JP3214498U - 指圧器具 - Google Patents

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博 田口
博 田口
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株式会社天啓研究所
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Abstract

【課題】自身の体重をふくらはぎに確実にかけて、弾性材の球体をしっかり押し当てることにより、ふくらはぎを効果的に指圧する指圧器具を提供する。【解決手段】弾性材の球体4を台座5の窪みに嵌めて平板1に置き、平板1には足掛けバンド2を取り付けておく。床に座って両足を前に出し、片方の足の先を足掛けバンド2に差し込む。このとき球体4をふくらはぎの下に置き、足は曲げずに伸ばしたまま、平板1との間で球体4を挟んだ状態で上半身を後方に反らせると、足首が足掛けバンド2で支持されて、体重が球体4に集中的にかかる。その結果、ふくらはぎがしっかりと指圧ができる。【選択図】図1

Description

本考案はふくらはぎをマッサージするのに適した指圧器具に関する。
足は第二の心臓と言われ、ふくらはぎの血行を良くすると、全身の血液の流れが円滑になり、疲れが取れることが知られている。このことから、ふくらはぎをマッサージして静脈血の停滞を解消する器具が従来から各種提案されている。
本件の考案者もその種の器具を開発しすでに出願もした。その例を次に示す。
実用新案登録第3197434号公報 実用新案登録第3204837号公報特許文献1は弾性材で作った球体を転がらないように台座に載せ、そのうえから体重をかけて指圧する器具で、体重のかけ方次第で指圧の強さが簡易に調整できる効果がある。特許文献2は特許文献1の器具を平板の上に2個並べたもので、両脚を同時に指圧できる効果がある。
特許文献1,2の指圧器具は球体と台座を組合せたもので、電気なども使用しないことから、どこにでも持ち運んで好きなときに指圧ができるが、反面、もっぱら体重を利用する仕組みのため、体重をかけにくいふくらはぎの指圧には充分でないという問題点があった。
本考案はこの従来の問題点を解消するもので、補助者の助けなしで自身の体重を弾性材の球体に確実にかけて、球体をふくらはぎにしっかり押し当てることにより、ふくらはぎを効果的に指圧することを目的とする。
請求項1記載の考案のものは、弾性材の球体を平板の上に載せ、平板の端部には足掛けバンドを取り付けた構造である。
請求項2記載の考案のものは、請求項1記載のものにおいて、前記足掛けバンドが幅広の帯状体であることを特徴とする。
請求項3記載の考案のものは、請求項1記載のものにおいて、弾性材の球体を台座の窪みに嵌めて平板の上に載せることを特徴とする。
請求項4記載の考案のものは、請求項1記載のものにおいて、足掛けバンドが環状体でその内側に前記平板を挿通することにより足掛けバンドを平板に取り付けることを特徴とする。
請求項5記載の考案のものは、請求項1記載のものにおいて、足掛けバンドの長さが調節可能なことを特徴とする。
請求項6記載の考案のものは、請求項1記載のものにおいて、足掛けバンドが紐状体で、その自由端を接続する結び目の位置を変えることにより足掛けバンドの長さが調節可能なことを特徴とする。
請求項7記載の考案のものは、請求項1記載のものにおいて、球体の硬度がJIS規格で40度〜50度であることを特徴とする。
請求項1記載の考案では、床の上に両足を伸ばした状態で片方の足を平板の上に沿わせ、足の先を足掛けバンドに差し込む。そして球体をふくらはぎの下に置いて膝を曲げずに足をまっすぐ伸ばし、足首を足掛けバンドで浮き上がらないように支持しながら球体に体重をかける。
このように請求項1記載の考案によれば、足首が足掛けバンドで支持され浮き上がらないので、足をまっすぐ伸ばすだけで補助者の助けなしに球体に集中的に体重をかけることができ、ふくらはぎを確実に指圧できるという効果がある。
請求項2記載の考案では、前記足掛けバンドが幅広の帯状体のため足首にくい込みにくく、足を強く支持しても足首が痛くないという効果がある。
請求項3記載の考案では、弾性材の球体を台座の窪みに嵌めて平板の上に載せるので、球体が平板の上で転がらず位置が安定する。このため球体を平板の所望の位置に置いて、ふくらはぎのツボに正しく当てて指圧できる。加えて、球体が台座の高さだけ高くなるので、それ分だけ、ふくらはぎに強い力をかけることができ、指圧の効果が向上するという効果がある。
請求項4記載の考案では、足掛けバンドが環状体でその内側に平板を挿通することにより足掛けバンドを平板に取り付けるので、足掛けバンドの取付けが至極簡単であるという効果がある。
請求項5記載の考案では、足掛けバンドの長さが調節可能なので、様々な体格に幅広く対応できるばかりでなく、指圧の強さも調節できる。例えば強い指圧が好みなら足掛けバンドの長さを短くし、逆に弱い指圧が好みなら長めに調節することで、好みに合った指圧が実現できる
請求項6記載の考案では、足掛けバンドが紐状体でその自由端を接続する結び目の位置を変えることにより足掛けバンドの長さが調節可能なので、バックルのような特別な用具なしで、長さ調節が実現できるという効果がある。
請求項7記載の考案では、球体の硬度がジス規格で40度〜50度なので、硬すぎず柔らかすぎず最適な指圧が実現できるという効果がある。
本考案を実施した指圧器具の全体斜視図 図1の指圧器具の使用例を断面で示す説明図 本考案の別の実施例の全体斜視図
本考案の実施の形態を図に従って説明する。
1は木または合成樹脂製の長方形の平板で、長さは40〜50センチメートル、幅は18〜20センチメートルが好適である。厚さは強度が維持できれば任意である。
2は足掛けバンドで、革か布製の幅広の帯状体で形成する。
図1では足掛けベルト2を環状体に形成し、その内側に平板1を挿通し、平板1の端部近くに取り付ける。3は足掛けバンド2の長さすなわち環状体の径の大きさを調節するための留め金具を示す。留め金具3に代えて面ファスナを使用してもよい。面ファスナにすると長さの調節が容易なだけでなく、金具と違い当たりがソフトなため使用感が良いという利点がある。
足掛けバンド2は帯状体や環状体でなくともよい。例えば、図3のように、2本の紐状体を平板1の側面に連結し、それぞれの自由端を平板1の中央で結んで環状に形成してもよい。その場合は紐状体が足掛けバンド2となる。環状の大きさは結び目2Aの位置を変えて調節する。
足掛けバンド2が帯状体の場合、巾は2〜5センチメートルが好適である。紐状体の場合、太い方が好ましい。
4は弾性材の球体で、大きさは直径7〜10センチメートルが好適である。弾性材はシリコンかウレタンがよく、硬度はJIS規格で40度〜50度がよい。それよりも硬たすぎたり柔らかすぎると快適な強さの指圧が得られない。
5は合成樹脂製の台座で上部中央に半球状の窪み6が形成されている。窪み5Aの曲率は球体4の外周面とほぼ同じで、これに球体4を緊密に嵌める。窪み5Aの中心の深さは1〜2センチメートルほどで、球体4は一部だけ窪み5Aに嵌って大半は窪み5Aの上方に出す。そのほうが球体4は支障なく弾性変形して持てる弾力を充分に発揮できる。台座5は全体が末広がりの形状で底面の面積が上部より広い。
台座5は使用しなくてもよい。使用しない場合、平板1にタオルなど厚手の布(図示省略)を適当に敷き、その上に球体4を置くと、台座5がなくても簡単に位置が安定する。
次に、床に置いた平板1の上に球体4を載せ、床に両脚を伸ばした状態で座り、片方の足の先を足掛けバンド2の中に差し込む。このとき、図2に示すように、球体4をふくらはぎの下に当て、足を伸ばしたまま床の上で上半身を後方に反らせる。これで足首が足掛けバンド2に押さえられ、平板1は体重で床に全面的に押し付けられた状態となる。このためふくらはぎと平板1の間で球体4を挟むような恰好になり、体重がふくらはぎに集中的にかかって、球体4により的確に指圧ができる。指圧の強さは体重のかけ具合で好みに応じて調整できる。
ふくらはぎには、ひふく筋やひらめ筋が通っているが、平板1の上で球体4の位置を適宜移動すると、これらの筋肉のツボに正しく当てることができる。ふくらはぎを適切に指圧すると静脈血の流れが促進し全身の疲労が軽減できる。
本考案の指圧器具によれば、家庭で、ひとりで、だれもが簡単にふくらはぎを指圧でき、指圧の強さも思いのままに調節できるから、全身の疲労を速やかに回復できる。
1は平板
2は足掛けバンド
2Aは結び目
3は留め金具
4は球体
5は台座
5Aは窪み

Claims (7)

  1. 弾性材の球体を平板の上に載せ、平板の端部には足掛けバンドを取り付けて成る指圧器具。
  2. 請求項1記載のものにおいて、足掛けバンドが幅広の帯状体であることを特徴とする指圧器具。
  3. 請求項1記載のものにおいて、弾性材の球体を台座の窪みに嵌めて平板の上に載せることを特徴とする指圧器具。
  4. 請求項1記載のものにおいて、足掛けバンドが環状体でその内側に前記平板を挿通することにより足掛けバンドを平板に取り付けて成る指圧器具。
  5. 請求項1記載のものにおいて、足掛けバンドの長さが調節可能なことを特徴とする指圧器具。
  6. 請求項1記載のものにおいて、足掛けバンドが紐状体でその自由端を接続する結び目の位置を変えることにより足掛けバンドの長さが調節可能なことを特徴とする指圧器具。
  7. 請求項1記載のものにおいて、球体の硬度がJIS規格で40度〜50度であることを特徴とする指圧器具。
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