JP3214831U - キャリーケース用施錠装置 - Google Patents
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Abstract
【目的】指紋認証により施錠・解錠できるキャリーケース用施錠装置を提供する。【解決手段】キャリーケース用施錠装置9において、マスターキー又はユーザーキーで施錠・解錠可能に構成されたTSAロックであって、鍵穴10を有するTSAロックと、指紋認証により施錠・解錠可能に構成された指紋認証ロックであって、指紋認証窓12及び指紋認証センサを有する指紋認証ロックと、を備え、指紋認証センサは、指紋認証窓に人の手指が当接したときにその指紋を読み取るように構成されている。【選択図】図5
Description
本考案は、キャリーケース用施錠装置に関し、詳しくは、TSAロックと指紋認証ロックの2種類のロック機構を兼ね備えたキャリーケース用施錠装置に関する。
交通機関の発達に伴い、キャリーケースを使用して旅行をする機会が多くなっている。キャリーケースは、概して、蓋側シェル及び身側シェル、キャリーケースを牽引する際に使用されるキャリーハンドル、該キャリーハンドルを牽いて歩く際に動くキャスタ、サイドハンドル(把持部)、及び底足等から構成されている。
近年、特に同時多発テロ事件後のアメリカ国内の空港においては、手荷物検査が厳重化されており、キャリーケースを開けて内容物を検査することが行われているため、これに合わせてキャリーケースなどの鞄にもTSAロックの採用が多くなっている。TSAロックには11種類のマスターキーが存在し、キャリーケースの持ち主が自分の鍵(ユーザキー)で施錠してあっても、TSA(米国運輸保安庁)職員が専用の合鍵(マスターキー)を使って解錠することができる。
鍵を使って施錠・解錠する形式のキャリーケース用施錠装置においては、肝心の鍵を持ち合わせていないことや、一時的に紛失してしまうことがある。キャリーケースの持ち主がユーザーキーを持ち合わせていない場合にも施錠・解錠することができるように、指紋認証によりキャリーケースの施錠と解錠をすることができる指紋認証ロックを備えたキャリーケース用施錠装置があるとよい。
また、指紋認証による施錠をマスターキーやユーザーキーを使って解錠することができるように、TSAロックと指紋認証ロックとが連関して構成されているとよい。
本考案の一実施例においては、キャリーケース用施錠装置において、マスターキー又はユーザーキーで施錠・解錠可能に構成されたTSAロックであって、鍵穴を有するTSAロックと、指紋認証により施錠・解錠可能に構成された指紋認証ロックであって、指紋認証窓及び指紋認証センサを有する指紋認証ロックと、を備え、指紋認証センサは、指紋認証窓に人の手指が当接したときにその指紋を読み取るように構成されていることを特徴とする、キャリーケース用施錠装置を提供する。
さらには、指紋認証による施錠をマスターキーと鍵穴を使って解錠することができるように、TSAロックと指紋認証ロックとが連関して構成されていることを特徴とする。
また、指紋認証による施錠をユーザーキーと鍵穴を使って解錠することができるように、TSAロックと指紋認証ロックとが連関して構成されていることを特徴とする。
本考案のキャリーケース用施錠装置について、添付の図面を参照しつつ説明する。
本考案のキャリーケース用施錠装置9が設けられるキャリーケース1として、身側シェルと蓋側シェルとをジッパーで開閉する形式のキャリーケース1について説明するが、ラッチで開閉する型式のキャリーケース1にも設けられ得ることを理解されたい。
図1は、一実施例におけるキャリーケース1を示す斜視図(左側図)及びこれの2点破線内のキャリーケース用施錠装置9を拡大して示す図(右側図)である。キャリーケース1は、使用者がスライダ2aのジッパー引手2bを操作してジッパー2を開閉することができるように構成されている。また、身側シェル3と蓋側シェル4とを施錠・解錠する際に使用されるキャリーケース用施錠装置9が蓋側シェル4に設置されている。図1に示されるキャリーケース用施錠装置9においては、TSAロックの施錠・解錠用キー(マスターキー又はユーザーキー)を差し込むための鍵穴10を視認することができる。さらには、指紋認証窓12を遮蔽することができるように構成された蓋体11が設けられていることを特徴とする。
図2は、キャリーケース1の斜視図(左側図)及びこれの2点破線内を拡大して示す図(右側図)である。図2に示されるように、一実施例においては、スライド式の蓋体11を摺動させることにより、指紋認証窓12及びインジケータ用LED13が露出するように構成されている。露出した指紋認証窓12に人の手指を当接させると、指紋認証センサ(図示せず)が作動して、その指紋を読み取り、記憶するように構成されている。
図3は、キャリーケース用施錠装置9が設けられたキャリーケース1の一部を断面で示す図である。図3に示される実施例においては、キャリーケース1の蓋側シェル4の表側に、指紋認証窓12を遮蔽することができるように構成された蓋体11が設けられている。また、蓋側シェル4の裏側に、指紋認証についてのリセットボタン15と駆動用電源用の電源ボックス16(図4を参照)が設けられている。
指紋認証による施錠・解錠方法について説明すると、キャリーケース1内に配置されているリセットボタン15(図4を参照)を押すことにより指紋認証ロックが作動する。また、作動している指紋認証ロックの作動を解除するときには、同じリセットボタン15を押すことにより解除される。他の実施例においては、身側シェル3又は蓋側シェル4の表側にリセットボタン15が配置される場合もある。
キャリーケース1の身側シェル3と蓋側シェル4とを施錠・解錠するための指紋認証を使用するときの指紋登録の一実施例について詳しく説明する。最初に、キャリーケース用施錠装置9のリセットボタン15(図4を参照)を押す。これによりインジケータ用LED13が赤色点灯し、続いて消灯し、その後に青色点灯する。次に、指紋認証窓12に指を軽く当てる。これにより、インジケータ用LED13が青色点滅し、続いて消灯する。この操作で指紋登録が完了する。他の実施例においては、他の指紋登録の手順に則り、他の色に点滅し又は点灯する場合もある。
一実施例においては、指紋登録を解除するために、キャリーケース用施錠装置9のリセットボタン15(図4を参照)を押す。これによりインジケータ用LED13が青色点滅し、続いて青色点灯し、その後に青色消灯する。この操作により指紋登録が解除される。他の実施例においては、他の色に点滅し又は点灯する場合もある。
図5は、キャリーケース1の斜視図(左側図)及びこれの2点破線内に示されるキャリーケース用施錠装置9を拡大して示す図(右側図)である。左側図は、キャリーケース用施錠装置9のロックが解錠され、ジッパー2が開かれ始めているときを示している。
キャリーケース用施錠装置9のロック解錠操作により、掛止め孔14によって施錠されていたスライダ2aのジッパー引手2bのロック状態が解除されて、掛止め孔14からジッパー引手2bを取り出すことができる。使用者が、掛止め孔14から取り出されたジッパー引手2bを操作してスライダ2aを動かすことによって、ジッパー2が開き、身側シェル3と蓋側シェル4との係合が解除されて、キャリーケース1が開かれる。
一実施例においては、指紋認証ロックの指紋認証窓12及び指紋認証センサを駆動するためのバッテリー残量が少なくなったときに、インジケータ用LED13が点滅して、或いは変色して知らせるように構成されている場合もある。
指紋認証後に、指紋認証による施錠を解錠するために、TSAロックの鍵穴10を使用する場合には、鍵穴10にマスターキー又はユーザーキー(図示せず)を差し込み、時計回り又は反時計回りの解錠方向に回すことにより行う。
以上のように、本考案のキャリーケース用施錠装置9によれば、指紋認証によりキャリーケース1の施錠と解錠をすることができる。従って、使用者が、ユーザーキーを持ち合わせていない場合や、一時的に紛失してしまった場合にも、施錠と解錠をすることができる。さらなる実施例においては、指紋認証後に、指紋認証を行った当事者の代わりに家族の者などがキャリーケース1を開ける必要が生じた場合に、ユーザーキー(又はマスターキー)で指紋認証による施錠を解錠することができるように構成されている。
1…キャリーケース
2…ジッパー
2a…スライダ
2b…ジッパー引手
2c…リング部
3…身側シェル
4…蓋側シェル
5…キャスタ
6…キャリーハンドル
7…サイドハンドル
8…サイドハンドル
9…キャリーケース用施錠装置
10…(TSAロックの)鍵穴
11…スライド式の蓋体
12…(指紋認証ロックの)指紋認証窓
13…インジケータ用LED
14…掛止め孔
15…リセットボタン
16…電源ボックス
2…ジッパー
2a…スライダ
2b…ジッパー引手
2c…リング部
3…身側シェル
4…蓋側シェル
5…キャスタ
6…キャリーハンドル
7…サイドハンドル
8…サイドハンドル
9…キャリーケース用施錠装置
10…(TSAロックの)鍵穴
11…スライド式の蓋体
12…(指紋認証ロックの)指紋認証窓
13…インジケータ用LED
14…掛止め孔
15…リセットボタン
16…電源ボックス
Claims (3)
- キャリーケース用施錠装置において、
マスターキー又はユーザーキーで施錠・解錠可能に構成されたTSAロックであって、鍵穴を有するTSAロックと、
指紋認証により施錠・解錠可能に構成された指紋認証ロックであって、指紋認証窓及び指紋認証センサを有する指紋認証ロックと、
を備え、
上記指紋認証センサは、上記指紋認証窓に人の手指が当接したときにその指紋を読み取るように構成されていることを特徴とする、キャリーケース用施錠装置。 - 上記指紋認証による施錠を上記マスターキーと上記鍵穴を使って解錠することができるように、上記TSAロックと上記指紋認証ロックとが連関して構成されていることを特徴とする請求項1に記載のキャリーケース用施錠装置。
- 上記指紋認証による施錠を上記ユーザーキーと上記鍵穴を使って解錠することができるように、上記TSAロックと上記指紋認証ロックとが連関して構成されていることを特徴とする請求項1に記載のキャリーケース用施錠装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017005359U JP3214831U (ja) | 2017-11-24 | 2017-11-24 | キャリーケース用施錠装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017005359U JP3214831U (ja) | 2017-11-24 | 2017-11-24 | キャリーケース用施錠装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3214831U true JP3214831U (ja) | 2018-02-08 |
Family
ID=61159716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017005359U Active JP3214831U (ja) | 2017-11-24 | 2017-11-24 | キャリーケース用施錠装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3214831U (ja) |
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2017
- 2017-11-24 JP JP2017005359U patent/JP3214831U/ja active Active
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