JP3213795B2 - 封緘具 - Google Patents
封緘具Info
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Description
や郵便局等において、現金やその他の貴重品を輸送する
ために使用される袋物の口部を封緘する合成樹脂製の封
緘具に関するものである。
しては、大別すると、上記袋物の口部を簡易に封緘する
ものと、逆に、厳重に封緘するものの2種類が存する
が、前者のものは、作業性は良好であるが安全性に欠け
る嫌いがあり、逆に、後者のものは、安全性に優れるが
コスト高となって作業性が低下してしまう嫌いがあるの
で、当該分野においては、これらの改善が大いに望まれ
ている。
6−25607号公報等に示す線材結束用のバンドクリ
ップの応用が考えられる。何故なら、当該バンドクリッ
プは、具体的には図示しないが、合成樹脂の一体成形品
で、袋物の口部の締め付けにも適する長尺なバンド体
と、該バンド体をその締付状態にロックできるロック体
とから成り、構造的にも、通常は、バンド体の片面に連
続するラッチを形成し、ロック体の中央部に上記バンド
体を挿通する係合爪付きの挿通孔を形成するだけで済む
からである。
具として使用する場合には、封緘対象物たる袋物の口部
を上記長尺なバンド体で締め付けながら、バンド体の自
由端部をロック体の挿通孔内に挿通して強制的に引き出
せば、当該挿通孔内において、バンド体のラッチに係合
爪が強固に係合して、袋物の口部を確実に封緘できるこ
ととなる。
クリップを封緘具として使用すれば、コスト面の改善に
加えて、作業性や安全性の面でもかなりの改善が望める
こととなる。しかし、輸送用の袋物に対しては、必要な
事項が記載された荷札類を取り付ける必要があるにも拘
らず、当該バンドクリップにはこのような考慮が一切施
されていないので、荷札類を極めて簡単且つ確実に取り
付けることができなくなって、今度は、この荷札類の取
り付けに関する改善が新たに望まれる。
えるために開発されたもので、請求項1記載のものは、
封緘対象物の口部を締め付ける長尺なバンド体と、当該
バンド体をその締付状態にロックするロック体とから成
り、バンド体は、片面に連続するラッチを有し、ロック
体は、バンド体を挿通する係合爪付きの挿通孔を有し、
当該ロック体の挿通孔内に挿通されたバンド体のラッチ
に係合爪を係合させる合成樹脂製の封緘具を前提とし
て、上記バンド体の側縁に逆さ爪を一体に突設し、該逆
さ爪の抜け外れ防止作用を利用して、バンド体に取付孔
を穿ってなる荷札類を直に取り付けることを特徴とす
る。
で、バンド体側にリング状の切離片を一体に連設し、ロ
ック体側に該切離片と相似する板状の把持片を一体に連
設して、当該把持片の外周縁と切離片の内周縁とを切断
可能な溝条部で接合したことを特徴とする。
まず、荷札類に穿たれている取付孔内にバンド体をその
自由端部側から挿通しながら、荷札類をバンド体の基端
部側へ移動させると、逆さ爪の変形を得て、荷札類が当
該逆さ爪をスムーズに通過するので、これにより、荷札
類がバンド体に抜け外れることなく簡単に取り付けられ
る。
封緘対象物の口部を締め付けながら、バンド体の自由端
部をロック体の挿通孔内に挿通して引き出せば、当該挿
通孔内において、バンド体のラッチに係合爪が強固に係
合するので、これにより、荷札類がバンド体に取り付け
られたまま、封緘対象物の口部が即座に封緘されること
となる。
象物の口部を開封する場合には、その封緘状態のまま、
切離片を把持片から強く引っ張って、当該切離片と把持
片とを接合する溝条部を切断すると、この溝条部の切断
により、把持片と切離片とが完全に分離して、バンド体
による口部の締付状態が即座に解除できるので、これに
より、封緘対象物の口部を簡単に開封できる。
形態に基づいて詳述すれば、該実施の形態にに係る封緘
具も、合成樹脂の一体成形品で、基本的には、図1・図
2に示す如く、既述したバンドクリップと同様に、封緘
対象物たる袋物の口部を締め付ける長尺なバンド体1
と、該バンド体1をその締付状態にロックするロック体
2とから成るものではあるが、特徴とするところは、以
下の構成を採用した点にある。
央部域に連続するラッチ3を形成し、内面の自由端部1
a寄りに複数の小突起4を所望の間隔をおいて形成する
一方、内面の平坦な基端部1b域と上記ラッチ3の境に
位置する両側縁に、基端部1b方向へ拡開する撓み可能
な一対の逆さ爪5を一体に突設し、該一対の逆さ爪5の
抜け外れ防止作用を利用して、バンド体1に取付孔を穿
ってなる荷札類を直に取り付ける構成となすと共に、特
に、その基端縁側に対しては、後述するロック体2の把
持片10と切断可能な溝条部6を介して接合される楕円
リング状の切離片7を一体に連設する構成となってい
る。
体1をその自由端部1a側から挿通する係合爪9付きの
挿通孔8を形成するものであるが、これに加えて、その
周面に上記バンド体1の切離片7と相似する楕円板状の
把持片10を一体に連設し、その先端側の小さな空部1
1を除いて、当該把持片10の外周縁と切離片7の内周
縁とを上記溝条部6を介して切り離し可能に接合し、且
つ、把持片10のバンド体1寄りの部位に凹状の薄肉弾
性部12を形成する構成となっている。
する如く、バンド体1とロック体2とが、切離片7と溝
条部6と把持片10を介して一体化されて、その原形状
態のまま、封緘具として使用に供されることとなるが、
一旦、バンド体1の切離片7を把持片10から強く引っ
張って、上記溝条部6を強制的に切断すると、切離片7
と把持片10とが完全に分離して、バンド体1とロック
体2の一体化した原形状態を容易に解体できることとな
る。
上記挿通孔8に工具等の先端部を差し込んで、係合爪9
のバンド体1のラッチ3に対する係合を解除することを
防止するために、少なくとも、挿通孔8の入口側と出口
側をバンド体1の断面と略等しい大きさとなし、且つ、
係合爪9とラッチ3の確実な係合を得るために、挿通孔
8をその長手方向に対して湾曲させている。
は、まず、荷札類13に穿たれている対の取付孔13a
内にバンド体1の自由端部1aを挿通しながら、荷札類
13をバンド体1の基端部1b側へ移動させると、一対
の逆さ爪5の撓みを得て、荷札類13が各逆さ爪5をス
ムーズに通過するので、この結果、図3に示す如く、荷
札類13がバンド体1の基端部1b側に抜け外れること
なく簡単に取り付けられる。
ック体2に連設されている把持片10を把持して、長尺
なバンド体1の内面で袋物14の口部14aを締め付け
ながら、小突起4を利用して、バンド体1の自由端部1
aをロック体2の挿通孔8内に挿通して引き出せば、当
該挿通孔8内において、バンド体1のラッチ3に係合爪
9が弾性的に強固に係合するので、これにより、図5に
示す如く、袋物14の口部14aが即座に封緘されるこ
ととなる。
バンド体1の自由端部1a側を強引に引き出したとして
も、上記把持片10に形成されている凹状の薄肉弾性部
12の伸長作用で、溝条部6の不要な切断が効果的に阻
止できるので、開封前に、溝条部6が誤って切断する心
配が全くない。又、荷札類13は、予め、バンド体1側
に逆さ爪5を介して確実に取り付けられているので、袋
物14の口部14aの締め付け過程で、荷札類13が不
用意にずれる心配がないことは言うまでもないが、最終
の封緘状態の下でも、荷札類13がブラブラして破断す
る心配も決してない。
合には、その封緘状態のまま、切離片7を把持片10か
ら強く引っ張って、切離片7の内周縁と把持片10の外
周縁とを接合する溝条部6を全て切断すると、当該溝条
部6の切断により、図6に示す如く、把持片10と切離
片7とが完全に分離して、バンド体1による口部14a
の締付状態が即座に解除できるので、これにより、袋物
14の口部14aを簡単に開封することが可能となる。
で、袋物14の中身を摩り替えようとした場合には、既
述したように、切離片7と把持片10とを分離する以外
方法がないので、両片7・10の分離の有無を確認する
だけで、不正行為が行われたか否かの判断も一目瞭然と
なるので、安全性にも優れることとなる。
促すために、切離片7と把持片10の先端側に小さな空
部11を存在させている訳であるが、当該空部11の大
きさは、これに限定されるものではなく、必要に応じ
て、大きくすることも可能である。又、本実施の形態の
下では、極めて一般的な輸送用の袋物14を封緘対象物
として説明したものであるが、この点に関しても、これ
に限定されるものではなく、本発明の精神に反しない限
り、その他の袋物14や箱物などをも対象とできること
は言うまでもない。
により、荷札類を取り付けるために、封緘具自体に複雑
な構造や機能を付設せずとも、極めて簡素な逆さ爪を利
用するだけで、バンド体に荷札類を極めて簡単に取り付
けることが可能となるので、経済性・作業性・安全性に
富んだ封緘具を初めて提供できることとなった。又、バ
ンド体側にリング状の切離片を一体に連設し、ロック体
側に板状の把持片を一体に連設して、当該把持片の外周
縁と切離片の内周縁とを切断可能な溝条部で接合する構
成の下では、封緘対象物の口部の開封作業も至って容易
となる利点がある。
である。
のB−B線断面図である。
斜視図である。
ある。
部外観図である。
に分離した状態を示す斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 封緘対象物の口部を締め付ける長尺なバ
ンド体と、当該バンド体をその締付状態にロックするロ
ック体とから成り、バンド体は、片面に連続するラッチ
を有し、ロック体は、バンド体を挿通する係合爪付きの
挿通孔を有し、当該ロック体の挿通孔内に挿通されたバ
ンド体のラッチに係合爪を係合させる合成樹脂製の封緘
具であって、上記バンド体の側縁に逆さ爪を一体に突設
し、該逆さ爪の抜け外れ防止作用を利用して、バンド体
に取付孔を穿ってなる荷札類を直に取り付けるように構
成したことを特徴とする封緘具。 - 【請求項2】 バンド体側にリング状の切離片を一体に
連設し、ロック体側に該切離片と相似する板状の把持片
を一体に連設して、当該把持片の外周縁と切離片の内周
縁とを切断可能な溝条部で接合したことを特徴とする請
求項1記載の封緘具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31577695A JP3213795B2 (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 封緘具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31577695A JP3213795B2 (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 封緘具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09132265A JPH09132265A (ja) | 1997-05-20 |
JP3213795B2 true JP3213795B2 (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=18069418
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31577695A Expired - Fee Related JP3213795B2 (ja) | 1995-11-10 | 1995-11-10 | 封緘具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3213795B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5067640B2 (ja) * | 2009-05-13 | 2012-11-07 | 住友電装株式会社 | 結束バンド用支持部材 |
-
1995
- 1995-11-10 JP JP31577695A patent/JP3213795B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09132265A (ja) | 1997-05-20 |
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