JP3213634U - 研磨装置 - Google Patents

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太志 柏田
太志 柏田
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伸 徳重
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喬生 熊谷
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Abstract

【課題】立体的な被研磨物の研磨加工に適した研磨装置を提供する。【解決手段】被研磨物を保持する平面視円形状の板状部材10と、板状部材を回転させる回転機構と、被研磨物を挟んで板状部材に対向して配置される研磨パッド30と、を備える研磨装置1であって、回転機構は、板状部材10の外周に形成された第一歯部11と、第一歯部に噛み合う第二歯部21a(22a)を有し板状部材の側方に配置される歯車21(22)と、歯車を回転させるための回転駆動力を発生させる駆動部と、を有し、駆動部の回転駆動力を歯車21(22)の第二歯部21a(22a)及び第一歯部11を介して板状部材10に伝達することにより、板状部材を回転させる。板状部材の一方の面と被研磨物との間に、所定の厚さを有する保持パッドを設ける。【選択図】図1

Description

本考案は、研磨装置に関する。
従来より、液晶ディスプレイ用ガラス基板やシリコンウェハ等の平坦な被研磨物に研磨加工を施すための平面研磨装置が提案され、実用化されている。例えば、現在においては、支持定盤によって被研磨物を支持し、研磨定盤に装着された研磨パッドの研磨面を被研磨物に押し付けながら支持定盤と研磨定盤とを相対的に回転させることにより、被研磨物の表面を研磨する平面研磨装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2016−193479号公報
ところで、特許文献1に記載されたような平面研磨装置は、研磨パッドの研磨面を被研磨物の表面に押し付けながら、支持定盤に対する研磨定盤の相対的な回転を、研磨パッドを介して被研磨物に伝達することにより、平坦な被研磨物を研磨するように構成されている。このような従来の平面研磨装置を、立体的な被研磨物(表面が曲面を有しているような被研磨物)の研磨加工に適用するためには、研磨パッドの研磨面を被研磨物の曲面に追従させるために、被研磨物に対して研磨パッドを強く押し付ける必要がある。
しかし、このように従来の平面研磨装置の研磨パッドを被研磨物に強く押し付けて立体的な被研磨物を研磨しようとすると、凸部が過剰に研磨されて目的の形状が得られない場合がある。また、研磨定盤や支持定盤を回転させる機構に過大な負荷がかかり、動力を伝えるゴムローラやベルトの空回り、タイミングベルトやギアの破損、モータの大型化、等の問題が発生する虞があることに加え、当該機構が正常に動作しないことに起因した研磨斑が生ずる虞があった。
本考案は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、立体的な被研磨物の研磨加工に適した研磨装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本考案に係る研磨装置は、被研磨物を保持する平面視円形状の板状部材と、板状部材を回転させる回転機構と、被研磨物を挟んで板状部材に対向して配置される研磨パッドと、を備えるものであって、回転機構は、板状部材の外周に形成された第一歯部と、第一歯部に噛み合う第二歯部を有し板状部材の側方に配置される歯車と、歯車を回転させるための回転駆動力を発生させる駆動部と、を有し、駆動部の回転駆動力を歯車の第二歯部及び第一歯部を介して板状部材に伝達することにより、板状部材を回転させるものであり、板状部材の一方の面と被研磨物との間には、所定の厚さを有する保持パッドが設けられているものである。
かかる構成を採用すると、板状部材の側方に配置された歯車を利用した回転機構により、板状部材に対して比較的大きな回転駆動力を付与することができる。従って、立体的な被研磨物を研磨するために被研磨物に対して研磨パッドを押し付けた場合においても、板状部材を安定的に回転させることができるので、研磨速度の低下や研磨斑を抑制することができる。また、板状部材の一方の面と被研磨物との間に、所定の厚さを有する保持パッドが設けられているため、保持パッドの厚さの分だけ被研磨物を板状部材から離隔させることができる。従って、研磨時に研磨パッドが板状部材と干渉することを抑制することができるので、例えば、被研磨物の表面が凸形状(平面状の周囲部分より曲面状の中央部分が突出するような形状)を有しているような場合においても、その表面を万遍なく研磨する(表面の周囲部分の研磨不足を防ぐ)ことが可能となる。よって、本研磨装置は、立体的な被研磨物の研磨に適したものとなる。
本考案に係る研磨装置において、被研磨物に対して研磨パッドを押し付ける押圧機構と、押圧機構によって被研磨物に対して研磨パッドを押し付けた状態で被研磨物の研磨を行う際に板状部材の水平性を維持するように、板状部材の他方の面に対向して配置される平坦な支持定盤と、を備えることができる。
かかる構成を採用すると、被研磨物に対して研磨パッドを押し付けた状態で被研磨物の研磨を行う際に、支持定盤により板状部材の水平性を維持することができる。従って、押圧機構により比較的高い研磨圧力を付与した場合においても、板状部材が傾斜することがない。
本考案に係る研磨装置において、板状部材の一方の面と保持パッドとの間に、所定の厚さを有する板状の保持部材を設けることができる。板状の保持部材の材質としては、剛性をもった合成樹脂であれば特に限定されないが、例えばアクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、フッ素系樹脂等が挙げられる。
かかる構成を採用すると、板状部材の一方の面と保持パッドとの間に、所定の厚さを有する板状の保持部材が設けられているため、保持パッドの厚さに保持部材の厚さを加えた分だけ被研磨物を板状部材から離隔させることができる。従って、研磨時に研磨パッドが板状部材と干渉することを効果的に抑制することができる。
本考案に係る研磨装置において、板状部材の一方の面に、被研磨物の側方を囲う枠材を設けることができる。枠材には、エポキシ系樹脂やフェノール系樹脂等の熱硬化性樹脂を主体とした材質が用いられる。熱硬化性樹脂にガラス繊維等の繊維材を含有させることで強化することができる。
かかる構成を採用すると、板状部材の一方の面に、被研磨物の側方を囲う枠材が設けられているため、研磨中に被研磨物が板状部材から脱落することを防止することができる。
本考案に係る研磨装置において、板状部材を所定の公転軸の周囲に複数配置することができる。かかる場合において、回転機構は、複数の板状部材の内側に配置されて公転軸を中心に回転しその外周に第二歯部が設けられている太陽歯車を有することができる。そして、回転機構は、駆動部の回転駆動力を太陽歯車の第二歯部及び第一歯部を介して複数の板状部材に伝達することにより、複数の板状部材を各々の自転軸を中心に自転させることができる。
かかる構成を採用すると、所定の公転軸を中心に回転する太陽歯車を利用した回転機構により、公転軸の周囲に複数配置された板状部材を、各々の自転軸を中心に回転させることができる。
本考案に係る研磨装置において、回転機構は、既に述べた太陽歯車と、複数の板状部材の外側に配置されて公転軸を中心に回転しその内側に第二歯部が設けられている環状の内歯歯車と、を有することができる。そして、回転機構は、駆動部の回転駆動力を内歯歯車の第二歯部及び第一歯部を介して複数の板状部材に伝達することにより、複数の板状部材を自転軸を中心に自転させながら公転軸を中心に公転させることができる。
かかる構成を採用すると、所定の公転軸を中心に回転する太陽歯車及び内歯歯車を利用した回転機構により、公転軸の周囲に複数配置された板状部材を、各々の自転軸を中心に自転させながら公転軸を中心に公転させることができる。また、板状部材の外周に形成された第一歯部が、太陽歯車の第二歯部と内歯歯車の第二歯部との双方に噛み合うことで、押圧機構により比較的高い研磨圧力を付与した場合においても板状部材が傾斜することがない。
本考案に係る研磨装置において、板状部材の直径を、板状部材上に載置される被研磨物の最も外側に接する仮想円の直径の1.05倍以上1.50倍以下に設定することができる。
かかる構成を採用すると、板状部材の直径が特定の寸法(板状部材上に載置される被研磨物の最も外側に接する仮想円の直径の1.05倍以上1.50倍以下)に設定されているため、歯車にかかる負担を抑えつつ、被研磨物と研磨パッドの間の相対速度の低下を防止することができる。板状部材の直径が仮想円の直径の1.05倍を下回ると、板状部材を回転させる歯車にかかる負荷が大きくなるため好ましくない。一方、板状部材の直径が仮想円の直径の1.50倍を上回ると、被研磨物と研磨パッドの間の相対速度が低下するため好ましくない。
本考案に係る研磨装置において、保持パッドの厚さを0.1mm以上2.0mm以下とすることができる。
保持パッドの厚さをこのような範囲に設定すると、研磨時に研磨パッドが板状部材と干渉することを効果的に抑制することができる。
本考案に係る研磨装置において、保持パッドのショアA硬度を3°以上60°以下とし、保持パッドの圧縮率を10%以上70%以下とし、保持パッドの圧縮弾性率を70%以上100%以下とすることができる。
保持パッドのショアA硬度、圧縮率及び圧縮弾性率をこのような範囲に設定すると、被研磨物を均一かつ安定的に支持することができる。
本考案に係る研磨装置において、100%モジュラス3MPa以上20MPa以下のウレタンを含む保持パッドを採用することができる。また、保持パッドの被研磨物と接触する表面に、湿式凝固により成膜したスキン層を有するフィルムを設けることができる。
本考案に係る研磨装置において、立毛が配された研磨面と立毛の一端を連結する連結部とを有する基材と、基材に含浸された樹脂と、を有する研磨パッドを採用することができる。かかる場合において、少なくとも、立毛を、経編又は緯編で構成された編地であって、表裏面を形成する表裏面繊維と表裏面を連結する中間繊維とを有する編地のうち、中間繊維に由来するものとすることができる。また、連結部を、表裏面繊維のいずれか一方に由来するものとすることができる。
本考案によれば、立体的な被研磨物の研磨加工に適した研磨装置を提供することが可能となる。
本考案の実施形態に係る研磨装置の全体構成を説明するための構成図である。 図1に示す研磨装置の板状部材の上面図である。 図1に示す研磨装置の板状部材(図2のIII-III部分)の断面図である。 図1に示す研磨装置の板状部材で保持した被研磨物を研磨パッドで研磨している状態を示す断面図である。 本考案の他の実施形態に係る研磨装置の板状部材の断面図である。
以下、図面を参照して、本考案の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態はあくまでも好適な適用例であって、本考案の適用範囲がこれに限定されるものではない。
まず、図1〜図4を用いて、本考案の実施形態に係る研磨装置1の構成について説明する。研磨装置1は、図1に示すように、被研磨物Wを保持する板状部材10と、板状部材10を回転させる回転機構20と、被研磨物Wを挟んで板状部材10に対向して配置される研磨パッド30と、を備えている。
板状部材10は、図1及び図2に示すように平面視円形状を呈し所定の厚さを有する板状の部材であり、図1に示すように所定の公転軸A1の周囲に複数配置されている。本実施形態においては4個の板状部材10を採用しているが、板状部材10の個数はこれに限られるものではない。板状部材10は、被研磨物Wを保持することができるような剛性を有する材料(金属や合成樹脂等)で構成される。
板状部材10の直径DPは、板状部材10上に載置される被研磨物Wの最も外側に接する仮想円C(図2)の直径DCの1.05倍以上1.50倍以下に設定されることが好ましい。板状部材10の直径DPが仮想円Cの直径DCの1.05倍を下回ると、板状部材10を回転させる歯車にかかる負荷が大きくなるため好ましくない。一方、板状部材10の直径DPが仮想円の直径DCの1.50倍を上回ると、被研磨物Wと研磨パッド30の間の相対速度が低下するため好ましくない。
回転機構20は、板状部材10の外周に形成された第一歯部11と、第一歯部11に噛み合う第二歯部(21a、22a)を有し板状部材10の側方に配置される歯車(太陽歯車21及び内歯歯車22)と、歯車を回転させるための回転駆動力を発生させる図示されていない駆動部と、を有し、駆動部の回転駆動力を歯車の第二歯部及び第一歯部11を介して板状部材10に伝達することにより、板状部材10を回転させるものである。
本実施形態においては、歯車の一例として、図1に示すように、複数の板状部材10の内側に配置されて公転軸A1を中心に回転し、その外周に第二歯部21aが設けられている太陽歯車21を採用している。駆動部で太陽歯車21を回転させ、駆動部の回転駆動力を太陽歯車21の第二歯部21a及び第一歯部11を介して複数の板状部材10に伝達することにより、複数の板状部材10を、各々の自転軸A2を中心に自転させることができる。
なお、歯車の代替例として、図1に示すように、複数の板状部材10の外側に配置されて公転軸A1を中心に回転し、その内側に第二歯部22aが設けられている環状の内歯歯車22を採用することもできる。内歯歯車22を採用した場合には、駆動部で内歯歯車22を回転させ、駆動部の回転駆動力を内歯歯車22の第二歯部22a及び第一歯部11を介して複数の板状部材10に伝達することにより、複数の板状部材10を、自転軸A2を中心に自転させながら公転軸A1を中心に公転させることができる。このようにすると、板状部材10の外周に形成された第一歯部11が、太陽歯車21の第二歯部21aと内歯歯車22の第二歯部22aとの双方に噛み合うことで、押圧機構により比較的高い研磨圧力を付与した場合においても板状部材10が傾斜することがない。
研磨パッド30は、図1に示すように、被研磨物Wを挟んで板状部材10に対向して配置されており、被研磨物Wの表面を研磨するためのものである。研磨パッド30は、図示されていない研磨定盤に固定されており、図示されていない押圧機構により研磨定盤とともに被研磨物W側に押圧されるように構成されている。これにより、被研磨物Wの表面に研磨パッド30の研磨面32(図4)が押し付けられることとなる。研磨定盤及び研磨パッド30は、図示されていない研磨側駆動部により、回転機構20の公転軸A1と同軸の回転軸を中心に所定の方向に回転するように構成されている。
本実施形態における研磨パッド30は、柔軟性を有するものであれば特に制限されない。一例として、図4に示すように、立毛31が配された研磨面32と立毛31の一端を連結する連結部33とを有する基材34と、基材34に含浸された図示されていない樹脂と、を有し、少なくとも、立毛31が、経編又は緯編で構成された編地であって、表裏面を形成する表裏面繊維と表裏面を連結する中間繊維とを有する編地のうち、中間繊維に由来するものであり、連結部33が、表裏面繊維のいずれか一方に由来するものがある。
すなわち、本実施形態における研磨パッド30の基材34は、経編又は緯編で構成された編地であって、表裏面を形成する表裏面繊維と表裏面を連結する中間繊維とを有する編地から、表裏面のいずれか一方をバフ処理又は切断処理により除去することにより、立毛31が配された研磨面32と立毛31の一端を連結する連結部33とを有する基材34としたものである。このように、経編又は緯編で構成された編地の表裏面のいずれか一方を面方向に切断された状態で備えることにより、立毛31を形成することができ、かつ立毛31の繊維端面が均一に分布し、繊維の脱離が抑制された研磨面32を形成することができる。このため、本実施形態における研磨パッド30を用いて研磨する場合、平面だけでなく、被研磨物Wが有する曲面や、平面とは異なる方向を向いている側面までも研磨することが可能であり、かつ研磨面品位の確保が可能となり、その上、研磨レートにも優れるものとなる。
なお、樹脂は基材34に含浸されたものであり、立毛31や連結部33を構成する繊維の内部及び表面に含浸・付着されるものである。ただし、樹脂の含浸・付着によっても立毛31間には空隙が存在している。このような樹脂を用いることにより、立毛31及び連結部33の強度を補強し、研磨パッド30の被研磨物Wへの追従性を損なうことなく、研磨レートと被研磨物Wの面品位を向上させることができる。
編地は、経編又は緯編で構成されたものであり、表裏面を形成する表裏面繊維と表裏面を連結する中間繊維とを有するものである。不織布に比べ経編又は緯編で構成された編地は、編構造が規則的であるため、研磨面32における繊維端面の分布がより均一となり、研磨面32全体に亘り研磨レートの均一性がより向上する。また、規則的な繊維端面の分布は、より均質な研磨を可能とし、面品位に優れた研磨の達成に寄与し得る。さらに、編地の表裏面のいずれか一方を連結部33とすることにより、研磨時において研磨面32の立毛31が脱落することを抑制することができる。これにより、脱落した立毛31に由来して被研磨物Wの表面にスクラッチが生じること等を抑制することができる。なお、より長い立毛を得るという観点からは、経編が好ましい。
編地を構成する繊維としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ乳酸などのポリエステル系繊維;ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン610等のポリアミド系繊維;ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系繊維が挙げられる。このなかでも、ポリエステル系繊維が好ましい。
編地を構成する中間繊維は、仮撚りなどを施していないなま糸であることが好ましい。これにより、本実施形態における研磨パッド30の立毛31がなま糸となる。なま糸を用いることにより、仮撚糸と比較して立毛31の追従性がより向上し、研磨レートがより向上する傾向にある。なお、編地の表裏面を構成する表裏面繊維は、なま糸であっても、仮撚糸であってもよい。
また、編地の表裏面を構成する表裏面繊維と、編地の表裏面を連結する中間繊維の種類は互いに同一であっても異なっていてもよい。編地表裏面を主に構成する繊維と、編地の中構造を主に構成する繊維の種類は、編み方と繊維の選択により適宜調整することができる。例えば、編地の中構造を主に構成する繊維として、なま糸を用いることにより、上述したとおり、研磨レートがより向上する傾向にある。さらに、編地の表裏面を連結する中間繊維は1種類の繊維でも2以上の異なった種類の繊維でもよく、フィラメントのタイプはマルチフィラメント、モノフィラメント、マルチフィラメントとモノフィラメントの組合せの何れでも良い。
基材34に含浸される樹脂は、ポリウレタン系樹脂を含むことが好ましい。ポリウレタン系樹脂としては、以下に限定されないが、例えば、ポリエステル系ポリウレタン樹脂、ポリエーテル系ポリウレタン樹脂、及びポリカーボネート系ポリウレタン樹脂が挙げられ、ポリカーボネート系ポリウレタン樹脂がより好ましい。このような樹脂を用いることにより、立毛の硬さと柔らかさのバランスがより向上し、結果として研磨レートの向上と曲面を有する被研磨物Wへの追従性のバランスがより向上する傾向にある。基材34に含浸される樹脂は、1種単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
また、上記樹脂としては、いわゆる湿式凝固可能な樹脂で基材34に含浸できるものが好ましい。そのような樹脂の例としては、例えば、ポリエステル系ポリウレタン樹脂、ポリエーテル系ポリウレタン樹脂、及びポリカーボネート系ポリウレタン樹脂等が挙げられる。なお、「湿式凝固」とは、樹脂を溶解させた樹脂溶液を編地に含浸し、これを凝固液の槽に浸漬することにより、含浸した樹脂溶液中の樹脂を凝固再生させるものである。樹脂溶液中の溶媒と凝固液とが置換されることにより樹脂溶液中の樹脂が凝集して凝固される。
研磨パッド30は、上述の編地及び樹脂の他、目的に応じて、通常の研磨パッドに含まれ得る各種添加剤を含んでもよい。そのような添加剤としては、例えば、カーボンブラック等の顔料またはフィラー、親水性添加剤、及び疎水性添加剤が挙げられる。
本実施形態における研磨パッド30は、基材34の研磨面32とは反対側に、クッション層をさらに有していてもよい。クッション層を有することにより、曲面を有する被研磨物Wへの追従性がより向上する他、被研磨物Wへの研磨圧の均一性もより向上する傾向にある。ここで、クッション層により付与される追従性とは、研磨パッド30の有する立毛31が被研磨物Wの平面及び曲面に追従することのほか、クッション層の寄与により立毛31の連結部33である基材34自体が研磨圧により被研磨物Wの曲面形状に柔軟に追従することも含む。言い換えれば、クッション層は、立毛31の連結部33である基材34自体の追従性を向上させることにより、立毛31が配された研磨面32と立毛31の一端を連結する連結部33とを有する基材34と、基材34に含浸された樹脂と、からなる研磨層の効果をより有効に発揮させるために寄与するものとなる。
クッション層が薄いほど、曲面を有する被研磨物Wへ研磨パッド30を追従させるために研磨圧力を高くすることが求められるが、研磨圧力の向上はスクラッチ(溝)等の研磨痕以外にも被研磨物Wの品位(例えば、曲面に生じる境界線や微小欠陥の程度)を低下させる方向に影響する。一方で、クッション層が厚く、一定以上のクッション性を有する場合には、研磨圧力が低かったとしても曲面を有する被研磨物Wへ研磨パッド30が追従しやすい傾向にある。これにより、曲面に生じる境界線や微小欠陥が抑制された被研磨物Wを得ることができ、被研磨物Wの品位がより向上する。特に、クッション層が一定以上のクッション性を有する場合には、仕上げ研磨を必要としない程度に曲面に生じる境界線や微小欠陥が抑制された被研磨物Wを得ることが可能となり、仕上げ研磨工程を省略可能な研磨パッド30を提供することが可能となる。
クッション層としては、特に制限されないが、例えば、ポリオレフィン系発泡体、ポリウレタン系発泡体、ポリスチレン系発泡体、フェノール系発泡体、合成ゴム系発泡体、シリコーンゴム系発泡体などが挙げられる。
本実施形態における板状部材10の一方の面10aと被研磨物Wとの間には、図3に示すように、所定の厚さを有する保持パッド40が設けられている。このように保持パッド40が設けられることにより、保持パッド40の厚さの分だけ被研磨物Wを板状部材10から離隔させることができ、研磨時に研磨パッド30が板状部材10と干渉することを抑制することができる。
保持パッド40の平面形状は、被研磨物Wの平面形状に対応させることができる。例えば、図2に示すように平面視略矩形状を呈する被研磨物Wに対応するように、平面視略矩形状の保持パッド40を採用することができる。各板状部材10に設けられる保持パッド40の個数は、被研磨物Wの個数に応じて適宜設定することができる。例えば、図2に示すように4個の被研磨物Wを保持するように、4個の保持パッド40を設けることができる。
保持パッド40は、100%モジュラス3MPa以上20MPa以下のウレタンを含むことが好ましい。100%モジュラスは、そのウレタンからなるシートを100%伸ばしたとき(すなわち元の長さの2倍に伸ばしたとき)に掛かる荷重を単位面積で割った値である。また、保持パッド40の被研磨物Wと接触する表面には、湿式凝固により成膜したスキン層を有するフィルムが設けられるのが好ましい。
保持パッド40の厚さは、好ましくは0.1mm以上2.0mm以下であり、より好ましくは0.2mm以上1.5mm以下であり、さらに好ましくは0.5mm以上1.0mm以下である。保持パッド40の厚さが0.1mm未満であると、研磨パッド30と板状部材10との干渉を効果的に抑制できない場合があり、好ましくない。一方、保持パッド40の厚さが2.0mmを超えると、被研磨物Wを平坦な状態で維持できなくなる場合があり、好ましくない。保持パッド40の厚さは、例えば日本工業規格(JIS K 6505)に準拠し、ショッパー型厚さ測定器を用いて測定することができる。具体的には、試験用試料を荷重100g/cm2で5秒加圧後、1枚の試験用試料について5点(4点の隅部及び1点の中央部)の厚みを測定し平均値を算出する。
保持パッド40のショアA硬度は、好ましくは3°以上60°以下である。保持パッド40のショアA硬度が3°未満であると、被研磨物Wの保持状態が不安定となる場合があり、好ましくない。一方、保持パッドのショアA硬度が60°を上回ると、保持力が低下し、被研磨物Wが脱落したり曲面研磨に斑が出易くなったりするため好ましくない。保持パッド40のショアA硬度は、例えば、バネを介して所定厚さの試験片表面に押針(測定子)を押し付け、所定時間後の押針の押し込み深さに基づいて測定することができる。測定装置としては、デュロメータ タイプAを採用することができる。
保持パッド40の圧縮率は、好ましくは10%以上70%以下であり、より好ましくは15%以上65%以下であり、さらに好ましくは40%以上60%以下である。保持パッド40の圧縮率が10%未満であると、保持力が低下し、被研磨物Wが脱落したり曲面研磨に斑が出易くなったりするため好ましくない。一方、保持パッドの圧縮率が70%を上回ると、被研磨物Wが略平坦に保持され難くなるため好ましくない。保持パッド40の圧縮率は、例えば日本工業規格(JIS L 1021)に準拠し、ショッパー型厚さ測定器(加圧面:直径1cmの円形)を用いて測定することができる。具体的には、初荷重で30秒間加圧した後の厚さt0を測定し、次に最終圧力の下で5分間放置後の厚さt1を測定する。これらから、圧縮率を下記式により算出する。このとき、初荷重は100g/cm2、最終荷重は1120g/cm2とする。
圧縮率(%)=(t0−t1)/t0×100
保持パッド40の圧縮弾性率は、好ましくは70%以上100%以下であり、より好ましくは80%以上99%以下であり、さらに好ましくは85%以上98%以下である。保持パッド40の圧縮弾性率が70%未満であると、クッション性に劣り平坦に保持できなくなる虞があるため好ましくない。一方、保持パッド40の圧縮弾性率が100%に近いほど圧縮回復性に優れ、平坦に安定して保持できる。保持パッド40の圧縮弾性率は、例えば日本工業規格(JIS L 1021)に準拠し、ショッパー型厚さ測定器(加圧面:直径1cmの円形)を用いて測定することができる。具体的には、無荷重状態から初荷重を30秒間かけた後の厚さt0を測定し、次に、厚さt0の状態から最終荷重を30秒間かけた後の厚さt1を測定する。次に、厚さt1の状態から全ての荷重を除き、5分間放置(無荷重状態とした)後、再び初荷重を30秒間かけた後の厚さt0’を測定する。これらから、圧縮弾性率を下記式により算出する。このとき、初荷重は100g/cm2、最終荷重は1120g/cm2とする。
圧縮弾性率(%)=100×(t0’−t1)/(t0−t1
保持パッド40を構成する樹脂の100%モジュラスは、3.0〜20.0MPaであると好ましく、7.0〜16.0MPaであるとより好ましく、8.0〜15.0MPaであるとより好ましい。この100%モジュラスが3.0〜20.0MPaであることにより、被研磨物Wの損傷をより良好に抑制することができる。なお、100%モジュラスは、室温23±2℃の環境下において樹脂シートと同じ材料を用いた無発泡の樹脂シート(試験片)を100%伸ばしたとき、すなわち元の長さの2倍に伸ばしたときの引張力を試験片の初期断面積で除した値である。
本実施形態に係る研磨装置1は、図1に示すように、板状部材10の他方の面10b(図3)に対向して配置される支持定盤50を備えている。支持定盤50は、押圧機構によって被研磨物Wに対して研磨パッド30を押し付けた状態で被研磨物Wの研磨を行う際に、板状部材10の水平性を維持するように機能するものである。支持定盤50の表面は、板状部材10の水平性を維持するための平坦性を有している。支持定盤50は、板状部材10を下方から保持することができるような剛性を有する材料(金属や合成樹脂等)で構成される。
次に、本実施形態に係る研磨装置1の使用方法について説明する。
まず、図2及び図3に示すように、板状部材10に設けられた各保持パッド40の上に被研磨物Wを載置して固定する。次いで、図示されていない研磨定盤と研磨パッド30とを下方に移動させて、図4に示すように研磨パッド30の研磨面32を被研磨物Wに接触させる。
続いて、回転機構20の駆動部の回転駆動力を太陽歯車21の第二歯部21a及び第一歯部11を介して複数の板状部材10に伝達することにより、複数の板状部材10を各々の自転軸A2を中心に自転させるとともに、研磨側駆動部により、研磨定盤及び研磨パッド30を所定の方向に回転させながら、研磨パッド30で被研磨物Wを研磨する。この際、回転機構20の駆動部で太陽歯車21を駆動する代わりに、回転機構20の駆動部で内歯歯車22を駆動し、駆動部の回転駆動力を内歯歯車22の第二歯部22a及び第一歯部11を介して複数の板状部材10に伝達することにより、複数の板状部材10を自転軸A2を中心に自転させながら公転軸A1を中心に公転させてもよい。
以上説明した実施形態に係る研磨装置1においては、板状部材10の側方に配置された歯車(太陽歯車21及び内歯歯車22)を利用した回転機構20により、板状部材10に対して比較的大きな回転駆動力を付与することができる。従って、立体的な被研磨物Wを研磨するために被研磨物Wに対して研磨パッド30を押し付けた場合においても、板状部材10を安定的に回転させることができるので、研磨速度の低下や研磨斑を抑制することができる。また、板状部材10の一方の面10aと被研磨物Wとの間に、所定の厚さを有する保持パッド40が設けられているため、保持パッド40の厚さの分だけ被研磨物Wを板状部材10から離隔させることができる。従って、研磨時に研磨パッド30が板状部材10と干渉することを抑制することができるので、被研磨物Wの表面が凸形状(平面状の周囲部分より曲面状の中央部分が突出するような形状)を有しているような場合においても、その表面を万遍なく研磨する(表面の周囲部分の研磨不足を防ぐ)ことが可能となる。よって、本研磨装置1は、立体的な被研磨物の研磨に適したものとなる。
また、以上説明した実施形態に係る研磨装置1においては、被研磨物Wに対して研磨パッド30を押し付けた状態で被研磨物Wの研磨を行う際に、支持定盤50により板状部材10の水平性を維持することができる。従って、押圧機構により比較的高い研磨圧力を付与した場合においても、板状部材10が傾斜することがない。
また、以上説明した実施形態に係る研磨装置1においては、板状部材10の直径DPが特定の寸法(板状部材10上に載置される被研磨物Wの最も外側に接する仮想円Cの直径DCの1.05倍以上1.50倍以下)に設定されているため、歯車にかかる負担を抑えつつ、被研磨物Wと研磨パッド30の間の相対速度の低下を防止することができる。
また、以上説明した実施形態に係る研磨装置1においては、保持パッド40の厚さを特定の範囲に設定しているため、研磨時に研磨パッド30が板状部材10と干渉することを効果的に抑制することができる。
また、以上説明した実施形態に係る研磨装置1においては、保持パッド40のショアA硬度、圧縮率及び圧縮弾性率を特定の範囲に設定しているため、被研磨物Wを均一かつ安定的に支持することができる。
なお、以上の実施形態においては、板状部材10の一方の面10aと被研磨物Wとの間に、所定の厚さを有する保持パッド40を設けた例を示したが、図5に示すように、板状部材10の一方の面10aと保持パッド40との間に、所定の厚さを有する板状の保持部材60を設けることもできる。このように保持部材60を設けることにより、保持パッド40の厚さに保持部材60の厚さを加えた分だけ被研磨物Wを板状部材10から離隔させることができる。従って、研磨時に研磨パッド30が板状部材10と干渉することを効果的に抑制することができる。
また、図5に示すように、板状部材10の一方の面10aに、被研磨物Wの側方を囲う枠材70を設けることもできる。このようにすると、研磨中に被研磨物Wが板状部材10から落下することを防止することができる。
本考案は、以上の実施形態に限定されるものではなく、かかる実施形態に当業者が適宜設計変更を加えたものも、本考案の特徴を備えている限り、本考案の範囲に包含される。すなわち、前記実施形態が備える各要素及びその配置、材料、条件、形状、サイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前記実施形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本考案の特徴を含む限り本考案の範囲に包含される。
1…研磨装置
10…板状部材
10a…一方の面
10b…他方の面
11…第一歯部
20…回転機構
21…太陽歯車
21a…第二歯部
22…内歯歯車
22a…第二歯部
30…研磨パッド
31…立毛
32…研磨面
33…連結部
34…基材
40…保持パッド
50…支持定盤
60…保持部材
70…枠材
1…公転軸
2…自転軸
C…仮想円
W…被研磨物

Claims (14)

  1. 被研磨物を保持する平面視円形状の板状部材と、前記板状部材を回転させる回転機構と、前記被研磨物を挟んで前記板状部材に対向して配置される研磨パッドと、を備える研磨装置であって、
    前記回転機構は、前記板状部材の外周に形成された第一歯部と、前記第一歯部に噛み合う第二歯部を有し前記板状部材の側方に配置される歯車と、前記歯車を回転させるための回転駆動力を発生させる駆動部と、を有し、前記駆動部の前記回転駆動力を前記歯車の前記第二歯部及び前記第一歯部を介して前記板状部材に伝達することにより、前記板状部材を回転させるものであり、
    前記板状部材の一方の面と前記被研磨物との間には、所定の厚さを有する保持パッドが設けられている、研磨装置。
  2. 前記被研磨物に対して前記研磨パッドを押し付ける押圧機構と、
    前記押圧機構によって前記被研磨物に対して前記研磨パッドを押し付けた状態で前記被研磨物の研磨を行う際に前記板状部材の水平性を維持するように、前記板状部材の他方の面に対向して配置される支持定盤と、
    を備える、請求項1に記載の研磨装置。
  3. 前記板状部材の一方の面と前記保持パッドとの間には、所定の厚さを有する板状の保持部材が設けられている、請求項1又は2に記載の研磨装置。
  4. 前記板状部材の一方の面には、前記被研磨物の側方を囲う枠材が設けられている、請求項1から3の何れか一項に記載の研磨装置。
  5. 前記板状部材は、所定の公転軸の周囲に複数配置されており、
    前記回転機構は、複数の前記板状部材の内側に配置されて前記公転軸を中心に回転し、その外周に前記第二歯部が設けられている太陽歯車を有し、前記駆動部の回転駆動力を前記太陽歯車の前記第二歯部及び前記第一歯部を介して複数の前記板状部材に伝達することにより、複数の前記板状部材を各々の自転軸を中心に自転させるものである、請求項1から4の何れか一項に記載の研磨装置。
  6. 前記板状部材は、所定の公転軸の周囲に複数配置されており、
    前記回転機構は、複数の前記板状部材の内側に配置されて前記公転軸を中心に回転し、その外周に前記第一歯部と噛み合う歯部が設けられている太陽歯車と、複数の前記板状部材の外側に配置されて前記公転軸を中心に回転し、その内側に前記第二歯部が設けられている環状の内歯歯車と、を有し、前記駆動部の回転駆動力を前記内歯歯車の前記第二歯部及び前記第一歯部を介して複数の前記板状部材に伝達することにより、複数の前記板状部材を前記自転軸を中心に自転させながら前記公転軸を中心に公転させるものである、請求項1から4の何れか一項に記載の研磨装置。
  7. 前記板状部材の直径は、前記板状部材上に載置される前記被研磨物の最も外側に接する仮想円の直径の1.05倍以上1.50倍以下に設定されている、請求項1から6の何れか一項に記載の研磨装置。
  8. 前記保持パッドの厚さは、0.1mm以上2.0mm以下である、請求項1から7の何れか一項に記載の研磨装置。
  9. 前記保持パッドのショアA硬度は、3°以上60°以下である、請求項1から8の何れか一項に記載の研磨装置。
  10. 前記保持パッドの圧縮率は、10%以上70%以下である、請求項1から9の何れか一項に記載の研磨装置。
  11. 前記保持パッドの圧縮弾性率は、70%以上100%以下である、請求項1から10の何れか一項に記載の研磨装置。
  12. 前記保持パッドは、100%モジュラス3MPa以上20MPa以下のウレタンを含む、請求項1から11の何れか一項に記載の研磨装置。
  13. 前記保持パッドの前記被研磨物と接触する表面には、湿式凝固により成膜したスキン層を有するフィルムが設けられている、請求項1から12の何れか一項に記載の研磨装置。
  14. 前記研磨パッドは、
    立毛が配された研磨面と前記立毛の一端を連結する連結部とを有する基材と、
    前記基材に含浸された樹脂と、を有し、
    少なくとも、前記立毛が、経編又は緯編で構成された編地であって、表裏面を形成する表裏面繊維と前記表裏面を連結する中間繊維とを有する編地のうち、前記中間繊維に由来するものであり、
    前記連結部が、前記表裏面繊維のいずれか一方に由来するものである、請求項1から13の何れか一項に記載の研磨装置。
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