JP3213935B2 - 循環装置付整水器 - Google Patents

循環装置付整水器

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JP3213935B2 JP20941097A JP20941097A JP3213935B2 JP 3213935 B2 JP3213935 B2 JP 3213935B2 JP 20941097 A JP20941097 A JP 20941097A JP 20941097 A JP20941097 A JP 20941097A JP 3213935 B2 JP3213935 B2 JP 3213935B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水容器内に収容し
た水道水を、カートリッジ内の水質改良材に通過させる
ことで、飲料水を生成する循環装置付整水器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来この種の整水器と
しては、例えば特開昭60−220107号公報などの
ように、水道水の水圧を利用して、飲料水をミネラルカ
ートリッジに通すことによって、カートリッジ内の水質
改良剤に含まれるカルシウムなどのミネラル成分を飲料
水に溶解させ、水質を改良したいわゆる美味しい水にす
るものが公知である。また、これとは別に、例えば特開
平1−15195号公報などのように、水容器の開口部
に取り付けた循環装置の電動ポンプによる水圧を利用し
て、水容器内に収容した飲料水を循環させ、この飲料水
をミネラルカートリッジに通すことによって、ミネラル
成分を飲料水に溶解させるものも公知である。特に、こ
の電動ポンプを用いるものについては、水道管に接続す
る必要がなく、設置場所を比較的自由に選べるため、例
えば冷蔵庫内に整水器を入れて冷却しながら、ミネラル
成分を飲料水に溶解させるなどの使い方ができ、便利で
ある。
【0003】しかしながら、こうしたミネラル整水器
は、ミネラルカートリッジが水中に没するため、所望の
ミネラル濃度の飲料水を得ることができなかった。これ
は、水を循環させない間も、ミネラルカートリッジが水
容器内の水に接触しているため、常時水質改良剤からミ
ネラル成分が溶解し続けるからである。特に、長時間放
置した場合には、必要以上にミネラル成分の濃度が上昇
する虞れがあった。
【0004】そこで、本出願人は、このような問題点を
解決しうるミネラル整水器について先に出願した(特願
平9−159054号)。このミネラル整水器は、図8
に示すようなものであり、同図において、1は飲料水す
なわち水Wを収容する有底筒状の水容器である。この水
容器1は透明樹脂製で、上部に開口部2を形成している
と共に、前方に突出した注水口3を形成している。ま
た、水容器1の開口部2には、この開口部2を覆うよう
に循環装置4が着脱自在に取り付けられる。循環装置4
の外殻は、水容器1より上方に露出した上筐体5と、こ
の上筐体5の下部に組み付けられ、水容器1の上部に入
り込んだ下筐体6とにより構成される。
【0005】上筐体5の前部には、図示しない電源とし
ての電池を収納する電池収納部7が形成される。そし
て、この電池収納部7の上部を覆うように、電池蓋8が
着脱自在に設けられる。また、上筐体5の略中央部に
は、下方に落ち込んだ略円形の凹部9が形成されている
と共に、凹部9の底部には、さらに別々の貫通孔10,11
が穿設される。12は下端が開口した透明なドーム部材で
あり、前記凹部9に着脱自在に取り付けられる。このド
ーム部材12は凹部9に密着状態で装着され、装着時にお
いてその上部が、上筐体5の上面より突出するようにな
っている。さらに、上筐体5の後部上面には操作部13が
設けられており、この操作部13の内部対応位置に、操作
スイッチ(図示せず)などを有する制御回路14が、基板
に実装した状態で取り付けられる。
【0006】下筐体6の略中央部より前方寄りには、上
方に入り込んだ略円形の凹部15が形成される。この凹部
15には、前記貫通孔11の外周を囲んで密着状態に接続さ
れる貫通路16が、さらに上方に突出して設けられてい
る。また、凹部15には、略円筒形状をなす水質改良用の
ミネラルカートリッジ17が着脱自在に取り付けられる。
このミネラルカートリッジ17は、水容器1内の水Wに対
向する底部に、循環した水Wを水容器1内に戻す複数の
貫通孔18を穿設すると共に、前記貫通路16に対向して上
部に開口部19を形成した有底筒状のカートリッジ体20
と、該カートリッジ体20の内側から前記貫通孔18を覆う
透水性の不織布21と、カートリッジ体20内に収納される
水質改良剤22と、開口部19を覆う透水性の不織布23とに
より構成される。そして、貫通路16から送り出された水
が、カートリッジ体20の開口部19から、このカートリッ
ジ体20の内部にある不織布23,水質改良剤22,不織布21
を通過すると、水質改良剤22に含まれたミネラル成分が
水に溶解して、カートリッジ体20の貫通孔18から水容器
1内の水Wに滴下される構造となっている。なお、前記
水質改良剤22としては、カルシウム,マグネシウム,ナ
トリウム,カリウムなどを適量含んでおり、毒性がな
く、水に対して微溶な物質で有れば適宜使用が可能であ
り、例えば、珊瑚石や麦飯石などが一般的である。
【0007】下筐体6の後部には、循環装置4の電動ポ
ンプに相当する揚水部24が略筒状に形成される。この揚
水部24は、水容器1内の水Wを、前記貫通孔10に連通す
るドーム部材12内に揚水するためのものである。揚水部
24の外殻をなす枠体25の内部には、上方に向けて突出し
た円筒部26と、円筒部26の上部にあって、中央に貫通孔
27を穿設した板状の保持部28が各々形成される。また、
枠体25の底部には、円筒部26の下端に位置して設けられ
た円形凹部29と、円形凹部29の外周にあって渦巻状の水
流溝30が各々形成されると共に、該水流溝30の終端部か
ら略垂直に立設され、その上端部が前記上筐体5の貫通
孔10に密着状態で接続される揚水管31が形成される。
【0008】前記円筒部26および保持部28の上部には、
ゴム部材からなるオイルシール32が取り付けられてお
り、このオイルシール32の上面に対向して、揚水部24の
駆動源に相当する電動機33が筒状の固定部材34に取り付
けられる。この電動機33は、ねじ35により固定部材34を
枠体25に取り付けることで、円筒部26の上端面に接した
状態で固定され、ひいては枠体25に保持される。この
際、電動機33がオイルシール32の上面側を押圧すること
で、該オイルシール32が保持部28に密着する。また、41
は回転軸であり、円筒部26の内面,保持部28の下面,オ
イルシール32および回転軸41によって区画されて空気室
42が形成され、この空気室42は、オイルシール32側の上
方が密閉されると共に、下方が開放されるように構成さ
れている。
【0009】また、この回転軸41は、貫通孔27を貫通し
ており、その先端側には遠心羽根車に相当するインペラ
43が同軸的に取り付けられる。回転軸41が嵌入されるイ
ンペラ43の軸部44は、前記貫通孔27よりも僅かに径小で
あり、回転軸41にインペラ43の軸部44を取り付けたとき
に、軸部44の基端部が貫通孔27内に位置する。前記枠体
25の底部には、前記円形凹部29に対向する円形凹部51
と、前記水流溝30に対向する水流溝50が各々形成された
カバー部材52が、密着状態で取り付けられる。このカバ
ー部材52の略中心部には、前記インペラ43の下端に対向
して吸水口53が開口形成される。そして、インペラ43
は、円形凹部29と円形凹部51とにより囲まれた水流室54
に、吸水口53から浸入する水容器1内の水Wにより没し
た状態で設けられる。水流室54は、枠体25の底部にあっ
て、水流溝30と水流溝50とにより囲まれた部分にも及ん
でおり、この水流室54の一側に形成した揚水口55が、前
記揚水管31の下端に連通している。
【0010】前記水容器1の側面には、この水容器1内
に収容する水Wの上限水位および下限水位を示す上限水
位線61および下限水位線62が各々形成される。上限水位
線61は、循環装置4を水容器1の開口部2に取り付けた
ときに、ミネラルカートリッジ17内の水質改良剤22の最
下部よりも下方で、かつ、前記空気室42の上端部よりも
下方に形成される。また、下限水位線62は、インペラ43
の下端部よりも上方に形成される。これにより、水容器
1内の水Wは、循環装置4の使用時において、上限水位
線61と下限水位線62との間にその水面W´が位置するよ
うになる。
【0011】そして、使用に際しては、上限水位線61と
下限水位線62の範囲内に水面W´が達するように、水容
器1内に水Wを投入し、循環装置4を開口部2に取り付
ける。すると、水容器1内の水Wは揚水部24の吸水口53
から水流室54に浸入し、インペラ43はその一部若しくは
全部が水没する。同時に、ミネラルカートリッジ17内の
水質改良剤22は、水容器1内の水Wの水面W´よりも上
方に位置し、水Wに触れない隔離された状態となる。こ
の状態で、操作部13を操作して電動機33を駆動すると、
電動機33の回転軸41と同軸にインペラ43が回転し、水流
室54内に浸入した水Wが、インペラ43の遠心力により、
揚水口55から揚水管31を通って、貫通孔10から凹部9に
取り付けたドーム部材12内に、目視できる状態で吐出さ
れる。そして、このドーム部材12に達した水Wは、貫通
孔11および貫通路16を通過して、その下方にあるミネラ
ルカートリッジ17内に流入し、ここで水質改良剤22に含
まれたミネラル成分が水Wに微量溶解して、貫通孔18か
ら水容器1内に戻って循環する。そして、操作部13を操
作してから所定時間が経過すると、電動機33は停止し、
揚水部24による水Wの循環は停止する。このため、ミネ
ラルカートリッジ17には水Wが供給されなくなる。この
とき、ミネラルカートリッジ17内の水質改良剤22が、水
容器1内の水Wの水面W´よりも上方に位置するため、
水質改良剤22が水Wと接することがなく、ミネラル成分
の水Wへの溶解が抑制される、というものである。
【0012】このミネラル整水器は、水質改良剤22のミ
ネラル成分の水Wへの溶解が抑制されるため、長時間放
置しても必要以上にミネラル成分の濃度が上昇すること
を防止することができるものであるが、その後の出願人
の研究の結果、このミネラル整水器において水の循環が
不能になってしまう場合があることがわかった。そこ
で、この水の循環が不能になる原因についてさらに研究
した結果、循環装置4の駆動を一度停止させると、揚水
管31内に残った水Wの水滴Cが揚水管31を塞いでしまっ
たり、不織布23が濡れたままになってしまうので、この
結果、水流室54内の空気Bの逃げ道がなくなり、水流室
54に空気Bが溜まってしまうため、吸気口53から水流室
54内に水が入っていかなくなるためであることがわかっ
た。
【0013】そこで本発明は、上記問題点に鑑み、水の
循環が不能になることのない電動ポンプを用いた循環装
置付整水器を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
循環装置付整水器は、水容器と、該水容器の開口部に取
り付けられる循環装置と、該循環装置に設けられる電動
ポンプと、前記循環装置に取り付けられ内部に水質改良
材を収納するカートリッジとを備え、前記電動ポンプ
を、底部に吸水口を有する水流室を設けた枠体と、この
枠体に保持される電動機と、この電動機の回転軸の先端
側に同軸的に取り付けられる複数の羽根を形成したイン
ペラとで構成し、前記循環装置により循環される前記水
容器内の水を前記カートリッジ内に通過させる循環装置
付整水器において、重量がアンバランスとなるように、
前記インペラの一部の羽根の先端に前記吸水口に突出す
る突起を形成したものである。
【0015】上記構成により、水容器内の水を循環させ
るために循環装置に設けた電動ポンプを駆動してインペ
ラを回動させると、インペラの一部の羽根の先端に形成
した突起が吸水口付近の水を撹拌することで空気を気泡
に細分化して、この気泡ごと水を水流室に吸い上げる。
また、重量がアンバランスであるため、インペラの回動
に伴い微細な振動が発生し、この振動により空気の気泡
への細分化をより行いやすくなっている。
【0016】また、本発明の請求項2記載の循環装置付
整水器は、前記水流室が、前記枠体の底面部と、該枠体
の底面に取り付けられた吸水口を有するカバー部材とに
より形成されており、前記カバー部材又は前記枠体に前
記水流室に形成された螺旋状の水流溝と外部を連通する
逃し溝を設けたものである。この請求項2の構成によれ
ば、水容器内の水を循環させるために循環装置に設けた
電動ポンプを駆動してインペラを回動させると、電動ポ
ンプの駆動の初期段階で前記水流室内の空気を逃し溝か
ら排出することによって、水流室内での水流形成を補助
する。
【0017】
【発明の実施形態】以下、本発明の循環装置付整水器の
一実施例について、図1〜図7を参照して詳細に説明す
る。本実施例の循環装置付整水器は、前述した図8に示
すものと基本的には同じ構造を有するので同一の構成に
は同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。本実
施例の循環装置付整水器においては、インペラ43は、図
1乃至図4に示すようにその5枚の羽根45,45…のうち
の1枚45Aに突起46を有するものとなっている。また、
枠体25の底部には、図1、図2及び図5に示すように円
筒部26の下端に位置して設けられた円形凹部29と、円形
凹部29の外周にあって渦巻状の水流溝30が各々形成され
ると共に、該水流溝30の終端部から略垂直に立設され、
その上端部が前記上筐体5の貫通孔10に密着状態で接続
される揚水管31が形成されている。さらに、図1、図2
及び図6に示すように、カバー部材52の略中心部には、
前記吸水口53が開口形成されており、該カバー部材52の
内面側には、前記枠板25の円形凹部29に対向する円形凹
部51と、前記水流溝30に対向する渦巻状の水流溝50と、
この水流溝50の外側に形成された側壁面を構成する隔壁
56とが各々形成されており、この水流溝50の終端部は揚
水管31に対応している。そして、この隔壁56には渦巻状
の水流溝50による水の流れ方向Sの接線S1に対して鈍
角Aをなす方向に逃し溝57が形成されている。なお、こ
の逃し溝57の形成方向は、インペラ43の羽根45の先端の
延長線方向とほぼ同じであるのが望ましい。そして、イ
ンペラ43は、このようなカバー部材52の吸水口53から突
起45Aが突出するように取り付けられている。
【0018】なお、本実施例においては、オイルシール
32の構造は、図7に示すように、円筒部26および保持部
28に嵌入する環状部材36と、この環状部材36の中央貫通
孔37側に設けた弾性を有する接触片40とにより構成され
ている。この接触片40は下方に傾斜して形成され、前記
電動機33の下方に突出した回転軸41の側面に密着してい
る。この接触片40の上方にある中央貫通孔37の内部に、
潤滑油Oが充填される。こうして、電動機33の回転軸41
がオイルシール32の接触片40に密着することで、円筒部
26の内面,保持部28の下面,オイルシール32および回転
軸41によって区画形成された空気室42は、オイルシール
32側の上方が密閉されると共に、下方が開放されるよう
に構成されている。
【0019】次に、前記構成につきその作用を説明す
る。使用に際しては、上限水位線61と下限水位線62の範
囲内に水面W´が達するように、水容器1内に水Wを投
入し、循環装置4を開口部2に取り付ける。すると、水
容器1内の水Wは揚水部24の吸水口53から水流室54に浸
入し、インペラ43はその一部若しくは全部が水没する。
同時に、カートリッジたるミネラルカートリッジ17内の
水質改良材22は、水容器1内の水Wの水面W´よりも上
方に位置し、水Wに触れない隔離された状態となる。
【0020】この状態で、操作部13を操作して電動機33
を駆動すると、電動機33の回転軸41と同軸にインペラ43
が回転する。これに伴いインペラ43の1枚の羽根45Aの
先端の突起46が吸水口53付近の水を撹拌することになる
ため、水流室54に空気が溜まっていても、インペラ43の
羽根45Aの先端に形成した突起46が吸水口53付近の水を
撹拌することで空気を気泡に細分化して、この気泡ごと
水を水流室54に吸い上げるので、水を確実に水流室54に
吸い込み、安定的に水を循環させることができる。ま
た、このインペラ43は1枚の羽根45Aに突起46が形成さ
れているので、重量がアンバランスである。このため、
インペラ43の回動に伴い微細な振動が発生する。この振
動により空気の気泡への細分化をより行いやすくなって
いる。そして、水流室54内に浸入した水Wは、インペラ
43の回動に伴う遠心力により、揚水口55から揚水管31を
通って、貫通孔10から凹部9に取り付けたドーム部材12
内に、目視できる状態で吐出される。この際、カバー部
材52の隔壁56には渦巻状の水流溝50による水の流れ方向
Sに対して鈍角Aをなす方向に逃し溝57が形成されてい
るので、初期段階で前記水流室54内の空気を逃し溝57か
ら排出することによって、水流室54内での水流形成を補
助するので、水を吸い上げやすくでき、安定的に水を循
環させることができ、しかも、水流室54を通過する水の
漏れ及び圧力損失を抑えられる。
【0021】なお、このとき、空気室42内の空気には、
インペラ43の回転に伴って、揚水部24の揚水能力に応じ
た圧力が、空気室42の下方から加わる。このため、空気
室42の上方を密閉するオイルシール32の接触片40が押圧
されて、電動機33の回転軸41に密着し、グリースなどの
潤滑油Oの空気室42内への侵入を防止する。そして、こ
のようにしてドーム部材12に水Wを運んだ後は、図8に
示す循環装置付整水器と同様に水を循環して水質改良材
22のミネラル成分を水に溶解するとともに、過度のミネ
ラル成分の水Wへの溶解を抑制することができるように
なっている。
【0022】以上のように、本実施例では、水容器1
と、該水容器1の開口部2に取り付けられる循環装置4
と、該循環装置4に設けられる電動ポンプたる揚水部24
と、前記循環装置4に取り付けられ内部に水質改良材22
を収納するミネラルカートリッジ17とを備え、揚水部24
は、枠体25と、この枠体25に保持される電動機33と、こ
の電動機33の回転軸41の先端側に同軸的に取り付けら
れ、前記枠体25の底部に設けた吸水口53を有する水流室
54に水没状態で設けられたインペラ43とを有し、前記循
環装置4により循環される前記水容器1内の水Wを該ミ
ネラルカートリッジ17内に通過させる循環装置付整水器
において、重量がアンバランスとなるように、インペラ
43の1枚の羽根45Aの先端に前記吸水口53に突出する突
起46を形成したものであるので、操作部13を操作して電
動機33を駆動して、インペラ43により水を吸い上げて、
水容器1内の水Wを循環させる間、吸水口53付近で気泡
が発生するのを抑制することができるとともに、気泡の
成長を防止することができる。また、このインペラ43は
1枚の羽根45Aに突起46が形成されているので、重量が
アンバランスである。このため、インペラ43の回動に伴
い微細な振動が発生する。この振動により空気の気泡へ
の細分化をより行いやすくなっている。さらに、前記水
流室54が、前記枠体25の底面部と該枠体25の底面に取り
付けられた吸水口53を有するカバー部材52とにより形成
されており、前記カバー部材52の隔壁56に該カバー部材
52の内面に形成された螺旋状の水流溝50に連通する逃し
溝57を設けたことにより、水流室54内に入り込んだ気泡
は、逃し溝57から外に放出されるため、気泡が揚水口55
にまで到達せず気泡により水流が遮断されないようにな
っている。特に本実施例においては、逃し溝57が前記水
流溝50の流れ方向Sに対して鈍角Aをなす方向に形成さ
れているので、水流溝50を流れる水はほとんど逃し溝57
から流出することがないので、インペラ43の遠心力によ
り流れる水の圧力損失が小さく抑えられれている。
【0023】さらに、本実施例では、揚水部24が、枠体
25と、この枠体25に保持される電動機33と、この電動機
33の下方に突出する回転軸41に取り付けられるオイルシ
ール32と、電動機33の回転軸41の先端側に同軸的に取り
付けられ、枠体25の底部に設けた水流室54に水没状態で
設けられインペラ43とを有し、枠体25とオイルシール32
により上方を密閉し、水流室54に連通して下方を開放し
た空気室42を形成している。この場合、水容器1に所定
量の水Wを収容し、循環装置4を取り付けると、水Wに
よって空気室42の下部が閉塞される。そして、揚水部24
を駆動すると、揚水部24の揚水能力に応じた圧力が空気
室42内の空気に加わるので、オイルシール32と電動機33
の回転軸41との間のグリースなどの潤滑油Oが空気室42
内に侵入することを防止できる。したがって、揚水部24
から水容器1内の水Wに潤滑油Oが漏れ出す虞れを完全
に一掃でき、衛生的な状態を保つことが可能となる。
【0024】その上、ミネラルカートリッジ17が、循環
装置4に対して着脱自在に設けてあるので、それまで使
用していたミネラルカートリッジ17を循環装置4より取
り外し、新たなミネラルカートリッジ17を循環装置4に
取り付けるだけで、簡単にミネラルカートリッジ17の交
換を行なえる。
【0025】以上本発明を添付図面に基づき説明してき
たが、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
本発明の思想を逸脱しない範囲で種々の変形実施が可能
である。例えば、前記実施例においては、ミネラルカー
トリッジ17内の水質改良材22が水容器1内の水Wの水面
W´よりも上方に位置した循環装置付整水器の場合を例
に説明してきたが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、インペラを用いた種々の整水器に適用可能であ
る。また、本実施例においてはカバー部材51の水流溝50
から隔壁56に逃し溝57を形成しているが、枠体25の水流
溝30側に形成してもい。また、本実施例では、突起46
を形成した羽根45Aは1枚だけであるが、45Aを複数形
成してもよい。また、実施例に記載した以外にも、水質
改良材としては、活性炭などの吸着作用により、水中の
不純物を吸着除去するものや、亜硫酸カルシウムなどの
水中に含まれるカルキ成分などの有害成分と反応して除
去するものや、その他濾過により水中の不純物を除去す
るものなどでもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の循環装置付整水
器は、水容器と、該水容器の開口部に取り付けられる循
環装置と、該循環装置に設けられる電動ポンプと、前記
循環装置に取り付けられ内部に水質改良材を収納するカ
ートリッジとを備え、前記電動ポンプを、底部に吸水口
を有する水流室を設けた枠体と、この枠体に保持される
電動機と、この電動機の回転軸の先端側に同軸的に取り
付けられる複数の羽根を形成したインペラとで構成し、
前記循環装置により循環される前記水容器内の水を前記
カートリッジ内に通過させる循環装置付整水器におい
て、重量がアンバランスとなるように、前記インペラの
一部の羽根の先端に前記吸水口に突出する突起を形成し
たものであるので、水流室に空気が溜まっていても、イ
ンペラの一部の羽根の先端に形成した突起が吸水口付近
の水を撹拌することで空気を気泡に細分化して、この気
泡ごと水を水流室に吸い上げるので、水を確実に水流室
に吸い込み、安定的に水を循環させることができる。
【0027】また、本発明の請求項2記載の循環装置付
整水器は、前記水流室が、前記枠体の底面部と、該枠体
の底面に取り付けられた吸水口を有するカバー部材とに
より形成されており、前記カバー部材又は前記枠体に前
記水流室に形成された螺旋状の水流溝と外部を連通する
逃し溝を設けたものであるので、水容器内の水を循環さ
せるために循環装置に設けた電動ポンプを駆動してイン
ペラを回動させると、電動ポンプの駆動の初期段階で前
記水流室内の空気を逃し溝から排出することによって、
水流室内での水流形成を補助するので、水を吸い上げや
すくでき、安定的に水を循環させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す循環装置付整水器全体
の断面図である。
【図2】同上循環装置周辺の断面図である。
【図3】同上インペラを示す平面図である。
【図4】図3におけるA−A線断面図である。
【図5】同上枠体の底面を示す平面図である。
【図6】同上カバー部材の内面を示す平面図である。
【図7】同上オイルシール周辺の断面図である。
【図8】本発明の先願である循環装置付整水器全体の断
面図である。
【符号の説明】
1 水容器 2 開口部 4 循環装置 17 ミネラルカートリッジ(カートリッジ) 22 水質改良材 24 揚水部(電動ポンプ) 25 枠体 33 電動機 32 オイルシール 41 回転軸 43 インペラ 45 羽根 45A 羽根 46 突起 50 水流溝 52 カバー部材 53 吸水口 54 水流室 56 隔壁(側壁面) 57 逃し溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−32791(JP,A) 特開 平1−237391(JP,A) 実開 昭53−97556(JP,U) 実開 昭51−156502(JP,U) 実開 平2−144694(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 1/68,1/28 F04D 13/00,29/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水容器と、該水容器の開口部に取り付け
    られる循環装置と、該循環装置に設けられる電動ポンプ
    と、前記循環装置に取り付けられ内部に水質改良材を収
    納するカートリッジとを備え、前記電動ポンプを、底部
    に吸水口を有する水流室を設けた枠体と、この枠体に保
    持される電動機と、この電動機の回転軸の先端側に同軸
    的に取り付けられる複数の羽根を形成したインペラとで
    構成し、前記循環装置により循環される前記水容器内の
    水を前記カートリッジ内に通過させる循環装置付整水器
    において、重量がアンバランスとなるように、前記イン
    ペラの一部の羽根の先端に前記吸水口に突出する突起を
    形成したことを特徴とする循環装置付整水器。
  2. 【請求項2】 記水流室が、前記枠体の底面部と、該
    枠体の底面に取り付けられた吸水口を有するカバー部材
    とにより形成されており、前記カバー部材又は前記枠体
    に前記水流室に形成された螺旋状の水流溝と外部を連通
    する逃し溝を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    環装置付整水器。
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