JP3213698U - サドル構造体 - Google Patents
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Abstract
【課題】構造の複雑化を抑えつつ、美観を維持し、サドルの盗難を防止する。【解決手段】サドル11と、サドルから下方に向けて延び、自転車フレームFのシートパイプ12内に挿入されるシートポスト13と、シートポストの、シートパイプへの固定およびその解除を切り替える固定部材14と、を備えるサドル構造体1であって、固定部材は、シートパイプにおいて、シートポストが挿入された部分を、少なくとも径方向のうちの一方向に挟み込み、シートポストにおいて、その中心軸線Oを前記一方向に挟む各部分に、前記中心軸線に沿う軸方向に延びる長孔13aが各別に形成され、固定部材およびシートパイプを前記一方向に貫いて、シートポストに形成された2つの長孔に一体に挿通された抜け止め部材17を備える。【選択図】図1
Description
本考案は、サドル構造体に関するものである。
従来から、サドルと、サドルから下方に向けて延び、自転車フレームのシートパイプ内に挿入されて固定されるシートポストと、シートポストの、シートパイプへの固定およびその解除を切り替える固定部材と、を備えるサドル構造体が知られている。この種のサドル構造体として、例えば下記特許文献1に示されるように、固定部材が解除状態になるのを規制する係止手段を備える構成が知られている。このサドル構造体では、係止手段が備えられているので、固定部材が解除状態になりにくく、サドルの盗難を防ぐことができる。
しかしながら、前記従来のサドル構造体では、構造の複雑化を抑えつつ、美観を維持し、サドルの盗難を防止することについて改善の余地があった。
この考案は、このような事情を考慮してなされたもので、構造の複雑化を抑えつつ、美観を維持し、サドルの盗難を防止することができるサドル構造体を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本考案のサドル構造体は、サドルと、前記サドルから下方に向けて延び、自転車フレームのシートパイプ内に挿入されるシートポストと、前記シートポストの、前記シートパイプへの固定およびその解除を切り替える固定部材と、を備えるサドル構造体であって、前記固定部材は、前記シートパイプにおいて、前記シートポストが挿入された部分を、少なくとも径方向のうちの一方向に挟み込み、前記シートポストにおいて、その中心軸線を前記一方向に挟む各部分に、前記中心軸線に沿う軸方向に延びる長孔が各別に形成され、前記固定部材および前記シートパイプを前記一方向に貫いて、前記シートポストに形成された2つの前記長孔に一体に挿通された抜け止め部材を備えることを特徴とする。
この考案によれば、抜け止め部材が、固定部材およびシートパイプを前記一方向に貫き、シートポストに形成された2つの長孔に一体に挿通されているので、抜け止め部材が分断若しくは固定部材、シートパイプおよびシートポストから離脱されない限り、シートポストが自転車フレームから外れることがない。これにより、サドルの盗難を防止することができる。
前記長孔が、自転車フレームのシートパイプではなく、このシートパイプ内に挿入されるシートポストに形成されているので、長孔の一部をシートパイプで覆って隠すことが可能になり、美観を維持することができる。
これらの作用効果が、抜け止め部材が固定部材およびシートパイプを前記一方向に貫き、シートポストに形成された2つの長孔に一体に挿通されることで奏されるので、部品点数の増大が抑えられるとともに、構造の複雑化も抑えることができる。
なお、固定部材によるシートポストのシートパイプへの固定を解除した状態で、長孔内で抜け止め部材を前記軸方向に相対移動させることにより、抜け止め部材を固定部材、シートパイプおよびシートポストから離脱しない状態で、サドル高さを調整することができる。
前記長孔が、自転車フレームのシートパイプではなく、このシートパイプ内に挿入されるシートポストに形成されているので、長孔の一部をシートパイプで覆って隠すことが可能になり、美観を維持することができる。
これらの作用効果が、抜け止め部材が固定部材およびシートパイプを前記一方向に貫き、シートポストに形成された2つの長孔に一体に挿通されることで奏されるので、部品点数の増大が抑えられるとともに、構造の複雑化も抑えることができる。
なお、固定部材によるシートポストのシートパイプへの固定を解除した状態で、長孔内で抜け止め部材を前記軸方向に相対移動させることにより、抜け止め部材を固定部材、シートパイプおよびシートポストから離脱しない状態で、サドル高さを調整することができる。
ここで、前記抜け止め部材は、その長手方向の一端部に頭部が形成されたボルトとされ、前記抜け止め部材の長手方向の他端部にナットが螺着され、前記固定部材、前記シートパイプ、および前記シートポストは、前記抜け止め部材の頭部と前記ナットとにより前記一方向に挟まれ、前記抜け止め部材の頭部、および前記ナットのうちの少なくとも一方に、専用工具の被係止部が係止可能な専用係止部が形成されてもよい。
この場合、抜け止め部材の頭部、およびナットのうちの少なくとも一方に、専用工具の被係止部が係止可能な専用係止部が形成されている、つまり、例えばJIS規格等で規定されている一般工具に適合せず、かつペンチ等の一方向に挟み込む工具では係止できない特殊形状に形成された専用係止部が形成されているので、専用工具を用いなければ、抜け止め部材を固定部材、シートパイプおよびシートポストから離脱させることができない。したがって、サドルの盗難を確実に防止することができる。なお、このような専用係止部としては、例えば、頭部の外周面、若しくはナットの外周面から、ボルト径方向の外側に向けて突出し、抜け止め部材の軸方向から見て、ボルト径方向の内側から外側に向かうに従い漸次、ボルト周方向の大きさが小さくなる三角形状を呈する形態等が挙げられる。
その一方で、専用工具を用いさえすれば、単に、固定部材およびシートパイプを左右方向に貫き、かつシートポストに形成された2つの長孔に一体に挿通されただけの抜け止め部材を、容易に固定部材、シートパイプおよびシートポストから離脱させることが可能であることから、構造の複雑化を抑えることができるとともに、サドルの交換作業が困難になるのを抑えることができる。
その一方で、専用工具を用いさえすれば、単に、固定部材およびシートパイプを左右方向に貫き、かつシートポストに形成された2つの長孔に一体に挿通されただけの抜け止め部材を、容易に固定部材、シートパイプおよびシートポストから離脱させることが可能であることから、構造の複雑化を抑えることができるとともに、サドルの交換作業が困難になるのを抑えることができる。
この考案によれば、構造の複雑化を抑えつつ、美観を維持し、サドルの盗難を防止することができる。
以下、本考案に係るサドル構造体の一実施形態を、図1および図2を参照しながら説明する。
サドル構造体1は、サドル11と、シートポスト13と、固定部材14と、を備える。
サドル構造体1は、サドル11と、シートポスト13と、固定部材14と、を備える。
シートポスト13は、サドル11から下方に向けて延びている。シートポスト13は、自転車フレームFのシートパイプ12内に挿入されている。以下、シートポスト13の中心軸線Oに沿う軸方向から見て、中心軸線Oに交差する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
なお、自転車フレームFは、上方に向けて開口したシートパイプ12、シートパイプ12の上部から前方に向けて延びるトップチューブ15、およびシートパイプ12の上部から後方に向けて延びるシートステー16を備える。シートポスト13は、シートパイプ12内に、その上端開口部を通して挿入されている。シートパイプ12の上端部は、トップチューブ15およびシートステー16より上方に位置している。シートパイプ12の上端部は、径方向に拡縮変形可能に形成されている。シートポスト13は、シートパイプ12のうち、少なくとも上端部内に挿入されている。
なお、自転車フレームFは、上方に向けて開口したシートパイプ12、シートパイプ12の上部から前方に向けて延びるトップチューブ15、およびシートパイプ12の上部から後方に向けて延びるシートステー16を備える。シートポスト13は、シートパイプ12内に、その上端開口部を通して挿入されている。シートパイプ12の上端部は、トップチューブ15およびシートステー16より上方に位置している。シートパイプ12の上端部は、径方向に拡縮変形可能に形成されている。シートポスト13は、シートパイプ12のうち、少なくとも上端部内に挿入されている。
固定部材14は、シートパイプ12において、シートポスト13が挿入された部分を、少なくとも径方向のうちの一方向である左右方向に挟み込んでいる。図示の例では、固定部材14は、シートパイプ12の上端部を左右方向に挟み込んでいる。なお、固定部材14は、自転車フレームFのシートパイプ12に固定状態で取り付けられてもよい。
固定部材14は、半割管状のクランプ体14aと、クランプ体14aの両周端部を互いが周方向に近接するように締め付ける締め付け機構14bと、を備える。
固定部材14は、半割管状のクランプ体14aと、クランプ体14aの両周端部を互いが周方向に近接するように締め付ける締め付け機構14bと、を備える。
クランプ体14aの内側にシートパイプ12の上端部が挿入されている。クランプ体14aは、少なくとも周方向に弾性変形可能に形成されている。
締め付け機構14bは、左右方向に延びる雄ねじ体14cと、雄ねじ体14cにおける長手方向の一端部に連結されたレバー14dと、を備える。雄ねじ体14cにおける長手方向の一端部は、クランプ体14aから左右方向の外側に突出している。雄ねじ体14cにおける長手方向の他端部は、クランプ体14aに形成された雌ねじ部に螺着されている。雄ねじ体14cおよびレバー14dは、雄ねじ体14cの中心軸線L回りに一体に回転する。
そして、雄ねじ体14cおよびレバー14dを、雄ねじ体14cの中心軸線L回りに沿う一方側に回動させたときに、クランプ体14aの両周端部が前述のように締め付けられ、シートパイプ12の上端部が縮径変形させられ、他方側に回動させたときに、この締め付けが解除され、シートパイプ12の上端部が復元変形するように構成されている。これにより、シートポスト13の、シートパイプ12への固定およびその解除が切り替えられる。
締め付け機構14bは、左右方向に延びる雄ねじ体14cと、雄ねじ体14cにおける長手方向の一端部に連結されたレバー14dと、を備える。雄ねじ体14cにおける長手方向の一端部は、クランプ体14aから左右方向の外側に突出している。雄ねじ体14cにおける長手方向の他端部は、クランプ体14aに形成された雌ねじ部に螺着されている。雄ねじ体14cおよびレバー14dは、雄ねじ体14cの中心軸線L回りに一体に回転する。
そして、雄ねじ体14cおよびレバー14dを、雄ねじ体14cの中心軸線L回りに沿う一方側に回動させたときに、クランプ体14aの両周端部が前述のように締め付けられ、シートパイプ12の上端部が縮径変形させられ、他方側に回動させたときに、この締め付けが解除され、シートパイプ12の上端部が復元変形するように構成されている。これにより、シートポスト13の、シートパイプ12への固定およびその解除が切り替えられる。
ここで、シートポスト13において、その中心軸線Oを左右方向に挟む各部分に、軸方向に延びる長孔13aが各別に形成されている。シートパイプ12の上端部において、前記中心軸線Oを左右方向に挟む各部分に、左右方向に貫いて長孔13aに向けて開口する不図示の第1貫通孔が形成されている。固定部材14のクランプ体14aにおいて、前記中心軸線Oを左右方向に挟む各部分に、左右方向に貫いて前記第1貫通孔に連通する不図示の第2貫通孔が形成されている。
そして本実施形態では、前記第1、第2貫通孔を通して固定部材14およびシートパイプ12を左右方向に貫いて、シートポスト13に形成された2つの長孔13aに一体に挿通された抜け止め部材17を備える。
そして本実施形態では、前記第1、第2貫通孔を通して固定部材14およびシートパイプ12を左右方向に貫いて、シートポスト13に形成された2つの長孔13aに一体に挿通された抜け止め部材17を備える。
抜け止め部材17は、左右方向に延びる棒状に形成されている。図示の例では、抜け止め部材17は、軸部に雄ねじが形成され、かつ長手方向の一端部に頭部17aが形成されたボルトとなっている。抜け止め部材17における長手方向の他端部は、固定部材14のクランプ体14aから左右方向の外側に突出しており、この他端部にナット18が螺着されている。これにより、固定部材14、シートパイプ12、およびシートポスト13は、抜け止め部材17の頭部17aとナット18とにより左右方向に挟まれている。
なお、前記雄ねじは、前記軸部のうち長手方向の他端部に限って形成されてもよい。抜け止め部材17は、前記軸部に前記雄ねじが形成されたボルトに限らず例えば、軸部の外周面が全域にわたって平滑なピン体等であってもよい。抜け止め部材17の長手方向の他端部にナット18を螺着するのに代えて例えば、抜け止め部材17の長手方向の他端部を圧潰して(かしめて)もよい。抜け止め部材17の長手方向の他端部を、固定部材14のクランプ体14aから左右方向の外側に突出させた状態、または、クランプ体14aから左右方向の外側に突出させずクランプ体14aに当接させた状態で、クランプ体14aに溶接、若しくはろう付け等してもよい。
抜け止め部材17の頭部17a、およびナット18のうちの少なくとも一方に、専用工具20の被係止部22(図3参照)が係止可能な専用係止部19が形成されている。専用係止部19は、図1および図2に示されるように、抜け止め部材17の頭部17a、およびナット18それぞれの外周面に形成されている。
ここで、左右方向から見て、抜け止め部材17の中心軸線O1に交差する方向をボルト径方向といい、中心軸線O1回りに周回する方向をボルト周方向という。
ここで、左右方向から見て、抜け止め部材17の中心軸線O1に交差する方向をボルト径方向といい、中心軸線O1回りに周回する方向をボルト周方向という。
専用係止部19は、頭部17a、およびナット18それぞれの外周面に、ボルト周方向に沿って複数配置されている。専用係止部19は、左右方向から見て、ボルト径方向の内側から外側に向かうに従い漸次、ボルト周方向の長さが短くなり、ボルト径方向の外端部がボトル径方向の外側に向けて尖る角部となる三角形状を呈する。頭部17a、およびナット18それぞれの外周面は、左右方向から見て同じ形状で、かつ同じ大きさとなっている。図示の例では、頭部17a、およびナット18それぞれの外周面は、左右方向から見て星形を呈する。
専用工具20は、図3に示されるように、本体筒21と、本体筒21から突出した柄部23と、を備える。
本体筒21の内周面には、専用係止部19と同じ形状で、かつ専用係止部19よりわずかに大きい内面を有する凹状の被係止部22が、その周方向に沿って複数形成されている。本体筒21の内周面は、頭部17a、およびナット18それぞれの外周面が呈する前述の星形と同じ形状となっている。本体筒21の内周面は、頭部17a、およびナット18それぞれの外周面よりわずかに大きくなっている。
本体筒21の内周面には、専用係止部19と同じ形状で、かつ専用係止部19よりわずかに大きい内面を有する凹状の被係止部22が、その周方向に沿って複数形成されている。本体筒21の内周面は、頭部17a、およびナット18それぞれの外周面が呈する前述の星形と同じ形状となっている。本体筒21の内周面は、頭部17a、およびナット18それぞれの外周面よりわずかに大きくなっている。
以上説明したように、本実施形態によるサドル構造体1によれば、抜け止め部材17が、固定部材14およびシートパイプ12を左右方向に貫き、シートポスト13に形成された2つの長孔13aに一体に挿通されているので、抜け止め部材17が分断若しくは固定部材14、シートパイプ12およびシートポスト13から離脱されない限り、シートポスト13が自転車フレームFから外れることがない。これにより、サドル11の盗難を防止することができる。
長孔13aが、自転車フレームFのシートパイプ12ではなく、このシートパイプ12内に挿入されるシートポスト13に形成されているので、長孔13aの一部をシートパイプ12で覆って隠すことが可能になり、美観を維持することができる。
これらの作用効果が、抜け止め部材17が固定部材14およびシートパイプ12を左右方向に貫き、シートポスト13に形成された2つの長孔13aに一体に挿通されることで奏されるので、部品点数の増大が抑えられるとともに、構造の複雑化も抑えることができる。
なお、固定部材14によるシートポスト13のシートパイプ12への固定を解除した状態で、長孔13a内で抜け止め部材17を前記軸方向に相対移動させることにより、抜け止め部材17を固定部材14、シートパイプ12およびシートポスト13から離脱しない状態で、サドル高さを調整することができる。
長孔13aが、自転車フレームFのシートパイプ12ではなく、このシートパイプ12内に挿入されるシートポスト13に形成されているので、長孔13aの一部をシートパイプ12で覆って隠すことが可能になり、美観を維持することができる。
これらの作用効果が、抜け止め部材17が固定部材14およびシートパイプ12を左右方向に貫き、シートポスト13に形成された2つの長孔13aに一体に挿通されることで奏されるので、部品点数の増大が抑えられるとともに、構造の複雑化も抑えることができる。
なお、固定部材14によるシートポスト13のシートパイプ12への固定を解除した状態で、長孔13a内で抜け止め部材17を前記軸方向に相対移動させることにより、抜け止め部材17を固定部材14、シートパイプ12およびシートポスト13から離脱しない状態で、サドル高さを調整することができる。
また、抜け止め部材17の頭部17a、およびナット18のうちの少なくとも一方に、専用工具20の被係止部22が係止可能な専用係止部19が形成されている、つまり、例えばJIS規格等で規定されている一般工具に適合せず、かつペンチ等の一方向に挟み込む工具では係止できない特殊形状に形成された専用係止部19が形成されているので、専用工具20を用いなければ、抜け止め部材17を固定部材14、シートパイプ12およびシートポスト13から離脱させることができない。したがって、サドル11の盗難を確実に防止することができる。
その一方で、専用工具20を用いさえすれば、単に、固定部材14およびシートパイプ12を左右方向に貫き、かつシートポスト13に形成された2つの長孔13aに一体に挿通されただけの抜け止め部材17を、容易に固定部材14、シートパイプ12およびシートポスト13から離脱させることが可能であることから、構造の複雑化を抑えることができるとともに、サドル11の交換作業が困難になるのを抑えることができる。
その一方で、専用工具20を用いさえすれば、単に、固定部材14およびシートパイプ12を左右方向に貫き、かつシートポスト13に形成された2つの長孔13aに一体に挿通されただけの抜け止め部材17を、容易に固定部材14、シートパイプ12およびシートポスト13から離脱させることが可能であることから、構造の複雑化を抑えることができるとともに、サドル11の交換作業が困難になるのを抑えることができる。
なお、本考案の技術範囲は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、抜け止め部材17の頭部17a、およびナット18それぞれの外周面に、複数の専用係止部19を形成したが、1つの専用係止部19を形成してもよいし、ボルト径方向の内側に窪む凹状の専用係止部を形成してもよい。
前記実施形態では、専用係止部19を、抜け止め部材17の頭部17aの外周面に形成したが、頭部17aの頂面に突状若しくは凹状に形成してもよい。この構成において、頭部17aの外周面形状を左右方向から見て円形状としてもよい。
前記実施形態では、専用係止部19として、左右方向から見て前述した三角形状を呈する構成を示したが、一般工具に適合せず、かつペンチ等の一方向に挟み込む工具では係止できない特殊形状に形成された構成であれば、これに限らず適宜変更してもよい。
前記実施形態では、専用係止部19を、抜け止め部材17の頭部17aの外周面に形成したが、頭部17aの頂面に突状若しくは凹状に形成してもよい。この構成において、頭部17aの外周面形状を左右方向から見て円形状としてもよい。
前記実施形態では、専用係止部19として、左右方向から見て前述した三角形状を呈する構成を示したが、一般工具に適合せず、かつペンチ等の一方向に挟み込む工具では係止できない特殊形状に形成された構成であれば、これに限らず適宜変更してもよい。
その他、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 サドル構造体
11 サドル
12 シートパイプ
13 シートポスト
13a 長孔
14 固定部材
17 抜け止め部材
17a 頭部
18 ナット
19 専用係止部
20 専用工具
22 被係止部
F 自転車フレーム
O 中心軸線
11 サドル
12 シートパイプ
13 シートポスト
13a 長孔
14 固定部材
17 抜け止め部材
17a 頭部
18 ナット
19 専用係止部
20 専用工具
22 被係止部
F 自転車フレーム
O 中心軸線
Claims (2)
- サドルと、
前記サドルから下方に向けて延び、自転車フレームのシートパイプ内に挿入されるシートポストと、
前記シートポストの、前記シートパイプへの固定およびその解除を切り替える固定部材と、を備えるサドル構造体であって、
前記固定部材は、前記シートパイプにおいて、前記シートポストが挿入された部分を、少なくとも径方向のうちの一方向に挟み込み、
前記シートポストにおいて、その中心軸線を前記一方向に挟む各部分に、前記中心軸線に沿う軸方向に延びる長孔が各別に形成され、
前記固定部材および前記シートパイプを前記一方向に貫いて、前記シートポストに形成された2つの前記長孔に一体に挿通された抜け止め部材を備えることを特徴とするサドル構造体。 - 前記抜け止め部材は、その長手方向の一端部に頭部が形成されたボルトとされ、前記抜け止め部材の長手方向の他端部にナットが螺着され、
前記固定部材、前記シートパイプ、および前記シートポストは、前記抜け止め部材の頭部と前記ナットとにより前記一方向に挟まれ、
前記抜け止め部材の頭部、および前記ナットのうちの少なくとも一方に、専用工具の被係止部が係止可能な専用係止部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のサドル構造体。
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