JP3213743B2 - 電磁ホーンにおけるエアギャップの調整方法 - Google Patents

電磁ホーンにおけるエアギャップの調整方法

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ホーン本体内に組み
込んだ後でセンターコアとアマチュアとの間のエアギャ
ップを調整し、音質、音量、音声等を均一化するように
した電磁ホーンにおけるエアギャップの調整方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁ホーンにおけるエアギャップ
の調整方法には、振動板とレゾネーターとを貫通するア
マチュアの外端のナットを手動で締め付けるねじ方式の
他に、例えば特開昭59ー28199号公報のように、
電磁石のコイルに交流電圧を印加してエアギャップを測
定しながら、センターコアを外側から加圧し、ホーン本
体をセンターコアの軸方向に塑性変形せしめて所定のエ
アギャップ寸法に調整するようにした電気式の調整方法
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の手動式ねじ
方式は、ギャップ調整用のナットを必要とし、部品点数
が多くなる上に手数と時間がかかって非能率的である。
また電気式の調整方法においても調整前のエアギャップ
の測定から加圧によって所定のエアギャップを得るまで
の間に時間を要し、また、調整工程を完全に自動化する
までには至っていなかった。そのために、電磁ホーンに
おけるエアギャップの調整方法において、更に調整に要
する時間を短縮し得るように自動化し、かつ、精度を均
一化することが解決すべき課題となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、中心に
センターコアを備えた電磁コイルを底部に固定し、レゾ
ネーターとともに中心にアマチュアを固定した振動板の
外周を周縁部に固定したケース本体をプレス装置の受け
台に取り付け、上記電磁コイルを通電してセンターコア
に吸着されるアマチュアの移動距離を、プレス装置に装
備したゲージで測定して調整前のエアギャプを測定し、
この測定値から選択される設定値に応じてプレス装置の
押圧量を定めて上記受け台上でアマチュアを軸方向に加
圧し、ケース本体に上記押圧量に応じた塑性変形を生じ
させてアマチュアとセンターコアとの間を所定のエアギ
ャップに調整することを特徴とする電磁ホーンにおける
エアギャップの調整方法を提供するものである。
【0005】
【作用】上記のように構成した本発明エアギャップの調
整方法は、 a 調整前のエアギャップをゲージのセンサー部分の作
動により検出するので測定が短時間でできる。 b ケース本体を塑性変形するプレス装置の押圧量は、
予め調整前のギャップ量に応じて経験的に求めておいた
多数の設定値の中から、上記ゲージが測定した測定値に
応じて自動的に選択され、定められた押圧量がプレス装
置に指示され、それによってケース本体の押圧作動が上
記調整前のエアギャップ測定に連続して行われる。 c 上記プレス装置の押圧によって生ずるケース本体の
押圧変形量は、常時アマチュアに接しているゲージによ
って検出されるので、ばらつきが少なく、かつ、時間の
短縮ができる。 d さらに、所定の押圧量が与えられた後の塑性変形量
すなわち調整済みのエアギャップの測定も、電磁ホーン
とともに調整初期位置に復帰するゲージが引き続いて行
うので、調整時間の短縮化とともに不良品の検出も連続
的にできる。 本発明は、以上のようにしてエアギャップ調整の自動化
を図り、従来方法の欠点を除去したものである。
【0006】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面について説明す
る。図1は本発明の実施によって得た電磁ホーンを示
す。同図中、1は2段底形の碗形をなすホーン本体、2
はホーン本体1の底部に固定されたボビン3とコイル4
とからなる電磁コイル、5は電磁コイル2の中心に固定
したセンターコア、6は周縁部をホーン本体1の周縁部
に重ね合わせ、ホーン本体1とは逆に外側に膨らみのあ
るカバー7の外周によって巻きしめられ、ホーン本体1
と一体に固定された振動板、8は振動板6の中心を貫通
してその内側に樹脂カラー9とともに突出し、センター
コア5との間にエアギャップ10を形成してホーン本体
内に組み込まれたアマチュア、11はアマチュア8とと
もに振動板6の外側に固定されたレゾネータ、12はホ
ーン本体1の底部一側に備えられた可動接片13と固定
接片14と固定用のリベット15とからなるターミナ
ル、16はホーン本体1の底部を貫通したセンターコア
5の外端にナット17で固定された取付け用のブラケッ
トである。
【0007】図2〜4は、上記電磁ホーンのエアギャッ
プ10を調整するプレス装置Pと、同装置Pを用いて行
ったエアギャップ10の調整段階を示すものである。ま
ずプレス装置Pは、調整すべき電磁ホーンを載せる受け
台18、フレームFの正面側で左右一対のガイドレール
19に嵌合し、上方に設置した図示省略の流体圧力装置
に駆動されて上下する昇降枠20、昇降枠20に設けた
左右一対の支柱21に遊嵌して昇降枠20に追従して自
重で昇降する取付け部22、取付け部22にデジタルダ
イヤルゲージを固定し、そのセンサー部分23を昇降枠
20の下面に臨出させることにより構成したギャップな
らびに押圧量測定用のゲージ24、調整初期位置となる
上記ゲージ24の下降限で取付け部22と接するように
設けた高さの調整可能なねじ型のストッパー25、昇降
枠20の下面に垂下した複数本の支軸26の下端に遊嵌
するとともに、上方からばね27に付勢されつつ受け台
18上で電磁ホーンの周縁部分を弾性的に押さえ付ける
押えリング28、昇降枠20の下面に設けた中空室29
内に昇降自在に保持されて下端を押えリング28の中心
に垂下し、上端をゲージ24の上記センサー部分23と
の当接面としたプレスロッド30、以上からなる。
【0008】次に、上記のように構成したプレス装置P
を用いた調整方法について説明すると、前記のようにセ
ンターコア5とともにアマチュア8を中心に組み込んだ
ケース本体1を、図2に示すように受け台18上に載
せ、流体圧力装置を駆動して昇降枠20を調整初期位置
である図3の位置まで下降させる。この下降途中で、ま
ず押えリング28が電磁ホーンの周縁部分を弾性的に押
さえ付けて止まり、続いて、プレスロッド30の下端が
電磁ホーンのアマチュア8と接し、中空室29内で該ロ
ッド30の下降が止まる。ついで、この静止しているプ
レスロッド30の上端に、下降してきたゲージ24のセ
ンサー部分23が接し、若干ゲージ24内に押し上げら
れた状態で、該ゲージ24の取付け部22がフレームF
と一体のストッパー25に接して止まり、少し遅れて昇
降枠20の下降も止まる。
【0009】図3に示す調整初期状態のもとで、前記タ
ーミナル12を介して電磁コイル2を通電すると、アマ
チュア8がセンターコア5に吸引され、その移動距離
は、アマチュア8に追従して下降するセンサー部分23
を介してゲージ24に調整前のエアギャップとして測定
される。上記ゲージ24の測定値は、プレス装置Pに装
備した図示省略の制御装置に読み取られる。該制御装置
は、予め、調整前のギャップ量に応じて経験的に求めて
おいた多数の設定値の中から上記ゲージ24の測定値に
対応する所定の押圧量を選択してプレス装置Pにその押
圧量を指示する。
【0010】プレス装置Pは、制御装置からの指示に基
づいて昇降枠20を再び下降し、その途中で、下面の中
空室29の上部裏面をプレスロッド30の上面に接しさ
せる押圧開始位置に達する(図4参照)。そして、引き
続いて行われる昇降枠20およびプレスロッド30の下
降によりアマチュア8とセンターコア5を介してケース
本体1の底部が受け台18内に押し下げられる。その押
下げ量は常時センサー部分23をプレスロッド30に接
しさせているゲージ24を介して制御装置に読み取ら
れ、前記所定の押圧量に達した時点でプレス装置Pの駆
動装置が上昇に転じ、昇降枠20を調整初期位置まで復
帰させて一旦停止する。
【0011】プレス装置Pの押圧から開放されたケース
本体1には上記押圧量に応じた塑性変形が生じ、不足気
味に組み込んだ調整前のエアギャップ10を所定の寸法
の範囲内に拡大する。上記のようにして調整を終えたエ
アギャップ10は、昇降枠20の復帰に追従して上昇に
転ずるゲージ24のセンサー部分23が図3の調整初期
位置に復帰した時点で電磁コイル2を再び通電すること
により測定される。
【0012】
【発明の効果】以上のように、センターコアと電磁コイ
ルを組み込むとともに、レゾネータとアマチュアを備え
た振動板を周縁部に組み付けたケース本体をプレス装置
の受け台に取り付け、上記電磁コイルを通電してセンタ
ーコアに吸引されるアマチュアの移動距離を、プレス装
置に装備したゲージを用いて調整前のエアギャップを測
定し、この測定値から選択される設定値に応じてプレス
装置の押圧量を定めて上記受け台上でアマチュアを軸方
向に加圧し、ケース本体に上記押圧量に応じた塑性変形
を生じさせてアマチュアとセンターコアとの間を所定の
エアギャップに調整するようにした本発明のエアギャッ
プ調整方法によれば、調整前のエアギャップの測定と、
ケース本体に対する押圧量の決定ならびにその作動、及
び調整後のエアギャップの測定が、プレス装置の1スト
ロークの作動のなかで連続的に行われるので、所要寸法
の測定をより自動化し得て調整所要時間を短縮できると
ともに、製品の均一化が達成できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する電磁ホーンの一部切欠断面図
【図2】本発明を実施するプレス装置をその使用状態と
ともに示す一部切欠断面図
【図3】プレス装置の調整初期位置を説明する一部切欠
断面図
【図4】プレス装置の押圧開始位置を説明する一部切欠
断面図
【符号の説明】
1 ケース本体 2 電磁コイル 3 ボビン 4 コイル 5 センターコア 6 振動板 7 カバー 8 アマチュア 9 樹脂カラー 10 エアギャップ 11 レゾネータ 12 ターミナル 13 可動接片 14 固定接片 15 リベット 16 ブラケット 17 ナット P プレス装置 F フレーム 18 受け台 19 ガイドレール 20 昇降枠 21 支柱 22 取付け部 23 センサー部分 24 ゲージ 25 ストッパー 26 支軸 27 ばね 28 押えリング 29 中空室 30 プレスロッド

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心にセンターコア5を備えた電磁コイ
    ル2を底部に固定し、レゾネーター11とともに中心に
    アマチュア8を固定した振動板6の外周を周縁部に固定
    したケース本体1をプレス装置Pの受け台18に取り付
    け、上記電磁コイル2を通電してセンターコア5に吸着
    されるアマチュア8の移動距離を、プレス装置Pに装備
    したゲージ24で測定して調整前のエアギャプ10を測
    定し、この測定値から選択される設定値に応じてプレス
    装置Pの押圧量を定めて上記受け台18上でアマチュア
    8を軸方向に加圧し、ケース本体1に上記押圧量に応じ
    た塑性変形を生じさせてアマチュア8とセンターコア5
    との間を所定のエアギャップ10に調整することを特徴
    とする電磁ホーンにおけるエアギャップの調整方法。
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