JP3215130B2 - おむつ用テープ - Google Patents

おむつ用テープ

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JP3215130B2
JP3215130B2 JP22743591A JP22743591A JP3215130B2 JP 3215130 B2 JP3215130 B2 JP 3215130B2 JP 22743591 A JP22743591 A JP 22743591A JP 22743591 A JP22743591 A JP 22743591A JP 3215130 B2 JP3215130 B2 JP 3215130B2
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正章 荒川
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Nitto Denko Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、図4に示すような使い
捨てのおむつ1において、例えば、前身部Aを後身部B
にを固定するためのファスナーテープ2とか、おむつ1
の使用前に前記ファスナーテープ2の粘着面に貼着して
当該粘着面を保護するリリーステープ、或いはファスナ
ーテープ2の再剥離を行うために前身部Aに設けたフロ
ントテープ2aのように、おむつ1に使用するテープの
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これらのおむつに使用するテープとして
は、一般に、ポリプロピレンの単体から成るフイルム製
のものが使用されていたが、ポリプロピレンは耐熱性が
高いと共に腰が強くて加工をし易いと言う利点を有する
反面、硬くて風合いに劣るため、テープの縁部で乳児や
幼児の肌を傷つけたり、かぶれや発赤等の皮膚障害を起
こしやすいと言う問題があった。
【0003】そこで、本願出願人は、先の特許出願(特
開昭63−112704号)において、おむつ用のテー
プを、ポリプロピレンを5〜75重量%含むポリオレフ
ィン系のブレンド合成樹脂より成るフイルム製とする
とを提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この先願発明
は、柔らかくて肌ざわりが良好なテープを得ることがで
きたが、ポリプロピレン製フイルムの利点であるところ
の耐熱性や加工の容易性と言う性質が低下してまい、フ
イルムからテープに切断したり、テープに粘着剤を塗工
したりと言った加工に際して、フイルムに皺がよったり
熱によって収縮したりするトラブルが発生しやすいと言
う問題があった。
【0005】そして、この問題を回避するためには、フ
イルムの厚さを厚くせざるを得ず、かくすると、材料の
使用量が増大して製造コストが嵩むのであった。本発明
は、この先願発明が有する問題を解消して、耐熱性や加
工性に優れると共に肌ざわりも良好なおむつ用テープを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願の発明者は、ポリプ
ロピレンを主体としたポリオレフィン系のブレンド合成
樹脂より成るフイルムの性質について種々の角度から研
究した結果、ポリプロピレンの含有量とフイルムの厚さ
及び強度を一定の関係にすることにより、上記目的を達
成したテープを得るに至った。
【0007】すなわち本発明におけるおむつ用テープ
は、ポリプロピレンを85〜98重量%含むポリオレフ
ィン系のブレンド合成樹脂より成るフイルム製のテープ
であり、厚さは40〜180μmに設定されている。
た、幅が25mmで長さを65mmとしたものの両端を
固定することによって直径20mmのリング体とした状
態で、標準環境(室温23℃,湿度65%)下で軸心方
向に10mm/分の速度で加圧したときにリング体が潰
れ変形するときの最大荷重が300〜3500gとなる
ように設定されている。
【0008】なお、上記の強度試験方法は、板紙の圧縮
強さの試験方法としてJISP8126に規定されてい
るリングクラッシュ法に類似したもので、テープの剛性
を示す一つの目安となるものである。
【0009】
【発明の作用・効果】ポリプロピレンを主体としたポリ
オレフィン系のブレンド合成樹脂にてフイルムを製造
るにおいて、ポリプロピレンの含有量を85〜98重量
%にすると、ポリプロピレンの特性であるところの耐熱
性や腰の強さを保持することができた。その結果、厚さ
を40〜180μmに設定した状態においても、熱によ
る収縮や皺の発生を生じることなく、テープの各種加工
を行うことができると共に、おむつへの取付けも支障な
く行うことができる。
【0010】他方、ポリプロピレンの含有量が多くなる
と、テープが硬くなり、肌触りが悪化する虞がある。こ
の点について、本願発明者は、テープの厚さと柔らかさ
及び腰の強さとの三者の関係を検討し、厚さが40〜1
80μmで幅が25mmで長さを65mmとしたものの
両端を固定することによって直径20mmのリング体と
した状態で、当該リング体が潰れ変形するときの最大荷
重が300〜3500gとなるように設定することによ
り、乳児・幼児にソフトな肌ざわりを与え得る柔らかさ
を保持しつつ、加工の容易性やおむつへの取付けの容易
性を確保することができた。
【0011】従って本発明によると、幼児や乳児の肌に
優しい柔らかを保持したものでありながら、テープの厚
さを薄くして材料費を節約できると共に、切断等の加工
やおむつへの取付け等を容易に行うことができる。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。本発明に
係るテープ3は、図3に示すように、フィルム原反4を
細幅状に切断してから所定の長さに切断することによっ
て形成される。フィルム原反4は、ポリプロピレンとポ
リエチレン等を混合して成るポリオレフィン系のブレン
ド合成樹脂を材料としてTダイ押出法等にて製造され
る。
【0013】 フィルム原反4の 切断工程の前又は後にお
いて、片面又は両面にゴム系又はアクリル系等の粘着剤
5を塗工するとか、片面又は両面に長鎖アルキル系又は
シリコーン系等の剥離処理剤を塗工するなど、おむつ1
への使用箇所や目的に応じて適宜の加工を施し、最終的
におむつ1に取り付ける。
【0014】 そして、 前記フルム原反4を製造するに
おいて、材料となるブレンド合成樹脂におけるポリプロ
ピレンの含有量を85〜98重量%に設定している。ま
た、フイルム原反4の厚さは40〜180μmに設定さ
れている。
【0015】 テープの剛性の測定に当たっては、幅が2
5mm、長さが65mmに切断したものを用意し、これ
を直径が20mmのリング体となして、図1に示す方法
で潰し変形させることによって測定する。
【0016】 すなわち、幅Wを25mm、長さLを65
mmに形成した試験片3aをリング状に巻いて、その両
端を重ね合わせてこれをホッチキス止め等することによ
り、巻径20mmのリング体3bを形成し、このリング
体3bを、軸線を鉛直状にした姿勢でテーブル6に載置
し、室温23℃湿度65%の標準環境の下で、リング体
3bに、テンシロン型万能引っ張り試験機7等にて10
mm/分の速度で荷重を加え、リング体3bが潰れ変形
するときの最大荷重Fを図2に示すように読み取ると言
う方法で行われる。
【0017】 試験は 10枚程度の試験片3aについて
い、その平均値をテープ3の圧縮強度とする。そして、
本発明のおむつ用テープ3では、最大荷重Fが300〜
3500gとなるフィルム4を使用する。
【0018】 以上 のような特徴を持つ本発明に係るテー
プ3と、従来のテープとについて、厚さ及び圧縮強度
と、肌ざわり及び加工性等との関係を比較したところ、
表1のような結果が得られた。
【0019】 なお、表1における組成の欄に記載したM
Iは、溶融合成樹脂の流動性を示すメルトイデックス
の略で、単位はg/10分である。また、EVAはエチ
レン−酢酸ビニル共重合体の略である。更に、各評価要
素の判断方法は以下の通りである。
【0020】 〔耐熱性〕 幅が25mmで長さ100mmの試験片の一端を固定
し、他端に200gの重りを吊るし、130℃の雰囲気
中に1分間放置してから、長さの伸び率(%)を測定し
た。
【0021】 〔皺の発生状況〕 120〜130℃に保持された乾燥オーブン内に、幅が
25mmで長さが100mmの試験片を、その長手方向
と幅方向とにピンと張った状態にて30秒間投入し、皺
が発生しない場合には○、皺が発生した場合には×とし
た。
【0022】 〔ヤング率〕 幅が25mmで長さが100mmの試験片の両端をテン
シロン型万能引っ張り試験機にてクランプし、室温23
湿度65%の標準環境の下で毎分5mmの速度で長
手方向に引っ張り、引っ張り力と長手方向の伸び変形率
(%)との関係を読み取った。
【0023】 〔肌ざわり(柔らかさ)〕 成人女性25人をモニターとし、両実施例のテープ3及
び比較例のテープをおむつ1におけるファスナーテープ
2に適用し、このファスナーテープ2をおむつのトップ
シート1a及びバックシート1bに設けた場合の各々に
ついて手で触ってもらい、肌ざわりが柔らかいと感じた
者が25人全員の場合はA、20〜24人の場合はB、
15〜23人の場合はC、14人以下の場合はDとし
た。
【0024】 〔腰の強さ〕 肌ざわりの場合と同じ25人のモニターに、ファスナー
テープ2をセンターテープ2aに貼着したり剥がしたり
してもらい、剥がし易いと答えた人数が25人全員の場
合はA、20〜24人の場合はB、15〜23人の場合
はC、14人以下の場合はDとした。
【0025】
【表1】
【0026】この表から分かるように、従来品は、肌ざ
わりを追求すると加工性や腰の強さが大幅に低下するの
に対して、本発明の実施品は、肌ざわりや腰の強さを確
保した状態で加工性を大幅に向上することができ、おむ
つ用テープとして好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧縮強度の測定手段を示す図である。
【図2】圧縮荷重と変形との関係を示す図である。
【図3】テープの加工工程を示す概略図である。
【図4】おむつの斜視図である。
【符号の説明】
1 おむつ 2 ファスナーテープ 2a フロントテープ 3 テープ 4 フルム原反 5 粘着剤 7 圧縮強度の試験機

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリプロピレンを85〜98重量%含むポ
    リオレフィン系のブレンド合成樹脂より成るフイルム製
    のテープであって さを40〜180μmに設定し、 、且つ、幅が25mmで長さを65mmとしたものの両
    端を固定することによって直径20mmのリング体とし
    た状態で、標準環境(室温23℃,湿度65%)下で軸
    心方向に10mm/分の速度で加圧したときにリング体
    が潰れ変形するときの最大荷重が300〜3500gと
    なるように設定している、 おむつ用テープ。
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