JP3213516U - 硬化層を有するゴルフクラブヘッド - Google Patents

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志南 林
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Abstract

【課題】十分な耐衝撃強度及び優れた角度調整性を有する、硬化層を有するゴルフクラブヘッドを提供する。【解決手段】硬化層を有するゴルフクラブヘッドは、ヘッド本体1を含み、ヘッド本体1はブレード部11を有し、ブレード部11の厚さは3.5〜5.0mmであり、ブレード部11は硬化層Hを有し、硬化層Hはブレード部11の表面から内部へ硬化してなるものであり、硬化層Hの厚さは0.1〜2.5mmであり、硬化層Hの硬度はHV300〜450であり、ヘッド本体1において硬化層H以外の部分の硬度はHV140〜170である。【選択図】図1

Description

本考案は、ゴルフクラブヘッドに関し、特に、硬化層を有するゴルフクラブヘッドに関するものである。
ゴルフクラブ製品について、軽い打感を求めるユーザーの要望に応えるために、クラブヘッドを薄型化し、材料の重量を減らす試みがなされてきた。しかしながら、材料の重量を減らした結果、ゴルフクラブヘッドの耐衝撃強度が足りなくなり、繰り返される打撃に耐えることができず、耐用性の低いものとなってしまっていた。
耐衝撃強度の不足を解決するために、ゴルフクラブのヘッド本体に対して硬化処理を行い、例えば、ゴルフクラブヘッドのフェース部、ブレード部及びソール部に硬化層を形成することで、耐衝撃強度の向上を図るものがあった。しかしながら、硬化層を形成した結果、ゴルフクラブヘッドは角度調整性が劣るものとなった。
よって、従来のゴルフクラブヘッドには改善の必要がある。
中国公開105288970号
本考案は、十分な耐衝撃強度及び優れた角度調整性を有する、硬化層を有するゴルフクラブヘッドを提供しようとするものである。
本考案に係る硬化層を有するゴルフクラブヘッドは、ヘッド本体を含む。前記ヘッド本体はブレード部を有し、前記ブレード部の厚さは3.5〜5.0mmである。前記ブレード部は硬化層を有し、前記硬化層は前記ブレード部の表面から内部へ硬化してなるものであり、前記硬化層の厚さは0.1〜2.5mmであり、前記硬化層の硬度はHV300〜450であり、前記ヘッド本体において前記硬化層以外の部分の硬度はHV140〜170である。
前記硬化層の厚さは0.7〜2.0mmであり、かつ、前記硬化層の硬度はHV390〜430である。これにより、前記ヘッド本体の耐衝撃強度を向上させ、耐用性を向上させる効果を有する。
前記ブレード部の厚さに対する前記硬化層の厚さの比率は、2〜71%である。これにより、前記ヘッド本体の寸法に合わせて前記ブレード部の厚さに対する前記硬化層の厚さを調整することができ、前記ヘッド本体の応用範囲を広げる効果を有する。
前記硬化層の金属組織がマルテンサイトであり、前記ヘッド本体の材料が中炭素鋼材料或いは低炭素鋼材料である。また、前記ヘッド本体の材料の炭素含有量が0.25〜0.6である。或いは、前記ヘッド本体の材料の炭素含有量が0.25以下である。また、前記ヘッド本体の材料がJIS S25C、JIS S45C或いはAISI 8620である。これにより、焼入れ後に硬度の高い材料を得ることができるという効果を有する。
本考案により、特にゴルフクラブヘッドが薄型化されたヘッドである場合、十分な耐衝撃強度及び優れた耐用性を有し、かつ、ヘッド本体において硬化層以外の部分の硬度を低いままに維持しているので、優れた角度調整性を有する。
本考案による実施例の側面断面図である。
本考案による実施の一形態について、以下、図面を参照して説明する。
本考案の硬化層を有するゴルフクラブヘッドの好ましい実施例を図1に示す。本考案の硬化層を有するゴルフクラブヘッドはヘッド本体1を含み、ヘッド本体1はブレード部11を含む。また、ヘッド本体1は、さらにフェース部、トウ部、ソール部、ヒール部及びバック部などの部分を含んでも良く、これら部分の相対的位置関係は当業者にとって容易に理解できるため、ここではその説明を割愛する。
ブレード部11は、厚さD1を有する。厚さD1とは、ブレード部11とヘッド本体1のフェース部とが隣接する側から、ブレード部11とヘッド本体1のバック部とが隣接する側までの距離であり、当業者にとって容易に理解し得るものである。本実施例において、ブレード部11の厚さは3.5〜5.0mmとすることができる。また、ブレード部11は硬化層Hを有する。硬化層Hは、ブレード部11の表面から内部へ硬化してなるものであり、厚さD2を有する。厚さD2とは、ブレード部11の表面から内部へ硬化が発生した深さであり、硬化層Hの厚さは、例えば、0.1〜2.5mmとすることができ、0.7〜2.0mmとすることが好ましい。もしくは、異なるヘッド本体1の寸法に対する要望に対応して、ブレード部11の厚さに対する硬化層Hの厚さの比率を2〜71%とすることもでき、これにより、ヘッド本体1の応用範囲を広げることができる。注目すべきことは、硬化層Hの硬度はHV300〜450とすることができ、HV390〜430とすることが好ましい。これにより、特にゴルフクラブヘッドが薄型化されたヘッドである場合、ヘッド本体1の耐衝撃強度を向上させ、ヘッド本体1の耐用性を高いものにすることができる。また、硬化層Hは、その金属組織がマルテンサイトであるため、高い強度を有する。
一方、ヘッド本体1において硬化層H以外の部分の硬度はHV140〜170とすることができる。また、中炭素鋼材料或いは低炭素鋼材料、例えば、炭素含有量が0.25〜0.6である中炭素鋼材料、或いは炭素含有量が0.25以下である低炭素鋼材料でヘッド本体1を製作することができる。本実施例において、JIS S25C、JIS S45C或いはAISI 8620などの材料でヘッド本体1を製作することができる。これにより、ヘッド本体1において硬化層H以外の部分の硬度を低いままに維持することを確保でき、ヘッド本体1に十分な角度調整性を備えさせることができる。
なお、ブレード部11の表面から内部へ硬化させて硬化層Hを形成する方法については限定されない。例えば、焼入れ、浸炭などの慣用の硬化処理によって硬化層Hを形成することができる。特に、焼入れによって硬化層Hを形成する場合、水を冷却剤とし、焼入れ温度を850〜1000℃に設定することができる。焼入れ温度が850℃より低い場合、組織が完全にオーステナイトに形成される前に冷却されてしまい、かつ、不完全な焼入れでは硬度が不足になってしまう。一方、焼入れ温度が1000℃より高い場合、組織の結晶粒が大きくなり、脆性が増加し、ひいては過熱してしまうことで、結晶粒界が融解し、ひいてはヘッド本体1が燃焼してしまう。
本考案に係る硬化層を有するゴルフクラブヘッドは、より優れた耐衝撃強度を有することを証明するために、以下の試験を行った。
(A)硬化層を有するゴルフクラブヘッドの硬度の測定
まず、ゴルフクラブのヘッド本体1を用意し、ヘッド本体1のブレード部11に対して焼入れ処理を行い、ブレード部11の表面から内部へ硬化させて硬化層Hを形成することで、硬化層を有するゴルフクラブヘッドを得た。なお、ブレード部11の厚さは5mmであり、硬化層Hの厚さは2.5mmであった。この硬化層Hの硬度を測定した結果を表1に示す。
Figure 0003213516
上記結果から、硬化処理によって形成した硬化層Hの硬度はHV300以上に達することができ、特に距離が0.7〜2.0mmである硬化層Hの硬度はHV390〜430に達することが判明した。
(B)硬化層を有するゴルフクラブヘッドの耐衝撃強度試験
上記の硬化層を有するゴルフクラブヘッドに対して、試験用ボールを50m/sの速度で3000回衝撃させて、ヘッドの損傷状況を観察した。また、硬化層Hの厚さが1.0mmである硬化層を有するゴルフクラブヘッド、及び硬化処理されていないゴルフクラブヘッドを用意し、同様に試験を行った。試験の結果を表2に示す。
Figure 0003213516
上記結果によると、本考案に係る硬化層を有するゴルフクラブヘッドは何れも試験を合格したが、硬化処理されていないゴルフクラブヘッドの損傷状況は合格できなかった。すなわち、本考案に係る硬化層を有するゴルフクラブヘッドは確かに十分な耐衝撃強度を有することが判明した。
以上により、本考案に係る硬化層を有するゴルフクラブヘッドは、特にゴルフクラブヘッドが薄型化されたヘッドである場合、十分な耐衝撃強度及び優れた耐用性を有し、かつ、ヘッド本体1において硬化層H以外の部分の硬度は低いままに維持されているので、優れた角度調整性を有する。
本考案は、その精神と必須の特徴事項から逸脱することなく他のやり方で実施することができる。従って、本明細書に記載した好ましい実施形態は例示的なものであり、本考案の範囲を限定するものではない。
1 ヘッド本体
11 ブレード部
H 硬化層
前記硬化層の金属組織がマルテンサイトであり、前記ヘッド本体の材料が中炭素鋼材料或いは低炭素鋼材料である。また、前記ヘッド本体の材料の炭素含有量が0.25〜0.6である。或いは、前記ヘッド本体の材料の炭素含有量が0.25以下である。また、前記ヘッド本体の材料がJIS S25C、JIS S45C或いはAISI 8620である。これにより、焼入れ後に硬度の高い材料を得ることができるという効果を有する。
一方、ヘッド本体1において硬化層H以外の部分の硬度はHV140〜170とすることができる。また、中炭素鋼材料或いは低炭素鋼材料、例えば、炭素含有量が0.25〜0.6である中炭素鋼材料、或いは炭素含有量が0.25以下である低炭素鋼材料でヘッド本体1を製作することができる。本実施例において、JIS S25C、JIS S45C或いはAISI 8620などの材料でヘッド本体1を製作することができる。これにより、ヘッド本体1において硬化層H以外の部分の硬度を低いままに維持することを確保でき、ヘッド本体1に十分な角度調整性を備えさせることができる。

Claims (8)

  1. ヘッド本体を含み、前記ヘッド本体はブレード部を有し、前記ブレード部の厚さは3.5〜5.0mmであり、前記ブレード部は硬化層を有し、前記硬化層は前記ブレード部の表面から内部へ硬化してなるものであり、前記硬化層の厚さは0.1〜2.5mmであり、前記硬化層の硬度はHV300〜450であり、前記ヘッド本体において前記硬化層以外の部分の硬度はHV140〜170であることを特徴とする、硬化層を有するゴルフクラブヘッド。
  2. 前記硬化層の厚さは0.7〜2.0mmであり、かつ、前記硬化層の硬度はHV390〜430であることを特徴とする請求項1に記載の硬化層を有するゴルフクラブヘッド。
  3. 前記ブレード部の厚さに対する前記硬化層の厚さの比率は、2〜71%であることを特徴とする請求項1に記載の硬化層を有するゴルフクラブヘッド。
  4. 前記硬化層の金属組織がマルテンサイトであることを特徴とする請求項1に記載の硬化層を有するゴルフクラブヘッド。
  5. 前記ヘッド本体の材料が中炭素鋼材料或いは低炭素鋼材料であることを特徴とする請求項1に記載の硬化層を有するゴルフクラブヘッド。
  6. 前記ヘッド本体の材料の炭素含有量が0.25〜0.6であることを特徴とする請求項5に記載の硬化層を有するゴルフクラブヘッド。
  7. 前記ヘッド本体の材料の炭素含有量が0.25以下であることを特徴とする請求項5に記載の硬化層を有するゴルフクラブヘッド。
  8. 前記ヘッド本体の材料がJIS S25C、JIS S45C或いはAISI 8620であることを特徴とする請求項5に記載の硬化層を有するゴルフクラブヘッド。
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