JPH09315458A - 封緘具 - Google Patents

封緘具

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Publication number
JPH09315458A
JPH09315458A JP15314396A JP15314396A JPH09315458A JP H09315458 A JPH09315458 A JP H09315458A JP 15314396 A JP15314396 A JP 15314396A JP 15314396 A JP15314396 A JP 15314396A JP H09315458 A JPH09315458 A JP H09315458A
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JP
Japan
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band
insertion hole
lock
band part
luggage tag
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Application number
JP15314396A
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English (en)
Inventor
Kenji Oyama
健治 大山
Takeshi Nakajima
武司 中島
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Piolax Inc
Original Assignee
Piolax Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形性の向上と、組付時の作業性の向上とを
両立可能な封緘具を提供すること。 【解決手段】 長尺なバンド部2と、このバンド部2の
基端に連設されるロック部4とを備え、バンド部2は、
その片面に連続するラッチ5を有し、ロック部4は、内
面に係合爪が形成された挿入孔6を有する合成樹脂製で
あり、バンド部2の面は、ロック部4の上面と直交して
成形され、バンド部2は、全体が略ループ状に形成さ
れ、かつ、バンド部2の先端部2aが、挿入孔6に近づ
くようにループ形状が設定されており、バンド部2の先
端部2aを、ロック部4の挿入孔6に挿通して、バンド
部2のラッチ5に係合爪を係合させることにより、封緘
対象物の口部を締付け固定するように封緘具1を構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、金融機関
や郵便局等において、現金やその他の品物を輸送するた
めに使用される袋物等の封緘対象物の口部を、荷札を装
着した状態で締付け固定して封緘する合成樹脂製の封緘
具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から使用されているこの種の封緘具
としては、一般的なものとして例えば、実開平5−92
169号公報記載のもの(従来例1)等がある。
【0003】上記従来例1の封緘具は、ベルト状部分を
コレット部に形成された挿入孔に挿通して封緘対象物の
口部を締付け固定する構成で、一方、コレット部に嵌合
しうるキャップ部材と一体に形成された糸状体に荷札の
孔を挿通して、荷札を保持するようになっている。
【0004】このような従来の封緘具では、上記ベルト
状部分が、真直状に形成されており、封緘対象物の口部
を締付け固定する際には、このベルト状部分を略円形状
に変形させて、封緘対象物の口部に巻き付け、コレット
部の挿入孔に挿通することが必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このベルト状
部分は、合成樹脂材からなる弾性体であり、また、ベル
ト状部分の先端と、挿入孔とは相当の距離があるため、
上記のように、略円形状に変形させて、封緘対象物の口
部に巻き付け、挿入孔に挿通する作業は、結構手間がか
かるものである。
【0006】また、作業者が組付作業中に過ってベルト
状部分を離してしまうと、このベルト状部分はすぐに弾
性復帰して、もとの真直な形状に戻ってしまうため、改
めて、略円形状に変形させて、封緘対象物の口部に巻き
付けることになり、作業が二度手間となってしまう。こ
のように、ベルト状部分が、真直状に形成された上記従
来の封緘具では、封緘対象物の口部を締付け固定する際
の作業性に問題があった。
【0007】一方、実開平7−38499号公報(従来
例2)あるいは、実開平7−38500号公報(従来例
3)に記載のような結束バンドが存在する。これらの結
束バンドは、いずれも、バンド体があらかじめU字形に
折曲形成されているため、このバンド体を挿入、係止す
る挿入部あるいはヘッド部と、バンド体の先端部との距
離が上記従来例1に比較すると近くなっている。よっ
て、これらの結束バンドを封緘具として使用すれば、封
緘対象物の口部を締付け固定する際の作業性は向上す
る。
【0008】しかしながら、従来例2及び従来例3記載
の結束バンドは、バンド体と、挿入部あるいはヘッド部
の上面とが、同一平面上にあるようにバンド体が延長し
て形成されているため、このような形状では、成形時
に、一方向での金型抜きができない問題がある。即ち、
バンド体の基端部と、挿入部あるいはヘッド部の上面と
が、同一平面上にあり、かつ、バンド体全体がU字形に
折曲形成された形状に一体成形するには、このバンド部
を挿入部もしくはヘッド部に対していずれかの方向にず
らした状態で金型抜きを行うか、あるいは、二個の異な
る金型を使用して、この各金型を各々違う方向に型抜き
作業を行うしか、一体成形は不可能となる。
【0009】このように、従来例2及び従来例3記載の
結束バンドは、成形時の金型の形状が複雑で、成形作業
が煩雑となる問題を有していた。
【0010】本発明は、このような従来例の課題を解決
し、成形性の向上と、組付時の作業性の向上とを両立可
能な封緘具を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る封緘具は、長尺なバンド部と、このバ
ンド部の基端に連設されるロック部とを備え、前記バン
ド部は、その片面に連続するラッチを有し、前記ロック
部は、内面に係合爪が形成された挿入孔を有する合成樹
脂製の封緘具であつて、前記バンド部の面は、前記ロッ
ク部の上面と直交して成形され、このバンド部は、全体
が略ループ状に形成され、かつ、当該バンド部の先端部
が、前記挿入孔に近づくようにバンド部のループ形状が
設定されており、このバンド部の前記先端部を、前記ロ
ック部の挿入孔に挿通して、バンド部のラッチに前記係
合爪を係合させることにより、封緘対象物の口部を締付
け固定するようにしたことを特徴としている。
【0012】なお、前記バンド部の前記先端部側には、
所定長さで真直部が形成されている構成とすれば組付作
業性をさらに向上可能となる。
【0013】また、前記ロック部と、前記バンド部と
は、軸方向に対して捩り変形が容易な、捩り剛性の低い
弾性変形部を介して連設されている構成とすれば、バン
ド部を上記挿入孔に挿入する際の作業が容易となる。
【0014】さらに、前記ロック部には、荷札に設けら
れた孔と前記挿入孔とを略合致する状態に係止する荷札
係止部が形成され、前記弾性変形部から腕状変形部が分
岐され、この腕状変形部には、前記荷札を挟んで前記荷
札係止部に嵌合しうる嵌合部が一体に形成され、腕状変
形部は、前記バンド部の軸線方向に沿って、該軸線方向
の外側で前記挿入孔に向けて延設されており、嵌合部
は、挿入孔の近傍に配設されている構成とすれば、荷札
の仮保持が可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
につき説明する。図1乃至図7は、本発明の第1実施形
態を例示するものであり、本実施形態に係る封緘具1
は、全体が合成樹脂製で一体成形されている。
【0016】また、封緘具1は、長尺なバンド部2と、
弾性変形部3と、ロック部4とを備えている。
【0017】バンド部2は、その片面、即ち、後述する
封緘対象物の口部に係合する内面に、ラッチ5が連続し
て複数個形成されている(図1及び図5参照)。ロック
部4には、バンド部2を、自由端となった先端部2a側
から挿通可能な大きさに設定された挿入孔6が上下方向
に貫通して形成されており、図3に示すように、この挿
入孔6の内面の所定位置には、バンド部2の任意のラッ
チ5に係合可能なように係合爪7が突出形成されてい
る。
【0018】なお、本実施形態においては、封緘後に、
挿入孔6内に工具等の先端部を差し込んで、係合爪7
と、バンド部2のラッチ5との係合を解除することを防
止するために、少なくとも、挿入孔6の挿入側と出口側
とを、バンド部2の断面と略等しい大きさとなし、且
つ、係合爪7とラッチ5の確実な係合を得るために、図
3に示すように、挿入孔6をその長手方向に対して湾曲
させている。
【0019】そして、本実施形態では、以下の構成を特
徴としている。まず、バンド部2の面は、ロック部4の
上面と直交して成形されている。即ち、バンド部2の面
は、図1及び図2に示すように、ロック部4の平滑な上
面が形成する水平面に対して直交した鉛直面上に位置す
るように形成されている。
【0020】また、バンド部2は、全体が略ループ状に
形成されている。但し、ここでいう略ループ状とは、バ
ンド部2の先端部2aと基端部2bとが連結されている
形態をいうのではない。即ち、本明細書でいう略ループ
状とは、図1に示すように、バンド部2が、基端部2b
側から半円形状を描くように延設され、その先には、所
定長さで真直部8が形成され、先端部2aが、前記挿入
孔6と所定の間隔を置いて、当該挿入孔6に近接して配
設された形態を意味しており、このように、バンド部2
のループ形状が設定されている。
【0021】真直部8は、後述の如く、バンド部2を挿
入孔6に挿通する際の初期の挿入作業を容易にするため
に形成されており、その長さ寸法Lは、設計条件に応じ
て設定される。また、本実施形態では、初期の挿入作業
を容易にするために、この真直部8には、ラッチ5は設
けられていない構成とされている。但し、設計条件によ
ってはこの真直部8の部分にも、ラッチ5を設けた構成
とすることができる。また、挿入作業性の点でバンド部
2の先端部2aは、できるだけ挿入孔6に近接して配設
されることが望ましい。
【0022】次に、バンド部2とロック部4とは、上記
弾性変形部3を介して連設されている構成となってい
る。この弾性変形部3は、本実施形態では図5に示すよ
うに、円形断面を有する一本の細い棒状に成形されてお
り、封緘対象物の口部に封緘具1を組み付ける際に、軸
方向に対して容易に回転して捩り変形が可能なように、
捩り剛性を極力低く設定されている。
【0023】さらに、本実施形態ではロック部4の上面
には、挿入孔6の挿入方向と略直交して板状部9がロッ
ク部4と一体に成形されて突出配置されており、この板
状部9には、どの封緘具1が封緘対象物に組み付けられ
たかを記録、区別しうるための刻印等を付すことができ
るようになっているが、この板状部9は省略した構成と
しても良い。
【0024】次に、上記構成からなる本実施形態に係る
封緘具1の組付手順につき、図6及び図7を参照して説
明する。組付けに際しては、まず、バンド部2をその先
端部2a側から、図7に示すように、荷札10の所定位
置に形成された一対の孔11、11に挿通していき、本
実施形態の場合は、弾性変形部3の位置に荷札10を係
止しておく。
【0025】そして、バンド部2の先端部2a側の真直
部8を把持して、図7に示すように、長尺なバンド部2
の内面で封緘対象物としての袋物12の口部13を締め
付けながら、さらに、真直部8を90度ひねって、バン
ド部2の向きを挿入孔6に挿入可能な方向にもってい
く。これにより、捩り剛性の低い弾性変形部3が上記捩
り力を受けて前記90度分だけ捩られた状態となる。
【0026】この状態で、先端部2a側から、バンド部
2をロック部4の挿入孔6に挿通し、先端部2a側を挿
入孔6の出口側から所定寸法分引き出してゆけば、袋物
12の口部13を充分に締付た状態で、図6に示すよう
に、バンド部2の所定位置のラッチ5が係合爪7に係合
して、バンド部2により袋物12の口部13を締付け固
定することができる。以上により、袋物12の口部13
の位置に荷札10を装着した状態で、当該口部13を締
付け固定する作業が完了する。
【0027】そして、袋物12の口部13が封緘された
時点では、袋物12の口部13は、バンド部2により強
固に締付けられているので、封緘具1自体が袋物12の
口部13から不用意に抜け落ちる心配も全くない。
【0028】なお、本実施形態では、荷札10に一対の
孔11を形成した例を示し、図7に示すように、この一
対の孔11に弾性変形部3が挿通した状態が、荷札10
を安定して保持可能なため、好ましい実施形態である
が、条件によっては、孔11の形成個数は1箇所でも良
い。
【0029】次に、図8乃至図10は、本発明の第2実
施形態を示している。本実施形態の特徴は、弾性変形部
3が2本に分かれて形成された点にある。即ち、図8に
示すように、バンド部2の基端部2aから弾性変形部3
は、二又状に2本に分かれて相互に湾曲し、ロック部4
側で、板状部9のほぼ同一個所に連結された構成となっ
ている。
【0030】本実施形態では、一対の弾性変形部3は、
図10に示すように、各々円形断面を有する2本の細い
棒状に成形されているが、封緘対象物12の口部13に
封緘具1を組み付ける際に、軸方向に対して容易に回転
して捩り変形が可能なように、捩り剛性を極力低く設定
されている点は、上記第1実施形態と同様である。
【0031】また、その他の構成は、上記第1実施形態
と同一であるから、同一構成要素には同一符号を付し
て、説明を省略する。そして、本実施形態における封緘
具1の組付手順も上記第1実施形態と同一であり、上記
第1実施形態と同様の作用効果を奏し得る。
【0032】なお、上記第1各実施形態では、弾性変形
部3を、円形断面を有する1本の細い棒状に成形した例
を示し、この場合が捩り剛性を極力低く設定して、軸方
向に対して容易に回転して捩り変形が可能という観点か
らは、もっとも望ましい構成である。但し、上記第2実
施形態のように、各々円形断面を有する2本の細い棒状
に成形した例も可能であり、さらに、本発明はこれらに
限定されず、弾性変形部3を3本以上で構成することも
可能である。
【0033】また、円形断面にも限定されず、他の任意
の断面形状とすることも可能である。さらに、棒状でな
く、例えば蛇行形状の弾性変形部3も可能である等、捩
り剛性を極力低く設定可能で、軸方向に対して容易に回
転して捩り変形が可能でさえあれば、種々の変形例を適
用することができる。
【0034】次に、図11及び図12は、本発明の第3
実施形態を示している。本実施形態の特徴は、ロック部
4に、荷札10に設けられた孔11と挿入孔6とを略合
致する状態に係止する荷札係止部15が形成され、弾性
変形部3から腕状変形部16が分岐され、この腕状変形
部16には、荷札10を挟んで荷札係止部15に嵌合し
うる嵌合部17が一体に形成された点にある。本実施形
態では、荷札係止部15は、図11に示すように、一対
の掛止爪15a、15aを挿入孔6の両側端部に形成す
ることにより構成されている。
【0035】また、嵌合部10は、荷札10を挟んで荷
札係止部8に弾性的に嵌合しうる菱形状に成形され、弾
性変形部3の側縁から分岐された腕状変形部16を介し
て、一体に形成されている。さらに、本実施形態では、
腕状変形部16は、略ループ状バンド部2の軸線方向に
沿って、該軸線方向の外側で前記挿入孔6に向けて延設
されており、嵌合部17は、挿入孔6の近傍に配設され
ている形態となっている。
【0036】また、その他の構成は、上記第1実施形態
と同一であるから、同一構成要素には同一符号を付し
て、説明を省略する。
【0037】次に、上記構成からなる本実施形態に係る
封緘具1の組付手順につき説明する。組付けに際して
は、まず、荷札係止部15の一対の掛止爪15aに荷札
10の所定位置に形成された円形の孔11を係止する。
この際、荷札10の孔11の大きさは、あらかじめ一対
の掛止爪15a、15a間の寸法に対応して設定されて
おり、また、荷札10の孔11を上方から押圧した場合
に、一対の掛止爪15aも相互に近接する方向に多少弾
性変形可能であるため、一対の掛止爪15a、15aの
下部に荷札10の孔11の周縁が、丁度密接して嵌合し
た状態となり、荷札10が仮保持される。
【0038】次に、腕状変形部16を指で挿入孔6方向
に押圧して、弾性変形させ、荷札係止部15の一対の掛
止爪15a、15a間に嵌合部17を押圧、嵌着すれ
ば、ロック部4の上面と嵌合部17とで荷札10を挟持
した態様で、荷札10がさらに強固に仮保持される。な
お、嵌合部17の組み付けの際には、その菱形状の弾性
変形を利用して一対の掛止爪15a、15a間に撓ませ
ながら嵌着すれば良い。
【0039】次に、上記第1実施形態と同様に、バンド
部2の先端部2a側の真直部8を把持して、長尺なバン
ド部2の内面で封緘対象物としての袋物12の口部13
を締め付けながら、さらに、真直部8を90度ひねっ
て、バンド部2の向きを挿入孔6に挿入可能な方向にも
っていく。
【0040】この状態で、先端部2a側から、バンド部
2を、嵌合部17と、荷札10の孔11と、ロック部4
の挿入孔6の順で挿通し、先端部2a側を挿入孔6の出
口側から所定寸法分引き出してゆけば、袋物16の口部
17を充分に締付た状態で、バンド部2の所定位置のラ
ッチ5が係合爪7に係合して、バンド部2により袋物1
2の口部13を締付け固定することができる。
【0041】そして、袋物12の口部13が封緘された
時点では、口部13は、バンド部2により強固に締付け
られているので、封緘具1自体が口部13から不用意に
抜け落ちる心配も全くないし、また、嵌合部17もバン
ド部2の挿通でロックされているので、当該嵌合部17
が、一対の掛止爪15aから外れることも決してない。
なお、荷札係止部15の形態は、上記実施形態に限定さ
れず、少なくとも荷札10の孔11の周縁に掛止できる
形態のものであれば良い。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、以下の効果を
奏し得る。 (1) バンド部の面が、ロック部の上面と直交して成形さ
れた構成であるため、封緘具の成形時には、1個の金型
で成形可能であり、金型構造が簡単で型抜き作業が容易
となり、製造コストも安くすることが可能となる。 (2) バンド部は、全体が略ループ状に形成され、かつ、
バンド部の先端部が、ロック部の挿入孔に近接して配設
されるようにループ形状が設定されているため、挿入孔
へのバンド部の挿通作業を迅速かつ容易に行うことがで
き、封緘具の組み付け作業性を格段に効率化することが
可能となる。 (3) 封緘対象物の口部を締付け固定した後の封緘状態で
は、封緘対象物の中身をすり替えたり、荷札を付け替え
ようとした場合には、バンド部を切断する以外に方法が
ないので、この切断の有無を確認するだけで、不正行為
が行われたか否かが一目瞭然に判断でき、このような不
正行為を防止しうる利点がある。請求項2記載の発明で
は、上記請求項1記載の発明の効果に加え、さらに以下
の効果を奏し得る。 (4) バンド部の先端部側に所定長さの真直部が形成され
ているため、バンド部を挿入孔に挿通する際には、ま
ず、この真直部を円滑に挿入孔に挿通することができ、
初期の挿入作業を迅速かつ確実に行うことができる。ま
た、封緘具を封緘対象物の口部に組み付ける際にも、こ
の真直部を把持して作業を行えば、組み付け作業が楽で
あり、さらに、バンド部を90度ひねって、バンド部2
の向きを挿入孔6に挿入可能な方向にもっていく際に
も、この真直部を把持して作業を行えば良く、組み付け
作業性が良好となる。請求項3記載の発明では、上記請
求項1もしくは請求項2記載の発明の効果に加え、さら
に以下の効果を奏し得る。 (5) ロック部と、バンド部とが、軸方向に対して捩り変
形が容易な弾性変形部を介して連設されているため、バ
ンド部を挿入孔に挿通する際に、真直部を90度ひねる
と、直ちに、捩り剛性の低いこの弾性変形部が前記捩り
力を受けて90度分だけ捩られた状態となるから、バン
ド部の向きを挿入孔に挿入可能な方向にする作業を容
易、かつ確実に行うことができる。請求項4記載の発明
では、上記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発
明の効果に加え、さらに以下の効果を奏し得る。 (6) 荷札に設けられた孔と挿入孔とを略合致する状態で
荷札係止部に係止することにより、荷札の仮保持が可能
となり、組付工数を低減させることができる。 (7) 荷札係止部に荷札の孔を係止した状態で、バンド部
の先端を荷札の孔と、ロック部の挿入孔との順で挿通し
て、バンド部のラッチに係合爪を係合させることにより
荷札の本止めが完成し、封緘対象物の口部を、荷札を装
着した状態で強固に締付け固定することができる。 (8) 荷札を挟んで荷札係止部に嵌合しうる嵌合部が、腕
状変形部を介して一体に形成されているため、荷札は荷
札係止部に係止された上で、さらに嵌合部により上方か
ら押圧挟持されるから、荷札の仮保持がさらに強固に可
能となる。 (9) 腕状変形部は、バンド部の軸線方向に沿って、該軸
線方向の外側で挿入孔に向けて延設されており、嵌合部
は、挿入孔の近傍に配設されているため、作業者は、腕
状変形部を指で挿入孔方向に押圧して、弾性変形させる
だけで、荷札を挟んで荷札係止部に嵌合部を嵌合する作
業をより迅速かつ容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る封緘具を示す平面
図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】図1のA−A線要部断面図である。
【図4】図1のB方向要部矢視図である。
【図5】図1のC−C線断面図である。
【図6】バンド部で袋物の口部を封緘した状態を示す要
部断面図である。
【図7】バンド部で袋物の口部を封緘した状態を示す要
部斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る封緘具を示す平面
図である。
【図9】図8の側面図である。
【図10】図8のD−D線断面図である。
【図11】本発明の第3実施形態に係る封緘具を示す平
面図である。
【図12】図11の側面図である。
【符号の税明】
1 封緘具 2 バンド部 2a バンド部の先端部 2b バンド部の基端部 3 弾性変形部 4 ロック部 5 ラッチ 6 挿入孔 7 係合爪 8 真直部 9 板状部 10 荷札 11 荷札の孔 12 袋物(封緘対象物) 13 袋物の口部 15 荷札係止部 15a 掛止爪 16 腕状変形部 17 嵌合部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長尺なバンド部と、このバンド部の基端に
    連設されるロック部とを備え、 前記バンド部は、その片面に連続するラッチを有し、 前記ロック部は、内面に係合爪が形成された挿入孔を有
    する合成樹脂製の封緘具であつて、 前記バンド部の面は、前記ロック部の上面と直交して成
    形され、 このバンド部は、全体が略ループ状に形成され、かつ、
    当該バンド部の先端部が、前記挿入孔に近づくようにバ
    ンド部のループ形状が設定されており、 このバンド部の前記先端部を、前記ロック部の挿入孔に
    挿通して、バンド部のラッチに前記係合爪を係合させる
    ことにより、封緘対象物の口部を締付け固定するように
    したことを特徴とする封緘具。
  2. 【請求項2】前記バンド部の前記先端部側には、所定長
    さで真直部が形成されている請求項1記載の封緘具。
  3. 【請求項3】前記ロック部と、前記バンド部とは、軸方
    向に対して捩り変形が容易な、捩り剛性の低い弾性変形
    部を介して連設されている請求項1もしくは請求項2記
    載の封緘具。
  4. 【請求項4】前記ロック部には、荷札に設けられた孔と
    前記挿入孔とを略合致する状態に係止する荷札係止部が
    形成され、前記弾性変形部から腕状変形部が分岐され、
    この腕状変形部には、前記荷札を挟んで前記荷札係止部
    に嵌合しうる嵌合部が一体に形成され、腕状変形部は、
    前記バンド部の軸線方向に沿って、該軸線方向の外側で
    前記挿入孔に向けて延設されており、嵌合部は、挿入孔
    の近傍に配設されている請求項1乃至請求項3のいずれ
    かに記載の封緘具。
JP15314396A 1996-05-24 1996-05-24 封緘具 Pending JPH09315458A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014046926A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Meishin Electric Co Ltd 締付バンド

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JP2014046926A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Meishin Electric Co Ltd 締付バンド

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