JP3215190B2 - ポストフォーム用化粧紙 - Google Patents

ポストフォーム用化粧紙

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JP3215190B2 JP30586192A JP30586192A JP3215190B2 JP 3215190 B2 JP3215190 B2 JP 3215190B2 JP 30586192 A JP30586192 A JP 30586192A JP 30586192 A JP30586192 A JP 30586192A JP 3215190 B2 JP3215190 B2 JP 3215190B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種カウンター、家具
天板等に使用される化粧板の原紙である化粧紙、更に詳
しくは、ポストフォーム加工性に優れた化粧紙に関す
る。
【0002】
【従来の技術】化粧板は、化粧紙、コア紙等の化粧板原
紙で構成され、化粧紙にメラミン樹脂等の熱硬化性樹脂
を含浸して表面材とし、コア紙にフェノール樹脂等の熱
硬化性樹脂を含浸して基材とし、これらを積層し、熱圧
成形して製造される。この様な化粧板は、更に、各種カ
ウンター及び家具天板のコーナー、エッジ等の曲面にポ
ストフォーム加工して使用されることがある。化粧紙
は、一般に遮蔽性を付与するために二酸化チタン等の白
色顔料を抄き込んだものであり、特に二酸化チタン含有
量が多くなることが多いために通称チタン紙と呼ばれ
る。また、地合いのとり易さや夾雑物のないことから木
材繊維の中でも広葉樹晒し硫酸塩パルプ(L−BKP)
を使用することが多い。またこのパルプ以外の木材繊維
も強度補強等の点から使用されることがあるが、このよ
うな一般的化粧紙のα−セルロース含量は85〜88重
量%であり、α−セルロース含量の高い木材繊維をポス
トフォーム用化粧紙に使用した報告はない。ポストフォ
ーム加工は、化粧板を芯材(各種カウンター及び家具等
の表面加工する前の状態。)の曲面に圧着するとき、ヒ
ーターで化粧板の曲面に圧着される部分を加熱して、化
粧板に可撓性を与える。その後、手、または、曲面張り
付け機で、芯材の曲面に沿って圧着する。この時、化粧
板の表面に、折れ、ひび割れ、変色、火膨れが生じては
ならない。化粧板に充分な可撓性を与えるためには、加
熱時間を長くする方法や加熱温度を上げる方法がある
が、メラミン樹脂が充分硬化していると限界があり、ま
た、表面の変色、火膨れが生じ易くなってしまう。した
がって、化粧板の表面に変色、火膨れが生じない範囲の
加熱温度、加熱時間でポストフォーム加工したとき、化
粧板表面に、折れ、ひび割れが生じないようにする必要
がある。
【0003】従来、化粧板にポストフォーム加工性を付
与する方法として、(1)表面層の化粧紙に、植物系非
木材繊維(コットンリンター、麻パルプ等)、合成繊維
及び再成繊維のいずれか一種以上を高含量、35〜10
0重量%、用いる方法(例えば米国特許第337203
4号)、(2)表面層の含浸樹脂を変性し可撓性を付与
する方法、例えば適当な可塑剤をメラミン樹脂に添加し
たり、p−トルエンスルホアマイドを単独にあるいはα
−メチルグルコサイドと一緒に使用したり、メラミンホ
ルムアルデヒド縮合物をエチレンユリアあるいはエチル
カルバメートで変性する方法等、(3)コア層のフェノ
ール樹脂を変性して可撓性を付与する方法、例えばアニ
リンホルムアルデヒド樹脂や可塑剤を加える方法等が公
知である。これらの方法はまた組み合わせて使用され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記(1)の方法で
は、植物系非木材繊維、合成繊維及び再成繊維の使用比
率が高いため、ポストフォーム加工性の優れた製品が得
られ、(2)、(3)の方法と組み合わせると更にポス
トフォーム加工性の優れた製品が得られるが、使用比率
が低いと、例えば35%以下となると、ポストフォーム
加工性が充分満足するものは得られない。従って高価な
繊維を多く用いることから、コストアップとなることは
避けられず、コストの面から一般的な化粧紙を用いて、
(2)、(3)の方法と組み合わせる方法が主流となっ
ている。本発明は、植物系非木材繊維、合成繊維及び再
成繊維の使用比率が低くてもポストフォーム加工性の優
れた化粧紙を安価に提供することを課題とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は種々検討し
た結果、α−セルロース含量とポストフォーム性とに高
い相関性があること、従って繊維分として、植物系非木
材繊維、合成繊維及び再成繊維に比べて安価な木材繊維
を主体としても、α−セルロース含量の高い繊維を使用
することにより、ポストフォーム加工性が改善されるこ
とを見いだした。即ち、本発明は、繊維分として、植物
系非木材繊維含量、合成繊維含量、再成繊維含量の合計
が15重量%未満であり、残りの繊維分が木材繊維であ
って、木材繊維、植物系非木材繊維及び再成繊維のα−
セルロース含量及び合成繊維含量の合計が90重量%以
上であり、湿潤紙力増強剤がメラミン系樹脂であり、抄
造した化粧紙の熱水抽出PHが7.0〜9.0であるポ
ストフォーム用化粧紙。である。なお本発明の重量%は
絶乾での重量%であり、α−セルロース含量は紙中のα
−セルロース(TAPPI T429hm−84)によ
り測定したものである。本発明は、チタン紙に特に有効
であるが、チタン紙以外のポストフォーム用化粧紙にも
適用される。
【0006】本発明で用いられるα−セルロース含量の
高い木材繊維としては、広葉樹溶解用硫酸塩パルプ(L
−DKP)、針葉樹溶解用硫酸塩パルプ(N−DK
P)、広葉樹溶解用亜硫酸パルプ(L−DSP)、針葉
樹溶解用亜硫酸パルプ(N−DSP)等が挙げられる
が、強度補強等の点から本発明の上記繊維配合を満たし
ていれば、広葉樹晒し硫酸塩パルプ(L−BKP)、針
葉樹晒し硫酸塩パルプ(N−BKP)、広葉樹晒し亜硫
酸パルプ(L−BSP)、針葉樹晒し亜硫酸パルプ(N
−BSP)等の木材繊維も使用できる。本発明で用いら
れる植物系非木材繊維としては、コットンリンターパル
プ、麻パルプ等が、合成繊維としては、ナイロン、ポリ
エステル等が、再成繊維としては、レーヨン、アセテー
ト等が挙げられる。これらは、上記繊維配合を満たして
いれば、単独または混合で用いることができる。繊維分
として、植物系非木材繊維含量、合成繊維含量、再成繊
維含量の合計は15重量%未満、好ましくは10重量%
未満、更に好ましくは 5重量%未満が望ましい。15
重量%以上では湿潤紙力がでにくくなる傾向にあり、コ
ストも高くなってしまう。また、木材繊維、植物系非木
材繊維及び再生繊維のα−セルロース含量及び合成繊維
含量の合計が90重量%未満では、ポストフォーム加工
性が充分でない。
【0007】次に本発明のポストフォーム用化粧紙を抄
造する方法について順次記載する。抄造は通常の化粧紙
の抄造方法がそのまま適用される。例えば、単独または
複数の製紙用パルプにパルプスラリー濃度が通常3〜5
重量%になるように水を加えてパルパー内で離解、混合
する。複数の製紙用パルプを用いる場合は、必要に応じ
て叩解後に混合しても良い。離解したパルプスラリーを
リファイナー等で通常15〜30゜SRに叩解する。こ
れに二酸化チタン等の白色顔料、着色顔料、湿潤紙力増
強剤(一般に、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリ
ン系樹脂、メラミン系樹脂等)、定着剤及びPH調整剤
等を均一になるように攪拌しながら個々に加えて液濃度
3〜5重量%の原料とする。調成した原料は、最後に凝
集剤を添加して、ヘッドボックスに送られる。ここで、
更に液濃度は0.3〜1.3重量%程度に水で希釈され
る。最終濃度まで希釈した原料は、円網、長網等の抄紙
機により目的とする色及び坪量の化粧紙に抄造される。
抄造した化粧紙の配合は、白色顔料、着色顔料、及び、
湿潤紙力増強剤、定着剤、PH調製剤については、定着
率の問題があるので必ずしも原料に用いた配合比と抄造
した化粧紙の配合比が一致するとは限らないが、繊維配
合については、原料に用いた配合比と抄造した化粧紙の
配合比は同じである。
【0008】本発明においては、湿潤紙力増強剤として
メラミン系樹脂を用い、抄造した紙の熱水抽出PHを
7.0〜9.0にするとポストフォーム加工性が特に優
れたものが得られる。熱水抽出PHは、紙及び板紙のP
H試験法(JIS P8133-1976)で測定する。
【0009】
【作用】化粧板をポストフォーム加工するためには、ポ
ストフォーム加工する時点でメラミン樹脂が完全に硬化
していなければ良い。完全に硬化してしまうと、加工時
に加熱しても化粧板に可撓性が生じず、その結果、折
れ、ひび割れ等が生じて、良好なポストフォーム加工は
できない。本発明の化粧紙は、特定配合のパルプを含有
させることによりメラミン樹脂の硬化速度を遅延する、
言い替えると、α−セルロース含量が多い方がメラミン
樹脂の硬化速度を遅延することができ、良好なポストフ
ォーム加工性を与えているものと推察される。また、本
発明において、湿潤紙力増強剤としてメラミン系樹脂を
用い熱水抽出PHを7.0〜9.0になるように抄造す
ることにより、更にポストフォーム性が良好なことも、
繊維配合を特定したものに比べメラミン樹脂の硬化速度
を更に遅延することができるためと推察される。
【0010】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、本実施例でのポストフォーム加工性評価方法
は、以下の方法で化粧板を作製して行った。抄造した化
粧紙にメラミン樹脂を付着率が115〜135重量%に
なるように含浸し、揮発分が7〜9重量%になるまで乾
燥した。含浸した化粧紙とフェノールコア(太田コア製
ポストフォーム用フェノールコア)を積層して熱圧成形
した。熱圧成形条件としては、温度が120〜130
℃、圧力が50〜80kg/cm2 、加熱時間が15
分、冷却時間が10分になるようにした。作製した成形
板を熱硬化性樹脂化粧板試験法(JIS K6902 2
−14曲げ成型性)を用いて曲率半径を測定し、ポスト
フォーム加工性を評価した。曲率半径測定条件として
は、加熱時間約30秒で化粧板温度が140℃になるよ
うにした。この条件では、化粧板の表面の変色、火膨れ
は見られなかった。また、化粧板の厚さは0.70〜
0.80mmになるようにした。
【0011】参考例1 叩解度20゜SRのα−セルロース含量97重量%のL
−DKP(商品名、サルファテートHJ、レオニア製)
を製紙用パルプとして用いて、二酸化チタン(商品名、
R−850、石原産業製)を対パルプ80重量%、硫酸
バンドを対パルプ1.0重量%、ポリアミドポリアミン
エピクロルヒドリン系樹脂(商品名、KF−1D、住友
化学製)を対パルプ0.75重量%をそれぞれ添加し、
熱水抽出PHが6.5になるようにアルミン酸ナトリウ
ムで調成し、抄紙機で坪量106g/m2 の化粧紙を得
た。この化粧紙にメラミン樹脂(日本カーバイト製S−
176)を含浸し乾燥した。これとフェノールコアを積
層し熱圧成形した。この化粧板のポストフォーム加工性
を表1に示す。また、α−セルロース含量とポストフォ
ーム加工性の関係を図1に示す。
【0012】参考例2 叩解度25゜SRのα−セルロース含量95重量%のN
−DSP(商品名、アセタニアP、レオニア製)を製紙
用パルプとして用いた。その他は参考例1と同様な方法
で化粧紙と化粧板を得た。この化粧板の評価結果を表1
及び図1に示す。
【0013】参考例3 叩解度25゜SRのα−セルロース含量97重量%のL
−DKP(商品名、サルファテートHJ、レオニア製)
と叩解度25゜SRのα−セルロース含量87%重量の
N−BKP(商品名、マッケンジー、フレッチャーチャ
レンジカナダ製)を3対1の重量比で混合したα−セル
ロース含量の合計が95重量%のものを製紙用パルプと
して用いた。その他は参考例1と同様な方法で化粧紙と
化粧板を得た。この化粧板の評価結果を表1及び図1に
示す。
【0014】参考例4 叩解度30゜SRのα−セルロース含量97重量%のL
−DKP(商品名、サルファテートHJ、レオニア製)
と叩解度30゜SRのα−セルロース含量98重量%の
コットンリンターパルプ(商品名、5F130L、東洋
特紙製)を9対1の重量比で混合したα−セルロース含
量の合計が97重量%のものを製紙用パルプとして用い
た。その他は参考例1と同様な方法で化粧紙と化粧板を
得た。この化粧板の評価結果を表1及び図1に示す。
【0015】参考例5 叩解度30゜SRのα−セルロース含量97重量%のL
−DKP(商品名、サルファテートHJ、レオニア製)
とビニロン繊維(商品名、VPB103、クラレ製)を
9対1の重量比で混合したα−セルロース含量の合計が
97重量%のものを製紙用パルプとして用いた。その他
は参考例1と同様な方法で化粧紙と化粧板を得た。この
化粧板の評価結果を表1及び図1に示す。
【0016】参考例6 参考例1で得た化粧紙にp−トルエンスルホアマイドを
メラミン樹脂(日本カーバイト製S−176)に対して
0.5重量%添加したメラミン樹脂を含浸し乾燥した。
これとフェノールコアを積層し熱圧成形した。この化粧
板のポストフォーム加工性を表1に示す。
【0017】実施例1 湿潤紙力増強剤として、ポリアミドポリアミンエピクロ
ルヒドリン系樹脂をメラミン系樹脂(商品名、ACメラ
ミン、住友化学製)に変えた。メラミン系樹脂を対パル
プ2.5重量%添加し、熱水抽出PHを8.2になるよ
うにアルミン酸ナトリウムで調成した。その他は参考例
1と同様な方法で化粧紙と化粧板を得た。この化粧板の
ポストフォーム加工性を表1に示す。
【0018】実施例2 参考例3の製紙用パルプを用いて実施例1と同様な方法
で化粧紙と化粧板を得た。この化粧板のポストフォーム
加工性を表1に示す。
【0019】実施例3 実施例1で得た化粧紙を用いて参考例6と同様な方法で
化粧板を得た。この化粧板のポストフォーム加工性を表
1に示す。
【0020】参考例7 叩解度15゜SRのα−セルロース含量88重量%のL
−BKP(商品名、DKS、三菱製紙製)を製紙用パル
プとして用いた。その他は参考例1と同様な方法で化粧
紙と化粧板を得た。この化粧板の評価結果を表1及び図
1に示す。
【0021】参考例8 叩解度25゜SRのα−セルロース含量85重量%のL
−BKP(商品名、北上LBKP、三菱製紙製)を製紙
用パルプとして用いた。その他は参考例1と同様な方法
で化粧紙と化粧板を得た。この化粧板の評価結果を表1
及び図1に示す。
【0022】参考例9 叩解度20゜SRのα−セルロース含量87%重量のN
−BKP(商品名、マッケンジー、フレッチャーチャレ
ンジカナダ製)を製紙用パルプとして用いた。その他は
参考例1と同様な方法で化粧紙と化粧板を得た。この化
粧板の評価結果を表1及び図1に示す。
【0023】参考例10 参考例7で得た化粧紙を用いて参考例6と同様な方法で
化粧板を得た。この化粧板のポストフォーム加工性を表
1に示す。
【0024】参考例11 参考例8で得た化粧紙を用いて参考例6と同様な方法で
化粧板を得た。この化粧板のポストフォーム加工性を表
1に示す。
【0025】参考例12 叩解度25゜SRのα−セルロース含量98重量%のコ
ットンリンターパルプ(商品名、5F130L、東洋特
紙製)と叩解度25゜SRのα−セルロース含量88重
量%のL−BKP(商品名、DKS、三菱製紙製)を2
対3の重量比で混合したα−セルロース含量92重量%
のものを製紙用パルプとして用いた。その他は参考例1
と同様な方法で化粧紙と化粧板を得た。この化粧板の評
価結果を表1及び図1に示す。
【0026】参考例13 参考例12で得た化粧紙を用いて参考例6と同様な方法
で化粧板を得た。この化粧板のポストフォーム加工性を
表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】図1より(参考例1〜5及び参考例7〜
9)α−セルロース含量とポストフォーム加工性は、相
関性が高いことが明らかである。α−セルロース含量が
90重量%未満では(一般に化粧板原紙に用いられるL
−BKPのα−セルロース含量は85〜88重量%)ポ
ストフォーム加工性は不十分であった。ポストフォーム
加工性の曲率半径としては14mm未満が望ましい。表
1より、参考例7〜11のように一般的化粧紙を使用し
て従来の(2)、(3)の方法と組み合わせたものと比
べ、参考例1〜6のように特定配合のパルプを使用した
化粧紙を用いて従来の方法と組み合わせたものの方が、
ポストフォーム加工性が優れていることが分かる。また
参考例12、13のようにコットンリンターパルプを繊
維分として35重量%以上用いた化粧紙を使用して従来
の方法と組み合わせたものと参考例1〜6のように特定
配合のパルプを使用した化粧紙を用いて従来の方法と組
み合わせたもののポストフォーム加工性はほぼ同等であ
った。更に実施例1〜3のようにメラミン系湿潤紙力増
強剤を用い、熱水抽出PHを7.0〜9.0にすれば、
特に優れたポストフォーム加工性を与えることが分か
る。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、繊維分として、植物系
非木材繊維、合成繊維及び再成繊維に比べて安価な木材
繊維を主体とし、α−セルロース含量の高い繊維を使用
することにより、ポストフォーム加工性の優れた化粧紙
を安価に提供できる。更にまた、本発明において、湿潤
紙力増強剤としてメラミン系樹脂を用い、抄造した紙の
熱水抽出PHを7.0〜9.0にするとポストフォーム
加工性が特に優れたものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、α−セルロース含量と曲率半径との
関係を示したものである。 ポストフォーム加工性とし
ては、曲率半径が14mm以下が望ましい。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維分として、植物系非木材繊維含量、
    合成繊維含量、再成繊維含量の合計が15重量%未満で
    あり、残りの繊維分が木材繊維であって、木材繊維、植
    物系非木材繊維及び再成繊維のα−セルロース含量及び
    合成繊維含量の合計が90重量%以上であり、湿潤紙力
    増強剤がメラミン系樹脂であり、抄造した化粧紙の熱水
    抽出PHが7.0〜9.0であるポストフォーム用化粧
    紙。
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