JP3214972B2 - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP3214972B2
JP3214972B2 JP02585894A JP2585894A JP3214972B2 JP 3214972 B2 JP3214972 B2 JP 3214972B2 JP 02585894 A JP02585894 A JP 02585894A JP 2585894 A JP2585894 A JP 2585894A JP 3214972 B2 JP3214972 B2 JP 3214972B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱ローラあるいは定
着フィルムと加圧ローラによりトナー像等の未定着画像
を紙等の記録材に定着させる、複写機、プリンタ等の定
着装置に関し、特にローラの芯金電位を制御する技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の画像形成装置に用
いられる定着装置では、ハロゲンヒータ等の熱源により
加熱される加熱ローラと、該加熱ローラに圧接する表層
としての弾性層を有した加圧ローラとにより、紙等の記
録材の搬送手段を構成し、両ローラにより未定着のトナ
ー像を該記録材に定着させる、所謂熱定着方式が主流で
ある。そして、この熱定着方式においては、定着性能の
向上、あるいは安全性を目的として、加熱ローラ及び加
圧ローラの芯金電位を制御する技術が採用され始めてい
る。
【0003】このような従来の芯金電位の制御技術の一
例として、図8に加圧ローラの芯金電位を制御する例を
示す。図8において1は加熱ローラ、6は加圧ローラで
ある。該加圧ローラ6には、中心軸として、回転方向に
固定された固定軸7が配設されており、該固定軸7に
は、軸受部材として外輪駆動の玉軸受9を用い、該玉軸
受9により芯金部6−aが支持されている。そして、該
芯金6−aと玉軸受9とのスラスト間には、導通リング
18が挟み込まれており、該導通リング18は加圧ロー
ラ6と共に回転する。このように回転する導通リング1
8に対しての固定側には、導通バネ19の接触子19−
aが付勢されて摺動接点が設けられており、導通リング
18の回転と共に摺動しながら接触し、導通をとる構造
である。そして、この接触子19−aをダイオード8を
介して接地することにより、加圧ローラの芯金6−aの
電位を所定の電位に制御していた。
【0004】また、加圧ローラの芯金電位を制御する手
法としては、図9に示した例も提案されている。この場
合加圧ローラ6は軸形状の芯金部6−aを有し、滑り軸
受20に支持され回転する。導通バネ19の接触子19
−aは滑り軸受20よりも外側で加圧ローラの芯金部6
−aに接触しており、この摺動接点により導通をとるも
のである。接触子19−aをダイオード8を介して接地
するところは上記の例と同様である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図8で
説明した従来例においては次のような欠点があった。
【0006】(1)導通リング18と加圧ローラ6の
部材の導通はスラスト方向の接触によるため、構造上ス
ラスト方向ガタに起因する両部材間の相対移動がある
ので接触圧が安定しない。 (2)導通リング18と導通バネ19の接触子19−a
の接触も同上の理由で安定しないばかりでなく、摺動接
点19−aの摩耗及び接触圧のバラツキが大きく、また
接触圧が変動するので変音も発生し易い。 (3)導通リング18は加圧ローラ6と共に加圧バネ1
3の力により位置が変動するので導通バネ19の接触子
19−aとの接触点も安定しない。 (4)加熱ローラ1の軸受3に対する摺動部はアルミニ
ウムの金属表面であり、これと導通リング18の距離が
構造上近いためリークし易い。換言すると制御できる芯
金電位にとって大きな制約条件となってしまう。
【0007】また、図9で説明した従来例においては、
上記のような欠点はスラスト方向では少ないものの、加
圧ローラ6の芯金6−aと導通バネ19の接触子19−
aとの接触圧は、この場合は、半径方向に加圧ローラ6
相対的に移動するのでやはり安定しないという欠点が
あった。
【0008】さらに、上記の従来例は、加熱ローラを用
いた方式の定着装置であったが、特開昭63−3131
82号公報、特開平2−157878号公報、特開平4
−44075〜44083号公報等に開示のように、耐
熱性のフィルムの一面側に熱源を、他面側に記録材を密
着させて記録材をフィルムと共に走行移動させて熱源の
熱エネルギーをフィルムを介して記録材及び該記録材上
のトナー像に付与する方式の定着装置も提案されてお
り、この定着装置においても加圧ローラの芯金電位制御
に関しては上記と同様な欠点があった。
【0009】また、上記の従来例は、加圧ローラの芯金
のみ電位制御する場合であるが、加圧ローラと共に加熱
ローラの芯金の電位制御を行う従来例装置もあり、加熱
ローラ側で同様の欠点があった。
【0010】そこで、本発明は、上記問題点を解決し、
以下のような定着装置を提供することを目的としてい
る。
【0011】先ず、本出願に係る第1の発明は、摺動接
点の接触圧の安定化を図ることにより、確実な電位制御
を実現可能で、また、接点における変音を発生させるこ
とがない定着装置を提供することを目的としている。
【0012】次に、本出願に係る第2の発明は、上記目
的に加え、特にローラのスラスト方向及びラジアル方向
の移動に対する摺動接点の接触圧の安定性を向上させ、
さらにローラの外部に配設された導電性の部材とのリー
クを防ぐことのできる定着装置を提供することを目的と
している。
【0013】また、本出願に係る第3の発明は、上記第
1の発明及び第2の発明が解決しようとする目的に加
え、摺動接点の摩耗に対する接触圧の安定性を向上させ
ることのできる定着装置を提供することを目的としてい
る。
【0014】さらに、本出願に係る第4の発明は、上記
第1の発明ないし第3の発明が解決しようとする目的に
加え、フィルムとローラを用いた方式においても、摺動
接点の接触圧の安定性を向上させることのできる定着装
置を提供することにある。
【0015】また、本出願に係る第5の発明は、上記第
1の発明ないし第3の発明が解決しようとする目的に加
え、加熱ローラと加圧ローラを用いた方式においても、
摺動接点の接触圧の安定性を向上させることのできる定
着装置を提供することにある。
【0016】さらに、本出願に係る第6の発明は、上記
第5の発明が解決しようとする目的に加え、加熱ローラ
の芯金の電位制御を行う場合でも、摺動接点の安定性を
向上させることのできる定着装置を提供することを目的
としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、未定着画像を担持した記録材を
挟持搬送る記録材搬送体対この記録材搬送体対の少
なくとも一方に配設された熱源とを備え、未定着画像を
記録材に定着る定着装置において、上記記録材搬送
の少なくとも一方は中心軸と、この中心軸に軸受によ
り回転可能に支持され芯金と芯金上に設けられた被覆
層とを有するローラ体とを有し、芯金と中心軸とを導通
する軸受より中央側に設けられた摺動部材と、軸受より
外側で中心軸を導通する導通部材を有することにより達
成される。
【0018】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明において、ローラ体の芯金
を円筒形状とし、摺動接点を該芯金の内周面側に設ける
ことにより達成される。
【0019】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記目的は、上記第1の発明において、ローラ体の
芯金を円筒形状とし、摺動接点を中心軸の外周面側に設
けることにより達成される。
【0020】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明ないし上記第3の発明にお
いて、記録材搬送体対を、一方がローラ体、他方が無端
移動自在に配設されたフィルム状の部材とし、該ローラ
体を、該フィルム状の部材の内側に配設された熱源に、
該フィルム状の部材を介して圧接するように配設するこ
とにより達成される。
【0021】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記目的は、上記第1の発明ないし上記第3の発明
において、記録材搬送体対を、一方が内部に熱源を有す
る加熱ローラ、他方が該加熱ローラに圧接するように配
設された加圧ローラとし、摺動接点が設けられたローラ
体を、該加圧ローラとすることにより達成される。
【0022】また、本出願に係る第6の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明ないし上記第3の発明にお
いて、記録材搬送体対を、一方が内部に熱源を有する加
熱ローラ、他方が該加熱ローラに圧接するように配設さ
れた加圧ローラとし、双方のローラを摺動接点が設けら
れたローラ体とすることにより達成される。
【0023】
【作用】先ず、本出願に係る第1の発明によれば、ロー
ラ体の芯金を軸受部材を介して中心軸周りに回動するよ
うにしたことにより、摺動接点を設けるための接触子の
取付け領域を芯金と中心軸との間隙に確保し、さらに摺
動接点を軸受部材よりも軸方向の中央側、すなわち、ロ
ーラ体の内部に設けたので、中心軸あるいは芯金が変位
しても摺動接点の相対移動がないため接触領域は安定し
面として確保され、接触圧を安定せしめる。その結
果、確実な芯金電位制御が行われ、接点における変音を
発生させない。
【0024】また、本出願に係る第2の発明によれば、
ローラ体の芯金を円筒形状とし、摺動接点を該芯金の内
周面側に設けたので、中心軸あるいは芯金がスラスト方
向に変位しても、摺動接点の接触領域は、芯金の円筒内
周面に確保され、安定した接触圧が得られる。また、中
心軸がラジアル方向に変位しても、芯金の相対的な変位
がないため、芯金内周面に設けられた摺動接点も変位せ
ず、安定した接触圧が得られる。さらに、摺動接点の位
置は、ローラ体外部の導電性部材から十分な距離が確保
されており、リークを発生させない。
【0025】また、本出願に係る第3の発明によれば、
ローラ体の芯金を円筒形状とし、摺動接点を中心軸の外
周面側に設けたので、上記第2の発明と同様に作用する
ばかりでなく、中心軸の外周面が芯金の内周面よりも小
径であるため、摺動速度が低下し、耐摩耗性を向上せし
める。
【0026】さらに、本出願に係る第4の発明によれ
ば、記録材搬送体対の一方を、無端移動自在に配設され
たフィルム状の部材とした場合でも、摺動接点を上述の
位置に設定するため、従来通りローラ体を、フィルム状
の部材の内側に配設された熱源に、該フィルム状の部材
を介して圧接するように配設し、フィルム方式の定着装
置において、摺動接点の接触圧の安定化による確実な芯
金電位制御を実現する。
【0027】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、摺動接点を加熱ローラと加圧ローラの双方に設ける
ことにより、より一層確実な芯金電位制御を実現する。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0029】(第1の実施例) 先ず、本発明の第1の実施例を図1ないし図5に基づい
て説明する。図1及び図2は本発明の定着装置の一実施
例を示す断面図である。図1及び図2に示すように、本
実施例は記録材搬送体対として加熱ローラ1と加圧ロー
ラ6を用いた例であり、同図において、熱源としてのハ
ロゲンヒータ2により熱せられる加熱ローラ1は、軸受
3を介してフレーム4に取付けられる。また、この加熱
ローラ1はギア5により駆動される。一方、この加熱ロ
ーラ1に圧接する加圧ローラ6は円筒形状の芯金6−a
と、表層に被覆層としての弾性ゴム層6−b及び表面層
6−cにより構成される。ここで加圧ローラ6の芯金6
−aは、中心軸として回転方向に固定された固定軸7に
対して、軸受部材としての玉軸受9を介して支持され
る。つまり、玉軸受9の外輪回転に伴い加圧ローラ6は
回転する。
【0030】また、固定軸7は絶縁体11、加圧板12
を挟んで加圧バネ13により加圧され加熱ローラ1側に
押し付けられる。
【0031】さらに、加圧導通板10は玉軸受9よりも
内側で固定軸7に取付けられており、また加圧導通板1
0の先端には摺動部材としての接触子10−aが取付け
られており、この接触子10−aは加圧ローラ6の芯金
6−aに当接して、摺動接点を形成する。
【0032】従って、加圧ローラ6の芯金6−aは加圧
導通板10を介して固定軸7と同電位となる。さらに固
定軸7は板バネ(図示せず)により接触し、導通部材と
してのダイオード8を介して接地される。
【0033】加圧導通板10の取付けの詳細を図3を用
いて説明する。図3は図1のA−Aの線で切った断面図
である。また図中の矢印は両ローラの回転方向を表す。
加圧導通板10は固定軸7により位置決めされ、固定さ
れる。加圧導通板10は板バネ材により作成されてお
り、腕部10−bが撓むことにより当接圧が得られる。
ここで、加圧ローラ6の芯金6−aと固定軸7は玉軸受
9により同心度が保たれるので加圧導通板10の腕部1
0−bの撓みも一定に保たれ、接触子10−aによる摺
動接点の接触圧も安定する。その結果、確実な芯金電位
制御が可能となり、接触点における変音を発生させるこ
とがない。また、摺動接点と加熱ローラ1との距離も十
分に取られているので、リークを発生させることもな
い。
【0034】次に、加圧の詳細を図4を用いて説明す
る。図4は本発明により定着装置の側面図であるが、カ
バー(図示せず)は外した状態である。固定軸7は両端
で絶縁体11とDカットにより嵌合しており、さらに絶
縁体11は加圧板12に嵌合している。加圧板12はカ
シメ軸21を中心に回動可能に取付けられており、加圧
バネ13の力により反時計方向に付勢される。また、こ
こで加圧バネ13による力は加圧ローラ6の弾性層6−
bの反発力によりバランスされることは言うまでもな
い。
【0035】次に、ダイオード8付近の詳細を図5を使
って説明する。板バネ14の腕部14−aは撓み、適当
な接触圧で固定軸7に接触する。板バネ14はダイオー
ド8を介して金属板22に接続され、金属板22はビス
23によりフレーム4に接地される。従ってダイオード
の特性により加圧ローラ6の芯金電位を制御することが
できる。
【0036】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例を図6に基づいて説明する。なお、第1の実施例と
の共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0037】図6は第1の実施例における図3に相当す
る図面である。本実施例においては、加圧導通板として
除電ブラシ16を用いており、該除電ブラシ16が固定
軸7にビス17により固定され、除電ブラシ16の接触
子であるブラシ部16−aが加圧ローラ6の芯金6−a
に接触して摺動接点を形成し、導通を取る。ここで除電
ブラシ16の材質はステンレス繊維、カーボン繊維等導
電性の材料であることは言うまでもない。
【0038】本実施例によれば、接触圧が低減し、耐久
性が向上する。その他の効果は上記と同様である。
【0039】(第3の実施例)次に、本発明の実施例3
を図7に基づいて説明する。なお、第1の実施例との共
通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0040】図7は第1の実施例における図3に相当す
る図面である。この実施例では加圧導通板10は加圧ロ
ーラ6の芯金6−aに取付けられており、その接触子1
0−aは固定軸7に当接して摺動接点を形成し、導通を
得る。本実施例は、第1の実施例に比べ加圧ローラ6の
芯金6−aの加工に手間がかかるが、接触子10−aの
摺動速度が落ちるので耐久性に優れる。その他の効果は
同じである。
【0041】なお、第1の実施例では加圧ローラ6の芯
金電位をダイオード8を使って制御したが、この他に単
純に接地したり、あるいはバイアスを印加する等制御の
方法は様々である。
【0042】また、上述した実施例では、加圧ローラの
芯金のみを電位制御する場合について説明したが、同様
な構成により加熱ローラにも摺動接点を設け、芯金の電
位制御を行うこともできる。
【0043】さらに、上述した実施例では、加熱ローラ
を用いた例について説明したが、特開昭63−3131
82号公報、特開平2−157878号公報、特開平4
−44075〜44083号公報等に開示のように、耐
熱性のフィルムの一面側に熱源を、他面側に記録材を密
着させて記録材をフィルムと共に走行移動させて熱源の
熱エネルギーをフィルムを介して記録材及び該記録材上
のトナー像に付与する方式の定着装置であっても、上述
のような摺動接点を有する加圧ローラを、フィルムの内
側に配設された熱源に、該フィルムを介して圧接するよ
うに配設すればし、フィルム方式の定着装置において、
上述のような確実な芯金電位制御を行うことができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
以下のような効果がある。
【0045】先ず、本出願に係る第1の発明によれば、
ローラ体の芯金を軸受部材を介して中心軸周りに回動す
るようにしたことにより、摺動接点を設けるための接触
子の取付け領域を芯金と中心軸との間隙に確保して、さ
らに摺動接点を軸受部材よりも軸方向の中央側、すなわ
ち、ローラ体の内部に設けたので、中心軸あるいは芯金
が変位しても摺動接点の相対移動がないため接触領域を
安定して面として確保することができ、接触圧を安定さ
せることができる。その結果、確実な芯金電位制御を行
うことができ、また、接点における変音の発生を防止す
ることができる。さらに、従来デッドスペースとなって
いた軸受部材よりも内側に摺動接点を配置したので省ス
ペース化が可能とる。また、ローラを支持する軸受部
材が導電性であっても絶縁性であっても構わないので、
設計の自由度を向上させることができる。
【0046】次に、本出願に係る第2の発明によれば、
ローラ体の芯金を円筒形状とし、該芯金を軸受部材の周
りに回動するようにしたので、芯金の同心度が確保し易
くなり、摺動接点を該芯金の内周面側に設けたので、中
心軸あるいは芯金が変位しても、安定した芯金電位制御
が可能となる。また、摺動接点が剛性の高いローラ芯金
なので変音が発生しにい。さらに、摺動接点の位置は、
ローラ体の外部の導電性部材から十分な距離が確保され
ており、リークを発生させない。
【0047】また、本出願に係る第3の発明によれば、
ローラ体の芯金を円筒形状とし、摺動接点を中心軸の外
周面側に設けたので、上記第2の発明と同様な効果が得
られるばかりでなく、中心軸の外周面が芯金の内周面よ
りも小径であるため、摺動速度が低下し、耐摩耗性を向
上させることができる。
【0048】さらに、本出願に係る第4の発明によれ
ば、記録材搬送体対の一方を、無端移動自在に配設され
たフィルム状の部材とした場合でも、摺動接点を上述の
位置に設定するため、従来通りローラ体を、フィルム状
の部材の内側に配設された熱源に、該フィルム状の部材
を介して圧接するように配設することができ、フィルム
方式の定着装置において、摺動接点の接触圧の安定化に
よる確実な芯金電位制御を実現することができる。
【0049】また、本出願に係る第5の発明によれば、
加熱ローラと加圧ローラを用いた定着装置においても、
摺動接点を加圧ローラ内の上述の位置に設けることによ
り、従来通り加熱ローラと加圧ローラを圧接せしめるこ
とができ、摺動接点の接触圧の安定化による確実な芯金
電位制御を実現することができる。
【0050】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、摺動接点を加熱ローラと加圧ローラの双方に設ける
ことにより、より一層確実な芯金電位制御を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における定着装置を示
し、加熱ローラと加圧ローラの軸心を結ぶ線で切った断
面の摺動接点部分の詳細図である。
【図2】図1の断面図の全体図を示す図である。
【図3】図1のA−A線で切った断面図である。
【図4】本発明の第1の実施例の定着装置の側面図であ
り、カバーを外した状態を示す図である。
【図5】図4にカバーを取り付けた側面図であり、ダイ
オード取付け部を表す図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示し、第1の実施例の
図3に対応する図である。
【図7】本発明の第3の実施例を示し、第1の実施例の
図3に対応する図である。
【図8】従来の定着装置の例を示し、図1に対応した断
面図である。
【図9】従来の定着装置の例を示し、図1に対応した断
面図である。
【符号の説明】
1 加熱ローラ(記録材搬送体対、ローラ体) 2 ハロゲンヒータ(熱源) 6 加圧ローラ(記録材搬送体対、ローラ体) 6−a 芯金 6−b 弾性層(表層) 6−c 表面層(表層) 7 固定軸(中心軸) 9 玉軸受(軸受部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20 G03G 21/00 350 - 352

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着画像を担持した記録材を挟持搬送
    る記録材搬送体対この記録材搬送体対の少なくとも
    一方に配設された熱源とを備え、未定着画像を記録材に
    定着る定着装置において、 上記記録材搬送体対の少なくとも一方は中心軸と、この
    中心軸に軸受により回転可能に支持され芯金と芯金上
    設けられた被覆層とを有するローラ体とを有し、芯金
    と中心軸とを導通する軸受より中央側に設けられた摺動
    部材と、軸受より外側で中心軸を導通する導通部材を有
    することを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 ローラ体の芯金は円筒形状であり、摺動
    接点は該芯金の内周面側に設けられたこととする請求項
    1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 ローラ体の芯金は円筒形状であり、摺動
    接点は中心軸の外周面側に設けられたこととする請求項
    1に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 記録材搬送体対は、一方がローラ体、他
    方が無端移動自在に配設されたフィルム状の部材であ
    り、該ローラ体は、該フィルム状の部材の内側に配設さ
    れた熱源に、該フィルム状の部材を介して圧接するよう
    に配設されていることとする請求項1ないし請求項3の
    いずれかに記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 記録材搬送体対は、一方が内部に熱源を
    有する加熱ローラ、他方が該加熱ローラに圧接するよう
    に配設された加圧ローラであり、摺動接点が設けられた
    ローラ体は、該加圧ローラであることとする請求項1な
    いし請求項3のいずれかに記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 記録材搬送体対は、一方が内部に熱源を
    有する加熱ローラ、他方が該加熱ローラに圧接するよう
    に配設された加圧ローラであり、双方のローラが摺動接
    点が設けられたローラ体であることとする請求項1ない
    し請求項3のいずれかに記載の定着装置。
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