JP3214057U - 捺印補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】より汎用性の高い捺印補助具を提供する。【解決手段】本考案の捺印補助具10を、中央に貫通孔12を有する矩形板14と、丸印を貫通孔12に通して固定する雄螺子(固定手段)18と、を備えて構成した。矩形板14は、正方形の矩形であり、4つの外側面20(1),20(2),20(3)及び20(4)を有し、1つの外側面20から貫通孔12に至る雌螺子孔22を有するように構成した。雄螺子18は、雌螺子孔22に螺入され、先端24が貫通孔12に通された丸印の側面26を押圧することにより、丸印が貫通孔12に通された状態で矩形板14に固定されるように構成した。【選択図】図1

Description

本考案は、印鑑を書面に捺印して書面上に表れる印影の方向を調整するための捺印補助具に関する。
印鑑は、文字を彫った印面に対して逆の天面を上にして書面に捺印する。図5(a)及び(b)に示すような円形の断面を有する丸印(印鑑)1の場合、印面2に対して逆の天面3を上にして、天面3を上からみると円形であるため、印面2の文字の方向を予測できない。このため、図5(c)に示すように、書面4に捺印して表れた印影5の方向が斜めになることがあった。印影5の方向が斜めになると、捺印した書面4としての外観上好ましくなかった。このため、印影の方向が斜めになるのを防止することができる捺印補助具について出願されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に示す捺印補助具は、丸印に取り付けて使用するが、取り付けることのできる丸印1の寸法が限定され、汎用性が高くなかった。このため、汎用性の高い捺印補助具が望まれている。また、捺印者の中には、常に一定の角度で傾けて捺印し、本人以外の者が捺印したのかを判別できるようにしている者もいるが、常に一定の角度で傾けて捺印するのは困難であった。
特開2010−247501号公報
本考案の目的は、汎用性の高い捺印補助具を提供することにある。
本考案の捺印補助具は、正方形又は長方形の矩形であり、少なくとも一端に直線状の端面を有し、中央に貫通孔を有する透明な板体と、
印鑑を前記板体の前記貫通孔内に通し、該印鑑を該板体に対して略垂直に固定する固定手段と、
を備えたことを特徴とする。
また、本考案の捺印補助具は、前記捺印補助具において、前記板体は、正方形、長方形、多角形又は半円形であることを特徴とする。
また、本考案の捺印補助具は、前記捺印補助具において、前記板体は、外側面を有し、該外側面から前記貫通孔に至る雌螺子孔を有し、前記固定手段は、前記雌螺子孔に螺入され、先端が前記印鑑の側面を押圧するように構成された雄螺子であることを特徴とする。
本考案の捺印補助具によれば、印鑑の印面の文字の方向が板体の直線状の端面に対して垂直又は平行になるように調整して、印鑑を板体に固定した後、板体の4辺のいずれかと捺印する書面の側辺又は下辺等との相対方向を確認しながら、書面に捺印することにより、印影の文字の方向が書面の側辺等に対して一定方向で捺印することができ、捺印した書面の外観上好ましい。また、印鑑を板体の貫通孔に通して固定手段によって固定するため、貫通孔に通すことができ固定手段によって固定できる寸法の印鑑であれば、捺印補助具を使用して捺印できる。このため、1個の捺印補助具によって種々の寸法の印鑑に対応でき、捺印補助具としての汎用性が高くなる。
本考案の捺印補助具の斜視図である。 図1の捺印補助具の使用状態を示す図であり、同図(a)は底面図であり、同図(b)は平面図であり、同図(c)は捺印して表れる印影を示す平面図である。 本考案の捺印補助具の他の実施形態を示す平面図である。 本考案の捺印補助具の他の実施形態を示す平面図である。 同図(a)は印鑑を示す正面図であり、同図(b)は印鑑を示す平面図であり、同図(c)は捺印した書面を示す平面図である。
本考案の捺印補助具について図面に基づいて説明する。図1において、符号10は、本考案の捺印補助具である。
(構成)
本考案の捺印補助具10は、印面2及び天面3を有する丸印(印鑑)1を書面に捺印して書面上に表れる印影の方向を調整できるように構成されている。捺印補助具10は、図1に示すように、中央に貫通孔12を有する矩形板(板体)14と、丸印1を貫通孔12に通して固定する雄螺子(固定手段)18と、を備えて構成される。矩形板14は、正方形の矩形であり、4つの外側面20(1),20(2),20(3)及び20(4)を有する。矩形板14は、樹脂から構成され、向こう側の書面等の捺印すべき箇所を目視で確認しやすいように無色透明であるが、有色であってもよい。矩形板14は、外側面20(1)から貫通孔12に至る雌螺子孔22を有する。貫通孔12は、円形であるが矩形であってもよい。雄螺子18は、雌螺子孔22に螺入され、先端24が貫通孔12に通された丸印1を押圧することにより、丸印1が雄螺子18の先端24と貫通孔12の内周面とによって挟持され、丸印1が貫通孔12に通された状態で矩形板14に固定されるように構成されている。矩形板14、貫通孔12及び雄螺子18の寸法は、特に限定されず、丸印1を貫通孔12に通すことができ、雄螺子18の先端24で丸印1を押圧できる寸法であればよい。直径の異なる複数の丸印に対応するように、貫通孔は大きめの内径とされる。種々の寸法の丸印1に対応して、種々の寸法の捺印補助具10を準備することが好ましい。
(作用)
捺印補助具10、及び貫通孔12に通すことができ雄螺子18の先端24で押圧できる寸法の丸印1が準備される。捺印補助具10は、捺印しようとする丸印1を、図1に示すように、矩形板14の貫通孔12に通し、雄螺子18を右に回転して印鑑1に接近させ、雄螺子18の先端24を丸印1の側面26に押圧させる。丸印1は、雄螺子18の先端24と貫通孔12の内周面とによって挟持され、丸印1が矩形板14に対して垂直な状態で矩形板14に固定される。この時、丸印1の印面2を上にして目視し、図2(a)に示すように、印面2の縦書きの文字「山本」の縦方向が、外側面20(1)及び20(3)に対して平行であり、外側面20(2)及び20(4)に対して垂直となるように調整する。
次に、丸印1に朱肉の朱液を付け、図2(b)に示すように、書面4の捺印する位置30の上で丸印1の天面3を上にした状態で、丸印1又は矩形板14を握持する。この時、矩形板14の外側面20(2)が書面4の下辺32に対して平行であり、矩形板14の外側面20(3)が書面4の側辺34に対して平行となるように調整する。矩形板14の外側面20(2)が書面4の下辺32に対して平行であり、矩形板14の外側面20(3)が書面4の側辺34に対して平行な状態を維持しながら、書面4の捺印する位置30に捺印する。予め、印面2の縦書きの文字「山本」の縦方向が、外側面20(1)及び20(3)に対して平行であり、外側面20(2)及び20(4)に対して垂直となるように調整しているため、図2(3)に示すように、印影36は、縦書きの文字「山本」の縦方向が、書面4の下辺32に対して垂直であり、書面4の側辺34に対して平行な状態で表れる。
(効果)
本考案の捺印補助具10によれば、縦書きの文字「山本」の縦方向が、書面4の下辺32に対して垂直であり、書面4の側辺34に対して平行な状態で印影36が表れるため、捺印した書面4の外観上好ましい。また、書面4の側辺34に対して一定角度に傾けて捺印することも可能である。また、丸印1を貫通孔12に通して雄螺子18の先端24で丸印1の側面26を押圧して固定するため、貫通孔12に通すことができ雄螺子18の先端24押圧できる寸法の丸印1であれば、捺印補助具10を使用して捺印できる。このため、1個の捺印補助具10によって種々の寸法の丸印に対応でき、汎用性が高くなる。また、丸印1の矩形板14への固定は、雄螺子18を回転させることのみによって行うことができるため、丸印1の矩形板14への固定が容易で使いやすい。
以上、本考案の実施形態について説明したが、本考案は上述の実施形態に限定されない。
捺印補助具10において、図3に示すように、雄螺子18の先端24に、印鑑1の側面26を押圧する弾性部材38を固定して構成してもよい。図3に示す捺印補助具10は、弾性部材38を備えること以外は、図1に示す捺印補助具10と同じ構成である。印鑑1の側面26の湾曲面を弾性部材38全体によって面接触で押圧することができ、印鑑1を矩形板14に強固且つ安定した状態で固定できる。
また、捺印補助具10の固定手段は、図4に示すように、丸印1を矩形板14の貫通孔12に通して挟持し、矩形板14に対して略垂直に固定するクリップ40であってもよい。クリップ40は、矩形板14に接着剤によって固定された第一挟持部材42と、第一挟持部材42に対して回動摺り第二挟持部材44と、第一挟持部材42及び第二挟持部材44が閉じる方向に付勢力を付与するバネ46とを備えて構成される。第一挟持部材42及び第二挟持部材44は、無色透明であるが、有色であっても良い。
その他、本考案は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づき種々の改良、修正、変更を加えた態様で実施できるものである。例えば、矩形板の貫通孔を正方形又は長方形とし、貫通孔内に正方形又は長方形の断面を有する角印を通して矩形板に固定する構成であってもよい。
1:丸印(印鑑)
2:印面
3:天面
10:捺印補助具
12:貫通孔
14:矩形板(板体)
18:雄螺子(固定手段)
20:外側面
22:雌螺子孔
24:先端
26:側面
32:下辺
34:側辺
36:印影

Claims (3)

  1. 正方形又は長方形の矩形であり、少なくとも一端に直線状の端面を有し、中央に貫通孔を有する透明な板体と、
    印鑑を前記板体の前記貫通孔内に通し、該印鑑を該板体に対して略垂直に固定する固定手段と、
    を備えた捺印補助具。
  2. 前記板体は、正方形、長方形、多角形又は半円形である請求項1に記載する捺印補助具。
  3. 前記板体は、外側面を有し、該外側面から前記貫通孔に至る雌螺子孔を有し、
    前記固定手段は、前記雌螺子孔に螺入され、先端が前記印鑑の側面を押圧するように構成された雄螺子である請求項1又は2に記載する捺印補助具。
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