JP3214755U - ポケットコイル付折り畳み座椅子 - Google Patents
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Abstract
Description
一方、座部クッションが硬質ウレタンフォームの場合には、前記ヘタリの問題は低減できるものの、初めから座部が硬いため、座り心地という面では十分とは言えなかった。
折り畳み座椅子の長さ(椅子長さ、全長)は限定されない。例えば、80cm〜200cm、好ましくは100cm〜150cmである。
折り畳み座椅子の幅(椅子幅)は限定されない。例えば、30cm〜100cm、好ましくは40cm〜80cmである。
折り畳み座椅子の厚さは、例えば、5cm〜20cm、好ましくは8cm〜15cmである。
背もたれ部のサイズは限定されない。例えば、背もたれ部の長さを30cm〜100cm、好ましくは50cm〜80cmとしてもよい。
また、座部の先端に使用者の足を支持する脚部を連結し、背もたれ部の先端に使用者の頭部を支持するヘッド部を連結してもよい。
座部フレーム、背もたれ部フレームの各素材としては、例えば、ステンレス、鉄、アルミニウム合金といった各種の金属パイプを採用することができる。
背もたれ部角度調節具とは、対応する背もたれ部を多段階(2段以上)に回動自在とするための構造体で、例えば、ラチェット式のものなどを採用することができる。
ここでいう“多段回動”とは、水平軸を中心にして、対応する背もたれ部が2〜80段、好ましくは10〜60段、さらに好ましくは30〜50段の間欠的な回動を行うことをいう。
ポケットコイルとは、コイルスプリングが布袋により個装されたものである。
ポケットコイルのサイズは任意である。例えば、直径が5cm〜20cm、長さが3cm〜30cmのものなどを採用することができる。
ポケットコイル群とは、複数個のポケットコイルを横一列に並べたものである。ポケットコイル群は、横長な布袋に収納してもよい。
ポケットコイル群を構成するポケットコイルの使用個数は、複数であれば任意である。ポケットコイルのサイズにもよるが、例えば3〜8個、好ましくは5個程度である。
隣接するポケットコイル群の椅子長さ方向の離間長さは、着座時に違和感がなければ任意である。
クッションカバーの縫製時の絞り込み方法としては、例えば、ミシンによる各種の絞り縫いを採用することができる。
このコブ部は、座部クッションだけでなく、クッション本体の背もたれ部に該当する背もたれクッションに配設してもよい。
また、最も負荷のかかる座部にポケットコイル群を複数列配置したため、各種のウレタンフォームのみを座部クッションに配したものに比べて、高い耐久性が得られる。その結果、使用による座部のヘタリが少ない。
さらに、ここでは多数のポケットコイルを、例えば縦横ブロック状に整列させるのではなく、複数個のポケットコイルを1セットとした複数のポケットコイル群を椅子長さ方向に離間して配置する構成を採用したため、形状が異なる様々な折り畳み座椅子の座部に対して、座り心地が最適となる箇所に、座り心地が最適となる間隔で、各ポケットコイル群を配置することができる。
仮に、座部の絞り込み部分にもポケットコイルを内蔵させた場合には、座椅子のデザイン性の向上などを目的にして形成(加工)されたクッションカバーの絞り込みが、各ポケットコイルのコイルスプリングの弾性力により座部の内方から押し延ばされてしまい、その効果が半減することとなる。
このポケットコイル付折り畳み座椅子10は、座部11の芯材となる座部フレーム15と背もたれ部12の芯材となる背もたれ部フレーム16とを、左右一対の背もたれ部角度調節具17により多段回動自在に連結し、座部フレーム15の先端に左右一対の脚部角度調節具18を介して脚部フレーム19を多段回動自在に連結し、かつ背もたれ部フレーム16の先端に、左右一対のヘッド部角度調節具20を介して、ヘッド部フレーム21を多段回動自在に連結した本体フレーム22と、座部フレーム15を被覆する座部クッション23と、背もたれ部フレーム16を被覆する背もたれ部クッション24と、脚部フレーム19を被覆する脚部クッション25と、ヘッド部フレーム21を被覆するヘッド部クッション26とを有する本体クッション27と、本体クッション27を被うクッションカバー28とを備えている。
各背もたれ部角度調節具17は、ラチェット構造を有する2°ピッチで角度調節可能な42段階式のものである。また、各脚部角度調節具18および各ヘッド部角度調節具20は、それぞれギヤ構造を有する6°ピッチで角度調節可能な14段階式のものである。
座部クッション23および脚部クッション25とは、下側軟質ウレタンフォーム層29Aと上側軟質ウレタンフォーム層30Aとの間に、低反発チップウレタンフォーム層31Aを挟み込んだ3層構造を基本とする。なお、低反発チップウレタンフォーム層31Aを挟まない2層構造、または、各軟質ウレタンフォーム29A,30Aを一体化した1層構造でもよい。
クッションカバー28は、本体クッション27の全体を包み込むニット生地からなる。
また、座部クッション23と背もたれ部クッション24とは、クッションカバー28の縫製時に絞り込み加工を施すことで、椅子幅方向に延びた2条の座部側コブ部50と、2条の背もたれ部側コブ部51とにそれぞれ分割されている。
これらの凹部52には、直径10cm〜15cmの5個のポケットコイル53を椅子幅方向に一列に並べたポケットコイル群54が収納されている。各ポケットコイル53は、コイルスプリング55を縦長な小さい布袋56によって個装したものである。各コイルスプリング55のばね力により、各座部側コブ部50の座面は上方へ隆起している。
また、一対のポケットコイル群54は、5個1セットのポケットコイル53を、横長な大きい布袋57にそれぞれ収納したものである。
前後一対のポケットコイル群54の椅子長さ方向の離間長さaは、10cm〜15cmである。
図1および図2に示すように、ポケットコイル付折り畳み座椅子10の使用時には、使用者の体型やそのときの気分に応じて、各背もたれ部角度調節具17によって背もたれ部12を2°ピッチで角度調節する。また同様に、脚部13およびヘッド部14を、対応する各脚部角度調節具18または各ヘッド部角度調節具20によって、6°ピッチで好みの傾斜角度に調節する。
また、座部クッション23および脚部クッション25の基本構造は、上述したように上下2枚の軟質ウレタンフォーム29A,30Aの間に、低反発チップウレタンフォーム層31Aを挟み込んだ3層構造である。さらに、座部クッション23のうち、各座部側コブ部50の略全体には、5個のポケットコイル53を横に並べた前後一対のポケットコイル群54がそれぞれ内蔵されている。
また、最も負荷のかかる座部クッション23にポケットコイル群54を前後2列で配置したため、従来の各種のウレタンフォームのみを座部クッションに配したものに比べて、高い耐久性が得られる。その結果、使用による座部11のヘタリが少なくなる。この座部11のヘタリを抑制することで、床の上に直接座っているような底付き感を解消することができる。
さらには、多数のポケットコイル53は、例えば、ベッド用のマットレスのように縦横ブロック状に整列させるのではなく、5個のポケットコイル53を1セットとした2組のポケットコイル群54を椅子長さ方向に離間状態で配置するように構成している。そのため、形状が異なる様々な折り畳み座椅子の座部に対して、座り心地が最適となる箇所に、かつ座り心地が最適となる間隔で、各ポケットコイル群54を配置することができる。
また、前後一対のポケットコイル群54の椅子長さ方向の離間長さaを10cm〜15cmとしたため、座部11に使用されるポケットコイル53の個数を減らして低コスト化が図れるとともに、子供や女性の着座時にも、使用者の体重を隣り合うポケットコイル群54の各ポケットコイル53により、十分に分散することができる。
11 座部
12 背もたれ部
15 座部フレーム
16 背もたれ部フレーム
17 背もたれ部角度調節具
22 本体フレーム
23 座部クッション
24 背もたれ部クッション
27 本体クッション
28 クッションカバー
50 座部側コブ部(コブ部)
53 ポケットコイル
54 ポケットコイル群
a 離間長さ
Claims (3)
- 座部の芯材となる座部フレームと背もたれ部の芯材となる背もたれ部フレームとを、背もたれ部角度調節具により多段回動自在に連結した本体フレームと、
前記座部フレームを被覆する座部クッションと、前記背もたれ部フレームを被覆する背もたれ部クッションとを有する本体クッションと、
該本体クッションを被うクッションカバーとを備え、
前記座部クッションには、複数個のポケットコイルを椅子幅方向に並べたポケットコイル群が、椅子長さ方向に離間して複数内蔵されたことを特徴とするポケットコイル付折り畳み座椅子。 - 前記座部クッションは、前記クッションカバーの縫製時の絞り込みにより、椅子幅方向に延びる複数条のコブ部に分割され、前記ポケットコイル群は、各前記コブ部に1つずつ内蔵されたことを特徴とする請求項1に記載のポケットコイル付折り畳み座椅子。
- 前記隣接するポケットコイル群の椅子長さ方向の離間長さが、3cm〜20cmであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のポケットコイル付折り畳み座椅子。
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