JP3214364U - ヘアカラー剤塗布具 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布ムラや塗布もれを生じず、細かい部分にも塗布が容易であり、頭皮に塗布することがなく、自然な仕上がりになるうえ、塗布が容易で時間がかからないヘアカラー剤の塗布具を提供する。【解決手段】ヘアカラー剤7を塗布するヘアカラー剤塗布具であって、使用者が把持できる柄2と、柄2の先端部4に弾性を有する複数の毛からなる毛束6を一定間隔で植毛して複数の列を形成した植毛部5とからなり、植毛部5の列と列の間の各毛束6の根本部分にヘアカラー剤7を付着させるようにした。【選択図】図2

Description

本考案は、ヘアカラー剤塗布具に関する。
ヘアカラー施術は、毛髪内部を酸化発色させて半永久的に色を変えるヘアダイ、ブリーチなどの「染毛剤」(医薬部外品分類)を使用する方法と、毛髪表面に色を載せて一時的に色を変えるヘアマニキュアやカラートリートメントなどの「着色料」(化粧品分類)を使用する方法に大別される。着色料には、塗布して一定時間放置した後に水洗いする「洗い流すタイプ」と、塗布したままで洗い流す必要がない「洗い流さないタイプ」がある。本考案は、染毛剤、着色料を使用してヘアカラーを施術する場合の問題を解決するものである。その問題とは、(a)塗布ムラや塗布もれを生じる、(b)細かい部分の塗布がしにくい、(c)頭皮に塗布してしまう、(d)毛髪がヘアカラーで固まり、不自然な仕上がりになる、(e)塗布するのに時間がかかる、などがある。ただし、水洗して使用する染毛剤や洗い流すタイプの着色料は(d)は問題にならず、頭皮に付いても着色しにくい染毛剤は(c)も問題にならない。よって、洗い流さないタイプの着色料が使用上の問題が最も幅広いものであり、考案の成果が最も高い。つまり、洗い流さないタイプの着色料の問題を解決することが、その他のヘアカラー施術全般の問題解決につながることとなる。
染毛剤及び「洗い流すタイプ」の着色料は、全体的な毛髪を半永久もしくは長期間に色を変えるのに使用されることが多い。それらを塗布する塗布具としては、従来、ハケ、くしなどが使用されている。また、「洗い流さないタイプ」の着色料は、部分的な白毛髪を一時的に隠すのに使用されることが多い。着色料を毛髪に塗布する塗布具としては、従来、マスカラ、筆、くし、固形ファンデーションなど種々のものが使用されている。
マスカラタイプは、例えば特許文献1に示すように、着色料が入った容器の蓋の内側に小さなブラシを一体に設けたもので、マスカラのように、ブラシを容器に入れて着色料を付着させて毛髪の必要な部分に塗布する。マスカラタイプは、塗布部分がきわめて小さいため、細かい部分への塗布がしやすく、頭皮につかないように塗布できるうえ、仕上がりが自然であり、一体型で使いやすい。しかし、毛髪の広い範囲を塗布するのに時間がかかり、塗布ムラができやすく、また容器内の着色料が少なくなると使いづらくなる。
筆タイプは、着色料を入れた容器の口部を筆状部材で閉塞したもので、容器の後部をノックして容器内部の着色料を筆先部分に流出させて毛髪に塗布する。筆タイプは、塗布部分が大きいうえ、毛の数が多いので広い範囲を一気に塗ることができ、一体型でノックするだけで着色料が出るため、手が汚れず使いやすい。しかし、細かい部分への塗布が難しく、毛髪束の裏には塗布しにくく全体的に塗布ムラができやすい。また、毛髪が束の状態で固まって自然に仕上がりにくい。さらに、塗布量の調整がしにくいので細毛・薄毛には頭皮に誤って着色しやすい。
くしタイプは、例えば特許文献2に示すように、着色料を入れた容器の口部を筆で閉塞したもので、容器の後部をノックして容器内部の着色料をくしの根本に浸み込ませて毛髪に塗布する。くしタイプは、くし先から着色料が出ないので、くし先が頭皮への着色料の付着を防止してくれるうえ、広範囲に着色料を塗ることができる。しかも、くしのように毛髪を梳かしながら着色料を塗布できるので、毛束の状態で固まることがなく、自然に仕上がる。さらに、細かい部分への塗布がしやすく、一体型で使いやすい。しかし、くしが通る部分しか塗布できず、塗布ムラができやすいし、着色料の塗布量の調整が難しい。
固形ファンデーションタイプは、広口浅底の容器に固形の着色料を入れてスティック又はパフ状のものですくい取って塗布するものである。固形ファンデーションタイプは、塗布部分が比較的大きいので、広い範囲を塗ることができるが、細かい部分への塗布が難しく、毛髪束の裏には塗布しにくく全体的に塗布ムラができやすい。また、細毛・薄毛には頭皮に誤って着色しやすい。さらに、面で塗布するために自然に仕上がりにくい。また、一体型でなく取扱いが不便である。
このように、従来の塗布具、特に「洗い流さないタイプ」の着色料の塗布具は、いずれのタイプでも、それぞれメリットがあるが、デメリットもあり、使用者に不満を抱かせるものであった。特に、白毛髪混じりの年齢層で薄毛・細毛の使用者には、いずれの塗布具でも満足のゆくヘアカラーを行うことができなかった。
特開2012−232104号公報 特開2008−102319号公報
本考案は、前記従来の問題点に鑑みてなされたもので、塗布ムラや塗布もれを生じず、細かい部分にも塗布が容易であり、頭皮に塗布することがなく、自然な仕上がりになるうえ、塗布が容易で時間がかからないヘアカラー剤塗布具を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本考案は、ヘアカラー剤を塗布する塗布具であって、
使用者が把持できる柄と、
前記柄の先端部に弾性を有する複数の毛からなる毛束を一定間隔で植毛して複数の列を形成した植毛部とからなり、
前記植毛部の列と列の間の各毛束の根本部分にヘアカラー剤を付着させることが可能な構成にした。
前記塗布具によれば、ヘアカラー剤を植毛部の根本部分に付着させるので、ヘアカラー剤が流れ落ちず、植毛部に保持できるうえ、使用者又は被施術者の頭皮にヘアカラー剤が塗布されることがなく、安心して塗布又は施術できる。
また、前記塗布具は、毛髪を梳かしながらヘアカラー剤を塗布できるので、毛髪が束のままの状態でヘアカラー剤が固まらず、毛髪1本1本が毛束の根本部分に付着したヘアカラー剤に触れて、自然に仕上げることができる。毛髪をスタイリングしながらヘアカラー剤を塗布することもできるので、ヘアカラー後のセットが不要であるうえ、薄毛・細毛であってもボリュームアップしたヘアデザインにすることができる。
植毛部の毛束間及び毛束の列間に適度な間隔があるため、多方向からブラッシングが可能となるうえ、塗付具を曲線的に動かしてヘアカラー剤を塗布することも可能である。
毛髪1本1本が植毛部の毛束の毛を通過してヘアカラー剤に触れるので、塗布ムラや塗布もれがない。
前記先端部を、前記柄の手元側に位置する第1部分と、該第1部分より先端側に位置し、前記第1部分より幅が狭く、前記第1部分より植毛部の列が少ない第2部分とで構成してもよい。この場合、植毛部の列が少ない第2部分から列が多い第1部分に向かって塗布具を動かすか、列が少ない第2部分のみで毛髪を梳くようにすることで、狭い範囲にヘアカラー剤を塗布できる。
前記複数の列の間の前記先端部上に、前記ヘアカラー剤を溜める凹部を設けてもよい。このようにすると、凹部にヘアカラー剤を確実に保持できるので、柄から流れ落ちるのを防止できる。
前記凹部は、前記植毛部の全体が含まれるように設けることができる。この場合、ヘアカラー剤を凹部の1か所から注入して、毛束の根本に行きわたらせることができる。
本考案によれば、塗布ムラや塗布もれを生じず、細かい部分にも塗布が容易であり、頭皮に塗布することがなく、自然な仕上がりになるうえ、塗布が容易で時間がかからないという効果を有している。
本考案に係るヘアカラー剤塗布具を示す正面図(a)と平面図(b)である。 図1の塗布具の植毛部にヘアカラー剤を付着させる状況を示す正面図(a)と平面図(b)である。 図1の塗布具を使用して毛髪にヘアカラー剤を塗布する状況を示す概略図である。 図1の塗布具を使用して毛髪にヘアカラー剤を塗布する状況を示す概略図である。 図1の塗布具の動かす方向を示す概略図(a、b)と、頭皮と毛束が絡まった状況を示す概略図(c)である。 一般的な塗布ブラシの正面図(a)と平面図(b)である。 本考案の塗付具の変形例を示す断面図である。 本考案の塗付具の他の変形例を示す断面図である。 本考案の塗付具の他の変形例を示す断面図である。 本考案の塗付具の他の変形例を示す断面図(a)と平面図(b)である。 本考案の塗付具の他の変形例を示す正面図である。 本考案の塗付具の他の変形例を示す断面図(a)と正面図(b)である。 本考案の塗付具の他の変形例を示す正面図である。 本考案の塗付具の他の変形例を示す平面図である。 本考案の塗付具の他の変形例を示す平面図である。 本考案の塗付具の他の変形例を示す正面図である。
<ヘアカラー剤塗布具の基本構成>
図1は、本考案の実施形態に係るヘアカラー剤塗布具1を示す。この塗布具1は、個人の使用者又は美容院などの施術者が手で把持できる柄2を有している。柄2の手元部3は、具体的には図示しないが、手で把持しやすい長さと大きさを有すればよく、その断面形状は任意に形成できる。例えば、柄2を手元部3と先端部4に分離し、手元部3を筒状のケースに形成して、その内部に先端部4を収納できるようにしてもよい。
柄2の先端部4は、縦断面が矩形で、その1面には、植毛部5が設けられている。植毛部5は、弾性を有する複数の毛からなる毛束6を一定間隔で植毛したものである。植毛部5は、実施例では、毛束6が4列を形成しているが、4列に限定されず、3列でも5列でもよい。毛の径は、0.01〜0.5mmが好ましく、毛の材質は、人工毛(ナイロンなどの樹脂)、天然毛(白馬2毛、豚毛、馬毛など)が好ましい。毛束6と毛束6の間、及び列と列の間の隙間には、植毛部5の各毛束6の根本部分にヘアカラー剤を付着させて保持できるようになっている。
1つの毛束6は、5〜20本の毛からなる。5本未満であると、毛の間に毛髪1本1本を通過させることができないため、5本以上とした。20本を超えると、内部の毛までヘアカラー剤が達しなくなるため、20本以下とした。なお、毛束6は、図のように矩形の束でもよいし、円形の束でもよい。
毛束6の高さHは、5〜30mmである。5mm未満では毛先にまでヘアカラー剤が付着するうえ、十分に毛髪を梳くことができないので、5mm以上とした。30mmを超えると、毛髪を梳いても毛髪にヘアカラー剤が塗布されないので、30mm以下とした。
植毛部5の列方向の寸法Lは、10〜50mmとした。10mm未満では、塗布できる範囲が少なく、塗布に時間がかかるので、10mm以上とした。50mmを超えると、塗布範囲は広いが、細かい動きができなくなり、ブラッシングが困難で、取扱いも不便になるので、50mm以下とした。
植毛部5の毛束6の列と列の間の隙間B、及び各列の毛束6と毛束6の間の隙間Cは、0.2〜2mmである。隙間B,Cが0.2mm未満では十分な料のヘアカラー剤を付着できないので、0.2mm以上とした。2mmを超えると、ヘアカラー剤が保持できなくなるので、2mm以下とした。
本考案の塗布具1の専用のヘアカラー剤は、植毛部5に留まりつつも、毛髪に伸びやすく、頭皮へ液垂れしない粘度を有し、具体的には、ヘアカラー剤の粘度は100〜30,000cpである。また、植毛部5の毛束を固めない成分組成を有する。また、ヘアカラー剤は、染色・着色成分の他に、加水分解ケラチンなどのハリコシ効果のある成分、加水分解コラーゲンなどの保湿成分、加水分解シルクなどのダメージ補修成分が配合されていると、より効果を高めることができる。
ヘアカラー剤は、チューブ容器、塗布具に内蔵した貯留部、塗布具1の柄2と一体の容器、カップ容器等に収容できる。チューブ容器の場合、注出口は先細りで、植毛部5の毛束6の列間に挿入できることが好ましい。
<ヘアカラー剤塗布具の使用方法>
以上の基本構成を有する塗布具1は、図2に示すように、専用のヘアカラー剤7を植毛部5の毛束6の根本部分に付着させて使用する。具体的に説明すると、ヘアカラー剤7を収容したチューブ容器8の注出口9を毛束6の列と列の間で毛束6の根本部分に向けてヘアカラー剤7を押し出し、列の一端から他端に流し込むようにする。あるいは、チューブ容器8の注出口9を植毛部7の毛束6の列と列の間に挿入して列に沿って移動させながら押し出し、ヘアカラー剤7が毛束6の根本部分に付着するようにしてもよい。ここで、毛束6の先の部分にはヘアカラー剤7を付着させないことが重要である。本考案の塗布具1は、同じ列の毛束6と毛束6の間、列間の毛束6と毛束6の間に隙間があるので、毛束6の根本部分の周りに十分にヘアカラー剤7を付着させることができる。
ヘアカラー剤7を付着させた塗布具1は、毛髪をブラッシングするように梳くことにより、植毛部5の毛束6の根本部分に付着しているヘアカラー剤7が毛髪に塗布される。塗布具1は毛髪に対して多方向から動かすことができる。
図3に示すように、ヘアカラー剤7は植毛部7の毛束6の根本部分に付着していて、先の部分には付着していないので、頭皮10にヘアカラー剤7が塗布されることはない。また、図4に示すように、ヘアカラー剤7が付着していない毛束6の先の部分で毛髪11を梳かしながら根本部分のヘアカラー剤7を塗布できるため、毛髪11の1本1本にヘアカラー剤7を塗布することができ、毛髪11が束の状態で固まるようなことがなく自然に仕上げることができる。さらに、図5(a)に示すように、植毛部5の一側の端の列から他側の端の列に向かって塗布具1を動かしたり、図5(b)に示すように、植毛部5の毛9束の列に沿って動かしたり、あるいは、斜めに動かすことにより、全方位から多方向に動かすことができるので、図5(c)に示すように、毛髪11の1本1本にヘアカラー剤7を塗布することができ、塗布ムラや塗布もれをなくすことができる。
本考案者は、本考案のヘアカラー剤塗布具1の効果を確認するための実験を行った。すなわち、マネキンの頭部に、人毛の白毛髪からなる毛髪の長さ10cm、幅5cm、厚さ1cmの毛髪束を10束植毛した。この人工毛髪に、本考案の塗付具(考案例)と、一般的な塗布用ハケ(比較例)を用いてヘアカラー剤を塗布した。
図6に示すように、一般的な塗布用ハケ1’の植毛部5’は、柄2’の先端部4’に2cm×1cmの範囲に高さ2cmの毛を隙間なく植毛し、従来の筆タイプと同様に、毛の先端にヘアカラー剤7を付着するものとした。一方、本考案の塗付具は、一般的な塗布用ハケ1’と同じ範囲、同じ高さで、同じ材質の毛を用いて、毛束1本当たり10本、1列当たり毛束10束、計4列の毛束とし、毛束の根本部分にヘアカラー剤を付着するものとした。
ヘアカラー剤を塗布した後、塗布回数、塗布ムラ(内側、外側)、頭皮への塗付ミス数を計測し、仕上がりの自然さを評価した。塗布回数は、毛髪束を全体に着色するのに要した塗布作業の回数である。塗布ムラ(内側)は、毛髪束の外側全体を100%とした場合の塗り残しの割合(%)であり、塗布ムラ(外側)は、毛髪束の内側全体を100%とした場合の塗り残しの割合(%)である。頭皮への塗付ミス数は、頭皮に誤って塗布したヘアカラー剤の箇所数である。仕上がりの自然さは、美容師10名に100点満点で仕上がりの自然さを評価してもらい、その平均値をとった。結果は、表1に示す通りである。
Figure 0003214364
表1に示すように、考案例では、塗布回数や外側の塗付ムラは比較例とほぼ変わらないものの、内側の塗付ムラ、頭皮への塗付ミスが少なく、仕上がりの自然さは圧倒的な優位を保っていることが分かった。
<美容施術方法>
次に、本考案のヘアカラー剤塗布具1を用いた白毛髪染の美容施術方法について説明する。美容施術方法は、部分的に白毛髪のある高齢者、毛髪の一部を種々のカラーに毛染めしてファッションとして楽しむ人の美容施術に適している。
美容施術方法は、塗布具の植毛部の各毛束の根本部分にヘアカラー剤を付着させる工程と、塗布具の柄を把持し、植毛部の先端を被施術者の毛髪に当てて植毛部で毛髪を梳くようにして、多方向から被施術者の毛髪の必要な個所に植毛部に付着させたヘアカラー剤を塗布する工程とを含む。施術前の準備として、被施術者の毛髪は、事前に洗毛髪され、ブラッシングされていることは言うまでもない。
ヘアカラー剤を付着させる工程は、既に述べたように、植毛部の毛束の根本部分にヘアカラー剤を付着させることが重要であり、先端部には付着させないことに注意する必要がある。植毛部にヘアカラー剤を付着させる場合、専用のチューブ容器に収容したヘアカラー剤を使用することが好ましい。ヘアカラー剤を付着させるとき、塗布部の植毛部の列に沿って付着させるとよい。
ヘアカラー剤を塗布する工程では、従来のマスカラタイプや、筆タイプ、くしタイプ、固形ファンデーションタイプのような一方向だけでなく、本考案の塗付具は毛染の部分に合わせて多方向に動かすことができる。すなわち、塗布具の先端部の第2部分から第1部分に向かって塗布具を動かしたり、塗布具の植毛部の一方の最外側の列から他方の最外側の列に向かう方向及びその反対方向に前記塗布具を動かして、ヘアカラー剤を塗布することができる。また、被施術者の好みのスタイリングになるように、塗布具を曲線的、あるいは斜めに動かすともできる。
<変形例>
本考案のヘアカラー剤塗布具は、前記実施形態に限らず、以下に説明するように種々の変形例を採用できる。
図7は、柄2の先端部4の植毛部5の近傍に設けた注入口12から、植毛部5の毛束6の列の間の隙間に設けた複数の吐出口13に至るヘアカラー剤導入路14を形成したものである。ヘアカラー剤7を収容したチューブ容器8の注出口9を柄2のヘアカラー剤導入路14の注入口12に差し込み、ヘアカラー剤7を押し出してヘアカラー剤導入路14を通って吐出口13から吐出させる。この変形例によれば、ヘアカラー剤7を植毛部5の毛束6の根本部分に確実にかつ均一に付着させることができる。
図8は、図7の塗布具と同様に、柄2の先端部4にヘアカラー剤導入路14と吐出口13を設けるが、ヘアカラー剤導入路14には注入口がなく、ヘアカラー剤導入路14の入口15と柄2に内蔵したヘアカラー剤貯留部16とを連通させ、ヘアカラー剤貯留部16に設けたプッシュボタン17等の吐出機構によって外部操作により、ヘアカラー剤貯留部16内のヘアカラー剤7をヘアカラー剤導入路14に押し出して、吐出口13から吐出させる。この変形例でも、ヘアカラー剤7を植毛部5の毛束6の根本部分に確実にかつ均一に付着させることができるとともに、簡単な外部操作で植毛部5にヘアカラー剤7を補充して付着させることができ、しかも別途チューブ容器を備える必要がなく、取扱い易く携行に便利である。
図9は、図8と同様に、先端部4にヘアカラー剤導入路14と吐出口13を設けるが、先端部4より下方部分に柄がなく、その代わりにヘアカラー剤7を収容したチューブ容器18の口部19をねじなどで着脱可能に接続したものである。先端部4の端面に開口するヘアカラー剤導入路14の入口15とチューブ容器18の口部19を連通させ、チューブ容器18内のヘアカラー剤7をヘアカラー剤導入路14に押し出すと、吐出口13からヘアカラー剤7を吐出させることができる。この変形例でも、ヘアカラー剤7を植毛部5の毛束6の根本部分に確実にかつ均一に付着させることができるとともに、使いきったチューブ容器18を新しいものと交換することができ、しかも取扱い易く携行に便利である。
図10は、柄2の先端部4に、植毛部5の全範囲を囲むように、皿状の凹部20を形成し、この凹部20にチューブ容器8から吐出したヘアカラー剤7を溜めておくことができるようにしたものである。この変形例によれば、図示するように、凹部20の縁の1箇所にチューブ容器8からヘアカラー剤7を押し出せば、凹部20全体にヘアカラー剤7を導き、毛束6の根本部分に確実にかつ均一の付着させることができる。なお、凹部20は植毛部5の全体を囲むものでなくとも、毛束6の列と列の間の隙間に溝状に形成することもできる。
図11は、植毛部5の先端が使用者又は被施術者の頭の形に沿うように、植毛部7の中央部に位置する毛束6の高さを両端部に位置する毛束6の高さより低くしたものである。この変形例によれば、頭皮10に近い毛髪の生え際でも塗布ムラなく均一に塗布することができる。
図12は、柄2の先端部4を円柱状、すなわち横断面が円形になるようにし、先端部4の全周360°にわたって毛束6を植毛したものである。この変形例によれば、全周の植毛部5を使用できるので、毛髪のどのような箇所でも手を持ち換えることなく、毛染めを行うことができる。また、毛髪を植毛部5に巻き付けて、カールさせることも可能である。
図13は、植毛部5の両端と中央の3箇所に高さが毛束6よりも高いガイド棒21を設けたものである。ガイド棒21は、毛束6の毛より太くて剛性が高い樹脂から形成されている。ガイド棒21の先端は、頭皮10に当たっても痛くないように丸みが形成されている。ガイド棒21は、植毛部5の両端の2箇所に設けてもよい。この変形例によれば、植毛部5の先端が頭皮10につかないため、頭皮10にヘアカラー剤が付着するのを防止することができる。
図14は、柄2の先端部4を、柄2の手元側に位置し、毛先側から見て矩形の第1部分4aと、該第1部分4aより先端側に位置し、毛先側から見て三角形の第2部分4bとで構成したものである。第2部分4bは、第1部分4aより幅が先端に向かって漸次狭くなり、第1部分4aより植毛部7の列が少なくなっている。第2部分4bは、三角形でなくても、図15に示すように、第1部分4aよりも幅が狭い矩形でもよい。また、第2部分4bは、図16に示すように、植毛部5と反対側に屈曲又は湾曲するように反らせもよい。この実施例によれば、第2部分4bから第1部分4aの方向に塗布具1を動かして、前頭部から後頭部に向かって、毛髪にヘアカラー剤7を塗布することができる。また、先端部4の第2部分4bの少ない毛束6を使用して、細かい塗布作業を行うことができる。
1 ヘアカラー剤塗布具
2 柄
3 手元部
4 先端部
4a 第1部分
4b 第2部分
5 植毛部
6 毛束
7 ヘアカラー剤


Claims (7)

  1. ヘアカラー剤を塗布するヘアカラー剤塗布具であって、
    使用者が把持できる柄と、
    前記柄の先端部に弾性を有する複数の毛からなる毛束を一定間隔で植毛して複数の列を形成した植毛部とからなり、
    前記植毛部の列と列の間の各毛束の根本部分にヘアカラー剤を付着させることが可能な構成であることを特徴とするヘアカラー剤塗布具。
  2. 前記先端部を、前記柄の手元側に位置する第1部分と、該第1部分より先端側に位置し、前記第1部分より幅が狭く、前記第1部分より植毛部の列が少ない第2部分とで構成したことを特徴とする請求項1に記載のヘアカラー剤塗布具。
  3. 前記複数の列の間の前記先端部上に、前記ヘアカラー剤を溜める凹部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のヘアカラー剤塗布具。
  4. 前記凹部は、前記植毛部の全体が含まれるように設けたことを特徴とする請求項3に記載のヘアカラー剤塗布具。
  5. 前記稙毛部の中央部に位置する毛束の高さが両端部に位置する毛束の高さより低くされていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のヘアカラー剤塗布具。
  6. 前記稙毛部に高さが前記毛束より高いガイド棒を設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のヘアカラー剤塗布具。
  7. 前記第2部分が前記植毛部と反対側に屈曲又は湾曲するように形成されていることを特徴とする請求項2に記載のヘアカラー剤塗布具。

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