JPH0784289B2 - コイル等の軸装着物取出装置 - Google Patents

コイル等の軸装着物取出装置

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JPH0784289B2
JPH0784289B2 JP62034351A JP3435187A JPH0784289B2 JP H0784289 B2 JPH0784289 B2 JP H0784289B2 JP 62034351 A JP62034351 A JP 62034351A JP 3435187 A JP3435187 A JP 3435187A JP H0784289 B2 JPH0784289 B2 JP H0784289B2
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勝利 青野
宏之 大原
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は片持ち式送り出し機又は巻き取り機にセットさ
れたコイル又は巻き芯等の軸装着物を前記軸から取り出
す装置に関する。
〔従来の技術〕
従来からコイル又は巻き芯等の軸装着物を、例えば片持
ち式送り出し軸から取り出す装置としては、第8図に示
す構造のものが知られている(実開昭57-74323号公
報)。すなわち、この取出装置は、パレット1上のコイ
ル2の重量を圧力スイッチ3により検知し、この圧力ス
イッチ3からの所定の信号によってコイルカー4のコイ
ルカー上昇シリンダー5による上昇を停止させるように
している。この取出装置においては、第9図に示すよう
に縮小状態にある送り出し軸6とコイル2、巻き芯7が
同心円となる状態までコイルカー4を上昇させ、この状
態においてコイルカー4を紙面垂直手前方向に走行さ
せ、送り出し軸6から残ったコイル2、巻き芯7を抜き
取るようにしている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところで、以上のように構成された従来の圧力検出方式
の取出装置にあっては、コイルカー上昇時におけるコイ
ル2の重量の変化を圧力スイッチ3によって検知し、そ
の検知信号によってコイルカー4の上昇を停めるように
なっている。しかし、例えば送り出し軸6に巻き芯7の
みが残っている場合においては、コイルカー上昇時、重
量変化が殆ど生せず、したがって、圧力上昇を伴わない
ことから、圧力スイッチ3が作動せず、この圧力スイッ
チ3からコイルカー4の上昇を停止させるような信号が
発せられない。よって、コイルカー4はそのまま上昇を
続けていき、しまいには送り出軸6を突き上げてしまう
とか、あるいはコイルカー4の上昇の停止精度に狂いが
生じる等の欠点があった。
本発明の目的は上述した欠点に鑑みてなされたもので、
軸装着物(コイル又は巻き芯等)の重量変化に関係な
く、任意の重量の軸装着物に対し、コイルカーを軸と巻
き芯の隙間が円周上同一となる位置に停止させることが
できるようにしたコイル等の軸装着物取出装置を提供す
るにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は前記目的を達成するために、片持ち支持され且
つ、コイル、巻き芯等の軸装着物が装着された軸から昇
降台を介して該軸装着物を取り出すコイル等の軸装着物
取出し装置において、前記軸は外形が拡縮自在に形成さ
れ、軸装着物用検出器を昇降自在に設け、前記軸の拡大
径の時に前記軸装着物用検出器を下降して前記軸装着物
の表面に当接する位置で停止し、前記軸の縮小径時に前
記昇降台で前記軸装着物を前記軸装着物用検出器に当接
するまで上昇させて、前記巻き芯と前記軸との間に隙間
を生じせしめることを特徴としている。
〔作用〕
本発明は、まず軸を拡大径にして、その状態においてコ
イル等の軸装着物の上面を検出器にて検出しておき、次
に軸を縮小径に変形させる。この後、昇降台を上昇させ
ていき、コイル等の軸装着物が再び検出器に当接したと
きに停止信号を発して、昇降台を停止させるようにして
いる。
〔実施例〕
以下、添付図面に示す実施例を用いて本発明の詳細を説
明する。
第1図ないし第4図は本発明に係るコイル等の軸装着物
取出装置を示す図である。本実施例の取出装置は、片持
ち式送り出し機の送り出し軸8に装着されたコイル9、
巻き芯10等の軸装着物を、送り出し軸8から自動的に取
り出すようにした装置を示している。なお、第1図に示
すように、コイル9はコイルカー11の上端側に配設され
たパレット12上に載置され且つこのコイルカー11はコイ
ルカー上昇シリンダー13によって昇降可能な構成となっ
ている。また、コイルカー11は紙面垂直方向に沿って配
置されたガイドレール14上を走行移動できるようになっ
ている。さらに、前記送り出し軸8は、その外形寸法が
拡大、縮小できるようになっており、かつ一端側は図示
しない支持手段によって片持ち支持された構造となって
いる。なお、以上の構造は既に公知であるので、それ以
上の詳細な説明は省略する。
第1図に示すように、コイル9の上方には固定フレーム
15が配設されており、この固定フレーム15にはロックア
ップシリンダー16が取り付けられている。このロックア
ップシリンダー16のロッド17の下端側には上昇フレーム
18が固定されていると共に、この上昇フレーム18はばね
19によって常時下方側に押圧付勢された構造となってお
り、コイルカー突き上げ時ばね19の弾性力に抗して上昇
し得るようになっている。なお、前記上昇フレーム18に
おいて、ロックアップシリンダー16の位置を中心として
その左右位置には、第2図に示すように、上昇フレーム
ガイドシャフト20が固定されており、このガイドシャフ
ト20はばね20aによって常時下方側に押圧付勢された構
造となっている。
また、前記上昇フレーム18にはメジャー用磁気バー固定
シャフト21が貫通していると共に、移動フレームガイド
シャフト22が貫通支持されており、これらメジャー用磁
気バー固定シャフト21および移動フレームガイドシャフ
ト22の上端部はブラケット23によって互いに連結されて
いる。さらに、これらシャフト21、22の下端部には移動
フレーム24が固定されている。
この移動フレーム24にはコイル検出ピン25が下方に突出
した状態で昇降自在に取り付けられていると共に、この
コイル検出ピン25を支持している軸25aの上端には第2
図から明らかなように、移動フレーム24の下面にはコイ
ル保護パッド26が固定されている。また、第2図、第4
図から明らかなように、前記コイル検出ピン25の周囲に
位置するようにして、コイル定位置用検出器27が移動フ
レーム24に支柱28、ブラケット29等を介して取り付け固
定されている。さらに、このコイル検出ピン25の周囲に
は、コイル定位置検出器27の他に、コイル検出ピン原点
位置用検出器30、コイルカー突き上げ用検出器31が支柱
32、33およびブラケット34、35等を介して移動フレーム
24に取り付け固定されている。なお、前記コイルカー突
き上げ用検出器31はコイル定位置用検出器27より上方側
に配置されている。
次に、以上のように構成された装置の作用について述べ
る。まず、コイル9を送り出し軸8から抜き取る場合の
手段を第5図ないし第7図を用いて説明する。コイル送
り出し中は、移動フレーム24は上方に期待している。コ
イル送り出し終了後、移動フレーム24を下降させ、コイ
ル検出ピン25をコイル9の上面に押し当てる。すると、
検出用ドグ25bが上昇していき、検出用ドグ25bがコイル
定位置検出器27に対応する位置にきたときに、移動フレ
ーム24の下降を停止させる。なお、以上の動作中にあっ
て送り出し軸8の外径は、第5図に示すように、拡径し
た状態にある。
次に、送り出し軸8の外径を拡径から縮径状態にする。
すると、コイル9は、第6図に示すように、送り出し軸
8の拡大径と縮小径の差分Hだけ下がり、これに伴いコ
イル検出ピン25と検出用ドグ25bも同じ量だけ下がる。
この後、パレット12の載ったコイルカー11を上昇させる
とコイル9が再浮上し、前記コイル検出ピン25と検出用
ドグ25bを再度持ち上げる。そして、検出用ドグ25bがコ
イル定位置用検出器27の位置にきたときに停止信号を発
してコイルカー11の上昇を停止する。これにより、コイ
ル9、巻き芯10は、第7図に示すように、送り出し軸8
と同心円となる位置で停止することになり、巻き芯10と
送り出し軸8との円周上の隙間が均一となる。この後、
コイルカー11を第7図において、紙面垂直手前に走行さ
せて、コイル9、巻き芯10を送り出し軸8から抜き取
る。
次に、送り出し軸8に巻き芯10のみが残っている場合に
おいて、この巻き芯10を送り出し軸8から抜き取る手順
について説明する。コイル送り出し中は、上述したよう
に、移動フレーム24は上方に待期している。そして、コ
イル送り出し終了後、移動フレーム24を下降させ、コイ
ル検出ピン25を、第1図の二点鎖線25′で示すように、
巻き芯10に押し当てる。すると、移動フレーム24の下降
につれて検出用ドグ25bが上昇していき、この検出用検
出用ドグ25bがコイル定位置用検出器27の位置まで上昇
してきたときに、前記移動フレーム24の下降を停止させ
る。なお、以上の動作中にあって送り出し軸8の外径は
拡径状態にある。
次に、送り出し軸8の外径を拡径から縮径状態にする。
すると巻き芯10は、巻き芯10の内径(つまり、送り出し
軸8の拡大径)と送り出し軸8の縮小径の差分だけが下
がり、これに伴いコイル検出ピン25と検出用ドグ25bも
同じ量だけ下がる、この後、パレット12の載ったコイル
カー11を上昇させると巻き芯10が再浮上し、コイル検出
ピン25と検出用ドグ25bを再度持ち上げる。そして、検
出用ドグ25bがコイル定位置用検出器27の位置にきたと
き停止信号を発してコイルカー11の上昇を停止する。こ
れにより、巻き芯10を送り出し軸8と同心円となる位置
で停止し、送り出し軸8と巻き芯10の円周上の隙間は均
一維持される。この後、コイルカー11を第1図におい
て、紙面垂直手前に走行させれば、巻き芯10は送り出し
軸8より確実に抜き取られる。
なお、上述した動作において前記コイル定位置用検出器
27が検出用ドグ25bを検出ミスした時は、コイルカー11
の上昇は止まらないことになる。この時は、コイル定位
置用検出器27の上方に設置されたコイルカーが突き上げ
用検出器31により検出器用ドグ25bを検出してコイルカ
ー11の上昇を停止させると共に、移動フレーム24を上昇
退避させるようにしている。もし、このコイルカー突き
上げ用検出器31によってもコイルカー11の上昇が停止し
ない時は、巻き芯10(送り出し軸8に巻き芯10のみ残っ
ている場合)がコイル保護パッド26に当たり、更にばね
19、20aの弾性に打ち勝って上昇フレーム18を持ち上げ
る。これにより、コイルカー突き上げ時上昇フレーム検
出器36が作動し、コイルカー11の上昇停止および移動フ
レーム24の上昇退避をさせる。以上により、コイルカー
11の上昇オーバーによる送り出し軸8の破損、変形を二
重に防止し、安全性を図っている。
なお、上述した実施例においては、片持ち式送り出し機
の送り出し軸に装着されたコイル、巻き芯を取り出す場
合について述べたが、別にこれに限定されるものではな
く、巻き取り機の巻き取り軸に装着されたコイル、巻き
芯を取り出す場合にも適用できることは無論である。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、軸の外径寸法を拡
径、縮径可能な構造とし、この拡大径と縮小径の差を検
出して昇降台の上昇を停止させるようにしているので、
たとえ軸に巻き芯のみが残っているような場合でも、昇
降台を軸と巻き芯を同心円となる位置(軸と巻き芯の隙
間が円周上同一となる位置)で確実に停止させることが
可能となった。
また、軸からコイル、巻き芯等の軸装着物を抜き取る
際、従来は作業者が軸と巻き芯の隙間が円周上均等にな
ることを目視にてチェックしながら昇降台の上昇を手動
で停止させていたが、本装置により軸からの軸装着物の
抜き取りを自動的に行うことができ、無人化が図れるよ
うになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るコイル等の軸装着物取出装置の一
実施例を示す概略側面図、第2図は同装置の要部拡大一
部破断正面図、第3図は同装置の要部拡大側面図、第4
図は第2図をIV-IV線方向から見たときの平面図、第5
図ないし第7図は同装置の動作説明図、第8図は従来装
置の概略構成図、第9図は従来装置の動作説明図であ
る。 8……送り出し軸、9……コイル、10……巻き芯、11…
…コイルカー、25……コイル検出ピン、25b……検出用
ドグ、27……コイル定位置用検出器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】片持ち支持され且つ、コイル、巻き芯等の
    軸装着物が装着された軸から昇降台を介して該軸装着物
    を取り出すコイル等の軸装着物取出し装置において、 前記軸は外形が拡縮自在に形成され、軸装着物用検出器
    を昇降自在に設け、前記軸の拡大径の時に前記軸装着物
    用検出器を下降して前記軸装着物の表面に当接する位置
    で停止し、前記軸の縮小径時に前記昇降台で前記軸装着
    物を前記軸装着物用検出器に当接するまで上昇させて前
    記巻き芯と前記軸との間に隙間を生じせしめることを特
    徴とするコイル等の軸装着物取出装置。
JP62034351A 1987-02-17 1987-02-17 コイル等の軸装着物取出装置 Expired - Fee Related JPH0784289B2 (ja)

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