JP3215039B2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP3215039B2
JP3215039B2 JP01376596A JP1376596A JP3215039B2 JP 3215039 B2 JP3215039 B2 JP 3215039B2 JP 01376596 A JP01376596 A JP 01376596A JP 1376596 A JP1376596 A JP 1376596A JP 3215039 B2 JP3215039 B2 JP 3215039B2
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伸二 長岡
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば空気調
和機に用いられるような熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の熱交換器としては、図2
(A),(B)に示すものがある。図2(A)に示すように、
この熱交換器は、所定の間隔を隔てて積み重ねられてい
る複数のフィン板31,31…と、この複数のフィン板
31を貫いている前列側の貫通伝熱管32,33,34,
35と後列側の貫通伝熱管36,37,38,39…を有
している。図2(A)に示した伝熱管32〜39は、それ
ぞれ、ヘアピン形状伝熱管の開放端をなしている。伝熱
管32〜39は図2(A)において左方に延在してからヘ
アピン形状に湾曲している。
【0003】上記前列側の伝熱管32,33,34,35
は、上記後列側の伝熱管36,37,38,39に比較し
て、フィン板31からの突き出し寸法が短い。そして、
上記貫通伝熱管32,33にはU字管40が接続されて
おり、上記貫通伝熱管34,35にはU字管42が接続
されている。また、上記貫通伝熱管36,37にはU字
管41が接続されており、上記貫通伝熱管38,39に
はU字管43が接続されている。また、上記接続はロウ
付けによってなされている。
【0004】図2(B)を参照すれば分かるように、上記
複数のフィン板31は気流通過方向Xの一端側の縁31
Aから逆X方向に向かって切れ込んでいるスリット45
と46が形成されている。そして、上記フィン板31は
上記スリット45および46の端に隣接している切れ残
し部47および48を中心T1およびT2にして、スリ
ット45および46を挟む部分31B,31Cおよび3
1D,31Eを上記X方向に屈曲するように折り曲げら
れたものである。
【0005】したがって、上記中心T1およびT2から
離れている後列側の伝熱管36,37および38,39の
方が、上記中心T1およびT2に近い前列側の伝熱管3
2,33および34,35に比べて、上記折り曲げ時の移
動量が大きくて、管間ピッチの縮小量が大きい。
【0006】そして、この従来例は、フィン板31が折
り曲げられる前にU字管41と43がロウ付け接続され
たものである。
【0007】したがって、この従来例では、上記管間ピ
ッチの縮小量が大きい後列側の伝熱管36〜39の突き
出し寸法を大きくすることによって、後列側の伝熱管3
6〜39自体のたわみで管間ピッチの縮小を吸収するよ
うにしている。これにより、U字管41,43とのロウ
付け部分が破損したり、U字管41,43自体が変形す
ることを防ぐようにしている。尚、上述のように上記熱
交換器を曲げ形状にするのは、上記熱交換器の組み付け
スペースを削減するためである。
【0008】また、今一つの従来例を、図3(A),(B)
に示す。この従来例は、フィン板31の構造が前述の図
2に示した従来例と同一である。一方、この従来例は、
前述の従来例とは異なり、ヘアピン形状伝熱管の開放端
をなしている伝熱管51の突き出し寸法を全て等しく
し、かつ、上記折り曲げ時の管間ピッチの縮小量が大き
な後列側の伝熱管51‐1〜51‐4に接続されている
U字管52と53の直線部の寸法を、管間ピッチの縮小
量が小さな前列側の伝熱管51‐5〜51‐8に接続さ
れているU字管54と55の直線部の寸法よりも長くし
た。すなわち、この従来例は、U字管52と53の直線
部を長くすることによって、U字管52,53自体のた
わみで管間ピッチの縮小を吸収するようにしている。こ
れにより、フィン板31の折り曲げ時に管間ピッチが縮
小しても、U字管52,53が破損することを防止して
いる。また、U字管52,53と伝熱管51ー1〜51
ー4とのロウ付け部の破損も防止している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記前
者の従来例では、U字管41,43の変形防止のため
に、後列側の伝熱管36,37,38,39を長くしなけ
ればならないし、後者の従来例では、U字管52,53
の変形防止のためにU字管52,53自身を長くしなけ
ればならない。したがって、上記従来例では、部品の種
類が増加してコストアップする上に、熱交換器が大型化
するという問題がある。
【0010】ところで、フィン板を折り曲げた後にU字
管を伝熱管に取り付けるようにした場合には、折り曲げ
に起因するU字管の変形や破損が起こらないことはもち
ろんであるが、この場合には、上記折り曲げ後の伝熱管
間ピッチに合ったU字管を上記折り曲げ角度に応じて新
作する必要があるから、部品の種類が増加してコストア
ップを招くという問題がある。
【0011】そこで、この発明の目的は、コストアップ
や大型化を招くことなく、曲げ形状を実現することがで
きる熱交換器を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、所定の間隔を隔てて積み重ねら
れている複数のフィン板と、上記複数のフィン板を貫通
して端のフィン板から突出している端部を有する複数の
前列側ヘアピン形状伝熱管と、隣接する上記前列側のヘ
アピン形状伝熱管の上記端部を連結している第1U字管
と、上記複数のフィン板を貫通して端のフィン板から突
出している端部を有する複数の後列側ヘアピン形状伝熱
管と、隣接する上記後列側のヘアピン形状伝熱管の上記
端部を連結している第2U字管とを備え、上記複数のフ
ィン板は、前後の両縁から内方に向かって切れ込んでい
て、対をなしている前列側スリットと後列側スリットを
有し、上記前列側スリットと後列側スリットの間の折り
曲げ部分を中心にして、上記曲げ中心部分の両側の部分
が前後方向に折り曲げられており、上記第1U字管は上
記曲げ中心部分よりも前列側に配置し、上記第2U字管
は上記曲げ中心部分よりも後列側に配置し、上記第1U
字管は前列側スリットを跨ぎ、上記第2U字管は後列側
スリットを跨いでいることを特徴としている。
【0013】この請求項1の発明によれば、第1U字管
と第2U字管とを、前列側スリットと後列側スリットと
に振り分けて配置している。したがって、上記2つのス
リット間の部分を中心にして上記フィン板を折り曲げた
ときに、一方のU字管は拡張し、他方のU字管は縮小す
る。
【0014】ここで、上記第1U字管と上記第2U字管
は、上記スリット間部分を挟んで対峙している。つま
り、上記スリット間部分は、前列側と後列側のU字管お
よびこの前列側と後列側のU字管が接続される前列側と
後列側の伝熱管によって取り囲まれた中心部分をなして
いる。したがって、上記前列側と後列側のU字管および
この前列側と後列側のU字管が接続される前列側と後列
側の伝熱管は、互いに相手方に邪魔されることなく、上
記折り曲げの中心部分にいくらでも接近させて配置する
ことができる。したがって、前列側もしくは後列側のU
字管を折り曲げ中心から離さなくてはならない従来例に
比べて、上記折り曲げに伴うU字管の両端の相対移動量
を少なくすることができる。したがって、上記前列側と
後列側のU字管は、損傷防止のための直線部を最小限度
の寸法に抑えることができ、しかも、上記直線部の寸法
を実質的に同じにすることができる。したがって、この
発明によれば、U字管や伝熱管の種類を増加させること
なく、かつ、U字管の大型化を招くことなく、U字管を
伝熱管に接続した後で熱交換器を折り曲げて熱交換器の
曲げ形状を実現することができる。
【0015】また、請求項1の発明の熱交換器では、上
記第1U字管は前列側スリットを跨ぎ、上記第2U字管
は後列側スリットを跨いでいる。
【0016】したがって、請求項1の発明によれば、第
1および第2U字管を横切るような前および後列側スリ
ットを形成できるから、フィン板のより大きな折り曲げ
角度を実現することができる。
【0017】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の熱交換器において、上記第1U字管と上記第2U字管
とは、上記複数のフィン板の上記折り曲げ前に上記貫通
伝熱管の端部に接続されており、上記折り曲げに起因す
る一方のU字管の縮小量と他方のU字管の拡張量とが所
定の大きさよりも小さくなるように上記貫通伝熱管の端
部に接続されていることを特徴としている。上記所定の
大きさとは、つまり、前列側U字管と後列側U字管に同
じものを使用できる許容量内の変形量である
【0018】したがって、請求項2の発明によれば、上
記フィン板の折り曲げに起因して上記2つのU字管に加
わる応力をほぼ均等にしているから、2つのU字管の直
線部のサイズを同一に設定することができて、コストダ
ウンと小型化を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。
【0020】図1に、この発明の熱交換器の実施の形態
を示す。この実施の形態は、所定の間隔を隔てて積み重
ねられている複数のフィン板1,1,1…と、上記複数の
フィン板1,1,1…を上記積み重ね方向に貫いている前
列側の貫通伝熱管2,4,6,8,10および後列側の貫通
伝熱管3,5,7,9,11を有している。上記複数の貫通
伝熱管2〜11は、上記積み重ね方向の端に配置された
管板20から突き出している端部2A〜11Aを含んで
いる。管板20は、この熱交換器の補強材である。な
お、図1(A)に示した伝熱管2〜11は、それぞれ、ヘ
アピン形状伝熱管の開放端をなしている。伝熱管2〜1
1は図1(A)において左方に延在してからヘアピン形状
に湾曲している。
【0021】そして、第1U字管12は上記前列側伝熱
管2の端部2Aと前列側伝熱管4の端部4Aとを連結し
ている。また、第2U字管13は上記後列側伝熱管3の
端部3Aと後列側伝熱管5の端部5Aとを連結してい
る。また、第1U字管14は上記前列側伝熱管6の端部
6Aと前列側伝熱管8の端部8Aとを連結している。ま
た、第2U字管15は上記後列側伝熱管7の端部7Aと
後列側伝熱管9の端部9Aとを連結している。また、U
字管16は上記前列側伝熱管10の端部10Aと後列側
伝熱管11の端部11Aとを連結している。
【0022】図1(B)に示すように、上記複数のフィン
板1,1,1…には、所定の間隔を隔てて対向して対を
なしている前列側スリット21,後列側22と前列側ス
リット23,後列側24が形成されている。上記前列側
スリット21と23は気流通過方向Xの流入端縁部1A
から内方に向かって切れ込んでいる。また、上記スリッ
ト22と24は気流通過方向Xの流出端縁部1Bから内
方に向かって切れ込んでいる。尚、図1(B)に示すよ
うに、管板20の前列側のスリットの切れ込み寸法は、
管板20の後列側のスリットの切れ込み寸法の約3分の
1の寸法である。そして、上記前列側スリット21と2
3の切れ込み寸法は、後列側スリット22と24の切れ
込み寸法よりも小さい。そして、前列側スリット21と
後列側スリット22は、フィン板1の折り曲げ中心Aを
含む折り曲げ中心部25を挟んでいる。また、上記前列
側スリット23と後列側スリット24は、フィン板1の
折り曲げ中心Bを含む折り曲げ中心部26を挟んでい
る。そして、上記フィン板1は、上記折り曲げ中心Aを
中心にして後列側スリット22が狭まるような方向に折
り曲げられている。また、フィン板1は、折り曲げ中心
Bを中心にして後列側スリット24が狭まるような方向
に折り曲げられている。
【0023】また、前列側の伝熱管2と4は、前列側ス
リット21を挟む位置でフィン板1を貫通している。ま
た、後列側の伝熱管3と5は、後列側スリット22を挟
む位置でフィン板1を貫通している。また、前列側の伝
熱管6と8は、前列側スリット23を挟む位置でフィン
板1を貫通している。また、後列側の伝熱管7と9は、
後列側スリット24を挟む位置でフィン板1を貫通して
いる。
【0024】上記構成の熱交換器は、第1U字管12と
第2U字管13とを、フィン板1の対向する前,後のス
リット21,22のうちの前列側のスリット21と後列
側のスリット22とに振り分けて配置している。したが
って、上記前後のスリット21,22間の部分25を中
心にしてフィン板1を折り曲げたときに、第1U字管1
2は拡張し、第2U字管13は縮小する。
【0025】ここで、上記第1,第2のU字管12,13
およびこの第1,第2のU字管12と13が接続される
前列側の伝熱管2,4と後列側の伝熱管3,5は、折り曲
げの中心部分25を取り囲んでいて、かつ、部分25に
近接している。したがって、一方のU字管を折り曲げ中
心に近接させた場合には他方を中心から離さなくてはな
らない従来例に比べて、上記折り曲げに伴う第1U字管
12,第2U字管13の両端の相対移動量を少なくする
ことができる。したがって、上記第1,第2のU字管1
2,13は、変形による損傷防止のための直線部12a,
12b,13a,13bを最小限度の寸法に抑えることが
でき、しかも、上記直線部12a,bの寸法と直線部1
3a,bの寸法を実質的に同じにすることができる。
【0026】上述と同様に、前列側のU字管14と後列
側のU字管15についても、上記折り曲げの中心部分2
6を取り囲んでいて、かつ、部分26に近接している。
したがって、上記折り曲げに伴うU字管14,15の両
端の相対移動量を少なくすることができる。したがっ
て、上記前,後のU字管14,15は、変形による損傷防
止のための直線部14a,14b,15a,15bを最小
限度の寸法に抑えることができ、しかも上記直線部14
a,bの寸法と直線部15a,bの寸法を実質的に同じに
することができる。
【0027】したがって、この実施の形態によれば、U
字管や伝熱管の種類を増加させることなく、かつ、U字
管の大型化を招くことなく、U字管12〜15を伝熱管
2〜9にロウ付けした後で熱交換器を折り曲げて熱交換
器の曲げ形状を実現することができる。
【0028】また、この実施の形態によれば、フィン板
1の折り曲げに起因して上記前列側のU字管12と後列
側のU字管13とに加わる応力がほぼ均等になるような
位置で、前列側伝熱管2,4と後列側伝熱管3,5がフィ
ン板1を貫通している。また、前列側伝熱管6,8と後
列側伝熱管7,9は、フィン板1の折り曲げに起因して
前列側のU字管14と後列側のU字管15とに加わる応
力がほぼ均等になるような位置で、フィン板1を貫通し
ている。
【0029】したがって、前列側のU字管14の拡張量
と後列側のU字管15の縮小量とを実質的に同じにする
ことができる。したがって、U字管12〜15の直線部
の寸法をより完全に同一に設定することができて、コス
トダウンと小型化を図ることができる。もっとも、上記
前列側のU字管14の拡張量と後列側のU字管15の縮
小量とは、所定の許容量内の変形量であれば良く、必ず
しも実質的に同じである必要はない。この所定の許容量
とは、前列側のU字管14と後列側のU字管15とを同
じものにしても、応力による損傷が発生しない範囲内の
変形量を言う。
【0030】尚、この実施の形態では、空気調和機の熱
交換器について説明したが、この発明は、空気調和機の
熱交換器だけに限るものではなく、折り曲げ形状になさ
れるような熱交換器であればどのようなものにも適用す
ることができる。
【0031】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1の発
明は、所定の間隔を隔てて積み重ねられている複数のフ
ィン板と、上記複数のフィン板を貫通して端のフィン板
から突出している端部を有する複数の前列側ヘアピン形
状伝熱管と、隣接する上記前列側のヘアピン形状伝熱管
の上記端部を連結している第1U字管と、上記複数のフ
ィン板を貫通して端のフィン板から突出している端部を
有する複数の後列側ヘアピン形状伝熱管と、隣接する上
記後列側のヘアピン形状伝熱管の上記端部を連結してい
る第2U字管とを備え、上記複数のフィン板は、前後の
両縁から内方に向かって切れ込んでいて、対をなしてい
る前列側スリットと後列側スリットを有し、上記前列側
スリットと後列側スリットの間の折り曲げ部分を中心に
して、上記曲げ中心部分の両側の部分が前後方向に折り
曲げられており、上記第1U字管は上記曲げ中心部分よ
りも前列側に配置し、上記第2U字管は上記曲げ中心部
分よりも後列側に配置している。
【0032】この請求項1の発明によれば、上記スリッ
ト間部分は、前列側と後列側のU字管およびこの前列側
と後列側のU字管が接続される前列側と後列側の伝熱管
によって取り囲まれた中心部分をなしている。したがっ
て、上記前列側と後列側のU字管およびこの前列側と後
列側のU字管が接続される前列側と後列側の伝熱管は、
互いに相手方に邪魔されることなく、上記折り曲げの中
心部分にいくらでも接近させて配置することができる。
したがって、前列側もしくは後列側のU字管を折り曲げ
中心から離さなくてはならない従来例に比べて、上記折
り曲げに伴うU字管の両端の相対移動量を少なくするこ
とができる。したがって、上記前列側と後列側のU字管
は、損傷防止のための直線部を最小限度の寸法に抑える
ことができ、しかも、上記直線部の寸法を実質的に同じ
にすることができる。したがって、この発明によれば、
U字管や伝熱管の種類を増加させることなく、かつ、U
字管の大型化を招くことなく、U字管を伝熱管に接続し
た後で熱交換器を折り曲げて熱交換器の曲げ形状を実現
することができる。
【0033】また、請求項1に記載の熱交換器では、上
記第1U字管は前列側スリットを跨ぎ、上記第2U字管
は後列側スリットを跨いでいる。
【0034】したがって、請求項1の発明によれば、第
1および第2U字管を横切るような前および後列側スリ
ットを形成できるから、フィン板のより大きな折り曲げ
角度を実現することができる。
【0035】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の熱交換器において、上記第1U字管と上記第2U字管
とは、上記複数のフィン板の上記折り曲げ前に上記貫通
伝熱管の端部に接続されており、上記折り曲げに起因す
る一方のU字管の縮小量と他方のU字管の拡張量とが所
定の大きさよりも小さくなるように上記貫通伝熱管の端
部に接続されている。
【0036】したがって、請求項2の発明によれば、上
記フィン板の折り曲げに起因して上記2つのU字管に加
わる応力をほぼ均等にしているから、2つのU字管の直
線部のサイズを同一に設定することができて、コストダ
ウンと小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(A)はこの発明の熱交換器の実施の形態
を気流通過方向から見た様子を部分的に示す図であり、
図1(B)は上記実施の形態を積み重ね方向から見た様子
を部分的に示す図である。
【図2】 図2(A)は従来の熱交換器を気流通過方向か
ら見た様子を部分的に示す図であり、図2(B)は上記従
来例を積み重ね方向に見た様子を部分的に示す図であ
る。
【図3】 図3(A)はいま1つの従来例を気流通過方向
に見た様子を部分的に示す図であり、図3(B)は上記い
ま1つの従来例を積み重ね方向から見た様子を部分的に
示す図である。
【符号の説明】
1…フィン板、2,4,6,8,10…前列側伝熱管、3,
5,7,9,11…後列側伝熱管、12,14,16…第1
U字管、13,15…第2U字管、20…管板、21,2
3…前列側スリット、22,23…後列側スリット、2
5,26…曲げ中心部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 祐一 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (56)参考文献 特開 平4−316931(JP,A) 特開 平7−324883(JP,A) 特開 平4−177092(JP,A) 実開 昭63−5282(JP,U) 実開 平4−57073(JP,U) 特公 平7−30926(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28F 1/32 F24F 1/00 391

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔を隔てて積み重ねられている
    複数のフィン板と、上記複数のフィン板を貫通して端の
    フィン板から突出している端部を有する複数の前列側ヘ
    アピン形状伝熱管と、隣接する上記前列側のヘアピン形
    状伝熱管の上記端部を連結している第1U字管と、上記
    複数のフィン板を貫通して端のフィン板から突出してい
    る端部を有する複数の後列側ヘアピン形状伝熱管と、隣
    接する上記後列側のヘアピン形状伝熱管の上記端部を連
    結している第2U字管とを備え、 上記複数のフィン板は、 前後の両縁から内方に向かって切れ込んでいて、対をな
    している前列側スリットと後列側スリットを有し、上記
    前列側スリットと後列側スリットの間の折り曲げ部分を
    中心にして、上記曲げ中心部分の両側の部分が前後方向
    に折り曲げられており、 上記第1U字管は上記曲げ中心部分よりも前列側に配置
    し、上記第2U字管は上記曲げ中心部分よりも後列側に
    配置し、 上記第1U字管は前列側スリットを跨ぎ、上記第2U字
    管は後列側スリットを跨いでいることを特徴とする熱交
    換器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱交換器において、 上記第1U字管と上記第2U字管とは、上記複数のフィ
    ン板の上記折り曲げ前に上記貫通伝熱管の端部に接続さ
    れており、上記折り曲げに起因する一方のU字管の縮小
    量と他方のU字管の拡張量とが所定の大きさよりも小さ
    くなるように上記貫通伝熱管の端部に接続されているこ
    とを特徴とする熱交換器。
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