JP3215530B2 - 板圧延における板クラウン、板形状制御方法 - Google Patents

板圧延における板クラウン、板形状制御方法

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JP3215530B2
JP3215530B2 JP00302193A JP302193A JP3215530B2 JP 3215530 B2 JP3215530 B2 JP 3215530B2 JP 00302193 A JP00302193 A JP 00302193A JP 302193 A JP302193 A JP 302193A JP 3215530 B2 JP3215530 B2 JP 3215530B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱間圧延時に板クラウ
ン、板形状を制御する板圧延における板クラウン、板形
状制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱間の板圧延における板クラウ
ン、板形状制御方法は、予測荷重、パススケジュール等
を元にロールの弾性変形量を計算し、熱膨張、熱収縮、
摩耗によるロールプロフィールを予測したうえ、各スタ
ンドの制御端能力により、単スタンドの板クラウンの造
り込み能力を求めていた。そして各スタンドによる圧延
形状の許容範囲内で、最終仕上げ目標値が達成可能な板
クラウンの造り込みスケジュールを単スタンドの圧延形
状の許容範囲内かをチェックしながら決定し、各スタン
ドの制御端の出力を決定していた。ところが、各スタン
ド間の板クラウンの造り込み能力を等しくするため、板
厚が厚い前段スタンドより、板厚が薄くなる後段スタン
ドほど板クラウン、板形状に与える影響が大となる。し
かし圧延形状の自動制御を行うと板厚が薄くなる後段ス
タンドで主に板クラウンを制御することとなって、仕上
げ後段での通板形状が乱れやすくなるという問題があ
り、特に薄物や幅広材では自動制御が難しくオペレータ
が板クラウン、板形状を監視してスタンドを制御しなけ
ればならないという問題があり、また特開平1−254
305号公報に示されるように、評価関数として各スタ
ンドの制御量の総和が最小となるよう、線形計画法によ
り各スタンド制御量のプリセット値を演算して決定する
ことにより、ダイナミック制御に余裕をもたせるという
方法も行われているが、前記と同様仕上げ後段での通板
形状が乱れやすく、オペレータがスタンドを制御しなけ
ればならないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、板厚
が厚い前段スタンド間で、主に板クラウン、板形状が最
終仕上げ形状となるよう造り込みを大きくし、板厚が薄
い後段スタンド間では形状の変化を小さくして通板形状
が乱れることを防止し、圧延の自動制御による操業トラ
ブルを低減させることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、各単スタンド毎に圧延形状の許
容範囲を設定しておき、これらの許容範囲を越えないよ
うに最終仕上げ目標が達成可能な作り込みスケジュール
を決定して各単スタンドを制御する板圧延における板ク
ラウン、板形状制御方法において、各単スタンドの圧延
形状の限界値を初期設定値として各単スタンドの板幅、
板厚、ロール径等の圧延条件に基づいて形状変化係数ξ
を演算し、ξが指標値を超えないスタンドでは圧延形状
の許容範囲を上記限界値のまま大きく設定し、ξが指標
値を超えたスタンドでは圧延形状の許容範囲を狭く設定
することを特徴とするものである。
【0005】
【0006】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。1は圧延機であり、該圧延機1は板材を圧
延するワークロール2と、ワークロール2と接するバッ
クアップロール3とよりなり、ワークロール2は制御装
置4により圧下量が制御されている。5は制御装置4の
演算部で、該演算部5は各スタンド6の圧延形状の限界
値が初期設定値として入力されており、板材の板厚、板
幅およびロール径等の圧延条件のデータからスタンド6
の形状変化係数を算出し、該形状変化係数を設定された
指標値と比較している。この形状変化係数は板材の圧延
時における幅広がり量を評価するものであり、形状変化
係数が0に近いほど板材の幅広がり量が大きい。すなわ
ちスタンド入出側で板クラウンを変化させたときの、長
手方向形状に現れる度合いが小さいことを示すもので、
これは形状変化係数が0に近いほど圧延形状を大きく造
り込め、通板時の形状の乱れが小さくなることを表すも
のである。
【0007】形状変化係数ξは下式により計算される。 ξ=c1 − 1/πtan−1(c2 ln (γ))・・・・(1) ここで、c1 :定数 c2 :定数 なお、(1) 式のγは下式(2) で表される。 γ=h1.5 D0.5 /w2.0 ・・・・・・・・・・・・・(2 ) ここで、h :スタンド出側板厚 (mm) w :スタンド出側板幅 (mm) D :スタンド出側ロール径(mm) (1) 式から形状変化係数ξは板厚が厚いほど小さく(0
に近く)なる。すなわち仕上げ前段側ほど、また板厚目
標値が大きいほど小さくなる。操業の経験から、形状変
化係数ξが0.2付近(0.1〜0.3)迄は通板形状
の乱れが少ないことがわかっており、この知見をもとに
例えば、ξ>0.2のスタンドから下流側すなわち後段
スタンド側の圧延形状の許容範囲を狭くし、上流側すな
わちξ<0.2の前段スタンド側の圧延形状の許容範囲
を拡げるように各スタンド6の制御端の出力を設定して
いる。
【0008】本発明では、先ず各スタンド6のワークロ
ール2の圧下量を制御する制御装置4の演算部5に、各
スタンド6の圧延形状の限界値を初期設定しておく。次
に圧延される板材の板幅、板厚およびロール径等の圧延
条件のデータを制御装置4の演算部5に入力し、前記
(1) 式から形状変化係数ξを演算する。
【0009】この計算により、該スタンド6の形状変化
係数が算出されたら、その算出値を設定されている指標
値(0.1〜0.3)と比較する。そして算出値が指標
値を越えていなければ、初期設定された圧延形状の限界
値のままとする。そして次のスタンド6の形状変化係数
を前記同様(1) 式に基づいて計算して指標値との比較を
行い、算出値が指標値を越えないスタンド6(前段スタ
ンド)については初期設定された圧延形状の限界値を許
容範囲とし、算出値が指標値を越えるスタンド6 (後
段スタンド)については圧延形状の許容範囲を狭めるよ
う修正する。そしてこれらの許容範囲を越えないよう
に、最終仕上げ目標が達成可能な作り込みスケジュール
を決定して各単スタンドを制御する。
【0010】そして前段スタンドにより板クラウンの造
り込みを行い、後段スタンドでは形状の変化が小さくな
るよう通板を行えば、板材は各前段スタンドにより圧延
形状の許容範囲の限界値で圧下される前段のワークロー
ル2間で略最終仕上げ形状まで一気に造り込まれる。前
段スタンドで略最終仕上げ形状まで造り込まれた板材
は、後段スタンドのワークロール2に送り込まれるが、
後段スタンドは板材を略一定形状に保よう圧延形状の許
容範囲を狭められているので、前段で造り込まれた板材
は形状が乱されない程度に圧延されて送り出される。
【0011】
【発明の効果】本発明は、前記説明によって明らかなよ
うに、スタンドの形状変化係数を計算して該算出値を指
標値と比較し、圧延形状を大きく造り込める算出値が指
標値を越えない前段スタンド間で略最終仕上げ形状と
し、算出値が指標値を越える後段スタンドにおいては形
状の変化を小さくするよう圧延形状の許容範囲を狭める
ことによって、圧延条件が厳しくなる後段スタンドでの
通板時の形状の乱れを防止している。このため安定通板
が可能となり、不良品やグレード落ち製品の発生を低減
させて製品の歩留り率を高めることができるうえに、自
動制御適用時の操業トラブルを低減させることができる
もので、従来の問題点を解消した板圧延におる板クラウ
ン、板形状制御方法として業界にもたらすところ極めて
大なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す圧延機の概略図である。
【図2】本発明の実施例の制御を示すフローチャート図
である。
【符号の説明】
1 圧延機 2 ワークロール 4 制御装置 5 演算部 6 スタンド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永島 秀雄 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵 株式会社名古屋製鐵所内 (56)参考文献 特開 平6−99209(JP,A) 特開 平5−96313(JP,A) 特開 平4−200912(JP,A) 特開 昭59−76605(JP,A) 特公 平2−61844(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 37/28 B21B 37/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各単スタンド毎に圧延形状の許容範囲を
    設定しておき、これらの許容範囲を越えないように最終
    仕上げ目標が達成可能な作り込みスケジュールを決定し
    て各単スタンドを制御する板圧延における板クラウン、
    板形状制御方法において、各単スタンドの圧延形状の限
    界値を初期設定値として各単スタンドの板幅、板厚、ロ
    ール径等の圧延条件に基づいて形状変化係数ξを演算
    し、ξが指標値を超えないスタンドでは圧延形状の許容
    範囲を上記限界値のまま大きく設定し、ξが指標値を超
    えたスタンドでは圧延形状の許容範囲を狭く設定する
    とを特徴とする板圧延における板クラウン、板形状制御
    方法。
JP00302193A 1993-01-12 1993-01-12 板圧延における板クラウン、板形状制御方法 Expired - Lifetime JP3215530B2 (ja)

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