JP3213664U - 帽子の汚れ防止具 - Google Patents
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Abstract
【課題】どのような帽子にも手軽に着脱可能に使用できる帽子の汚れ防止具を提供する。【解決手段】汚れ防止具1は、吸水性のある一枚の布状の本体部15と、固定手段11a〜11cを備えている。汚れ防止具1は、本体部15を破線13a、13bで三つ折りにしたのち、帽子のスベリに、スベリを挟むようにして固定手段11a〜11cで取り付けて使用する。3つ折りにされた本体部15の幅は、スベリの幅よりも長く、スベリの表側が汚れ防止具1に覆われるようになっている。3つ折りにされた本体部15の幅を、スベリの幅よりも長くすることで、スベリが直接使用者の肌に触れて、汚れるのを防ぐことが可能である。固定手段11a〜11cに雌雄一対の面ファスナーを用いる。面ファスナーは、両面テープなどの粘着物で本体部15、および帽子のスベリに貼り付けられている。【選択図】図1
Description
本考案は、帽子のスベリに取り付ける、汚れ防止具に関する。
帽子の内面下端には、帯状のスベリと呼ばれる部品が設けられている。このスベリは、頭部及び額と直に触れる部品であり、着用者の汗や、化粧などによる汚れが付きやすい。帽子は洗濯機で丸洗いすると型崩れを起こすため、汚れを落とすにはスベリのみを手洗いする必要がある。しかし、手洗いは大変煩わしく、手入れを怠った場合、スベリが不衛生な状態となる問題があった。
特許文献1には、帽子のスベリを着脱可能にすることで、スベリを帽子から取り外して手軽に洗濯できる考案について記載されている。
しかし、スベリが着脱可能ではない帽子に関しては、特許文献1には、記載がない。特許文献1の考案では、消費者が手軽にスベリを洗濯するためには、スベリが着脱可能な帽子を選ぶ必要がある。そのため、消費者が帽子を購入する際の選択肢が少なくなってしまう。
本考案はそのような問題に鑑みてなされた考案であり、どのような帽子にも手軽に着脱可能に使用できる、帽子の汚れ防止具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本考案は、帽子のスベリの汚れを防ぐための汚れ防止具であって、
吸水性のある布状の本体部と、この本体部に設けられた固定手段と、を備え、
前記本体部は、前記固定手段によって前記スベリの裏側に着脱可能に取り付けられ、スベリを挟むように折り返されることを特徴とする。
吸水性のある布状の本体部と、この本体部に設けられた固定手段と、を備え、
前記本体部は、前記固定手段によって前記スベリの裏側に着脱可能に取り付けられ、スベリを挟むように折り返されることを特徴とする。
このような構成とすることで、使用者は簡単に汚れ防止具をスベリに着脱できる。さらに、汚れ防止具をスベリから取り外して、手軽に洗濯機で洗うことができる。
本考案の好ましい形態では、前記本体部は、前記スベリよりも幅が広いことを特徴とする。
このような構成とすることで、スベリが汚れ防止具に覆われるため、汗等によるスベリの汚れを防ぐことができる。
本考案の好ましい形態では、前記汚れ防止具は、前記スベリの表側に設けられた前記固定手段に、対となる固定手段を備えていることを特徴とする。
このような構成とすることで、使用者が帽子を着用している際に、汚れ防止具の位置がズレていくことを防ぐことができる。
本考案の好ましい形態では、前記本体部に設けられた固定手段は、前記スベリの裏側に対面する固定手段と、前記スベリの表側に対面する固定手段とが、互い違いに配置されていることを特徴とする。
このような構成とすることで、固定手段の設けてある部分と、設けていない部分の厚みの差が小さくなるため、帽子をかぶった時の凸凹とした触感を少なくすることができる。
本考案の好ましい形態では、前記本体部は、3つ折りにされていることを特徴とする。
このような構成とすることで、本体部に用いる布が薄手であっても、汗を十分に吸水することができる。
本考案の好ましい形態では、前記本体部は、3つ折りの状態を前記固定手段によって保持され、前記本体部に設けられた前記固定手段は、前記本体部が3つ折り状態のときに、3枚以上重ならないように配置されていることを特徴とする。
このような構成とすることで、固定手段の設けてある部分と、設けていない部分の厚みの差を小さくできるため、帽子をかぶった時の凸凹とした触感を少なくすることができる。
本考案の好ましい形態では、前記固定手段は、雌雄一対の面ファスナーであり、一方の面ファスナーが前記本体部に、他方の面ファスナーが前記スベリに設けられていることを特徴とする。
本考案の好ましい形態では、前記固定手段は、雌雄一対のホックであり、一方のホックが前記本体部に、他方のホックが前記スベリに設けられていることを特徴とする。
このような構成とすることで、裁縫が苦手な人であっても、簡単に固定手段を帽子のスベリに取り付けることができる。
また、本考案は、汚れ防止具と、スベリを有する帽子とを備え、
前記帽子のスベリの表側又は裏側の少なくとも一方に、前記汚れ防止具の固定手段と対となる固定手段が1以上設けられていることを特徴とする。
前記帽子のスベリの表側又は裏側の少なくとも一方に、前記汚れ防止具の固定手段と対となる固定手段が1以上設けられていることを特徴とする。
このような構成とすることで、使用者は簡単に汚れ防止具をスベリ付き帽子に着脱できる。さらに、汚れ防止具をスベリ付き帽子から取り外して、手軽に洗濯機で洗うことができる。
本考案によって、どのような帽子にも手軽に着脱可能に使用できる、帽子の汚れ防止具を提供することができる。
以下、図面を用いて、本考案の実施形態について説明する。ただし、実施形態は以下に限るものではなく、実用新案登録請求の範囲内で、適宜変更可能である。
図1は、本実施形態の汚れ防止具の、正面図と背面図を示す図である。図1(ア)は正面図、図1(イ)は背面図を示している。また、以下、正面図に示す面を汚れ防止具1の表側とし、背面図に示す面を裏側とする。
汚れ防止具1は、吸水性のある一枚の布状の本体部15と、固定手段11を備えている。汚れ防止具1は、本体部15を三つ折りにしたのち、帽子のスベリに、スベリを挟むようにして固定手段11で取り付けて使用する。また、3つ折りにされた本体部15の幅は、スベリの幅よりも長く、スベリの表側が汚れ防止具1に覆われるようになっている。3つ折りにされた本体部15の幅を、スベリの幅よりも長くすることで、スベリが直接使用者の肌に触れて、汚れるのを防ぐことが可能である。図中に現れる破線13は、本体部15を3つ折りにする際の折り目を示している。
本実施形態では、固定手段11に雌雄一対の面ファスナーを用いる。面ファスナーは、両面テープなどの粘着物で本体部15、および帽子のスベリに貼り付けられている。しかし、実施形態はこれに限るものではなく、面ファスナーの代わりにホックを用いても良い。また、面ファスナーを、粘着物ではなく、糸で本体部15及び/又は帽子のスベリに縫い付けても良い。
図1(ア)に示すように、本実施形態では、本体部15の表側には、固定手段11が7枚貼り付けられている。折り目13aと13bとに挟まれた領域内には、スベリに取り付けられた固定手段11d及び11e(図5)と対になる固定手段11b及び11cが設けられている。また、固定手段11bと11cとは、本体部15の短辺方向に向かって互い違いに配置されている。つまり、汚れ防止具1を帽子のスベリに挟んで取り付けた際に、固定手段11bは、スベリを介して固定手段11cの間に収まる位置となる。このような配置とすることで、固定手段11bと11cとは重ならないため、固定手段11が設けられている部分と、設けられていない部分との厚みの差を小さくできる。これにより、帽子をかぶった際に額が感じる凸凹とした触感を少なくできる。
折り目13aのすぐ下方には、固定手段11aが貼り付けられている。この固定手段11aは、図1(イ)に示される固定手段11aとともに、本体部15を三つ折りの状態を保持するための固定手段である。
図1(イ)に示すように、本体部15の裏側には、固定手段11が2枚貼り付けられている。2枚の固定手段11aは、本体部15の短辺の縁の両端に配置されている。本体部15の裏側に設けられた固定手段11aは、本体部15の表側に設けられた固定手段11aと対となっている。
次いで、図2、図3を用いて、本体部15を3つ折りにする手順を説明する。図2(ア)は、折り畳む前の本体部15の裏側を示している。図2(ア)に示される折り目13aを谷折りすると、図2(イ)のように、本体部15の表側に設けられた2枚の固定手段11aが現れる。つまり、折り目13aを手前に向けて折ることで、本体部15を3つ折りに保持するための固定手段11aが、本体部15外形の四隅に配置された状態となる。次に、折り目13bを谷折りすると、本体部15の裏側に設けられた固定手段11aは、本体部15の表側の固定手段11aと合わさり、本体部15は3つ折りの状態で保持される。図3(ア)は、折り目13bを手前に向けて折り、固定手段11aを合わせた状態の本体部15のを示す背面図である。
図3(イ)は、本体部15が3つ折りにされた状態を示す正面図である。帽子のスベリに設けられた固定手段11d及び11eと対となる固定手段11b及び11cが現れている。
図4は、本体部15の側面図である。図4(ア)は、3つ折りにした本体部15の側面図で、図4(イ)は3つ折りにした本体部15をさらに半分に折った状態を示す側面図である。汚れ防止具1を、帽子のスベリに取り付ける際、本体部15は図4(イ)のような状態となる。
図5は、下方斜めから見た帽子3を示す図である。帽子3は、鍔33と、クラウンと、クラウンの裏地32と、スベリ31とを備えている。スベリ31は、帽子の内側下端、つまり鍔33とクラウンの裏地32との境界に取り付けられている帯状のパーツである。このスベリ31のうち、使用者が帽子を着用した際に、使用者の額があたる部分に、汚れ防止具1を取り付ける。
スベリ31には、使用者の額があたる部分に、汚れ防止具1を取り付けるための固定手段11が設けられている。スベリの、使用者の額に対面する表側には固定手段11eが、表側とは反対のクラウンの裏地32に対面する裏側には固定手段11dが、それぞれ貼り付けられている。
固定手段11dと11eとは、汚れ防止具1の本体部15に取り付けられた固定手段11bと11cとにそれぞれ合うような間隔で、スベリに配置されている。つまり、スベリを介して、11dと11eとは交互に一列に並んでいる。このように配置することで、固定手段11を設けている部分と、設けていない部分との厚みの差を小さくすることができ、額の感じる凸凹とした触感を少なくすることができる。
図6は、帽子3に汚れ防止具1を取り付ける手順を示す図である。まず、図6(ア)に示すように、スベリ31とクラウンの裏地32との間に、汚れ防止具1を入れる。汚れ防止具1は、図3(イ)に示すように、固定手段11bが下段となるようにスベリの裏側に挿入し、スベリの裏側に設けられた固定手段11dと汚れ防止具1の固定手段11bとを合わせる。固定手段11bと11dによって、汚れ防止具1は、スベリに固定される。
次に、図6(イ)に示すように、本体部15をスベリ31の縁に沿って、手前に折り曲げる。本体部15に設けられた固定手段11cを、スベリ31の表側に設けられた固定手段11eと合わせる。固定手段11eと11cとを合わせることで、スベリ31を挟み込むように、汚れ防止具1をスベリ31に固定できる。スベリ31の表側でも固定することで、使用者が汚れ防止具1付きの帽子3を着用している際に、汚れ防止具1がズレていくのを防ぐことができる。
汚れ防止具1が汚れた場合、汚れ防止具1のみを洗濯することができる。その際には、汚れ防止具1を、上記取り付け手順とは逆の順序で、帽子3から取り外せば良い。
図7は、図6(イ)のA−A’断面図である。図7に示されるように、汚れ防止具1は、スベリ31を挟むように取り付けられている。
汚れ防止具1は、本体部15の一方の短辺を内包する本体部の折り目13bが、スベリの表側に現れるように取り付けられている。つまり、折り目13aに包まれていない本体部15のもう一方の短辺は、スベリの裏側に収まるようになっている。本体部15の短辺の縁が額に触れると、帽子の着用者にとっては感触が悪い。そのため、折り目13bのみが外側に現れる一方を、スベリの表側にする。
1 汚れ防止具
11 固定手段
11a 汚れ防止具の折り目を保持する固定手段
11b スベリに固定するための固定手段
11c スベリに固定するための固定手段
11d 汚れ防止具を固定するための固定手段
11e 汚れ防止具を固定するための固定手段
13 折り目
15 本体部
3 帽子
31 スベリ
32 クラウンの裏地
33 鍔
11 固定手段
11a 汚れ防止具の折り目を保持する固定手段
11b スベリに固定するための固定手段
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11e 汚れ防止具を固定するための固定手段
13 折り目
15 本体部
3 帽子
31 スベリ
32 クラウンの裏地
33 鍔
Claims (9)
- 帽子のスベリの汚れを防ぐための汚れ防止具であって、
吸水性のある布状の本体部と、この本体部に設けられた固定手段と、を備え、
前記本体部は、前記固定手段によって前記スベリの裏側に着脱可能に取り付けられ、スベリを挟むように折り返されることを特徴とする、汚れ防止具。 - 前記本体部は、前記スベリよりも幅が広いことを特徴とする、請求項1に記載の汚れ防止具。
- 前記汚れ防止具は、前記スベリの表側に設けられた前記固定手段に、対となる固定手段を備えていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の汚れ防止具。
- 前記本体部に設けられた固定手段は、前記スベリの裏側に対面する固定手段と、前記スベリの表側に対面する固定手段とが、互い違いに配置されていることを特徴とする、請求項3に記載の汚れ防止具。
- 前記本体部は、3つ折りにされていることを特徴とする、請求項1〜4の何れかに記載の汚れ防止具。
- 前記本体部は、3つ折りの状態を前記固定手段によって保持され、前記本体部に設けられた固定手段は、前記本体部が3つ折り状態のときに、3枚以上重ならないように配置されていることを特徴とする請求項5に記載の汚れ防止具。
- 請求項1〜6の何れかに記載の汚れ防止具と、スベリを有する帽子とを備え、
前記帽子のスベリの表側又は裏側の少なくとも一方に、前記汚れ防止具の固定手段と対となる固定手段が1以上設けられていることを特徴とする、スベリ付き帽子。 - 前記固定手段は、雌雄一対の面ファスナーであり、一方の面ファスナーが前記本体部に、他方の面ファスナーが前記スベリに設けられている設けられていることを特徴とする、請求項1〜6の何れかに記載の汚れ防止具。
- 前記固定手段は、雌雄一対のホックであり、一方のホックが前記本体部に、他方のホックが前記スベリに設けられていることを特徴とする、請求項1〜6の何れかに記載の汚れ防止具。
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- 2017-09-11 JP JP2017004174U patent/JP3213664U/ja active Active
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