<第1脚柱について>
第1脚柱22は、中空の円形パイプ状に形成されて、上下に2分割されている。すなわち、第1脚柱22は、第1脚柱22の上側部分を構成する第1上側脚柱22Uと、第1脚柱22の下側部分を構成する第1下側脚柱22Lと、を含んで構成されている。また、第1上側脚柱22Uの長手方向の長さが、第1下側脚柱22Lの長手方向の長さよりも長く設定されている。そして、第1上側脚柱22Uの下端部と第1下側脚柱22Lの上端部とが、後述する連結具60によって連結されている。
第1脚柱22は、中空の円形パイプ状に形成されて、上下に2分割されている。すなわち、第1脚柱22は、第1脚柱22の上側部分を構成する第1上側脚柱22Uと、第1脚柱22の下側部分を構成する第1下側脚柱22Lと、を含んで構成されている。また、第1上側脚柱22Uの長手方向の長さが、第1下側脚柱22Lの長手方向の長さよりも長く設定されている。そして、第1上側脚柱22Uの下端部と第1下側脚柱22Lの上端部とが、後述する連結具60によって連結されている。
<上側固定具について>
左右一対の上側固定具30は、物干し装置10の幅方向において左右対称に構成されている。このため、以下、左側の上側固定具30について説明し、右側の上側固定具30についての説明は省略する。
左右一対の上側固定具30は、物干し装置10の幅方向において左右対称に構成されている。このため、以下、左側の上側固定具30について説明し、右側の上側固定具30についての説明は省略する。
図4に示されるように、上側固定具30は、固定具本体32と、バックル34と、を含んで構成されている。
固定具本体32は、円筒状の第1固定筒部32Aを有しており、第1固定筒部32Aは、第1脚柱22(図4では、不図示)と同軸上に配置されている。また、固定具本体32は、右側(第1フレーム20の幅方向内側)へ開放された略有底円筒状の第2固定筒部32Bを有しており、第1固定筒部32Aの内部と第2固定筒部32Bの内部とが連通された状態で、第1固定筒部32Aの上端部が第2固定筒部32Bの長手方向中間部に接続されている。そして、第1固定筒部32Aの内部に、第1脚柱22(第1上側脚柱22U)の上端部が下側から挿入されている(図2及び図3参照)。
固定具本体32は、円筒状の第1固定筒部32Aを有しており、第1固定筒部32Aは、第1脚柱22(図4では、不図示)と同軸上に配置されている。また、固定具本体32は、右側(第1フレーム20の幅方向内側)へ開放された略有底円筒状の第2固定筒部32Bを有しており、第1固定筒部32Aの内部と第2固定筒部32Bの内部とが連通された状態で、第1固定筒部32Aの上端部が第2固定筒部32Bの長手方向中間部に接続されている。そして、第1固定筒部32Aの内部に、第1脚柱22(第1上側脚柱22U)の上端部が下側から挿入されている(図2及び図3参照)。
第1固定筒部32Aの外周部には、一対のヒンジ部32Cが一体に形成されている。一対のヒンジ部32Cは、第1固定筒部32Aの軸方向に離間して配置されると共に、第1固定筒部32Aから右側へ突出されている。また、第1固定筒部32Aの外周部には、一対のヒンジ部32Cの間の位置において、連通孔32Dが貫通形成されており、連通孔32Dは、第1固定筒部32Aの軸方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。
バックル34は、略矩形板状に形成され、第1固定筒部32Aの外側において、第1固定筒部32Aの周方向に沿うように湾曲している。このバックル34の基端側の部分には、支持部34Aが形成されており、支持部34Aには、支持孔34Bが貫通形成されている。そして、支持部34Aが、第1固定筒部32Aにおける一対のヒンジ部32Cの間に配置され、一対のヒンジ部32Cに架け渡されたヒンジピン(図示省略)が支持孔34B内に挿入されて、支持部34Aがヒンジ部32Cに回転可能に支持されている。また、バックル34の基端部には、圧接部34Cが形成されており、圧接部34Cは、第1固定筒部32Aの連通孔32Dから第1固定筒部32Aの内部に配置されている。そして、バックル34を第1固定筒部32A側へ回転させることで、圧接部34Cが第1脚柱22の上端部に圧接して、第1脚柱22が固定具本体32に固定されている。
<第1物干し柱について>
図2及び図3に示されるように、第1物干し柱24は、左右方向を軸方向とする中空の円形パイプ状に形成されている。そして、第1物干し柱24の長手方向両端部が、上側固定具30における第2固定筒部32B内に嵌入されている。これにより、第1物干し柱24が、上側固定具30によって第1脚柱22に連結されている。そして、第1物干し柱24が、洗濯物を物干しする部位として構成されている。
図2及び図3に示されるように、第1物干し柱24は、左右方向を軸方向とする中空の円形パイプ状に形成されている。そして、第1物干し柱24の長手方向両端部が、上側固定具30における第2固定筒部32B内に嵌入されている。これにより、第1物干し柱24が、上側固定具30によって第1脚柱22に連結されている。そして、第1物干し柱24が、洗濯物を物干しする部位として構成されている。
<下側固定具について>
左右一対の下側固定具40は、物干し装置10の幅方向において左右対称に構成されている。このため、以下、左側の下側固定具40について説明し、右側の下側固定具40についての説明は省略する。
左右一対の下側固定具40は、物干し装置10の幅方向において左右対称に構成されている。このため、以下、左側の下側固定具40について説明し、右側の下側固定具40についての説明は省略する。
図5に示されるように、下側固定具40は、固定具本体42と、バックル44と、を含んで構成されている。
固定具本体42は、円筒状の第1固定筒部42Aを有しており、第1固定筒部42Aは、第1脚柱22(図5では、不図示)と同軸上に配置されている。また、第1固定筒部42Aでは、第1固定筒部42Aの下部が上下方向に延在するように、第1固定筒部42Aの長手方向中間部が、第1フレーム20の傾斜角度に対応して、屈曲されている。そして、第1固定筒部42Aにおける上部の内部に、第1脚柱22(第1下側脚柱22L)の下端部が上側から挿入されている(図2及び図3参照)。
固定具本体42は、円筒状の第1固定筒部42Aを有しており、第1固定筒部42Aは、第1脚柱22(図5では、不図示)と同軸上に配置されている。また、第1固定筒部42Aでは、第1固定筒部42Aの下部が上下方向に延在するように、第1固定筒部42Aの長手方向中間部が、第1フレーム20の傾斜角度に対応して、屈曲されている。そして、第1固定筒部42Aにおける上部の内部に、第1脚柱22(第1下側脚柱22L)の下端部が上側から挿入されている(図2及び図3参照)。
また、固定具本体42は、後述する第1補強柱26を固定するための第2固定筒部42Bを有している。第2固定筒部42Bは、左右方向を軸方向とする円筒状に形成されると共に、第1固定筒部42Aの下部から右側へ延出されている。
第1固定筒部42Aにおける上部の外周部には、一対のヒンジ部42Cが一体に形成されている。ヒンジ部42Cは、第1固定筒部42Aの上部の軸方向において離間して配置されると共に、第1固定筒部42Aから右側へ突出されている。また、第1固定筒部42Aの外周部には、一対のヒンジ部42Cの間の位置において、連通孔42Dが貫通形成されており、連通孔42Dは、第1固定筒部42Aの上部の軸方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。
また、図示は省略するが、第1固定筒部42Aにおける下部の内部には、キャスター46の連結軸46Aが組付けられる組付部が形成されている。そして、キャスター46が、第1固定筒部42Aの下端部に組付けられて、固定具本体42の下側に配置されている。
バックル44は、第1固定筒部42Aの上部の外側に配置されると共に、上側固定具30のバックル34と同様に構成されている。すなわち、バックル44は、略矩形板状に形成されて、第1固定筒部42Aの周方向に沿うように湾曲している。バックル44の基端側の部分には、支持部44Aが形成されており、支持部44Aには、支持孔44Bが貫通形成されている。そして、支持部44Aが、第1固定筒部42Aにおける一対のヒンジ部42Cの間に配置され、一対のヒンジ部42Cに架け渡されたヒンジピン(図示省略)が支持孔44B内に挿入されて、支持部44Aがヒンジ部42Cに回転可能に支持されている。また、バックル44の基端部には、圧接部44Cが形成されており、圧接部44Cは、第1固定筒部42Aの連通孔42Dから第1固定筒部42Aの内部に配置されている。そして、バックル44を第1固定筒部42A側へ回転させることで、圧接部44Cが第1脚柱22の下端部に圧接して、第1脚柱22が固定具本体42に固定されている。
<第1補強柱について>
図2に示されるように、第1補強柱26は、左右方向を軸方向とする中空の円形パイプ状に形成されている。そして、第1補強柱26の長手方向両端部が、下側固定具40の第2固定筒部42B内に嵌入されている。これにより、第1補強柱26が、下側固定具40によって第1脚柱22に連結されている。
図2に示されるように、第1補強柱26は、左右方向を軸方向とする中空の円形パイプ状に形成されている。そして、第1補強柱26の長手方向両端部が、下側固定具40の第2固定筒部42B内に嵌入されている。これにより、第1補強柱26が、下側固定具40によって第1脚柱22に連結されている。
(第2フレームについて)
図2及び図3に示されるように、第2フレーム50は、略矩形枠状に形成されて、側面視で、上側へ向かうに従い後側へ傾斜して配置されている。また、第2フレーム50は、第1フレーム20と同様に構成されているが、第2フレーム50では、第1フレーム20に比べて、幅方向の長さが若干短く設定されると共に、長手方向の長さが短く設定されている。
図2及び図3に示されるように、第2フレーム50は、略矩形枠状に形成されて、側面視で、上側へ向かうに従い後側へ傾斜して配置されている。また、第2フレーム50は、第1フレーム20と同様に構成されているが、第2フレーム50では、第1フレーム20に比べて、幅方向の長さが若干短く設定されると共に、長手方向の長さが短く設定されている。
すなわち、第2フレーム50は、第2フレーム50の幅方向両端部を構成する左右一対の「脚柱」としての第2脚柱52と、第2フレーム50の上端部を構成する「第2の物干し部材」としての第2物干し柱54と、第2フレーム50の下端部を構成する「連結柱」としての第2補強柱56と、を含んで構成されている。また、第2脚柱52は、第1フレーム20と同様に、第2上側脚柱52Uと第2下側脚柱52Lとを含んで構成されており、第2上側脚柱52Uの下端部と第2下側脚柱52Lの上端部とが、後述する連結具60によって連結されている。
さらに、第1フレーム20と同様に、第2脚柱52の上端部と第2物干し柱54の長手方向両端部とが、上側固定具30によって連結されており、第2脚柱52の下端部と第2補強柱56の長手方向両端部とが、下側固定具40によって連結されている。そして、第2下側脚柱52Lの長手方向の長さが、第1フレーム20の第1下側脚柱22Lの長手方向の長さと一致しており、第2上側脚柱52Uの長手方向の長さが、第1フレーム20の第1上側脚柱22Uの長手方向の長さよりも短く設定されている。これにより、物干し装置10では、第2フレーム50の第2物干し柱54が、第1フレーム20の第1物干し柱24に対して、下側且つ後側に配置されている(図3参照)。そして、第2物干し柱54が、洗濯物を物干しする部位として構成されている。
(連結具について)
左右一対の連結具60は、物干し装置10の幅方向において左右対称に構成されている。このため、以下、左側の連結具60について説明して、右側の連結具60についての説明は省略する。
左右一対の連結具60は、物干し装置10の幅方向において左右対称に構成されている。このため、以下、左側の連結具60について説明して、右側の連結具60についての説明は省略する。
図6及び図7に示されるように、連結具60は、連結具60における左側(物干し装置10の幅方向外側)部分を構成する外側連結部材62と、連結具60における右側(物干し装置10の幅方向内側)部分を構成する内側連結部材64と、を含んで構成されている。
外側連結部材62は、略円筒状を成す連結筒部62Aを有しており、連結筒部62Aは、第1フレーム20の第1脚柱22(図6及び図7では、不図示)と同軸上に配置されている。そして、第1脚柱22の第1上側脚柱22Uの下端部が連結筒部62A内に上側から嵌入され、第1脚柱22の第1下側脚柱22Lの上端部が連結筒部62A内に下側から嵌入されている。これにより、第1上側脚柱22U及び第1下側脚柱22Lが、外側連結部材62によって連結されている。
また、連結筒部62Aの長手方向中央部には、左右方向に貫通された連結孔62Bが形成されている。
また、連結筒部62Aの長手方向中央部には、左右方向に貫通された連結孔62Bが形成されている。
外側連結部材62の右端部には、連結片62Cが設けられている。連結片62Cは、左右方向を板厚方向とした略円環板状に形成されて、連結孔62Bと同軸上に配置されている。この連結片62Cの右面には、一対の規制突起62Dが一体に形成されている。規制突起62Dは、右側から見て、略扇形状に形成されて、連結片62Cから右側へ突出されると共に、連結片62Cの周方向に180度離間して配置されている。
内側連結部材64は、連結筒部64Aを有しており、連結筒部64Aは、第2フレーム50の第2脚柱52(図6及び図7では、不図示)と同軸上に配置されている。そして、第2脚柱52の第2上側脚柱52Uの下端部が連結筒部64A内に上側から嵌入され、第2脚柱52の第2下側脚柱52Lの上端部が連結筒部64A内に下側から嵌入されている。これにより、第2上側脚柱52U及び第2下側脚柱52Lが、内側連結部材64によって連結されている。
また、連結筒部64Aの長手方向中央部には、左右方向に貫通された連結孔64Bが形成されており、連結孔64Bは、外側連結部材62の連結孔62Bと同軸上に配置されている。
また、連結筒部64Aの長手方向中央部には、左右方向に貫通された連結孔64Bが形成されており、連結孔64Bは、外側連結部材62の連結孔62Bと同軸上に配置されている。
内側連結部材64の左端部には、連結片64Cが設けられている。連結片64Cは、左右方向を板厚方向とした略円盤状に形成されて、連結孔64Bと同軸上に配置されている。この連結片64Cの左面には、一対の規制突起64Dが一体に形成されている。規制突起64Dは、左右方向から見て、略扇形状に形成されて、連結片64Cから左側へ突出されると共に、連結片64Cの周方向に180度離間して配置されている。
そして、外側連結部材62の連結孔62B内及び内側連結部材64の連結孔64B内に、図示しない連結ボルトが挿入されて、連結ボルトの先端部にナットが螺合されている。これにより、外側連結部材62及び内側連結部材64が回動可能に連結されている。すなわち、第1フレーム20の第1脚柱22の長手方向の中間部と第2フレーム50の第2脚柱52の長手方向中間部が、連結具60によって相対回転可能に連結されている。これにより、物干し装置10が、折畳状態から展開状態へ展開可能に構成されている(図2及び図3参照)。
また、物干し装置10の展開状態では、外側連結部材62の規制突起62Dと内側連結部材64の規制突起64Dが互いに係合して、物干し装置10が展開状態からさらに展開しない構成になっている。
また、物干し装置10の展開状態では、外側連結部材62の規制突起62Dと内側連結部材64の規制突起64Dが互いに係合して、物干し装置10が展開状態からさらに展開しない構成になっている。
(下側物干し部について)
図2、図3、図7、及び図8に示されるように、下側物干し部70は、第2フレーム50の下側部分に設けられている。具体的には、下側物干し部70は、第2フレーム50における連結具60よりも下側に配置されると共に、第1フレーム20の第1物干し柱24の下側に配置されている。すなわち、第2フレーム50の第2物干し柱54が、上下方向において、第1物干し柱24と下側物干し部70との間に配置されると共に、第1物干し柱24及び下側物干し部70に対して後側に配置されている。
図2、図3、図7、及び図8に示されるように、下側物干し部70は、第2フレーム50の下側部分に設けられている。具体的には、下側物干し部70は、第2フレーム50における連結具60よりも下側に配置されると共に、第1フレーム20の第1物干し柱24の下側に配置されている。すなわち、第2フレーム50の第2物干し柱54が、上下方向において、第1物干し柱24と下側物干し部70との間に配置されると共に、第1物干し柱24及び下側物干し部70に対して後側に配置されている。
下側物干し部70は、支持バー72と、洗濯物を吊り下げるための複数(本実施の形態では、10本)の物干しバー74と、を含んで構成されている。
支持バー72は、左右方向を軸方向とした丸棒状に形成されている。そして、支持バー72の長手方向両端部が、第2フレーム50の第2脚柱52(第2下側脚柱52L)に回転可能に支持されている。
支持バー72は、左右方向を軸方向とした丸棒状に形成されている。そして、支持バー72の長手方向両端部が、第2フレーム50の第2脚柱52(第2下側脚柱52L)に回転可能に支持されている。
物干しバー74は、前後方向に延在された略丸棒状に形成されている。そして、物干しバー74の後端部が支持バー72に固定されて、物干しバー74が支持バー72から前側へ延出されている。すなわち、複数の物干しバー74は、平面視で前後方向に延在されている。また、物干しバー74は、左右方向において、所定の間隔を空けて並んで配置されている。
物干しバー74の後端側の部分には、下側において、左右方向に延在された連結バー76が設けられており、連結バー76は、物干しバー74に固定されている。さらに、物干しバー74の下側には、左右一対のフックバー78が設けられている。このフックバー78は、平面視で前側へ開放された略U字形状に屈曲されると共に、側面視で略クランク状に屈曲されている。そして、フックバー78の前端部が物干しバー74に固定されており、フックバー78の後端部が物干しバー74に対して下側に離間して配置されている。
さらに、物干しバー74の下側には、下側物干し部70の回転を規制するための回転規制バー80が設けられている。この回転規制バー80は、後側へ開放された略U字形状に屈曲されており、回転規制バー80の長手方向両端部が、第2フレーム50の第2脚柱52(第2下側脚柱52L)に左右方向を軸方向として回転可能に支持されている。そして、回転規制バー80の前端部が、フックバー78の後端部と物干しバー74との間に配置されて、連結バー76に当接することで、回転規制バー80と下側物干し部70とが互いに係合して、下側物干し部70の下側への回転が規制される構成になっている。
(フック保持具について)
次に、フック保持具90について説明する。図10及び図11に示されるように、フック保持具90は、第1フレーム20の第1物干し柱24及び第2フレーム50の第2物干し柱54に着脱可能に固定されて、ハンガーHのフックHKを保持する器具として構成されている。これにより、ハンガーHが、フック保持具90によって第1物干し柱24及び第2物干し柱54から吊り下がるようになっている。以下、フック保持具90の構成について説明する。
次に、フック保持具90について説明する。図10及び図11に示されるように、フック保持具90は、第1フレーム20の第1物干し柱24及び第2フレーム50の第2物干し柱54に着脱可能に固定されて、ハンガーHのフックHKを保持する器具として構成されている。これにより、ハンガーHが、フック保持具90によって第1物干し柱24及び第2物干し柱54から吊り下がるようになっている。以下、フック保持具90の構成について説明する。
図1及び図10に示されるように、フック保持具90は、樹脂製とされると共に、全体として、側面視で下側へ開放された略Y字形ブロック状に形成されている。フック保持具90は、フック保持具90の下部を構成する固定部92と、フック保持具90の上部を構成する保持部94と、を含んで構成されている。
固定部92は、側面視で、下側へ開放された略C字形状に形成されている。すなわち、固定部92は、左右方向(つまり、第1物干し柱24及び第2物干し柱54の軸方向)に貫通された固定孔92Aを内部に有しており、固定孔92Aは、断面円形状を成すと共に、下側へ開放されている。固定孔92Aの直径寸法は、第1物干し柱24及び第2物干し柱54の直径寸法D1(図1(C)参照)と比べて僅かに小さく設定されている。
また、固定部92は、固定部92の外周部(具体的には、固定孔92Aの内周面の一部)を構成する前後一対のアーム部92Bを有している。アーム部92Bは、側面視で、固定孔92Aの周方向に沿って湾曲しており、前後方向に弾性変形可能に構成されている。
さらに、固定部92の先端部(下端部)には、前後一対の差込ガイド部92Cが設けられている。この差込ガイド部92Cは、左右方向を軸方向とする円柱状に形成されて、アーム部92Bの先端部に、それぞれ接続されている。これにより、一対の差込ガイド部92Cが、固定孔92Aの開口端部を構成している。
差込ガイド部92Cの直径寸法D2(図1(C)参照)は、アーム部92Bの先端部における厚み寸法T(図1(C)参照)よりも大きく設定されている。さらに、前後方向における一対の差込ガイド部92Cの距離L(図1(C)参照)が、第1物干し柱24及び第2物干し柱54の直径寸法D1よりも小さく設定されている。
そして、フック保持具90を第1物干し柱24(第2物干し柱54)に固定するときには、固定部92の開口部から第1物干し柱24(第2物干し柱54)を差し込んで、アーム部92Bを弾性変形させつつ、第1物干し柱24(第2物干し柱54)を固定孔92A内に配置する。これにより、一対のアーム部92Bが第1物干し柱24(第2物干し柱54)を前側及び後側から挟持して、フック保持具90が第1物干し柱24(第2物干し柱54)に固定される構成になっている(図1(C)及び図10参照)。
保持部94は、固定部92の上側に設けられている。保持部94には、保持部94の幅方向中央部において、「溝部」としての保持溝96が形成されており、保持溝96は、前後方向に貫通されると共に、正面視で上側へ開放された略V字形状に形成されている。すなわち、フック保持具90が第1物干し柱24及び第2物干し柱54に固定された状態では、保持溝96が、平面視で、下側物干し部70の物干しバー74と平行に配置されている。
また、保持溝96は、保持溝96の底部を構成する底面96Aと、保持溝96の側部を構成する一対の側面96Bと、を含んで構成されている。
保持溝96の底面96Aは、上下方向に対して直交する面に沿って形成されており、底面96Aの幅寸法が、比較的小さく設定されている。
保持溝96の底面96Aは、上下方向に対して直交する面に沿って形成されており、底面96Aの幅寸法が、比較的小さく設定されている。
保持溝96の側面96Bは、側面96Bの下部を構成する「第1側面」としての傾斜面96B1と、側面96Bの上部且つ保持溝96の開口部を構成する「第2側面」としての規制面96B2と、を含んで構成されている。
傾斜面96B1は、正面視で、底面96Aの幅方向両端部から延出されると共に、上側へ向かうに従い保持溝96の幅方向外側へ傾斜している。よって、保持溝96の下部では、保持溝96の幅寸法が、上側へ向かうに従い大きくなるように設定されている。
傾斜面96B1は、正面視で、底面96Aの幅方向両端部から延出されると共に、上側へ向かうに従い保持溝96の幅方向外側へ傾斜している。よって、保持溝96の下部では、保持溝96の幅寸法が、上側へ向かうに従い大きくなるように設定されている。
規制面96B2は、傾斜面96B1の上端から上側へ延出されている。すなわち、図1(B)に示さるように、正面視で、水平方向に沿った基準線SLに対する規制面96B2の傾斜角度A1が、基準線SLに対する傾斜面96B1の傾斜角度A2よりも大きく設定されている。具体的には、本実施の形態では、規制面96B2の傾斜角度A1が90度に設定されており、規制面96B2は、左右方向に対して直交する面に沿って形成されている。これにより、保持溝96の上部では、保持溝96の幅寸法が一定に設定されている。また、保持溝96では、上下方向における規制面96B2の高さ寸法H1が、傾斜面96B1の高さ寸法H2よりも小さく設定されている。保持溝96においては、上下方向における規制面96B2の高さ寸法H1と、傾斜面96B1の高さ寸法H2とが、同じ高さ寸法となる様に設定することも可能であり、また或いは、保持溝96において、上下方向における規制面96B2の高さ寸法H1が、傾斜面96B1の高さ寸法H2よりも大きく設定してもよい。
そして、ハンガーHのフックHKを、保持溝96の内部に上側から挿入することで、ハンガーHのフックHKが、保持溝96の傾斜面96B1に当接して、フックHKがフック保持具90に保持されるようになっている(図1(A)及び(B)参照)。これにより、ハンガーHが第1物干し柱24(第2物干し柱54)から下側へ吊り下げられるようになっている。
(作用効果)
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成された物干し装置10では、第1物干し柱24及び第2物干し柱54にフック保持具90が固定されている。このフック保持具90は、上側へ開放された保持溝96を有しており、保持溝96は、平面視で前後方向に延在されている。このため、衣紋掛け状のハンガーHのフックHKをフック保持具90の保持溝96に掛けた状態では、ハンガーHによって吊り下げられた衣類などの洗濯物が平行に配置される。
そして、図11に示されるように、洗濯物を室内で干す場合では、洗濯物の乾燥時間を短くして洗濯物において部屋干し臭などの発生を抑制するために、サーキュレータや扇風機などの送風機Vによって生じる空気流を洗濯物にあてて選択物を乾燥させる場合がある。この場合、ハンガーHに掛けられた洗濯物に当該空気流があたり、ハンガーHのフックHKが、平面視で、図1(A)の矢印A方向に回転しよう(振れよう)とする。
ここで、本実施の形態のフック保持具90では、保持溝96の側面96Bの下部が、傾斜面96B1によって構成されており、傾斜面96B1は、正面視で、保持溝96の上側へ向かうに従い幅方向外側に傾斜している。このため、ハンガーHのフックHKを保持溝96に掛けたときには、フックHKの外周部が傾斜面96B1に当接する。これにより、ハンガーHのフックHKが、平面視で回転しようとすると、傾斜面96B1の前端及び後端からフックHKに反力が作用して、フックHKの回転が抑制される。したがって、送風機Vからの空気流が洗濯物にあたっても、ハンガーHの回転(振れ)を抑制することができる。
ところで、洗濯物の乾燥時間のより一層の短縮化を図るという観点からすると、送風機Vによって生じる空気流の流速を速くすることが望ましい。このとき、流速の速い空気流が洗濯物にあたり、ハンガーHの回転力が大きくなると、洗濯物と共にハンガーHが振れて、ハンガーHのフックHKが保持溝96の傾斜面96B1に沿って上昇するようになる。このため、ハンガーHのフックHKが、保持溝96内から脱落する虞がある。
またここで、フック保持具90では、保持溝96の側面96Bの上部が、規制面96B2として構成されており、規制面96B2は、傾斜面96B1の上端から上側へ延出されている。すなわち、水平方向に沿った基準線SLに対する規制面96B2の傾斜角度A1が、基準線SLに対する傾斜面96B1の傾斜角度A2よりも大きくなる。このため、保持溝96の傾斜面96B1に沿って上昇するハンガーHのフックHKが傾斜面96B1よりも上側へ変位しようとすると、当該フックHKが、傾斜角の大きい規制面96B2に当接する。これにより、保持溝96の側面96Bにおいて、規制面96B2を仮に省略した構成と比べて、フックHKの上方側への変位を規制面96B2によって抑制することができる。その結果、ハンガーHのフックHKが保持溝96内から脱落することを抑制できる。
以上により、本実施の形態のフック保持具90によれば、ハンガーHの回転を抑制しつつ、ハンガーHのフック保持具90からの脱落を抑制することができる。
以上により、本実施の形態のフック保持具90によれば、ハンガーHの回転を抑制しつつ、ハンガーHのフック保持具90からの脱落を抑制することができる。
また、フック保持具90では、ハンガーHのフックHKを掛ける保持溝96が上側へ開放された溝として構成されている。このため、上下方向におけるフック保持具90の体格の大型化を抑制しつつ、ハンガーHのフック保持具90からの脱落を抑制することができる。
すなわち、ハンガーHのフック保持具90からの脱落を抑制するという観点からすると、フック保持具90の保持部94において、保持溝96の代わりに、前後方向に貫通された孔部を形成することが考えられる。この場合、保持部94に形成される孔部が、正面視で上下方向を長手方向とする長孔状になる。このため、この場合には、上下方向におけるフック保持具90の体格が大きくなる。
これに対して、本実施の形態のフック保持具90では、保持溝96が上側へ開放された溝として構成されている。このため、上記のような、保持部94に孔部を形成する場合と比べて、上下方向におけるフック保持具90の体格の大型化を抑制することができる。
すなわち、ハンガーHのフック保持具90からの脱落を抑制するという観点からすると、フック保持具90の保持部94において、保持溝96の代わりに、前後方向に貫通された孔部を形成することが考えられる。この場合、保持部94に形成される孔部が、正面視で上下方向を長手方向とする長孔状になる。このため、この場合には、上下方向におけるフック保持具90の体格が大きくなる。
これに対して、本実施の形態のフック保持具90では、保持溝96が上側へ開放された溝として構成されている。このため、上記のような、保持部94に孔部を形成する場合と比べて、上下方向におけるフック保持具90の体格の大型化を抑制することができる。
また、フック保持具90では、上下方向における規制面96B2の高さ寸法H1が、傾斜面96B1の高さ寸法H2よりも小さく設定されている。このため、上下方向におけるフック保持具90の体格の大型化を一層抑制しつつ、ハンガーHのフック保持具90からの脱落を抑制することができる。
また、フック保持具90では、固定部92の先端部(下端部)に差込ガイド部92Cが設けられており、差込ガイド部92Cは、固定部92のアーム部92Bの先端部に接続されている。さらに、差込ガイド部92Cは、左右方向を軸方向とした円柱状に形成されている。このため、フック保持具90の固定孔92A内に第1物干し柱24(第2物干し柱54)を差し込むときに、第1物干し柱24(第2物干し柱54)が差込ガイド部92Cによってガイドされながら固定孔92A内に挿入される。
しかも、差込ガイド部92Cの直径寸法D2が、アーム部92Bの先端部の厚み寸法Tよりも大きく設定されている。このため、固定部92において、仮に差込ガイド部92Cを省略した場合と比べて、側面視における固定部92の先端部の半径を大きくすることができる。これにより、フック保持具90の固定孔92A内に第1物干し柱24(第2物干し柱54)を差し込むときに、前後方向において固定孔92Aと第1物干し柱24(第2物干し柱54)との位置ずれが生じても、当該位置ずれを差込ガイド部92Cによって吸収することができる。
以上により、フック保持具90を第1物干し柱24(第2物干し柱54)に組付けるときの組付性を向上することができる。
しかも、差込ガイド部92Cの直径寸法D2が、アーム部92Bの先端部の厚み寸法Tよりも大きく設定されている。このため、固定部92において、仮に差込ガイド部92Cを省略した場合と比べて、側面視における固定部92の先端部の半径を大きくすることができる。これにより、フック保持具90の固定孔92A内に第1物干し柱24(第2物干し柱54)を差し込むときに、前後方向において固定孔92Aと第1物干し柱24(第2物干し柱54)との位置ずれが生じても、当該位置ずれを差込ガイド部92Cによって吸収することができる。
以上により、フック保持具90を第1物干し柱24(第2物干し柱54)に組付けるときの組付性を向上することができる。
また、フック保持具90を有する物干し装置10では、第1物干し柱24の下側に下側物干し部70が配置されており、第2物干し柱54が、上下方向において第1物干し柱24と下側物干し部70との間に配置されると共に、第1物干し柱24及び下側物干し部70の後側に配置されている。さらに、下側物干し部70の物干しバー74が、フック保持具90の保持溝96の延在方向と平行に配置されている。このため、物干し装置10に吊り下げられた洗濯物全体の乾燥時間の短縮化を図ることができる。以下、この点について比較例の物干し装置100と比較して説明する。
図12に示されように、比較例の物干し装置100は、以下に示す点を除いて、本実施の形態の物干し装置10と同様に構成されている。すなわち、物干し装置100は、下側物干し部70の物干しバー74が、平面視で左右方向(すなわち、第1物干し柱24及び第2物干し柱54の軸方向に対して直交する方向)に延在されている。このため、比較例の物干し装置100では、物干しバー74に掛けられた洗濯物と、第1物干し柱24及び第2物干し柱54において、ハンガーHなどによって掛けられた洗濯物と、が平面視で直交するように配置されるようになる。
また、物干し装置100では、上下方向において、第1物干し柱24及び第2物干し柱54が、略一致する位置に配置されている。
そして、比較例の物干し装置100に吊り下げられた洗濯物を、送風機Vによって生じる空気流をあてて乾燥させるときには、送風機Vによって送風される空気が、物干しバー74に掛けられた洗濯物にあたり、空気流の後側へ流れが洗濯物によって遮断される(図12の矢印を参照)。このため、第2物干し柱54においてハンガーHに掛けられた洗濯物に、送風機Vによって生じる空気流が到達することが抑制される。
また、比較例の物干し装置100では、上下方向において、第1物干し柱24及び第2物干し柱54が、略一致する位置に配置されているため、送風機Vによって送風される空気が、第1物干し柱24に掛けられた洗濯物にあたり、空気流の後側へ流れが洗濯物によって遮断される。このため、上述と同様に、第2物干し柱54においてハンガーHに掛けられた洗濯物に、送風機Vによって生じる空気流が到達することが抑制される。
したがって、物干し装置100において吊り下げられた洗濯物全体の乾燥時間が比較的長くなる傾向になる。
したがって、物干し装置100において吊り下げられた洗濯物全体の乾燥時間が比較的長くなる傾向になる。
これに対して、本実施の形態の物干し装置10では、上述のように、下側物干し部70の物干しバー74が、平面視で前後方向に延在されて、フック保持具90の保持溝96の延在方向と一致している。このため、下側物干し部70の物干しバー74に掛けられた洗濯物と、第1物干し柱24及び第2物干し柱54においてハンガーHによって吊り下げられた洗濯物と、が平面視で平行に配置されるようになる。これにより、図11に示されるように、送風機Vによって生じる空気流が、物干しバー74に掛けられた洗濯物の間を通過して、第2物干し柱54においてハンガーHに掛けられた洗濯物の間を良好に通過する(図11の矢印を参照)。
また、本実施の形態の物干し装置10では、上下方向において、第2物干し柱54が、第1物干し柱24と下側物干し部70との間に配置されている。このため、送風機Vによって送風される空気が、第1物干し柱24においてハンガーHに掛けられた洗濯物と下側物干し部70との間を通過して、第2物干し柱54においてハンガーHに掛けられた洗濯物に良好に到達する。したがって、本実施の形態の物干し装置10によれば、送風機Vからの空気流が、物干し装置10において吊り下げられた洗濯物全体に行き渡るようになる。したがって、洗濯物全体の乾燥時間の短縮化を図ることができる。
また、下側物干し部70は、第2フレーム50に設けられると共に、第1フレーム20及び第2フレーム50を連結する連結具60よりも下側に配置されている。このため、例えば、上下方向において、下側物干し部70を連結具60と同じ位置又は連結具60よりも上側の位置に配置する構成と比べて、物干し装置10の重心を下側に設定できる。これにより、展開状態における物干し装置10の姿勢の安定化を図ることができる。特に、送風機Vによって流速の速い空気流を洗濯物にあてる場合の、物干し装置10の姿勢の安定化を図ることができる。
また、第1脚柱22(第2脚柱52)の下端部と第1補強柱26(第2補強柱56)の長手方向両端部とが、下側固定具40によって連結されている。また、下側固定具40は、固定具本体42に回転可能に支持されたバックル44を有しており、バックル44を回転操作することで、バックル44が第1脚柱22(第2脚柱52)を圧接して、第1脚柱22(第2脚柱52)が下側固定具40に固定される。このため、物干し装置10を組み立てるときの組立性を向上することができる。
また、第1脚柱22(第2脚柱52)の上端部と第1物干し柱24(第2物干し柱54)の長手方向両端部とが、上側固定具30によって連結されている。また、上側固定具30は、固定具本体32に回転可能に支持されたバックル34を有しており、バックル34を回転操作することで、バックル34が第1脚柱22(第2脚柱52)を圧接して、第1脚柱22(第2脚柱52)が上側固定具30に固定される。このため、上述と同様に、物干し装置10を組み立てるときの組立性を向上することができる。
また、下側固定具40の固定具本体42には、キャスター46が設けられており、第1フレーム20及び第2フレーム50がキャスター46によって支持されている。このため、物干し装置10の位置を容易に変更することができる。これにより、物干し装置10の利便性を向上することができる。
なお、本実施の形態では、フック保持具90の規制面96B2の傾斜角度A1が90度に設定されているが、規制面96B2の傾斜角度A1は、これに限らない。例えば、規制面96B2の傾斜角度A1を、傾斜面96B1の傾斜角度A2より大きくし、且つ90度以下に設定してもよい。あるいは、規制面96B2の傾斜角度A1を、ハンガーが出し入れできる程度で、傾斜面96B1の傾斜角度A2より大きく、且つ、90度以上に設定してもよい。
また、本実施の形態では、フック保持具90に掛けられるハンガーHが、衣紋掛け状のハンガーとして説明したが、複数の洗濯バサミを有する、所謂ピンチハンガーのフックをフック保持具90に掛けてもよい。
10 物干し装置
20 第1フレーム
22 第1脚柱(脚柱)
24 第1物干し柱(第1の物干し部材)
26 第1補強柱(連結柱)
40 下側固定具
42 固定具本体
44 バックル
46 キャスター
50 第2フレーム
52 第2脚柱(脚柱)
54 第2物干し柱(第2の物干し部材)
56 第2補強柱(連結柱)
60 連結具
70 下側物干し部
74 物干しバー
90 ハンガー用フック保持具
92 固定部
92B アーム部
92C 差込ガイド部
94 保持部
96 保持溝(溝部)
96B 側面
96B1 傾斜面(第1側面)
96B2 規制面(第2側面)
D2 差込ガイド部の直径寸法
H1 第2側面の高さ寸法
H2 第1側面の高さ寸法
T アーム部の先端部における厚み寸法
20 第1フレーム
22 第1脚柱(脚柱)
24 第1物干し柱(第1の物干し部材)
26 第1補強柱(連結柱)
40 下側固定具
42 固定具本体
44 バックル
46 キャスター
50 第2フレーム
52 第2脚柱(脚柱)
54 第2物干し柱(第2の物干し部材)
56 第2補強柱(連結柱)
60 連結具
70 下側物干し部
74 物干しバー
90 ハンガー用フック保持具
92 固定部
92B アーム部
92C 差込ガイド部
94 保持部
96 保持溝(溝部)
96B 側面
96B1 傾斜面(第1側面)
96B2 規制面(第2側面)
D2 差込ガイド部の直径寸法
H1 第2側面の高さ寸法
H2 第1側面の高さ寸法
T アーム部の先端部における厚み寸法
Claims (7)
- 物干し装置における物干し部材に着脱可能に固定される固定部と、
前記固定部の上側に設けられ、前後方向に貫通され且つ上側へ開放された溝部を有し、前記溝部に掛けられたハンガーのフックを保持する保持部と、
を備え、
前記溝部の側面が、
前記側面の下部を構成すると共に、正面視で上側へ向かうに従い前記溝部の幅方向外側へ傾斜された左右一対の第1側面と、
前記第1側面の上端から上側へ延出され、前記側面の上部を構成する左右一対の第2側面と、
を含んで構成されているハンガー用フック保持具。 - 上下方向における前記第2側面の高さ寸法が、上下方向における前記第1側面の高さ寸法よりも小さく設定されている請求項1に記載のハンガー用フック保持具。
- 前記固定部は、
前後方向において前記物干し部材を挟持する前後一対のアーム部と、
前記アーム部の先端部に設けられた差込ガイド部と、
を含んで構成されており、
前記差込ガイド部は、幅方向に延在された円柱状に形成されており、前記差込ガイド部の直径寸法が前記アーム部の先端部における厚み寸法よりも大きく設定されている請求項1または請求項2に記載のハンガー用フック保持具。 - 左右方向に延在された第1の物干し部材と、
前記第1の物干し部材よりも下側に配置され、平面視で前後方向に延在する複数の物干しバーを有する下側物干し部と、
前記第1の物干し部材及び前記下側物干し部よりも後側で且つ上下方向において前記第1の物干し部材及び前記下側物干し部の間に配置され、左右方向に延在された第2の物干し部材と、
前記第1の物干し部材及び前記第2の物干し部材に着脱可能に固定された請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のハンガー用フック保持具と、
を備えた物干し装置。 - 上端部が前記第1の物干し部材として構成された第1フレームと、
上端部が前記第2の物干し部材として構成された第2フレームと、
前記第1フレーム及び前記第2フレームを側面視でX字形状に展開可能に連結する連結具と、
を備え、
前記下側物干し部が、前記連結具よりも下側の位置において、前記第2フレームに設けられている請求項4に記載の物干し装置。 - 前記第1フレーム及び前記第2フレームは、
左右一対の脚柱と、
一対の前記脚柱の下端部に固定された左右一対の下側固定具と、
一対の前記下側固定具に架け渡された連結柱と、
を含んで構成されており、
前記下側固定具は、
前記脚柱の下端部及び前記連結柱を固定する固定具本体と、
前記固定具本体に回転可能に設けられ、回転操作されることで前記脚柱に圧接して前記下側固定具を前記脚柱に固定するバックルと、
を有している請求項5に記載の物干し装置。 - 前記固定具本体には、前記第1フレーム及び前記第2フレームを支持するキャスターが設けられている請求項6に記載の物干し装置。
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---|---|---|---|
JP2018000679U JP3216154U (ja) | 2018-02-27 | 2018-02-27 | ハンガー用フック保持具及び物干し装置 |
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JP2018000679U JP3216154U (ja) | 2018-02-27 | 2018-02-27 | ハンガー用フック保持具及び物干し装置 |
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